JOTARO on the web | JOTARO Who? | Chemist JOTARO |
JOTARO NOW
最近 2025年度 2024 2023 2022 21 20 19 18-15 14-11 10-06 05-02 01-00 99-97 96-95
現在地:ホームJOTARO NOW>2025年度

2025年度の中崎城太郎

これ以後は「最近のできごと」へ

2025年(令和7年) 4月
20日(日)  
19日(土)  
18日(金) ブレードコートで効率26%台の報告です。下地層とのなじみがよくなっただけで、そこまで高性能化するのですね。
17日(木) 環境省報道発表 「「地域コンソーシアム形成等を通じた地域脱炭素投融資促進事業」における「脱炭素事業促進諏訪地域コンソーシアム」の第1回会合開催について」で、4月24日(木)に会合が開催されることがお知らせされています。対象地域にある茅野市、富士見町、原村と東京大学先端科学技術研究センターは、2023年3月14日に連携と協力に関する協定を結んでいるので、先端研もメンバーに入っています。しかし、具体的に何をするのか、いまいちよく分からない事業です。ここは、サステイナブル未来社会創造プラットフォームの出番でしょうか。
16日(水) ニュースリリース 「フィルム型ペロブスカイト太陽電池の小規模実証研究開始について」 で、実証試験が宮古島にも進出です。これまでに、計画でなく、実際に設置された場所として、 神奈川,茨城東京大阪茨城東京東京埼玉千葉愛知東京,神奈川, 鹿児島福島福岡香川静岡沖縄 が挙がっています。このほか、計画等として、大阪愛知 などもあります。
読売記事 「【EXPO×経済】日本発「曲がる太陽電池」の展望…生みの親「国を挙げて守ってもらいたい」」そうです。「生みの親」 ですか。
LONGiの ペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池が、NREL認証効率 34.85%を達成しました。 翻訳は報道(→翻訳)から。現在、NRELチャートに出ている34.6%が、近いうちに更新されることでしょう。
窓に後付けできるロールタイプの太陽光発電システム、LIXILが製品化」 という報道があり、LIXILプレスリリース 「室内側から窓に設置するロールスクリーン状の 太陽光発電設備「PVロールスクリーンシステム」の受注を開始」 を見てみました。プレスリリースに基づく報道があった3年前や、続報があった一昨年あたりでは、製品化は難しい感じがありましたが、はたして普及するでしょうか。
計画段階で次世代型太陽電池の検討が求められていたことで注目していた神戸空港第二ターミナルが、明後日(4/18)、開業します。結局、こういう施設になっているようです。復習として、要求水準書の該当箇所(72頁)を再掲しておきます。

21) 太陽光発電設備
@共通事項
・太陽光発電電力は施設内で自己消費するとともに停電時に電源供給可能なようにすること。
・発電電力が電気事業者側に逆潮流しないよう対策をすること。
・太陽光電池は、航空機や管制塔へのグレア対策として、防眩型などの反射光を軽減できるものとし、設置位置や取付角度について検討すること。
・発電状況(太陽光発電電力、電力量、日射量等)が計測できる機能を設け、外部に表示を出力できる機能を有すること。
A有機薄膜太陽電池
・空港建築施設の脱炭素化に基づき自然エネルギーを利用した有機薄膜太陽電池を計画、設置すること。
 なお、有機薄膜太陽電池モジュールは、神戸らしい洗練されたデザインとし、壁や窓など旅客から見えるようにすること。
・夜間や停電時にも電源供給を可能とするように蓄電池も併せて検討、設計すること。
B次世代型太陽電池(施工は別途工事とする。)
・次世代型太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)の設置を検討し、発電容量、設置場所及び設置方法などを市に提案し設計すること。
 なお、太陽光発電の容量は、上記有機薄膜太陽電池の容量と併せ、可能な限りZEBを達成できる容量となるように計画すること。
・太陽光発電電力は施設内で自己消費するとともに、夜間や停電時にも電源供給を可能とするように定置型蓄電池(NAS電池等)も併せて検討、設計すること。
・太陽光発電、蓄電池等を制御し、ピークカットやピークシフト、デマンドレスポンスを効率的に行えるシステムを構築すること。


