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2022年度の中崎城太郎

これ以後は「2023年度の中崎城太郎」へ

2023年(令和5年) 3月
31日(金) 2022年度が暮れていきます。工事のため屋上まで組まれた足場のネット越しですが。学校にとっては、年度末が大晦日のようなものです。コロナに囚われた3年間でしたが、来年度はフリー、かと思ったら、初回授業はオンラインだそうです。もう、密集することは悪、というのが定着してしまいましたね。
30日(木) 4月19日(水)スタートのBSテレ東「居間からサイエンス」の初回に宮坂先生が登場するようです。
エネコート社が、また資金調達したようです。出資元の大倉工業ニュースにもあります。
カリフォルニア州関係者がパナソニックセンター東京を訪れ、ペロブスカイト太陽電池も見学したようです。
こちらのYouTube動画でペロブスカイト太陽電池が説明されていますが、住宅建設会社販売店がペロブスカイト太陽電池を宣伝するのは、さすがにまだ時期尚早な気がします。
小学生を対象とした、「わたしたちのくらしとエネルギー」かべ新聞コンテストの受賞作品が発表されました。みなさん、このレベルの説明は、できますか?
GX推進法案が衆院を通過したそうです。
来年度は複数の大型装置の搬入が必要になります。11年前は、ふつうに研究棟6階にクレーンで搬入していましたが、この11年で銀杏の枝が伸びたので、クレーン車の位置が隠れ、吊り上げ地点となるトラックも見えなくなってしまい、難度が高くなります。
先端研西門脇の掲示板に取り付けられた丸い物体、何でしょうか?
29日(水) Solar cell efficiency tables (Version 60) から掲載されているペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池1cm2セル(JET認証効率26.4%)の論文が、四川大学などのグループから発表されました 自己測定効率は27.01%のようです。新しいSAM形成分子を開発したことがポイントですが、4PACzのカルバゾールにベンゾ縮環してπ拡張しただけですね。

この報告をうけて、ペロブスカイト/ペロブスカイト2端子タンデム太陽電池の変換効率上位一覧は以下のようになります。
29.0% 仁烁光能
/南京大
  web release 2022/12/31 JET認証値
I-V 29.4%
28.0% 南京大 Solar cell efficiency tables (Version 60) 2022/06/06 JET認証値
27.4% Toronto大 Nature 2022, 613, 676.
DOI: 10.1038/s41586-022-05541-z
2022/11/15 NREL認証26.29%
1cm2 26.03%
27.2% NREL Science 2022, 378, 1295.
DOI: 10.1126/science.adf0194
2022/12/22  
27.2% HZB   web release 2022/11/07  
27.0% 四川大 Nature.
DOI: 10.1038/s41586-023-05992-y
2023/03/29 1cm2の値
JET認証26.4%
26.7% 南京大 Nature 2022, 603, 73.
DOI: 10.1038/s41586-021-04372-8
2022/01/17 JET認証26.4%
1cm2 25.3%
26.68% 蘇州大 Energy Environ. Sci.
DOI: 10.1039/d2ee04087e
2023/03/15  
26.3% North
Carolina大
Adv. Mater. 2022, 34, 2205769.
DOI: 10.1002/adma.202205769
2022/09/30  
26.3% 南京大 Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2202948.
DOI: 10.1002/aenm.202202948
2022/10/30  
26.2% 南京大 Adv. Mater. 2022, 2110356.
DOI: 10.1002/adma.202110356
2022/04/19  
26.16% 四川大 Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202300352
2023/03/12 中国認証25.7%
25.6% 南京大 Nature Energy 2020, 5, 870.
DOI: 10.1038/s41560-020-00705-5
2020/10/05  
25.6% North
Carolina大
Adv. Mater. 2022, 34, 2110351.
DOI: 10.1002/adma.202110351
2022/02/16 1cm2 24.2%
25.5% NREL Nature Energy 2022, 7, 642.
DOI: 10.1038/s41560-022-01046-1
2022/06/13 NREL認証24.3%
25.1% 南京大 Science 2022, 376, 762.
DOI: 10.1126/science.abn7696
2022/05/12 1cm2 24.8%
module 22.5%
25.05% 蘇州大
/四川大
Nature Energy 2022, 7, 744.
DOI: 10.1038/s41560-022-01076-9
2022/07/21 中国認証24.79%
24.9% 南京大 Sci. China Chem. 2021, 64, 2025.
DOI: 10.1007/s11426-021-1059-1
2021/06/29  
24.8% 南京大 Nature Energy 2019, 4, 864.
DOI: 10.1038/s41560-019-0466-3
2019/09/23  
24.7%
on PET
南京大 Nature Energy 2022, 7, 708.
DOI: 10.1038/s41560-022-01045-2
2022/06/09 JET認証 24.4%
1cm2 23.5%
24.6% North
Carolina大
Nature Energy 2020, 5, 657.
DOI: 10.1038/s41560-020-0657-y
2020/07/20 1cm2 22.2%
24.5%
module
南京大 Solar cell efficiency tables (Version 61)
 web release
2022/11/21
2022/10/24
JET認証値
I-V 24.9%
24.3%
triple
Toronto大 Nature.
DOI:10.1038/s41586-023-06006-7
2023/03/28 NREL認証23.3%
もう一つの論文、ペロブスカイト太陽電池の3接合タンデムですが、効率は24.3%(NREL認証23.3%)で、まだ単セルより低い値にとどまっています。Nature早期公開は、やりすぎ感があります。
カネカの太陽電池がプリウスPHEVに採用されたというニュースリリースです。3代目プリウスに採用されたのは京セラ製56W、4代目プリウスPHVに採用されたのはパナソニック製HIT 180Wとなっていました。で、5代目の話題も出ていましたが、今のところ、まだ詳細は不明です。
28日(火) 来年度予算成立により、経済産業省関連予算等の概要が更新されています。 といっても、案の段階とアドレスが同じで、中身も変わってない気がしますが。太陽光発電の導入可能量拡大等に向けた技術開発事業は31億円で、太陽電池そのものの開発ではタンデム型がメインになります。
NEDO 2023年度「太陽光発電主力電源化推進技術開発/研究開発項目(I)太陽光発電の新市場創造技術開発」に係る公募公表されました 既に当研究室では、同技術開発の「フィルム型超軽量太陽電池の開発(重量制約のある屋根向け)/ 超軽量ペロブスカイト系太陽電池の研究開発」を実施中ですが、グリーンイノベーション基金事業に移行した企業や、ステージゲートを通過できなかったグループなどが抜けた分を補充される形かと思います。応募書類提出締切は5月10日(水)正午となっています。
昨年9月に、「曲げられる」太陽光パネルとして報道された、「太陽光のピンク社長」のティーエスピーが、このほど、「ペラペラ太陽光」を発電保証付きで、日本で初めて設置したと発表し、報道されています。曲がる太陽光パネルもそれなりにインパクトがありますが、それ以上に、ピンクのインパクトが大きい感じです。
日経記事で、モノクロームの屋根一体型太陽光パネル「Roof-1」の一般販売開始が報じられています。確かに、パッと見た感じは、ただの屋根っぽいです。これからは、気付かれにくいパネルが増えていくでしょうか。
日経記事で、路面設置型太陽光パネル「Wattway」の耐久性を実証した件が報道されています。東亜道路工業プレスリリースは、PDFまで見ないと図がありません。
日経記事で、「米国の発電量、再エネが石炭を初めて抜く 2022年」と見出しがありますが、中身が読めないので、EIAのもと情報を見てみます。伸び率は太陽光のほうが高そうですが、増加量は風力のほうが多いですね。
京大からのプレスリリース、例の「パタっと」倒れる分子を逆構造型ペロブスカイト太陽電池の正孔輸送層に用いた報告がJ. Am. Chem. Soc.に掲載された、というものです。
昨日の「国産再エネに関する次世代型技術の社会実装加速化議員連盟」の会合について、議員ブログ写真がある以外は、情報がありません。
よその研究室の引っ越し作業、ピロティに大型トラックがあると、サイズ感がバグります。
27日(月) 日経記事などで、人事院の研究会の最終報告書で11時間の勤務間インターバルが求められていることが報じられています。こちらの研究会のことだと思われますが、最終報告の概要に、確かに書かれています。しかし、間を11時間空けるのは、なかなか難しい気がします。というか、逆に、13時間勤務が標準になってしまいそうな気がします。
積水化学のフィルム型ペロブスカイト太陽電池をJERAの火力発電所敷地内に設置する実証実験の開始が、積水化学JERAから、それぞれプレスリリースされ、日刊工業新聞などで報道されています。
東京財団政策研究所のシンポジウム報告の中で、市民エネルギーちば株式会社・代表取締役の東光弘氏が、「イニシャルコストを下げるためにペロブスカイト太陽光電池を用いた細い太陽光モジュールを開発し、特許を申請中である」と発言しています。検索すると、別の会での発表資料が出てきて、こういうスライドが含まれています。右側の図が明細書図面っぽいですが、これってエネコートと組んでいるのでしょうか?
2月23日に「2025年供用開始予定の神戸空港サブターミナルに有機薄膜太陽電池とペロブスカイト太陽電池が設置されます」と書きましたが、そこからリンクしていた「要求水準書」は、3月6日に改訂されてリンクが切れていたため、改めて改訂版「神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業 要求水準書及び提案の要件」にリンクし直しました。書かれている内容を満たす提案が、『「神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業」 事業者の公募』期間中に現れるでしょうか。書類提出が4/17-19、事業契約締結は5月下旬を予定しているようです。
台灣鈣鈦礦科技の「最新消息」にある「東京大學教授預測」で始まる記事、「最近宣布」とありますが、2021年の日本語記事に基づくものでしょうか? 全然「最近」でないような。
経産省ニュースリリースにて、来年度以降の再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)における買取価格が表示されています。屋根置き太陽電池での買取価格が高く設定されます。カーポートはどちら?とか、線引きにこだわりが生じそうです。
有機ELディスプレイのJOLEDが民事再生手続き開始の申し立てをしたと報道/報道されています。有機EL分野では、塗布法より蒸着法が定着した、という結論になりそうですが、ペロブスカイト太陽電池はどうなるでしょうか。
NEDOニュースリリースにて、新合金開発により、有機ELの蒸着プロセスを省電力化したことがアピールされています。実用化に至れば、ますます蒸着法が強くなりそうです。
2023年4月からロボットが公道を走行しますって、もう今週ではないですか。自分の生活圏に現れるのは、まだ先になると思いますが、1対1の遠隔操作なら、まだ人が動いたほうが早そうです。
よその研究室が、建物中庭にクレーン車を入れて搬出作業を行う準備をしています。ピロティの石敷きの上をクレーン車が通行する予定の箇所には、厚い鉄板が敷かれています。これを前例にされると、ハードルがとても高くなります。
26日(日)  
25日(土) 公道駐車区画にEV用急速充電器」の報道、記事の写真では分かりませんが、引いて撮ると、わりと映える場所のはずです。このあたりですね。プレスリリースの写真も、いま一つなのは気になりますが。
24日(金) 学位記授与を記念して、研究室の集合写真です。2枚目。 桜の季節ですが、雨のためバーチャル背景です。
3月30日深夜のBSフジ5分番組「知りたい!SDGs」に、ペロブスカイト太陽電池が登場しそうです。
太陽光発電協会(JPEA)の新春交流会を報じる記事に書かれた代表理事挨拶にも「次世代太陽電池ペロブスカイト」の語があり、電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ・有機エレクトロニクス研究専門委員会の「趣旨」の中にも「ペロブスカイト太陽電池」の語があるなど、いろいろなところで、とりあえず出しておかないといけない単語になりつつあるようです。
こちらのプロットを示すまでもなく、最近では効率24%台がふつうになり、25%台でも変換効率だけでは論文にしがたい状況となっているペロブスカイト太陽電池で、かなり久々に、「作製法」ネタの論文です。Perovskite-infoにも情報があり、NRELニュースリリースにも出ていますが、こちらの論文、逆構造型の正孔輸送層とペロブスカイト層を同時に製膜しました、というものになります。それでも変換効率24.5%出ています。
23日(木) 2月にはペロブスカイト太陽電池生産ライン「水星一号線」から製品を出荷したらしい台灣鈣鈦礦科技が、今度はゼロカーボン建築「魯班一号」を出展するようです。この建物は、屋上に高効率ペロブスカイト太陽電池、三方の窓も透明なペロブスカイト太陽電池、室内のテーブルにもペロブスカイト太陽電池、という仕様のようです。
JAXAの契約情報公表一覧の中に「フレキシブルガラスを用いたRoll to Roll All-Inkjet塗布型 高耐久ペロブスカイト太陽電池シートの創出」があり、リコーと500万円の契約が結ばれています。改めて検索にかかったのですが、10月発表のこちらの採択結果によるものですね。中身が具体的なタイトルです。件名は、もう少し曖昧な表現にしておいたほうがよかったのではないでしょうか。同時採択のエネコートは「超軽量薄型ペロブスカイト太陽電池の研究開発」とかですし。
22日(水) 今日は10:00-14:00に先端研教授総会等、13:00-17:00にサステイナブル未来社会創造プラットフォーム会合が、いずれもハイブリッド開催。会場音量とオンライン音量をバランスするのは難しいです。あと、時間が重なっていない部分は対面会場参加したので、12:30頃に駒場II→駒場Iを移動しつつ「参加」している状態に。
NRELチャートが更新され(Rev.03-06-2023)、だいぶ前から前版(Rev.01-12-2023)まで残っていたCIGS太陽電池 23.4% (SolarFrontier) が 23.6% (Evolar/UU) に上昇しました。 UU は、Uppsala University のことかと思います。
一昨日の天気予報では今日は雨のはずでしたが、快晴の空に桜が映えています。しかし、明日以降は、さすがに花見は難しそうです。
21日(祝) 中国・极电光能(UtmoLight)が、正式名称を无锡极电光能科技有限公司から、极电光能有限公司に変更するとリリースしています。
20日(月) 元々は12月に発表されるはずだった第6回ジャパンSDGsアワードの結果が、ひっそりと(?) 発表されています。これまでに比べて件数が少ないのは、気のせいでしょうか?
「蓄電池」「水素」「バイオものづくり」の3分野の研究開発を進める「革新的GX技術創出事業」の方向性を決める革新的GX技術開発小委員会、この手の委員会にしては委員が若いように感じるのは、単に自分が歳をとったせいでしょうか。資料も次の時代に行っている感じです。
「戦略的創造研究推進事業」の方向性を決める戦略目標などが決定されたようです。このうち、「人間理解とインタラクションの共進化」にはついていけません。
いまいち正体不明な組織・Astute Analytica によるプレスリリース「2023年のペロブスカイト太陽電池市場の概要と需要を理解するために調査を実施しました」、まるでAIが勝手に調査結果を作ってみました的な記事ですが、何なのでしょうか?
有害な鉛を使わないスズ系ペロブスカイト、と宣伝されることが多いですが、有機スズ化合物は、かなり有害性高いです。本当に大丈夫なのか疑問が持たれる中、「On Biosafety of Sn-containing Halide Perovskites」という論文、結論は、「Thus, we conclude that Sn based halide perovskites are bio safe and substituting lead with tin in halide perovskites is applicable.」だそうです。責任とれるのでしょうか?
東京都の「ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援事業」の助成対象事業の一つに、山下電装の「太陽電池モジュール用ソーラシミュレータの開発」が選ばれたようです。当研究室では、グリーンイノベーション基金事業にて、「モジュール評価用ソーラーシミュレータ」を来年度調達予定なのですが、その東京都事業の成果が反映されたりするでしょうか?
19日(日) 中国・万度光能 (Wonder Solar) の葛店工場も、Googleマップで見えるようになっているので、このあたりと記録しておきます。イメージ図と比べて、どうでしょうか。纤纳光电 (Microquanta) の衢州工場は、このあたりに見えています。协鑫光电材料 (GCL Optoelectronics) は、住所的にはこのあたりですが、ここが工場なのかは分かりません。极电光能 (UtmoLight) の建屋については、3/14に書いていますが、このあたりと再掲しておきます。地図と対応しないものの、戦争中の韓国などと違い、航空写真の更新は早いですね。ちなみに、韓国・UniTestの、2021年12月に完成している平沢(ピョンテク)工場はこのあたりです。
18日(土) 中国・仁烁光能のサイトに、新工場の環境影響評価結果に関する情報が出ています。そこに書かれている位置は、このあたりです。水気の多い土地に見えますが、こういうものができるのでしょうか。
17日(金) 今日の閣議で、改正省エネ法の施行に伴う「エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する基本方針」と、「安定的なエネルギー需給構造の確立を図るためのエネルギーの使用の合理化等に関する法律等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備等に関する政令」が決定されたようです。ただ、これだけ見ても、どういう効果を生ずるのか、よく分かりません。
中国科学技術部から、2022年の中国科学の進歩トップ10が発表された(→翻訳)ようです。1:火星探査機、2:高速電波バースト、3:海水直接電気分解による水素生成、4:新型コロナウイルスの変異特性、に続き、5:高効率全ペロブスカイトタンデム太陽電池モジュールが選ばれています。
英国・Swansea大学ニュースリリースにて、SPECIFICの全ロールtoロール作製ペロブスカイト太陽電池が紹介されています。SPECIFICのほうでは、動画ありのリリースになっています。
16日(木) ゼネコン大手の施工不良のニュースが報じられていますが、同社が施工しているこの傾きは大丈夫でしょうか?
よその研究室の搬入作業、クレーンの作業位置は大丈夫なのですが、そこに行く経路は、車の通行が許可されていないところなのですが。
15日(水) 「脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律案」の審議などが行われていると、日々、国会内で「ペロブスカイト」という語が出てきます。例えば、今日の衆議院審議中継ビデオライブラリから「経済産業委員会」を選び、表示される動画の6:11:23からの西村経産大臣の答弁は、以下のようになっていました。
ご指摘のように、脱炭素の分野では革新的な技術開発、これを基礎とした、いわゆるイノベーション、この創出が鍵となってきます。我が国は、抜本的なCO2削減を実現する、例えば、水素還元製鉄とか、あるいは日本発の次世代太陽電池技術であるペロブスカイト、こうした脱炭素効果の高い技術の開発で先行しております。ただ、ご指摘のように、国際競争は非常に激化してきておりますので、その革新性、不確実性の高さから、民間のみでそれをすべてやるというのは、なかなか難しい状況にもなっておりますし、投資判断を行うこと自体が困難なものがございます。
tech-seminar.jpにて、技術情報協会主催のLive配信セミナー「ペロブスカイト太陽電池の材料開発と製膜技術」(5月11日(木) 10:00-16:30)がアナウンスされています。この時期に書いても、実施される頃には忘れていそうですが。

プログラム
「ペロブスカイト太陽電池の高効率化、高耐久化とその材料開発」
   産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター 主任研究員  古郷敦史 氏
「自己組織化を活用したペロフスカイト太陽電池の高性能化」
   埼玉大学大学院理工学研究科 数理電子情報部門 助教  石川 良 氏
「ペロブスカイト太陽電池の製膜技術と宇宙応用」
   株式会社リコー 先端技術研究所 IDPS研究センター PV-PT エキスパート  田中裕二 氏
「フィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発および長寿命ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池への展開」
   東芝エネルギーシステムズ株式会社 グリッド・アグリゲーション事業部 次世代太陽電池開発部 参事 五反田武志 氏
中国・大族激光(Han's Laser)傘下のファンド・大族基金が、中国・润世华新能源、ポーランド・Saule Technologiesと合弁会社を設立し、深圳でペロブスカイト太陽電池製造プロジェクトを推進すると報道(→翻訳)されています。Oxford PVに続き、Saule社もChinaマネー獲得でしょうか。
通勤途中にて、早咲き桜ふつうの桜
10月に開通した道路が、ようやくGoogleマップで表示されるようになりました。が、まだ細い道として認識されているので、経路検索すると、まだ一方通行逆走ルートが優先表示されます。まだまだ警察の実績稼ぎポイント状態が続きそうです。
14日(火) 大阪工研協会の「科学と工業」誌、3月号に、「有機金属ハライドペロブスカイト太陽電池の現状と展望」という解説記事が掲載されています。
日経記事「再生エネ、世界で22年1.4倍 ウクライナ侵攻で導入加速」の内容は読めませんが、中文版で雰囲気は伝わります。一方、英文版では、なぜかタイトルに「led by China」の語句があります。
明日(3/15)から始まる応用物理学会春季学術講演会の注目講演プレスリリース14件の中に、「ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の1000時間光耐久性」と、「Cu2O/Siタンデム太陽電池の開発と展望」と、2件、東芝からの講演が入っています。注目の的ですね。
東京新聞記事「折り曲げ可能、ガラスに電池内蔵…進化続ける太陽光発電 メーカー各社、しのぎ削る開発競争」に、先日の青葉台駅での「実証実験」の写真が出ていて、柴山先生ご活躍ですね。ただ、曲げられることと、折り曲げ可能とは、難度がだいぶ違う気がしますが。
水素保安戦略の中間とりまとめの件、水素に臭いがつけられるかどうか気になります。みんながよく「ガスの臭い」と騒ぐのは、ガスそのものの臭いではなく、少量添加された化合物の臭いですが、水素も同様になるのでしょうか。示された工程表では、2023-2024年度に「付臭に代替する技術・設備の開発・評価」を行なって、以降、実証を行うことになっています。他にどんな方法があるのでしょうか。
Perovskite-infoによると、フレキシブルCIGS太陽電池を製造している米国Ascent Solar社が、製造設備をペロブスカイト太陽電池用に転用するようです。こちらにプレスリリースがあります。
中国・极电光能科技(UtmoLight)が数億元の資金を調達したニュースリリースに、3階建ての建屋の写真があります。以前のものは平屋だった気がするので、百度地図で探してみたところ、このあたりのようです。と、うまくリンクできませんが、この景色、どうでしょうか? Googleマップではこちらです。
13日(月) 東京の開花宣言は見送られたようですが、駒場IIキャンパスでは、生協前(→拡大)、その脇(→拡大)、中庭(→拡大)などで、数が微妙ですが、開花しています。駒場Iキャンパスでは、こちら(→拡大)で十分な数が開花しています。ソメイヨシノにこだわらなければしだれ桜(→拡大)もありますし、コブシとかも咲いてます。それにしても、駒場I西門脇の、既に葉桜状態ですが、てんぐ巣病でしょうか。
4月27日(木)に、桐蔭横浜大学・池上先生によるオンラインセミナー「ペロブスカイト太陽電池の高性能化と最新技術、実用化動向」が開催されるようです。
マスク推奨策が終了、かと思ったら、あまり変わらないですね。コロナ禍1、2年目はマスクをすると呼吸困難になって苦しみましたが、今年度はそこまで大変ではなくなったので、どちらでもよい感じですが。コロナ前もマスクして呼吸できなくなるようなことは無かったので、やっぱりコロナ禍直前の肺炎の後遺症だったのでしょう。「屋外では不要」と書かれても、この季節、個人的には外でこそマスクが必要です。花粉対策で。
12日(日) 既に機能停止している接触確認アプリCOCOA、まだiPhone上に残していましたが、もうネタにできそうにないので、こちらから削除しました。これに伴い、接触通知オフになりました。
11日(土)  
10日(金) 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構シンポジウム2023 『今、SDGsはどうなっているのか:「変革」の現状と行方』が、3月13日(月) 13時〜17時、駒場第一キャンパス18号館ホールにて開催されます【再掲】。
総合文化研究科サイトSDGs教育推進プラットフォームのサイトにも同じ情報があります。参加登録はこちらから。

プログラム  総合司会:松本真由美(東京大学大学院総合文化研究科客員准教授)
「開会挨拶」
   真船文隆|東京大学大学院総合文化研究科 副研究科長
「機構の取組み」
   網野徹哉|東京大学教養教育高度化機構長
「基調講演」
   石井菜穂子|東京大学 理事 ・ 東京大学CGCダイレクター
第1部 講演「SDGsの現在地」
「国連から見たSDGsの今」
   井筒 節|東京大学大学院総合文化研究科特任准教授(国際連携部門)
「開発途上国の現場におけるSDGsの現状」
   成田詠子|国連人口基金(UNFPA)駐日事務所長
「開発経済学からみたSDGsの今」
   澤田康幸|東京大学大学院経済学研究科教授
「気候変動による健康影響とSDGs」
   橋爪真弘|東京大学大学院医学系研究科教授
「誰一人取り残さない社会」
   福島 智|東京大学先端科学技術研究センター教授
第2部 パネル・ディスカッション「パートナーシップを通してSDGsのその先へ」
 モデレーター:岡田晃枝|東京大学大学院総合文化研究科准教授(初年次教育部門)
 パネリスト:
   榎原雅治|東京大学地震火山史料連携研究機構長・史料編纂所教授
キハラハント愛|東京大学大学院総合文化研究科教授
白波瀬佐和子|国連大学上級副学長・東京大学大学院人文社会系研究科教授
額賀美紗子|東京大学大学院教育学研究科教授
瀬川浩司|東京大学大学院総合文化研究科教授(環境エネルギー科学特別部門長)
原 和之|東京大学大学院総合文化研究科教授(国際連携部門長)
「閉会挨拶」
   廣野喜幸|東京大学大学院総合文化研究科教授(科学技術インタープリター養成部門長)
上記シンポジウムに向けたポスター印刷です。
先端研建物のピロティは、4号館では貼り替え跡が目立ち、先日工事された3号館でも目立つことになりそうです。
1月19日に撮影された、先端研教員プロフィール用写真、こうなりました。微妙に不自然ですが。果たして活用される機会は来るでしょうか。写真慣れしている人は自然な感じですね。
NEDO 2023年度「海外研究者招へい事業(国際研究協力ジャパントラスト事業)」に係る実施体制が決定され、株式会社SPD研究所が「コストペロブスカイト太陽電池製造に向けたp型一体化カーボンペーストの開発」のために Edirisinghage Vikum Anura Premalal 氏を招へいする件が採択されたようです。 って、誰?
日経記事「化学物質の管理者配置、企業に義務づけ 欧米並み厳しく」の内容は読めませんが、基本的にはこちらに書かれている内容やリーフレットにまとめられた内容のことかと思います。ジクロロメタン等は既に作業記録等を30年保存することになっていますが、4月からは、N,N-ジメチルホルムアミド (DMF) 等も30年記録保存が必要なものになります。ほとんどのペロブスカイト実験者に関係しそうです。
大臣答弁に限らなければ、いろいろなところに「ペロブスカイト」の語が登場しているようです。本日公開の2月20日 予算委員会第八分科会 会議録には、以下のやりとりが記載されています。
加藤鮎子議員 
さらに、この再エネの推進は、経済的にも国力にしっかりと結びつけていくということが大事だと考えます。日本には誇るべき技術がたくさんございまして、再生可能エネルギーの分野でも、太陽光発電のペロブスカイトという技術など、今後すごく注目されて、期待されているものもたくさんあると考えます。しかし、今現在では、シリコン系のパネルを中心に諸外国のメーカーが大きなシェアを占めているという現状がありまして、国産化をもっと進めていくべきだと考えますけれども、この辺り、政府のお取組の方をお聞かせください。
井上博雄・政府参考人 
お答え申し上げます。委員御指摘の太陽光パネルの国産化、これも大変重要だと考えてございます。また、御指摘いただきましたペロブスカイト太陽電池、これはおっしゃるとおり日本発の技術で、しかも軽量で柔軟性を有しておりますから、ビル等でも設置可能。さらには、シリコンと違いまして、主な原材料がヨウ素ということで、日本は世界第二位の産出国になっております。こうしたことから、グリーンイノベーション基金、研究開発から社会実装まで一気通貫に支援しようと考えてございまして、早いところでは今年の四月から一部ユーザーサイドと連携した実証が行われる予定となっております。引き続き、こうした取組を加速すると同時に、どうやったら需要サイドでこうした立ち上がりを引っ張っていけるのかといったような点も含めまして、検討を引き続き急ぎまして、国産化、市場獲得に向けて取り組んでいきたいと考えてございます。

いちおう、上記分科会は国土交通省所管に関わるもののはずですが。
同じく本日公開の2月21日 予算委員会第七分科会 会議録には、以下のやりとりが記載されています。
金子恵美議員 
原子力も選択肢の一つである、でも、再生可能エネルギーをしっかりと大きく進めていくというように解釈はさせていただいたんですけれども、すぐに原発依存から脱却ができるかどうか、いろいろな考え方はあるかというふうには思いますが、このままただ原発に依存するという形で突き進んでいけば、最終的には、将来的に家庭や企業が支払う電気料金のコスト増につながることが確実ではないかな、そういう議論があっていいんだというふうに思うんです。それは、例えば再エネ、FITの賦課金の総額は約16兆円だけれども、原発は、電力会社の運転維持費に約29兆円、安全規制強化の対応に約5兆円、政府予算として約19兆円、そして核燃料再処理に約14兆円、そして福島第一原発の賠償や廃炉に約22兆円ですが、多分これはどんどん膨れ上がるというふうに思います。基本、天文学的な負担になってきているということであります。また、昨年度から、立地交付金は、立地県へは5億円から10億円、そしてまた周辺県へは2.5億円から5億円と倍増されるということで、更なるコスト増加も発生することになります。このことと、そして電力の安全供給という話になるんですけれども、今まで再生可能エネルギーにどれだけの研究費を積み上げてきたんだろうかと考えたときに、全く比較にもならないほどの予算だというふうに思うんですね。もっと、私は、我が国として再生可能エネルギーをしっかりと推進するために、研究費も含めてこれは増額していって、本腰を入れていくべきだったというふうに思うんです。これはある意味、再生可能エネルギーが今本当に下火になってきつつあるような、そういうふうに見えなくもないんですけれども、これまで、現在に至るまで、やはりこれは政策的な部分で失敗があったのかなというふうに思っていまして、そういう部分では残念でならないと思います。一言、何かありますか。
西村経産大臣 
日本は二度にわたる石油危機も経験し、私も経産省時代、エネルギー政策にも関わっておりましたけれども、当時、サンシャイン計画など、再生可能エネルギー、当時は新エネルギーとか呼んでいましたけれども、クリーンな新しいエネルギーを、様々な技術を開発していこうと取り組んできておりました。ただ、この間、量産化が進む中で、なかなかコストで勝てないということで中国の製品などに席巻をされたわけでありますけれども、しかし今なお、ペロブスカイトという新しい太陽光電池、これは軽くて柔軟ですので、屋上や壁や、使えるということで、非常に効率もいいということで、こうした研究開発も更に進めております。太陽光、風力、そして地熱は日本の設備は世界の75%ぐらいシェアもありますので、また、火山大国と言われるだけあっていろいろ潜在的な量はありますので、こうしたものを含めて、2030年には36%から38%を目指すということで、原子力は長い目で見れば低減をしていくということで、私ども、そうしたエネルギーの安定供給と脱炭素化、そしてコスト、経済性も考えて、国民の皆様にしっかりと責任を果たしていきたいというふうに考えております。
9日(木) 西村経産大臣のツイッターおよびYouTubeチャンネルに、ペロブスカイトに関する衆議院本会議での答弁が出ています(U先生発見)。 小野泰輔議員の質問に対する答弁です。 ビデオライブラリ3月9日分から「本会議」を選び、表示される動画の1:12:28からが質問、1:27:05からが答弁になっています。直リンクだと表示されないので、手順が必要です。

小野泰輔議員 
米国等と連携し、太陽光パネルを中国に依存しないサプライチェーンを着実に構築していくことも経済安全保障の観点からも非常に重要と考えますが、その実現に向けて施策を進めていくお考えがあるのか、経済産業大臣に伺います。

西村経産大臣 
太陽光パネルの国産サプライチェーンの構築についてお尋ねがありました。エネルギー安全保障の観点からは、特定国からの供給状況に左右されることなく、より強靭なエネルギー供給構造を実現していくことが重要です。例えば、軽量で柔軟性を有するペロブスカイトは、日本発の技術であり、主な原料であるヨウ素は、日本が世界第二位の産出量となっております。グリーンイノベーション基金を活用しながら、研究開発から社会実装までを一気通貫で支援し、国産のサプライチェーン構築も見据え、ペロブスカイト等の次世代太陽電池の早期実用化に取り組んでまいります。
桐蔭学園からペロブスカイト太陽電池で電車模型を走らせた件のプレスリリースです。
次世代太陽電池「ペロブスカイト」実用化へ、豊田合成が京大発スタートアップと共同研究する中身」とか書かれると、中身を期待してしまいますが、記事の中身がありません。
3号館南棟壁面への太陽光パネル設置工事で、下地鉄骨の壁への取り付け部位が固められました。壁からプレートが浮いていましたが、周りを固められ、その内側には充填剤が入っていました。外側の取り付け面も、壁からプレートが浮いてこういう構造になっていましたが、隙間を保ちつつ、充填されています。グラウト注入って、孔とアンカーの間に詰めるものと思っていたら、ここに詰めるものだったのですね。絶妙なバランスをとっている木材、落下したら32m落ちます。
8日(水) Nature今週号のNature Indexのテーマは「Japan」です。この中に登場する星野歩子先生は、この3月から、隣の先端研3号館6階に着任されました。
桐蔭学園からプレスリリースです。が、10月公開の論文の件というのが、、、。
2月2日に、2月1日の衆議院予算委員会について話題にしましたが、まだ会議録が出てきません。それより先に、2月20日の予算委員会第七分科会の会議録が出てきました。各所にエネルギー関連の質疑などがあって、いちいち言及すると多すぎなので、ペロブスカイトが登場している箇所だけ抜き出します。政府参考人は、省エネルギー・新エネルギー部長ですね。

井坂分科員 そこで、足下のことは足下のことで別途我々も議論しておりますし、やっていただきたいんですけれども、今後の話として、再生可能エネルギーをやはり伸ばしていかなければいけない、これは政府も与野党も共通の認識だというふうに思います。実際、世界では、再生可能エネルギーというのは、産業、業界としては完全な成長産業。どんどんどんどん、そこに参入する企業また市場も倍々ゲームで増えている、これから更にそこに途上国も加わってくる、こういう状況であります。ところが、残念ながら、この最大の成長産業と言ってもよい再生可能エネルギーの分野で、日本の企業、これがまさかの撤退というような状況になっているわけであります。元々は、太陽光とかあるいは風力とか、日本のメーカーも一生懸命先進的にやっていたわけでありますけれども、もはや海外のメーカーが全部それを今やっているという状況であります。お伺いをしますが、こうした太陽光とか、特に洋上風力など、再エネ技術の国産化、また、日本の企業がそういったところにまたどんどんどんどん参入をして世界の市場を取っていけるようにということが、今からでも巻き返しが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
井上(博)政府参考人 お答え申し上げます。2050年のカーボンニュートラルの実現に向けまして、太陽光発電や風力発電を含む再生可能エネルギーは、委員御指摘のとおり、主力電源として重要と考えております。グリーンイノベーション基金などを活用し、技術開発から社会実装までを一気通貫で支援する、そういったことで、次世代型の太陽電池あるいは洋上風力の市場創出、サプライチェーンの構築に取り組んでいきたいと考えてございます。具体的には、太陽光発電につきましては、国産化や国内サプライチェーンの形成も見据えまして、ビルの壁面などのこれまで設置が困難であった場所に設置可能な次世代型太陽電池であり、また国産の技術でありますペロブスカイトの技術開発に取り組んでございます。早ければ2023年度にもユーザー企業と連携した実証を開始し、早期の社会実装を目指していきたい、かように考えてございます。また、洋上風力につきましては、2030年までに10ギガワット、2040年までに30から45ギガワットの案件を形成するという目標を設定しておりまして、再エネ海域利用法に基づき、着実な市場創出に取り組んでおります。昨年12月には、大規模な第二弾の入札を開始したところでございます。こうした需要の創出を呼び水としながら、国内サプライチェーン形成のため、サプライチェーン補助金を活用した設備投資支援も洋上風力について実施しておりまして、実際に、国内での風車部品組立て拠点などの構築を実現していきたいというふうに考えております。もちろん、将来のアジア展開も見据えまして、グリーンイノベーション基金を活用し、浮体式の洋上風力、この技術開発と実装も進めていきたい。太陽光発電、洋上風力発電共に、こうした取組を通じて、市場の創出、そして委員御指摘のとおり、国産化に向けた取組をしっかり進めてまいりたい、かように考えてございます。
井坂分科員 ありがとうございます。今、再生可能エネルギーの国産技術とか国内企業の後押しということで、いろいろ御説明をいただきました。ただ、そもそも、これだけの成長市場なのに、何で日本の企業が、そこに入り込むどころか、撤退の方向になってしまったのか。一つの大きな理由は、やはり肝腎の日本自体が、どこまでこの再生エネルギーを国内でやるのかということがずっと不透明だったということが大きいというふうに思っています。政府は、ようやく、2030年に再生可能エネルギーの割合を36%から38%という目標をはっきりと掲げました。この数字の是非はさておき、目標を掲げたということについては評価をしているものであります。ただ、担当の方とも議論していて心配になりましたのは、じゃ、それ、2030年以降、当然また同じペースで増やしていくんですよねとお聞きをすると、それは未定です、こういうことなのであります。少なくとも増えるんですよねと言っても、増えるか減るかも含めて未定であるかのようなお話なわけであります。これでは、やはり企業、2030年まではお客さんはいるだろうけれども、その後はもしかしたらまたお客さんは減るかもしれない、特に国内ではということになると、これはやはり十分な投資もできないというふうに思います。実際に、本当にこれからも国内、海外はもう間違いなく市場は増えていきますけれども、国内でもこれからもどんどんどんどん再生可能エネルギーのメーカーにとっての市場は増えていくんだということがやはりある程度見通せないと、企業も大規模な、それこそ、設備投資してどんどん風力発電のプロペラを造るとか、そういったふうにかじを切れないというふうに思います。これは大臣にお伺いをしたいんですけれども、やはり再エネ割合を2030年以降もしっかり増やすということを明確にコミットする必要が、これは国内企業の育成、国内技術の育成という文脈からも重要だと思いますが、いかがでしょうか。
西村(康)国務大臣 私どもも、御指摘と同じように、委員御指摘されたように、再エネを最大限導入するという方針で臨んでおります。もう御案内のとおりでありますが、FIT制度を私も野党の責任者で対応させていただきましたけれども、それ以降、再エネ比率は、震災前の約10%から、21年度で約20%まで倍増しております。御指摘の、30年度に更に倍に近い形の36から38にするという方針に向けて、最大限努力をしていきたいというふうに思っております。その上で、先ほど、ペロブスカイトなど、新しい技術の開発の話も答弁させていただきましたけれども、まさに今後、どういう技術開発、イノベーションが起こってくるかというところ、また、世界のエネルギー情勢について現時点でなかなか見通すことが難しいということで、現時点では2050年の電源構成の見込みは示していないところであります。一方で、先日、閣議決定しましたGX実現に向けた基本方針においては、2050年カーボンニュートラル、これを必ず実現するという、そのことに向けて、次世代ネットワークの構築、これは送配電網の構築、あるいは調整力、さらにはイノベーションの加速、御指摘のような国産の再エネ最大限導入、こうしたことに向けた取組を示しておりますので、いずれにしても、もう最大限導入していくという方針で更に臨んでいきたいというふうに考えております。
井坂分科員 海外ではもう既に、再生可能エネルギー、物すごくコストが下がっているんです。ところが、日本は十分に下がっていないように見えます。これもなぜかというと、やはり海外では、最大の成長市場だということで、どんどんどんどん企業も投資をして、大量に作って、まさに規模の経済が働いて、再生可能エネルギーのメーカーのコストがもう十分に下がっている。日本はやはりそこが、本当にやるのかな、やらないのかな、どこまで増えるのかなという中で、むしろ撤退の方向に一時なっていたわけですから、これが値段が下がらなかった一つの理由だと思います。 (中略) こういうやり方も考えてよいのではないかな。そのことによって、更に再生可能エネルギーが拡大をしていく。今だと、何か、再生可能エネルギーが電気代を高くしている悪者みたいに言う言説もあるぐらいで、これは非常によくないというふうに思っています。大臣のお考えをお伺いいたします。
西村(康)国務大臣 御指摘のように、FIT法を作ったとき、まさに、既存の電源よりも価格が高いということで、それをいわば、その差分を埋めるような形で導入を支援をしていこうという発想で、一定の支援額、しかも高めに置いて、早期の大量導入を促していったわけであります。そして、その負担を、国民全体で広く薄くという発想で、電気料金に賦課をする形での仕組みとしたわけであります。ここから先がちょっと違うんですが、発想は非常によく似ておりまして、一定の負担をしていただいているわけでありまして、これは国民全員で再エネを導入してきているということでありますけれども、私ども、今後、カーボンニュートラルに向けて更に一定の負担が必要になってまいります。国民全体でこれも負担をしながら、そして、その上でカーボンニュートラル、再生可能エネルギーなり様々な形で、これは水素、アンモニアなども含めて進めていくということであります。そのときの負担をどういう形でお願いするかという中で議論をいたしまして、今般、法律を提出をさせていただいたように、FITの賦課金の、御案内のように、二十年間、一定の価格で買い取る契約をしておりますので、二十年をめどに、その前後に恐らく価格が最高になるということが想定されるわけでありますが、その負担と、それから既に石油石炭税で負担をいただいている分、この合計の、今まで負担をいただいている分、つまり、最高に負担いただく2030年過ぎぐらいの頃であろう、その負担額を上回らない形で、国民の皆さんには、つまり、追加的な負担がない形で負担をお願いをしながらカーボンニュートラルを目指していこうということで、その分、その範囲内で、GX移行債を先行的に発行し、研究開発を促すという考え方を取っております。 (後略)
↓東門脇の桜、昼間に撮影するとこうなります
7日(火) 駒場IIキャンパス東門脇の桜、品種名は分かりませんが、今年も早咲きです。駒場野公園では、コヒガン咲き始めました。
PV EXPOが、来週水曜〜金曜(3/15-17)に開催されるので、シャープ東芝が出展内容をプレスリリースしていますが、いずれも、PV EXPOではなく、同時開催の「スマートグリッドEXPO」のほうへの出展で、太陽電池に関わるところは以前と同様っぽいですね。
2月13日にリリースされた件が、ようやく日経で「積水化学、新型太陽電池を外壁に設置 NTTデータと」という記事になりました。「株価に対する反応は限定的だ」って、当たり前でしょう。
中国ペロブスカイト関連各社の中でもいまいち捉えきれていない众能光电ですが、1月には杭州众能光电科技の61.58cm2ペロブスカイト太陽電池モジュールが、TÜV認証効率20.08%を得たと報道(→翻訳)され、2月には无锡众能光储科技の58.50cm2モジュールが、TÜV認証効率21.03%を得たと報道(→翻訳)されています。ただ、情報を検証するのが難しく、プロット等には記録していません。
たびたび現れる中国・协鑫光电材料 (GCL Optoelectronics) に関するニュース(→翻訳)のひとつですが、ここから、同社のデバイス構造は逆構造型であることが分かります。逆構造型デバイスを、スロットダイコートで製膜しているのですね。
2月17日にScience論文の情報を紹介した際は、こちらのプレスリリースもあり、米国オハイオ州のToledo大グループから、と書きましたが、この論文の筆頭著者に関する記事(→翻訳)が出て、カナダ・Toronto大のSargentグループがクローズアップされています。Toledo大を卒業して、現在はTorontoにいるのですね。こちらの記事(→翻訳)に、さらっと書いてある「チームには厳しい要件があります。Li Chongwenの毎日のスケジュールはいっぱいです」というところがポイントかと。
6日(月) 日経記事「太陽光発電、道でも窓でも 日本道路や米新興が新パネル」は、例によって中身が読めなかったのですが、中文版で、何となく雰囲気は分かりました。日本道路とF-WAVEによる「太陽光発電舗装」のニュースリリースとか、MIRAI LABOの「Solar Mobiway」の説明ページとか、BASFジャパンによる路面一体型太陽光発電パネルのプレスリリース日本語訳とか、コラスによる路面舗装型太陽電池WATTWAYのサイトとか、イトーヨーギョーのソーラー縁石システムの製品紹介ページなどの情報を集めると、だいたい記事の材料が揃いそうですが、さらに、写真提供元のVOLTIRISSOLAR EARTHUbiquitous Energyなども見た上で、記事を見ると、背景も理解できるでしょう(?)
↑という中で(?)、国土交通省から、「路面太陽光発電技術に関する公募を開始します」というプレスリリースが出て、報道されています。
「企業や技術が買われる」 高まる中国不信、経産官僚が抱いた危機感」という記事も中身が読めないのですが、冒頭に名前が登場する方は、こちらを見ると、現職は省エネルギー・新エネルギー部長でしょうか?
3号館南棟壁面への太陽光パネル設置工事で、下地鉄骨の取り付けがさらに進んできました。一見、整然と並んでいるように見えるプレートですが、面内分布水平方向鉛直方向の角度にバラつきが見られます。さらに、ダクトが支障する付近では、プレート傾き、さらに傾きなど、苦労の跡が見られます。浮き具合が気になっていた外側の取り付け面は、こういう構造なのですね。
アンカー打設の際は、鉄筋に当たらないようにするということでしたが、調査して削孔されたのではなく、とりあえず削孔して、当たったらやり直し繰り返して、孔が多くなっている感じです。
この時期、恒例ですが、雨水が乾いた跡が黄色いです。こちらも。
5日(日)  
4日(土) 1月に送風機故障のため停止してしまったドライルーム除湿機は、先月、送風機のベアリング交換により仮復旧していましたが、ようやく送風機本体が入荷し、交換作業が行われました。
交換前内部新旧ファンモーターが大きい新ファン → ファン取外し中の内部 → ファン吊り上げ持ち上げ中据え付け中 → 交換完了
最近、毒劇物管理の徹底を求める通達が続き、特に事件があったわけでもないのになぜ? と思っていたのですが、こういう事件が起こっていたのですね。
大阪・関西万博の持続可能性有識者委員会が開催されたようで、その資料の中に、「ペロブスカイト型太陽光発電システムの実装と展示」が書き込まれています。「ペロブスカイト」の語が「太陽光発電システム」に冠されると、だいぶ違和感があります。というか、誰がやるのでしょうか?
3日(金) 東大にある2つのCOI-NEXT拠点、先端科学技術研究センターを中心とする「地域気象データと先端学術による戦略的社会共創拠点(ClimCORE)」と、未来ビジョン研究センターを中心とする「ビヨンド・“ゼロカーボン”を目指す“Co-JUNKAN”プラットフォーム研究拠点(Co-JUNKAN)」が合同で開催するシンポジウム「“つながり”で持続可能な共創社会の実現を 〜ひと、地域、世代、大学、企業、様々な想い〜」が、3月13日(月) 13時〜16時にオンライン開催されます。KOMEXシンポジウムと被ってますが。 申込はこちらから。

