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2025年(令和7年) 11月
4日(火) 12:10出       退28:00
応用物理学会の有機分子・バイオエレクトロニクス分科会によるM&BE講習会 「ペロブスカイト太陽電池の社会実装への道筋」 が、11月26日(水) 10時から、東京科学大学(大岡山)で開催されます。
今のところ学内のお知らせにしか出ていないので、学内限定かもしれませんが、11月14日(金) 11時から、本郷キャンパスで、GX関連研究リレー講演会が開催されます。学内限定にしては、会場が大きいですが。
中国・西湖大学(杭州)グループから、フレキシブル ペロブスカイト/CIGS タンデム太陽電池で効率26.3%が報告されました。小面積セル効率26.3%、安定化効率26.2%、認証効率25.7%、認証安定化効率25.5%、1cm2セル効率25.3%、同・認証効率24.5%、認証安定化効率24.3% と、いろいろな値が出てくるので、要旨だけ見たりすると混乱しそうです。ポイントとしては、正孔輸送層のSAM構成分子を変えただけのようですが。
フレキシブル ペロブスカイト/CIGS タンデム太陽電池の報告例としては、23.41% (Nature Photonics)、23.64% (Joule)、24.9% (Nature Energy: 1cm2) などがあります。ガラス基板2端子タンデムだと 28.05% (Nature Energy)、4端子タンデムだと、上記 Nature Photonics論文で 30.13%が報告されています。
福岡市から、「ペロブスカイト太陽電池に係る導入可能性調査等業務委託」に係る提案競技の実施について、お知らせされています。先日結果発表されていた「令和7年度次世代型太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)率先導入等委託事業」に係る提案競技とは異なります。
神奈川中央交通の路線バスにカルコパイライト太陽電池を搭載する件について、PXPからプレスリリース 「次世代型太陽電池を活用した燃費改善実証実験を開始」 が出ています。CIGSが、すっかり次世代太陽電池になりました。
日経記事 「新興のホワイトラボ、充電不要の体温計測リング 太陽光活用」 に出ている WhiteLab は、どういう位置づけにすればよろしいでしょうか。
Perovskite-infoで、三菱自動車のコンセプトカーにペロブスカイト太陽電池が用いられていると紹介されています。確かに、報道では、ペロブスカイトソーラーパネル搭載と書かれていますが、ニュースリリースでは言及されていません。もしかして妄想でしょうか。
3日(祝)  
2日(日)  
1日(土) 研究棟ホワイエの観葉植物ライトアップがさらにバージョンアップし、わざわざピロティ照明を消して、強調されています。

2025年(令和7年) 10月
31日(金) 12:20出       退28:30
日本太陽光発電学会設立記念講演会が、12月11日(木) 13時から、東京科学大学(大岡山)で開催されます。
千葉大学主催のシンポジウム 「ペロブスカイト科学のフロンティア〜材料から応用まで〜」 が、11月14日(金) 13時から、西千葉キャンパスで開催されます。
AndanTEC主催のセミナー 「次世代太陽電池について 〜R&D・分析・製造技術〜」 が、11月27日(木) 11時から、島津製作所 Shimadzu Tokyo Innovation Plaza (川崎) で開催されます。宮坂先生、NIMS・白井氏、産総研・瓦家氏、AntanTEC・浜本氏らの講演の他、ラボツアーがあるようです。
新潟大学の増田淳教授が新潟日報文化賞を受賞されました。受賞事由は「産学連携体制におけるペロブスカイトシリコンタンデム太陽電池モジュールの実用化に関する研究」とのことです。
小田急箱根からのプレスリリース 「ペロブスカイト太陽電池の早期社会実装に向けた「神奈川県次世代型太陽電池普及促進事業」プロジェクトへの参画について」、マクニカが代表事業者ということは書かれていますが、どこのペロブスカイト太陽電池が用いられているか、書かれていません。 ペクセルと思われますが。
福岡市から、「令和7年度次世代型太陽電池(ペロブスカイト太陽電池)率先導入等委託事業」に係る提案競技の結果について、お知らせされています。最優秀提案者は京セラコミュニケーションシステム株式会社ですが、参加者数は1者だったとのことで、競技になっていない気がします。
日経記事 「日本ガイシ「NAS電池」事業撤退 中国勢との価格競争で収益見通せず」 や、朝日記事 「世界で唯一の「NAS電池」、日本ガイシが撤退 社長「ここが潮時」」 にもあるように、日本ガイシから、「NAS電池の製造及び販売活動終了に関するお知らせ」 が出されています。
ニュースイッチ/日刊工業新聞記事 「NEDO理事長が明かす、怒濤の経営改革の進捗と行方」、手続きが遅れて困っている立場としては、素直には読めません。
「グリーンイノベーション基金事業の運営について」が議題となっている、グリーンイノベーションプロジェクト部会が、11月10日(月) 14時から開催されるようです。傍聴希望は11月7日18時予約締切です。
研究棟前の銀杏の黄葉が進んできました。先週と比べて、どうでしょうか。こちらも黄色くなってきましたが、昨年(10/30)やその前と比べても、場所によって、早かったり遅かったりです。