これらの対応は、どこへ行ったのでしょうか。
GX実行会議の下に、GX産業構造実現のためのGX産業立地ワーキンググループが設置され、会議が開催されたようです。
昨日、経済安全保障に関する産業・技術基盤強化のための有識者会議が開催されたようです。重厚な布陣の委員が並ぶ会議で、「経済安全保障に関する産業・技術基盤強化アクションプラン再改訂にむけて」 と併せ、「技術流出対策ガイダンス第1版(案)」 が提示されたようです。 さっそく、グリーンイノベーション基金事業の報告会で用いる資料ひな形に、技術流出防止に関する事項が追加されており、今後は(おそらく企業は)何か書かないといけなさそうです。 「ガイダンス」 の 「はじめに」 に、「完璧な技術流出対策は存在せず、どれだけ対策を講じても技術流出を完全に防ぐことはできない」 と割り切ってあるのが、ある意味、画期的です。
15日(火) IEA PVPS から、世界の太陽光発電の導入状況を速報する Snapshot of Global PV Markets 2025 が出ました。
2024年には世界で600GWの太陽光発電が新規導入され、累積導入量は2024年末時点で2.2TW以上に達しています。この2024年データを、これまでの表に追記すると、太陽光発電の年間導入量の推移、および、太陽光発電の累積導入量の推移の表ができます。例によって、日本が低下傾向にある図となってしまいます。
東芝エネルギーシステムズの「トピックス」で、ペロブスカイトとシリコンの2端子タンデム型太陽電池でエネルギー変換効率 31.3%を実現 と書かれています。ペロブスカイトが東芝、シリコンは京セラ、明治大、豊田工業大、名古屋大の協力、電極形成等は産総研および電通大の協力で行い、測定は新潟大で行なったそうです。
並行して
国内初、タンデム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始 というトピックスも出ています。阪神高速との共同研究によるようですが、東芝がペロブスカイト技術、京セラがボトムセル技術、長州産業が製造技術、金沢大学が成膜技術、新潟大学が封止技術で協力したものということです。
豊田工大Releaseによると、3月27日には公開されていたのですね。
日刊工業新聞記事 「金沢大、ペロブスカイト安価に 今夏めど新興設立」 は中身が読めないので、かわりにこちらを引いておきます。
【4/16追記】同様の内容と思われる ニュースイッチ/日刊工業新聞記事 「ペロブスカイト太陽電池でスタートアップ…金沢大、独自技術で長寿命・低コスト化」 が出たので引いておきます。Yahooニュース版も。
ニュースリリース 「静岡県におけるペロブスカイト太陽電池の導入実証の開始について」 が出ています。いちおう、主役は鈴与商事です。
ニュースリリース 「ペロブスカイト太陽電池製造などインクジェット技術を応用した産業製造装置を開発するスタートアップ『Gosan Tech』へ出資」 が出ています。 韓国企業に任せたということは、エプソン自身がペロブスカイトのインクジェットに手を出すつもりはないということですね。
読売記事 「驚きの新触感や発電服」 で、エネコートのペロブスカイト太陽電池を組み込んだ、豊田合成の服が紹介されています。違う名前がつけられているはずですが、すっかり 「発電服」 になっています。記事で気になるのは、「汗を流す」のは大丈夫なのでしょうか。
トリナソーラーの210mm×105mm結晶シリコン太陽電池をボトムセルとして用いた大面積ペロブスカイト/シリコン 2端子タンデム太陽電池で認証効率31.1%(→翻訳)が得られたようです。Fraunhofer ISE 認証です。現在、Solar cell efficiency tables (Version 65) では、タンデム小面積セルのほかに、大面積セルの効率として、LONGiの212.1cm2セルで30.1%という値が掲載されています。おそらく、これを更新するものになります。
現在、NRELチャートや Solar cell efficiency tables での ペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池の最高効率は LONGi の 34.6% ですが、トリナソーラーは、昨年、小面積セルで、これに迫る34.2%を達成したという前段があったようです。
中国・华能清能院の库布齐砂漠南部新エネルギー基地の太陽光発電パイロットプロジェクト第2期・ペロブスカイトモジュール設備の入札の結果、协鑫光电 (GCL Optoelectronics) が落札したようです。約2m×1mのペロブスカイトモジュール(320W) 3528枚が約230万元ということで、単価は 2.046元/W(→翻訳)となります。約40円/W という価格は、どういう評価になるでしょうか。なお、このプロジェクトの様子に関しては、こちらのリリース(→翻訳)が参考になるでしょうか。規模が大きいです。広域衛星画像では砂漠をパネルが覆っている様子が見えますが、拡大すると画像が古いようです。
昨年4月にこういう風景が現れた駒場キャンパスの一角には、8月の入札公告で、こういう建物が建ち、こういう部屋ができることが示されていましたが、長らく、塩漬けとなっていました。このほど、工事開始のお知らせがあり、U先生情報で、こうなっているそうです。完成は8月末だとか。
14日(月) NEDO「太陽光発電導入拡大等技術開発事業」の公募が始まりました

基本計画」 によると、各研究開発項目と目標は、以下のようになっています(文言等簡略化)。
I. 次世代型太陽電池技術開発
(1)次世代型太陽電池実用化技術開発
【中間目標】250cm2モジュール効率28%、耐久性10年 達成
【最終目標】250cm2モジュー ル効率30%、耐久性20年 達成、発電コスト14円/kWh以下の見通し
II. 設置場所に応じた太陽光発電システム技術開発
(1)設置場所に応じた太陽光発電システム技術開発
III. 発電設備の長期安定電源化技術開発
(1)太陽光発電の導入拡大に資するガイドライン整備
(2)スマートO&M技術開発
(3)発電量高度予測に向けた日射量高精度予測技術開発
IV. 循環型社会構築リサイクル技術開発
(1)太陽電池モジュール分離処理技術開発
(2)マテリアルリサイクル技術開発
(3)ペロブスカイト太陽電池リサイクル技術開発
V. 共通基盤技術開発
(1)太陽電池セル・モジュール評価測定基盤技術開発
(2)次々世代型太陽電池技術開発
【中間目標】1cm角セル効率30%
【最終目標】5cm角モジュール変換効率30%、耐久性20年
VI. 動向調査研究