■Opening
- 東京大学理事・副学長 大久保達也
   (東京大学COI-NEXT拠点運営機構 設置責任者)
- 文科省 産業連携・地域振興課
- JST COI-NEXTプログラムオフィサー 久世和資
- 東京大学未来ビジョン研究センター センター長 城山英明
   (Co-JUNKANプラットフォーム研究拠点 幹事組織代表)
- 東京大学先端科学技術研究センター 所長 杉山正和
   (ClimCORE拠点 幹事組織代表)
■講 演
- 東京大学先端科学技術研究センター 教授 中村 尚(ClimCOREプロジェクトリーダー)
  「地域気象データと先端学術による戦略的社会共創拠点ClimCORE」
- 東京大学未来ビジョン研究センター 准教授 菊池康紀(Co-JUNKANプロジェクトリーダー)
  「Co-JUNKANで目指すビヨンド・“ゼロカーボン”」
- 東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授 飯田 誠(ClimCORE副プロジェクトリーダー)
  「ClimCOREが織りなす持続可能に向けた地域・社会共創」
- 株式会社ウェザーニューズ執行役員/スポーツ気象事業種責任者/サービス統括主責任者
      安部大介(ClimCORE副プロジェクトリーダー)
- 野村不動産株式会社 芝浦プロジェクト本部 芝浦プロジェクト企画部・部長 四居 淳
  「社会実装のインターフェースとしての、街づくり」
- 東京大学未来ビジョン研究センター 特任准教授 小原 聡(Co-JUNKAN副プロジェクトリーダー)
  「農林業・食料生産を強化するGX技術の社会実装」
- 出光興産株式会社 地域創生事業室 地方・インフラグループ
      岩田恭彰(Co-JUNKAN研究開発課題4リーダー:交通とエネルギー)
- 三井住友信託銀行株式会社 投資家企画部 業務推進チーム
      苫米地啓(Co-JUNKAN研究開発課題7実施責任者:金融基盤)
■パネルディスカッション
「“つながり”で持続可能な共創社会の実現を 〜ひと、地域、世代、大学、企業、様々な想い〜」
- ファシリテーター:東京大学未来ビジョン研究センター 准教授 菊池康紀
       (Co-JUNKANプロジェクトリーダー)
■Closing
- 東京大学先端科学技術研究センター 教授 中村 尚(ClimCOREプロジェクトリーダー)
- 東京大学未来ビジョン研究センター 准教授 菊池康紀(Co-JUNKANプロジェクトリーダー)
中国科学院・化学研究所からの2つの論文、こちらは、ペロブスカイト太陽電池小面積セル効率25.20%、40.6cm2モジュール効率20.66%と、そこそこのレベルですが、効率比較を模型自動車のスピード比較で見せています。いっぽう、こちらは、フレキシブルペロブスカイト太陽電池で効率22.10%ですが、腕に貼って、ウェアラブルをアピールしています。いずれも、論文の本質とは違う所でアピールしている感があります。
積水化学は大阪本社を全面リニューアルするということで、そこにペロブスカイト太陽電池なども採用されるようです。
有機薄膜太陽電池(OPV)の(おそらく)最高効率19.76%が報告されました これまでの(おそらく)最高効率は19.61%でしたが、最近、19.36%とか19.28%とか19.26%など、追い越されたものが積み上がっていますし、OPV/OPVタンデム20.27%など、有機薄膜も勢いづいています。
通勤途中にある小学校脇にあった桜の木は、伐採されて姿を消しました老木だったので、大きな切り株になりました。残っている木も、こういう形状なので、子供たちに「木」の絵を描かせたら、こういうものがモデルになってしまうかもしれません。
それでも、伐採は絶妙なタイミングだったかもしれません。先端研では、昨夜の風で、倒木が発生しました。場所はこちらの試作工場や旧生協食堂北側です。カーブミラーを傾けています。人や車に当たらなくてよかったです。すぐ近くは保育園です。根元は既にボロボロですが、枝葉にもカイガラムシ(?)が目立ちます(写真1/写真2/写真3)。
先端研13号館では、足場を組んで、壁の塗装作業が実施中でした。そんなに必要性が感じられないのですが、予算消化でしょうか
こちらのデータを見るまでもなく、花粉が多くなりました。1日1錠の、24錠を消費し、これから2箱目に入ります。寝る前に服用すると、夕方までは症状が軽減されるのですが、以降が厳しいので、今朝も飲んでみたら、夜まで大丈夫な感じです。たまたま今日は花粉が少なかったのかもしれませんが。しかし過剰摂取を続けるわけにもいかないでしょうね。それにしても、花粉観測データ、約3cm2の数を数えているはずですが、3122.2個/cm2とかって、1万個近くを人力で数えているのでしょうか?
iPhoneをポケットに入れていると、保護ガラスが欠けた切れ端が足に刺さって痛いのですが、そういうことで世の中で問題を生じないのでしょうか?
スマホ用Nortonライセンスが切れているようだったので、サインインし直したところ、携帯宛のspamが山ほど来るようになりました。マルウェアはNortonだったのですね(?)
2日(木) 中国・极电光能科技(UtmoLight)が、面積809.8cm2のペロブスカイト太陽電池モジュールでJET認証効率19.9%を得たとリリースしています。
Solar cell efficience tables では、800cm2以上がモジュールとして扱われますが、比較的最近のリリース効率18.2%では面積756cm2だったので、サブモジュールの範囲でした。モジュールとしては、だいぶ前のPanasonicの804cm2で17.9%の記録がずっと残っています。測定日は昨年11月24日のようですが、これで更新されることになるでしょうか。
このリリースでは、併せて、
16.7cm2モジュールで効率22.99%の認証を、福建省計量科学研究院 (National PV Industry Measurement and Testing Center) から得たことも書かれています。これまでの最高値は、タンデムを除くと22.87%でしたから、これを上回ります。ただ、この論文値は有効面積に対する効率なので、比較対象は21.8%かもしれませんが。

モジュールの報告例上位一覧は以下のようになります。10月以降公開分強調です。
active area
aperture area
2022/10/24 仁烁光能
(タンデム)
WeChat or link
(measured 2022/06 at JET)
 24.9% 20.25 cm2
Solar cell efficiency tables (Version 61) by JET 24.5% 20.25 cm2
2023/03/02 中国
UtmoLight
WEB release (link)
 (measured at NPVM)
  22.99% 16.7 cm2
2022/04/21 スイスEPFL
中国・華北電大
Nature Nanotech. 2022, 17, 598.
DOI:10.1038/s41565-022-01108-1
22.87% 24.63 cm2  
2022/05/10 スイスEPFL ACS Appl. Mater. Interfaces 2022, 14, 23297.
DOI:10.1021/acsami.1c24757
22.59% 30.24 cm2 (19.88%) (34.36cm2)
2022/05/12 中国・南京大
(タンデム)
Science 2022, 376, 762.
DOI:10.1126/science.abn7696
(24.1%) (GFF 0.933) 22.5% 20.25 cm2
Solar cell efficiency tables (Version 59) by JET 21.7% 20.25 cm2
2022/11/21 スイスEPFL
中国・華北電大
Solar cell efficiency tables (Version 61)
 (measured 2022/07 at NPVM)
22.4% 26.02 cm2
(da)
2022/07/07 ドイツKarlsruhe
(タンデム)
Nature Energy 2022, 7, 620.
DOI:10.1038/s41560-022-01059-w
(23.7%) (GFF 0.947) 22.2%  2.56 cm2
2022/09/03 中国・厦門大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 4404.
DOI:10.1039/d2ee02162e
22.01% 18 cm2  
2022/01/17 韓国
UNIST, KIER
Nature Photonics 2022, 16, 119.
DOI:10.1038/s41566-021-00931-7
21.83% 25 cm2  
2022/09/23 中国
Microquanta
WEB release (link)
 (measured 2022/07 at JET)
  21.8% 19.35 cm2
2022/09/07 中国・厦門大 J. Energy Chem. 2022, 75, 391.
DOI:10.1016/j.jechem.2022.08.045
21.73% 18.0 cm2  
2022/08/29 米NorthCarolina
(タンデム)
Nature Energy 2022, 7, 923.
DOI:10.1038/s41560-022-01102-w
(23.0%) (13.4 cm2) 21.6% 14.3 cm2
2022/12/22 中国・浙江大 Energy Environ. Sci. 2023, 16, 557.
DOI:10.1039/d2ee03355k
  (GFF 0.97) 21.6% 19.30 cm2
2021/11/18 中国
Microquanta
Solar cell efficiency tables (Version 59)
 (measured 2021/10 at JET)
21.4% 19.32 cm2
(da)
2023/01/19 中国・華中
科技大[武漢]
Science 2023, 379, 288.
DOI:10.1126/science.add8786
  21.4% 17.1 cm2
2021/11/04 スイスEPFL
中国・華北電大
Nature Commun. 2021, 12, 6394.
DOI:10.1038/s41467-021-26754-2
21.36% 26.00 cm2 (19.27%) (GFF 0.902)
2022/10/05 スイスEPFL Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61,
e202212891. DOI:10.1002/anie.202212891
21.35% 28 cm2 (19.43%) (30.77cm2)
2023/02/12 中国科学院
青島能源所
Adv. Energy. Mater.
DOI:10.1002/aenm.202203635
21.18% 14 cm2  
2021/11/26 中国・天津大
スイスEPFL
Chem. Eng. J. 2022, 431, 133713.
DOI:10.1016/j.cej.2021.133713
21.08% 30.24 cm2 (18.55%) (34.36cm2)
2022/09/02 中国・暨南大
[広州]
Adv. Energy Mater.
DOI:10.1002/aenm.202202287
(22.06%) (12.26cm2) 21.07% 12.84 cm2
2022/04/07 韓国SKKU Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2200632.
DOI:10.1002/aenm.202200632
21.05% 25.98 cm2   (28.09cm2)
2021/09/07 韓国UNIST Joule 2021, 5, 2420.
DOI:10.1016/j.joule.2021.08.005
20.99% 15 cm2
(29.25cm2) 20.40% 31 cm2
2022/04/20 スイスEPFL Cell Rep. Phys. Sci. 2022, 3, 100848.
DOI:10.1016/j.xcrp.2022.100848
20.89% 30.24 cm2  
2023/01/15 中国・蘇州大 Adv. Energy Mater.
DOI:10.1002/aenm.202203471
20.87% 16 cm2  
2023/02/22 中国・蘇州大 Angew. Chem. Int. Ed.
DOI:10.1002/anie.202300690
20.85% 15.39 cm2  
2021/07/30 韓国SKKU Energy Environ. Sci. 2021, 14, 4903.
DOI:10.1039/d1ee01440d
20.75% 23.27 cm2 (18.76%) (25.74cm2)
2023/02/25 中国・浙江大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202212258
  (GFF 0.97) 20.7% 19.4 cm2
2022/03/01 中国科学院
物理研[北京]
Joule 2022, 6, 676.
DOI:10.1016/j.joule.2022.02.003
20.64% 10.4 cm2  
2022/11/13 中国科学院
青島能源所
Angew. Chem. Int. Ed. 2023, 62,
e202213478. DOI:10.1002/anie.202213478
20.64% 14 cm2  
2022/07/29 中国科学院
青島能源所
Nature Commun. 2022, 13, 4417.
DOI:10.1038/s41467-022-32047-z
20.61% 14 cm2  
2021/06/18 中国
武漢理工大
Science 2021, 372, 1327.
DOI:10.1126/science.abh1035
20.51% 10 cm2
20.46% 17.1cm2
2022/06/02 日本OIST Nature Energy 2022, 7, 528.
DOI:10.1038/s41560-022-01039-0
(21.4%)   20.5% 22.4 cm2
2022/10/06 中国
ハルビン工大
Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2202189.
DOI:10.1002/aenm.202202189
  20.49% 27.5 cm2
2022/07/08 中国
武漢理工大
Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2204396.
DOI:10.1002/adfm.202204396
20.4% 10 cm2 (18.1%) (15 cm2)
2021/12/29 中国・陕西
師範大[西安]
Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2103491.
DOI:10.1002/aenm.202103491
20.33% 10.75 cm2  
2021/05/20 米国
North Carolina
Nature Energy 2021, 6, 633.
DOI:10.1038/s41560-021-00831-8
20.2% (GFF 0.92) (18.60%) (29.5cm2)
2022/09/05 中国・蘇州大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202210613.
DOI:10.1002/anie.202210613
20.17% 15.64 cm2  
2021/08/20 米国
North Carolina
Science 2021, 373, 902.
DOI:10.1126/science.abi6323
(21.8%) (GFF 0.92) 20.1% 17.9 cm2
2021/06/24 中国
UtmoLight
Solar cell efficiency tables (Version 58)
 (measured 2021/03 at JET)
20.1% 63.98 cm2
(da)
中国の風力発電大手・明阳智能が、CdTe太陽電池に続いてペロブスカイト太陽電池にも手を広げ、5×5(単位不明)サイズの基板上で効率22.30%を得たと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。
1日(水) ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、落札者の公表が出てきました。「ペロブスカイト太陽電池自動作製装置」の落札者は北野精機で、契約金額は220,000,000円です。この落札者は、真空成膜装置が得意なようなので、この装置は蒸着法を基本とするものなのでしょうか?
2月22日に開催された「日経SDGsフォーラム特別シンポジウム『グリーンイノベーション基金で目指す、カーボンニュートラルな未来へ。』」の各講演の動画が配信されています。多くの顔が並ぶプログラムの中から、ここでは、積水化学工業 執行役員 R&Dセンター所長・向井克典氏による「フィルム型ペロブスカイト太陽電池の開発を含めた環境貢献に向けた取り組み」をリンクしておきます。途中で、しっかり実物も披露されています。
昨日の閣議で、「脱炭素社会の実現に向けた電気供給体制の確立を図るための電気事業法等の一部を改正する法律案」が決定されたようです。
1999年に来日して、藤嶋昭先生門下のKAST・佐藤治先生のところにいた孟さん、こちらの記事(→翻訳)の写真では、すっかりシニアの風貌です。人のことは言えませんが。この記事の中で、彼らが開発したペロブスカイト太陽電池モジュールの total area 認証効率が23%以上、有効面積当たりだと24%以上になったと書かれています。続報が待たれます。
3号館南棟壁面への太陽光パネル設置工事で、下地鉄骨の取り付けが進んできました。屋上の周囲の壁に並んだ4つ組の穴がどうなるのかと思っていたら、こうなりました。既存金具にぶつかった孔のところがどう処理されるかと思っていたら、こうなりました。ただ、図面から、鉄骨は壁にベタ付けされるのかと思っていたら、結構隙間があります。アンカーが斜めなのは、壁に対して斜めに孔が開いていたのを反映しているだけな気もしますが、大丈夫でしょうか。
気温が上昇してきたので、ドライルームのプレクーラーを再稼働させました。だいたい、最高気温15℃、最低気温5℃くらいが切り替えの目安です。

2023年(令和5年) 2月
28日(火) 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構シンポジウム2023 『今、SDGsはどうなっているのか:「変革」の現状と行方』が、3月13日(月) 13時〜17時、駒場第一キャンパス18号館ホールにて開催されます。
総合文化研究科サイトSDGs教育推進プラットフォームのサイトにも同じ情報があります。参加登録はこちらから。

プログラム  総合司会:松本真由美(東京大学大学院総合文化研究科客員准教授)
「開会挨拶」
   石井菜穂子|東京大学 理事
「機構の取組み」
   網野徹哉|東京大学教養教育高度化機構長
第1部 講演「SDGsの現在地」
「国連から見たSDGsの今」
   井筒 節|東京大学大学院総合文化研究科特任准教授(国際連携部門)
「開発途上国の現場におけるSDGsの現状」
   成田詠子|国連人口基金(UNFPA)駐日事務所長
「開発経済学からみたSDGsの今」
   澤田康幸|東京大学大学院経済学研究科教授
「気候変動による健康影響とSDGs」
   橋爪真弘|東京大学大学院医学系研究科教授
「誰一人取り残さない社会」
   福島 智|東京大学先端科学技術研究センター教授
第2部 パネル・ディスカッション「パートナーシップを通してSDGsのその先へ」
 モデレーター:岡田晃枝|東京大学大学院総合文化研究科准教授(初年次教育部門)
 パネリスト:
   榎原雅治|東京大学地震火山史料連携研究機構長・史料編纂所教授
キハラハント愛|東京大学大学院総合文化研究科教授
白波瀬佐和子|国連大学上級副学長・東京大学大学院人文社会系研究科教授
額賀美紗子|東京大学大学院教育学研究科教授
瀬川浩司|東京大学大学院総合文化研究科教授(環境エネルギー科学特別部門長)
原 和之|東京大学大学院総合文化研究科教授(国際連携部門長)
日経BPが、パートナー(パナソニック)と共に企画している「未来コトハジメ 〜社会課題解決のアイデアバンク〜」に、「太陽光発電がビルの窓と一体化する 次世代エネルギーの主役候補=ペロブスカイト太陽電池」が登場しました。Panasonicのサイトにも出ています。最後の写真の説明には「982枚のペロブスカイト太陽電池のモックアップを用いたペロブスカイトツリー」と、モックアップであることが明記されていますね。
花粉飛散予報を見なくても、既に十分飛散していることは分かります。
通勤途中にある小学校脇の桜の木重厚な風格ですが、明日、伐採予定のようです。これに限らず、老木が増えていて、次第に東京が 「切り株の街」 になりそうです。
今となっては、そこまで目立つものではありませんが、逆構造型ペロブスカイト太陽電池小面積セルで変換効率24.5%、19.4cm2のモジュールで変換効率20.7%を報告する論文が出ました。正孔輸送層に、NiOxと、ホスホン酸エステル部位を持つPTAA誘導体を用いていて、効果がありそうな材料・部位を全部並べてみたような感じです。

逆構造型の変換効率上位報告例一覧は以下のようになります。12月以降のものを強調してみました。
25.56% 中国・中国科技大
[合肥]
Science 2023, 379, 683-690.
DOI: 10.1126/science.ade3126
2023/02/16 Me-4PACz 1cm2 23.30%
中国認証24.90%
25.49% 米国・NREL Nature 2022, 611, 278.
DOI: 10.1038/s41586-022-05268-x
2022/09/01 MeO-2PACz NREL認証24.05%
NREL I-V 25.37%
25.0% 香港城市大 Science 2022, 376, 416.
DOI: 10.1126/science.abm8566
2022/04/21 PTAA 中国認証24.3%
24.89% 香港城市大 Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202208431
2022/12/31 PTAA系
新polymer
1cm2 23.12%
中国認証24.50%
24.7% 中国・浙江大 Energy Environ. Sci. 2023, 16, 557.
DOI: 10.1039/d2ee03355k
2022/12/22 NiOx/PTAA 19.3cm2 module
21.6%
24.6% ドイツ・HZB Science 2023, 379, 399.
DOI: 10.1126/science.add7331
2023/01/26 MeO-2PACz 1cm2 23.1%
中国認証24.24%
24.57% 中国・華中科技大
[武漢]
Angew. Chem. Int. Ed.
DOI: 10.1002/anie.202218752
2023/01/17 PTAA  
24.5% 米国・Toledo大
[Ohio]
Science 2023, 379, 690.
DOI: 10.1126/science.ade3970
2023/02/16 NiOx/
Me-4PACz
1cm2 23.9%
24.5% 中国・浙江大 Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202212258
2023/02/25 NiOx/
新polymer
19.4cm2 module
20.7%
24.32% 中国・中国科技大
[合肥]
Joule 2022, 6, 2849.
DOI: 10.1016/j.joule.2022.10.007
2022/11/04 2PACz 1cm2 20.31%
中国認証24.24%
24.31% 中国・中山大
[広州]
Angew. Chem. Int. Ed.
DOI: 10.1002/anie.202300265
2023/02/22 PTAA/
2PACz
blade coat
24.3% 中国・華東師範大
[上海]
Science 2022, 375, 434.
DOI: 10.1126/science.abl5676
2022/01/27 P3CT-N 1cm2 20.7%
中国認証23.5%
24.3% サウジアラビア
・KAUST
Science 2022, 376, 73.
DOI: 10.1126/science.abm5784
2022/02/17 2PACz  
24.27%
(Sn/Pb)
中国・南方科技大
[深圳]
Adv. Mater. 2022, 34, 2205809.
DOI: 10.1002/adma.202205809
2022/08/18 改良
PEDOT:PSS
中国認証23.4%
24.12% 香港城市大 Small
DOI: 10.1002/smll.202207189
2023/02/09 新規SAM flexible(PEN)
23.23%
24.1% 香港城市大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61,
e202213560.
DOI: 10.1002/anie.202213560
2022/10/27 新規SAM  
24.1% シンガポール
南洋理工大(NTU)
Nature Energy
DOI: 10.1038/s41560-023-01204-z
2023/02/23 PTAA  
24.09% 中国・上海交通大 Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2202191.
DOI: 10.1002/aenm.202202191
2022/10/31 NiO/
MeO-2PACz
1cm2 21.89%
中国認証23.54%
23.91% Toronto大 Nature Photonics 2022, 16, 352.
DOI: 10.1038/s41566-022-00985-1
2022/04/07 NiOx NREL認証23.91%
23.91% 中国・北京理工大 Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202211257
2023/02/08 PTAA 1cm2 23.27%
23.9% 中国・厦門大 Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202209422
2022/12/14 新polymer  
23.8% 米国・North
Carolina大
Science 2021, 373, 902.
DOI: 10.1126/science.abi6323
2021/08/20 PTAA 17.9cm2 module
20.1%
23.80% 香港城市大 Adv. Mater. 2021, 33, 2105539.
DOI: 10.1002/adma.202105539
2021/10/03 PTAA flexible(PEN)
21.73%
23.72% ドイツ・
Dresden大
Science Adv. 2021, 7, eabj7930.
DOI: 10.1126/sciadv.abj7930
2021/12/01 PTAA  
23.68%
(flexible)
香港城市大 Adv. Mater. 2023, 35, 2206387.
DOI: 10.1002/adma.202206387
2022/11/09 PTAA flexible 1cm2
21.52%
23.61% 中国・上海交通大 Adv. Funct. Mater.
DOI: 10.1002/adfm.202214774
2023/02/02 NiOx 16cm2 module
18.97%
23.6%
(Sn/Pb)
日本・京都大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 2096.
DOI: 10.1039/d2ee00288d
2022/04/12 改良
PEDOT:PSS
1cm2 21.0%
KISTEC認証23.1%
23.6% 中国・上海科技大 Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202208522
2023/01/24 NiOx 中国認証23.2%
23.59% 香港城市大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61,
e202203088.
DOI: 10.1002/anie.202203088
2022/05/12 DCPA+IAHA
SAM
 
23.51% 中国・西北工業大
[西安]
Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2201435.
DOI: 10.1002/aenm.202201435
2022/07/27 NiOx/PTAA  
23.49% 中国・河北工業大
[天津]
Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61,
e202206914.
DOI: 10.1002/anie.202206914
2022/06/17 NiOx/PTAA 中国認証23.33%
27日(月) 逆構造型ペロブスカイト太陽電池を最初に報告したのは台湾のグループでしたが、2番目に報告したシンガポール・南洋理工大グループから、効率24.1%の逆構造型ペロブスカイト太陽電池が報告されました。今では珍しくない効率になりましたが、この論文が投稿された頃は、効率25%の論文が出たばかりで、その前には効率24.3%の論文が2報あるだけでしたので、効率だけで見ても4位で、耐久性も備えている、という特長のある論文だったはずです。論文そのものはともかく、せっかく顔出しのプレスリリースが出ているので、紹介しておきます。
以前、中国・暨南大学の麦耀华教授が蘇州の会合で語った内容についての報道(→翻訳)の中で、麦耀华教授らが設立した广东脉络能源科技有限公司(Mellow Energy) は、パイロットラインを今月中に完成させ、6月から、100MWラインの設計と機器の調達を開始する、と書かれていましたが、予告通り、ラインが稼働した(→翻訳)ようです。
ペロブスカイト量子ドットを用いた太陽電池で16.64%とか16.53%などの効率を報告している北京航空航天大学グループから、今度は効率17.29%の報告です。これまでは、基本的に CsPbI3 量子ドットでしたが、今回は、カチオン交換することにより、FAxCs1-xPbI3 量子ドットにしてあります。量子ドット(ナノ粒子)の評価には、当然(?)透過電子顕微鏡(JEOL JEM-2100)が使われています。効率17.3%というと、この当時くらいの感じですね。
26日(日)  
25日(土)  
24日(金) 1月初めに書いたので、ほぼ忘れていますが、技術情報協会のLive配信セミナー「ペロブスカイト太陽電池の製膜技術、鉛フリー化」が2月28日(火) 10:30-16:15 に開催されます。申込期限は2月27日(月) 15時です。

プログラム
「ペロブスカイト太陽電池の製造方法と実用化動向」
   桐蔭横浜大学 医用工学部 教授 博士(理学)  池上和志氏
「スピンコーターを用いたフィルム型ペロブスカイト太陽電池の作製」
   京都大学 化学研究所 助教 博士(工学)  中村智也氏
「低温・溶液プロセスを用いたペロブスカイト太陽電池の作製とその劣化抑制」
   (国研)物質・材料研究機構 ナノ材料科学環境拠点 主任研究員 Ph.D.  白井康裕氏
日本太陽光発電学会・WinPVJ分科会と次世代太陽電池セル・モジュール分科会と次世代太陽光発電システム分科会の合同研究会「温室効果ガス排出量ネットゼロ実現に向けた結晶シリコン太陽電池の現状と将来」が3月7日(火) 13:30-17:30 にハイブリッド開催されます。対面開催会場は東京理科大学 森戸記念館です。

プログラム
「開会挨拶」
   植田 譲(次世代太陽光発電システム分科会長)
「結晶シリコン太陽電池サプライチェーン:需要地での再構築の動向」
   貝塚 泉(株式会社資源総合システム)
「発電事業者から見た太陽電池サプライチェーンの現状と課題」
   川崎雄介(一般社団法人再生可能エネルギー長期安定電源推進協会REASP)
「大規模太陽光発電プロジェクトにおける太陽電池のバンカビリティ」
   松川 洋(モット・マクドナルド・ジャパン株式会社)
「結晶シリコン太陽電池の研究開発動向」
   マルワン・ダムリン(大阪大学/東洋アルミニウム株式会社)
「日本の太陽電池研究開発を振り返る」
   田中 誠(太陽光発電技術研究組合PVTEC)
「エネルギーシステムインテグレーション -電力システムのセキュリティと持続的PV導入-」
   荻本和彦(東京大学)
パネルディスカッション/オープンディスカッション
閉会の辞
東京大学連携研究機構マテリアルイノベーション研究センター(MIRC)によるオンラインセミナー「第5回 MIRCフォーラム 〜環境・基盤マテリアルの新展開〜」が3月7日(火) 13:00-16:05 に開催されます。参加登録はこちらから。

プログラム
「開会挨拶」
   伊藤耕三|東京大学 連携研究機構マテリアルイノベーション研究センター 機構長
「チップ上ナノカーボン光デバイス」
   牧 英之|慶応義塾大学 理工学部 物理情報工学科 教授
「分子とイオンの錬金術 −物質科学の力でつくる金属プラスチック−」
   渡邉俊一郎|東京大学 大学院新領域創成科学研究科 物質系専攻 准教授
「学習する有機材料:ニューロモルフィック技術応用に向けて」
   赤井 恵|北海道大学 大学院情報科学研究院 情報エレクトロニクス部門 教授
「ハライドペロブスカイト混晶の物理と結晶学」
   近藤高志|東京大学 先端科学技術研究センター 高機能材料分野 教授
「閉会挨拶」
   霜垣幸浩|東京大学 大学院工学系研究科 副研究科長
日本太陽光発電学会・ペロブスカイト太陽電池分科会と次世代太陽電池セル・モジュール分科会の合同研究会が3月14日(火) 13:00-17:30 に、東工大・大岡山で開催されます

プログラム
「開会挨拶」
   増田 淳(次世代太陽電池セル・モジュール分科会会長、新潟大学)
「ペロブスカイト太陽電池及びその積層太陽電池への応用」
   〇宇津 恒、足立大輔、山本憲治(カネカ)
「独自材料を用いたペロブスカイト/シリコンタンデムセルの開発」
   〇金子竜二、大橋 昇、チョン ミンアン、中村智也、Richard Murdey、西原達平、小椋厚志、中村京太郎、大下祥雄、増田 淳、若宮淳志(京都大学、明治大学、豊田工業大学、新潟大学)
「ペロブスカイト太陽電池を用いた高効率フレキシブルタンデム太陽電池へのアプローチ」
   〇瀬川浩司、中崎城太郎、石川亮佑、早瀬修二(東京大学、東京都市大学、電気通信大学)
「新規縮環構造を有する非フラーレンアクセプターの開発と有機薄膜太陽電池の高効率化」
   〇尾坂 格(広島大学)
「低毒性なBi系多元量子ドットの液相化学合成と電子エネルギー構造制御」
   〇秋吉一孝、張 文韜、春日夢乃、亀山達矢、鳥本 司(名古屋大学)
「結晶シリコン太陽電池における分極型電圧誘起劣化のメカニズム」
   〇山口世力、増田 淳、丸本一弘、大平圭介(筑波大学、新潟大学、北陸先端科学技術大学院大学)
「高効率結晶シリコンセル技術を用いた市販太陽電池モジュールの信頼性試験と特性評価」
   〇栗本晴彦(ケミトックス)
「建材一体型太陽電池における光学薄膜を用いた高効率加飾技術」
   〇和田裕之、齋 均、近藤道雄(東京工業大学、産業技術総合研究所)
「閉会の辞」
   宇佐美徳隆(日本太陽光発電学会長、名古屋大学)
AndTechによるオンラインLive配信・WEBセミナー「ペロブスカイト太陽電池の最新動向と耐久性向上技術・環境リサイクル対応・評価・各種応用事例」が3月20日(月) 11:00-17:00 に開催されます。

プログラム
「炭素電極を用いたペロブスカイト太陽電池の作製と耐久性向上」
   兵庫県立大学 大学院工学研究科 材料・放射光工学専攻 教授  伊藤省吾氏
「ペロブスカイト太陽電池の高性能化と実用化・環境対応への課題」
   桐蔭横浜大学 医用工学部 教授 博士(理学)  池上和志氏
「ペロブスカイト太陽電池の新規有機ホール輸送材料の開発と耐久性向上」
   国立研究開発法人産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター 有機系太陽電池研究チーム  小野澤伸子氏
「ペロブスカイト太陽電池の開発・性能評価と応用展開」
   (株)リコー 先端技術研究所 IDPS研究センター PV-PT エキスパート  田中裕二氏
ハイケム株式会社が、自主開発したSpiro-OMeTAD製品の提供を開始するとプレスリリースし、報道されています。「現在は、ハイケム東京研究所にて少量での生産体制を構築し、製品の提供を開始しています。また、中国の協力工場での生産体制も整備中であり、顧客の要望により日本・中国両国における量産化に対応可能です。」ということで、結局、中国で量産ですね。
このプレスリリース、ペロブスカイト層が「CaTiO3」と書かれていますが、大丈夫でしょうか。あと、デバイス構造が逆構造なのですが、逆構造の正孔輸送層にSpiro-OMeTADを使うのは難しいと思います。もしかしてネタですか?
エネコート社が、資金調達を行なったことをニュースリリースしています。出資元の豊田合成からもニュースリリースが出ています。
ブレードコートで製膜したペロブスカイト太陽電池の最高効率24.31%が報告されました。製膜法別プロットでは、最近は蒸着法が目立っていましたが、だいたい並んできました。ただ、この論文のポイントは、前駆体溶液調製時の混ぜ方です。非常に技術的なこと(サイエンスではないという意味で)のように受け取られそうですが、実は重要なところかと思います。
明日から入試なので、駒場第一キャンパスには関係者しか立ち入れなくなるせいか(私の勝手な推測です)、ここ駒場第二キャンパスで、東大生協保護者説明会が準備されていました。
23日(祝) 2025年供用開始予定の神戸空港サブターミナルに有機薄膜太陽電池とペロブスカイト太陽電池が設置されます。
って、だれもニュースにしてないんですが。 神戸市による 「神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業 要求水準書及び提案の要件」 に、しっかり書かれているので間違いありません。しかも、実証試験レベルではなく、有機薄膜太陽電池とペロブスカイト太陽電池の容量を併せて、可能な限りZEB(ゼロ・エミッション・ビル)を達成できる容量となるように計画することとなっているので、相当な量が必要になります。施工は別途工事となっているので、必ずしも2025年に間に合う必要はありませんが、少なくとも設計までは完了している必要があります。
神戸空港サブターミナルは、昨年12月15日に整備基本計画が公表され、1月20日まで市民意見募集が行われていました。施設の本筋に関わるところでの議論が多くあるので、太陽光発電設備の話題など末節にすぎないのでしょうか。
22日(水) 今日は中国ネットのペロブスカイト界隈が盛り上がっています。昨年12月に、子会社を設立して2023年に50MWのペロブスカイト太陽電池生産ラインを建設する計画と報道(→翻訳)された奥联电子に「ブラックスワン」降臨です。
正確には把握できていませんが、報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)、報道3(→翻訳)などを総合すると、同社は、胥明军 という人物との共同出資で子会社を設立しましたが、この人物は、中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司(华能清能院)や杭州众能光电科技有限公司などでペロブスカイト太陽電池製造技術を立ち上げるコンサルタントをしたり、幹部であったりした経歴を売り物にしていました。华能清能院が550×650mmのペロブスカイトモジュールで認証効率16.8%に至るのを指導したとして、ペロブスカイト「大神」とも呼ばれたようです。ところが、华能清能院が、その経歴は虚偽だ、と告発したのです。
その影響で、奥联电子の株価は昨日2割下落、今日も続落し、2日で3割も急落しました。 という一連のニュース、いろいろ話題性抜群です。検索結果が、すっかりその関連ニュースで占拠されています。
パナソニックの求人情報、そんなに都合よく経験者が余っているとは思えないのですが。
21日(火) 先週土曜日に放送されたBSテレ東「石川和男の危機のカナリア」の「太陽光の新顔「ペロブスカイト」」の回の動画が視聴できるようになりました。たぶん期間限定です。併せて、TVerでも今なら見れます。
NRELチャートのペロブスカイト太陽電池(単セル)は、一昨年末の25.7%から更新がなく、先日、これに対応する論文が出てきたことで、いったん弾切れでしょうか。ということで、これまでの各プロットと、対応する論文の関係を図示してみました。というか、作っていたものに書き加えただけですが。NRELチャートに出たらNatureが約束されているかのような勢いですが、今のところ、2点、対応する論文が見つかりません。ISCAS(中国科学院半導体研究所)の23.7%は、その前の23.3%に関する論文が出るまで次を出せなかったのでしょう。で、その間に、もっと高い性能のものができてしまったとか。KoreaU(高麗大学)の25.2%は、25.09%の認証データが出ている論文と関係するのでしょうか。
20日(月) ペロブスカイト太陽電池関連論文は、数的には中国からのものが圧倒的に多い気がするので、Web of Science で、国別の件数を出してみました。共著論文では重複してカウントされるので単純に割合で示せませんが、年ごとに「含有率」を示すと右図のようになります。Web of Science で「perovskite solar cell」での検索結果に、最近だと半分強の確率で中国の研究機関の名前が含まれていることになりますが、意外と少ない感じです。
いっぽう、セル変換効率の国別プロットはその下の図のようになっています。共著のものを無理やりどれかの国に割り当てているので、少々実態と異なるところがあるかもしれませんが。ここで示した変換効率23%以上の範囲には、現時点で407報がプロットされており、それぞれの数は以下の通りです。
中国 300 / 韓国 45 / 米国 20 / スイス 14 / オーストラリア 9 / 日本 5 / ドイツ 4 / カナダ、サウジアラビア、スウェーデン 各2 / 英国、フランス、台湾、イラク 各1
グラフにしてみるまでもなく分かりますが、
変換効率23%以上を報告する論文の約4分の3が中国からのものとなっています。
なお、日本からとした5報は、以下のものです。
24.02%: Yabing Qi et al., Nature Energy 2022, 7, 528 (2022/11/28)
23.6%: Atsushi Wakamiya et al., Energy Environ. Sci. 2022, 15, 2096 (2022/04/12)
23.56%: Tingli Ma et al., Chem. Eng. J. 2021, 426, 131838 (2021/08/17)
23.3%: Shuzi Hayase et al., ACS Energy Lett. 2022, 7, 966 (2022/02/11)
23.05%: Yabing Qi et al., Nano Energy 2021, 87, 106152 (2021/05/13)
日本人の名前が入っている論文は、もっとたくさんあります。
池上和志先生監修による書籍「ペロブスカイト太陽電池の最新開発・製造・評価・応用技術 〜高効率化・大面積化/安定性・耐久性向上/環境対応〜」が刊行されました。以下のような目次となっています。

第1章 ペロブスカイト太陽電池の最新開発事例と成膜技術・環境対応・鉛フリー化
 第1節 ペロブスカイト太陽電池の高性能化と実用化・環境対応への課題
   《桐蔭横浜大学 池上和志》
 第2節 ペロブスカイト太陽電池の開発と炭素電極の活用・耐久性向上
   《兵庫県立大学 辻 流輝・伊藤省吾》
 第3節 ペロブスカイト太陽電池の新規有機ホール輸送材料の開発と耐久性向上
   《産業技術総合研究所 小野澤伸子》
 第4節 錫系ペロブスカイト太陽電池
   《電気通信大学 早瀬修二》
 第5節 非鉛系ハロゲン化金属ペロブスカイト太陽電池
   《物質・材料研究機構 白井康裕・柳田真利》
第2章 ペロブスカイト太陽電池の実用化と応用展開
 第1節 ペロブスカイト太陽電池の成膜技術の開発動向とシースルー化
   《東芝エネルギーシステムズ株式会社/株式会社東芝 五反田武志》
 第2節 建材一体型太陽電池の実現に向けたペロブスカイト太陽電池の実用化開発
   《パナソニックホールディングス株式会社 松井太佑》
 第3節 IoT機器・センサー用の電源モジュールとしてのペロブスカイト太陽電池開発
   《ホシデン株式会社 滝川 満》
 第4節 ペロブスカイト太陽電池の製膜技術と宇宙応用
   《株式会社リコー 山本智史・田中裕二》
 第5節 ペロブスカイト/ヘテロ接合結晶Siタンデム太陽電池の技術紹介
   《株式会社カネカ 宇津 恒・山本憲治》
 第6節 フィルム型ペロブスカイト太陽電池のロール・ツー・ロール製造技術開発
   《積水化学工業株式会社 森田健晴》
 第7節 ペロブスカイト型太陽電池の実用化に向けたベンチャーの取り組み
   《株式会社エネコートテクノロジーズ 堀内 保・河村達郎》
第3章 ペロブスカイト太陽電池の発電性能評価技術の開発
   《神奈川県立産業技術総合研究所 斎藤英純》
第4章 「ペロブスカイト太陽電池」における特許動向
   《SK弁理士法人 奥野彰彦》

内田先生のサイトを見て、そこに書かれている指示に従うと、2/28までは割引が効くようです。
19日(日)  
18日(土) 台灣鈣鈦礦科技サイトの「最新消息」で、同社がペロブスカイト太陽電池生産ライン「水星一号線」の最初のバッチを出荷したと書かれていると思われる記事が、こちらこちらに出ています。報道(→翻訳)の転載かと思いますが、「出荷」とは、どれくらいのレベルなのでしょうか。
17日(金) NRELチャートやSolar cell efficiency tablesでペロブスカイト太陽電池小面積セル(単セル)最高値の認証変換効率25.7%を報告する論文が公開されました
正確には25.73%です。現時点では先行公開なので、まだ投稿原稿そのままの形式です。

自己測定値は変換効率26.08%で、論文最高値26.1%との関係は微妙です。

四捨五入すれば同じですし、後者の認証効率は25.56%なので。

デバイス構造は、既に一般化した glass / FTO / SnO2 / perovskite / spiro-OMeTAD / Au という配置で、ペロブスカイト前駆体溶液は、これも一般化している 1.4M FAPbI3, 3.8mol% MDACl2, 35mol% MACl in DMF:DMSO=8:1 に、propylammonium chloride (PACl) 10mol% が加えられている点がポイントです。

それだけのことでNatureというのが、勢いでしょうか。韓国・UNISTからの報告ですが、Newportでの認証データ測定日は2021/10/27で、論文投稿が2022/07/20、公開が2023/02/16、雑誌に載るのはさらに2ヶ月以上先でしょう。もはや、既にインパクトが無い状況です。
中国科学技術大(合肥)グループから、逆構造型ペロブスカイト太陽電池小面積セルの最高変換効率25.56%が報告されました。認証値は24.90%(安定化効率24.71%)、1cm2セル自己測定値 23.30%です。これまでのトップは、NRELグループの25.49%でした。
逆構造型の正孔輸送層とペロブスカイト層の間に、部分的にアルミナを挟んで絶縁しています。ということは、例えばそこに空洞があってもよいのか?という疑問が生じます。
このグループは、Solar cell efficiency tables で、現在、1cm2セルの値 23.7%を出しているところなので、追って論文が出てくるのでしょうか。この論文は、逆構造型1cm2セルで従来トップの23.12%を上回りましたが、さらに、下記論文が上回ってしまいました。
米国オハイオ州のToledo大グループから、逆構造型ペロブスカイト太陽電池1cm2セルの最高変換効率23.9%が報告されました。小面積セルでは 24.5%です。
逆構造型の正孔輸送層とペロブスカイト層の間に、1,3-bis(diphenylphosphino)propane (DPPP) を挟んでいるのがポイントです。耐久性試験のために光照射を続けると、むしろ効率が上がっていて、初期効率約23%のセルは、窒素下、約40℃でのAM1.5照射MPPT 3500時間後には効率約23.5%、開回路で85℃で0.9sun照射1500時間のセルは初期の108%の効率を示した、ということです。顔が出ているプレスリリースはこちら
いまごろ気付いたのですが、上の論文は p.683-690、この論文は p.690-694 ということで、690ページが2つあるわけないので、電子版で得られるPDFと、雑誌の紙版に載っているレイアウトは異なる、ということですね。
中国・蘇州大グループから、タンデムを除くフィルム基板ペロブスカイト太陽電池の最高変換効率23.84%が報告されました。フィルム基板1cm2セルの21.66%も最高値です。
従来のフィルム基板・単セル最高値は小面積23.68%および1cm2セル21.52%でした。タンデムを含めても、従来2位だった23.8%を上回り、上には南京大のフィルム基板タンデム24.7%があるだけです。蘇州大の同グループは、1月にも同様に高分子化する材料を加えることで、フィルム基板小面積セル23.4%および1cm2セル21.1%を報告しています。
「ペロブスカイト利用タンデムセルで記録続々、ドイツHZBは変換効率32.5% オールペロブスカイトもPSC-on-Si型を猛追」という日経XTECH記事、中身が読めませんが、だいぶ過去に遡った記事かと思います。
3号館南棟壁面への太陽光パネル設置工事で、屋上の周囲の壁には4つ組の穴が多数並んでいます。図面ではイメージできなかったのですが、アンカーは、確かに壁の厚さよりも長いのですね。ここまでの工事を通じて、既存建築物の壁面に太陽光パネルを設置するのが、かなり困難なことを感じました。音が建物じゅうに響きますし。
ダクトのある付近では、孔とダクトの距離が近く、どうやって金具を取り付けるのだろう、と気になる箇所や、写真で示すのが難しいですが、壁に対して斜めに孔が開いている箇所や、孔が6個の箇所、既存金具にぶつかった孔など、不安要因が多数あります。
花粉情報で、明日は「やや多い」ようですが、時間予報では「多い」になっているように見えるのは、気のせいでしょうか。
16日(木) Perovskite infoによると、カナダのQD Solar社が、スロットダイコートで作ったペロブスカイト太陽電池セルで23.2%のNewport認証効率を得たそうです。論文に出ている自己測定値としては23.4%があり、ブレードコート等を含めれば、23.8%23.2%23.19%などの報告例がありますが、認証効率ではないので、本報道のものは、引き塗り製膜での認証効率として最高値になりそうです。なお、QD Solar社の後ろ盾は、トロント大学のSargent教授です。
Specific社/Swansea大による、カーボン対極を用いたフル・ロールtoロール印刷のペロブスカイト太陽電池の論文です。当然(?)、動画付きです。同社は、スピンコートとロールtoロール製造の差を示す動画など、PRに力が入っていますが、直近の課題として、この記事にあるように、UKのEU離脱に伴い、EUファンドにアクセスできなくなるため、UK政府が早急に代替措置を講じないと、全てが止まってしまうらしいです。
論文の本質とは関係ないですが、「一石二鳥」を謳う論文、こちらでは「One-stone-for-two-birds」、こちらでは「Two Birds with One Stone」がタイトルにあります。なお、前者のペロブスカイト太陽電池は効率25.3%、後者は23.69%です。
週プレニュースに宮坂先生が登場しています。「「完全国産化」も実現可能! 日本発「ペロブスカイト太陽電池」のココがすごい!!」というYahooニュースにも配信されていますが、基本的に文字だけです。イラストを見るには、元のサイトに行くことになりますが、自分の周囲の安全を確認してから画面を開く必要がありそうです。
和歌山県工業技術センターの「光アップコンバージョンフィルム」について報道されています。
「国産再エネに関する次世代型技術の社会実装加速化議員連盟」発足の記事では中身が読めませんが、こちらを見ると、「特に浮体式洋上風力発電や太陽光発電の技術に重点を置いて国産化を目指し、議論を進めていく」ようです。国産化を目指す太陽光発電って、候補が限られますよね。
議員連盟は山ほどあって、実態がよく分かりませんし、サイトがあるわけでもないので、検索結果を並べておいてみます。
再生可能エネルギー普及拡大議員連盟
国産再エネに関する次世代型技術の社会実装加速化議員連盟
カーボンニュートラルのための国産バイオ燃料・合成燃料を推進する議員連盟
脱炭素社会実現と国力維持・向上のための最新型原子力リプレース推進議員連盟
先端研3号館と3号館南棟の間の渡り廊下から日没が見える期間となりました。3週間ほど経つと見えなくなると思います。
昨年6月下旬に、先端研4号館ピロティに、突然隆起が発生し、そちらは補修されたものの、続けて現れた3号館ピロティでの隆起は、ずっと放置されていました。7ヶ月以上過ぎた先週土曜から、ようやく補修が着工され、敷石を剥がしてから新規敷設されました。ただ、例えば3号館南棟ピロティのような目地が無いので、暑くなったら再び膨張するように思います。暑い時期に敷設するなら問題ないと思いますが。
15日(水) 文京区の小中学生向け「第15回 子ども科学カレッジ」(2023/03/11)は、瀬川講師による「光とエネルギー」です。
サウジアラビア・KAUSTのグループから、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池を、サウジアラビアの屋外に1年間晒した結果を報告する論文です。初期の8割程度の性能を保っていたようです。初期効率が21.4%と、やや低めですが、最高気温47.7℃に達し、紅海沿いで高湿度でもある環境に耐えたのは、それなりの結果でしょうか。
中国・暨南大学の麦耀华教授らが設立した广东脉络能源科技有限公司(Mellow Energy) のペロブスカイト太陽電池が、1000lux光源下で効率44.72%を達成したと報道(→翻訳)されています。低照度で正しい効率を得ることは難しいので、情報としてとりあげたことは少ないですが、これは、報道の中の図にあるように、福建省計量科学研究院 (National PV Industry Measurement and Testing Center) の認証値、つまり、Solar cell efficiency tables に値を出すことができる機関での認証値です。
また、麦耀华教授が蘇州の会合で語った内容についての報道(→翻訳)もあります。同社は、パイロットラインを今月中に完成させ、6月から、100MWラインの設計と機器の調達を開始するということです。
ペロブスカイトのTEM観察の論文、例によって、電子線による損傷の例としての引用があります。
隣の机の上からの生中継は復活したようですが、従来よりも広角になっているので、注意が必要です。
14日(火) 今週土曜日(2/18)朝7時からのBSテレ東「石川和男の危機のカナリア」で、「太陽光の新顔「ペロブスカイト」」が放送されるようです。出演者の「ゲスト」に「森田健晴(積水化学工業次世代技術開発センター長)」とあります。
GXリーグシンポジウム2023が開催されたようです。大臣が登場するようなイベントには珍しい実用性重視(?)の飾り気のない開催案内や、時間が書かれていない式次第など、ギリギリまで調整されていたのでしょう。唯一(?)きれいにまとまっている資料「GXリーグ 未来像策定 活動報告」がポイントなのでしょうか。配信されていたYouTubeライブは、今のところ、まだ自由に閲覧できそうです。GXリーグには679社が集まったと報道されていますが、何をするのかいまひとつ不明です。
中国・深圳无限光能技术有限公司(INFI-SOLAR)が、約1cm2のペロブスカイト太陽電池で効率24.67%(中国計量科学研究院認証効率)を達成したと報道(→翻訳)されています。同社は、1/22公開の論文で1cm2級デバイス(単セル)の最高効率24.03%を報告した清華大学グループが入っているところです。同報道では、2022年2月の半透明ペロブスカイト太陽電池の効率記録22.3%、2022年3月のフレキシブルペロブスカイト太陽電池の効率記録23.6%に続く記録更新だと書かれています。後者は、こちらで9月に報告されたもののことでしょうか。
中国が太陽電池用シリコンウエハー製造装置を輸出規制品目に加えることを検討している件に関連した報道の中で、専門家が指摘しているように、製造装置が輸出規制対象となれば、米国やインドなどの太陽光発電装置の製造に支障が出ることになるのでしょうか。太陽電池製造は現在では中国がメインになっていますが、少し前までは、製造装置は日本からのケースが多かったですよね。
中国・仁烁光能ニュースが久々に更新され、ここでは既に紹介済ですが、全ペロブスカイトタンデム太陽電池のJET認証効率29.0%や、第四届全球钙钛矿与叠层电池产业化论坛が無事に完了したことなどが加わりました。全ペロブスカイトタンデム太陽電池のJET認証は、MPPTで効率29.0%で、I-V測定では効率29.4%が出ています。また、視察の話題では、大面積製品の写真が出ています。
日経XTECHの「山形大が塗れる高性能バリア層、蒸着コストの1/10でペロブスカイト太陽電池にも」という記事、後半が読めないので何が書いてあるか分かりませんが、SiNxの塗布膜を開発している硯里先生のところの話ですね。同グループはGI基金事業の東芝連携の中に入っているので、間接的に共同研究なのですが、さっぱり交流がありません。まあ、東大での同チーム担当はU教授なので、私が関わるところではないのですが。とはいえ、東大の同チームメンバーは、HAN Liyuan先生、LIU Xiao研究員、ZHANG Congcong研究員、ZHANG Weina大学院生、と、下の項目を見ると、それでいいのか、という顔ぶれですが。
経済安全保障推進会議の資料や、総理発言を見ても、いまいちピンと来ず、日経朝日毎日産経東京(共同) と見比べても、あまり違いが読めませんが、セキュリティクリアランスの要求は、太陽電池研究にも入ってくるでしょうか。ただ、経済的に困窮している人は研究に携われない、とかいうことになると、研究員クラスの給与水準を上げないと大変なことになりそうな気がします。
花粉が既に飛んでいることは間違いないのですが、現在の定義上、1cm2あたり1個以上観測された日が2日続いたら飛散開始となるはずです。「10日から飛散開始」の報道があったので、こちらのデータを見ると、実際には飛散したのは2/12(日)だけではないかという疑いがあります。一部の観測点では、金土日まとめて平均されているので、うち1日で3個以上あれば、自動的に1個以上が3日連続になってしまいます。まあ、そういう厳密なところは問わずとも、1cm2あたり3個は十分多い数なので、1日だけでも飛散開始としてよいような気がしますが。ただ、雪や冷たい雨だった先週金曜日に飛散開始と言われると、とっても違和感があります。
隣の机の上では、ずっとデータ転送の試みが続いています。その間、生中継は静止中です。いつ終わるのでしょうか? 違う意味で「終わっている」気がしますが。
13日(月) 2025年にフィルム型ペロブスカイト太陽電池をうめきた(大阪)駅に設置する(2024年春頃から試行開始予定)ことを発表している積水化学が、NTTデータと共同で、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した国内で初めての実証実験を2023年4月から開始すると、それぞれ(積水化学NTTデータ)からニュースリリースしています。そういえば、以前、積水化学ペロブスカイト太陽電池モジュールが建物外壁に設置されている写真がありましたが、当時はフィルム基板ではなく金属箔基板でしたね。そんなに出てこなさそうですが、こちらも報道等をメモしておきます。