30日(木) 12:20出       退27:10
Perovskite-infoでも、所信表明演説での「ペロブスカイト太陽電池」言及が書かれています。また、英訳が出てます。
6. Energy security
The stable and inexpensive supply of energy is absolutely crucial in maintaining the daily lives of the Japanese people and nurturing our domestic industries while further strengthening the competitiveness of locations for attracting business investments. In particular, domestically-sourced energy, notably nuclear power and Perovskite solar cells, will be critical. Utilizing the Green Transformation (GX) budget, we will leverage decarbonized energy sources to the fullest possible extent while also pressing forward with comprehensive energy conservation and fuel switching by employing technologies such as photonics-electronics convergence technology. Such initiatives will be premised on gaining the understanding of the local communities and on giving due regard to environmental impacts. We will also strive for the early practical adoption in society of next-generation advanced reactors and fusion energy. We will give concrete shape to these measures immediately. Let us make collective efforts across Japan to realize a robust economy.
昨日、環境フレンドリーホールディングスが、茨城県境町と、GX推進および地域産業の高度化に向けた包括連携に関する覚書を締結した件、日経記事 「環境フレンドリーHD、茨城・境町に新工場 「曲がる太陽電池」量産」 や、読売記事 「境に太陽光電池工場建設へ 町、東京の再エネ会社と協定」 に出ています。前者では、工場は年産10MW規模で、2026年末稼働を目指し、約30人の雇用を見込むこと、後者では、境町静地区の約1ヘクタールの敷地でフィルム型を生産することが書かれています。10MWに1ha(=100m×100m)は、広すぎでは?
昨日、中国・协鑫(GCL)光电のペロブスカイト太陽電池GW級生産ラインのロールアウト式典が開催されたはずで、報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)が出ています。协鑫光电 (GCL Optoelectronics) サイトは、なかなか更新されませんが、工場写真位置(Googleマップ)を復習しておきます。
先端研1号館脇でスロープ設置工事が進行中です。工事当初の風景とは、だいぶ変わりました。図面通りでしょうか。
29日(水) 11:20出         退26:10
ペロブスカイト太陽電池の文献情報整理は、ひたすら遅れているところですが、Web of Science で 「Perovskite solar cell」 で検索して出てきた文献を順番にチェックするやり方で、ようやく2025年分に到達しました。日付順に並んでいるわけではないので、若干前後するものも出てきますが、いちおう、昨年分まではほぼ見た、ということで、←左図の範囲について、効率順に並べて論文数を数えると、右のグラフのようになります。9月24日に出したの更新版になります。2024年に公開された論文で効率20%以上のセルが出ているものは約1500報となります。
環境フレンドリーホールディングスが、茨城県境町と、GX推進および地域産業の高度化に向けた包括連携に関する覚書を締結しました。境町内に10MW規模のペロブスカイト太陽電池製造工場を建設することがポイントです。ただ、現時点では、建設候補地が具体的に決定したわけではない、とのことで、先行きは不透明です。同社は、中国・众能光电科技から設備と人と技術の供与を受けて国内生産を目指しているところです。
自然エネルギー財団が、報告書 「ペロブスカイト太陽電池の導入場所が広がる:新たな設置方法でコスト低減へ」 を公表しました。ペロブスカイト太陽電池の写真が多数出ていますが、出典は全て自治体等で、積水化学やエネコートではないところが、財団の姿勢でしょうか。
三菱ガス化学ニュースリリース 「ペロブスカイト太陽電池で走行する小型モビリティデモンストレーターに、高機能ポリマー部材を提供」 です。エネコートのペロブスカイト太陽電池と組み合わせられるようですが、具体的にどういう形なのか、この情報だけでは分かりません。