「次世代型太陽電池技術開発」は 250cm2以上の面積からスタートですが、シリコンを使うと、この面積では一般的にはセルで、モジュールは、もっと大きな面積のものを指しそうです。「次々世代型太陽電池技術開発」は、セルからスタートです。太陽電池そのものの開発は、この2項目しかないので、他の目標は省略しました。
1月8日に、「NTTデータ、次世代電池を導入 都心拠点、26年にも」という共同通信記事が全国各紙に出たと書きました。一昨年2月のニュースリリースには、確かに、2023年度は積水化学開発研究所で、2024年度はNTTデータ品川TWINSデータ棟で実証実験を行うとされていましたが、その後のフォローが出来ていなかったところに、ようやく情報が得られたものでした。しかし、各リンク先が続々と、会員限定化されたり消滅したりしていっており、写真も見れなくなるかもしれないので、そのものを貼っておきます。そのほかの情報源として、NTTデータの「DATA INSIGHT」記事「ペロブスカイト太陽電池で実現するカーボンニュートラル 〜積水化学工業との外壁設置実証〜」、ニュースイッチ/日刊工業新聞記事「「ペロブスカイト太陽電池」、活発化する実証実験から見えてきた実力の片鱗」もリンクしておきます。

というのは前振りで、品川を通る機会があったので、実物を見てみました。だいぶ手前にカラーコーンが置いてあって、近寄りがたく、こちらこちらの解像度では様子が分かりません。望遠するか、コーンを無視するか、いずれかの手段が必要そうです。なお、夕方5時頃の写真なので、日が傾いていますが、南面です。
現在、NRELチャートでは、シリコンヘテロ接合(HIT)太陽電池の最高効率としてLONGiの27.3%が、Solar cell efficiency tables (Version 65) では、結晶シリコンセルの最高効率としてLONGiの27.4%が、それぞれ掲載されているところですが、このほど、27.81%が得られたようです。これに絞った英文発表はありませんが、こちらで、「ついで」に報告されています。読める方は中文版で。27.3%→27.4%→27.52%→27.63%→27.81%という経過が示されています。こちらで紹介されている記事では、26.81%→27.81%とジャンプアップしたと誤解してしまいますが。
13日(日)  
12日(土)  
11日(金) NEDOから、「2025年度「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発/次世代型太陽電池実証事業」に係る追加公募について」予告されています。初回公募の結果では積水化学と東京電力だけでしたが、エネコート、カネカ、アイシン、パナソニックなどが、次の枠を狙っているかと想像。
環境省から、地域脱炭素フォーラム2025の開催についてアナウンスされています。脱炭素先行地域と関係するのでしょうが、初回の横浜は、テレビ朝日・山口アナウンサー、2回目の神戸は、気象予報士・井田寛子キャスター、などが目立ちます。
積水化学ニュースリリース 「フィルム型ペロブスカイト太陽電池の学校体育館屋根への設置に関する実証実験の開始」 では、アーチ型屋根への設置・施工方法などを検証するために、香川県立観音寺第一高校の体育館屋根に設置されたようです。香川県からもプレスリリースされています。 ここですね。
ユニチカのニュースリリース 「ペロブスカイト太陽電池地面設置実証実験への防草シートの採用について」 にあるように、実証を進めていくと、いろいろなところが関わってきそうです。
一見してわかるような局地的な雨が、珍しく、このあたりから広がっていきました。これだと、前触れなく雷がドーンと来ることもあるかもしれません。
10日(木) 東大先端研内の早稲田ラボ跡地は、年度末時点でだいたい片付いていましたが、一部、配管や机が残っていたので、それらを解体し、より更地にして退去確認を済ませました。これで3階とは縁が切れたはず。
構内の桜の木の下付近だけ、タンポポの楽園になっています。立入禁止になって、踏み潰されなくなったからでしょうか。
今学期は水曜午後と木曜午後に授業の担当があります。研究棟と教室の距離は駅間に匹敵するので、歩数が多くなります。地図で見ると、駒場キャンパスのスケール感に比べて、渋谷は狭いですね。
先日の読売記事もそうでしたが、エネコート、豊田合成、セーレンによる 「発電するベスト」 が登場する場所は、「会場の一角」などと書かれていて、どこなのか分かりませんでした。最近の豊田合成リリースでは、よしもと waraii myraii館と示されていて、確かに、こちらに発電ベストが登場しています。
Perovskite-infoによると、スウェーデンのMidsummer社が予算を獲得したようです。それ自体は、どうでもよいのですが、同社はCIGS太陽電池で、住宅屋根に適合する意匠性を追求していますね。見た目で太陽光パネルとは気づかれなさそうです。Monochrome社はシリコンですが、似たような趣向ですね。