国内初、ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した実証実験開始
    2023年2月13日 積水化学工業株式会社ニュース
国内初、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した実証実験開始
 〜全国16拠点のデータセンターで2030年度カーボンニュートラルをめざす〜」
    2023年2月13日 NTTデータ ニュースリリース
NTTデータ、積水化学と共同でフィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した実証実験を開始
    2023年2月13日 日本経済新聞電子版
NTTデータ、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設けた実証実験
    2023年2月14日 TECH+:マイナビニュース
NTTデータ、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設けた実証実験
    2023年2月14日 Infoseekニュース:マイナビニュース
NTTデータ、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設けた実証実験
    2023年2月14日 exciteニュース:マイナビニュース
NTTデータら、フィルム型太陽電池を外壁に設置 都心で実証実験へ
    2023年2月14日 環境ビジネスonline
ペロブスカイト太陽電池、建物外壁で実証、NTTデータと積水化学
    2023年2月14日 メガソーラービジネス/日経XTECH
積水化学工業 ペロブスカイト太陽電池を外壁に設置、実証開始
    2023年2月15日 日刊ケミカルニュース
ビル外壁にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を導入、積水化学らが実証実験
    2023年2月17日 スマートジャパン
ビル外壁にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を導入、積水化学らが実証実験
    2023年2月20日 Yahooニュース:スマートジャパン
「ペロブスカイト太陽電池」を都心の建物外壁に、実証実験が始まる
    2023年2月23日 ニュースイッチ
次世代太陽電池「ペロブスカイト」を都心の建物外壁に、実証実験が始まる
    2023年2月23日 Yahooニュース:ニュースイッチ/日刊工業新聞
国内初、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した実証実験開始 全国16拠点のデータセンターで2030年度カーボンニュートラルをめざす
    2023年2月27日 PR TIMES
国内初、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した実証実験開始
    2023年2月27日 朝日新聞デジタル:PR TIMES
国内初、フィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した実証実験開始
    2023年2月27日 時事通信:PR TIMES
NTTデータ、建物外壁にフィルム型太陽電池を設置する実証実験を開始
    2023年2月27日 ASCII
NTTデータ、建物外壁にフィルム型太陽電池を設置する実証実験を開始
    2023年2月27日 Yahooニュース:ASCII
フィルム型ペロブスカイト太陽電池の建物外壁設置、発電実証実験開始へ【積水化学工業】NEDO・GI基金事業/発電効率15%の量産品実現目標に
    2023年3月2日 新エネルギー新聞電子版
積水、ペロブスカイト太陽電池を建物外壁に設置した実証開始
    2023年3月2日 新建ハウジングDIGITAL
建物に貼るペロブスカイト太陽電池、積水化学が実証開始
    2023年3月2日 日経XTECH
積水化学、新型太陽電池を外壁に設置 NTTデータと
    2023年3月7日 日本経済新聞電子版
超軽量フレキシブル太陽光モジュールを宣伝している電巧社が、HUAWEI(ファーウェイ・ジャパン : 華為技術日本株式会社)と共に、クロスセミナーを開催するそうです。HUAWEIは蓄電池について説明するようです。この超軽量フレキシブル太陽光モジュールも中国製ですが、耐荷重不足の屋根や壁面が、先に押さえられてしまいそうな勢いです。
東急・青葉台駅でのペロブスカイト太陽電池の「実証実験」に関連する報道、既に挙げた分も含め、自分用メモとしてまとめます。随時、後から追記します。
既に挙げた中で、既に削除されているものもありますし、後でリスト化の必要があるかもしれないので。

学校法人桐蔭学園と横浜市が連携し、ペロブスカイト太陽電池を活用した脱炭素社会の実現に取り組みます
    2023年2月9日 横浜市記者発表
学校法人桐蔭学園と横浜市が連携協定を締結し、ペロブスカイト太陽電池を活用した脱炭素社会の実現に取り組みます
    2023年2月9日 学校法人桐蔭学園ニュースリリース
ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を東急田園都市線・青葉台駅にて実施します
 〜駅という公共空間での実証実験は日本初!〜
 〜同日開催のゼロカーボンフェスタにて桐蔭横浜大学 宮坂 特任教授の講演会などを開催〜」
    2023年2月9日 横浜市記者発表
ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を東急田園都市線・青葉台駅にて実施します
 〜駅という公共空間での実証実験は日本初!〜
 〜同日開催のゼロカーボンフェスタにて桐蔭横浜大学 宮坂特任教授の講演会などを開催〜」
    2023年2月9日 学校法人桐蔭学園ニュースリリース
ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を東急田園都市線・青葉台駅にて実施します
 〜駅という公共空間での実証実験は日本初!〜
 〜同日開催のゼロカーボンフェスタにて桐蔭横浜大学 宮坂特任教授の講演会などを開催〜」
    2023年2月9日 東急グループニュースリリース
大面積フィルム型ペロブスカイト太陽電池の提供について
 〜桐蔭学園・東急・東急電鉄・横浜市が青葉台駅で行う共同実証実験向け〜」
    2023年2月9日 東芝エネルギーシステムズ株式会社 ニュースリリース
次世代郊外まちづくり「田園都市からはじめる ゼロカーボンフェスタ」開催
 〜脱炭素について考えるセミナーや体験型ワークショップを通じて、脱炭素社会の実現を目指します〜」
    2023年1月16日 東急グループ・お知らせ

横浜市、次世代太陽電池で実証実験 桐蔭学園・東急と
    2023年2月9日 日本経済新聞電子版
ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を東急田園都市線・青葉台駅にて実施します
    2023年2月9日 日刊工業新聞 電子版:PR TIMES
ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を東急田園都市線・青葉台駅にて実施します
    2023年2月9日 BIGLOBEニュース:PR TIMES
ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を東急田園都市線・青葉台駅にて実施します
    2023年2月9日 時事通信:PR TIMES
ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を東急田園都市線・青葉台駅にて実施します
    2023年2月9日 exciteニュース:PR TIMES
大面積フィルム型ペロブスカイト太陽電池の提供について
    2023年2月9日 時事通信:PR TIMES
次世代太陽電池「ペロブスカイト」、東急田園都市線・青葉台駅で先行実証実験へ
    2023年2月9日 Yahooニュース:ASCII
フィルム型のペロブスカイト太陽電池を駅に導入、東芝が東急らの実証に提供
    2023年2月9日 スマートジャパン
東芝、横浜青葉台の実証実験に「大面積フィルム型ペロブスカイト太陽電池」を提供
    2023年2月9日 ENERGY NEWS DIGITAL JAPAN
「電気代が現在の半分以下に」ペロブスカイト太陽電池の実用化に向け 横浜市が協力
    2023年2月9日 テレビ朝日 ANNニュース(動画有)
「電気代が現在の半分以下に」ペロブスカイト太陽電池の実用化に向け 横浜市が協力
    2023年2月9日 Yahooニュース:テレビ朝日 ANNニュース(動画有)
「電気代が現在の半分以下に」ペロブスカイト太陽電池の実用化に向け 横浜市が協力(2023年2月9日)」
    YouTube ANNニュースチャンネル
横浜市と桐蔭学園 次世代太陽電池の活用で連携協定
    2023年2月9日 テレビ神奈川 TVK NEWS WALL(動画有)
横浜市と桐蔭学園 次世代太陽電池の活用で連携協定
    2023年2月9日 Yahooニュース:テレビ神奈川 TVKニュース(動画有)
薄く軽く曲げられる太陽電池 実用化へ横浜市と桐蔭が連携
    2023年2月10日 カナロコ/神奈川新聞(動画有)
薄く軽く曲げられる太陽電池 設置場所に制限なく、雨天時でも発電 実用化へ横浜市と桐蔭学園が連携協定
    2023年2月10日 Yahooニュース:カナロコ/神奈川新聞
横浜発!太陽電池、実用化へ 青葉台駅の自由通路で11日実証実験 桐蔭横浜大・宮坂特任教授開発
    2023年2月10日 東京新聞Web
薄くて軽くて曲がる太陽電池、実装研究 横浜市と桐蔭横浜大が連携
    2023年2月10日 毎日新聞Web
東芝、横浜市の青葉台駅で行われる実証実験にペロブスカイト太陽電池を提供
    2023年2月10日 TECH+/マイナビニュース
東急・横浜市など、駅でペロブスカイト太陽電池実証 大面積フィルム型
    2023年2月10日 日刊工業新聞Web
次世代太陽電池「ペロブスカイト」実用化へ、駅で発電実証
    2023年2月10日 Yahooニュース:ニュースイッチ/日刊工業新聞
次世代太陽電池「ペロブスカイト」実用化へ、駅で発電実証
    2023年2月11日 ニュースイッチ
脱炭素へ 次世代太陽電池 室内の光で動く鉄道模型
    2023年2月11日 テレビ朝日 ANNニュース(動画有)
【日本初】「次世代の太陽電池」公共の場で実証実験(2023年2月11日)」
    YouTube ANNニュースチャンネル
国内初 フィルム型太陽電池の実証実験 横浜・青葉台駅
    2023年2月11日 テレビ神奈川 TVK NEWS WALL(動画有)
次世代太陽電池「ペロブスカイト」を駅で実証、実用化へ次のステップは? 桐蔭学園、東急、東急電鉄、横浜市が実施
    2023年2月12日 ニュースイッチ
次世代太陽電池「ペロブスカイト」を駅で実証、実用化へ次のステップは?
    2023年2月12日 Yahooニュース:ニュースイッチ/日刊工業新聞
横浜市×桐蔭学園、ペロブスカイト太陽電池を活用した脱炭素社会の実現に取り組む
    2023年2月13日 教育家庭新聞
東芝などがペロブスカイト太陽電池の実証実験、発明元の最寄り駅構内で
    2023年2月13日 日経XTECH
東芝,ペロブスカイト太陽電池を実証実験に提供
    2023年2月13日 OPTRONICS ONLINE
東急ら、駅屋内で「ペロブスカイト太陽電池」の発電実証
    2023年2月13日 環境ビジネスonline
目指せ「電車で発電」!? “ほとんどフィルム”な太陽電池の実力とは 東急電鉄が実験
    2023年2月14日 Yahooニュース:乗りものニュース
目指せ「電車で発電」!? “ほとんどフィルム”な太陽電池の実力とは 東急電鉄が実験
    2023年2月14日 乗りものニュース
東急など ペロブスカイト太陽電池の実証実験
    2023年2月24日 交通新聞電子版
東急田園都市線・青葉台駅駅舎にペロブスカイト太陽電池設置へ【東芝エネルギーシステムズほか】発電特性・電池性能を確認し将来の設置場所拡大に活かす
    2023年3月2日 新エネルギー新聞電子版
12日(日) 金曜日に仮復旧したドライルーム、まずは室内乾燥中です。
iPhoneの天気予報は、明日は涼しくて雨が降ります、と、微妙な表現ですが、どうやら、体感温度が5℃以上だと「涼しく」、4℃以下だと「寒く」の表現になるようです。
かつては四季の変化を見たり、やぶ化していた3号館南棟西側植栽ですが、外壁工事が進む中、その雰囲気は残っていません
2018年から使ってきた名刺入れが壊れたので更新です。本当は、今度も白にしたかったのですが、見つからず、できるだけ薄い色のものを選びました。店頭にあるのは、黒か紺か濃茶ばかりですが、服への色移りが気になります。
11日(祝) プレスリリースで予告されていた、東急・青葉台駅でのペロブスカイト太陽電池の「実証実験」、つつがなく行われたようです。ANNニュースTVKニュースで動画付きで報道されており、YouTube ・ANNニュースチャンネルでも動画で見ることができます。
10日(金) 日本表面真空学会・会誌:月刊「表面と真空」2月号は、「カーボンニュートラル実現に向けた次世代太陽電池」の特集です。著者は・・・・
GX基本方針が閣議決定されたと報道されています。確かに閣議案件に書かれています。基本方針の具体的内容はこちらにあります。この中で、再生可能エネルギーの今後の道行き今後の進め方のページによると、ペロブスカイトは、ユーザー実証(2023年度〜) → 需要創出(2026年度〜) → 早期のGW級の量産体制(2030年度) という流れを見込んでいるようです。 あれ、もう開発フェーズが無い、、、。
エネコート社で工場長を募集しているようです。
カネカが車載用の太陽電池を今春から本格出荷へ、という報道がありますが、ネタは2年半前の情報のような感じです。
雪です。 写真:
去年も2月10日はでした。
ちょうど雪のタイミングで、先月から動かなくなっていたドライルーム室外機の送風機ベアリングの交換作業が行われました。この位置にある送風機の手前側カバーを外した後、両面からの作業の結果、取り出されたベアリングは、もはや丸くありません。
せっかく、滑りやすい中、作業されましたが、完全復旧には至りませんでした。
カーボン対極を用いたペロブスカイト太陽電池で、小面積セル効率21.2%、17.1cm2ミニモジュール効率19.6%を報告する論文が出ました。3Dペロブスカイト層の上に、かご型化合物をクロスリンクしたポリマー層を乗せて、さらに2Dペロブスカイト層を重ねた構造をポイントとしてありますが、カーボン対極で高い効率を出している報告例は、まだまだ少ないです。

1論文1プロットで集計していると、カーボン対極と金属対極を並べられていた場合に金属対極のものばかり記録されてしまうので、あまり手元にありませんが、以下の論文でカーボン対極が使われています。
22.07% 中国・大連理工大 Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2204831.
DOI: 10.1002/adfm.202204831
2022/05/14
21.6% 中国・大連理工大 Nature Energy 2021, 6, 1154.
DOI: 10.1038/s41560-021-00944-0
2021/12/16
21.2% 中国・華中科技大
[武漢]
Nature Energy
DOI: 10.1038/s41560-023-01205-y
2023/02/09
20.04% 北京信息科技大/
中国科学院物理研
J. Colloid Interface Sci. 2022, 608, 3151.
DOI: 10.1016/j.jcis.2021.11.050
2021/11/13
19.72% イラン・Isfahan Sci. Rep. 2022, 12, 5367.
DOI: 10.1038/s41598-022-09284-9
2022/03/30
昨日のプレスリリース「ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を東急田園都市線・青葉台駅にて実施します 〜駅という公共空間での実証実験は日本初!〜」は、WEB発表だけでなく、しっかり記者会見までやったのですね。
ANNニュースチャンネル動画で、その模様を含めて紹介されています。その他にも多数、報道されているようです。

日経新聞東京新聞日刊工業新聞ニュースイッチ@YANN@Y(動画有)/ TVK(動画有)/ TVK@Y(動画有)/ カナロコ(動画有)/ カナロコ@Yアスキー@YBIGLOBEニュース東京新聞@goo東京新聞@docomo

また、東芝ニュースリリースに基づく報道もあります:  マイナビニューススマートジャパンEnergy News Digital Japan
9日(木) NEDOプロジェクト中間検査
学校法人桐蔭学園と横浜市が連携し、ペロブスカイト太陽電池を活用した脱炭素社会の実現に取り組みますとプレスリリースされました。加えて、ペロブスカイト太陽電池の先行実証実験を東急田園都市線・青葉台駅にて実施します 〜駅という公共空間での実証実験は日本初!〜とプレスリリースされています。今週土曜日(2/11)に、東芝のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を用いた実証実験を行うそうですが、積水化学の大阪・うめきた駅への設置に先んじる、というわけではなさそうです。
本日開催の経産省・総合エネルギー調査会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会の資料のうち、電力広域的運営推進機関提出資料の最後のページに、広域系統長期方針(マスタープラン)への意見募集が実施中であることが書かれています。こちらで公開されている意見募集ですが、よほど関心がないと気付かないですね。
東京電力から、明日午前中の節電要請が来ました。いろいろ追加要素を織り込んだ供給力をもってしても、使用率94%が見込まれるようです。今日のように晴れた場合、電力供給のうち、かなりの割合を太陽光が担っているので、天気が悪くてこれが0になると、需給が厳しくなるのでしょう。
3号館南棟壁面への太陽光パネル設置工事は、壁へのアンカー設置のため、ずっと建物内に騒音が響いています。屋上では、ダクトの上にも足場が組まれました。壁を見ると、4つ組の穴が、いくつも並んでいます。この穴、しっかり貫通しています。
それはともかく、ドライルームの室内と室外機をつなぐダクトが、上部を踏み潰され変形しています。施工しているのは大〇建設ですよね。
昨日開催された総合科学技術・イノベーション会議の資料を見ても分かりませんが、首相発言に以下の内容があります。
 3つ目は、公的研究機関や資金配分機関の機能強化です。気候変動や安全保障を始めとする、待ったなしの国家的課題を解決するためには、政府の大規模投資も活用しつつ、大学や企業、研究機関の技術や設備・人材などのリソースをつなげ、技術を早期に社会実装していく必要があります。そのハブとなるべき、公的研究機関や資金配分機関について、組織横断的な業務の一体化や、共同研究の活性化、人材の流動性促進のための方策を2023年度内に具体化いたします。

 具体的にはNEDOとか産総研の再編とかでしょうか。
駒場に Future Class Room Laboratory ができるようです。こちらでもプレスリリースされてます。ネタはロゴだけですが。
8日(水) 2月17日(金) 13〜17時に、「2022年度 NEDO『TSC Foresight』特別セミナー」−2050年カーボンニュートラル実現に向けたイノベーションへの期待−がハイブリッド開催されます。申込期限は16日(木) 17時です。

13:00 「開会挨拶」 NEDO 技術戦略研究センター(TSC)センター長 岸本喜久雄氏
13:05 「カーボンニュートラルを目指す日本政府の取り組み」 経産省 産業技術環境局長 畠山陽二郎氏
13:30 「2050年カーボンニュートラルに向けた経済界の取り組み」 経団連副会長、旭化成(株)代表取締役会長 小堀秀毅氏
14:00 「カーボンニュートラル実現に向けたJSTの取り組み:ガラパゴスからの脱却」 JST理事長 橋本和仁氏
14:30 「「持続可能な社会の実現に向けた技術開発総合指針2023」の策定に向けて」 NEDO TSC サステナブル・エネルギーユニット長 仁木 栄氏
15:00-15:15 休憩
15:15 「パネルディスカッション:2050年カーボンニュートラル実現に向けたイノベーションへの期待」
    モデレータ:NEDO理事長  石塚博昭氏
    パネリスト:地球環境産業技術研究機構 理事長  山地憲治氏
       自然科学研究機構 機構長  川合眞紀氏
       産業競争力懇談会 専務理事  五十嵐仁一氏
       Green x Digitalコンソーシアム 座長  越塚 登氏
       経産省 産業技術環境局 審議官  田中哲也氏
       NEDO TSC センター長  岸本喜久雄氏
16:50 「閉会挨拶」 NEDO 副理事長 及川 洋氏
2月22日(水) 10〜17時に、「日経SDGsフォーラム特別シンポジウム『グリーンイノベーション基金で目指す、カーボンニュートラルな未来へ。』」が、経産省、NEDO、日経新聞社共催で、ハイブリッド開催されます。申込期限は会場:16日(木)、オンライン:当日終了までです。各講演のタイトルは、まだ出ていません。

10:00 「開会挨拶」 経済産業大臣  西村康稔氏
10:05 経済産業省 産業技術環境局長  畠山陽二郎氏
10:35 株式会社JERA 取締役副社長執行役員 経営企画管掌  奥田久栄氏
11:05 株式会社やまなしハイドロジェンカンパニー 代表取締役社長  中澤宏樹氏
11:35 積水化学工業株式会社 執行役員 R&Dセンター所長  向井克典氏
12:05-13:00 休憩
13:00 デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社 取締役COO  木村将之氏
13:30 株式会社ティアフォー 創業者兼取締役CTO  加藤真平氏
14:00-14:10 休憩
14:10 日本製鉄株式会社 執行役員 グリーン・トランスフォーメーション推進本部 総合企画部長  折橋英治氏
14:40 鹿島建設株式会社 執行役員 土木管理本部土木技術部長  坂田 昇氏
15:10 株式会社デンソー 執行幹部 環境ニュートラルシステム開発部 部長  石塚康治氏
15:40-15:50 休憩
15:50 【パネルディスカッション】
  パネリスト:日本経済団体連合会 常務理事  岩村有広氏
       産業技術総合研究所 ゼロエミッション国際共同研究センター長  吉野 彰氏
       国際環境経済研究所 理事 兼 U3イノベーションズ合同会社 共同代表  竹内純子氏
       日本政策投資銀行 常務執行役員  原田文代氏
    モデレーター:NEDO理事長  石塚博昭氏
16:55 「閉会挨拶」 NEDO理事長  石塚博昭氏
Panasonicは、「ペロブスカイト太陽電池を4桁億円事業に」ということです。
東大リリースの、電通大・早瀬先生との共同研究による円筒型太陽電池の件、東京都事業の提案テーマは「都市型太陽電池による創電・蓄電の強化推進事業」ということですが、東大側は生産技術研究所です。さらに、ウシオ電機も協力アピールしています。当研究室の名前はありません。
Qセルズやファースト・ソーラーなどが米国工場を増強するという記事ですが、スタートアップのCubicPVなども登場する中で、日本企業の名前が出てきません。
送風機故障のため1/15から停止しているドライルームの仮修理が明後日に行われる見込みとなりましたが、現時点での天気予報はとか。高所作業なので、足元に注意しましょう。という以前に、業者が来れないというオチにならなければよいのですが。
啓蟄というには早いですが、こちらではが現れました。
こちらには、さっぱり数字が出てきませんが、かなり花粉を感じるようになったので、例によって3-amino-9,13b-dihydro-1H-dibenz(c,f)imidazo(1,5-a)azepineの服用を開始しました。アレジオン
去年の文章コピペです。
7日(火) 鉄さび電池の話題です。2GWhも導入されるのですね。
木曜日(2/9)に開催される化学物質審議会の資料が公開されています。この中にリスク評価に関する資料がありますが、「優先評価化学物質」からエチルアミンやオルト-ジクロロベンゼンなどが除外されることが書かれています。ここでいう「リスク」は、有害性クラスと曝露クラスの掛け算なので、非常に有毒でも排出量が少なければ対象から外れ、毒性がほどほどでも排出量が多いと対象になるものですが、相対的にリスクが低いものは一般化学物質になります。各種対象物質一覧はこちら。ペロブスカイト関係では、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)やアセトニトリル、トルエン等が「優先評価化学物質」該当ですが、微妙なのがメチルアミンです。
ペロブスカイト材料の有害性について、LD50値で見ると、N,N-ジメチルホルムアミド:4000mg/kg、クロロベンゼン:2900mg/kg、o-ジクロロベンゼン:2000mg/kg、エチルアミン:400mg/kg、塩化鉛(ヨウ化鉛はデータが無いため):2000mg/kg などに対して、メチルアミンは40%溶液や10%溶液のLD50値が100mg/kgです。劇物の中でも毒物に近い値です。ということで、経口急性毒性の観点ではメチルアミンが毒性最強かもしれません。モル当たりだと話が違うことになりますが。
ペロブスカイトの原料としては、MAIやMAClなどの塩を用いますが、分解してメチルアミンが出てくると良くない、ということで、そういう観点でもMAフリーが望ましいとも言えそうです。ただ、現行のMAフリーは、アニール時にMACl (メチルアミン&HCl?) を飛ばしまくってますが。
6日(月) 産総研の湿度変動電池の話題です。もともとのプレスリリースは、だいぶ前の話ですが。
1月22日に、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池で効率32.44%を達成したと報道(→翻訳)されていた中国・曜能科技が、今度は大面積ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池(25cm2)で効率29.57%を達成したと報道(→翻訳)されています。シリコンタンデムだと、この面積でもモジュールではなくセルですね。
中国华能清能院が、ドイツと中国で特許をいくつか取得したと報道(→翻訳)されています。その記事の中で、同社が大面積ペロブスカイト太陽電池モジュール(3500cm2)で効率18%超を達成したと書かれています。华能清能院(中国华能集团清洁能源技术研究院)は、中国华能集团の子会社ということでよいでしょうか。
中国・皇氏集团がペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池に取り組み、効率36%以上を目指すことが報道(→翻訳)されています。どちらかというと、同社よりも、協業相手の深圳黑晶光电技术のほうに着目したほうがよいのかもしれませんが。
5日(日)  
4日(土) 西村経産大臣のツイッターに、展示会で積水化学のペロブスカイト太陽電池を視察しているところが出ています。「NEDO・産総研・民間の総力を結集して」ということは、大学は入っていないのでしょうか。同じ場面と思われるものが、YouTubeにも出ています。いっぽう、経産省の大臣動静は、なかなか更新されません。
3日(金) 研究室の安全講習会@先端研4号館講堂&オンライン。こうして集合すると、ようやく2020年度の始動です、という感じです。
例の気球のニュース、今回は一気に多数の報道が出ました。それも続報いろいろありです。
毎日毎日@Y朝日1朝日2朝日@Y日経1日経2読売読売@Y産経産経@YNHK共同@Y時事@Yゲンダイ@YFNN1@YFNN2@YTBS1@YTBS2@YANN1@YANN2@YANN3@YNNN@YCNN@YREUTERS@YREUTERS2@YAP@YAFPAFP時事@YBBC@YBloomberg@Y中央日報@Y
今回は特にコメントしませんが。で、カナダでも見られたというのが、時事@YAFP時事@YREUTERS@Y
で、深夜にはさらに続報が: TBS@YANN@Y時事@Y共同@Y読売@Y産経@Y毎日@Y
展開が早すぎです。
中国・万度光能 (Wonder Solar) が10億元を投資するペロブスカイト太陽電池モジュール2GW製造基地プロジェクトが開始されたと報道(→翻訳)されています。中国では続々と生産拠点ができる感じです。
東芝が住宅用太陽光発電から撤退、産業用は販売を継続へということです。ということは、ペロブスカイトは産業用ということでしょうか。国内では続々と撤退企業が出てくる感じです。
2日(木) 来週木曜日・2月9日開催の、日本太陽光発電学会・ペロブスカイト太陽電池分科会の2022年度第1回研究会「ペロブスカイト太陽電池の材料化学」が、宇治での現地参加に加え、オンライン参加も可能になりました。当日に別件があり移動が難しい方(私?)も、参加をご検討ください。
昨年5月の参議院予算委員会で萩生田経産大臣がペロブスカイト太陽電池に関して発言した際には、
立地制約の克服に向けて、グリーンイノベーション基金を活用して、現行では設置が困難な壁面などへの設置も可能とするペロブスカイトなどの新世代型太陽電池の開発も進め、研究開発から社会実装までを一気通貫で長期にわたり支援しているところです。

という程度の発言でも話題になりましたが、今度は、
西村経産大臣のYouTubeチャンネルにある動画に、ペロブスカイト太陽電池に言及した約1分半の答弁が出ています。会議録を待つと時間がかかるので、自動文字起こしを元に、文字化してみました。

ペロブスカイトは日本発の技術であります。次世代太陽電池技術として大変注目をされているものであります。私も先週末、つくばの産総研に行ってまいりまして、まさに、軽量で軽くて柔軟性のあるペロブスカイトを実際手に取ってみて、また、研究開発の現状もお聞きしてきたところであります。ご指摘のように、耐久性が弱い屋根にも、軽いですから置けますし、壁面にも、柔軟性がありますので、つけれるということで、そうした設置困難な場所にも設置できるということで、まさに新しい技術であります。さらに、ご指摘のように、海外に依存する既存のシリコン系の太陽電池とは違ってですね、ペロブスカイトはその主な原料がヨウ素でありまして、ヨウ素は国内で生産されております。日本が世界第二位の産出量を誇っているわけであります。このため、特定国からの原料供給状況に左右されることなくですね、より強靭なエネルギー供給構造を実現できるということであります。まさにご指摘のように、各国とも製品化に向けて研究開発競争を激化させているところでありますけれども、我が国におきましては、グリーンイノベーション基金を活用しながら、研究開発から社会実装までを一気通貫で支援するということと併せて、ご指摘のように、国内のサプライチェーン構築を見据えてですね、ペロブスカイトの早期実用化、取り組んでいきたいという方針でございます。


産総研での視察結果が早速反映されていて、村上拓郎先生の貢献が大きいですね。調べてみたら、昨日(2/1)の衆議院予算委員会での答弁で、自民党の石原宏高議員の質問に答えたものでした。この動画で、1:14:50頃から始まる質問を、文字にしてみました。


環境技術の中で私が大変注目しているペロブスカイト太陽電池について質問させていただきたいと思います。日本には優れた環境技術がいくつもありますが、その中でも私が最も期待しているのが、積水化学や東芝が開発しているペロブスカイト太陽電池です。ペロブスカイト太陽電池は軽量で、シリコンとレアメタルも不必要で、既に高い交換効率を実現しています。太陽光発電を推進しても、よく言われるのはですね、儲かるのはパネルを製造する中国だけだ、というご批判もあります。私は経済成長につながる環境対策としての観点からも、このペロブスカイト太陽電池が、国内で製造して普及することは大変大きな意義があるというふうに思います。我が国におけるペロブスカイト太陽電池の現状と今後の課題についてお教えをいただきたいと思います。また、特許を取っていないので、中国に生産拠点が作られようとしているというような噂もお聞きします。ペロブスカイト太陽電池についての他国での取り組みについて、どのように政府で把握されているのか、お教えいただきたいと思います。


会議録でどう編集されるのかされないのか分かりませんが、もはやペロブスカイト一色ですね。

【3/15追記】当該委員会の会議録は、こうなりました
今日開催されたグリーンイノベーションプロジェクト部会の資料に、全体の俯瞰図があります。なかなか解読が難しい図です。
2月1日(水)〜3日(金)の日程で東京ビッグサイトで開催されているRE2023について、「軽量・曲がる 最新太陽電池に関心 東京ビッグサイト、再エネ展開幕」という見出しの記事が出ています。この記事の写真には、U先生報告では撮影禁止だったはずのものが、しっかり写っているように見えます。
三菱総研・MRIマンスリーレビューの中で、小宮山宏理事長(元・東大総長)が、以下の文を書かれています。
ペロブスカイト太陽電池は軽くて安くて、壁にも貼れる。しかし、効率はいまひとつで寿命も短い。完成には少し時間を要するが、ただちに事業を始めよう。壁や畑に設置して、劣化したら交換し、分析して改良につなげる。「製品が完成したら販売だ」では世界のスピードにまた負ける。事業をしながら改良していこう。

ネタ元は誰でしょう?
スマートなデザインのソーラーカーで話題となっていた、オランダのLightyear社ですが、高価な初期型 Lightyear 0 の生産を断念し、より量産型化したLightyear 2 に集中することにした結果、生産会社Atlas Technologies B.V. が破産することになったようです。果たして事業継続できるのでしょうか。
今夜の新宿方面、都庁が赤と紫に見えます。こちらによると赤と白のライトアップらしいですが、それでアピールしているのは、SusHi Tech Tokyo。Sustainable High で、略すとスシになるのですね。
外気が乾燥して露点温度がマイナス10℃以下になったので、長らく運転停止して空気が滞留しているドライルーム内(表示露点マイナス8℃)を換気しようかと思ったら、窓の外から「工事中の為、開閉できません」という貼り紙がされていました。ドライルーム内より外気のほうが乾燥している状態は、この先、しばらくは無さそうな気がします。
1日(水) 太陽光パネルのリサイクルに関する日経記事、新見ソーラーカンパニー社サイトの熱分解装置の説明や、そこにあるスライドを見ても分からないところがありますが、こちらの記事だと多少は分かるかもしれません。さらに、特許第6940893号の特許公報などを併せて見ると、分かりやすい気がします。
3号館南棟壁面への太陽光パネル設置工事に関連して、屋上に何やら設置されました。「壁面太陽光発電システム検証用データ計測中」の表示があります。どんなデータが取れるのでしょうか。あと、装置の固定法は参考にできそうです。
昨日の続きで、ペロブスカイトを用いたタンデム太陽電池のプロットに、論文だけでなく、NRELチャートやEfficiency tables、web release等も加えると、以下のようになります。左が2端子タンデム、右が4端子タンデムです。
   
このうち、ペロブスカイト/シリコン2端子タンデム太陽電池の変換効率上位一覧は以下のようになります。
[32.5%] ドイツ・HZB NREL chart, web release 2022/12/08
[32.44%] 中国・曜能科技 press 2023/01/22
[31.25%] スイス・EPFL,CSEM NREL chart, web release 2022/06/30
[30.83%] 中国・曜能科技 press 2022/10/18
30.5% サウジ・KAUST Science 2022, 377, 302.
DOI: 10.1126/science.abn8910
2022/06/23
29.83% ドイツ・HZB Nature Nanotechnology 2022, 17, 1214.
DOI: 10.1038/s41565-022-01228-8
2022/10/24
[29.8%] ドイツ・HZB NREL chart, web release 2021/11/17
29.6% 韓国・SNU Joule 2022, 6, 2390.
DOI: 10.1016/j.joule.2022.08.006
2022/09/19
[29.6%] ドイツ・Meyer Burger web release 2022/12/13
[29.5%] 英国・Oxford PV NREL chart 2020/12/28
29.32% ドイツ・HZB Science 2020, 370, 1300.
DOI: 10.1126/science.abd4016
2020/12/11
[29.15%] ドイツ・HZB NREL chart 2020/01/27
28.9% サウジ・KAUST Joule 2021, 5, 3169.
DOI: 10.1016/j.joule.2021.11.003
2021/11/29
28.9% 中国・南京大 Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202207883
2023/01/04
28.84% 中国・電子科技大
[成都]
Adv. Mater. 2022, 34, 2206193.
DOI: 10.1002/adma.202206193
2022/08/19
28.81% ドイツ・HZB ACS Energy Lett. 2022, 7, 2654.
DOI: 10.1021/acsenergylett.2c01358
2022/08/01
28.8% 日本・カネカ Appl. Phys. Express 2022, 15, 076503.
DOI: 10.35848/1882-0786/ac727b
2022/06/13
28.56% 米国・
North Carolina
Nature Photonics 2022, 16, 588.
DOI: 10.1038/s41566-022-01033-8
2022/07/18
28.51% 中国・南開大[天津] Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2202404.
DOI: 10.1002/aenm.202202404
2022/10/26
28.5% 中国科学院
寧波材料所
Joule 2022, 6, 2644.
DOI: 10.1016/j.joule.2022.09.006
2022/10/11
28.35% 中国・浙江大 Adv. Funct. Mater.
DOI: 10.1002/adfm.202214381
2023/01/03
28.15% ドイツ・HZB Solar RRL 2021, 5, 2100244.
DOI: 10.1002/solr.202100244
2021/04/21

ペロブスカイト/シリコン4端子タンデム太陽電池の変換効率上位一覧は以下のようになります。
30.3% オーストラリア
・ANU
Adv. Energy Mater.
DOI: 10.1002/aenm.202203607
2023/01/10
30.24% 中国・浙江大 Small 2022, 18, 2203319.
DOI: 10.1002/smll.202203319
2022/07/27
[30.1%] オランダ・Solliance web release 2022/09/26
29.8% 中国・南京大 Adv. Energy Mater. 2023, 13, 2203230.
DOI: 10.1002/aenm.202203230
2022/11/27
[29.2%] オランダ・Solliance web release 2021/10/28
[28.7%] オランダ・Solliance web release 2021/04/21
28.6% カナダ・Toronto大 Nature Commun. 2020, 11, 1257.
DOI: 10.1038/s41467-020-15077-3
2020/03/09
28.3% 米国・Pennsylvania Nano Energy 2021, 84, 105934.
DOI: 10.1016/j.nanoen.2021.105934
2021/02/27
28.28% 中国科学院
寧波材料所
Nano Energy 2022, 100, 107529.
DOI: 10.1016/j.nanoen.2022.107529
2022/06/23

2023年(令和5年) 1月
31日(火) オーストラリア・シドニー大などのグループから、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池のうち、ペロブスカイト側が順構造・逆入射型のものとしては最高効率となる効率27.2%(1cm2) が報告されました。11.8cm2で24.2%、65.1cm2で21.1%など、大面積化も報告されています。1.7nmという薄いITO層がポイントのようです。

ペロブスカイトを用いたタンデム太陽電池の論文報告例のプロットは以下のようになります。上段が2端子タンデム、下段が4端子タンデムです。
   
左から順に、2端子名前入り2端子トップセル構造別2端子トップセル組成別2端子トップセル製膜法別のプロットです。

  
左から順に、4端子名前入り4端子トップセル構造別4端子トップセル組成別のプロットです。
これまで法的効力が無かった官報電子版に法的効力を持たせることが検討されていましたが、先週金曜日(1/27)の閣議で了解されたようです。その結果、インターネット版官報の「ご利用に当たって」の説明が、現時点では以下のようになっています。「当サイトは予告なしに内容を変更する場合がありますので」ということなので、現時点で転記しておきます。
当サイトでは、官報としての周知事項を速やかに利用者へ周知し、官報の補完的役割を果たすものとして、平成15年(2003年)7月15日以降の法律、政令等の官報情報と平成28年(2016年)4月1日以降の政府調達の官報情報を、PDFデータで無料閲覧することができます。また、直近30日間(令和5年1月27日発行分以降のものは90日間)の官報情報(本紙、号外、政府調達等)は、全て無料で閲覧できます。
令和5年1月27日付け閣議了解(行政手続における官報情報を記録した電磁的記録の活用について)を踏まえ、同日以降、官報を添付書面として提出すべき申請をオンラインで行う際に、官報の代わりにインターネット版官報を提出することができるよう、官報とインターネット版官報の内容の同一性を確保しています。インターネット版官報の記事を利用できる手続の詳細につきましては、所管する各行政機関へお問い合わせください。
官報とインターネット版官報の内容の同一性を確保するための取組として、インターネット版官報には、電子署名及びタイムスタンプを付与しています(タイムスタンプの付与は、令和5年1月4日以降の記事を対象。)。
該当記事を利用する場合は、電子証明書(電子署名及びタイムスタンプ)が有効であることを確認し、改変がないことを確認のうえご利用ください。
エネオス、水素の常温輸送を実現へ」と、一瞬、え? と思う見出しですが、別に水素を運んでいるわけではないのですよね。トルエンの電解還元がどういうものか気になったのですが、こちらなどに解説されています。
今週末は左図のような景色が見られるはずでしたが、研究棟西面を屋上まで覆う足場が視界を遮り、以前の写真と比べると、ポイントになる所が隠されてしまっています。
30日(月) 次世代太陽電池「ペロブスカイト」円筒形を開発、電通大が狙う効果という記事が出ています。
中国・协鑫光电材料(GCL Optoelectronics) のペロブスカイト太陽電池モジュールが、中国品質認証センター(CQC)から、国家規格「建築用太陽光発電用合わせガラス」を満たしているという認証を得たようです。こちらの報道(→翻訳)に、だいたいそういうことが書いてあるようですが、正確な翻訳は分かりません。
この報道に出ているモジュールは、中国紅、太空紫、岩灰、貝白などと名付けられた色がついています。
これらの色は、どうやってつけられているのでしょうか? 色付きのペロブスカイト太陽電池の例としては、この総説にもいろいろ挙げられていますが、TCOの厚さを変えたり、構造色を利用したり、表面に塗るなどしたものが、色味が強い気がします。
別の報道では、結晶シリコンを置き換える(→翻訳)などと、威勢が良いですが、そういう形にはならないのではないでしょうか。
こちらの記事(→翻訳)では、中国・纤纳光电(Microquanta)を主題材として、ペロブスカイト太陽電池の工業化が進んでいると書かれています。
ペロブスカイト太陽電池にPbS量子ドットを加えた論文、いまいち組み合わせの必然性が分かりませんが、とりあえず効率23%超の勢いだけで出ていそうです。
火力発電所の発電効率がギネス認定されるのですね。では、太陽電池の効率は?
3号館南棟壁面への太陽光パネル設置工事、6階の窓の外にも足場が組まれました。窓は開けられません、とアナウンスされていますが、休工日なので、そっと開けてみると、すぐそこまで構造物があります。下を見ると、アンカーが壁に打ち込まれているのが見えます。
29日(日) 西村経産大臣のツイッターに、村上拓郎先生がペロブスカイト太陽電池を紹介されている様子が出ています。
もしかして休日対応だったでしょうか。
東京理科大学総合研究院再生可能エネルギー技術研究部門の第3回シンポジウム「再生可能エネルギー技術の現状と課題」が、1月31日(火) 13:00-16:55 に、東京理科大学・森戸記念館(神楽坂)およびZoomにて開催されます。
13:00-13:10 「開会の挨拶」 再生可能エネルギー技術研究部門・部門長  杉山 睦
13:10-13:50 「再生可能エネルギー超大量導入時代の電力系統・エネルギーシステム」 京都大学大学院  安田 陽
13:50-14:30 「ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の開発」 東芝エネルギーシステムズ  五反田武志
14:35-15:35 ポスターセッション(会場のみ/Zoomなし)
15:40-16:10 「埼玉県東松山市におけるソーラーシェアを中心とした実証実験について」 東急不動産  古田 誠
16:10-16:50 「家庭での長期にわたる太陽光発電、蓄電池利用の一事例と政策への示唆」 東京大学  小林 光
16:50-16:55 「閉会の挨拶」 再生可能エネルギー技術研究部門  植田 譲
28日(土) 日本太陽光発電学会・ペロブスカイト太陽電池分科会の2022年度第1回研究会「ペロブスカイト太陽電池の材料化学」が、2月9日(木)、宇治で開催されます。また、第2回研究会は、次世代太陽電池セル・モジュール分科会との合同開催で、3月14日(火) 13:00-17:30 に、東工大・大岡山で開催されます
2月16日(木)午後に、東京大学「再生可能エネルギー最大導入に向けた電気化学材料研究拠点」(略称DX-GEM)の発足記念シンポジウムがハイブリッド開催されるそうです。
来週、2月1日(水)〜3日(金)は、東京ビッグサイトでRE2023が開催されます。

■2/1(水) セミナー「ペロブスカイト太陽電池最前線」
13:30-14:10 「太陽光発電に係るグリーンイノベーション基金事業の概要」 NEDO新エネ部 山崎光浩氏
14:10-14:50 「ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた課題と研究開発」 産総研 村上拓郎氏
14:50-15:30 「うめきた(大阪)駅におけるペロブスカイト太陽電池設置をはじめとしたJR西日本のカーボンニュートラルの取り組み」 JR西日本 千田 誠氏
■2/1(水) NEDO「2022年度新エネルギー部成果報告会」
13:00-13:20 「太陽光発電に関するNEDOの取り組み」 NEDO太陽光G
13:25-14:05 「太陽光発電に関する動向調査について」 資源総合システム
14:10-14:30 「グリーンイノベーション基金事業(次世代型太陽電池の開発)の紹介」 NEDO太陽光G
14:45-15:05 「カーボンニュートラルを目指した次世代BIPVの開発」 カネカ
15:10-15:30 「移動体用太陽電池の開発(超高効率モジュール技術研究開発)の紹介」 シャープ
15:35-15:55 「太陽光発電の安全性・信頼性向上に向けて(設置ガイドラインの紹介)」 産総研

その他、いろいろあると思います。
27日(金) 3年ぶりに、研究室ミーティング対面開催しました。
過去を振り返ると、2020年1月14日が対面ミーティングの最後で、27日NEDO会議@川崎、28日学際科学科卒研発表会、2月4日応用化学専攻修論発表会@本郷、5日広域科学専攻修士中間発表会、17日NEDO集中研MTGと、ローカルな会はありましたが、2月18日研究室送別会@下北沢、3月24日集合写真の後、仮想空間の世界になっていました。その後、2度、対面ミーティングが企画されましたが、それぞれちょうどのタイミングで感染者が出て、今回が3度目の正直でもありました。
ドイツ・HZBなどのグループから、−60℃〜+80℃の温度サイクルに耐えるペロブスカイト太陽電池が報告されました。小面積での変換効率24.6%は、逆構造型では現在5位ですが、投稿時点では2位だったでしょう。また、1cm2での変換効率23.1%は、逆構造型としては 23.12%に次ぐ2位ですが、論文投稿は、こちらが先でした。Scienceなどを狙うと時間がかかって話題性が失われる典型例となっています。
内容的には、β-ポリ(1,1-ジフルオロエチレン)をペロブスカイト中に添加したというものです。HZBのリリースの中では、24.6%は逆構造型の記録だと書かれていますね。
NRELのニュースリリースで、Nature Energyに掲載された論文について紹介されています。ペロブスカイト太陽電池の宇宙用途について検討されています。日本語情報になるのが早かったです。
京大から、12月8日に公開されたSn-Pb混合ペロブスカイト太陽電池の論文についてプレスリリースされています。なぜか約2ヶ月後。
日経メガソーラービジネスで、エネコート・加藤代表取締役のインタビューが出ています。以前も見たような気がしないでもないような。。。
欧州のペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池プロジェクト・PEPPERONIのニュースの中で、1月18日の世界経済フォーラム(ダボス会議)のドイツ・ショルツ首相スピーチでHZBの話題が出たことが紹介されています。
Just in December, a team from Helmholtz Zentrum Berlin set a new world record for the efficiency of solar cells, and now, just a few weeks later, the companies are setting up the pilot lines for the use of tandem cells.