今日の西の空、そろそろダイヤモンドが気になります。こういう位置関係で、同様の配置の2017年11月6日に記録していた写真だと、//となっています。
28日(火) 12:10出       退26:50
南京大学グループから、ペロブスカイト/ペロブスカイト タンデム太陽電池で認証変換効率 30.1% の報告です。
NRELチャートの最新プロット、および、Solar cell efficiency tables の multiple-junction の表の Notable exceptions の中にある値に対応します。SnPb混合ペロブスカイトを用いたナローギャップセルで下地材料を工夫しただけに見えますが。このSnPb混合ペロブスカイトを用いたセルで効率24.9%、タンデムの自己測定効率は30.6%となっています。また、1cm2セルのJET認証効率29.6%も得られています。
上海交通大学と寧徳時代(CATL)社から、1m×2mのペロブスカイト太陽電池モジュールで効率 20.05% の報告です。
変換効率は NPVM での I-V 測定値です。論文報告されたモジュールとしては、纤纳光电(Microquanta) の 7906cm2 を上回り、最大面積です。また、報道発表等を含めても、光因科技(SolaEon)の 7200cm220.7% に迫る効率で、协鑫光电(GCL) の 1m×2m モジュール効率 19.04% を上回っています。これ(20000cm2)を論文のほうのプロットに加えると、面積が大きすぎて全てを塗りつぶしてしまいそうなので、少々検討が必要です。
Google検索結果に現れたプレスリリース、茨城県境町からのもののようですが、既に削除されていて、境町の一覧にも現れません。こちらを参照すると、明日(10/29)、境町と環境フレンドリーホールディングスの間で、ペロブスカイト太陽電池工場の立地に関する包括的連携覚書締結式が実施されるようです。まずは10MW規模で、将来的に100MW規模を目指すようです。同社は、中国・众能光电科技から設備と人と技術の供与を受けて国内生産を目指しているようですが、今のところ、計画通りには進んでいないようです。 とりあえずは、明日の情報を待ちましょう。
YKK AP ニュースリリース 「ガラス型ペロブスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電の内窓を系統連系(商用の送配電網に接続)した実装検証を開始」 です。さて、このペロブスカイト太陽電池は、どこのものでしょうか?
NEDOから、「2025年度「太陽光発電導入拡大等技術開発事業/循環型社会構築リサイクル技術開発」に係る第2回公募について」 お知らせです。先日予告されていましたが、リサイクル技術のうち、既存太陽電池のモジュール処理技術と、マテリアルリサイクル技術の開発です。そもそも応募できるところがあるのでしょうか。
早稲田大学プレスリリース 「近赤外光も利用可能なアップコンバージョン型ペロブスカイト太陽電池の開発に成功」、桐蔭横浜大学からも同時リリースです。
27日(月) 12:20出       退27:30
11月11日(火)に開催される NIMS AWARD SYMPOSIUM 2025 は、参加登録の締切が今週金曜日(10/31)となっています。
そろそろ太陽電池性能でネタにできる論文が出てこなくなっていますが、とりあえず、2年前と同程度のものが出てきたということで紹介しておきます。30cm角フレキシブルペロブスカイト太陽電池モジュールで変換効率16.40%です。ただ、開口面積は600cm2となっています。既に、昨年2月に、900cm2で変換効率16.4%が報告されているので、同等以下ですが。
日経記事 「リニア神奈川県駅の隣で次世代太陽電池の実証実験 日揮とJR東海」 は、カルコパイライト太陽電池の実証実験ですが、CIGSが、すっかり別物のように次世代として位置づけられるようになりました。プレスリリースは、JR東海日揮のサイトに、同じものが出ているようです。PXPは PR Times です。
H3が打ち上げられ、HTV-X軌道投入されたことは、特段の縁がないかと思っていたら、リコーからニュースリリース 「JAXAの新型宇宙ステーション補給機1号機(HTV-X1)に、リコーのペロブスカイト太陽電池が搭載」 ということです。
コニカミノルタからのニュースリリース 「マイクロジェット社製ペロブスカイト層塗布用インクジェット装置にインクジェットヘッド「KM1024iSHE-HM-LV」が搭載」 で、9月4日に発売された製品についてアピールされていますが、マイクロジェットプレスリリースは6月17日のことで、いまさらな感じです。なお、マイクロジェット製品は、シングルノズルヘッドのPerovsJetは自社開発ヘッド搭載、マルチノズルヘッド搭載のPerovsPrinterがコニカミノルタ製ヘッド搭載です。
中国・极电光能 (UtmoLight) が、工場風景をアピールしています。
先端研14号館脇でスロープ設置工事が進行中です。階段3段分でも、この距離が必要なのですね。
PCを起動したら、Word/Excel/PowerPoint ファイルのアイコンが、見慣れないものに変わっていました。書くまでもなく、みなさんご承知でしょうが。

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