日経BP「メガソーラービジネス」記事 「太陽光パネルを設置できる屋根面積を定期報告、経産省が制度案」、理解が追いつかないのですが、太陽光パネルを設置できるのに設置していないと追及されるということでしょうか。
下記の日経記事NHKニュースなどが先行しましたが、元になったと思われる福岡市記者発表 「国産ペロブスカイト太陽電池 国内最大規模の実装 福岡市でスタート」、および、積水化学ニュースリリース 「福岡市「次世代型太陽電池率先導入事業」への参画について」 が公開されています。香椎浜小学校体育館では、1m幅製品が設置され、約200m2ということが示されています。
9日(水) 今年度も初回授業はオンラインです。
2月27日に福岡市から記者発表され、日経記事 「福岡市、創業支援拠点屋上にペロブスカイト 商用へ実証」 で報道されていた件、 設置が完了したらしく、日経記事 「福岡市の施設にペロブスカイト太陽電池 80m2に設置」 や、NHKニュース 「福岡市 次世代の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」実証事業」 などで報道されています。NHKのほうでは、1枚あたり 1.5m×1m が 28枚 となっています。
並行して進められているはずの、香椎浜小学校体育館屋根への設置は、詳報がありませんが、テレQニュースには、設置されている画像が出ています。
読売記事 「【EXPO×経済】世界変える「太陽電池」…軽量・曲がる、「どこでも発電」可能に」 で、エネコート、豊田合成、セーレンによる 「発電するベスト」 について報道されています。Yahooニュース版では、どういうコメントがついてくるでしょうか。
Oxford PV のニュースリリースによると、Oxford PV と Trina Solar が、中国におけるペロブスカイト系太陽電池の製造販売に関する排他的ライセンス供与に合意したようです。天合光能(Trina Solar)からもリリースされています。3月24日には、トリナソーラーの 3.1平米 ペロブスカイト/シリコン 2端子タンデム太陽電池モジュールが、出力 808W を達成したと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されていて、単純計算では効率26%になる状況でしたが、何か関係があるのでしょうか。後者の件は、今日、日本語版プレスリリースされました。
環境省から、「民間企業等による再エネの導入及び地域共生加速化事業のうち、地域共生型の太陽光発電設備の導入促進事業の公募開始」 とお知らせされています。「本事業は、営農地・水面等を活用した太陽光発電について、設備等導入の支援を行うものです」 とのことです。
昨年に続き、ペロブスカイト太陽電池を主題とする Nature Conference が開催されます。 昨年は中国・南京での開催でしたが、今年はドイツ・Stuttgart で、9月29日から10月1日に開催されます。
ペロブスカイト層の上にC82ポリマーをのせたら効率26.78%が得られたというNature論文です。 いちおう、論文報告3位の効率ですが、何か本質的に新しいのでしょうか。
8日(火) コンソーシアム会議は会社的スケジュール(時間帯)で開催されます。
先月放映された、テレビ東京 「ネイチャー トラベラー 〜地球再生をめぐる旅〜」 と思われる動画が、YouTube 積水化学工業チャンネルで 公開されています
令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者が決定したようです。東大先端研から河野龍興教授(エネルギー国際安全保障機構長)が「再生可能エネルギーを利用した水素エネルギーシステムの研究」で 科学技術賞(研究部門) を受賞されています。
科学技術振興機構(JST)による戦略的創造研究推進事業の研究課題公募が始まりました。関係する方々は忙しくなりそうです。いっぽう、先端的カーボンニュートラル技術開発(ALCA-Next)の公募は進行中で、締切は5月8日です。
IEA PVPS から、世界の太陽光発電の導入状況を速報する 「Snapshot」 について、ウェビナーの案内が出ています。4月15日(火) 9:00-10:30 (CEST) とのことなので、日本では 17:00-18:30 ですね。そのタイミングで速報値が出てくると見込まれます。
NEDOニュースリリース 「世界初、大気から回収したCO2を都市ガスに変換・利用する設備に直接供給」 ということで、大気中からCO2を回収してメタンに変換して利用されるようですが、万博会場なら、発生したメタンを回収したほうが量が多かったりしないでしょうか。
グリーンイノベーション基金事業について紹介するサイトの中で、「次世代型太陽電池の開発」のところに使われている画像は、ペロブスカイト太陽電池の象徴のように各所で使われていますが、丸いビルの雰囲気が、なんとなく富士フイルムのビルに似ています。 と思っていましたが、ふと思い立って画像検索してみたら、こちらのビルが、かなり細部まで似ています。モンテネグロのこのあたりにあります。公知の事実かとは思いますが。