こちらの動画の17分15秒あたりで語られていますが、サイト記事の英文と、音声が少し違うので、上記では音声に合わせてみました。
今週は春節で動向が静かでしたが、土日は振替出勤日らしいので、そこで動きがあるのでしょうか。
26日(木) NEDOプロジェクトのステージゲート審査ヒアリング by Teams
Natureで11月に先行公開されていた全ペロブスカイトタンデム太陽電池の論文に、ようやくページ番号がつきました。これだけ時間が経つと、新しい論文が出たと勘違いされそうです。改めてハイライトも出ますし。
ペロブスカイト太陽電池の産業化動向をまとめた中国語記事(→翻訳)、特にこの図がよく整理されています。それにしても今週は動向が静かです。
警戒されていた昨日よりも今朝のほうが最低気温が低くなりましたが、それでも昨冬より低くなりませんでした。ただ、それは東京に限った話で、全国的には各所で昨日今日も、最低気温などの記録が更新されています。これらの記録、後で参照できないので画面コピーしていますが、どこかにあるのでしょうか?
気温以上に、昨日は露点温度がマイナス15℃以下で、そういう日に外気中でデバイス作製して、「ドライルーム不要の高効率ペロブスカイト太陽電池」と称する実験をやる、ことも可能だったかもしれません。
明日午前に小惑星接近の件、ライブこういう動画でも、飽きるほどの猶予がなさそうです。
私のiPhoneへのAirDropができなくて不評をかったので、その設定について自分用メモ的に示しておきます。 「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「許可されたApp」を開くと、AirDropがoffになっていたので、これをonにすれば使えるようになります。が、当面はoffのままにしておきます。
3号館南棟壁面への太陽光パネル設置工事、建物が徐々に足場で覆われつつあります
25日(水) ポーランド・Saule Technologies社サイトのBlogのページは、6月から更新が止まっていましたが、最近、一気に内容が増えたようです。
さすがのiPhone予報も明日は寒くなりますと言った今朝は、天気アプリでは−2.8℃とか−4℃とか表示されていましたが、最低気温(東京)は−2.9℃で、東京に限っては歴代最強というほどの勢いはありませんでした。むしろ去年の雪が降った日のほうが寒かった記録です。全国的には、最低気温が氷点下にならなかったところは「本土」には無く、時間帯がずれたのでアメダス画面で0℃以上の点が一掃されるには至りませんでしたが、寒い日となりました。午前6時は、館山0.9℃、松崎と関空島0.0℃の3地点がプラスでした。他は氷点下。しかし、明日については、もう明日はあまり寒くなくと宣告されています。
24日(火) NRELチャートが更新され(Rev.01-12-2023)、11月に公開された Solar cell efficiency tables (Version 61) を反映して、前版(Rev.12-08-2022)で26.7%(Kaneka)となっていた Silicon heterostructures (HIT) の変換効率が26.8%(LONGi)になりました。
CsPbI3-xBrx を用いたペロブスカイト太陽電池で変換効率21.35%が報告されていました。
無機ペロブスカイトでの最高効率です。

無機ペロブスカイトを用いたセルの変換効率上位一覧は以下のようになります。11〜1月分を強調してみました。
21.35% 陝西師範大
[西安]
Angew. Chem. Int. Ed.
DOI: 10.1002/anie.202216634
2022/12/08 CsPb(I/Br)3
21.15% 陝西師範大
[西安]
Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202210223
2023/01/09 CsPbI3
21.14% 中国科学院
物理研究所
Adv. Mater. 2022, 34, 2205028.
DOI: 10.1002/adma.202205028
2022/09/12 CsPbI3
21.0% 中国科学院
物理研究所
Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202201300.
DOI: 10.1002/anie.202201300
2022/03/03 CsPbI3
20.98% 北京科技大 Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202207172
2022/11/19 CsPbI3
20.8% 陝西師範大
[西安]
Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 23164.
DOI: 10.1002/anie.202109724
2021/08/18 CsPb(I/Br)3
20.8% 陝西師範大
[西安]
Adv. Sci. 2022, 9, 2204486.
DOI: 10.1002/advs.202204486
2022/11/07 CsPb(I/Br)3
20.67% 陝西師範大
[西安]
Small 2023, 19, 2206205.
DOI: 10.1002/smll.202206205
2022/11/18 CsPbI3
20.50% 陝西師範大
[西安]
Adv. Mater. 2022, 34, 2202735.
DOI: 10.1002/adma.202202735
2022/09/01 CsPbI3
20.47% 陝西師範大
[西安]
Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202205012.
DOI: 10.1002/anie.202205012
2022/06/01 CsPbI3
20.44% 陝西師範大
[西安]
Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2203704.
DOI: 10.1002/adfm.202203704
2022/06/02 CsPbI3
20.40% 陝西師範大
[西安]
Small 2022, 18, 2202690.
DOI: 10.1002/smll.202202690
2022/07/20 CsPb(I/Br)3
20.37% 蔚山科技大
(UNIST)
Joule 2021, 5, 183.
DOI: 10.1016/j.joule.2020.11.020
2020/12/09 CsPbI3
20.33% 陝西師範大
[西安]
Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202206451
2022/11/25 CsPbI3
20.32% 中国科学院
青島能源所
Joule 2022, 6, 850.
DOI: 10.1016/j.joule.2022.02.004
2022/03/03 (Cs/DMA)PbI3
20.1% 北京科技大 Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2209070.
DOI: 10.1002/adfm.202209070
2022/09/12 CsPbI3
20.1% Princeton大 ACS Energy Lett. 2022, 7, 3531.
DOI: 10.1021/acsenergylett.2c01610
2022/09/22 CsPbI3
20.08% 中国科学院
物理研究所
Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 13436.
DOI: 10.1002/anie.202102466
2021/04/01 CsPbI3
20.06% 中国科学院
化学研究所
Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202203778.
DOI: 10.1002/anie.202203778
2022/04/29 CsPbI3
20.06% 陝西師範大
[西安]
Chem. Eng. J. 2022, 447, 137515.
DOI: 10.1016/j.cej.2022.137515
2022/06/14 CsPb(I/Br)3
20.04% 上海交通大 Adv. Mater. 2021, 33, 2103688.
DOI: 10.1002/adma.202103688
2021/09/13 CsPbI3
20.04% 香港中文大 EcoMat 2022, 4, e12192.
DOI: 10.1002/eom2.12192
2022/02/25 CsPb(I/Br)3
20.01% 陝西師範大
[西安]
Adv. Mater. 2022, 34, 2106750.
DOI: 10.1002/adma.202106750
2021/12/29 CsPbI3
23日(月) 「ペロブスカイト太陽電池解析用透過型電子顕微鏡システム 一式」の入札公告が官報に掲載されました 借入場所が生産技術研究所となっているので、どこが使うのか関心を呼びそうですが、別に秘密でもなくグリーンイノベーション基金事業によるものですので、どこか新鋭のペロブスカイト研究グループが現れたわけではありません。
それはともかく、並びで掲載されている「研究パフォーマンス分析ツール」が何者なのか気になります。履行場所も「東京大学が指定する場所」ということで、ヒントがありません。品目分類番号71(電子計算機サービス及び関連のサービス)、27(コンピュータサービス)ということで、計算機関連というのは分かりますが。
以前も書きましたが、官報は発行日の8:30に掲示されるのが法令公布時期となるもので、その場所をストリートビューで見ると、いつも厳重に警備されているように見えます。140年前から続く伝統で、現在は電子版に法的効力は無いそうで、今月から電子版に法的効力を持たせる予定だそうですが、今日までの閣議案件には書かれていないので、もしかすると今回が法的効力の無い電子版の最終回かもしれませんね。
今日の施政方針演説、所信表明より長いので、いろいろ出てきますが、微妙な感じです。これまでのものを再掲して比較してみましょう。
一昨年の初回所信表明演説では、

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、温暖化対策を成長につなげる、クリーンエネルギー戦略を策定し、強力に推進いたします。

という一文だけでした。 12月の所信表明演説では、

(3)気候変動問題
 人類共通の課題である気候変動問題。この社会課題を、新たな市場を生む成長分野へと大きく転換していきます。2050年カーボンニュートラル及び2030年度の46%排出削減の実現に向け、再エネ最大限導入のための規制の見直し、及び、クリーンエネルギー分野への大胆な投資を進めます。目標実現には、社会のあらゆる分野を電化させることが必要です。その肝となる、送配電網のバージョンアップ、蓄電池の導入拡大などの投資を進めます。火力発電のゼロエミッション化に向け、アンモニアや水素への燃料転換を進めます。そして、その技術やインフラを活用し、アジアの国々の脱炭素化に貢献していきます。エネルギー供給のみならず、需要側のイノベーションや設備投資など需給両面を一体的に捉えて、クリーンエネルギー戦略を作ります。

という一節でした。 昨年1月の施政方針演説では、

四 気候変動問題への対応
 過度の効率性重視による市場の失敗、持続可能性の欠如、富める国と富まざる国の環境格差など、資本主義の負の側面が凝縮しているのが気候変動問題であり、新しい資本主義の実現によって克服すべき最大の課題でもあります。2020年、衆参両院において、党派を超えた賛成を得て、気候非常事態宣言決議が可決されました。皆さん、子や孫の世代のためにも、共にこの困難な課題に取り組もうではありませんか。同時に、この分野は、世界が注目する成長分野でもあります。2050年カーボンニュートラル実現には、世界全体で、年間1兆ドルの投資を、2030年までに4兆ドルに増やすことが必要との試算があります。我が国においても、官民が、炭素中立型の経済社会に向けた変革の全体像を共有し、この分野への投資を早急に、少なくとも倍増させ、脱炭素の実現と、新しい時代の成長を生み出すエンジンとしていきます。2030年度46%削減、2050年カーボンニュートラルの目標実現に向け、単に、エネルギー供給構造の変革だけでなく、産業構造、国民の暮らし、そして地域の在り方全般にわたる、経済社会全体の大変革に取り組みます。どの様な分野で、いつまでに、どういう仕掛けで、どれくらいの投資を引き出すのか。経済社会変革の道筋を、クリーンエネルギー戦略として取りまとめ、お示しします。送配電インフラ、蓄電池、再エネはじめ水素・アンモニア、革新原子力、核融合など非炭素電源。需要側や、地域における脱炭素化、ライフスタイルの転換。資金調達の在り方。カーボンプライシング。多くの論点に方向性を見出していきます。もう一つ重要なことは、我が国が、水素やアンモニアなど日本の技術、制度、ノウハウを活かし、世界、特にアジアの脱炭素化に貢献し、技術標準や国際的なインフラ整備をアジア各国と共に主導していくことです。いわば、「アジア・ゼロエミッション共同体」と呼びうるものを、アジア有志国と力を合わせて作ることを目指します。

という一章でした。昨秋の所信表明演説では、

第三に、グリーン・トランスフォーメーション、GXへの投資です。年末に向け、経済・社会・産業の大変革である、GX推進のためのロードマップの検討を加速します。その中で、成長志向型カーボンプライシング、規制制度一体型の大胆な資金支援、トランジション・ファイナンス、アジア・ゼロエミッション共同体。これまで申し上げてきた政策イニシアティブを具体化していきます。同時に、GXの前提となる、エネルギー安定供給の確保については、ロシアの暴挙が引き起こしたエネルギー危機を踏まえ、原子力発電の問題に正面から取り組みます。そのために、十数基の原発の再稼働、新たな安全メカニズムを組み込んだ次世代革新炉の開発・建設などについて、年末に向け、専門家による議論の加速を指示いたしました。

と、気候変動対策とか再エネとかカーボンニュートラルの文字は無く、「グリーン」という表現が登場しただけでした。そして、今回の施政方針演説

賃上げとともに、成長と分配の好循環の鍵となるのが、投資と改革です。その具体的な取組について、五点申し上げます。
 第一に、GX、グリーントランスフォーメーションです。戦争の武器としてエネルギー供給を利用したロシア。国民生活の大きな混乱に見舞われた各国は、脱炭素と、エネルギー安定供給、そして、経済成長の三つを同時に実現する、「一石三鳥」の強かな戦略を動かし始めています。日本のGXも、この三つの目的を実現するためのものです。官民で、十年間、百五十兆円超の投資を引き出す「成長志向型カーボンプライシング」。国による二十兆円規模の先行投資の枠組みを新たに設けます。徹底した省エネ、水素・アンモニアの社会実装、再エネ・原子力など脱炭素技術の研究開発などを支援していきます。これは、国が複数年の計画を示し、予算のコミットを行い、予見可能性を高め、期待収益率を見通せるようにすることで、企業の投資を誘引していく、新しい資本主義が目指す官民連携の具体化です。このための法案を今国会に提出いたします。官民の持てる力を総動員し、GXという経済、社会、産業、地域の大変革に挑戦していきます。
 エネルギーの安定供給に向けては、多様なエネルギー源を確保しなければなりません。長年の懸案となっていた、北海道・本州間の送電線整備など再エネ最大限導入に向けた取組に加え、安全の確保と地域の理解を大前提として、廃炉となる原発の次世代革新炉への建て替えや、原発の運転期間の一定期間の延長を進めます。また、国が前面に立って、最終処分事業を進めてまいります。世界規模のエネルギー危機に直面し、アジアにおける現実的なエネルギートランジションの重要性がますます高まっています。我が国は、昨年来提唱してきたアジア・ゼロエミッション構想を今春から具体化させ、アジアの脱炭素化を支援していきます

ということで、脱炭素とは言っていますが、2030年とか2050年という期限は消えました。
中国・清華大グループから、PbI2とCsIを蒸着した後、有機ハロゲン化物と反応させてペロブスカイトに変換する方法で作製したペロブスカイト太陽電池が報告されました。0.1cm2での効率は24.27%で、最近では目立たない値ですが、1cm2デバイスでの最高効率24.03%が出ています。

タンデムを除く1cm2級ペロブスカイト太陽電池の変換効率上位は、以下のようになります。12月・1月公開分を強調してみました。
24.03% 中国・清華大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202205027
2023/01/22 中国認証
23.7%
24.27%
@0.10cm2
23.75% 中国・上海
交通大
Sci. China Chem. 2022, 65, 1321.
DOI:10.1007/s11426-022-1244-y
2022/04/11 中国認証
23.41%
24.05%
@0.09cm2
23.7% 中国科技大 Solar cell efficiency tables (Version 60) 2022/06/06 NPVM認証  
23.7% 中国・北京
理工大
Science 2022, 378, 747.
DOI:10.1126/science.abn3148
2022/11/17 中国認証値 23.4%
@0.08cm2
23.5% 中国・華中
科技大[武漢]
Science 2023, 379, 288.
DOI:10.1126/science.add8786
2023/01/19 中国認証
22.6%
 
23.44% 中国・清華大 Science Adv. 2022, 8, eabo7422.
DOI:10.1126/sciadv.abo7422
2022/07/15 中国認証
22.6%
24.42%
@0.1cm2
23.38% オーストラリ
ア・ANU
Nature 2022, 601, 573.
DOI:10.1038/s41586-021-04216-5
2022/01/26 CSIRO認証
22.6%
 
Solar cell efficiency tables (Version 58) 2021/06/24
23.35% 中国・北京大 Science 2021, 373, 561.
DOI:10.1126/science.abh3884
2021/07/30 中国認証
22.6%
24.27%
@0.08cm2
23.30% 中国・清華大 Adv. Funct. Mater.
DOI:10.1002/adfm.202211232
2022/12/20   24.36%
@0.1cm2
23.25% 韓国・KIER Science 2022, 375, 302.
DOI:10.1126/science.abh1885
2022/01/20   25.72%
@0.0803cm2
23.12% 香港城市大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202208431
2022/12/31   逆構造24.89%
@0.08cm2
23.1% 中国・上海
交通大
Energy Environ. Sci. 2022, 15, 1078.
DOI:10.1039/d1ee02897a
2022/02/03 中国認証
22.3%
25.1%
@0.0784cm2
23.1% オーストラリ
ア・UNSW
Nature Photonics 2023, 17, 96.
DOI:10.1038/s41566-022-01111-x
2022/12/08 CSIRO認証
21.72%
24.6%
@0.09cm2
23.05% 中国・北京大 Energy Environ. Sci. 2023, 16, 178.
DOI:10.1039/d2ee02732a
2022/12/01   25.2%
@0.0478cm2
23.02% 中国・四川大
[成都]
Energy Environ. Sci. 2022, 15, 4700.
DOI:10.1039/d2ee02277j
2022/09/16   25.17%
@0.09cm2
23.0% 米国・MIT
韓国・KRICT
Nature 2021, 590, 587.
DOI:10.1038/s41586-021-03285-w
2021/02/24   25.4%
@0.0937cm2
22.94% 中国・西安
交通大
Sci. Adv. 2022, 8, eabk2722.
DOI:10.1126/sciadv.abk2722
2022/01/26   24.49%
@0.0706cm2
22.9% 中国・蘇州大 Joule
DOI:10.1016/j.joule.2022.12.013
2023/01/17   24.1%
@0.062cm2
22.8% 中国・蘭州大 J. Am. Chem. Soc. 2021, 143, 18989.
DOI:10.1021/jacs.1c07518
2021/10/19 中国認証
22.10%
24.16%
@0.1cm2
22.8% 中国・清華大 Joule 2022, 6, 1344.
DOI:10.1016/j.joule.2022.05.002
2022/05/25   24.1%
@0.1cm2
22.69% 中国・蘇州大 Adv. Mater. 2022, 37, 2110482.
DOI:10.1002/adma.202110482
2022/02/05   24.23%
@0.062cm2
22.63% 中国・蘇州大 Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2202207.
DOI:10.1002/aenm.202202207
2022/09/23   24.19%
@0.062cm2
22.53% 中国・武漢
理工大
Science 2021, 372, 1327.
DOI:10.1126/science.abh1035
2021/06/18   23.35%
@0.148cm2
22.52% 韓国・SKKU Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2200632.
DOI:10.1002/aenm.202200632
2022/04/07   23.88%
@0.14cm2
22.50% 中国・蘇州大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202210613.
DOI:10.1002/anie.202210613
2022/09/05   23.12%
@0.062cm2
日経記事「TSMC新工場、田んぼが支え 半導体に欠かせぬ水守る」は、例によって中身が読めませんが、熊本は水源のほとんどを地下水に頼っている都市です。ペットボトルで売られる某「天然水」も、水道の水も、基本的に同じ水源です。ほとんど浄化しなくてよいので、地震で水が濁った時に浄化機能が無かった、ということもありました。以前、U先生の熊本ラーメンの評価が高かったですが、水も要因の一つだと思いますので、他の場所で再現するのは難しいと思います。
明日から強烈寒波が警戒されていますが、iPhoneの天気アプリは、明日は暖かくなりますと言っています。元々、最低−5℃/最高5℃予想だったのが、最低−3℃/最高11℃予想に変わってきています。水・木曜日については、マイナス9℃予想だった時もあったものの、マイナス4℃予想で落ち着いています。いっぽうYahoo天気アプリは、当初控えめな低温だったのが、一時マイナス4℃予想を出していましたが、結局マイナス2℃予想になったようです。さて、結果はどうなるでしょうか。
22日(日) 10月18日に、中国・曜能科技がペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池で、中国初の30%超の認証効率30.83%を得たと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されていると書きましたが、今度は32.44%を達成した(→翻訳)ようです。今日は旧暦で元日のはずですが、1/1に発表した仁烁光能のように、報道が少ない時期を狙っての発表でしょうか。
21日(土)  
20日(金) 今学期の授業最終回。濃厚接触者となり出席できない学生向けにオンライン配信。慣れてきたとはいえ、完全オンラインよりもハイブリッドのほうが難度が高いです。
2023年はエンジニア獲得競争が激化という記事が出ていますが、当研究室でも、昨年から、7月末、12月末、1月末、3月末 と、重要人物の引き抜きに遭っている(?)状況です。記事中にあるように、「引き抜き返すしかない」でしょうか。
日刊工業新聞で、電通大が円筒形ペロブスカイト太陽電池実証という記事が出ているようですが、中身が読めません。。
NRELチャートなどで変換効率の値が公開されてから論文が出てくるまでの時間が長いので、ペロブスカイトを用いたタンデム太陽電池のプロットに、論文以外の情報も表示するようにしてみました。まだ試しに一部を表示しただけの段階ですが、今後、どういう展開になるでしょうか。
   
左が2端子タンデム、右が4端子タンデムのプロットです。
ちなみに、直近で出た、ペロブスカイト/シリコン4端子タンデム太陽電池での最高効率30.3%の論文はこちらです。
中国・武漢から、ペロブスカイトと正孔輸送層のそれぞれに添加物を加えて性能向上させたという論文です。いろいろなものが、あと一歩という感じで、ネタにしにくいです。1cm2で23.5%の効率は、4位です。17.1cm2で効率21.4%というモジュールの面積が、本当に有効面積ではなく開口面積なら、かなりのものですが、この論文に書かれていることだけではどちらの面積なのか分かりません。70℃で1sun照射MPPTを3265時間で初期効率の95.5%を維持というのもなかなかですが、70℃という温度のせいで、他の例と単純比較ができません。
U先生、今回のレベルアップは、ご自宅でしょうか。池ノ上駅前付近だった前回 (2021.11.28) から、ずいぶん長かったですね。
19日(木) 先端研所属教員のプロフィール用写真の撮影日。使われる機会が来るかどうか微妙ですが、プロのカメラマンの最初の一言「写真は苦手ですか?」で、しっかり笑顔になってしまいました。とりあえず記憶のため、この日に撮影したことを書いておきます。
3号館南棟の壁面工事、足場が5階まで伸びました。外壁の一部が覆われている状況は、建設当初を思い起こします。部屋の窓から下を見ても、たいしたことはありませんが、外部足場から見ると、迫力がありそうです。
東京科学大学 (Institute of Science Tokyo) は、定着するでしょうか。
Supreme-blackについて報道されています。
こういうところにも値上げの波が。
10月に開通した道路が、ようやく、こちら地図や、こちら地図に反映されました。GoogleやYahooの地図は昔のままです。
中国・蘇州大グループから23.4%、寧波材料所から23.01%など、効率23%台のフィルム基板ペロブスカイト太陽電池の報告例が徐々に増えてきました。

フィルム基板ペロブスカイト太陽電池のセル変換効率上位は、以下のようになります。詳しくはPDFも御参照ください。
24.7%
(タンデム)
中国・南京大 Nature Energy 2022, 7, 708.
DOI:10.1038/s41560-022-01045-2
2022/06/09 PET逆構造
NiO:MeO-2PACz
23.8%
(タンデム)
スイス・Empa Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2202438.
DOI:10.1002/aenm.202202438
2022/09/30 PEN逆構造
2PACz
23.68% 香港城市大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202206387
2022/11/09 PEN逆構造
PTAA
23.6% 中国・清華大 The Innovation 2022, 3, 100310.
DOI:10.1016/j.xinn.2022.100310
2022/09/06 PEN順構造
SnO2
23.4% 中国・蘇州大 Joule
DOI:10.1016/j.joule.2022.12.013
2023/01/17 PET順構造
SnO2
23.01% 中国・中科院
寧波材料所
Angew. Chem. Int. Ed.
DOI:10.1002/anie.202217526
2022/12/29 PEN逆構造
4PACz
22.54% 韓国・
成均館大
ACS Energy Lett. 2022, 7, 2893.
DOI:10.1021/acsenergylett.2c01391
2022/08/08 PEN順構造
SnO2
22.44% 中国・陝西
師範大(西安)
Adv. Mater. 2022, 34, 2201681.
DOI:10.1002/adma.202201681
2022/04/18 PET順構造
SnO2
22.37% 中国・電子
科技大(成都)
Adv. Mater. 2022, 34, 2109879.
DOI:10.1002/adma.202109879
2022/04/05 PEN順構造
SnO2
22.1% 中国・大連
理工大
Energy Environ. Sci. 2022, 15, 5168.
DOI:10.1039/d2ee01879a
2022/10/12 PET順構造
SnO2
21.76% 中国・西安
交通大
Science Adv. 2022, 8, eabk2722.
DOI:10.1126/sciadv.abk2722
2022/01/26 順構造
SnO2
21.76% 中国・吉林大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 3439.
DOI:10.1039/d2ee01326f
2022/07/13 PET逆構造
PTAA
21.73% 香港城市大 Adv. Mater. 2021, 33, 2105539.
DOI:10.1002/adma.202105539
2021/10/03 PEN逆構造
PTAA
21.63% 中国・蘇州大 Adv. Mater. 2022, 34, 2200320.
DOI:10.1002/adma.202200320
2022/02/24 PEN順構造
SnO2
21.50% 中国・厦門大 Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2209516.
DOI:10.1002/adfm.202209516
2022/10/26 PEN順構造
SnO2
21.40% 中国・中科院
寧波材料所
Adv. Funct. Mater. 2023, 33, 2210600.
DOI:10.1002/adfm.202210600
2022/11/07 PEN順構造
SnO2
21.33% 中国・鄭州大 InfoMat 2022, 4, e12358.
DOI:10.1002/inf2.12358
2022/08/23 PEN順構造
SnO2
21.3%
(タンデム)
米国・NREL Joule 2019, 3, 2193.
DOI:10.1016/j.joule.2019.05.009
2019/05/16 PEN逆構造
PolyTPD
21.3% 中国・中科院
大連化物所
Joule 2022, 6, 1931.
DOI:10.1016/j.joule.2022.06.026
2022/07/21 PET逆構造
NiOx
21.10% 中国・厦門大 J. Mater. Chem A 2021, 9, 1574.
DOI:10.1039/d0ta10717d
2020/12/14 PEN順構造
HfOx/SnO2
21.1% 中国・中南大
(長沙)
Small 2021, 17, 2102368.
DOI:10.1002/smll.202102368
2021/06/26 PEN順構造
SnO2
21.09% 中国・南開大
(天津)
Adv. Mater. 2022, 34, 2200705.
DOI:10.1002/adma.202200705
2022/03/01 PEN順構造
SnO2
21.08% 中国・南昌大 Adv. Mater. 2022, 34, 2201840.
DOI:10.1002/adma.202201840
2022/05/18 PEN逆構造
NiOx
21.03% 米国・
ブラウン大
Adv. Mater. 2022, 34, 2205301.
DOI:10.1002/adma.202205301
2022/09/23 PEN順構造
SnO2
21.02% 香港理工大 J. Mater. Chem. A 2021, 9, 21708.
DOI:10.1039/d1ta07505e
2021/09/22 PET逆構造
PTAA
21.02% 韓国・UNIST ACS Energy Lett. 2022, 7, 1864.
DOI:10.1021/acsenergylett.2c00637
2022/05/05 PEN順構造
TiO2:SnO2
21.0% 中国・大連
理工大
Joule 2021, 5, 1587.
DOI:10.1016/j.joule.2021.04.014
2021/05/25 PET順構造
SnO2
18日(水) 研究室の報告会2日目
今日は出番が回ってきませんでした。参考に、高効率ペロブスカイト太陽電池の論文発表数を年ごとに棒グラフで示すと、こうなります。年は、雑誌の発行年ではなく、論文のオンライン公開日が属する年です。
有機薄膜太陽電池(OPV)の(おそらく)最高効率19.61%が報告されました 先日、これまでの最高効率19.36%を報告したのと同じグループです。というか、今回の論文のほうが先に投稿されていました。どおりで、先の論文では「one of the highest values」という表現だったのですね。19.26%とか19.28%なども最近でしたし、OPV/OPVタンデム20.27%など、勢いづいていますね。それにしても、「Sequential Deposition」て、聞き覚えのある語のような。
今夜の新宿方面、都庁がグリーンです。
17日(火) 研究室の報告会1日目
横浜市と東急のプレスリリースで、次世代郊外まちづくり「田園都市からはじめる ゼロカーボンフェスタ」開催が案内されていますが、企画(6) 桐蔭学園 桐蔭横浜大学「青葉区発の太陽電池 ペロブスカイトを学ぼう」 @「ペロブスカイト太陽電池」で何ができる? Aノーベル賞候補 宮坂力氏講演「ペロブスカイト太陽電池が拓くエネルギー地産地消の社会」 というわけで、宮坂先生の肩書は、すっかり「ノーベル賞候補」ですね。
16日(月) iPhoneの天気アプリは、いろいろ不思議な表現が目立ちますが、この季節でも日焼け止めを使いましょうと推奨されますし、7℃程度では涼しいと表現されます。それでも、体感温度が氷点下になると、さすがに寒く感じられるようです。マイナス11℃予報の日はマイナス7℃予想となっていますが、どうなるでしょうか。
15日(日) ドライルームの送風機がダウンした模様です。記録を達成しそうなレベルの連続無降水の間だったらよかったのですが、よりによって雨の日に。
14日(土) 12/22にも予報をもとに同じようなことを書きましたが、今日も、一昨日の予報では最高気温20℃だったのが、前夜予報では16℃になり、今朝の予報では13℃、夕方の予報では12℃になっていました。予報記事の見出しも虚しく、確かに記録の上での最高気温は14.2℃ありますが、昼間は10℃を超えることはありませんでした
13日(金) 韓国・成均館大グループから、FA系ペロブスカイトの耐久性を高めたという報告です。結晶の(100)面で劣化が進むので、露出している面で(111)面が多くなるようにしたら、効率は24.0%→23.8%に下がったけれど耐久性が増した、ということです。いちおうScienceなのでネタにしましたが、そこまでの成果ではない気がします。せっかくなので、顔出しされている報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)は引いておきます。 
中国江蘇省鎮江市で、ある企業の建物屋根21万平米を利用した、フレキシブル太陽電池を用いた30MWの太陽光発電所が送電網に接続されたと報道(→翻訳)されています。どこの太陽電池が使われたのか、どんな風景なのか分かりませんが、スケール大きいですね。
中国・清華大学出版などによる「iEnergy ペロブスカイトサミット」が、今日から(1/13-15)オンライン開催されるようです。例によって中国オールスター的に並んでいますが、トリは韓礼元先生ですね。
欧州行きのフライトはアラスカ-グリーンランド経由で飛んでいますが、欧州から日本へのルートは、なかなか微妙ですね。で、夕方の羽田着は、飛行機が行列状態なので、暗くなって視認が難しくなると、どれが当該機なのか判別不能です。
ENEOSホール前にて、何やら怪しいセットが。もしかしてピタゴラ装置とかですか?  今日は先端アートデザイン分野の成果発表シンポジウムということですが。
10月末から故障したままになっていた、研究室前のエレベーターホール照明用スイッチが、ようやく復旧しました。交換場面は気付きませんでしたが、緑色LED表示他階と違うので、スイッチ自体が交換されたのでしょう。
壁面工事の進捗は、まだ微妙なので、組まれつつある足場を上から撮ってみようとしたら、屋上コンクリート壁の高さと厚みに対して手の長さが不足し、ここまでしか撮れません。
12日(木) 先端研3号館南棟西側壁面への太陽光パネル設置工事が着工されました
一昨年秋に先端研西門のところに設置されていた事業概要説明とサンプルが、いよいよ形になります。ただ、図のようになるのはだいぶ先のことで、工事期間は7月までとなっています。詳細な工事日程の通知がありませんが、概要は以下のようになっています。
・外部足場設置   1/12(木) 〜 2月中旬
・下地鉄骨取付   1/27(金) 〜 2/21(火)
・鉄骨取り付け   2/10(金) 〜 3/10(金)
・太陽光パネル設置 3月上旬 〜 4月下旬
・関連設備工事   3月中旬 〜 5月下旬
・外部足場解体   6月下旬
しばらくの間、この建物内にアンカー打設音が響きそうです。また、表面修飾されていない壁面は、昨日撮った写真()が最後となります。この先、見ることのできない景色です。
宮坂先生の著書「大発見の舞台裏で! − ペロブスカイト太陽電池誕生秘話」は、現在、ランキング3位。分野を絞れば、ですが。全分野では165位です。
桐蔭学園のリリースで、横浜市青葉区の広報番組への出演が紹介されています。
↓下記、元記事を見るより、ふつうに日本の報道を読んだほうが理解できそうです。
11日(水) 韓国・ハンファソリューションが、米国でポリシリコン、インゴット、ウエファー、セル、モジュールという、シリコン太陽電池の5段階全てを生産する工場を新設・増設する計画だと報道(→翻訳)されています。米国が中国製品の輸入を制限する方針を示してからの動きが素早いです。ただ、ポリシリコン原料の調達がネックになりそうにも思えますが。 で、日本企業は?
10日(火) Perovskite-infoから、The Perovskite Handbook - 2023 editionがアナウンスされました。重厚な冊子のイメージですが、何ページあるのでしょうか? 目次は122頁目までしかありませんが。
中国・蘇州にある牛津大学高等研究院 (OSCAR : Oxford Suzhou Centre for Advanced Research) に、ペロブスカイト材料の研究を行うイノベーションセンターが設けられると11月に報道(→翻訳)されていましたが、Webサイトに同センターの紹介が登場しています。Oxford PV の Senior Research Scientist だった Dr. Jingsong Huang が、Co-PI になっているようです。思い返せば既に報道は目にしていたのですが、名前だけだったので、North Carolina の Prof. Jinsong Huang と混同していました。
効率21.14%を報告した論文を、先週、無機ペロブスカイト CsPbI3 を用いたセルに含めて1位にしよう、と判断したところでしたが、今度は、CsPbI3 を用いて効率21.15%の論文が出ました。差が微妙すぎます。
最近は、ペロブスカイト層を製膜した後で、いろいろな手段で表面処理した報告がありますが、この論文、ペロブスカイト層の上にカプトンテープを貼って表面のものを剥ぎ取って性能向上に成功したというものです。結果はともかく、やってみようと思ったところがポイントでしょう。効率20.86%です。
さらに感染者が迫ってきました。といって、そこに座っていたわけではない期間ですが。それでも、隣の部屋より低い感染率です。
左の写真のようになるのは1ヶ月近く先ですが、目を引くために置いてみました。今日も冷たい強風の中、渋谷駅ビルには多くの人影が見えます。日没位置は、年末に比べてだいぶ右に寄りました。
これまで、経験的に、駒場からダイヤモンドが見えるのは11月6日頃と2月6日頃と推測していましたが、正確な日没位置は4年周期でずれるはずです。ということで、こちらの情報から、日没方位を図にすると、こうなります。(2019-2023はデータを参照しましたが、2015-2018は、下4行からのコピペなので、違っているかもしれません。) これまで撮った写真と照合すると、11月は6日がベストの年と、5日のほうがよい年があります。2月は、2020年のように、2/5は左寄り2/6は右寄りになってしまう年もありますが、を改めて見直すと、今年の2月5日はベストな位置です。が、今年の2月5日は日曜日です。ということは、次の機会は、2027年。。。。
9日(祝) 先端研とフランスとの共同研究プロジェクト Next PV の会議@ボルドー ですが、自分は対象外です。 参加者/会場/紹介
ここ3年ほどで、渋谷駅は使う場所でなく仰ぎ見る場所になってしまったので、あまり見ていなかったのですが、とりあえず記憶用に、今回の工事に関する案内だけリンクしておきます。
8日(日) 成人の日の風物と化している三軒茶屋の銀杏の黄葉です。ここだけ季節感が違います。少し離れると、さすがに落ち葉になっていますが。それでも、こういう所とは季節が違います。
7日(土) 明日1月8日から10日にかけて、中国・蘇州/常熟で、第四届全球钙钛矿与叠层电池产业化论坛(→翻訳:第4回グローバル・ペロブスカイトとタンデム電池産業化フォーラム)が開催されるようです。以前、同会議は12月15-16日に開催(→翻訳)されるとアナウンスされていましたが、延期されたのでしょうか。特にそういう情報は見当たりませんが。
日本でも山を切り開いて建設される太陽光発電所が問題になっていますが、さすがにここまで実施するのは不可能ですね。
6日(金) 中国・杭州纤纳光电科技(Microquanta)が7月に出荷開始したペロブスカイト商用モジュール「α」が、このほど IEC61215 と IEC61730 の安定性認証を得たことが報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。同社プレスリリースはこちら。25年使えるということになりますが、一連の耐久性試験に、どれくらい時間がかかるのが標準なのでしょうか。
韓国・漢陽大などのグループがペロブスカイトナノ粒子を用いて発光素子や太陽電池を作製した成果について報道(→翻訳)されています。元論文はこちらです。太陽電池効率は14.92%で、北京航空航天大グループの16.64%とか16.53%などには及びませんが、せっかく顔出し記事なので。
いよいよ感染者が2m以内に迫ってきました。隣の隣の席。
↓下記CESでのパナソニックの出展 ペロブスカイト tree、図では分かりませんでしたが、報道写真を見ると、各ペロブスカイト太陽電池は、枝についているのではなく、上から吊り下げられているのですね。それにしても、この報道写真は韓国からのものですが、日本では現地報告は無いのでしょうか。もしかしたら撮影禁止なのかもしれませんが。
5日(木) 目玉は次世代太陽電池「ペロブスカイト」、パナソニックがCESで提案するモノ、ということで報道されていますが、ラスベガスで開幕したCESでのパナソニックの出展内容、公式リリースだと分かりにくいものの、報道で示された完成予想図のペロブスカイト太陽電池約1000枚を用いるというツリー、未来の樹DSC-Rが連想されます。
10月26日に先行公開されたまま、だいぶ時間が経っていた色素増感太陽電池最高効率15.2%を報告する論文が、ようやく冊子体に掲載され、ページ番号がつきました。筆頭著者はEPFLのYameng Ren氏です。
有機薄膜太陽電池の(おそらく)最高効率19.36%が報告されました これまでの最高は、19.26%だったと思います。なお、OPV/OPVタンデムでは、20.27%という記録があります。
(1/9追記)タッチの差で、19.28%も報告されました。
4日(水) 読売テレビニュースのYouTubeにアップされている動画、12月3日放送分ということで、既に1ヶ月前の旧聞ですが、グリーンイノベーション基金について、いろいろ誤解を招きそうな構成になっています。ペロブスカイト太陽電池に関しては、少々微妙でも現時点では仕方がないですが、政策に関するところは間違っては困ります。
×岸田首相肝いりの政策「新しい資本主義」の一環として創設された「グリーンイノベーション基金」
 → 〇グリーンイノベーション基金は菅首相の時に決定されました(報道例)。
×補正予算で3000億円増額 → 〇補正予算で3000億円増額されましたが、次世代太陽電池の開発は対象ではありません。
間違って示されたものが事実だったら、むしろ望ましいところなのですが。
それはともかく、積水化学さん、
ロールtoロールでペロブスカイトを塗ってライン上にあるフィルム基板を、ハサミで切って見せる とは、大サービスですね。
年末に出された、ペロブスカイト太陽電池事業化の現状に関してよくまとめられた中国語記事(→翻訳)、あまり中国ばかリ出すのも・・・と、一度は思いとどまったのですが、やっぱりリンクします。
記事を見ると(他の情報も照らし合わせて)、GCL OptoelectronicsのCEOのFan Bin氏は40歳前後、MicroquantaのCEOのYao Jizhong氏は34歳、南京大学Tan Hairen教授も30代前半と、若い人が引っ張っています。一方、UtmoLightのCEOのYu Zhenrui氏は50代後半のようです。
また、GCLは当初、インクジェットを試みて難航し、スロットダイコートにしたこと、UtmoLightはヨウ化鉛を真空蒸着して、溶液法でペロブスカイトに変換する2ステップ法を用いていることも明確に書かれています。
だいぶ前(9/12)の論文になりますが、無機ペロブスカイト CsPbI3 を用いたセルでの最高効率21.14%が報告されています。これを見つけた当時は、ジメチルアンモニウムカチオンが入っているから無機ではない、と判断して、特に採り上げなかったのですが、まあ、認めることとして、次に一覧を作る際には、さりげなく入れておくことにします。直近で一覧にしたのは11/21でしたが、その際に1位にした同じグループの21.0%報告のほうが、よっぽど、多くの有機カチオンが入っています。
明日からラスベガスでCES開幕しますが、シャープはニュースリリースで、屋内光発電デバイス「LC-LH」と、ペロブスカイト太陽電池を出展するとアピールしています。
やっぱり冬は北海道が一番暖い、というニュースです(?)。 「日本人の多くは、寒すぎる部屋で暮らしているのです」  次点は新潟になっていますが、欠測になっている青森のほうがおそらく上でしょう。
3日(火) 逆構造型ペロブスカイト太陽電池で2位の効率25.0%を報告している香港城市大グループが、自己測定では少々低い効率24.89%(現在3位)ながら、第三者機関での測定値では逆構造型で最高値となる24.50%(by NPVM: National PV Industry Measurement and Testing Center)を得たことを報告しています。また、1cm2セルでも効率23.12%を得ています。ポイントは、正孔輸送層にPTAA骨格にピリジン環を組み込んだものを用いている点です。
逆構造型1位の25.49%を報告しているNRELグループは、NREL認証値が24.05%、香港城市大グループの25.0%報告での中国NIM認証値は24.3%でした。ただ、NRELグループの認証値は安定化効率で、I-V測定では25.37%が得られているので、そちらのほうが上かもしれませんが。
年末に未完となっていた、旧PCの HDからのデータコピー、再度試行して、とりあえず全部救い出しました。あとは高価なソフトをどうするかですね。
2日(休) ペロブスカイト太陽電池等に関する国際会議・IPEROP23が、1月22〜24日、神戸で開催されます。論文で追っていても半年から1年遅れた情報しか得られませんので、参加する方々は、ぜひ、最新情報を得てきてください。
日本太陽光発電学会・ペロブスカイト太陽電池分科会の2022年度第1回研究会「ペロブスカイト太陽電池の材料化学」が、2月9日(木)、宇治で開催されます。
サイエンス&テクノロジー株式会社によるLive配信セミナー「ペロブスカイト太陽電池・光電変換材料の高効率化・高耐久性化と今後の展望」の案内が出ています。2月22日(水) 13:00-16:30 の開催で、聴講料は35,200円です。
技術情報協会から、Live配信セミナー「ペロブスカイト太陽電池の製膜技術、鉛フリー化」の案内が出ています。2月28日(火) 10:30-16:15 の開催で、聴講料は60,500円です。
11月28日に、韓国・UniTest社の代表が、「12月中にペロブスカイト太陽電池初の量産サンプルが出てくる」と語ったことが報道(→翻訳)されています、と書きましたが、その後、特に音沙汰がありませんでした。ここへ来て、試作品の試験に入ったことが報道(→翻訳)されています。早ければ今年下半期から商用化に入ることができると見込まれる、って、対象がIoT機器向けの小型製品であることを含め、エネコートより遅れているのでは?
1日(祝) 日本・JET(電気安全環境研究所)の認証により、中国・仁烁光能が、ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池で変換効率29%を達成(→翻訳)したそうです。効率記録が更新されるとJETの実績にもなります。6月に公開された Solar cell efficiency tables (Version 60) から半年(測定日2021年12月からは1年)で、効率が28%から29%へ向上したことになります。まさか元日からそういうニュースが出てくるとは、関係者は休む間がなさそうです。
謹賀新年

2022年(令和4年)12月
31日(土)  
30日(金) 今年の出勤最終日、西日は早々に雲の中。しかし、微妙な隙間に期待して待ってみたら、姿を見せた太陽が、六本木方面からの照り返しを生じつつ、再び雲に隠れていきました。山までは少々距離があります。
逆光が無くなると、この付近の建物が見えるようになります。こちらで、見える建物を確認しておきましょう。アンテナが特徴的な放送技術研究所まで直線距離6.2kmです。肉眼では地平線の彼方のように見えますが。って、ある意味当然ですが。
それはともかく、締まらないながら、コロナに明け暮れて3年目の今年の締めくくりです。
瀬川研究室で、私の次に在籍期間が長い 王 海濱 特任講師が、今月限りで退職し、中国石油天然気 (PetroChina: Wiki) が日本に設立した積智研究院合同会社に転職します。研究室メンバーの変遷図に、また変化の波が来ています。2006年度メンバーは、残り4人となります。
ペロブスカイト太陽電池に関する論文情報収集、最近さっぱり追いつきません。Web of Science 検索によるものと並行して、主要雑誌だけ高効率のものの情報を集めていますが、プロットした際に、その状況が目立つようになってきています。