7日(月) パナソニックとNTTアノードエナジーから、「NTTアノードエナジーとパナソニック 大阪・関西万博会場における水素サプライチェーンモデルの実装を完了」(パナソニック版) とプレスリリースされています(NTTアノードエナジー版はこちら)。 リリース内でリンク/リンクされているように、水素サプライチェーン実装に関しては7月から示されていたので、それが完成しただけですが、今回新しいのは、その水素をつくるのに、NTTパビリオン屋上に設置したペロブスカイト太陽電池が使われる点です。さらに、日経記事 「パナソニックとNTT系、万博会場内に水素供給網」 と産経記事 「パナソニックとNTTが万博パビリオン間で水素サプライチェーン 夜間ライトアップに活用」 で共通して、「ペロブスカイト太陽電池約100枚」 という、プレスリリースには書かれていない情報が付加されています。リリースによると、このペロブスカイト太陽電池は東芝エネルギーシステムズから提供されたものとのことですが、現状で東芝にそこまでの製造能力があるか微妙です。そもそもパナソニックがペロブスカイト太陽電池を出展しているのに、それを使わないところも微妙です。いろいろな調整の結果、そういう布陣になったのでしょう。
日経記事 「ペロブスカイト太陽電池、大阪万博にも 照らせ2兆円市場」 は、動画がメインコンテンツだと思われますが、見ることができません。
産総研・ゼロエミッション国際共同研究センターから 「2025年4月1日組織再編のお知らせ」 が出ています。「有機系太陽電池研究チームは再生可能エネルギー研究センターに移籍し、ペロブスカイト太陽電池研究チームに改称いたしました」とのことです。要するに つくば から福島(郡山)に移る、ということでしょうか。図の中では つくば に色分けされていますが。
「月の砂」を利用して太陽電池モジュールを作ることで材料の打ち上げコストを99%節約可能 という記事が出ています。月の砂を模した材料から作ったガラスをペロブスカイト太陽電池の保護ガラスにした、というだけのようですが、ネタ的には壮大で、しっかり論文発表されています。Perovskite-infoでも紹介されています。
農林水産省の 「令和7年度農林水産予算概算決定の概要」 の中に、「みどりの食料システム戦略推進総合対策」 がありましたが、その内容が、こちらで、より詳しく説明されています。概要のスライド13(PDFの15頁)に示されている 「地域循環型エネルギーシステム構築」 の中に、「次世代型太陽電池(ペロブスカイト)のモデル的取組支援」 という項目があります。その交付等要綱別紙様式などを参照したくなる人もあるでしょうが、事業実施計画期間が1年以内となっている中で、そもそも、ペロブスカイト太陽電池を、どのように調達できるのでしょうか? というか、今だから検索結果の上位に来ますが、そのうち、これらのページに誰も辿り着けなくなりそうな気がします。
大阪府から、「令和7年度「カーボンニュートラル技術ビジネス化推進事業」に係る受託事業者を募集します!」 と報道発表されています。具体的な企画提案公募の中で示されている仕様書に、例としてペロブスカイト太陽電池が示されています。まあ、あくまでも「例」ですよね。
6日(日)  
5日(土)  
4日(金) 日本太陽光発電学会の第5回学術講演会:第22回「次世代の太陽光発電システム」シンポジウム は、7月2日(水)〜4日(金) に、東京理科大学・葛飾キャンパスで開催されます。現在予稿投稿受付中で、5月9日(金) 17時が締切です。
来週は、シアトルで MRS spiring meeting が開催されます。
韓国報道(→翻訳)によると、ペロブスカイトが水で劣化する過程が、in-situ 液相透過電子顕微鏡でリアルタイム観察されたようです。元リリースはこちら。この内容は、「Matter」 に論文発表されたようですが、東大では講読していない雑誌なので、詳細は分かりません。
中国・仁烁光能ニュースで、ペロブスカイト太陽電池のGW級工場の環境影響評価について示されています。現在は150MW工場が建っている敷地は、以前見た時は整地中でしたが、今は屋根一面に敷き詰められたパネルが、衛星写真でも確認できます。さらに、こういう計画に沿って、GW級工場が建てられるのでしょう。
いっぽう、纤纳光电 (Microquanta) の工場がある付近は画像が更新されず、既に建ち並んでいるはずの工場は、衛星写真では1棟しか見えません。
3日(木) 出てくる論文が多すぎてプロットが追いついていませんが、効率26%台の論文69報の一覧を示します。これまでに見つけた分、ということで、これで全部とは限りませんが。順構造23報に対し、逆構造46報と、ダブルスコアになりました。プロットは、左から順に、デバイス構造別ペロブスカイト組成別ペロブスカイト製膜法別論文主題(改良点)別 となっています。
      

▼順構造
26.75% 中国科学院
半導体所(ISCAS)
Nature Commun. 2024, 15, 8620.
DOI:10.1038/s41467-024-52925-y
2024/10/04 JET認証26.0%
26.64% 中国南開大
[天津]
Nature 2024, 635, 82.
DOI:10.1038/s41586-024-08103-7
2024/09/30 NPVM認証25.94%
26.52% 中国北京大 Nature Energy 2024, 9, 1506.
DOI:10.1038/s41560-024-01642-3
2024/09/16 中国認証26.31%
26.41% 中国清華大 Joule 2024, 8, 1691.
DOI:10.1016/j.joule.2024.02.019
2024/03/15 中国認証26.21%
26.4% 中国清華大 Adv. Mater. 2024, 36, 2406532.
DOI:10.1002/adma.202406532
2024/07/26 中国認証25.98%
26.4% 中国武漢大 Nature Photonics 2025, 19, 170.
DOI:10.1038/s41566-024-01570-4
2025/01/09 中国認証25.88%
26.39% 中国華僑大
[厦門]
Nature Commun. 2024, 15, 10908.
DOI:10.1038/s41467-024-55329-0
2024/12/30 NPVM測定26.17%
26.32% 中国蘇州大 Nature 2024, 635, 882.
DOI:10.1038/s41586-024-08161-x
2024/10/14 中国認証26.3%
26.31% 中国浙江大 Joule 2025, 9, 101780.
DOI:10.1016/j.joule.2024.10.012
2024/11/12 NPVM測定26.09%
26.28% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Joule
DOI:10.1016/j.joule.2025.101879
2025/03/17 Newport 25.82%
26.25% 韓国高麗大
(KoreaU)
Energy Environ. Sci. 2024, 17, 8582.
DOI:10.1039/d4ee03585b
2024/09/05 韓国認証25.50%
26.18% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Joule 2025, 9, 101779.
DOI:10.1016/j.joule.2024.10.011
2024/11/12 韓国認証26.00%
26.16% 中国南開大
[天津]
Adv. Mater. 2024, 36, 2405921.
DOI:10.1002/adma.202405921
2024/06/21 中国認証25.84%
26.15% 中国科学院
化学研(ICCAS)
Adv. Mater. 2025, 37, 2417150.
DOI:10.1002/adma.202417150
2025/01/31 中国認証25.59%
26.1% 中国科学院
半導体所(ISCAS)
Science 2022, 377, 531.
DOI:10.1126/science.abp8873
2022/07/28 Newport 25.56%
26.1% 米国
Northwestern大
Nature 2024, 633, 359.
DOI:10.1038/s41586-024-07764-8
2024/07/08  
26.1% 中国華北電力大
[北京]
Science 2024, 386, 531.
DOI:10.1126/science.ado6619
2024/10/31  
26.08% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Nature 2023, 616, 724.
DOI:10.1038/s41586-023-05825-y
2023/02/16 Newport 25.73%
26.07% 中国北京大 Nature 2023, 623, 531.
DOI:10.1038/s41586-023-06637-w
2023/10/18 中国認証25.8%
26.05% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Joule 2024, 8, 2073.
DOI:10.1016/j.joule.2024.04.010
2024/05/14 Newport 25.54%
26.05% 中国華北電力大
[北京]
Adv. Mater. 2024, 36, 2410390.
DOI:10.1002/adma.202410390
2024/10/25 中国認証25.66%
26.04% 韓国高麗大
(KoreaU)
Joule 2023, 7, 112.
DOI:10.1016/j.joule.2022.10.015
2022/11/23 Newport 25.06%
26.04% 韓国高麗大
(KoreaU)
Nature Commun. 2024, 15, 4547.
DOI:10.1038/s41467-024-48887-w
2024/05/28 Newport 25.16%