11月末時点と大して変わりませんが、ペロブスカイト太陽電池高効率セルのプロットは以下のようになります。左から、国別プロット構造別プロット組成別プロット製膜法別プロットとなっています。
      

上位一覧は以下のようになります。12月追加分は6報です。
26.1% 中国ISCAS Science 2022, 377, 531. DOI:10.1126/science.abp8873 2022/07/28 Newport 25.56%
26.04% 韓国高麗大 Joule. DOI:10.1016/j.joule.2022.10.015 2022/11/23 Newport 25.06%
25.83% 韓国UNIST Nature 2021, 598, 444. DOI:10.1038/s41586-021-03964-8 2021/10/20 Newport 25.49%
25.72% 韓国KIER Science 2022, 375, 302. DOI:10.1126/science.abh1885 2022/01/20 Newport 25.39%
25.59% 韓国UNIST Nature 2021, 592, 381. DOI:10.1038/s41586-021-03406-5 2021/04/05 Newport 25.21%
25.49% 米国NREL Nature 2022, 611, 278. DOI:10.1038/s41586-022-05268-x 2022/09/01 NREL 24.05%
逆構造
25.4% 韓国KRICT Nature 2021, 590, 587. DOI:10.1038/s41586-021-03285-w 2021/02/24 Newport 25.17%
25.38% 中国清華大 The Innovation 2022, 3, 100310. DOI:10.1016/j.xinn.2022.100310 2022/09/06  
25.28% 韓国KIER Joule 2021, 5, 659. DOI:10.1016/j.joule.2021.02.007 2021/03/17 Newport 24.68%
25.20% 中国北京大 Energy Environ. Sci. DOI:10.1039/d2ee02732a 2022/12/01 中国認証24.65%
25.17% 韓国UNIST Science 2020, 370, 108. DOI:10.1126/science.abc4417 2020/10/02 Newport 24.37%
25.17% 中国四川大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 4700. DOI:10.1039/d2ee02277j 2022/09/16 中国認証24.51%
25.15% スウェーデン
Linköping
Science 2022, 377, 495. DOI:10.1126/science.abo2757 2022/07/28 韓国認証25.0%
25.1% 中国上海交大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 1078. DOI:10.1039/d1ee02897a 2022/02/03 中国認証24.30%
25.1% 韓国UNIST Nature Energy 2022, 7, 828. DOI:10.1038/s41560-022-01086-7 2022/08/18  
25.09% 中国科大合肥 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 4813. DOI:10.1039/d2ee02543d 2022/09/27 中国認証24.66%
25.05% 中国上海交大 Adv. Mater. 2022, 34, 2202100. DOI:10.1002/adma.202202100 2022/04/20 中国認証24.39%
25.0% 香港城市大 Science 2022, 376, 416. DOI:10.1126/science.abm8566 2022/04/21 中国認証24.3%
逆構造
24.98% 韓国SKKU ACS Energy Lett. 2021, 6, 1612. DOI:10.1021/acsenergylett.1c00452 2021/03/31  
24.9% 韓国UNIST Joule 2022, 6, 2175. DOI:10.1016/j.joule.2022.06.031 2022/07/25 Newport 24.40%
24.9% スイスEPFL Joule. DOI:10.1016/j.joule.2022.11.013 2022/12/27  
24.82% 韓国UNIST Science 2020, 369, 1615. DOI:10.1126/science.abb7167 2020/09/25 Newport 24.64%
24.81% 中国華北電大 Joule 2022, 6, 2186. DOI:10.1016/j.joule.2022.07.004 2022/08/04 中国認証24.5%
24.81% 中国IPCAS Adv. Energy Mater. DOI:10.1002/aenm.202202799 2022/11/29  
24.79% 中国陕西師範 Adv. Mater. 2022, 34, 2201681. DOI:10.1002/adma.202201681 2022/04/18  
24.7% 米国NREL Science 2021, 375, 71. DOI:10.1126/science.abj2637 2021/11/25  
24.7% 中国上海交大 National Sci. Rev. 2022, 9, nwac127. DOI:10.1093/nsr/nwac127 2022/07/05  
24.7% 中国浙江大 Energy Environ. Sci. DOI:10.1039/d2ee03355k 2022/12/22  
24.66% 韓国UNIST Science 2019, 366, 749. DOI:10.1126/science.aay7044 2019/11/08 Newport 23.73%
24.65% 中国上海交大 Nature Energy 2022, 7, 520. DOI:10.1038/s41560-022-01038-1 2022/05/30  
24.64% 韓国SKKU Joule 2022, 6, 2626. DOI:10.1016/j.joule.2022.09.012 2022/10/18  
24.63% 韓国高麗大 Nature Energy 2021, 6, 63. DOI:10.1038/s41560-020-00749-7 2021/01/04 Newport 24.35%
24.6% 韓国高麗大 Energy Environ. Sci. 2021, 14, 2419. DOI:10.1039/d0ee03312j 2021/03/02  
24.6% 豪州UNSW Nature Photonics. DOI:10.1038/s41566-022-01111-x 2022/12/08 CSIRO 23.10%
24.58% 中国陕西師範 Adv. Energy Mater. DOI:10.1002/aenm.202203190 2022/12/04  
24.53% 中国南開大 J. Am. Chem. Soc. 2022, 144, 9500. DOI:10.1021/jacs.2c04029 2022/05/20  
24.52% 中国武漢大 Energy Environ. Sci. DOI:10.1039/d2ee03342a 2022/12/09  
24.50% 中国北京大 J. Am. Chem. Soc. 2022, 144, 1700. DOI:10.1021/jacs.1c10842 2022/01/18  
24.5% 米国RiceU Science 2022, 377, 1425. DOI:10.1126/science.abq7652 2022/09/22  
2010年の交代以来、昨年6月の交代まで私のメインPCだったものは、11月下旬に完全停止してしまいましたが、データが残ったままだったので、ハードディスクを取り出して コピーを試みました。保存していた場所によって、そのまま読み出せたデータもありましたが、マイドキュメントに保存していたものなどは、保護がかかっているのか、読み出せません。
先端研13号館脇で地下への階段に設置された階段昇降機、文化財である13号館に配慮したような色調で高級感が感じられますが、階段そのものが、なかなかの斜度で、結構な迫力がありそうです。
詳しくは先端研ニュースにて。
29日(木) 52歳! 日本人中位数年齢(48.5歳)から、だんだん離れていきます。
光熱費0円住宅を目指した記事がありますが、やっぱり、日本の場合、住宅は、太陽光という前に、断熱の基準を上げることが重要そうな感じがあります。
以前、真空蒸着で効率24.42%のペロブスカイト太陽電池を作製した清華大グループが、再現性を向上させた(Max 24.36%)ということで、報告しています。1cm2セル効率も23.30%で、前の23.44%より微妙に低いです。
年末恒例となった、ドライルームのフィルタ洗浄、今回は、特段のインパクトはありません。
28日(水) 電気新聞の記事に「ペロブスカイト型など次世代太陽光発電の買い取り区分を新設する検討も始めた」と書かれていて、本当なのか、委員会資料の中の「太陽光発電について」を見たら、確かにこのように書かれていました。だんだんペロブスカイトが神格化しているような。。。。というのはともかく、そのように進めると、既存のものからの反発が来そうです。
NEDOから、2023年度「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業」(新エネ中小・スタートアップ支援制度)に係る公募について、予告されています。この中で、「社会課題解決枠」の技術課題の詳細について書かれた資料の最初に出てくる項目に「A. 太陽光発電利用促進分野 A-1. 太陽光発電システムの付加価値向上及び市場の拡大に資する技術の開発(ペロブスカイト太陽電池の技術開発は除く)」と、わざわざ除外されていたりします。
Perovskite-infoで、EPFLグループによる効率24.9%のペロブスカイト太陽電池について紹介されています。元論文はJouleに掲載されています。この程度の性能だと、効率に加えて何かポイントとなるネタが必要だと思いますが、この論文の場合、それは「名前」でしょうか。
浙江大と纤纳光电(Microquanta)のグループから、セル効率24.7%、ミニモジュール(19.30cm2)効率21.6%(aperture area)のペロブスカイト太陽電池が、Energy Environ. Sci.にて報告されました。今のところ把握している中で、有効面積表示でなく開口面積表示の、タンデムを除くペロブスカイトモジュールの効率としては、論文報告最高値です。Solar cell efficiency tables (Version 61) には22.4%(EPFL Sion/華北電力大)が掲載されており、WEBリリースでは、Microquantaの21.8%というのがありますが。論文に添付されているNPVMでの測定日が2022年1月4日なので、だいぶ時間をかけて論文化していますね。
博士アイドル化計画なるプロジェクトが報道されています。 それ以上のコメントは、、、、、。
こちらこちらのビルからの反射光が眩しい中、沈む夕日の位置は、先週より少し右側ですが、相当注意して見ないと分からないですね。
以前よりも見えるビルの数が増えた渋谷方面駅ビル屋上は相変わらず密です。一方、ツリーは、以前より足元が隠れましたが、工事中に懸念したほどは隠れてません。飛行機が見えるのも普通になりましたが、新宿方面では高すぎ、ネタ的にはパラボラ着陸を狙うくらいしかありません。
日経の「米国「人口増で成長」岐路」という記事は、内容が読めませんでしたが、このほど中文版に掲載され、何となく雰囲気が分かるようになりました。参照されている「Our World in Data」のデータは、こちらから参照できそうです。記事の筋からは外れますが、日本人の平均年齢は47.6歳(2020年)、中位数年齢は48.5歳です。今日まで51歳の私と大差ありません(そろそろこの表現が厳しくなってきましたが)。記事によると、2020年には中国37.4歳、米国37.5歳だった中位数年齢が、2040年には中国48歳、米国41.5歳になる予測のようです。 と、誕生日ネタを一日前に切ってしまった。。。。
27日(火) 経産省・総合エネルギー調査会の省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会の再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会(第48回)が開催され、その資料の中の参考資料「GX実行会議における再エネ関連について」の中で、ペロブスカイト太陽電池関連の内容が、このように採り上げられています。ほとんどが前回資料からの引用となっているので、見直してみると、このように、主要部分は、グリーンイノベーションプロジェクト部会WGの資料からの抜粋とされています。でも、どこから拾ってきたのか微妙な情報もあります。伝言ゲームを重ねて、微妙に信憑性が怪しくなっている気がします。
中国・河北省沧州市黄骅開発区にペロブスカイト太陽電池モジュール1GW生産工場を建設する計画が公告(→翻訳)されています。約10億元を投資し、来年3月着工し12月までの工事期間を予定しているようです。この中には企業名がありませんが、おそらく、沧州雄狮钙钛矿集团有限公司によるものでしょう。同社の実績は全く不明ですが、7月に設立され、資本金が10億元あるようです。ただ、10億元では、まだギガ・ワットに届かないと思います。
先端研西門では正月準備が整いました。
手前の物体にピントとコントラストがとられてが霞んでしまう冬の日です。
研究室に直接関係するものではありませんが、液化窒素 2,999,501 L の入札公告が出ています。どう見ても、3000m2 以内に収めたような数字ですが、何の制限でしょう?
昨日機能停止した接触確認アプリ COCOA は、バッテリーを消費することがなくなりました。
26日(月) いちおう有給休暇です。 これで、年内に消化必要な5日達成。
韓国の最新特許を紹介する動画で、UniTestのモジュール構造らしきものが紹介されています。文字・音声は分かりませんが、この図がポイントでしょうか。一般的に、ペロブスカイト太陽電池をモジュールにする際には、P1、P2、P3のスクライブ加工により、このような断面構造になりますが、動画で紹介されているものは、P2に相当するところが線ではなく、点接触になるようです。加工の難度は高そうですが、有効面積比率を高くできそうです。
日経の「老いる日本の株主、70代以上が4割」という記事は、内容が読めませんでしたが、このほど中文版に掲載され、何となく雰囲気が分かるようになりました。よく、政治課題に関して、高齢者のほうが投票数が多いから、ということが言われますが、こうなると、企業の意思決定に関しても、高齢者の意見が優先されそうです。
接触確認アプリ COCOA は、先週、「月ごとのアップデート」についてネタにしましたが、さすがにもうネタ的に尽きた気がするので、バッテリーを消耗することもあり、機能停止のプロセスに進みました。880日の利用でした。で、機能停止しましたが、アンインストールは、もう少し様子を見てからにします。
25日(日)  
24日(土)  
23日(金) ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池で論文発表された中で2位の効率27.2%が、NRELグループから報告されました。 Voc 2.20Vは、1位の27.4%のものの2.19Vを上回っています。トップセル側のペロブスカイト層製膜時に、アンチソルベントでなくガス吹き付けをした点がポイントのようです。NRELからのプレスリリースもあります。
ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池で論文発表された中で1位の効率27.4%の著者について、中国語記事で紹介されています。 自動翻訳が機能しないので、Google翻訳文を転記します。
 最近、カナダのトロント大学のポスドク研究員である Chen Hao が、共著者(第1位)として、人生初のNature論文を受け取りました。この論文は、単接合ブロードバンドデバイスとタンデムデバイスの開放電圧で世界記録を達成した、高効率で安定な全ペロブスカイトタンデム太陽電池を紹介しています。
 王立カナダ科学アカデミーの学者であり、工学アカデミーの学者でもあるエドワード・H・サージェントの研究室で働いているチェン・ハオは、常に「大きな記事」を出版したいと願っていました。現在、彼の大きな記事はサージェント研究室のNature掲載第16号となり、他のScience掲載14報と合わせると、同研究室はNature・Science論文を30報も発行している。
 この論文の背後で、チェン・ハオは「5000個以上の電池を刷りました」。この分野に参入してから6年間で、チェン・ハオは研究室で 50,000 個近くのペロブスカイト太陽電池を作製しました。
 チェン・ハオとその恋人は、昨年、彼のポスドクとしてのわずかな収入で暮らしており、物質的には裕福ではなかったが、人生の小さな進歩に喜びを感じていた。過去2か月間、上記の大きな記事に加えて、彼らが受け取った「スーパーハッピーギフトパッケージ」には、息子のDuobaoの到着も含まれていました。
 「中国科学日報」は、チェン・ハオにカナダでの訪問学生としての彼の人生について話すように依頼しました。
研究所で最も強力な人物
 毎朝5時か6時に、チェン・ハオはトロント大学の電気・コンピューター工学科の研究室に来て、防護服、手袋、ゴーグルを着用し、一日の仕事を始めます。
 導電性基板の洗浄、薬剤の秤量、正孔輸送層とペロブスカイト層のスピンコート、電子輸送層の蒸着... 時間はあっという間に正午を迎えた。自分の昼食を食べて30分休んだ後、彼は金属電極の最後の層の蒸着を完了し続け、午後5時前にこのデバイスのバッチの性能テストを完了しました。夕方には、データを整理し、その日のテスト記録に基づいて、デバイスの次のバッチを最適化するために翌日行う必要がある改善点を確認します。
 「私は1日に約18から20個のデバイスを作成します(1つのデバイスに8個の小さな電池が入っています)。私は週に5日働き、金曜日にグループミーティングを行い、日曜日に休みます。平均して、1か月に約400個、1年に5000個のデバイスがあります。ネットワークの反対側で、チェン・ハオは「中国科学日報」記者に計算しました。これはまさに昨年、Natureの論文を発表する前の彼の仕事量でした。
 この作業強度は、チェン・ハオが2019年に初めてサージェントの研究室に来たときよりも、実際にははるかにクレイジーではありません。
 当時、彼の博士指導教官である上海科技大学の寧志軍教授の推薦により、チェン・ハオは国家留学基金から資金提供を受け、共同博士号を取得するため、「指導教官」であるサージェント教授の研究室に行きました。これはチェン・ハオが夢見てきたチャンスです。
 サージェントは、材料科学とフォトニクスの分野における「大家」です。これまでに、Nature・Scienceに掲載された30本の論文に加えて、彼の研究室は140本のNatureシリーズの論文を発表し、関連する引用は10万回を超えました。また、InVisage Technologies、QD Solar、Xagenic の3つのテクノロジー企業の創設者であり、米国科学振興協会のフェロー、電気電子技術者協会のフェロー、いくつかの学術雑誌の査読者でもあります。
 毎年、この「大牛」の実験室で勉強し、働くために急いでいる若者は圧倒されます。大学院、チューター、出版された記事はすべて競争の重みになります。
 「私は寧先生に推薦されましたが、当時中国でも2本の論文を発表しましたが、この研究室に留まるには十分ではありませんでした。」チェン・ハオは、研究室の他の人々は「ほぼ全員が少なくとも1報のNatureジャーナル論文を持っている」ことを思い出しました。これは彼をうらやましくしました。論文は科学研究者のパスポートであり、良い研究グループほど良い論文を発表しやすいとのことで、ポスドクとして残ることを決意した。
 強者の集団と競い合って、なぜ勝てる?
 全盛期には、サージェントの研究室には100人を超える博士とポスドクがおり、チームは10人以上で構成されていましたが、実験器具は有限で、大きな競争圧力がありました。「才能が足りないので、頑張って補いましょう。」あらゆる面で他の人と比べてまだ大きなギャップがあることを知っているチェン・ハオは、実験器具の空き時間をフルに活用して「狂ったようにデバイスを刷る」1週間7日朝6時から晩10時まで研究室に入り浸り、共同博士は基本的に1年間基本的に外出しませんでした。
 「チームで一番になれないなら、一番難しいチームになろう」彼はそう思った。
 当時、彼は毎日1つか2つのバッチのデバイス作製を完了することができ、最終的に1年かけて、研究チームの逆構造ペロブスカイト太陽電池が世界最高の効率に到達しました。これが彼に勇気を与え、ポスドクとしてサージェントに応募し、面接の後、ついに合格した。
 現在、チェン・ハオは恋人に同行し、生まれたばかりの赤ちゃんの世話をするために、毎週休みを取ります。他の時には、彼はまだ苦労しています。
 「ここでは、私たちの契約は年に一度署名されます。これは私たちに滞在の自由を与えるだけでなく、私たちに多くのプレッシャーを与えます。来年の契約に成功するために一生懸命働く必要があります。」チェン・ハオは言った。大変な作業ですが、それだけの価値があると思います。大牛チームのメンバーは全員、世界中の優れた大学や研究グループの出身です。さまざまな人々がさまざまな知識の衝突をもたらし、彼らの視野はさらに広がるでしょう。」
 これまでのところ、チェン・ハオはペロブスカイト太陽電池を6年間研究しており、5万個近くのデバイスを使用してきました。練習すれば完璧になり、デバイスを作ることについてあまり考える必要がなくなり、次にやりたいことができるようになります。彼はまた、実験室でデバイスを作成する最速の人物でもあります。
 多くの人の目には、同じプロセスを何度も繰り返すことは間違いなく退屈で単調ですが、チェン・ハオはそれを「非常に興味深い」と考えています。彼はこのプロセスをとても楽しんでいます。特に、一連の新しいデバイスのパフォーマンスの向上を見るたびに、彼は心の底から非常に満足しています。
記録的なパフォーマンス
    (中略)
 「努力すればするほど、運が良くなります。記事を公開するには運が必要な場合もありますが、幸運は手に良い結果が得られた場合にのみ役立ちます。チャンスは常に準備ができている人に与えられます」とチェン・ハオは言いました。
論文の「ハーベスター」になる
 では、サージェントの研究室は、どのようにして、他の人から見れば、最も出版された論文の「ハーベスター」になったのでしょうか? その中にいたチェン・ハオは、その背後にある謎を明らかにしました。
 報告によると、現在、サージェント自身がアメリカのノースウェスタン大学に新しい研究室を設立しており、トロント大学が残した彼のチームにはまだ70人以上の人がいます。そのうち、博士課程の学生は25人、ポスドクは43人です。
 サージェントには3つの頭と6つの腕はありませんが、これほど大きな実験室を整然と遠隔操作できます。紹介によると、サージェント研究グループにはあらゆる面で専任の担当者がおり、新人が来ると、環境に慣れ、機器のトレーニングを行い、できるだけ早く科学研究に入ることができるように導く特別な人がいます。特別な人によって装置が修理されているため、研究室は毎日正常に動作しています。研究グループには豊富な研究資金があり、心配はありません。
 「各グループにはリーダーがいます。リーダーの科学的研究能力は非常に強力です。私たちは毎週金曜日にグループミーティングを開催していますが、彼らは多くの良い提案をしてくれます。興味のあるトピックについては、リーダーと話し合うこともできます。チェン・ハオ氏は、彼自身、シンガポール国立大学の助教授であるホウ・イー、そしてノースウェスタン大学の研究助教授であるチェン・ビンから多くの助けを受けていると語った。
 「遠隔操作」であっても、サージェントは毎月各チームメンバーの研究に対して具体的な提案を行います。チェン・ハオの印象では、サージェントの知識は非常に広く、光学、触媒作用、検出器、レーザーなどの4つまたは5つの主要な分野を含み、各分野で独自の洞察を提示できます。
 サージェントは、研究室の各論文に対して非常に厳しい要件を課しています。記事が公開される前に、彼はチームメンバーに繰り返し修正を依頼し、提出する前に自分で修正します。
 「多くのジャーナルの査読者として、彼は大規模な論文がどのような基準を必要とするかを知っています。」チェン・ハオ氏は、「第一に、私たちは他の人に私たちの研究結果に疑問を持たせてはなりません。第二に、この仕事が本当に価値があると人々に感じさせなければなりません。」
 「学生の中には自分の手元に論文が掲載されないのではないかと不安に思っている学生もいますが、内部的基準さえ満たしていなければ掲載すべきではないと感じています」
 実際、研究室に入ることができるメンバーは非常に優秀であり、これは間違いなく高品質の出力を維持するためのもう1つの要因です。「誰もが非常に勤勉で、お互いに助け合い、協力することができます。それぞれの利点を最大限に活用することで、記事を公開するのが実際には非常に高速です。優れた人物描写を行う人もいれば、優れた記事を書く人もいて、全員が絡み合っており、他の人が数年かけて行ったことを完了するのに1年かかります。」
 このチームでは、チェン・ハオも自分の欠点を見ることができます。彼は、国内の博士は物事を行うことに非常に積極的ですが、ほとんどの時間を実験に費やしており、理論的な知識が比較的不足していると感じています。それはまた、彼の欠点を補う方法についてのより明確な計画を彼に与えました。
「絵にかいた餅」
 訪問学生の現在の生活について、チェン・ハオは「苦痛で幸せ」と表現しました。
 生活ストレスは「痛み」の一面です。チェン・ハオ氏のポスドク研究員の「給料」は月額約3600カナダドル(約1万8400元)で、月々の家賃だけでも2000カナダドル以上かかるとのこと。赤ちゃんの誕生は若い夫婦に喜びをもたらしますが、同時に出費も増えます。3人家族は倹約生活を送り、かろうじて生活できました。
 「科学研究に関しては、私は資格のある労働者ですが、家族に関しては資格のない夫です。バランスを取ろうとすることしかできませんが、うまくバランスを取ることはできません。」チェン・ハオの口調は少し残念。
 昨年彼がカナダに行ったとき、彼の恋人は「鉄の飯碗」(上海の高校で常勤の教職)をあきらめ、彼と一緒に勉強することを選んだ。彼は毎日早く出て遅く帰って実験をし、家事は妻が全部やってくれます。彼の恋人の妊娠中、彼は家で一緒に過ごすこともめったにありません。
 経済的な制約であろうと、科学研究のプレッシャーであろうと、小さな家の幸せな雰囲気には何の影響もありません。科学研究のあらゆる進歩、子供の成長のあらゆる詳細、彼と彼の恋人はお互いに共有し、家族を楽観主義と活力で満たします。
 「人のメンタリティは非常に重要です。実際、私たちはすでにかなり良いと考えられています。私たちのグループのポスドクの給料は、カナダのシステム全体で最も高くなければなりません。私たちはお金のためにここにいるのではなく、生きるのに十分です。私たちは知識を学び、優れた記事を公開することが最終的な目標です」とチェン・ハオ氏は述べています。
 時々、恋人は少し感情的になり、中国に戻った後、適切な仕事を見つけることができないのではないかと心配します。この時、チェン・ハオは恋人のためにいつも「画餅」を与えます:「ほら、私たちは持っています良い仕事をして、記事をうまく公開しました。戻ってくると、多くのトラブルが発生するはずです。開発の余地は十分にあります。」
 チェン・ハオは将来、祖国で明るく輝くことを心から願っています。
   (後略)
という努力を経て掲載されたNature論文は、こちらです。朝6時から晩10時まで研究室に入り浸り、6年間で5万個のデバイス(40万セル?)を作ったということですね。学位取得を目指す人は見習いましょう(?)
接触確認アプリ COCOA は、既に機能停止しているはずですが、今なお「接触の可能性のチェックがiPhoneで引き続き行われます」だそうです。というわけで、時間帯によっては、圧倒的にバッテリーを消耗します。
11月24日に、欧州でペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の工業化を進めるプロジェクト・PEPPERONI を紹介していましたが、その少し前に、ペロブスカイト/ペロブスカイト/シリコン三接合モジュールのコンソーシアム・TRIUMPHが発足していました。それ以上の情報はありませんが、まあ、そういうものもある、という程度でしょうね。
駒場Iキャンパス・21COMCEE West 低層階屋上に設置された太陽光パネル、それ自体の劣化も激しいですが、コンクリートのはずの屋上に成長した木が影を作っています。
来年度予算の政府案が決定されました。
経産省関連予算案等の概要にある「ポイント」資料によると、「太陽光発電の導入可能量拡大等に向けた技術開発事業」は31億円となっています。昨年は33億円の概算要求に対し30.5億円が政府案でしたが、今夏は34億円を概算要求して31億円になったようです。
夕方には、それしか公開されていなかったのですが、遅い時間になって、PR資料もアップされました。「太陽光発電の導入可能量拡大等に向けた技術開発事業」の資料は、概算要求時の資料とほぼ同じです。参照用資料として、令和2年度予算・概算要求(2019.08)資料決定版(2020.03)資料、令和3年度予算・概算要求(2020.09)資料決定版(2021.03)資料、令和4年度予算・概算要求(2021.08)資料決定版(2022.03)資料もリンクしておきます。
これに加え、「グリーンイノベーション基金事業」の追加分 4564億円が挙げられています。同事業は、一昨年の補正予算で2兆円基金として開始され、今年度補正予算で3000億円が追加されていましたが、来年度予算で積み増されるようです。今回は、どの項目に付くのでしょうか?
日経記事「150兆円投資 見えぬ具体策 GX基本方針、再エネ拡大難路 脱炭素へ勝負の10年」、私にとっては「見えぬ本文」なのですが。
22日(木) GX実行会議が開催され、ロードマップが示されたようですが、再生可能エネルギーに関しては、こういう図のようです。
日経サイエンス2023年2月号にて、「雑草派」の研究者がフィーチャーされるようです。
立憲民主党議員のブログ
第1部ではノーベル賞有力候補の宮坂力先生をお招きして「躍進するペロブスカイト太陽電池と実用化のポテンシャル」と題してエネルギーについて素晴らしいご講演。

という記載があります。
今日は、自分がホストの授業と、連携研究機構シンポジウムが重なり、先週水曜日に続いてZoom2つ同時開催。しかし、両者の音量が違いすぎ、別々のPCを使っていた際のように調整できないのが難点です。
今日は気温が上がる予報で、一昨日の予報では最高気温18℃の可能性もありましたが、例によって、当日になるとトーンダウン、実際には、さらに気温が上がらず、最高気温は10.7℃でした。
21日(水) 3年ぶりの対面開催となった、東京大学サステイナブル未来社会創造プラットフォーム会合、ホール入口には、まだ「館内でのお話はご遠慮ください」の掲示が残っていました。
8月に更新契約したウイルスソフト、今なお更新の案内が届きます。期限の半年前から毎月、勤務先にも自宅にも郵送で何度も届いて、更新後も来ると、いったい郵送料にいくらかかっているのでしょうか。さらに、その内容も「ウイルスバスターのすべての機能が停止しています」などと嘘を並べて恐怖を煽り、丁寧に払込票がついている、典型的な詐欺手法です。と思って、考え直してみたら、個人情報は自宅しか入力していません。ということは、よく見たらシリアル番号が異なる、この職場宛DMは、誰かが私をかたって登録したものに対するもの?
20日(火) 中国でペロブスカイト太陽電池への投資が盛り上がっている(→翻訳)という主旨の報道に、状況がよくまとめられています。確かに盛り上がっているのですが、GW級の生産ラインとか、数十億元の投資とか、威勢の良い話題は多いものの、実現しているのは、「世界最大」150MWと、100MWが2件です。ひとケタ違います。投資も5億元で驚かれるレベルで、他は2億元とか数千万です。日本円にして数十億円以下の話です。
いっぽう、数千億円が投入された工場ができれば、それは街が変わるレベルになりますよね。熊本でそれができるのなら、その100分の1くらいなら、いくつかできてもよさそうな気がしますが。
「官報」って、何となく、新聞のように積まれて出るものだと思っていましたが、壁新聞だったとは知りませんでした。いまさらですが。
冬至が近づきましたが、明日以降はスケジュールが合わないので、今年最も左寄りの日没写真です。天気が良すぎると、明るすぎてピンボケするので、最後の瞬間だけ画になります。大晦日と太陽の視直径程度の差のこの位置は、ぎりぎり画角に収まります。既に遅くなりつつある日の入りは16:31ですが、16:24には山に没しています。
iPhoneデフォルトの天気予報は、一般の天気予報と、予想気温が系統的にずれている気がしますが、気のせいでしょうか。特に、明後日の気温は、どうなるでしょう。
19日(月) NRELチャートが更新され(Rev.12-08-2022)、前版(Rev.06-30-2022)で31.3%(EPFL/CSEM)となっていたペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の変換効率が32.5%(HZB)になりました。
【正午記載】今のところ、まだ詳細が分かりませんが、JRC-ESTIで11月23日に測定された値のようです。非集光2接合の記録32.9%に迫っています。シリコンでは超えることが難しかったGaAsの壁を破っていきます。4年前、HZBが25.5%をプレスリリースした際(日本語報道)、ペロブスカイト膜の品質を向上させれば32.5%まで向上する、という夢物語のような書き方がされていましたが、4年を経て、効率7%向上が実現したわけですね。
【午後記載】サイトには出ていませんが、ツイッターで出ていたようです。とりあえず転載されたこちらを示すしかありませんが、可能な方は直接アクセスしたほうがよいかと。
【夕方記載】本件、HZBのサイトにてニュースリリースされました。もはや1日1回アップでは間に合いません。とりあえず、シリコン側は、片面研磨、片面テクスチャ構造のようですね。リリース文に書かれている Dr. Silvia Mariotti は、以前、共同研究で、瀬川研究室にも滞在していました。現在は沖縄にいるようです。
同時に、既にSolar cell efficiency tablesに収録されているFhG-ISEの4接合665倍集光での47.6%が表示され、全デバイスを通じての最高効率となっています。
日経XTECH特集「分断するインターネット」。そちらの中身は読めませんが、グローバルインターネットは終わり、「ブロック」化が進むのかという記事、これから本当に90年前のような「ブロック経済」の時代になっていくのでしょうか。
CFRは1921年に設立された超党派の会員制組織だ。CFRのタスクフォースはこの報告書で、「グローバルインターネットの時代は終わった。米国はさらなるインターネットの断片化を止めることはできない」と断言。「自由で開かれた」という米国の価値観を強く反映してきた現在のインターネットが、「単なるビジョンにすぎず、現実のものではなくなった。オープンで信頼性が高く、安全なグローバルネットワークというユートピア的なビジョンは、今後も実現する見込みはない」という厳しい認識を示したのだ。

「ユートピア」だったのでしょうか。。。。
教員の皆様、このようなメールの添付ファイルは、どうしますか?
駒場の銀杏は、既に冬の装いです。
18日(日) 玉川通りで黄葉が見頃になりました。秋ですね(?)。 それにしても、どちらの天気予報を参照すればよいのでしょうか?
17日(土)  
16日(金) いちおう有給休暇です。 年内5日消化必要、今日が4日目。
「2050年カーボンニュートラルに向けた若手有識者研究会」が設置されるそうです。委員名簿は、確かに若そうです。初回は水素がテーマで、来週月曜日(12/19) 15時からオンライン開催される研究会の視聴を希望する場合、開催通知から傍聴予約を当日9時までに行う必要があります。
太陽光で発電するカーテンの話題です。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、調達情報が出てきました。今度はスピンコーターです。
株式会社電巧社が、SUNPORT POWER社製 超薄型/超軽量フレキシブル太陽光パネル国内独占販売開始にあたり、インタビューした模様をセミナーで紹介するというお知らせが出ています。10cm角程度のモジュールが、色素増感のようにも見えますが、ペロブスカイトでしょうか? 同社は、先月、新規取扱代理店(パートナー)募集開始のお知らせを出していたところです。SUNPORT POWER社って、こちらでしょうか。
そういえば、前回、この電巧社の件を書いた後、H先生から、こちらの記事を紹介いただいたのですが、こちらに関係するでしょうか。
15日(木) 逆構造型ペロブスカイト太陽電池で効率23.9%が報告されました。PTAA以外の高分子材料を正孔輸送層に用いた逆構造型デバイスでは最高効率と謳っています(実際には違いますが)。確かに、4月に整理した際は、上位はほとんどPTAAでしたが、SAM系が増えてきたのと、他のものも出てきました。

逆構造型の変換効率上位報告例一覧は以下のようになります。全数検索が遅れているので、メジャーな雑誌に偏りますが。
25.49% 米国NREL Nature 2022, 611, 278.
DOI: 10.1038/s41586-022-05268-x
2022/09/01 MeO-2PACz
25.0% 香港城市大 Science 2022, 376, 416.
DOI: 10.1126/science.abm8566
2022/04/21 PTAA
24.32% 中国科大合肥 Joule.
DOI: 10.1016/j.joule.2022.10.007
2022/11/04 2PACz
24.3% 華東師範大[上海] Science 2022, 375, 434.
DOI: 10.1126/science.abl5676
2022/01/27 P3CT-N
24.3% サウジKAUST Science 2022, 376, 73.
DOI: 10.1126/science.abm5784
2022/02/17 2PACz
24.27%
(Sn/Pb)
南方科技大[深圳] Adv. Mater. 2022, 34, 2205809.
DOI: 10.1002/adma.202205809
2022/08/18 改良
PEDOT:PSS
24.09% 上海交通大 Adv. Energy Mater.
DOI: 10.1002/aenm.202202191
2022/10/31 NiO/
MeO-2PACz
23.91% Toronto大 Nature Photonics 2022, 16, 352.
DOI: 10.1038/s41566-022-00985-1
2022/04/07 NiOx
23.9% 厦門大 Adv. Mater.
DOI: 10.1002/adma.202209422
2022/12/14 CL-MCz
23.8% NorthCarolina大 Science 2021, 373, 902.
DOI: 10.1126/science.abi6323
2021/08/20 PTAA
23.80% 香港城市大 Adv. Mater. 2021, 33, 2105539.
DOI: 10.1002/adma.202105539
2021/10/03 PTAA
23.72% ドイツDresden大 Science Adv. 2021, 7, eabj7930.
DOI: 10.1126/sciadv.abj7930
2021/12/01 PTAA
23.6%
(Sn/Pb)
京都大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 2096.
DOI: 10.1039/d2ee00288d
2022/04/12 改良
PEDOT:PSS
23.59% 香港城市大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202203088.
DOI: 10.1002/anie.202203088
2022/05/12 DCPA+IAHA
SAM
23.51% 西北工大[西安] Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2201435.
DOI: 10.1002/aenm.202201435
2022/07/27 NiOx/PTAA
23.49% 河北工大[天津] Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202206914.
DOI: 10.1002/anie.202206914
2022/06/17 NiOx/PTAA
日経記事で、「紙のように薄い太陽電池、発電量18倍 米MITが印刷法で」と報じられています。元のプレスリリースはこちら、その元の論文はこちらです。効率5%台の有機薄膜太陽電池のようですが、重量当たり発電量が約370W/kgということです。実用的な基材や封止も含めて、ということかと思いますが、ペロブスカイト太陽電池では30W/g、つまり30000W/kgなども報告されているので、少々物足りない感じもします。
中国・東営市を本拠とする华纳集团が、中国石油大学と共同で、ペロブスカイト太陽電池研究開発センターを設立する(→翻訳)そうです。同社リリースはこちら。東営市って、どこ? という場合は、地図で。
感染者数をカウントしている国が減っているのだと思いますが、日本が当面、トップを独走しそうですね。
14日(水) Perovskite-infoによると、ドイツ・Meyer Burger社が、スイス・CSEM、ドイツ・HZB、Fraunhofer ISE、Stuttgart大と、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池に関して協業するようです。そのMeyer Burger社のプレスリリースの中で、スイス・CSEMと共同で、25cm2のペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池セルで効率29.6%を達成したと書かれています。ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池では、以前CSEMからプレスリリースされたように31.25%という記録がありますが、これは約1cm2のセルです。25cm2といえば、ペロブスカイトやCIGSではモジュールのサイズですが、シリコンだとセルです。ただ、セルとして記録を比較するのは気が引けるサイズですね。Solar cell efficiency tables に参考として出ている Oxford PV の274.22cm2で26.8%というのよりは面積狭いですが。
HZBのプレスリリース、Fraunhoferのプレスリリース、それぞれ自分のところのアピールに余念がない内容となっています。Fraunhoferは、100cm2超のタンデムセルで認証効率22.5%を達成し、ミラノでのWCPEC-8で発表しただとか、直接関係ないところまで語っています。また、HZBのプレスリリース中の写真の装置は、世界唯一と語られていますが、どのあたりが特徴なのでしょうか。ロゴが見えるVON ARDENNEは、蒸着装置の会社ですが、こちらの中の図のような装置でしょうか。
昨年、先駆けてペロブスカイト太陽電池モジュール100MW生産ラインを稼働させた协鑫光电材料(GCL Optoelectronics) が、5億元の資金調達を完了した(→翻訳)ようです。この資金で、生産ラインの改善を図るようです。早速、英訳されてPerovskite-infoにも出てます。
一方、重量級PPTが流出(→翻訳)という不穏な見出しを掲げる記事も出ていますが、既知の内容しか無いように思います。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、調達情報が出てきました。UVオゾン洗浄ですね。何でも公開調達していると、情報が筒抜けになりそうです。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、ハローワーク求人情報が出てきました。勤務地は東大先端研だそうです。って、以前にも書きましたが。今年度開始時には、この情報内にあるように、研究室内に4人、うち1人女性でしたが、今月末までに、1人退職(移籍)、3人は大学での雇用に順次変わっており、このままだと、同派遣会社とは縁が薄くなりそうです。
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部附属教養教育高度化機構・環境エネルギー科学特別部門では、来年4月1日採用の特任教授、および、特任准教授または特任講師を公募しています。また、同機構のSDGs教育推進プラットフォームでも特任講師または特任助教を公募しています。近い将来の私自身の行き先も考えないといけないところですが、現状、人手が不足しているので、これらの条件で、良い方に来ていただけたらいいな、と思います。
今日はコンソーシアム会議と先端研会議が重なり、Zoom2つ開いているところに、背後から営業に来られても対応できません。
13日(火) ペロブスカイト、色素増感、有機薄膜など、「Emerging」に位置づけられる太陽電池のデバイス性能を整理したDevice Performance of Emerging Photovoltaic Materials (Version 3)が出ました。
ポイントは、横軸:バンドギャップ、縦軸:変換効率のプロットでしょうか。著者名に大御所が並んでます。ただ、図のサイズに対してプロットのサイズが大きいのは、誤差範囲が大きいということでしょうか。
環境省から、「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の進展状況について報道発表されています。「登録状況」を見ると、あやしい方向に進んでいるような感じが。。。
Oxford PVが「Energy Institute Awards」を受賞したようです。
12日(月) 中国・南開大学(天津)のグループからBig data driven perovskite solar cell stability analysisが発表されました。データをたくさん集めてペロブスカイト太陽電池の耐久性について分析した論文です。ほぼ1年前、94名の著者により、15,000報以上のペロブスカイト太陽電池関連論文にある42,400以上のデバイスデータを集めて整理したという論文「An open-access database and analysis tool for perovskite solar cells based on the FAIR data principles」をまとめあげた(と思われる) T.Jesper Jacobsson氏は、当時ドイツHZB所属でしたが、今回、この南開大学グループ所属になっています。情報量という観点では追いつきません。
ただ、耐久性に関しては、論文で主対象としている材料・デバイスとは別のものに関する耐久性が示されている論文のほうがむしろ多いくらいなので、正直、何を整理してよいのか分からないレベルです。例えば、よくあるのが、論文全体としては正孔輸送材料にspiro-OMeTADを用いていて、実験項に添加物や製膜法が詳しく書いてあるものの、「耐久性評価ではPTAAを用いた」と一言だけ書いてあって、具体的な作製法や性能が書かれていない、というパターンです。ドーパントの影響を検討しようという場合などには参考に出来ません。
9月に、標的型攻撃メールに関する注意喚起に続くように、やや微妙なアドレスから案内が届いたので、詳細を見ていませんでしたが、明日からグランド再生可能エネルギー2022国際会議 (GRE2022) がオンライン開催されるようです。
中国・南京奥联汽车电子电器有限公司(奥联电子)が、子会社を設立して、来年2023年に50MWのペロブスカイト太陽電池生産ラインを建設(→翻訳)するようです。という情報は、先週あったのですが、「奥联电子」が複数あって、追加情報を待っていました。とりあえずメモレベルです。
研究棟に窒素ガスを供給する元になっている液体窒素タンク、背後の木が成長しています。3号館南棟建設工事のためにタンクが移設された際には無かった木ですが、もうすぐ配管に支障しそうです。
冬至まで10日、日没位置は、だいぶ南に寄って、ちょうど年末と同じくらいです。夏との比較には画角が足りなかったので、年末には完成させましょう(?)。
外気温低下に伴い、ドライルーム内が乾燥しすぎる季節になりました。今後、外気温が15℃を上回る見込みは低いため、プレクーラーをOFFにしました。
12月22日(木) 13:00〜16:20 に、東京大学エネルギー総合学連携研究機構と東京大学気候と社会連携研究機構の合同シンポジウムが開催されます。エネルギー総合学連携研究機構気候と社会連携研究機構のそれぞれから案内が出ています。
Zoomウェビナーによるオンライン開催なので、皆様積極的にご参加ください、と案内するところですが、木曜午後は、授業が2コマあるので、、、。 ということで、大きめの画像を貼っておきます。
11日(日)  
10日(土)  
9日(金) いちおう有給休暇です。 年内5日消化必要、今日が3日目。
日本流行色協会による来年2023年の色は、ルミナスイエロー。微妙な黄色ですが、書かれているカラーコード faf7a1 をそのまま反映させると■■■■■■■となります。明るい、というより、目立たない感じです。ところで、2022年の色ジョリーコーラルは、どうなったのでしょうか。
日経記事「米バンガード、脱炭素金融同盟から脱退を表明」は中身が読めませんが、REUTERS記事「Vanguard quits net zero climate effort, citing need for independence」と同内容でしょうか。Net Zero Asset Managers initiativeの活動が揺らぐほどではないでしょうが、分断が見えてきます。
Nature Japan ハイライトで、「人間行動学:COVID-19ワクチンの接種状況による差別」が出ています。要約すると意味が変わりそうなので、そのまま示します。
21カ国の1万5000人以上を対象とした評価研究が実施され、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の予防接種を受けた人が受けていない人に対して示す否定的な態度が、受けていない人が受けた人に対して示す否定的な態度よりも強烈であることが示唆されたと報告する論文が、Natureに掲載される。この結果は、保健当局の勧告に従う人々が、ワクチン接種を受けない人々は公衆衛生を脅かしていると考え、それらの人々に差別的な態度で接することを実証している。この論文の著者は、この行動が、パンデミック(世界的大流行)管理の妨げになり、パンデミック以前と比べて社会の分断が進む事例が生じ得ると結論付けている。

ということで、社会の分断が進む、という話が出ていますが、こういう記事もよくありますね。
下記の极电光能(UtmoLight)ペロブスカイト太陽電池生産ライン稼働に際し、製造設備メーカーの苏州宏瑞达新能源装备(HORAD)が納入した設備だということを宣伝して(→翻訳)います。確かに塗ってる装置ですね。
8日(木) 中国・极电光能科技(UtmoLight)が、150MWペロブスカイト太陽電池生産ラインを稼働させたとリリースしています。
そのままでは読めないので、報道(→翻訳)を参照します。「世界最大」ということですが、昨年10月24日に衝撃的デビュー(→翻訳)した协鑫光电材料(GCL Optoelectronics) のパイロットラインは100MW、今年5月20日に披露され(→翻訳)、7月28日に5000枚が出荷された(→翻訳)、纤纳光电科技(Microquanta) の商用モジュール「α」製造ラインも100MWとされていますので、これらと比べれば1.5倍の規模になります。他に、ポーランドのSaule Technologiesと中国・大正微納科技(Dazheng)も量産開始したと発表しており、Oxford PVもドイツに100MW生産能力の工場が完成しているようです。万度光能(Wonder Solar)も、昨年の情報では2022年上半期の量産実現が有望だったはずですが、こちらは少々遅れているようです。极电光能(UtmoLight)が以前発表していた計画では今年半ばに150MWライン完成となっていたのから少々遅れていますが、2024年に1GW生産、2025年に6GW生産開始の見込みとなっています。

本件、なぜか日本語情報が、とっても迅速です。
中国・仁烁光能ニュースについて、11月15日にネタにしたら、その後、いったん削除されていましたが、このほど、改めて、モジュール認証効率24.50%など、多数の項目がニュース一覧に一気に加わりました。
今週月曜はコンソーシアム会議、水曜は先端研会議、今日は授業×2、ということで、昼間の時間が塞がってしまうと、仕事が夜中になります。それらは業務の範囲外なので。
「ケーキを買いました」という書き置きがあったので、冷蔵庫内のを開けてみたら、予想外に3品入っていて、どうしようか迷い、これら3点のうち、まず右2点、いただきました。ありがとうございます。

    /  / 
7日(水) PANTONE社による来年2023年の色は、Viva Magenta。色素増感で再現できそうな色ですね。
宮坂先生の著書「大発見の舞台裏で! − ペロブスカイト太陽電池誕生秘話」が1月に発売されます。現在予約受付中のようです。
宮坂先生、池上先生が、横浜市青葉区主催のイベント「脱炭素を学ぼう!」@こどもの国 (12/3) でペロブスカイト太陽電池を展示したそうです。また、「SDGs未来都市・環境絵日記展2022」@横浜市役所 (11/27) でもペロブスカイト太陽電池を展示したそうです。
展示会エコプロ2022が金曜日まで開催中です。都知事が登場する企画で集客でしょうか。
香港大などのグループから、面積15cm2で効率17.06%のフィルム基板ペロブスカイト太陽電池ミニモジュールが報告されました。フィルム基板モジュール変換効率の論文最高値は18.61%(20.12cm2)、次が17.55%(31.20cm2)で、これらに次ぐものとなります。プレスリリースでは20.2%(12.11cm2)とか18.95%(11.6cm2)などがありましたが。

論文報告されたフィルム基板モジュールの変換効率上位は以下のようになります。今なお2020年のKRICTが実質トップのようです。
active area
aperture area
2022/08/08 韓国SKKU ACS Energy Lett. 2022, 7, 2893.
DOI:10.1021/acsenergylett.2c01391
18.61% 20.12 cm2 (14.97%) (25 cm2)
18.35% 48.9 cm2 (14.02%) (64 cm2)
2020/06/15 中国南昌大 Nature Commun. 2020, 11, 3016.
DOI:10.1038/s41467-020-16831-3
17.55% 31.20 cm2 (15.21%) (36 cm2)
2022/11/29 香港大 Adv. Funct. Mater.
DOI:10.1002/adfm.202210063
17.06% 15 cm2  
2022/05/18 中国南昌大 Adv. Mater. 2022, 34, 2201840.
DOI:10.1002/adma.202201840
16.87% 14.63 cm2  
2022/05/13 中国西安交通大 Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2202408.
DOI:10.1002/adfm.202202408
16.75% 24 cm2  
2021/03/19 中国南昌大 Sci. China Chem. 2021, 64, 834.
DOI:10.1007/s11426-020-9951-1
16.70% 22.50 cm2  
2022/05/05 韓国UNIST ACS Energy Lett. 2022, 7, 1864.
DOI:10.1021/acsenergylett.2c00637
16.62% 15 cm2  
2021/01/26 中国南昌大 J. Mater. Chem. A 2021, 9, 5759.
DOI:10.1039/d0ta12067g
16.15% 15 cm2  
2020/10/22 韓国KRICT Energy Environ. Sci. 2020, 13, 4854.
DOI:10.1039/d0ee02164d
(17.9%) (90 cm2) 15.9% 100 cm2
(14.9%) (202.5 cm2) 13.4% 225 cm2
2018/11/02 中国武漢理工大 Nature Commun. 2018, 9, 4609.
DOI:10.1038/s41467-018-07099-9
15.22% 16.07 cm2  
2021/10/13 中国南昌大 Adv. Funct. Mater. 2021, 31, 2106460.
DOI:10.1002/adfm.202106460
(17.2%) (21.82 cm2) 15.01% 25 cm2
2022/01/15 中国北京科技大 Solar RRL 2022, 6, 2100991.
DOI:10.1002/solr.202100991
14.74% 15 cm2  
2020/09/21 中国華中科技大
[武漢]
Adv. Mater. 2020, 32, 2003990.
DOI:10.1002/adma.202003990
14.67% 10 cm2  
2021/10/08 中国暨南大
[広州]
Adv. Sci. 2021, 8, 2101856.
DOI:10.1002/advs.202101856
14.48% 10.64 cm2  
これらの他、薄層ガラス基板モジュールで効率15.86%(vs. aperture 42.9cm2)の報告があり、これは vs. active area だと17.18%相当です。
6日(火) 日経報道によると、国際エネルギー機関 IEAの報告書で、2025年には再生可能エネルギーが石炭を抜いて最大の電源になるとの見通しが示されたそうです。大半の国で、太陽光発電が最も低コストの電源となり、消費者の電力料金の負担軽減につながるとみられています。元のIEAプレスリリースや、その元になっている報告書「Renewables 2022」を読むところまでいけていませんが、太陽光発電が普及すると電気代が高くなると恐れているのは、もはや日本など一部の国、ということになりそうです。
こちらの論文の本筋ではないのですが、改めて溶媒の DMF (N,N-dimethylformamide) の分解について蒸し返されています。DMF は、分解してジメチルアミンとギ酸を生じ、これらがペロブスカイト生成に関与するというものです。という中で槍玉に挙がるのが無機ペロブスカイトで、CsPbI3 とされているものは、実は DMAxCs1-xPbI3 だったりする、ということが、文献29文献30を引いて述べられています。
その他のペロブスカイトでも、DMF を精製しても必ずしも性能が向上しないという時点で、溶媒分解物の寄与が伺えます。もっとも、たっぷり MACl が入っていても MA フリーペロブスカイトと呼ぶくらいですから、少々のものが入っていても気にしない、という考え方もあるかもしれません。
今日から中国・蘇州で2022钙钛矿太阳能电池学术与产业化论坛が開催(→翻訳)されているようです。主催が亚化咨询(ASIACHEM)というのがよく分かりませんが。こちら(→翻訳)のような細切れ情報が湧いてきています。
そして、来週12/15-16には、より規模が大きそうな第四届全球钙钛矿与叠层电池产业化论坛が開催(→翻訳)されるようです。並行するように、台湾では12/16に、第二届台灣鈣鈦礦技術暨應用論壇が開催され、内田教授の講演もあります。
ACSのEnergy&Fuels誌では、少し前に、2022 Pioneers in Energy Research を特集していて、選ばれた研究者が表紙に登場しているのですが、表紙全面となるとすごい解像度です。例に引いたのはNIMSから選ばれているこの号ですが、前後の号でも顔が並んでいます。
NEDOのニュースリリースによると、人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)支援の下、東京大学とINPEXが、国際コンペティション「Fuel from the Sun:Artificial Photosynthesis」に出場し、1位となり、500万ユーロを獲得したそうです。で、東大からのリリースは?
オムロン ソーシアルソリューションズが V2X システム「KPEP-Aシリーズ」を来年5月に発売するそうです。下記のパナソニックと競合しそうですが、オープン価格で、3年間で3万システムの販売を目指すようです。報道だとこういうことですね。
5日(月) パナソニックが住宅用 V2H 蓄電システム「eneplat」の受注を来年2月21日から開始するそうです。
V2H は、電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を家庭へ供給する仕組みで、今回のものは、これを蓄電池と連携させ、業界初の電気自動車と蓄電池の同時充放電が可能なシステムということです。ただ、システム紹介ページに書かれている値段は、V2Hスタンドだけで176万円、システム全体だといくらになるのでしょうか? 現状の各種取り決めの都合上、太陽光発電分を蓄電したのか系統電力を蓄電したのか区別が必要なこと、停電時には系統側に電気が行かないようにする必要があること、などから、それぞれの設備に重複するパワコンが必要になったり、いろいろ制約があるのも問題ですが。簡潔な報道だとこういうことですね。
韓国・釜山大グループが、添加剤不要の正孔輸送材料を用いたペロブスカイト太陽電池で効率23%超を実現したことが報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。元論文はこちらです。採り上げるか微妙な成果ですが、せっかく顔出しで報道されていますので。
Beijing の Peking大や、Japan の Nihon大と同様(?)、Busan の Pusan国立大です。

基本的に一論文一データで整理してきているので、ドーパントフリーの正孔輸送材料の論文は、ドーパントを使ったものに埋もれてしまいがちですが、これまでに以下のようなものがあります。なお、逆構造ではSAMを使ったものなどが多くありますので、以下は順構造のものだけです。また、ドーパントなのか、そもそも混合物なのか、という点で、線引きが難しいところもあります。
24.6% 韓国高麗大 Energy Environ. Sci. 2021, 14, 2419. DOI:10.1039/d0ee03312j 2021/03/02
24.53% 中国南開大[天津] J. Am. Chem. Soc. 2022, 14, 9500. DOI:10.1021/jacs.2c04029 2022/10/18
24.04% 中国南開大[天津] Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202210356. DOI:10.1002/anie.202210356 2022/08/17
23.38%
(1cm2)
オーストラリアANU Nature 2022, 601, 573. DOI:10.1038/s41586-021-04216-5 2022/01/26
23.235% オーストラリアANU Science 2021, 371, 390. DOI:10.1126/science.abb8687 2021/01/22
23.12% 中国蘇州大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202210613. DOI:10.1002/anie.202210613 2022/09/05
23.1% 中国華南理工大[広州] Adv. Mater. DOI:10.1002/adma.202110587 2022/10/03
23.07% 韓国釜山大 Adv. Energy Mater. DOI:10.1002/aenm.202202680 2022/11/26
23.0% 中国南方科技大[深圳] Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2206585. DOI:10.1002/adfm.202206585 2022/08/05
22.87% 中国華南師範大[広州] Nature Commun. 2022, 13, 7020. DOI:10.1038/s41467-022-34768-7 2022/11/17
22.6% 中国ICCAS[北京] Sci. China Chem. 2021, 64, 2035. DOI:10.1007/s11426-021-1084-y 2021/10/31
過去に十分な効率が出なかったものも、改めて最新の知見に基づいて使ったら、それなりの効率が出そうな気もしますが。
東京財団政策研究所から営農型太陽光発電事業の施設見学会報告が出ています。この中にS教授もいるはずですが。この中に書かれているペロブスカイト太陽電池の扱いは、ちょっと違う気がします。そういえば、農林水産省の「今後の望ましい営農型太陽光発電のあり方を検討する有識者会議」は、どうなっているのでしょうか?
昨夜もiPhoneが、「明日は涼しくなります」とアナウンスし、寒くなりそうな天気予報でしたが、確かに昼頃は「涼しい」気温でした。先月からの気温をグラフにしてみると、日付区切りの線がないと1日の単位が分からないような日があります。
4日(日)  
3日(土)  
2日(金) 東京都知事の定例記者会見で、まず、太陽光発電協会(JPEA)との「再生可能エネルギーの基幹エネルギー化に向けた太陽光発電の普及拡大に関する連携協定書」締結が報告されました。続いて、積水化学工業株式会社とのフィルム型ペロブスカイト太陽電池の共同研究開始について報告されました。会見では積水化学のフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールの実物が披露されました。
これらは東京都サイトの新着情報にも掲載されています。こちらこちらです。
日経ビジネスで「次世代太陽電池、ノーベル賞級・日本人開発者も驚く中国の包囲網」という記事が出ています。もはや「驚く」と現在形でなく、「驚いた」と過去形のような気がしますが。5年前には、既に普通だった感じです。
北京大グループから、効率25.20%のペロブスカイト太陽電池の報告です。ポイントとしては、よくあるペロブスカイト層の後処理なのですが、溶液処理でなく、固体膜を貼り付ける、という点が新しいです。うまくやらないと、膜にダメージを与えて終わりそうです。
中国・宝馨科技に関して、9月の報道(→翻訳)では、3年以内にパイロットライン建設を完了し、その後1年半以内にGWレベルの量産ラインを完成させる、というスケジュールだったと思いますが、この記事(→翻訳)の見出しでは、来年、パイロットラインを構築するようです。本文中に書かれていないのが気になりますが。
中国・原速科技に関して、「100MWの大量生産に対応するALD技術ソリューションの生産ラインを形成してきました」という記事(→翻訳)があります。どこかに納品したのでしょうか。
補正予算が成立しました
すぐに縁がありそうになく、予算案の段階から大きな変化は無さそうなので、とりあえず各サイトへのリンクだけ置いておきます。予算案の時とアドレスが同じなので、変わっているかどうか確認できません。
経済産業省関係文部科学省関係環境省関係
パナソニックが水素生成装置を事業化するそうです。社長が日経のインタビューで語ったらしいですが、会員限定記事のようです。
今夜の新宿方面、都庁が赤いのは、エイズ予防月間のためらしいです。
昨日の構内環境整備の結果、自転車置場がスッキリした気がします。
桜と紅葉の競演にも見えますが、手前の花は何でしょう?
2年前に作ったメガネ、表面のコーティングが剥がれ、鼻当て部分が油で膨潤して柔らかくなり破損、そして、オンライン業務対応で度を弱くしたので着用しても視力0.1という状況だったので、通常業務の機会が増えることもあり、度を強くして新調しました。ほとんど同じ外観ですが、新しいほうは少し小さいサイズです。度数を一気に上げたので、遠くは見えるようになりましたが、近くが見にくくなりました。
1日(木) 日経中文版記事で、英語能力ランキング:日本80位、中国62位と出ています。元の日本語記事はこちらだと思いますが、有料記事で読めません。さらに元の情報は、こちらと思いますが、111か国で80位だと、上はUAE&アルジェリア、下はインドネシア、という位置です。途上国でも公用語が英語の国もありますので条件いろいろですが、中国62位、イラン69位、モンゴル72位などより下でよいのか、というところです。
中国・苏州赛伍应用技术股份有限公司が、GCLに、ペロブスカイト封止用フィルムを3MW分、納入したと報道(→翻訳)されています。
昨夜はiPhoneが、「明日は涼しくなります」とアナウンスし、寒くなりそうな天気予報でしたが、当日になると、やや表現が緩くなるパターンでした。
接触確認アプリCOCOAは、「接触チェックの記録」が無くなり、接触ログが過去14日間チェックされていませんという表現になりました。これで、接触確認アプリは伝説上の存在となりました。
官報に、「ペロブスカイト太陽電池解析用透過型電子顕微鏡システム 一式」の仕様書案に対する意見招請に関する公示が出ました。意見が来ないことを祈るので、知らせないほうがよいのかもしれませんが。改ページ位置が絶妙です。

2022年(令和4年)11月
30日(水) 画像は論文と関係ないのですが、誰もが狙いそうなビタミン入りペロブスカイト太陽電池で効率24.20%です。吉林大からの報告です。電子輸送層SnO2表面をビタミンCで処理し、ペロブスカイト中にビタミンD2を添加したものです。正直、ビタミンである必然性は無いように思えますが。 最近は25%超の報告も増えてきたので、単に効率24.81%とか程度では、話題になりにくくなりました。ということで、ネタ狙いに出たのでしょうか。

ペロブスカイト太陽電池高効率セルのプロットは以下のようになります。もう23%台前半の分類が追いついていません。左から、国別プロット構造別プロット組成別プロット製膜法別プロットとなっています。
      
構造別プロットの範囲を広げてみると、研究者が大台越えを努力している形跡が見られます。

上位一覧は以下のようになります。
26.1% 中国ISCAS Science 2022, 377, 531. DOI:10.1126/science.abp8873 2022/07/28 Newport 25.56%
26.04% 韓国高麗大 Joule. DOI:10.1016/j.joule.2022.10.015 2022/11/23 Newport 25.06%
25.83% 韓国UNIST Nature 2021, 598, 444. DOI:10.1038/s41586-021-03964-8 2021/10/20 Newport 25.49%
25.72% 韓国KIER Science 2022, 375, 302. DOI:10.1126/science.abh1885 2022/01/20 Newport 25.39%
25.59% 韓国UNIST Nature 2021, 592, 381. DOI:10.1038/s41586-021-03406-5 2021/04/05 Newport 25.21%
25.49% 米国NREL Nature 2022, 611, 278. DOI:10.1038/s41586-022-05268-x 2022/09/01 NREL 24.05%
逆構造
25.4% 韓国KRICT Nature 2021, 590, 587. DOI:10.1038/s41586-021-03285-w 2021/02/24 Newport 25.17%
25.38% 中国清華大 The Innovation 2022, 3, 100310. DOI:10.1016/j.xinn.2022.100310 2022/09/06  
25.28% 韓国KIER Joule 2021, 5, 659. DOI:10.1016/j.joule.2021.02.007 2021/03/17 Newport 24.68%
25.17% 韓国UNIST Science 2020, 370, 108. DOI:10.1126/science.abc4417 2020/10/02 Newport 24.37%
25.17% 中国四川大 Energy Environ. Sci. DOI:10.1039/d2ee02277j 2022/09/16 中国認証24.51%
25.15% スウェーデン
Linköping
Science 2022, 377, 495. DOI:10.1126/science.abo2757 2022/07/28 韓国認証25.0%
25.1% 中国上海交大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 1078. DOI:10.1039/d1ee02897a 2022/02/03 中国認証24.30%
25.1% 韓国UNIST Nature Energy 2022, 7, 828. DOI:10.1038/s41560-022-01086-7 2022/08/18  
25.09% 中国科大合肥 Energy Environ. Sci. DOI:10.1039/d2ee02543d 2022/09/27 中国認証24.66%
25.05% 中国上海交大 Adv. Mater. 2022, 34, 2202100. DOI:10.1002/adma.202202100 2022/04/20 中国認証24.39%
25.0% 香港城市大 Science 2022, 376, 416. DOI:10.1126/science.abm8566 2022/04/21 中国認証24.3%
逆構造
24.98% 韓国SKKU ACS Energy Lett. 2021, 6, 1612. DOI:10.1021/acsenergylett.1c00452 2021/03/31  
24.9% 韓国UNIST Joule 2022, 6, 2175. DOI:10.1016/j.joule.2022.06.031 2022/07/25 Newport 24.40%
24.82% 韓国UNIST Science 2020, 369, 1615. DOI:10.1126/science.abb7167 2020/09/25 Newport 24.64%
24.81% 中国華北電大 Joule 2022, 6, 2186. DOI:10.1016/j.joule.2022.07.004 2022/08/04 中国認証24.5%
24.81% 中国IPCAS Adv. Energy Mater. DOI:10.1002/aenm.202202799 2022/11/29  
24.79% 中国陕西師範 Adv. Mater. 2022, 34, 2201681. DOI:10.1002/adma.202201681 2022/04/18  
24.7% 米国NREL Science 2021, 375, 71. DOI:10.1126/science.abj2637 2021/11/25  
24.7% 中国上海交大 National Sci. Rev. 2022, 9, nwac127. DOI:10.1093/nsr/nwac127 2022/07/05  
24.66% 韓国UNIST Science 2019, 366, 749. DOI:10.1126/science.aay7044 2019/11/08 Newport 23.73%
24.65% 中国上海交大 Nature Energy 2022, 7, 520. DOI:10.1038/s41560-022-01038-1 2022/05/30  
24.64% 韓国SKKU Joule 2022, 6, 2626. DOI:10.1016/j.joule.2022.09.012 2022/10/18  
24.63% 韓国高麗大 Nature Energy 2021, 6, 63. DOI:10.1038/s41560-020-00749-7 2021/01/04 Newport 24.35%
24.6% 韓国高麗大 Energy Environ. Sci. 2021, 14, 2419. DOI:10.1039/d0ee03312j 2021/03/02  
24.53% 中国南開大 J. Am. Chem. Soc. 2022, 144, 9500. DOI:10.1021/jacs.2c04029 2022/05/20  
24.50% 中国北京大 J. Am. Chem. Soc. 2022, 144, 1700. DOI:10.1021/jacs.1c10842 2022/01/18  
24.5% 米国RiceU Science 2022, 377, 1425. DOI:10.1126/science.abq7652 2022/09/22  

中国・上海の理想晶延が、大手ペロブスカイト企業にALD装置を納入したと報道(→翻訳)されています。どうやって確認したらよいのでしょうか。
エネルギー分野の学者狙うサイバー攻撃相次ぐと報道されていますが、S教授のPCは、まさにこのパターンに陥りました。注意喚起されても、具体名がないと、なかなか分からないですよね。でも、例示されている文面は、全く同じですね。Y!ニュース版では、どういうコメントがつくでしょうか。
こちらに公告されている工事等発注情報に、「東京大学(駒場I)図書館(II期)整備等事業に係るアドバイザリー業務」があります。現在の駒場図書館の東側に隣接してPFI方式で建物を建て、既存棟と一体で運用するBTO(既存棟はOのみ)方式(Build-Transfer-Operation)で、令和6年度から3年間で施設整備、その後12年間の運営を含めた15年間のPFI事業です。今回は、その発注作業を手伝う業務のようですが、「ZEB」の認証を取得することが前提になっているようなので、ゼロエミッションにするためのエネルギーマネジメント計画能力が、ひそかに重要な気がします。
先月受けた健康診断の結果が出ました。健診の際にも書きましたが、前夜に重厚フレンチ会食でしたので、多少の影響は織り込み済です。LDLコレステロールが少々多いですが、中性脂肪は一昨年から半減しています。この程度の項目数なら、年1回とかでなく、もう少しn数を増やしたほうが、変動の幅に振り回されずに済みそうな気がします。というか、この健診で、何を検出しようとしているのか、いまいち謎です。
コロナ抗体SARS-CoV-2SIgG濃度は
「274」。この数字だけ見ても、どの程度のものか分かりませんが、昨年同様50以上で陽性とのことなので、昨年のU先生5330、W先生7300、私6.8未満などの値が参考になるものと思います。今回W先生は3300で、3回目接種から時間が経って減っているのですね。とかいって、2回目接種から1年経過した私とはケタが違いますが。現在米国出張中のU先生の結果は、どうなのでしょうか。
29日(火) 経済産業省・産業構造審議会・グリーンイノベーションプロジェクト部会・グリーン電力の普及促進分野ワーキンググループ(第3回)が開催されました。
要するに
グリーンイノベーション基金事業の評価委員会 です。

今回は6社のうち4社の発表だったようです。 【各社資料: 東芝積水化学カネカ産総研】  アイシンとエネコートは足切り、というわけではないですよね? それにしても、「国内外の動向」の情報が微妙です。。。。
東京新聞で、宮坂先生をとりあげた記事が出ています。
「曲がる太陽電池」ですが、手にしているのは積水でも東芝でもなく、大正微納のフィルム基板ペロブスカイト太陽電池モジュールですね。
GX実行会議が開催されたようですが、あまり縁がなさそうですね。
中国の建設会社杭萧钢构は、子会社の合特光电について、5月には、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の試験生産ラインが現在(5月)設計段階にあり、第3四半期に機器を発注し、年末までに生産を開始する予定と述べていたはずですが、直近の報道(→翻訳)では、来年5月10日までに生産を開始するということのようです。
駒場構内は黄葉が終わりに近づき、変化を追うのも最終回としましょう。手前に例外がありますが。こちらの銀杏も落葉が進んできましたが、トチノキは、面依存性があります。見る角度によって季節感が異なります。
先月受けた健康診断の結果が、まだ出ません。前日分までは閲覧可能なようですが、もう少し待ちましょう。
そろそろ終わりが近い接触確認アプリCOCOAは、「接触チェックの記録」が残り9、あと2日でゼロになります。残っている9つの一覧は、スクロールの必要が無くなりました。その中でも最後のものは、きっと全国各地でスクリーンショットしている人がいることでしょう。その中の6件のデータはこちら。明後日には、もう拝むことができなくなります。
28日(月) 韓国・UniTest社の代表が、「12月中にペロブスカイト太陽電池初の量産サンプルが出てくる」と語ったことが報道(→翻訳)されています。どれぐらいのサイズなのでしょうか? 工場があるはずの場所は、まだGoogleマップ衛星写真では更地です。
今夜の新宿方面、都庁が赤と青です。先週以来、いい夫婦の日ライトアップらしいです。
構内の銀杏は、だいぶ葉が寂しくなりました。暗くなる前に撮れなかったので番外編ですが、また昨年同時期は撮ってませんが、一昨年と同程度の進捗でしょうか。
27日(日)  
26日(土) ようやく届きました「機能停止のお知らせ」、今週もなお、「月ごとのアップデート」が届いていましたが、来月はどうでしょうか。とりあえず、「接触チェックの記録」の数字は、来週には0になりそうです。
25日(金) 東大が国内大学で初めてScope1、2、3における温室ガス排出量を算定と言われても、理解できる人は少なさそうですが、概略で言うと、Scope1は、自社で燃やして排出したCO2の量、Scope2は、自社で使った電気を生み出す際に排出されたCO2の量、Scope3は、使用した原材料を作ったり運搬したりした際に排出されたCO2、出荷した製品が運ばれたり使われたり廃棄されたりした際に排出されたCO2、雇用者が通勤や食事などを通じて排出したCO2、設備維持などで排出されたCO2等々、関連する全てのプロセスにおける排出量のことです。Scope1、2は明確ですが、Scope3は、どこまでを算入するかという定義が、まだ確立されていないので、現時点では暫定値だと思いますが。特に、教職員や学生が排出するCO2のうち、どこまでカウントするのか微妙な感じがします。こちらの中では、「エアコンからの冷媒の漏出による排出量/実験に使用した化学物質が直接大気中に放出される場合の排出量/学生の通学による排出量/東京大学の投資を含む、すべての下流の活動に関連する排出量」は除外されているようです。これでは、まだScope3を算定したと言い切れるほどではないように思います。
技術情報協会から、Live配信セミナー「フレキシブル・透明太陽電池の開発動向とその高効率化、応用展開」の案内が出ています。12月6日(火) 10:15-16:40 開催で、聴講料は6万6千円です。
先週紹介した、北京理工大グループによるセレノフェンを添加したペロブスカイト太陽電池に関して、放射光施設の高輝度X線を用いたXAFS測定により、高安定構造の源が明らかになった(→翻訳)とアピールされています。
隣の生産研棟壁面のガラス面で反射された西日が、こちらの建物壁面に照射されています。先端研14号館屋上の太陽光パネルは、反射光で眩しくないように配慮されたものですが、壁面用太陽光パネルの反射の問題を議論する前に、各所のビルのガラスカーテンウォールのほうが、よほど眩しいような気がするのですが。六本木方面からも反射されています。
秋も最終盤の西の空には飛行機雲ばかりが目立ちます。飛行機が無かったら雲が出ない気がするのですが、これって天候には大きく影響してません? 気候に影響するレベルではないでしょうが。
今夜は都庁が紫色、かと思ったら、1分後には別の色です。あらかじめ知っていないと、錯覚かと思ってしまいそうです。
夜桜ならぬ夜銀杏です。ライトアップがないのでいま一歩ですが。
2010年の交代以来、昨年6月の交代まで私のメインPCだったものは、最近は休業中で、時折、ChemDrawまたはAcrobatを使う時だけ起動させる状況でしたが、今日、電源ボタンを押したら焦げ臭いにおいが広がり、全く応答しなくなりました。ついに完全停止のようです。ChemDraw、Acrobat、Igor、Gaussian について、今後どうしましょう? あと、NMRデータも、このPC内です。
24日(木) 午前は先端研会議、4限はオンライン授業を先端研にて参加/発信した後、5限は駒場Iキャンパスからハイブリッドでの授業。まず移動時間が不足、続いてネットワーク環境がアウェイの状況、そして、オンサイト側で参加者PCの端子がいずれもHDMIでない(mini HDMI? USB-C?)、オンライン側の音声が入らない、等々、いろいろ課題がありましたが、なんとか最低限の目的は達成、できたでしょうか?
韓国・高麗大から、論文報告で2位となる効率26.04%のペロブスカイト太陽電池が報告されました。ヒステリシスがあり、Forward / Reverse の平均は25.64%です。
Newportでも初期I-V測定で効率25.73%が得られたようですが、認証値としては25.06%となっています。報道(→翻訳)では顔が出ています。元のプレスリリースは解読困難ですが。ポイントは、SnO2層表面をKPF6処理したのと、ペロブスカイト前駆体溶液中にもKPF6を添加したことですね。
欧州でペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の工業化を進めるプロジェクト・PEPPERONIがアナウンスされました。
Perovskite-infoで報じられたものですが、元情報は、pv magazinePVTECHのようです。QcellsHZBから、それぞれプレスリリースされています。4年間で1450万ユーロのプロジェクトです。ハンファグループによるリリースは解読不能です。約200億ウォンと言っているようです。
ドイツ・ヘルムホルツ研究所(HZB)のグループが、全ペロブスカイトタンデム太陽電池で認証効率27.2%を得たようです。インタビュー記事なので詳細は分かりませんが。論文として出ている中では、自己測定27.4%(NREL認証26.29%)または自己測定26.7%(JET認証26.4%)が最高値ですが、Solar cell efficiency tables では、Version 60の時点で、28.0%が掲載されています。
「産総研マガジン」で、ペロブスカイト太陽電池 とは?ということで、「村上拓郎研究チーム長に聞きました」という記事が出ています。
日本ガイシが新研究開発棟の建設を決定したというニュースリリースの中で、「将来的には壁面にペロブスカイト太陽電池を設置し」とあります。実現するのでしょうか?
東大発ベンチャーのYanekaraが、太陽光発電から直接、直流でEVを充電する実証実験を開始したそうです。同社は20代の役員です。どうなるでしょうか。
既に機能停止しているであろう接触確認アプリCOCOA、表示される利用開始からの日数は増えていきますが、「接触有無の最新確認日時」は「2022年11月16日23時12分」で止まったままです。1日5回×約15日で、ずっと72〜74ほどだった「接触チェックの記録」の数値が、日々減っていきます。すっかりなじんだこの画面が表示されなくなる日も近そうです。
23日(祝) JAXAの月探査機OMOTENASHIについて、記者会見の様子がまとめられています。これを見ただけでは、太陽電池が1つの面にしか貼れなかった理由が分かりませんが、作業手順の都合上のような気がします。台の上に置かれていて、底面に貼る発想は無かったのでしょう。側面は狭すぎと思われたでしょうし。大きさの問題なのか、重さの問題なのか、費用の問題なのか、どうなのでしょう?
立憲民主党日程 11月24日(木) 15:00 環境エネルギーPT
講演「ペロブスカイト型太陽電池」開発の現状と課題、今後の取り組みとその可能性(仮題)
 講師:宮坂力・桐蔭横浜大学医用工学部特任教授
GX実行会議における原発政策に関する議論・検討について、政府よりヒアリング

「ペロブスカイト」でGoogle検索したら出てきたので、単なるメモです。25日はこちらですね。
中国・湖南红太阳光电科技有限公司が、100MW級の生産能力のペロブスカイトマグネトロンスパッタリング装置を出荷したと報道(→翻訳)されています。ペロブスカイト層をスパッタするわけではないと思いますが、どの層に用いられるのでしょうか。また、陕西众森电能が、モジュール性能を評価するための大型LEDソーラーシミュレーターを開発したと報道(→翻訳)されています。LEDというところがポイントでしょうか。
それぞれ、メインとなる太陽電池が生産段階になってくると、周辺装備も活況になりますね。
中国・蘇州にある牛津大学高等研究院 (OSCAR: Oxford Suzhou Centre for Advanced Research) に、ペロブスカイト材料の研究を行うイノベーションセンターが設けられると報道(→翻訳)されています。オックスフォードも中国に取り込まれていくのでしょうか。
22日(火)
Solar cell efficiency tables (Version 61) が公開されました。

前の Version 60 からの更新点は、ペロブスカイト関係では、
◆ペロブスカイト・ミニモジュール:
 21.4%(Microquanta 19.32cm2)→ 22.4%(EPFL Sion/華北電力大 26.02cm2
◆ペロブスカイト/シリコン・タンデムセル:
 29.8%(HZB 1.016cm2)→ 31.3%(EPFL/CSEM 1.1677cm2
◆ペロブスカイト/ペロブスカイト・タンデムミニモジュール:
 21.7%(南京大 20.25cm2)→ 24.5%(南京大/仁烁光能 20.25cm2
1番目のものは詳細不明ですが、タンデムを除くモジュールでの論文最高効率を出しているグループなので、似たような感じかもしれません。2番目はNRELチャートに出てプレスリリースされたものです。3番目のものも、最近WeChatで発表されて報道(→翻訳)されたものです。という感じで、それほど意外な情報はありません。

それ以外の更新点は、
◆結晶シリコンセル:26.7%(カネカ n型 rear IBC 79.0cm2)→ 26.8%(LONGi n型 HJT 274.4cm2
→ カネカのデータは TABLE2 Notable exceptions へ
◆結晶シリコンセル(TABLE2):25.5%(LONGi p型 HJT 274.3cm2)→ 26.6%(LONGi p型 HJT 274.1cm2
◆GaInP/GaAs; GaInAsP/GaInAs 4接合 bonded 集光508sun:46.0%(Soitec/CEA/FhG-ISE)  → GaInP/GaInAs; GaInAsP/GaInAs 4接合 bonded 集光665sun:47.6%(FhG-ISE)
1番目により、日本企業名が減りました。3番目は5月にプレスリリースされていたものですね。

今回の更新は、全部で以上の6点だけでした。文章がとても少なく、I-V特性やEQE特性の図も重ね書きがなくスッキリしています。ネタが無かったのか、これまでの効率推移や、面積定義の説明、担当機関の連絡先など、おまけ情報が充実しています。
先日紹介した、「E&T Innovation Awards」で、Oxford PVが、「Most Cutting Edge Solution in Power and Energy」のWinnerになった件、同社サイトでもニュースリリースされました。
官報に、「高性能透明導電膜作製用スパッタ装置 一式」の入札公告が出ました。誰か見るのでしょうか。それよりも、大学の調達情報のほうが、まだ見る人が多そうです。
株式会社電巧社から、再生可能エネルギー関連事業者向け「超軽量/超薄型太陽光フレキシブルモジュール」新規取扱代理店(パートナー)募集開始のお知らせが出ています。そのためのセミナーを今週金曜・土曜にオンラインで開催するということですが、なかなか急な話ですね。最近、フレキシブル結晶シリコン太陽電池が各所に登場していますが、曲げることが可能と言っても、巻物レベルの曲率は無理ですよね。
21日(月) ドイツ・ZSWが、ペロブスカイト/CIGS4端子タンデムモジュール(9cm2)で効率21.1%を達成した、と、Perovskite-infoに出ています。元のリリースはこちらです。ペロブスカイト/ペロブスカイトモジュールでは、より高い効率が既に報告されており、ペロブスカイト/CIGSセルでも、ずっと高い効率がありますが、確かにペロブスカイト/CIGSモジュールは、今のところ、こういう値ですね。
CsPbI3を用いたペロブスカイト太陽電池で2位の変換効率20.98%を報告する論文が出ました。Voc 1.229V と、高い電圧が特徴的です。ただ、無機ペロブスカイトでも高効率のものは、まだ耐久性が期待したほどでない感じがします。

無機ペロブスカイトを用いたセルの変換効率上位一覧は以下のようになります。同じ大学名が並びますが、複数のグループがあるようです。ごく最近のものは、まだチェックが済んでいないので見逃しているものも多いと思いますが。
21.0% 中科院物理研究所 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202201300. DOI: 10.1002/anie.202201300 2022/03/03 CsPbI3
20.98% 北京科技大 Adv. Mater. DOI: 10.1002/adfm.202209070 2022/11/19 CsPbI3
20.8% 陝西師範大(西安) Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 23164. DOI: 10.1002/anie.202109724 2021/08/18 CsPb(I/Br)3
20.50% 陝西師範大(西安) Adv. Mater. 2022, 34, 2202735. DOI: 10.1002/adma.202202735 2022/09/01 CsPbI3
20.47% 陝西師範大(西安) Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202205012. DOI: 10.1002/anie.202205012 2022/06/01 CsPbI3
20.44% 陝西師範大(西安) Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2203704. DOI: 10.1002/adfm.202203704 2022/06/02 CsPbI3
20.40% 陝西師範大(西安) Small 2022, 18, 2202690. DOI: 10.1002/adma.202202735 2022/07/20 CsPb(I/Br)3
20.37% 蔚山科技大(UNIST) Joule 2021, 5, 183. DOI: 10.1016/j.joule.2020.11.020 2020/12/09 CsPbI3
20.32% 中科院青島能源所 Joule 2022, 6, 850. DOI: 10.1016/j.joule.2022.02.004 2022/03/03 (Cs/DMA)PbI3
20.1% 北京科技大 Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2209070. DOI: 10.1002/adfm.202209070 2022/09/12 CsPbI3
20.08% 中科院物理研究所 Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 13436. DOI: 10.1002/anie.202102466 2021/04/01 CsPbI3
20.06% 中科院化学研究所 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202203778. DOI: 10.1002/anie.202203778 2022/04/29 CsPbI3
20.04% 上海交通大 Adv. Mater. 2021, 33, 2103688. DOI: 10.1002/adma.202103688 2021/09/13 CsPbI3
20.04% 香港中文大 EcoMat 2022, 4, e12192. DOI: 10.1002/eom2.12192 2022/02/25 CsPb(I/Br)3
20.01% 陝西師範大(西安) Adv. Mater. 2022, 34, 2106750. DOI: 10.1002/adma.202106750 2021/12/29 CsPbI3
中国で、奥来徳(Allied ? OLED ?)という会社が、過大調達した資金の一部4900万元を、ペロブスカイト太陽電池蒸着装置開発と、低コスト有機ペロブスカイト・電荷輸送材料及び長寿命デバイス開発に投資するという報道(→翻訳)が出ています。余ったお金で約10億円になるのですね。
中国・光晶能源科技有限公司が数千万元の融資を得たという報道(→翻訳)を、8月29日に紹介していましたが、このほど、改めて、それが3000万元だったことが報道(→翻訳)されました。以前と内容は大して変わらないような気がするのですが、定期的に話題を提供していないと忘れられてしまうのでしょうね。
日経記事に出ている「積雪発電」、電通大・榎木光治先生と青森市、スタートアップ企業のフォルテという組み合わせですが、まだ話題作り段階でしょうか。
日本の10大学とシュプリンガーネイチャーによるオープンアクセス論文出版の促進に関する合意書、オープンアクセス出版枠900をめぐる争いが発生しそうな気がします。単純に割ると、1大学90報だけですよね。
午前中の雨の影響もあり、道が落ち葉でびっしり、という時期になりました。残っている葉の隙間が目立ってきました。ただ、隣の芝生は青い、でなく、隣の銀杏は黄色い状態で、研究棟正面の銀杏だけ緑色を保っているのが気になります。それでも、下記とはだいぶ違います。今年の進捗は、去年と大差なさそうです。
20日(日) 例年のことですが、黄葉から落葉に向かっている駒場に対し、南に下った玉川通りでは、季節感が違います。徒歩圏内ですが、確かに気温が違います。
19日(土)  
18日(金) 北京理工大などのグループからセレノフェンを添加したペロブスカイト太陽電池が報告されました。1sunMPPT条件下で3000時間以上という耐久性がポイントのようですが、耐久性は評価法にバラつきがあり、まだ他との単純比較が難しいです。0.08cm2での効率23.4%で目立ちませんが、1cm2セルの他機関での測定値23.7%と、トップに迫る値が出ています。

タンデムを除く1cm2級ペロブスカイト太陽電池の変換効率上位は、以下のようになっていて、4月に紹介したこちらの論文が23.75%でトップを維持していますが、同論文はタイトルに「23.12%」と書かれていて、時々混乱します。
23.75% 中国・上海交通大 Sci. China Chem. 2022, 65, 1321.
DOI:10.1007/s11426-022-1244-y
2022/04/11 中国認証
23.41%
24.05%
@0.09cm2
23.7% 中国科技大合肥 Solar cell efficiency tables (Version 60) 2022/06/06 NPVM認証  
23.7% 中国・北京理工大 Science 2022, 378, 747.
DOI:10.1126/science.abn3148
2022/11/17 中国認証値 23.4%
@0.08cm2
23.44% 中国・清華大 Science Adv. 2022, 8, eabo7422.
DOI:10.1126/sciadv.abo7422
2022/07/15 中国認証
22.6%
24.42%
@0.1cm2
23.38% オーストラリア
国立大 (ANU)
Nature 2022, 601, 573.
DOI:10.1038/s41586-021-04216-5
2022/01/26 CSIRO認証
22.6%
 
Solar cell efficiency tables (Version 58) 2021/06/24
23.35% 中国・北京大 Science 2021, 373, 561.
DOI:10.1126/science.abh3884
2021/07/30 中国認証
22.6%
24.27%
@0.08cm2
23.25% 韓国エネルギー研
(KIER)
Science 2022, 375, 302.
DOI:10.1126/science.abh1885
2022/01/20   25.72%
@0.0803cm2
23.1% 中国・上海交通大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 1078.
DOI:10.1039/d1ee02897a
2022/02/03 中国認証
22.3%
25.1%
@0.0784cm2
23.02% 中国・四川大[成都] Energy Environ. Sci. 2022, 15, 4700.
DOI:10.1039/d2ee02277j
2022/09/16   25.17%
@0.09cm2
23.0% 米国・MIT
韓国化学研(KRICT)
Nature 2021, 590, 587.
DOI:10.1038/s41586-021-03285-w
2021/02/24   25.4%
@0.0937cm2
22.94% 中国・西安交通大 Sci. Adv. 2022, 8, eabk2722.
DOI:10.1126/sciadv.abk2722
2022/01/26   24.49%
@0.0706cm2
22.8% 中国・蘭州大 J. Am. Chem. Soc. 2021, 143, 18989.
DOI:10.1021/jacs.1c07518
2021/10/19 中国認証
22.10%
24.16%
@0.1cm2
22.8% 中国・清華大 Joule 2022, 6, 1344.
DOI:10.1016/j.joule.2022.05.002
2022/05/25   24.1%
@0.1cm2
22.69% 中国・蘇州大 Adv. Mater. 2022, 37, 2110482.
DOI:10.1002/adma.202110482
2022/02/05   24.23%
@0.062cm2
22.63% 中国・蘇州大 Adv. Energy Mater.
DOI:10.1002/aenm.202202207
2022/09/23   24.19%
@0.062cm2
22.53% 中国・武漢理工大 Science 2021, 372, 1327.
DOI:10.1126/science.abh1035
2021/06/18   23.35%
@0.148cm2
22.52% 韓国・成均館大
(SKKU)
Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2200632.
DOI:10.1002/aenm.202200632
2022/04/07   23.88%
@0.14cm2
22.50% 中国・蘇州大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202210613.
DOI:10.1002/anie.202210613
2022/09/05   23.12%
@0.062cm2
22.4% スイス連邦工科大
(EPFL)
ACS Energy Lett. 2021, 6, 3916.
DOI:10.1021/acsenergylett.1c01811
2021/10/15   23.57%
@0.16cm2
22.4% 中国・上海交通大 National Sci. Rev. 2022, 9, nwac127.
DOI:10.1093/nsr/nwac127
2022/07/05   24.7%
@0.1cm2
22.31% 韓国・蔚山科技大
(UNIST)
Science 2020, 369, 1615.
DOI:10.1126/science.abb7167
2020/09/25   24.82%
@0.0819cm2
22.29% 日本・物材機構
(NIMS)
Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2202029.
DOI:10.1002/aenm.202202029
2022/08/17 AIST認証
21.01%
逆構造
22.26% 中国・南開大[天津] Adv. Mater. 2022, 34, 2200705.
DOI:10.1002/adma.202200705
2022/03/01   24.37%
@0.1cm2
22.23% 中国科学院金属所
[瀋陽]
Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2204725.
DOI:10.1002/adfm.202204725
2022/06/22   小面積
23.74%
22.16% 中国・南昌大 Nature Commun. 2020, 11, 3016.
DOI:10.1038/s41467-020-16831-3
2020/06/15   逆構造
中国・暨南大学の麦耀华教授らが設立したペロブスカイト太陽電池企業・广东脉络能源科技有限公司(Mellow Energy) が初期投資を獲得したことについて、先週水曜日に報道(→翻訳)を紹介しましたが、その際は、獲得額は不明とされていました。これに関し、追加の報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)があり、数千万元を集めていたことが判明しました。
中国・Wonder Solar サイトに、視察者が新工場の完成予想図を見ている場面が出ています。この建物イメージ、一時期はサイトトップ画像でしたが、今は隠れています。百度地図で見ると、この位置で表示される写真が、建物にロゴを取り付けている場面でした。着々と進んでいますね。
もともと今年5月24-26日に予定されていた中国SNEC (16th International Photovoltaic Power Generation and Smart Energy Conference and Exhibition) は、12月26-28日に延期されていましたが、さらに来年5月24-26日に延期されるようです。上海の状況は難しそうですね。
「E&T Innovation Awards」で、Oxford PVが、「Most Cutting Edge Solution in Power and Energy」のWinnerになったようです。よく分かりませんが、受賞ですね。
もう銀杏の多くは黄葉から落葉に向かっている段階ですが、建物で日影になるところは緑のままなので、見栄えしません。
まもなく機能停止となる接触通知アプリCOCOAは、接触チェックの記録が、一昨日以降、更新されていません。このまま凍結でしょうか。
17日(木) 先週号のScienceで、有機薄膜太陽電池の解説が出ていました。冒頭の文章に書かれているMarburgの件は、こちらですね。
東大で女性採用を増やす計画に関する日経記事、ある意味、新聞辞令です。
16日(水) ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池の論文最高効率27.4%が報告されました。NREL認証効率26.29%です。
トロント大などのグループからの報告です。27.4%は0.049cm2の小面積セルで、1cm2セルでは26.03%です。これまでの最高値は、南京大グループの26.7%(JET認証26.4%、1cm2 25.3%)でした。

今回のポイントは、ペロブスカイト表面処理を 1,3-propane diammonium (PDA) で行なったことです。これにより、ワイドギャップペロブスカイト単独セルで効率20.2%(NREL認証19.3%)が得られています。いっぽう、Solar cell efficiency tables (Version 60) には、既に28.0%という記録が掲載されています。
韓国・UNISTが、ニュースリリースで、同校から10名が「世界上位1%研究者」に選ばれたと発表しています。Sang Il Seok、Changduk Yangなど、ペロブスカイト関係者の名前があります。内容は報道(→翻訳)で確認したものですが。
これは、クラリベイトの高被引用論文著者リスト2022年版を指していて、リストで東大所属者を探すと9人います。ただ、九大・安達先生東北大は早々にリリースされたのに比べ、東大は遅そうです。
フランスで4端子ペロブスカイト/シリコンタンデムモジュール年産5GWを目指す工場が計画されていると、Perovskite-infoで報じられました。
元情報はpv magazineで、さらに元のリリースはこちらです。2025年に商用化し、2030年までに年産5GWを目指すということです。パイロットラインの情報は追加取材によるのかもしれませんが、2023年末までに1500万ユーロ投資して稼働させるようです。2025年の事業化は5000万ユーロの投資による年産200MWの計画ということです。
中国电科院零碳研究院(ゼロカーボン研究所)の設立について報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。このゼロカーボン研究所は、中国電力科学研究院と中国能源建設グループ、杭州众能光电科技が共同で設立したもののようです。众能光电は、最近、サイトがつながりにくいのですが、生きていたのですね。
工学系研究科のイベント開催報告に、テクノサイエンスカフェ出張版 工学×ギャル「工学鬼盛テクノロジー↑↑無線給電シャンパンタワー令和伝説イン渋谷!!」開催報告が掲載されています。たしかにこの図は、既成概念を打ち破ってくれそうです。
20:59〜21:01の新宿方面です。都庁とドコモタワーの色の変化にお気づきでしょうか。
15日(火) Innovators Under 35Global Listは6月に発表されていましたが、このほど、アジア太平洋地域リストの発表が、中国・杭州で開催されたようです。報道(→翻訳)では、グローバルリストの面々が紹介されています。一方、アジア太平洋地域リストでは、ペロブスカイト関連研究者が3人選ばれているという情報です。アジア太平洋地域リストは、まだ公式サイトには出ていませんが、こちらで紹介されています。
日本人で唯一グローバルリスト2022に選ばれている人は、駒場にいるはずです。研究室集合写真は、先週(11/8)撮影のようです。
中国MBA起業家コンペで、西安交通大学のペロブスカイト太陽電池プロジェクトが優勝(→翻訳)したようです。ポーズも決まってますね。
中国・仁烁光能ニュースで、150MWペロブスカイト太陽電池モジュール生産に関する環境影響評価の公示が出ています。同社サイトトップの画像にあるのが、新工場の完成予想図でしょうか。
窓から見える黄葉は、より鮮やかに見えます
14日(月) いちおう有給休暇です。 年内5日消化必要、今日が2日目。
黄葉が進んできました。空との対比が見栄えします
12月21日(水)午後、「ペロブスカイト・ペロブスカイトタンデム太陽電池の耐久性向上に向けた取り組みと応用展開・今後の展望」オンラインセミナーが開催されるそうです。受講料 44,000円です。注目は、ホシデンでしょうか。