▼逆構造
26.9% 米国
Northwestern大
Science 2024, 384, 189.
DOI:10.1126/science.adm9474
2024/04/11 Newport 26.15%
26.90% 中国上海交通大 Energy Environ. Sci.
DOI:10.1039/d4ee05849f
2025/02/10 NPVM認証 25.96%
NPVM測定 26.81%
26.74% 中国成都理工大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202419413
2025/02/03 中国認証 26.22%
26.7% 中国浙江大 Adv. Mater. 2024, 36, 2408101.
DOI:10.1002/adma.202408101
2024/08/14 中国認証26.09%
26.7% 米国
Northwestern大
Science 2024, 386, 898.
DOI:10.1126/science.adr2091
2024/11/21 中国認証26.3%
26.69% 中国華中科技大
[武漢]
Nature 2024, 632, 536.
DOI:10.1038/s41586-024-07723-3
2024/06/26 NPVM測定26.54%
26.46% 中国南方科技大
[深圳]
Nature Commun. 2025, 16, 86.
DOI:10.1038/s41467-024-55523-0
2025/01/02 NPVM測定26.39%
26.4% 米国
Northwestern大
Science 2023, 382, 810.
DOI:10.1126/science.adk1633
2023/11/16 NREL 25.1%
26.4% 中国上海交通大 Energy Environ. Sci. 2025, 18, 2264.
DOI:10.1039/d4ee05968a
2025/01/29 中国認証25.95%
26.40% 中国南方科技大
[深圳]
Joule
DOI:10.1016/j.joule.2025.101880
2025/03/14 中国認証25.92%
26.39% 中国華北電力大
[北京]
Energy Environ. Sci. 2025, 18, 3186.
DOI:10.1039/d4ee05319b
2025/02/12  
26.38% 中国陕西師範大
[西安]
Adv. Mater. 2025, 37, 2414354.
DOI:10.1002/adma.202414354
2024/12/26  
26.38% 中国武漢理工大 Energy Environ. Sci.
DOI:10.1039/d5ee01083g
2025/03/25 NPVM測定25.87%
26.37% 中国北京大 Science 2025, 387, 186.
DOI:10.1126/science.ado2351
2025/01/09 中国認証25.9%
26.36% 中国科学院
化学研(ICCAS)
Joule 2024, 8, 3142.
DOI:10.1016/j.joule.2024.08.003
2024/08/30 中国認証26.08%
26.34% 中国西安交通大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202502865
2025/04/01 中国認証25.48%
26.31% 中国華南理工大
[広州]
Energy Environ. Sci.
DOI:10.1039/d5ee00380f
2025/03/10 中国認証26.11%
26.3% 中国西安交通大 Nature Energy
DOI:10.1038/s41560-024-01689-2
2025/01/06 中国認証26.08%
26.28% 中国南方科技大
[深圳]
Energy Environ. Sci. 2025, 18, 874.
DOI:10.1039/d4ee03208j
2024/11/30 中国認証25.80%
26.28% 中国河北工業大
[天津]
Nature Commun. 2025, 16, 753.
DOI:10.1038/s41467-025-56068-6
2025/01/17  
26.27% 中国浙江大 Nature Commun. 2024, 15, 7085.
DOI:10.1038/s41467-024-51551-y
2024/08/17 中国認証25.94%
26.23% ドイツHelmholtz研
Erlangen-Nürnberg
Science 2024, 386, 1256.
DOI:10.1126/science.ads0901
2024/12/12  
26.21% 中国華東理工大
[上海]
Angew. Chem. Int. Ed. 2025, 64,
e202422571.
DOI:10.1002/anie.202422571
2025/01/09  
26.21% 中国南方科技大
[深圳]
Joule
DOI:10.1016/j.joule.2024.101815
2025/01/24 中国認証25.99%
26.19% 中国華東師範大
[上海]
Energy Environ. Sci. 2025, 18, 3305.
DOI:10.1039/d5ee00350d
2025/02/19  
26.18% 中国南方科技大
[深圳]
Energy Environ. Sci. 2025, 18, 3407.
DOI:10.1039/d4ee05135a
2025/02/27 中国認証25.74%
26.17% 中国南方科技大
[深圳]
Joule 2024, 8, 2123.
DOI:10.1016/j.joule.2024.05.005
2024/05/30 NPVM測定26.12%
26.15% 中国上海交通大 Energy Environ. Sci. 2024, 17, 1153.
DOI:10.1039/d3ee03435f
2023/12/20 中国認証25.87%
26.15% 中国科学院
寧波材料所
Energy Environ. Sci. 2025, 18, 2905.
DOI:10.1039/d4ee05232c
2025/01/31  
26.12% 中国四川大 Energy Environ. Sci. 2025, 18, 1732.
DOI:10.1039/d4ee05860g
2024/12/24 中国認証26.01%
26.1% 中国浙江大 Nature 2024, 632, 301.
DOI:10.1038/s41586-024-07712-6
2024/07/24 中国認証25.74%
26.1% 中国武漢大 Adv. Mater. 2024, 36, 2409340.
DOI:10.1002/adma.202409340
2024/10/03 NPVM認証24.88%
26.1% 中国北京大 Nature 2024, 635, 874.
DOI:10.1038/s41586-024-08159-5
2024/10/14 中国認証25.85%
26.1% 中国重慶大 Nature Commun. 2024, 15, 9154.
DOI:10.1038/s41467-024-53283-5
2024/10/23 中国認証25.56%
26.1% 中国南方科技大
[深圳]
J. Am. Chem. Soc. 2025, 147, 725.
DOI:10.1021/jacs.4c13356
2024/12/18 中国認証25.69%
26.1% 中国南方科技大
[深圳]
Nature Mater.
DOI:10.1038/s41563-025-02163-4
2025/03/04 中国認証25.4%
26.09% 中国科学院
合肥物質院
Nature 2023, 624, 557.
DOI:10.1038/s41586-023-06784-0
2023/11/01 NPVM測定25.81%
26.08% 香港城市大 J. Am. Chem. Soc. 2024, 146, 13391.
DOI:10.1021/jacs.4c02220
2024/05/01 中国認証25.83%
26.07% 香港城市大 Angew. Chem. Int. Ed. 2024, 63,
e202411730.
DOI:10.1002/anie.202411730
2024/07/23  
26.06% 中国広西大
[南寧]
Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202417251
2025/01/27 中国認証25.44%
26.05% サウジKAUST Nature Commun. 2025, 16, 1042.
DOI:10.1038/s41467-025-56409-5
2025/01/26 中国認証25.44%
26.03% 中国重慶大 Nature Commun. 2024, 15, 4922.
DOI:10.1038/s41467-024-49395-7
2024/06/10 中国認証25.51%
26.03% 中国南開大
[天津]
Energy Environ. Sci.
DOI:10.1039/d5ee00156k
2025/03/05  
26.02% 中国武漢大 Energy Environ. Sci. 2025, 18, 3223.
DOI:10.1039/d4ee05879h
2025/02/12 NPVM測定25.42%
26.01% 中国重慶大 Adv. Mater. 2025, 37, 2410779.
DOI:10.1002/adma.202410779
2024/11/18  
26.0% 香港科技大 Science 2024, 384, 878.
DOI:10.1126/science.ado5172
2024/05/23  