「ペロブスカイト太陽電池の様々な耐久性向上技術の紹介」
  金沢大学ナノマテリアル研究所 當摩哲也 氏
「ペロブスカイト太陽電池、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の耐久性向上と社会的インパクト」
  東芝エネルギーシステムズ(株) 五反田武志 氏
「IoT機器・センサー用の電源モジュールとしてのペロブスカイト太陽電池開発」
  ホシデン(株)、ホシデンエフディ(株) 滝川 満 氏

そういえば、宮坂先生が講師のハイブリッドセミナーが来週11/25(金)です。そちらは、会場受講44,000円、オンライン35,200円ですね。
Nature Energyに出されたCsPbI3系ペロブスカイト太陽電池の論文、β相とγ相のphase heterojunctionだそうです。話題作りには良いのかもしれませんが、性能を出すには、γ相の割合に、さらに制御が必要な感じがします。
接種後の副反応、今日が本番かもしれません。前回は36時間後くらいがMaxでした。
【3:00(33h)】37.4℃→【7:00(37h)】37.5℃→【8:00(38h)】37.2℃→【10:00(40h)】37.0℃→【11:00(41h)】37.4℃→【12:00(42h)】36.6℃→【19:00(49h)】37.1℃→【20:00(50h)】36.8℃→【23:00(53h)】37.0℃→【24:00(54h)】36.8℃→【25:00(55h)】36.6℃
13日(日) 接種後の副反応、今のところ軽度です。
【7:00(13h)】36.5℃→【16:30(22.5h)】36.8℃→【19:00(25h)】37.2℃→【20:00(26h)】37.5℃→【22:00(28h)】37.3℃→【23:00(29h)】37.2℃ (→上に続く)
今回は、咳や鼻水、喉の痛みが強いので、解熱剤でなく、ふつうの風邪薬を使ってます。って、副反応?
今日から太陽電池の国際会議PVSEC-33が名古屋で開催されます。瀬川研からも多数参加します。が、私は行きません。
12日(土) 予約どおり、3回目接種完了しました。オミクロンBA.4-5対応です。前回の副反応は解熱剤の効果でMax 37.9℃に留まりましたが、今回は、どうなるでしょうか。
【接種前】36.5℃→【19:30】36.5℃→【22:00】36.6℃ (→上に続く)
三井不動産レジデンシャル株式会社が開催する&EARTH教室「みらいをつくる授業」が、本日開催されたはずですが、さっそく、柔道着で工作している報道が出てます。さすがに、太陽電池そのものでなく、模造電池を使ったのですね。
11日(金) 官報に、「ペロブスカイト太陽電池自動作製装置 一式」の仕様書案に対する意見招請が公示されました。産総研による調達です。どういう人が仕様書案を受領できるのか分かりませんが、技術的詳細に関する知見が流出しかねません。「ペロブスカイト太陽電池自動作製装置」に関する知見を有している人が官報で情報を得る機会は、なかなか無さそうですが、おそらく、ここのサイトのほうが、情報周知能力が高そうです。さらには、U先生不定期日記などに出せば、意見が続々と寄せられそうです。が、U先生のほうも、こういう公示に向けて仕様書案を作成中です。。。。
10日(木) 以前から先行公開されていたNRELによる逆構造型ペロブスカイト太陽電池で効率25.49%の論文が、ようやく誌面掲載されました。改めて各所で報道されることでしょうが、既に昔の話題です。いっぽう、スクリーン印刷で作製したペロブスカイト太陽電池について、先行公開されました。0.05cm2で20.52%、1cm2で18.12%とかの効率で、というのも微妙ですが、Natureなのですね。
先日公開された補正予算案の経産省分資料に、「ポイント」に加え、各事業の概要がアップされました。この中で、3000億円が提示されたグリーンイノベーション基金事業は、
【実施中のプロジェクトにおける取組の追加・拡充】CO2等を原料として素材、製品及び燃料等を製造するカーボンリサイクル等の革新的技術につき、実施中のプロジェクトの成果創出や社会実装を加速する上での更なる研究開発・実証に取り組みます。
【取組が未実施の領域におけるプロジェクトの組成】国際的に技術開発競争が激化している量子コンピュータ等の先端技術を活用し、社会全体の行動変容に繋げるプロジェクトや、製造分野における熱プロセスの脱炭素化等に係るプロジェクトの組成に取り組みます。

ということで、やっぱり太陽光関係は縁がなさそうです。
ふと目についた論文「Childhood lead exposure is associated with lower cognitive functioning at older ages」、子供の時に鉛にさらされた影響の現れ方を調べたものですが、いろいろ他の要因の影響も大きそうに見えます。鉛にさらされたから学歴が低くなったというより、学歴の低い人が集まる地区の水道配管が鉛だった、とか。
U先生の帰国便、フライトそのものは国内線と同等ですね。前後の手続きが面倒なのでしょうが。
自宅のガス点検、当初の通知日から変更して今日にしましたが、平日昼間に対応可能な人は限られそうです。そもそも目的が点検なのか電気の営業なのか微妙な雰囲気ですし。
都庁の色合い、日々、また時間帯によって変わります。
業績リストを更新しました。瀬川先生と連名でない論文は、2003年以来です。
9日(水) 中国で、新たなペロブスカイト太陽電池企業・广东脉络能源科技有限公司が初期投資を獲得したことが報道(→翻訳)されています。同社は、暨南大学の麦耀华教授らが今年8月に設立した企業のようですが、検索して出てきた資料の中に出資額の表があり、麦教授は個人として510万元を出資しているようです。約1億円ですね。現在は小型テストラインを建設中で、来年には100MWライン、今後5年間でGW規模の大量生産ラインを実現する計画ということです。暨南大学新能源技術研究院のニュースには、麦教授の名前が繰り返し出ています。
香港城市大などのグループから、タンデムを除くフィルム基板ペロブスカイト太陽電池の最高効率23.68%が報告されました。
福建省計量科学研究院(国家光伏産業計量測試中心)での認証効率は23.35%となっています。逆構造型で、正孔輸送層PTAAとペロブスカイト層の間に、酢酸ペンチルアンモニウムを挟んでいることがポイントです。ブチル(C4)でもヘキシル(C6)でもなくペンチル(C5)というところが、なかなかマニアックです。

フィルム基板ペロブスカイト太陽電池のセル変換効率上位は、以下のようになります。詳しくはPDFも御参照ください。
24.7%
(タンデム)
中国・南京大 Nature Energy 2022, 7, 708. DOI:10.1038/s41560-022-01045-2 2022/06/09
23.8%
(タンデム)
スイス・Empa Adv. Energy Mater. DOI:10.1002/aenm.202202438 2022/09/30
23.68% 中国・香港城市大 Adv. Mater. DOI:10.1002/adma.202206387 2022/11/09
23.6% 中国・清華大 The Innovation 2022, 3, 100310. DOI:10.1016/j.xinn.2022.100310 2022/09/06
22.54% 韓国・成均館大 ACS Energy Lett. 2022, 7, 2893. DOI:10.1021/acsenergylett.2c01391 2022/08/08
22.44% 中国・陝西師範大(西安) Adv. Mater. 2022, 34, 2201681. DOI:10.1002/adma.202201681 2022/04/18
22.37% 中国・電子科技大(成都) Adv. Mater. 2022, 34, 2109879. DOI:10.1002/adma.202109879 2022/04/05
22.1% 中国・大連理工大 Energy Environ. Sci. DOI:10.1039/d2ee01879a 2022/10/12
21.76% 中国・西安交通大 Science Adv. 2022, 8, eabk2722. DOI:10.1126/sciadv.abk2722 2022/01/26
21.76% 中国・吉林大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 3439. DOI:10.1039/d2ee01326f 2022/07/13
21.73% 中国・香港城市大 Adv. Mater. 2021, 33, 2105539. DOI:10.1002/adma.202105539 2021/10/03
21.63% 中国・蘇州大 Adv. Mater. 2022, 34, 2200320. DOI:10.1002/adma.202200320 2022/02/24
21.50% 中国・厦門大 Adv. Funct. Mater. DOI:10.1002/adfm.202209516 2022/10/26
21.40% 中国・中科院寧波材料所 Adv. Funct. Mater. DOI:10.1002/adfm.202210600 2022/11/07
21.3%
(タンデム)
米国・NREL Joule 2019, 3, 2193. DOI:10.1016/j.joule.2019.05.009 2019/05/16
21.3% 中国・中科院大連化物所 Joule 2022, 6, 1931. DOI:10.1016/j.joule.2022.06.026 2022/07/21
21.10% 中国・厦門大 J. Mater. Chem A 2021, 9, 1574 DOI:10.1039/d0ta10717d 2020/12/14
21.1% 中国・中南大(長沙) Small 2021, 17, 2102368. DOI:10.1002/smll.202102368 2021/06/26
21.09% 中国・南開大(天津) Adv. Mater. 2022, 34, 2200705. DOI:10.1002/adma.202200705 2022/03/01
21.08% 中国・南昌大 Adv. Mater. 2022, 34, 2201840. DOI:10.1002/adma.202201840 2022/05/18
21.02% 中国・香港理工大 J. Mater. Chem. A 2021, 9, 21708. DOI:10.1039/d1ta07505e 2021/09/22
21.02% 韓国・UNIST ACS Energy Lett. 2022, 7, 1864. DOI:10.1021/acsenergylett.2c00637 2022/05/05
21.0% 中国・大連理工大 Joule 2021, 5, 1587. DOI:10.1016/j.joule.2021.04.014 2021/05/25
最近は夜景ばかりなので、たまには昼間の新宿方面。秋らしい色合いです。
8日(火) 今日午前は職場巡視で、いつもなら私が対応するところですが、2限授業の代役を頼まれたので、巡視対応の代役をお願いすることに。
補正予算案が閣議決定されました
経済産業省関係
現時点では、ポイントしかアップされていませんが、グリーンイノベーション基金事業に3000億円というのが目につきます。2兆円基金に、さらにプラス0.3というわけですが、500億のうちまだ300億の配分先が決まっていない状況の太陽光関係には、きっと縁が無いでしょう。基本的には、現時点で予算が足りていない!というところに回されるでしょうね。
環境省関係
物価高騰・賃上げへの取組の枠組みの中で挙げられた、地域・くらしの脱炭素化の加速によるエネルギー危機克服に係る各項目は、多少、縁がありそうな気もしますが、いろいろありすぎて的が絞れない面もあります。
■文部科学省関係予算案事業別資料集
ポイントは「革新的GX技術創出事業(GteX)」496億円でしょうか。JSTに基金が造成されるようですが、「蓄電池、水素・燃料電池、バイオものづくりの3領域を想定」となっているので、微妙に縁が無さそうです。ただ、各種施設整備や基盤的設備の整備がいろいろあるので、何か関係するかもしれません。
今夜のメインイベント、ですが、写真にするのが難しい月食です。欠けかたが少ない月は、明るすぎてうまく撮れず、ほぼ隠れた時点で、ようやく模様が見えます。が、皆既中は、ピントが合いません。できれば地上の景色と共に撮りたいところですが、iPhoneはもちろん、デジカメでも良い絵は難しいです。さらに、渋谷駅ビルから照射される光が、よりによって赤銅色のタイミングで、しっかり干渉してきました。
振り返って見たら、昨年11月にも、似たような写真を撮っていて、決定的瞬間も撮れていましたね。
夕日に照らされた銀杏は、黄色が映えます
以前、ハンファQセルズに関する報道(→翻訳)の中で、「3月にはドイツヘルムホルツ研究所と協力して最大28.7%効率のタンデムセルを開発して独自の最高効率を記録した」と書かれていましたが、それに対応する論文がこちらのようです。ペロブスカイト/シリコンタンデムセル報告例の多くはシリコンヘテロ接合型(SHJ)を用いていますが、この例は、PERx/TOPConを用いたものでの最高効率となっています。
ポーランドのSaule Technologies社と、協力関係にあるSolaveni社が、ヨウ素企業SQMによるGenius Challenge優勝したようです。
7日(月) JST未来社会創造事業「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域 令和4年度太陽エネルギー分野公開成果報告会が、今週金曜日(11/11) 13時〜17時 に開催されるという案内が出ています。というだけでは誰も先を読まない気がするので、プログラム転載します。元・出光興産の櫛屋さんの招待講演「CIS興亡史」が、どんなものなのか気になります。「亡」が入る研究発表は、なかなか無さそうです。だいたい、「〜の新展開」とか「〜の最新動向」、「〜の現状と展望」とかなので。Zoomウェビナーで、申込締切は明後日・水曜日(11/9)です。
13:00 金光義彦(京都大学/研究開発運営会議委員)  開会挨拶
13:05 岡田至崇(東京大学) 「中間バンド型太陽電池の現状と展望(招待講演)」
13:35 若宮淳志(京都大学) 「Sn系ペロブスカイト太陽電池の高性能化のための材料化学アプローチ」
14:05 早瀬修二(電気通信大学) 「Sn系ペロブスカイト太陽電池の界面制御による高効率化」
14:20 佐伯昭紀(大阪大学) 「マイクロ波過渡分光によるSnペロブスカイト太陽電池の電荷ダイナミクス」
14:35 丸本一弘(筑波大学) 「Sn系ペロブスカイト太陽電池の動作機構のミクロ解明と高性能化」
  休憩(5分)
14:55 吉田弘幸(千葉大学) 「電子分光で調べるペロブスカイト薄膜の表面構造と界面電子準位接続」
15:10 堀内 保(エネコートテクノロジーズ) 「ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた取り組みについて」
15:25 白井康裕(物質・材料研究機構) 「連続発電500時間超・鉛フリーペロブスカイト太陽電池の開発」
15:45 尾坂 格(広島大学) 「革新的有機半導体の開発と有機太陽電池効率20%への挑戦」
16:05 大北英生(京都大学) 「高分子太陽電池とペロブスカイト太陽電池の共通点と相違点」
16:25 櫛屋勝巳(元出光興産) 「CIS興亡史〜第1幕&第2幕(招待講演)」
16:55 金光義彦(京都大学/研究開発運営会議委員)  閉会挨拶
2PACzを正孔輸送層に用いた逆構造ペロブスカイト太陽電池で効率24.32%というだけでは、今さら採り上げるほどのことはないのですが、1cm2の半透明逆入射デバイスで効率20.31%を出していて、文献にあるタンデムに用いられているものより性能が高いと主張しています(文献値16.38%)。当研究室では、その文献値より高い性能を得ています(19.5%)が、それよりもっと高いですね。
Perovskite-infoで、2PACzを正孔輸送層に用いた逆構造ペロブスカイト太陽電池での最高効率21.85%として紹介されている記事がありますが、論文を見ると、poly-TPDを用いたものでの最高効率となっています。元情報のpv magazineの記事が間違っているのですが、そのまま拡散してしまうかもしれません。
中国・合肥欣奕华智能机器股份有限公司が、インライン・ペロブスカイト真空蒸着装置を量産納入したと報道(→翻訳)されています。元のリリースには、それらしい写真が出ています。どの層を蒸着するのか明確ではありませんが、OLEDの技術を応用しているらしいので、ペロブスカイト層でしょうか。
長崎県壱岐市で、再エネ水素システムの始動開始式が開催されたと報道されています。先端研と民間企業の共同事業体が進めている実証事業ですが、もう稼働していたのではなかったのでしょうか?
経産省ニュースリリースで、資源エネルギー庁の特設ページ「エネこれ」が紹介されています。「エネルギーと言えば、これ!」ということです。導入部(リリースからのリンク先)はこちら
東京都が東京湾臨海部で進めている都市計画「東京ベイeSGプロジェクト」の先行プロジェクトとして9事業が採択されたことが報道されています。もとの報道発表はこちらです。さらに、プロジェクトの説明はこちらにあります。報道の中の図にしても、プロジェクト説明の中のにしても、鳥瞰図だと未来っぽいですが、実際に人が見る視点でのイメージも欲しいところです。たぶん現状と大して変わらないような。
ダイヤモンドから1日過ぎた西の空は雲が多く、光の筋は見えますが、肝心の部分は雲の中で、先週と比較して想像するしかありません。これまでの例では、11月7日は、このような位置関係になるはずです。
明日11/8は皆既月食&天王星食で、国内では天気も良さそうですが、隣国に出張中のU先生からは見えるでしょうか? もし見えたら、かつて異国から月を詠んだのモードで、いかがでしょうか。
6日(日)  
5日(土) 三井不動産レジデンシャル株式会社が開催する&EARTH教室「みらいをつくる授業」が、来週土曜日(11/12)とアナウンスされています。ペロブスカイト太陽電池のくらしの中での活用アイデアを、オリンピアンのリードのもと、子供たちが自由な発想で考えると、どんなものが出てくるか気になります。若宮先生、お疲れ様です。
4日(金) いちおう有給休暇です。 年内5日消化必要、今日が初日。
韓礼元(HAN Liyuan)先生から声をかけられて手伝った総説が出ました。著者が中国オールスターという感じですが、そこに自分だけ入っていると、業績リストには示しにくい感じです。こちらとかこちらとかこちらとかこちらのようになったわけではありません。
先端研中庭の銀杏は、かなり黄色くなっているはずなのに、昨日示したように、写真で見ると、そこまで黄色くありません。で、屋内から撮ってみたところ、手前の緑色とコントラストがついて、奥の木が十分黄色く見えるようになりました。
3日(祝) 今日は授業がある祝日です。
ゲスト講師として、こちらの企業の、この方に語っていただきました。
印刷を施した有機薄膜太陽電池に関する記事、元のプレスリリースはこちらですが、元々の発表は、昨年12月に、タテイシ広美社MORESCO東海理化クリエイトからリリースされているものですね。
韓国・光州科学技術院(GIST)などのグループが、SnO2層とペロブスカイト層の間に挿入する新規材料を開発し、効率24.4%、光照射下で700時間安定なペロブスカイト太陽電池を実現したと報道(→翻訳)されています。元のプレスリリースはこちら、元の論文はこちらです。で?
研究室の目の前のイチョウは黄葉が進んできました。中庭の木について黄葉の進捗状況昨年と比べても、あまり差が分かりません。
浙江大などのグループからペロブスカイト/シリコン4端子タンデム太陽電池で効率30.24%が報告されました。
昨日まとめたもので分かるように、4端子タンデム最高値です。半透明ペロブスカイトトップセル18.57%+シリコンボトムセル11.67%となっていて、ボトムの効率がとても高いのが特徴です。ただ、ペロブスカイトトップセルは小面積(面積不詳)で測定して、シリコンボトムセルは、大面積製膜したペロブスカイトを光学フィルタとして用いているので、単純に足してよいものかどうか微妙です。
以前、SollianceがWebリリースおよびWCPEC-8での発表で、4端子タンデムで世界初の30%超としていましたが、本論文は7/27公開で、Sollianceの発表より前です。
2日(水) 中国光伏行业协会(China Photovoltaic Industry Association)の「ペロブスカイト太陽電池およびモジュールの電流電圧(I-V)特性評価方法(钙钛矿光伏电池及组件的电流−电压(I-V)特性测量方法)协会標準」の最終稿がこちらに出ています。
この协会標準は、案の段階の原稿や、4月8日に公告され、同15日に施行されたところまでは把握していましたが、最終稿が未確認となっていました。既に製品を出荷する段階に入っているということは、その製品の認証に使われているはずですね。
南京大から効率26.3%のペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池が報告されました。
9月のNorth Carolina大からの報告と同率2位です。中間層のボトムセル側に、PEDOT:PSSでなく、ITOナノ結晶層が用いられているところがポイントのようです。


ペロブスカイトを用いた2端子タンデム、4端子タンデムの効率上位プロットは以下のようになります。
   
全ペロブスカイトタンデムについて、デバイス構造とペロブスカイト組成を示すと、以下のようになります。
     

全ペロブスカイトタンデム太陽電池の変換効率上位一覧は以下のようになります。
26.7% 南京大 Nature 2022, 603, 73. DOI: 10.1038/s41586-021-04372-8 2022/01/17 JET認証26.4%
1cm2 25.3%
26.3% North Carolina大 Adv. Mater. DOI: 10.1002/adma.202205769 2022/09/30  
26.3% 南京大 Adv. Energy Mater. DOI: 10.1002/aenm.202202948 2022/10/30  
26.2% 南京大 Adv. Mater. 2022, 2110356. DOI: 10.1002/adma.202110356 2022/04/19  
25.6% 南京大 Nature Energy 2020, 5, 870. DOI: 10.1038/s41560-020-00705-5 2020/10/05  
25.6% North Carolina大 Adv. Mater. 2022, 34, 2110351. DOI: 10.1002/adma.202110351 2022/02/16 1cm2 24.2%
25.5% NREL Nature Energy DOI: 10.1038/s41560-022-01046-1 2022/06/13 NREL認証24.3%
25.1% 南京大 Science 2022, 376, 762. DOI: 10.1126/science.abn7696 2022/05/12 1cm2 24.8%
module 22.5%
25.05% 蘇州大/四川大 Nature Energy 2022, 7, 744. DOI: 10.1038/s41560-022-01076-9 2022/07/21 中国認証24.79%
24.9% 南京大 Sci. China Chem. 2021, 64, 2025. DOI: 10.1007/s11426-021-1059-1 2021/06/29  
24.8% 南京大 Nature Energy 2019, 4, 864. DOI: 10.1038/s41560-019-0466-3 2019/09/23  
24.7% 南京大 Nature Energy DOI: 10.1038/s41560-022-01045-2 2022/06/09 flexible on PET
JET認証 24.4%
1cm2 23.5%
24.6% North Carolina大 Nature Energy 2020, 5, 657. DOI: 10.1038/s41560-020-0657-y 2020/07/20 1cm2 22.2%
23.8% Empa Adv. Energy Mater. DOI: 10.1002/aenm.202202438 2022/09/30 flexible on PEN
23.5% 南京大 Solar RRL 2021, 5, 2100814. DOI: 10.1002/solr.202100814 2021/10/16  
23.5% Karlsruhe工科大 Nature Energy 2022, 7, 620. DOI: 10.1038/s41560-022-01059-w 2022/07/07 module 22.2%
23.3% Toledo大 [Ohio] Nature Energy 2020, 5, 768. DOI: 10.1038/s41560-020-00692-7 2020/10/15  
23.1% NREL Science 2019, 364, 475. DOI: 10.1126/science.aav7911 2019/04/18  
23.1% NREL Joule 2019, 3, 2193. DOI: 10.1016/j.joule.2019.05.009 2019/05/16 on PEN 21.3%
23.1% Eindhoven工科大 Adv. Mater. 2022, 34, 2110053. DOI: 10.1002/adma.202110053 2021/12/29  
23.1% North Carolina大 Nature Energy 2022, 7, 923. DOI: 10.1038/s41560-022-01102-w 2022/08/29 module 21.6%
23.0% North Carolina大 Nature Commun. 2019, 10, 4498. DOI: 10.1038/s41467-019-12513-x 2019/10/03  
なお、Solar cell efficiency tables (Version 60) には、小面積セル 28.0%(南京大)、1cm2セル 26.4%(四川大) が掲載されています。
日没位置が山の麓まで迫ってきましたが、よく見ると、山ではなく雲に沈んでいます。
世田谷区内の空き家群に関する記事、以前もあった気がしますが、このあたりですね。
静岡大学が発信している「静大発!カーボンニュートラル研究最前線 連続セミナー『第1回 ペロブスカイト太陽電池の材料開発 工学部電子物質科学科 下村 勝 先生』」に登場している下村先生の研究室サイトはこちらですね。
1日(火) 来週韓国で開催されるSungkyun International Solar Forum (SISF2022) に関して報道(→翻訳)されています。「今回の成均国際ソーラーフォーラムには(中略)瀬川教授など(中略)が招待講師として参加する」と報道されていますが、本当でしょうか?
韓国・光州科学技術院(GIST)などのグループが新規正孔輸送材料を開発し、ペロブスカイト太陽電池モジュールで効率21.35%を達成したと報道(→翻訳)されています。元のプレスリリースはこちら、元の論文はこちらです。どうみても、ほとんどEPFLのグループですが。別の報道(→翻訳)では、下記のself-healingと一緒に報じられています。モジュールで21.35%というのが、どれぐらいのレベルなのかについては、昨日出した表やプロットをご参照ください。
韓国・漢陽大などのグループが、ペロブスカイトに高分子材料を混合することで、機械的変形しても自ら性能を回復するself-healing太陽電池を開発したと報道(→翻訳)されています。元の論文はこちらですが、一見、フレキシブルデバイスで高効率を実現したかのような書き方です。効率23.25%はガラス基板のもので、PEN基板での効率は書かれていません。PEN基板デバイスの性能は、bending cycleテストでの効率低下度(と、supplement に I-V 曲線)だけが示されています。たぶん効率15%弱ですね。
中国光伏行业协会(China Photovoltaic Industry Association)の標準化技術委員会に関する報道(→翻訳)です。5月に募集(→翻訳)されていたものかと思いますが、現在、ペロブスカイトワーキンググループにはメンバーが34機関53人いるようです。日本だと何人くらい集めることができるでしょうか? 全員招集?
NRELチャートのインタラクティブ版を眺めていて、ふと気付いたのですが、PDF版で23.3%となっている多結晶シリコン (Jinko Solar) が24.4%になっています。Solar cell efficiency tables の Table 1 でも24.4%が掲載されていますから、NRELチャートPDF版のほうが間違っているのではないでしょうか? そうすると、CIGS 23.4%、ペロブスカイト/CIGSタンデム 24.2%を上回り、ペロブスカイト 25.7%に次ぐ順位になります。もはや、そういうところは関心が低いのでしょうね。
環境省が推進する脱炭素先行地域について、第2回選定結果が発表されました。応募を検討している話は多数ありますが、結局応募50件、採択20件だったのですね。こちらのロゴマークは、やや複雑です。
今夜の新宿方面、都庁は虹色です。こういう意義再びですね。
明後日に接種予約していたのですが、授業が行われる祝日で、私は担当でないのですが呼び出されてしまったので、予約変更しました。可能な日は、最短で来週土曜で、夕方しか残っていません。ということで、こういう予約になりました。もう増え始めているので、免疫がつく頃にはピークに達していそうです。

2022年(令和4年)10月
31日(月) 朝早いZoom会議
先週の、南京大学および仁烁光能による、ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池モジュールで効率24.5%の報道(→翻訳)の件、元情報が何なのか分からずにいたのですが、仁烁光能のWeChatだったようです。もはや、Webサイトでのプレスリリースでなく、WeChatが公式なリリース源とすると、どのように文献表示すればよいのでしょうか。
上記、いちおう公式発表があったという扱いでプロットに含めると、ペロブスカイト太陽電池モジュールの変換効率の国別プロット、及びペロブスカイト製膜法別プロットは以下のようになります。
      
モジュールの報告例上位一覧は以下のようになります。
active area
aperture area
2022/10/24 仁烁光能
(タンデム)
WeChat or link
(measured 2022/06 at JET)
 24.9% 20.25 cm2
2022/04/21 スイスEPFL
中国・華北電大
Nature Nanotech. 2022, 17, 598.
DOI:10.1038/s41565-022-01108-1
22.87% 24.63 cm2  
2022/05/10 スイスEPFL ACS Appl. Mater. Interfaces 2022, 14, 23297.
DOI:10.1021/acsami.1c24757
22.59% 30.24 cm2 (19.88%) (34.36cm2)
2022/05/12 中国・南京大
(タンデム)
Science 2022, 376, 762.
DOI:10.1126/science.abn7696
(24.1%) (GFF 0.933) 22.5% 20.25 cm2
Solar cell efficiency tables (Version 59) by JET 21.7% 20.25 cm2
2022/07/07 ドイツKarlsruhe
(タンデム)
Nature Energy 2022, 7, 620.
DOI:10.1038/s41560-022-01059-w
(23.7%) (GFF 0.947) 22.2%  2.56 cm2
2022/09/03 中国・厦門大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 4404.
DOI:10.1039/d2ee02162e
22.01% 18 cm2  
2022/01/17 韓国
UNIST, KIER
Nature Photonics 2022, 16, 119.
DOI:10.1038/s41566-021-00931-7
21.83% 25 cm2  
2022/09/23 中国
Microquanta
WEB release (link)
 (measured 2022/07 at JET)
  21.8% 19.35 cm2
2022/08/29 米NorthCarolina
(タンデム)
Nature Energy 2022, 7, 923.
DOI:10.1038/s41560-022-01102-w
(23.0%) (13.4 cm2) 21.6% 14.3 cm2
2021/11/18 中国
Microquanta
Solar cell efficiency tables (Version 59)
 (measured 2021/10 at JET)
21.4% 19.32 cm2
designated area
2021/11/04 スイスEPFL
中国・華北電大
Nature Commun. 2021, 12, 6394.
DOI:10.1038/s41467-021-26754-2
21.36% 26.00 cm2 (19.27%) (GFF 0.902)
2021/11/26 中国・天津大
スイスEPFL
Chem. Eng. J. 2022, 431, 133713.
DOI:10.1016/j.cej.2021.133713
21.08% 30.24 cm2 (18.55%) (34.36cm2)
2022/09/02 中国・暨南大
[広州]
Adv. Energy Mater.
DOI:10.1002/aenm.202202287
(22.06%) (12.26cm2) 21.07% 12.84 cm2
2022/04/07 韓国SKKU Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2200632.
DOI:10.1002/aenm.202200632
21.05% 25.98 cm2   (28.09cm2)
2021/09/07 韓国UNIST Joule 2021, 5, 2420.
DOI:10.1016/j.joule.2021.08.005
20.99% 15 cm2
(29.25cm2) 20.40% 31 cm2
2022/04/20 スイスEPFL Cell Rep. Phys. Sci. 2022, 3, 100848.
DOI:10.1016/j.xcrp.2022.100848
20.89% 30.24 cm2  
2021/07/30 韓国SKKU Energy Environ. Sci. 2021, 14, 4903.
DOI:10.1039/d1ee01440d
20.75% 23.27 cm2 (18.76%) (25.74cm2)
2022/03/01 中国科学院
物理研[北京]
Joule 2022, 6, 676.
DOI:10.1016/j.joule.2022.02.003
20.64% 10.4 cm2  
2022/07/29 中国科学院
青島能源所
Nature Commun. 2022, 13, 4417.
DOI:10.1038/s41467-022-32047-z
20.61% 14 cm2  
2021/06/18 中国
武漢理工大
Science 2021, 372, 1327.
DOI:10.1126/science.abh1035
20.51% 10 cm2
20.46% 17.1cm2
2022/06/02 日本OIST Nature Energy 2022, 7, 528.
DOI:10.1038/s41560-022-01039-0
(21.4%)   20.5% 22.4 cm2
2022/07/08 中国
武漢理工大
Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2204396.
DOI:10.1002/adfm.202204396
20.4% 10 cm2 (18.1%) (15 cm2)
2021/12/29 中国・陕西
師範大[西安]
Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2103491.
DOI:10.1002/aenm.202103491
20.33% 10.75 cm2  
2021/05/20 米国
North Carolina
Nature Energy 2021, 6, 633.
DOI:10.1038/s41560-021-00831-8
20.2% (GFF 0.92) (18.60%) (29.5cm2)
2022/09/05 中国・蘇州大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202210613.
DOI:10.1002/anie.202210613
20.17% 15.64 cm2  
2021/08/20 米国
North Carolina
Science 2021, 373, 902.
DOI:10.1126/science.abi6323
(21.8%) (GFF 0.92) 20.1% 17.9 cm2
2021/06/24 中国
UtmoLight
Solar cell efficiency tables (Version 58)
 (measured 2021/03 at JET)
20.1% 63.98 cm2
designated area
「ペロブスカイト」でGoogle検索すると、www.ペロブスカイト太陽電池.comがヒットします。まだ表示されないのですが、怪しいサイトに飛んでしまうのでしょうか?
Nam-Gyu Park先生がインタビューを受けている記事(→翻訳)、いろいろ突っ込みどころがありますが、「ペロブスカイトは、(中略) 最初に発見されたのは1839年だが、液体状態でのみ存在して安定性が落ちた。朴教授はペロブスカイトを固体状態にする技術を発見し」というところ、ペロブスカイトって液体だったのですか?
研究棟屋上に設置されている色素増感モジュール、一昨年9月はもちろん、今年6月と比べても、さらに劣化が進んでいます。特に激しい部分について、6月にもアートの一種のようと書いていましたが、さらに、酸化物半導体層も剥がれているように見えます。
日没位置が南に寄ってくると、そろそろダイヤモンドが気になります。が、今年は土日です。
東大のイベント案内で、UTokyo DAY 2022「GX〜東京大学が創る50年後の地球〜」って、東大が地球を創るのか、というツッコミを期待しているのでしょうか。
30日(日)  
29日(土)  
28日(金) 恒例の防災訓練。行方不明者が多数派のような。
今週、富士山について、白いとか影が延びているとかネタにしましたが、それぞれ報道1報道2になっていたのですね。
環境省からの予告通り、株式会社脱炭素化支援機構創立総会が開催されたようです。出資金204億円のうち、国からは半分で、民間82社から102億円が出資されたようです。例えばこちらとかこちらとかこちらとかこちらとか。
色素増感太陽電池の効率記録更新の件、意外と早く日本語報道が出ました。1ヶ月遅れ、ということはなかったですね。
ありがちな怪しいメール
27日(木) EPFLから効率15.2%の色素増感太陽電池が報告されました。色素増感太陽電池の最高効率更新です。
これまでの色素増感太陽電池の最高効率は14.3%、次点が14.2%でした。最近で目立っていたのはEPFLのNature Communications 13.5%ぐらいでしたが、今回の論文の色素とレドックス対は、そこに登場していたものと似ています。今回の論文のポイントは、色素吸着の前に、ヒドロキサム酸を酸化チタン表面に吸着させておくことのようです。
昨日のGX実行会議に関する報道を見ると、カーボンプライシングを、炭素税でなく賦課金とする方向のようですが、「ハイブリッド型」って、どこかで聞いたような語感が。
 ※2021年度修士論文「カーボンプライシング制度の現状と課題に関する研究」屋〇〇〇
「GXを実現する官・民の投資」としては、再生可能エネルギーの大量導入(31)、原子力:革新炉等の研究開発(1)、水素・アンモニア(7)、カーボンリサイクル燃料:合成メタン・SAF等(3)、製造業の省エネ・燃料転換(8)、脱炭素目的のデジタル投資(12)、蓄電池産業の確立(7)、船舶・航空機産業の構造転換(7)、次世代自動車(17)、住宅・建築物(14)、バイオものづくり(3)、CCS(4) などの項目があるのに対し、以降に書かれている項目は、@水素・アンモニア、A定置用蓄電池、B製造業の構造転換、C資源循環関係、D住宅・建築物、E次世代自動車関連、F商用車のFCV・BEV化、G次世代航空機、Hゼロエミッション船舶、I脱炭素目的のデジタル投資、11バイオものづくり、12 CO2削減コンクリ、13 CCS と並んでいて、いちばん額が大きいはずの「再生可能エネルギーの大量導入」(31兆円〜)が無視されている感じなのは、気のせいでしょうか。
予告どおり、道路が開通していました。できてしまえばふつうの道です。前夜の時点で、三宿方面はこちらと標識に表示され、旧道の標識からは「三宿」の文字が消されていましたが、ナビの時代、地図が変わらないと、車の流れは変わりませんね。比率として最も多い、梅ヶ丘方面から来る道でも、これまで直進だったところを左折するよう標識が変更されていますが、むしろ変わったことに気付く人のほうが少ないかもしれません。
次は東北沢区間ですが、まだこういう情報が公開されている段階ですから、来年末でも、まだ目途が立っていないでしょうね。
26日(水) Zoom会議が重なると、これまでは2台のPCで対応していましたが、今日は1台で2つ同時参加です。
台灣鈣鈦礦科技が、先週の展示会の模様を報告しています。ポイントは「水星一号線」と命名されたペロブスカイト太陽電池生産ラインのようですが、鉢植えの下に敷いてあるモジュールは本物でしょうか?
快晴なのに富士山が見えないと思ったら、コントラストが弱いだけだったのですね。
黄葉の進捗去年より少し早いでしょうか。
例の道路工事現場では、明日の開通を控え、入口を塞いでいた「新しい道路をつくっています」の看板が撤去されていました。
25日(火) 環境省から、株式会社脱炭素化支援機構創立総会の開催についてアナウンスされています。今週金曜日(10/28)の午後に開催されるようですが、会場に三田共用会議所(MAP)が選ばれたのは、何か理由があるのでしょうか。Wikiによると民間には貸し出しされない施設のようですが、株式会社ですよね?
今日開催された、「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」(仮称)発足式に関する報道、「国民運動」は、どこへ行ったのでしょうか。官民協議会は分かりますが。
先日、2年8ヶ月ぶりに渋谷駅乗り換えしたら矢印に頼りきりでしたが、唯一原型が残っていた(=案内無しで分かる)付近が、このほど閉鎖されたようです。まだ私の頭の中では、この時点のままなのですが。
日没位置が、だいぶ左寄りに(南寄りに)なってきました。西の富士山の影が、東の渋谷区役所方面へ延びている光景が見られました。東側の空だけ見ると、怪しい影にしか見えません。
木曜日の開通を控え、ほぼ完成段階の道路工事、北端の交差点の路面標示も揃ったように見えます。既存道路(淡島通り)側に右折レーンが設けられました。中間点からの眺めも、先週より整備されました。本格的な工事期間中、いつも沿道にミライがありましたが、いろいろな意味で、通り初めにふさわしい車な気がします。
シリコン・ヘテロジャンクション(HJT)太陽電池性能評価のラウンド・ロビンテスト結果の論文、キャパシタンスの影響に関する考察など、ペロブスカイトでも参照できるでしょうか?
ドイツ・ヘルムホルツ研究所(HZB)から、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の論文報告例で2位となる効率29.83%が報告されました。Fraunhofer ISE での認証効率は29.80%です。
ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の論文最高効率は、サウジアラビア・KAUSTのグループによる30.5%ですが、そのFraunhofer認証効率は29.3%でしたので、認証効率で比較すると本論文のほうが高い値になります。また、本論文の投稿(2022/3/10)は、30.5%論文の公開(2022/6/23)より先だったので、トップのつもりだったのでしょう。なお、これらより上に、既にNRELチャートに掲載され、CSEMからプレスリリースされている31.25%があります。
下記タンデムモジュール報道の件、こちらの報道(→翻訳)だと翻訳がつきます。
24日(月) 南京大学の Hairen Tan らが、面積20.25cm2のペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池モジュールで安定化変換効率24.5%を達成したと報道されています。I-V測定での値は、効率24.9%になっています。
報道では、南京大学ではなく、仁烁光能となっていますが、彼らが設立した会社の名前です。JET認証なので、active areaでなく、aperture areaとみてよいのでしょうか。「Designated area」の意味が気になります。
ペロブスカイトモジュールの論文最高効率は、EPFL等による22.87% (active area 24.63cm2)ですが、タンデムモジュール3つがaperture area効率で報告されていて、南京大22.5% (20.25cm2)は active areaなら24.1%相当、Karlsruhe大22.2% (2.56cm2)は23.7%相当、North Carolina大21.6% (14.3cm2)は23.0%相当の効率です。それらと比べても、今回の値は圧倒的な感じがあります。
セル効率24.95%とか24.38%とかでは、もうネタになりにくいです。
東大教授、成果あげても雇い止め 研究者殺す「毒まんじゅう」の罠だそうです。
23日(日)  
22日(土) 今週末は気温が上がる予報でしたが、前日には雲行きが怪しくなり、結局、気温が上がらず終わりました。同じパターンが続くような。
21日(金) 例の道路建設現場、どんどんそれらしくなっていきます。こちらにも横断歩道が作られ、こちらにも線が引かれました。来週木曜日(10/27)の午前11時から通行できるようになるそうですが、開通記念式典は行われないとのことです。せっかく、大正時代の構想が昭和時代に都市計画になり、平成時代に着工されて、令和時代に完成する、という事業なのですが。Yahooニュースでは、たまたまなのか、他にも、こちらとか、こちらとか、終戦直後の都市計画路線の開通情報が並んでいます。
先端研から東北沢方面へ向かう道路の拡幅工事、看板の表示が「道路拡幅工事に伴う道路工事をしています」って、まだ本体ではないということでしょうか。東京都の入札情報を見ると、今頃、道路景観整備基本設計などという項目があります。だからまだ完成予想図がないのですね。看板が多数あるのが不思議だったのですが、いろいろ分割発注されているようです。「支障物撤去工事」は、もう終わっているはずですが、例によって延長されています。街路築造1は、三角橋から東北沢の部分でしょう。4月までにできるのでしょうか。その2-2がメインに近いと思われますが、その1の業者がとり損ねたのですね。で、こちらはこちらで、こういう看板で、「道路拡幅工事に伴う道路工事をしています」になるのですね。来年8月までに、どこまで進んでいるでしょうか。
前回接種から3ヶ月経った人は5回目接種が可能なようですが、4回目が8月5日だったU先生は、11月初めに予定されたりするのでしょうか? 以前と異なり、今ならいつでも予約可能です。世田谷区の11月分は、一昨日の夕方から予約受付開始でした。
ペロブスカイト太陽電池の開発状況を、PERC、TopCON、HJTなどと比較してまとめられたものが、各所(→翻訳)、(→翻訳)などに出ています。もと情報が何なのか分かりませんが。
研究棟屋上の排水路に堆積した土に雑草が成長していたのですが、誰かが抜いたようです。それにしても、こうやって土が堆積していくということは、長い年月の後では何でも発掘対象になりそうですね。
駒場II構内各所で桜が開花していますが、駒場野公園前でも、多数開花していました。確かソメイヨシノとは違う花だったと思いますが、だいたい同じようなものです。ストリートビュー、2022年9月に、葉が無い状態が写っています。
20日(木) EV用電池などで成長している中国・寧徳時代(CATL)がペロブスカイト太陽電池に関する特許を出願していることが発表されたと、各所で報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。Google検索結果だけでも50くらい出てくるほど注目度が高い理由が分かりませんが、これでシリコンが危うくなったという論調の報道3(→翻訳)、報道4(→翻訳)などもあり、影響が大きいと見られているのでしょう。同社は、これまで態度が明確でなかったところ、特許を申請しているということは本気だ、という観測なのでしょう。が、本気なら、情報公開しないのではないか、というのは日本的な考え方でしょうか。
Greatcell Solarが、無機ペロブスカイト太陽電池で効率32%(→翻訳)という報道があります。おそらく低照度性能のことだと思いますが、真相は、どうなのでしょうか?
7月に開催された東京財団政策研究所オンラインシンポジウム「カーボンニュートラルに向けた日本のエネルギー政策のあり方〜ウクライナ危機とエネルギー政策〜」の動画と資料が公開されています。この中で、瀬川教授が「エネルギー高騰時代に求められるクリーンエネルギー技術」について語っています。
今日まで日本化学会CSJ化学フェスタだったことを忘れていました。
駒場キャンパス1号館には、時計台の足元に地下室があります。このように隠れた場所にあり、入口も、建物内とは繋がっていません。窓の外を見ると、辿り着くことが容易でないところに階段があり、狭い階段から回り込んだ所に入口があります。こんなところ、在学期間中に気付くのは難しそうです。地階平面図1階平面図が、どのように重なるのか、図面を見ただけでは分からないわけです。いったい、この地下倉庫には、何が置かれているのでしょうか?
19日(水) 電気通信大学から、PbS量子ドット太陽電池の世界最高性能達成がプレスリリースされました。「透過型電子顕微鏡像により、量子ドットの表面にペロブスカイト単分子層が形成され、それによって量子ドットがほぼすべての(200)結晶面に沿って互いに架橋していることが分かりました」と分かるようなTEM画像でしょうか?
CEATECのシャープ出展内容、経産大臣賞を受賞したこともあり詳しくレポートされています。こちらにも。
面積の見積もりが怪しい感じはありますが、ファイバー状の色素増感太陽電池で効率11.94%というのは、かなりの数字です。それ以上に、それを服に織り込んだ図が、わりと見栄えがいいです。中国・復旦大学のこちらのグループです。
宮崎で季節外れの桜とかいう記事がありますが、駒場II構内でも各所で開花しています。こちらは虫に葉を食い尽くされたことが原因と思われますが。肉眼では花が目立って見えるのですが、写真にすると枝ばかりで、花が目立ちません
昨日示した駒場II構内中庭の黄葉状況の写真で、手前の木の色合いが、黄葉にしては変だと思ったので拡大してみたら、銀杏(ギンナン)の色が見えているのでした。また、肉眼では柿の実が目立つのに、昨日の写真では全く分からないレベルだったので、拡大してみても、そんなに目立ちません。写真を切り出して示されないと気付かないレベルですね。
18日(火) こちらの工事等入札・発注情報に、「東京大学(駒場I)1号館改修(建築)設計業務(基本設計)」が公示されています。先日、「東京大学(駒場I)講義棟新営その他工事」が公告されていましたが、48人教室10部屋、80人教室5部屋が用意されるということで、1号館の半分の代替かな、と思っていましたが、やっぱりそうなのでしょう。1号館の半分ずつを移転して改修されるようです。で、改修工事が終わったら、新棟は仕切りが入れられて、講義室以外の目的で使用されるのでしょう。図面の中で、地下が気になります。階段を下りた先は、開かずの扉かと思っていたのですが、倉庫があったのですね。駒場歴33年にして、初めて知りました。
下北沢駅周辺の再開発に4万円以上寄付すると歩道に名前が刻まれるそうです。詳細はこちら。三軒茶屋駅とか用賀駅周辺には既に名前などが彫られていますが(寄付とは関係ないのかもしれませんが)、より露出度が高そうです。
中国・曜能科技が、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池で、中国初の30%超の認証効率30.83%を得たと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。
明日(10/19)から台湾国際智慧能源週(Energy Taiwan)が開催され、台灣鈣鈦礦科技股份有限公司勤友光電股份有限公司が、共同展示するようです。台灣鈣鈦礦科技はペロブスカイトモジュール、勤友光電は製造装置がメインのようです。台湾初の大面積ペロブスカイト太陽電池パイロットラインは、「水星一号線」と命名されているようです。
研究費申請などで利用するe-Rad、ログインの際に、いつも「非推奨環境の警告」が出ます。推奨環境は、Windows 10で、Firefox97やChrome98などとなっていますが、今や、ふつうWindowsは11で、Firefoxは105、Chromeは106です。内閣府は研究機関の情報システムの脆弱化を推奨しているのでしょうか?
環境省のプレスリリースで、来週火曜日(10/25)の「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」発足式が案内されていますが、政府が旗を振る「国民運動」は、少々違和感があります。
駒場II構内中庭の黄葉状況、まあ、去年と同じようなものでしょうか。
17日(月) CEATEC AWARD 2022経済産業大臣賞を、シャープの屋内光発電デバイス「LC-LH」が受賞したそうです。
昨年の東芝のフィルム型ペロブスカイト太陽電池に続く、太陽電池の受賞です。と言ってはいけないのでしょうか。あくまでも屋内光発電デバイスですね。