「四季報アップデート」の西部技研に関する記事、有料会員向けなので中身が読めませんが、Google検索結果に表示される文章では、「除湿機は次世代太陽電池のペロブスカイト太陽電池工場案件を獲得。今期以降・・・」となっています。同社の2024年12月期 決算説明会スクリプト中の質疑応答の中に、以下の発言がありました。
ペロブスカイトについては、実は国内におきまして大型案件控えておりまして、これについて、われわれが受注した場合、今期に一部、それから、来期に一部といった形で売上が計上されると考えております。除湿機の台数も非常に多いということなので、30台とか 40台とかですね。まだ具体的な仕様が固まってないので、どれぐらいの規模でくるかはわかりませんが、かなり大きな規模での投資になると聞いておりますし、その一部がうまくいけば、今期の売上に上げられるのではないかと考えております。
さて、どこの案件でしょうか? 国内勢で工場を用意できるところは限られていますが、まさか中華系ということはないですよね?

先端研3号館南棟では、6階でアースクリーン東北&西部技研、5階で日立プラント&ムンタース、4階でオリオン&ムンタース、3階でオリオン&ダイキン と、4組のドライルームが稼働していましたが、今春までに3,4,5階のものは撤去され、ある意味、西部技研ひとり勝ち状況にあります。 なお、「ドライルーム」 という名称は、サイト表示 で分かるように、高砂熱学の登録商標なので、表現に留意が必要となります。
フィルム型ペロブスカイト太陽電池の壁面設置でメガソーラービルになる予定の「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」が着工したとお知らせされています。
日経BP「メガソーラービジネス」記事 「「稲作型太陽光」で6年間実験、コメ収量23%減も収益5倍に」 で、営農型太陽光発電の稲作への影響についての検討結果が報じられています。元リリースはこちら。ほとんど影響のない作物も多いので、水田への常設は止めておいたほうがよいかと。簡単に片づけられる設備で冬に発電する、コメと電気の「二毛作」が推奨されるでしょう。
最近、先端研の駐車場に、怪しい三輪車が駐車されています。前からの見た目は、ありがちな雰囲気ですが、荷台に太陽電池が特徴的です。ナンバープレートがついていないので、構内専用ですね。
2日(水) 日経記事 「セブン、大阪万博で未来店舗 遠隔ロボが接客・床で発電」 の中に、「商品棚に使う電子値札には、色素を使って効率を高めるフィルム型の「色素増感太陽電池」を活用する。店内の照明の光でも動かし続けることができる。セブンによると同電池を使った値札の小売店舗への設置は日本で初めてという」 と書かれています。元リリースの中に写真が出ていますが、一見して太陽電池が見当たりません。ただ、この写真右下のところに 「Powerfoyle」 の文字が見えていて、EXEGERの Powerfoyle が関係していそうです。もしかして写真左上部分の帯が太陽電池でしょうか。などと考えていたら、詳細説明のPDFの中には明記されていました
いっぽう、取組一覧には、「室内光発電電子プライス」 に加え、「発電ガラス」 も挙げられています。デジタルサイネージの写真の両脇に見える緑色の部分でしょうか? あまり注目されていないところからすると、サンジュール GR とかでしょうか。
Abalance、エチオピアで太陽光セル工場の第2フェーズ建設」 という報道があります。元リリースの他にも、外国語を直訳したと思われる報道中国語報道などもありますが、日本企業には珍しく、積極的にアフリカ進出を進めています。 が、このAbalance グループ、いまいち実体が分かりません。どう扱ったらよいのでしょうか。
1日(火) NEDO 「2024年度太陽光発電分野に関する調査事業成果報告会」 が、4月23日(水) 13:30-15:55 にオンライン開催されます。参加費無料で、当日まで申込可能です。
プログラム
NEDO太陽光発電開発戦略2025について
NEDO
世界の太陽光発電市場の動向 IEA PVPS タスク1の活動から
株式会社資源総合システム
新用途システム技術開発・産業・市場動向、太陽電池産業サプライチェーン動向、次世代型太陽電池の技術・産業動向
株式会社資源総合システム
太陽電池の導入ポテンシャル及び発電コストに関する調査結果について
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
太陽光発電システム搭載自動車を巡る動向、期待と今後の課題
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
太陽電池モジュールのリサイクル動向調査結果について
株式会社三菱総合研究所
海外における太陽電池モジュールのリサイクル動向
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
一般財団法人 総合研究奨励会 透明酸化物光・電子材料研究会 第12回研究会 「太陽電池とディスプレイ技術、熱計測の新展開」 が、4月18日(金) 13:00-17:00 に、東大工学部5号館52号講義室およびオンラインで開催されます。申込方法等は書かれていないので、会員限定でしょうか。
プログラム
「開会挨拶」
委員長 神谷 利夫
「ペロブスカイト太陽電池:技術開発の現状と展望」
瀬川 浩司 (東京大学)
「ディスプレイ産業の今後 (仮)」
中根 康夫 (みずほ証券株式会社)
「Advanced Packaging技術における課題と展望」
半那 拓 (株式会社アルバック)
「薄膜熱物性計測技術の進展:その場計測および面内方向計測への応用」
山下 雄一郎 (産業技術総合研究所)
「材料科学・デバイス技術におけるシミュレーションとデータサイエンス」
神谷 利夫 (東京科学大学)
3/21に書いた、Perovskite-info で紹介されている 4月4日オンライン開催の 「Perovskites Innovation Day」、よく見たら、「Additive and 3D Electronics Innovation Day」 と同時開催とのことで、プログラムには両者が書かれていました。ペロブスカイトの部分は、ベルリンで13時〜16時なので、日本では21時〜24時になります。プログラムのうち該当部分は以下の範囲です。どうりで知らない企業が多かったわけです。
Utmolight
Industrialization Progress of Perovskite Photovoltaic Technology
Hangzhou Microquanta Semiconductor
Advancing Perovskite BIPV and Real-World Deployments
Indian Institute Of Technology Dharwad (institute)
Kitchen-grade aluminium foil as dual-purpose substrate-cum-electrode for ultrathin, ultralight, and bendable perovskite solar cells
Noctiluca
High quality EIL material to improve device lifetime and efficiency
Solra PV
Advancing Perovskite-Based Indoor Photovoltaics: A Sustainable Power Solution for Smart Devices
Solaronix
Scalable Manufacturing of Perovskite Solar Cells: Challenges and Opportunities
Fluxim
Multi-scale Simulation of All-Perovskite Tandem Photovoltaics
Solaveni
Towards a Sustainable Perovskite Future: Green Synthesis, Recycling, and the Path to a Closed-Loop Ecosystem
Intellivation
Flexible, Lightweight Sputtered Barrier Solutions for Roll-to-Roll Enabled Perovskite Solar Cells
Seaside Consulting からの2/28プレスリリース 「千葉県にて陸上養殖の研究開発を行うための木造グリーンハウス「ラボ棟」が完成」 では 「冨士色素の太陽電池を導入して」 と書かれていて、3/4プレスリリース 「「次世代太陽電池」の活用に向けて陸上養殖施設等へ取り付け検証を開始」 では、カルコパイライト太陽電池はPXPのものが参照されていましたが、ペロブスカイト太陽電池がどこのものなのか謎でした。
いっぽう、日経BP「メガソーラービジネス」記事 「陸上養殖でペロブスカイト太陽電池を実証、電力コストを低減へ」 では、エネコートテクノロジーズのペロブスカイト太陽電池試作品の貸与を受けたことが書かれていました。という中で、若宮研究室の Xポスト がありました。
昨年、環境省新庁舎に関するリリースの中で、壁面太陽光発電の導入について書かれていましたが、その時点ではメーカーは不明でした。「西側壁面」 ということで、イメージしたゼネコンがありましたが、この記録を見ると、まさにその通りでした。約2.7億円の費用投入と、1年3ヶ月の工期延長になったのですね。
今日はひたすら低温が続き、最高気温5.8℃、東京観測点で、4月の日最高気温の低い方から歴代7位、6℃に届かなかったのは 1984/4/1 以来、41年ぶりの寒さでした。
今日の Google検索結果 に現れました。 審査の結果の要旨

これ以前は「2024年度の中崎城太郎」へ




[←2024年度] [→最近]

JOTARO on the web