当社が出展する屋内光発電デバイス『LC-LH』は、屋内光を電気に高効率で変換できる色素増感太陽電池と、当社が長年培ってきた液晶ディスプレイ技術を融合。腕時計や電卓などに用いられる一般的な太陽電池に対して約2倍(屋内環境下)の発電効率を有し、小面積でもより大きな電力を出力することができます。また、電源コードが不要で電池交換の手間を省くことができるため、小型化や設置しやすさが求められる電子棚札やビーコン、ヘルスケアや環境関連のセンサなどのIoT製品、さらには各種リモコンやモバイルバッテリー用途にも適しています。さらに、使い捨て電池から『LC-LH』搭載に置き換えることで電池の廃棄による環境負荷の低減が可能となり、便利で環境にやさしい製品の創出につながります。2023年度に液晶工場の設備を活用した、高性能、高品質、低コストな『LC-LH』の生産を予定しています。

色素増感太陽電池と、どこが違うのでしょうか?
Perovskite-infoによると、東レエンジニアリングがペロブスカイト太陽電池製造ライン向けに、幅1mまで対応できるスロットダイコーターを出荷するそうです。そんな話、どこかにありました?
先々週は暖房モードだった研究棟の外調機が、先週は冷房モードになっていましたが、今日は再び暖房モードで運転中です。
16日(日)  
15日(土) このあたりに道路を通す工事は、さらに視野を遮るものが少なくなり、もう通れそうに見えます。駐車されている車が、走っている雰囲気を出しています。中間点の横断歩道のところまでは、ほぼ完成形に見えます。その反対側の上り坂も、形はできています。ここまでできていたら、歩行者くらい通せそうです。反対車線も同様です。淡島通りとの交差点は、もう一歩ですね。地図には、いつ現れるでしょうか。
この道路、先端研北側の区間でも工事されていますが、この感じでは先が長そうです。そして、両区間をつなぐ、先端研西側の区間は、まだ道路工事は着工していないのですが、意外と立ち退きが進んでいます。それでも、着工まで10年くらいかかるのではないでしょうか。
14日(金) 年に一度の健康診断昨年から身長が4mm伸び、体重が1.1kg減りました。血圧測定値が1回目と2回目で違いますが、2回目を採用しましょう(119/81)。急いで会場に到着し、離れたX線撮影場所を往復してすぐ心電図だと、安静時というより、運動後の心電図になりそうです。私の場合、安静時は変な信号が出がちですが、運動後は、すごく正常になります(従来通りなら)。また、昨夜の会食の効果は、血液検査結果待ちです。
駒場IIキャンパス周辺の電柱に表示された番号、「宇宙支」って、宇宙科学研究所に由来するのでしょうが、そのまま宇宙につながりそうなイメージになってしまいます。ここは「銀河連邦」とは関係ないのでしょうか。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索して出てきた求人情報、企業名は伏せると示しながら、文章中に「ゼオン」とあります。「次世代太陽電池素材」って、何でしょうか?
韓国・ハンファソリューションが、Qセルズ部門で、2026年6月にペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池を量産する(→翻訳)という技術ロードマップを公開したようです。もとのプレスリリースは自動翻訳が拒否されます。
韓国の代表的な科学者を紹介する「ブラボー K-サイエンティスト(→翻訳)」という企画があるようです。動画そのものはYouTubeにあり、24分もありますが、言葉の意味が分かりません。
今夜の新宿方面、雲に映るライトアップの明かりの位置が高いです。
研究棟エレベーター内に貼られたポスター、明日、この映画の試写会が行われるようです。
日経中文版のこちらの記事、日本語版では「脱炭素、大学研究に新基金 政府が1000億円規模」という記事ですが、対象は燃料電池、蓄電池、バイオ技術の3分野なのですね。グリーンイノベーション基金は企業向け、新基金は大学向け、という認識のようですね。でも、総合経済対策としては寄与しないような気がしますが。てっきり「理工系拡充へ学部再編を支援 文科省、基金設立」の件と混同していました。
13日(木) ネタが無い一日。明日の健康診断前夜に重厚フレンチ会食では、メタボな結果が出てくることがお約束のような。
まあ、フレキシブルペロブスカイト太陽電池で効率22.1%とか、効率28.5%のペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池とかでは話題にならないからネタが無いのですが。
12日(水) 日経中文版のトップに、「日企要借钙钛矿型光伏电池打翻身仗」という記事が出ています。
先日の「太陽電池、次の「本命」 積水化学や東芝25年にも事業化 ノーベル技術 迫る一歩」が訳されたものですが、ペロブスカイト太陽電池によって立て直す必要がある、というような、追い詰められた感がある見出しになっています。さらに、宮坂先生コメントの「日本、中国に学ぶ覚悟を」が、「日本要有向中国学习的准备」という記事になっています。
中国・极电光能(UtmoLight)が、756cm2のペロブスカイト太陽電池モジュールでJET認証の効率18.2%を得たとリリースしています。800cm2以上だと「モジュール」になり、Panasonicの17.9%を上回ることになるのですが、面積が足りないので「サブモジュール」扱いですね。
学校法人桐蔭学園と東急株式会社、東急電鉄株式会社が連携協定を締結したプレスリリースで、ペロブスカイト太陽電池の実証が挙げられています。もしかすると、「うめきた」駅より先に、東急の駅に登場するかもしれませんね。
11日(火) NEDO技術検討委員会@川崎 ひさびさの対面参加
2020年1月27日以来、2年8ヶ月ぶりの渋谷駅乗り換え&JR。渋谷は矢印に頼らないと行けないし、品川も、以前同様に階段を下りたらホームの場所が変わってました。これが今年2回目の電車です。この2年8ヶ月で、田園都市線4往復+片道2回、井の頭線1回が、電車に乗った全てでした。
背景事情は分かりませんが、アイシンのペロブスカイト太陽電池開発をPRするような記事が出ています。
日経GXでは、「苦境の「国産太陽光」、ペロブスカイト型で再挑戦」という記事が出ています。
商用モジュールを出荷するなど、ペロブスカイト太陽電池モジュールの商用生産で先行している中国・杭州纤纳光电科技(Microquanta)が、シリーズDの資金調達を完了した(→翻訳)と報じられています。いくら集めたのか分かりませんが。また、纤纳光电と金晶科技がTCOガラス供給に関して戦略的協定を締結した(→翻訳)ようです。着々と生産量拡大に進んでいるようです。
ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池で先行している南京大学の Hairen Tan らが昨年末に設立した仁烁光能は、8月下旬に数億元の資金を調達した(→翻訳)という報道がありましたが、今度は、総額15億元の投資計画を発表(→翻訳)したようです。
今夜の新宿方面、都庁がレインボーカラーです。こういう意義ですね。
駒場リサーチキャンパスに「食堂コマニ」がオープンしました。が、「おむすび定食」が少々お高く、敷居が高いです。
こちらの工事等入札・発注情報に、「東京大学(駒場I)講義棟新営その他工事」が公告されています。期間が10/18までなので、以降は見れないですが。このような3階建ての、特に飾り気のない建物が、裏門近くの、以前はトレーニング体育館があった所に建てられ、48人教室10部屋、80人教室5部屋が用意されるようです。駒場Iでの次の建設工事は、てっきり図書館II期棟と思っていたので、講義棟とはノーマークでした。これまでのキャンパス計画から、だいぶ外れるような気がするのですが、急に予算がついたのでしょうか?
今日は研究棟の外調機が冷房モードです。先日暖房モードになっていたので、そのまま冬を迎えるかと思っていましたが。
昨日から今日にかけての天気予報の気温予想が適切だったかどうかの評価は、都区内でも8℃ほどの差があると、どこを基準にするかで変わりそうです。
10日(祝) もともと29℃予想だったこともあり、熱中症に警戒という報道でしたが、この経過この分布に対し、現状も反映されていない予報では、信頼度に欠けます。熱気が一歩届かなかっただけなのでしょうが。
Zoom会議のために出勤。というのは置いておいて、スマホ版Zoomのアイコンが変わりました。これだと小さくしたときに分かりにくいのですが。
9日(日) このところ毎週、今週か、と待ちぼうけだったサンデーステーション、ほぼノーマークになったところで放映されたようです
8日(土) 接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」も、「ログチェッカー」と同様に、「0」になりました5/25に「0」になり6/7に「1」が記録されるまでの期間以来の「0」です。そろそろ次の波が見えていますが。
今日は気温が上がる予報だった気がするのですが、そこまで上がらず、現状に合わせた表示になると、17時から18時で3℃上昇などと、無理な予報になります。そうなるはずがないのですが。
7日(金) 2年半ぶりに、駒場キャンパス21KOMCEE West での授業実施です。
この建物は、ZEB(ゼロエミッションビル)を目指す「理想の教育棟」(「理想の教育」を行う建物ではなく、理想的な「教育棟」の意)として建てられたことを示す資料をメモ的にリンクしたのが2019年12月24日でしたが、その後、こんなに長期間にわたって使わないことになるとは、予想しませんでした。それはともかく、2030年ZEB化に向けた運用改善は進んでいるのでしょうか?
ドイツ・ヘルムホルツ研(HZB)から、シリコン表面にダイコート製膜して作ったペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池で効率25.27%の報告があったことが、Perovskite-infoに出ていました。いまさら効率25%台でとりあげる話題でもない感じですが、Graphical abstractのように限定条件をつければ、それなりの仕事ということかもしれません。プロットとしては、トップセルの製膜法別にしたこちらのようになります。やっぱり目立ちません。
いっぽう、別件で検索していたら、OPV/OPVタンデムの報道(→翻訳)がありました。昨年12月の論文に関するものと思われますが、OPV/OPVタンデム太陽電池の効率が20.27%です。鉛フリーという点で、Snペロブスカイトより将来性があるかもしれません。有機薄膜太陽電池(OPV)に関しては調べ方が不十分なので間違っているかもしれませんが、現時点で単セル最高効率は19.26%かと思います。
88年ぶりの寒さというのは盛っている感がありますが、あと10日もすればよくあるパターンです。最高気温/最低気温の表で、時刻が逆ではないかと思ってしまいそうな時間帯です。
さすが中国の7連休期間です。さっぱりネタが出てきません。
3月に交代した時は薄い色だった緑茶が、7ヶ月超の暗所保管(机の引き出し)を経て、色が濃くなって交代します
6日(木) 東京大学「気候と社会連携研究機構」の発足記念シンポジウムが、明日10月7日(金)14時から開催されます。私は授業の手伝いと重なるので出れませんが。終了30分前まで申込できそうです。
HIS沢田会長がハウステンボスに関するインタビューで以下のように語っています。
超薄型の太陽光パネルを今までの3分の1の値段で作れる。佐世保市を含む複数の工場候補地を検討している。製造したパネルは国内だけでなく、アジア全域で販売する計画だ。これはビッグビジネスになる。

ペロブスカイトとは書いてないですが、おそらくSaule社の工場の件ですね。
ペロブスカイト太陽電池関連企業として度々名前が挙がるフジプレアム、なぜ関連付けられているか分からなかったのですが、同社の情報誌「PRE」40号(2019.12)に、以下の記載がありました。
次世代の太陽電池として注目されているペロブスカイト太陽電池の実用化に向けて、京都大学とともに急ピッチで開発を進めております。フジプレアムではA4サイズのフィルムモジュールの作製を行い、スマホの充電や携帯型扇風機を稼働させることに成功いたしました。

続く「PRE」41号(2020.06)では、以下のように書かれていました。

その取り組みの一つが、京都大学とともに急ピッチで開発を進めている「ペロブスカイト太陽電池」です。次世代の太陽電池として注目されており、薄く曲がるフィルム型であるこの電池は、スマートウォッチなどのウェアラブル端末や災害時の携行型テントなどへの応用が期待されており、2年後の実用化に向けて着実に開発が進んでいます。

確かに、ここまで書かれていれば、期待が集まるわけですね。「PRE」44号(2021.12)では、「キーワード解説」ページにペロブスカイト太陽電池が登場し、以下のように説明されています。

今年9月、ポーランドのスタートアップ企業が建物の外壁などに設置する電池として出荷を開始、今後、イギリスや中国でも量産が始まる予定です。フジプレアムでは、京都大学が主導するペロブスカイト太陽電池の開発プログラムに参画して、研究を続けています。
スイスEmpa、中国・四川大などのグループから、フィルム基板ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池で2位の変換効率23.8%が報告されました。4端子タンデムでは効率22.6%となっています。
フィルム基板ペロブスカイト太陽電池のセル変換効率上位のリストは、以下のようになります。よりグラフィカルにまとめたPDFも御参照ください。
24.7%
(タンデム)
中国・南京大 Nature Energy 2022, 7, 708. DOI:10.1038/s41560-022-01045-2 2022/06/09
23.8%
(タンデム)
スイス・Empa Adv. Energy Mater. DOI:10.1002/aenm.202202438 2022/09/30
23.6% 中国・清華大 The Innovation 2022, 3, 100310. DOI:10.1016/j.xinn.2022.100310 2022/09/06
22.54% 韓国・成均館大 ACS Energy Lett. 2022, 7, 2893. DOI:10.1021/acsenergylett.2c01391 2022/08/08
22.44% 中国・陝西師範大(西安) Adv. Mater. 2022, 34, 2201681. DOI:10.1002/adma.202201681 2022/04/18
22.37% 中国・電子科技大(成都) Adv. Mater. 2022, 34, 2109879. DOI:10.1002/adma.202109879 2022/04/05
21.76% 中国・西安交通大 Science Adv. 2022, 8, eabk2722. DOI:10.1126/sciadv.abk2722 2022/01/26
21.73% 中国・香港城市大 Adv. Mater. 2021, 33, 2105539. DOI:10.1002/adma.202105539 2021/10/03
21.63% 中国・蘇州大 Adv. Mater. 2022, 34, 2200320. DOI:10.1002/adma.202200320 2022/02/24
21.3%
(タンデム)
米国・NREL Joule 2019, 3, 2193. DOI:10.1016/j.joule.2019.05.009 2019/05/16
21.3% 中国・中科院大連化物所 Joule 2022, 6, 1931. DOI:10.1016/j.joule.2022.06.026 2022/07/21
21.10% 中国・厦門大 J. Mater. Chem A 2021, 9, 1574 DOI:10.1039/d0ta10717d 2020/12/14
21.1% 中国・中南大(長沙) Small 2021, 17, 2102368. DOI:10.1002/smll.202102368 2021/06/26
21.09% 中国・南開大(天津) Adv. Mater. 2022, 34, 2200705. DOI:10.1002/adma.202200705 2022/03/01
21.08% 中国・南昌大 Adv. Mater. 2022, 34, 2201840. DOI:10.1002/adma.202201840 2022/05/18
21.02% 中国・香港理工大 J. Mater. Chem. A 2021, 9, 21708. DOI:10.1039/d1ta07505e 2021/09/22
21.02% 韓国・UNIST ACS Energy Lett. 2022, 7, 1864. DOI:10.1021/acsenergylett.2c00637 2022/05/05
21.0% 中国・大連理工大 Joule 2021, 5, 1587. DOI:10.1016/j.joule.2021.04.014 2021/05/25
冬学期(Aセメスター)の授業が始まりました。もう月曜から始まっているのですが、自分に関係するのは木曜4限・5限、金曜3限・4限です。初回だけオンラインということで、今日は、4限は休講ですが、5限は、この本著者の授業の裏方をしていました。
今夜の新宿方面緑色の都庁です。この緑色は、こういう意義があるようですが、今日だけで、今月の基本はピンクです。渋谷駅ビルはピンクです。六本木方面は関係無さそうです。
昨日にも増して気温が低下し、夏から冬へ移行しました。既に外調機(研究棟廊下に換気用の外気を供給しているもの)が暖房モードです。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「ログチェッカー」を使い始めてから初めて、「記録なし」となりました。
5日(水) 今週号のNatureで、日本のナノテクの広告特集が出ています。フラーレンの大量生産の話題で有機薄膜太陽電池の写真が登場している他、人工光合成の話題で理科大・工藤先生の実験室の写真が未来的です。あと、1887年製乾電池の写真とか。
Yahoo知恵袋で、ペロブスカイト太陽電池は、どこで買えますかと尋ねられています。誰か答えてあげてください。
昨日から気温が半減しました
4日(火) North Carolina大グループが、Sn/Pb混合ペロブスカイト太陽電池で効率23.2%、それを用いたペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池で効率26.3%を報告しました。ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池の効率で2位となります。逆構造型の正孔輸送層に、中性PEDOT/SnOClを用いています。
2端子タンデム太陽電池の効率プロットは以下のようになります。
 

また、中国・華南理工大(広州)グループから、ドーパントフリーという新規正孔輸送材料を用いたセルで効率23.1%、それを用いたペロブスカイト/有機薄膜タンデム太陽電池で効率22.2%も報告されました。投稿が昨年12月で、その時点ではペロブスカイト/有機薄膜タンデム太陽電池として最高効率でしたが、今年に入って、既に効率24%の報告も出ているので、だいぶ埋もれてしまう状況となりました。なお、単セルのペロブスカイトはCs0.05FA0.95PbI3、タンデムのペロブスカイトはCsPbI3-xBrx(単セル効率17.4%)が用いられているので、タンデムにして効率が下がったわけではありません。
iPhone歴が長い人にはふつうなのかもしれませんが、iPhoneの天気予報は、晴、曇、雨のほかに、風があります。今日の天気は強風。どうしてもなじめない表現です。
家の窓の外の電線に設置された黒い箱、何やらレンズのようなものが見えるので、盗撮カメラ? と気になっているのですが、拡大して画像処理してみると、NTTマークでした。でも、これって何なのでしょうか?
3日(月) 今日の所信表明演説、気候変動対策とか再エネとかカーボンニュートラルの文字は無く、「グリーン」という表現が登場しただけのようです。
1年前の初回所信表明演説では、

2050年カーボンニュートラルの実現に向け、温暖化対策を成長につなげる、クリーンエネルギー戦略を策定し、強力に推進いたします。

という一文だけでした。12月の所信表明演説では、

(3)気候変動問題
 人類共通の課題である気候変動問題。この社会課題を、新たな市場を生む成長分野へと大きく転換していきます。2050年カーボンニュートラル及び2030年度の46%排出削減の実現に向け、再エネ最大限導入のための規制の見直し、及び、クリーンエネルギー分野への大胆な投資を進めます。目標実現には、社会のあらゆる分野を電化させることが必要です。その肝となる、送配電網のバージョンアップ、蓄電池の導入拡大などの投資を進めます。火力発電のゼロエミッション化に向け、アンモニアや水素への燃料転換を進めます。そして、その技術やインフラを活用し、アジアの国々の脱炭素化に貢献していきます。エネルギー供給のみならず、需要側のイノベーションや設備投資など需給両面を一体的に捉えて、クリーンエネルギー戦略を作ります。

という一節でした。で、1月の施政方針演説では、

四 気候変動問題への対応
 過度の効率性重視による市場の失敗、持続可能性の欠如、富める国と富まざる国の環境格差など、資本主義の負の側面が凝縮しているのが気候変動問題であり、新しい資本主義の実現によって克服すべき最大の課題でもあります。2020年、衆参両院において、党派を超えた賛成を得て、気候非常事態宣言決議が可決されました。皆さん、子や孫の世代のためにも、共にこの困難な課題に取り組もうではありませんか。同時に、この分野は、世界が注目する成長分野でもあります。2050年カーボンニュートラル実現には、世界全体で、年間1兆ドルの投資を、2030年までに4兆ドルに増やすことが必要との試算があります。我が国においても、官民が、炭素中立型の経済社会に向けた変革の全体像を共有し、この分野への投資を早急に、少なくとも倍増させ、脱炭素の実現と、新しい時代の成長を生み出すエンジンとしていきます。2030年度46%削減、2050年カーボンニュートラルの目標実現に向け、単に、エネルギー供給構造の変革だけでなく、産業構造、国民の暮らし、そして地域の在り方全般にわたる、経済社会全体の大変革に取り組みます。どの様な分野で、いつまでに、どういう仕掛けで、どれくらいの投資を引き出すのか。経済社会変革の道筋を、クリーンエネルギー戦略として取りまとめ、お示しします。送配電インフラ、蓄電池、再エネはじめ水素・アンモニア、革新原子力、核融合など非炭素電源。需要側や、地域における脱炭素化、ライフスタイルの転換。資金調達の在り方。カーボンプライシング。多くの論点に方向性を見出していきます。もう一つ重要なことは、我が国が、水素やアンモニアなど日本の技術、制度、ノウハウを活かし、世界、特にアジアの脱炭素化に貢献し、技術標準や国際的なインフラ整備をアジア各国と共に主導していくことです。いわば、「アジア・ゼロエミッション共同体」と呼びうるものを、アジア有志国と力を合わせて作ることを目指します。

という一章でした。そして、今回の所信表明演説では、

第三に、グリーン・トランスフォーメーション、GXへの投資です。年末に向け、経済・社会・産業の大変革である、GX推進のためのロードマップの検討を加速します。その中で、成長志向型カーボンプライシング、規制制度一体型の大胆な資金支援、トランジション・ファイナンス、アジア・ゼロエミッション共同体。これまで申し上げてきた政策イニシアティブを具体化していきます。同時に、GXの前提となる、エネルギー安定供給の確保については、ロシアの暴挙が引き起こしたエネルギー危機を踏まえ、原子力発電の問題に正面から取り組みます。そのために、十数基の原発の再稼働、新たな安全メカニズムを組み込んだ次世代革新炉の開発・建設などについて、年末に向け、専門家による議論の加速を指示いたしました。

ということで、後ろ盾が無くなった感じです。
今夜の新宿方面、久々にドコモタワーも点灯しています。都庁含め、各所ピンクのライトアップです。
2010年から使ってきたLet's noteの画面が壊れました。頑丈なつくりなのですが、当たり所が悪かったようです。2000-2004年頃まで使用したPowerBookと、2002-2011年頃まで使用したThinkPadが、本棚の一部になっていますが、ここに加わることになるのでしょうか。
Windows7機ですが、これから先も使い続けるつもりで、今月末が期限だったウイルスソフトを3年も延長したところでしたが、これなら延長する必要はありませんでした。
2日(日) NRELチャートにインタラクティブ版が登場しました。データそのものの更新は無さそうですが、現時点では、比較的新しいプロットにJscの情報が欠けているというエラーがあります。元データで、途中まではJscの列に入っているデータが、後半では補正されたJscという列に入っているせいではないかと。
1日(土)  

2022年(令和4年)9月
30日(金) 秋分から1週間が過ぎ、立秋後などより圧倒的に早く、日が沈みます
東大の学内感染者数は、これまでこちらで公表されていましたが、9月30日をもって公表を終了するとのことなので、この画面で見納めになるかと思います。たぶん最終更新となる月別グラフで分かるように、休暇期間中は学生の感染を捕捉できていないと思います。教職員のほうが多くなるはずがないのですが。
接触通知アプリCOCOAの記録のほうは、前回話題にして以降、9/22分の記録が増えただけで、9/11分まではカウント範囲外となり、残り1件となっています。「一致したキーの数」も9/27に「2」から「1」に減り、あと一息です。
シャープからCEATEC出展についてプレスリリースされている中で、ペロブスカイト太陽電池を参考展示というのは、そんなにインパクトなさそうな気がしますが、「小さな光をエネルギーに変える、高効率の屋内光発電デバイス「LC-LH(Liquid and Crystal Light Harvesting)」を初出展します。時計や電卓などに用いられる太陽電池の約2倍の発電効率を有し、小さな面積でも高い電力が得られます。電池交換や配線の手間を省く、便利で環境に優しい商品の創出が可能となります。」というのが何なのか気になります。既に、2019年には、バッテリー交換不要のビーコン「レスビー」が出されていますが、今回はどういうデバイスなのでしょうか。
今月初めには「日本人科学者はなぜ中国に渡るのか」という記事が掲載されていましたが、今度は、「頭脳流出 研究者はなぜ中国へ」という4回連載があるようで、その第1回は「「戦国大名の覚悟」で中国へ ポスト争いに敗れ、腹をくくった研究者」ということです。関連記事で、7月の「中国へ渡る日本人研究者、そこから見えた日本の大問題」があり、さらに遡って、1年前の「ノーベル賞候補の日本人研究者、上海へ 「頭脳流出」と憂えるよりも」という藤嶋先生の話題に辿り着きます。

こういうプロットには、どういう反響があるでしょうか?
29日(木) 効率25.09%のペロブスカイト太陽電池が報告されました。これで、8、9月に紹介した効率25%以上の報告は5報目かと思います。

7月末に出した効率上位リストに追記します。
26.1% 中国ISCAS Science 2022, 377, 531. DOI:10.1126/science.abp8873 2022/07/28 Newport 25.56%
25.83% 韓国UNIST Nature 2021, 598, 444. DOI:10.1038/s41586-021-03964-8 2021/10/20 Newport 25.49%
25.72% 韓国KIER Science 2022, 375, 302. DOI:10.1126/science.abh1885 2022/01/20 Newport 25.39%
25.59% 韓国UNIST Nature 2021, 592, 381. DOI:10.1038/s41586-021-03406-5 2021/04/05 Newport 25.21%
25.49% 米国NREL Nature DOI:10.1038/s41586-022-05268-x 2022/09/01 NREL 24.05%
逆構造
25.4% 韓国KRICT Nature 2021, 590, 587. DOI:10.1038/s41586-021-03285-w 2021/02/24 Newport 25.17%
25.38% 中国清華大 The Innovation 2022, 3, 100310. DOI:10.1016/j.xinn.2022.100310 2022/09/06  
25.28% 韓国KIER Joule 2021, 5, 659. DOI:10.1016/j.joule.2021.02.007 2021/03/17 Newport 24.68%
25.17% 韓国UNIST Science 2020, 370, 108. DOI:10.1126/science.abc4417 2020/10/02 Newport 24.37%
25.17% 中国四川大 Energy Environ. Sci. DOI:10.1039/d2ee02277j 2022/09/16 中国認証24.51%
25.15% スウェーデン
Linköping
Science 2022, 377, 495. DOI:10.1126/science.abo2757 2022/07/28 韓国認証25.0%
25.1% 中国上海交大 Energy Environ. Sci. 2022, 15, 1078. DOI:10.1039/d1ee02897a 2022/02/03 中国認証24.30%
25.09% 中国科大合肥 Energy Environ. Sci. DOI:10.1039/d2ee02543d 2022/09/27 中国認証24.66%
25.08% 韓国UNIST Nature Energy 2022, 7, 828. DOI:10.1038/s41560-022-01086-7 2022/08/18  
25.05% 中国上海交大 Adv. Mater. 2022, 34, 2202100. DOI:10.1002/adma.202202100 2022/04/20 中国認証24.39%
25.0% 香港城市大 Science 2022, 376, 416. DOI:10.1126/science.abm8566 2022/04/21 中国認証24.3%
逆構造
24.98% 韓国SKKU ACS Energy Lett. 2021, 6, 1612. DOI:10.1021/acsenergylett.1c00452 2021/03/31  
24.9% 韓国UNIST Joule 2022, 6, 2175. DOI:10.1016/j.joule.2022.06.031 2022/07/25 Newport 24.40%
24.82% 韓国UNIST Science 2020, 369, 1615. DOI:10.1126/science.abb7167 2020/09/25 Newport 24.64%
24.81% 中国華北電力大 Joule 2022, 6, 2186. DOI:10.1016/j.joule.2022.07.004 2022/08/04 中国認証24.5%
24.79% 中国陕西師範大 Adv. Mater. 2022, 34, 2201681. DOI:10.1002/adma.202201681 2022/04/18  
24.7% 米国NREL Science 2021, 375, 71. DOI:10.1126/science.abj2637 2021/11/25  
24.66% 韓国UNIST Science 2019, 366, 749. DOI:10.1126/science.aay7044 2019/11/08 Newport 23.73%
24.63% 韓国SNU,KoreaU Nature Energy 2021, 6, 63. DOI:10.1038/s41560-020-00749-7 2021/01/04 Newport 24.35%
24.6% 韓国KoreaU Energy Environ. Sci. 2021, 14, 2419. DOI:10.1039/d0ee03312j 2021/03/02  
24.50% 中国北京大 J. Am. Chem. Soc. 2022, 144, 1700. DOI:10.1021/jacs.1c10842 2022/01/18  
24.5% 米国RiceU Science 2022, 377, 1425. DOI:10.1126/science.abq7652 2022/09/22  
データを集計して公開することで受賞に至ることもあるようですが、それには集計の自動化が必要ですね。
「都有施設における再生可能エネルギー見える化モデル事業(建材一体型太陽光発電設備)」の事業実施者決定について、東京都からプレスリリースされ、報道されています。結局、大成建設-カネカって、こちらの計画と同じ組み合わせですね。
銀杏(ギンナン)が散らばっているので、足元をよく見て歩きましょう。
ScienceのNewsで、Natureでの論文取り下げの件が詳しく書かれています。室温超伝導の行方は、どうなるのでしょうか。
28日(水) 朝からZoom会議×3件で夕方に。
先日の日経記事の中で、宮坂先生が「日本、中国に学ぶ覚悟を」と語っていたのが翻訳されて、「这一次日本必須向中国学习」(→翻訳)と記事にされています。
タンデムを除けば2位となる18cm2で効率22.01%のペロブスカイト太陽電池モジュールが報告されていました。ということで、月曜日に示した表に、こっそり追記しましたが、プロットに入ってないです。
27日(火) このプレスリリースを見ると、東芝は益々Cu2Oに力が入っているようですが、タンデムでペロブスカイトが出る幕は無いのでしょうか。
协鑫光电(GCL Optoelectronics)の范斌(Fan Bin) CEOが報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)でフィーチャーされています。随所で、気合いの差を感じます。特に、GCLグループ総帥の朱共山さんが范斌さんを連れて資金調達のために投資家を訪ね歩くくだりがなかなかです。朱さんは、冷遇されても顔色を変えなかった、というところです。
上記の報道2の「あとがき」のところに出てくる上迈新能源は軽量結晶シリコン太陽電池を開発しているようで、製品の「eArc」太陽電池モジュールは、「高効率結晶シリコン太陽電池技術と自社開発の高分子複合材料を採用し、ガラスレス、軽量、薄型の新型結晶シリコン太陽電池モジュールを実現した」とあります。「eArc」太陽電池モジュールの重量は、従来の太陽電池モジュールの30%である 3.3 kg/m2 が可能で、厚さを2mm未満に減らすことができ、形状とサイズを調整できるそうです。このように曲げて設置した写真もあります。
そういえば、先日「曲げられる結晶系太陽光パネル」の記事があり、中国メーカーからのOEM製品になる、と書かれていましたが、製造は、この会社なのでしょうか。
トリナ・ソーラー・ジャパンがビル外壁への太陽光パネル設置を提案というニュースがありますが、その内容はともかく、写真を見ると、先日のPV EXPOの際に、PV EXPOではなく、「脱炭素経営EXPO」に出展していたのですね。PVがほとんどないPV EXPOでしたが。
毎年指摘していますが、先端研で、この銀杏(イチョウ)の木は、黄葉の進行が妙に早いです。上から見ると、銀杏(ギンナン)の影響かな、という気もしますが、葉が茶色い部分も目立ちます。銀杏(ギンナン)から離れていると緑色を保ちやすいのかもしれません。しかし、建物側の木では、あまり影響ないようにも見えます。研究棟前の木銀杏(ギンナン)の色合いが違って見えますが、場所によるのでしょうか。
昨日撮った桜の写真は、いまいちだったので、改めて:東側駐車場脇での開花生協前での開花中庭北側での開花東門脇しだれ桜の開花です。さらに、西側駐車場脇でも開花していて、14号館脇と1号館脇を含め、7本が開花している状況です。
このあたりに道路を通す工事は、視野を遮るものが少なくなり、だいぶ道路らしくなってきました。交差することになる淡島通りにも既に標識が用意されています。一方、現時点で都道420号と都道423号の交差点となっている箇所では、標識の「三宿」の文字のところに工作の跡があります。従来「Misyuku」となっていたものが「Mishuku」に直されたとしか考えていなかったのですが、もしかして新道が開通したら、この文字は外されるのでしょうか?
Joule 9/21号表紙画像が、いろいろ意味深で、気合いが入っています。華北電力大グループによるものらしいです。
26日(月) 先端研の「防火・防災講習会」で、「危険物取扱監督者」として、毎年恒例の「危険物管理の要点」講演。
で、午前中Zoom。
グリーンイノベーション基金事業「技術・社会実装推進委員会」。
始まったばかりながら、要するに進捗評価なわけですが。
で、午後はTeams×2件。
日経新聞の1面に「エネルギー・環境 日経緊急提言 原発、国主導で再構築を 再生エネ7割目標に」という文字が大きく出て、社説2面、提言全文は見開き(24・25面)全面という、気合いの入った企画のようなのですが、電子版で有料会員限定記事のため、その気合いが伝わってきません。中文版で内容を把握したつもりでいたら、それは1面の記事の分だけでした。
化学工業日報の社説も、ペロブスカイト太陽電池や有機薄膜太陽電池に期待しているそうです。
NHK・サイエンスZEROは、おそらく再放送が済んだため、このページにあった予告編動画が見れなくなりましたが、「読むZERO」が掲載されているのと、YouTube動画が出てきました。再現ドラマ(?)が微妙です。これを受けてか、浦和南高校の校長ブログで、「本校の教育活動でも、生徒のチャレンジを、教職員は積極的に応援していきたいと考えています。生徒の皆さん、ぜひ色々な事に、勇気をもってチャレンジしてみましょう。」と書かれています。
駒場IIキャンパス内では、先端研14号館脇と1号館脇の桜が開花していましたが、駐車場脇でも開花生協前でも開花中庭北側でも開花東門脇しだれ桜も開花、ということで、少なくとも6本は秋なのに開花しています。いずれも早い時期に葉が虫に食い尽くされて、改めて葉を出す過程で花も出てきてしまった感じです。少し遅れて食い尽くされたものや、少しでも葉が残ったものは、このまま冬支度になるのでしょう。
インドのReliance Industries Limitedが、ペロブスカイト開発を進めている米国企業Caeluxに出資することがプレスリリースされ、報道1報道2されています。ただ、このCaeluxという会社、まだ実体がない気がします。一方のRelianceは、こういうところにも登場します。
Sollianceから、ペロブスカイトを使った4端子タンデム太陽電池で初めて30%超の変換効率を達成したとのリリースがありました。面積が合っていませんが、0.09cm2の透明ペロブスカイトセルで19.7%、4cm2のシリコンボトムセルで10.4%、合計30.1%ということです。
中国・杭州纤纳光电科技(Microquanta)のサイトに、19.35cm2のペロブスカイト太陽電池モジュールでJET認証の変換効率21.8%を得たことが掲載されました。

モジュールの論文報告例上位一覧に本例を加えると以下のようになります。 プロットはこちら
active area
aperture area
2022/04/21 スイスEPFL
中国・華北電大
Nature Nanotech. 2022, 17, 598.
DOI:10.1038/s41565-022-01108-1
22.87% 24.63 cm2  
2022/05/12 中国・南京大
(タンデム)
Science 2022, 376, 762.
DOI:10.1126/science.abn7696
(24.1%) (GFF 0.933) 22.5% 20.25 cm2
Solar cell efficiency tables (Version 59) by JET 21.7% 20.25 cm2
2022/07/07 ドイツKarlsruhe
(タンデム)
Nature Energy 2022, 7, 620.
DOI:10.1038/s41560-022-01059-w
(23.7%) (GFF 0.947) 22.2%  2.56 cm2
2022/09/03 中国・厦門大 Energy Environ. Sci.
DOI:10.1039/d2ee02162e
22.01% 18 cm2  
2022/01/17 韓国
UNIST, KIER
Nature Photonics 2022, 16, 119.
DOI:10.1038/s41566-021-00931-7
21.83% 25 cm2  
2022/09/23 中国
Microquanta
WEB release (link)
 (measured 2022/07 at JET)
  21.8% 19.35 cm2
2022/08/29 米NorthCarolina
(タンデム)
Nature Energy
DOI:10.1038/s41560-022-01102-w
(23.0%) (13.4 cm2) 21.6% 14.3 cm2
2021/11/18 中国
Microquanta
Solar cell efficiency tables (Version 59)
 (measured 2021/10 at JET)
21.4% 19.32 cm2
designated area
2021/11/04 スイスEPFL
中国・華北電大
Nature Commun. 2021, 12, 6394.
DOI:10.1038/s41467-021-26754-2
21.36% 26.00 cm2 (19.27%) (GFF 0.902)
2021/11/26 中国・天津大
スイスEPFL
Chem. Eng. J. 2022, 431, 133713.
DOI:10.1016/j.cej.2021.133713
21.08% 30.24 cm2 (18.55%) (34.36cm2)
2022/09/02 中国・暨南大
[広州]
Adv. Energy Mater.
DOI:10.1002/aenm.202202287
(22.06%) (12.26cm2) 21.07% 12.84 cm2
2022/04/07 韓国SKKU Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2200632.
DOI:10.1002/aenm.202200632
21.05% 25.98 cm2   (28.09cm2)
2021/09/07 韓国UNIST Joule 2021, 5, 2420.
DOI:10.1016/j.joule.2021.08.005
20.99% 15 cm2
(29.25cm2) 20.40% 31 cm2
2022/04/20 スイスEPFL Cell Rep. Phys. Sci. 2022, 3, 100848.
DOI:10.1016/j.xcrp.2022.100848
20.89% 30.24 cm2  
2021/07/30 韓国SKKU Energy Environ. Sci. 2021, 14, 4903.
DOI:10.1039/d1ee01440d
20.75% 23.27 cm2 (18.76%) (25.74cm2)
2022/03/01 中国科学院
物理研[北京]
Joule 2022, 6, 676.
DOI:10.1016/j.joule.2022.02.003
20.64% 10.4 cm2  
2022/07/29 中国科学院
青島能源所
Nature Commun. 2022, 13, 4417.
DOI:10.1038/s41467-022-32047-z
20.61% 14 cm2  
2021/06/18 中国
武漢理工大
Science 2021, 372, 1327.
DOI:10.1126/science.abh1035
20.51% 10 cm2
20.46% 17.1cm2
2022/06/02 日本OIST Nature Energy 2022, 7, 528.
DOI:10.1038/s41560-022-01039-0
(21.4%)   20.5% 22.4 cm2
2021/12/29 中国・陕西
師範大[西安]
Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2103491.
DOI:10.1002/aenm.202103491
20.33% 10.75 cm2  
2021/05/20 米国
North Carolina
Nature Energy 2021, 6, 633.
DOI:10.1038/s41560-021-00831-8
20.2% (GFF 0.92) (18.60%) (29.5cm2)
2022/09/05 中国・蘇州大 Angew. Chem. Int. Ed.
DOI:10.1002/anie.202210613
20.17% 15.64 cm2  
2021/08/20 米国
North Carolina
Science 2021, 373, 902.
DOI:10.1126/science.abi6323
(21.8%) (GFF 0.92) 20.1% 17.9 cm2
2021/06/24 中国
UtmoLight
Solar cell efficiency tables (Version 58)
 (measured 2021/03 at JET)
20.1% 63.98 cm2
designated area

Microquantaの21.8%が本当にaperture area (designated area)の値だとすると、GFF=0.95でactive area効率22.95%、GFF=0.93だと23.44%となるような水準です。どういう面積の測り方をしているのか、JETに聞いてみないと分からないですね。
25日(日) 中国・杭州纤纳光电科技(Microquanta)が、19.35cm2のペロブスカイト太陽電池モジュールでJET認証の変換効率21.8%を得た(→翻訳)ようです。貴金属でない金属対極って、何でしょうか? 従来の同社の記録は21.4%でした。
24日(土) 強雨の範囲が、例によって京王線や小田急線の北側に長らく押しとどめられていましたが、そこから南下したところ、先週に続いて、NHKニュースで「目黒川が氾濫危険水位に」と出て、気象庁でも、今回は紫色表示され、より危機感が出ていました。確かに水位が急上昇してかなりのレベルまで行っていますが、低下も早いです。
23日(祝) PVSEC、EU-PVSEC、PVSCを併せたWCPEC-8が、9/26-30にイタリア・ミラノで開催されます。プログラムには「perovskite」の文字列が142箇所あるようですが、日本からの発表は電通大のPD2人だけなので、日本人の発表はありません(たぶん)。他種太陽電池では、それなりに日本人がいます。
22日(木) 日経新聞の「ノーベル賞」シリーズの実質トップバッターで、「太陽電池、次の「本命」 積水化学や東芝25年にも事業化  ノーベル技術 迫る一歩」という記事が出ています。宮坂先生が大正微納製品を持っている写真が特徴的でしょうか。
3Dペロブスカイト層の上に2Dペロブスカイト層を製膜する際の溶媒を検討し、アセトニトリルとすることで、効率と耐久性が向上したという論文です。ペロブスカイト太陽電池で効率24.5%と、55℃RH65%での連続光照射2000時間で効率低下率1%以下を実現したそうです。いろいろ所属がありますが、メインは米国ライス大学でしょう。同じ号で、Br系ペロブスカイト量子ドットについて詳しく調べた論文も出ています。
実験室に行かない「在宅研究」の道を開く、という実験ロボット、どこまで使えるようになるでしょうか。
夕刻、研究棟入口に現れた工事計画説明会の会場案内、3号館南棟西側壁面への太陽光パネル設置に関するものです。昨秋、西門のところに事業概要説明とサンプルが設置されていましたが、そこから変化があるのかないのか、近隣住民として参加されたU先生の見解は如何でしょうか? 昨秋の掲示では、9月末までに竣工して、10月から性能評価期間に入っているはずでしたよね。
例の道路工事現場、上り坂を登りきった所に標識が出来ていました。淡島通りとの交差点の名前は下代田東になるようです。現在の地名だと「代田」は遠く西側のようですが、このあたりの町会が下代田東町会ですね。とかって、遠くに住む人の間では、とっくに既知の事実のようですが。
この方の感染は、どうしても揶揄されそうです。
21日(水) 効率25.17%のペロブスカイト太陽電池が報告されました、と言っても、それだけでは、もはやインパクトがなくなってしまいました。
6月にCsPbI3ペロブスカイト量子ドット太陽電池で効率16.53%を報告したグループが、今度は効率16.64%を報告しています。
中国・宝馨科技は、8月に、蘇州大学の教授との共同研究を開始することが報じられて(→翻訳)いましたが、今度は、西安電子科技大学のChunfu Zhang教授、Weidong Zhu副教授、および安徽大禹実業集団有限公司と、ヘテロジャンクション-ペロブスカイトタンデム、ペロブスカイト電池の産業化技術開発などに関して合意し、合弁会社を設立する予定と報じられて(→翻訳)います。3年以内にパイロットライン建設を完了し、その後1年半以内にGWレベルの量産ラインを完成させる、という、比較的現実的なスケジュールとなっています。こちら(→翻訳)にも報道がありますが、変換効率32%以上を目指すようです。同社の最新ニュース(→翻訳)では、新しい工場(ふつうの太陽電池の工場?)の予想図と、現場の空撮動画などが出ています。
先端研14号館脇のは、さすがに満開などということはありませんが、それなりに咲いていて、季節を勘違いしそうです。
20日(火) 日曜日(9/18)のNHK・サイエンスZERO放送を受けて、「読むZERO」が掲載され、それが記事となって現代ビジネスに出て、Yahooニュースmsnニュースなどにも広がっています。宮坂先生が、いろいろなところに登場しますが、小島さんも有名になりそうです。ただ、「小島さんが作った当時のペロブスカイト太陽電池」は、若干、捏造っぽい感じが。おそらく「小島さんが作ったのと同様のペロブスカイト太陽電池」ですよね。
外務省がアジア・中南米協力フォーラム 若手リーダー招聘を実施し、この中で、9月13日にはNEDOによるグリーンイノベーション基金に関する講義、14日には宮坂先生によるペロブスカイト太陽電池の研究と今後の展望についての講義が行われたようです。
論文発表された中では2位となる効率29.6%のペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池がソウル国立大グループから報告されました。
ハロゲンがヨウ素だけのペロブスカイトが用いられているのが特徴です。一般的には、トップセルのペロブスカイトをワイドギャップ化するため臭素が加えられている例が多く、ヨウ素だけのものでは、効率が24.75%とか24.72%に留まっていました。本論文のペロブスカイトは、Cs0.3DMA0.2MA0.5PbI3という組成で、そんなにワイドギャップ化するのか疑問もありますが、少なくとも結果としては出ています。トップセル単独で効率20.18%出ていて、Vocが1.21Vあります。タンデムセル効率29.60%は面積1cm2での値で、NREL認証値が28.37%です。
 この論文が投稿された6/9時点では、まだ効率30.5%の論文(認証値29.3%)は公開されていなかったので、トップのつもりだったかもしれませんが、認証値で見ると、現在3位になった効率29.32%の論文の認証値は29.15%あるので、ちょっと微妙な表現になったのかもしれません。今のところ、見つけた報道はこちら(→翻訳)だけです。研究者の顔が出てます。
 本論文では、in situの液相TEMで、貧溶媒を加えた際の結晶析出の様子を見ています。見た目のインパクトに対し、得られている情報が限定的な気がしますが、そういう手法が使えるのか、と意識したところ、別の論文でも「in situ Liquid-phase Transmission Electron Microscopy」をタイトルに有しているものがありました。両論文とも同じ装置を使っていると思いますが、JEOLのJEM-2100Fですね。
先日紹介したこの論文には、補足資料含めモジュールの写真は出ていませんでしたが、pv magazinePerovskite-infoには、目を引くモジュール写真が出ています。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら出てきたのですが、仕様書が出る精密天秤って、相当精密なのでしょうか。掲載期間が9/5〜20となっているので、もう見れないかもしれませんが。
台風の通過で、南風から北風に変わり、夏から秋になった感じです。ただ、新潟ほどの気温変化だと、体調崩しそうです。
19日(祝) 台風は、予報コースの右寄りいっぱいを通っていきました。
18日(日) NHKニュースで「目黒川が氾濫危険水位に」とか出て、気象庁でも赤く表示されたりすると危機迫る感じですが、確かに一時的に水位が急上昇しているものの、低下も早いです。
17日(土) 先端研14号館脇の桜の開花数が増えてきました。全景から探してみましょう。というのは難しいでしょうが、写真で御覧ください。
第1回「桐蔭マルシェ」のニュースで、ペロブスカイト太陽電池が目立っています。理事長が言及している所がポイント高いですね。
昨日書いたŻabka Eko Smartの情報、こちらの動画に、電子棚札発電ブラインドが写っています。
16日(金) ポーランドの小売業Żabkaが、本部のあるPoznań市に開業した試験店舗・Żabka Eko Smartに、Saule Technologiesが提供する、ペロブスカイト太陽電池を用いた電子棚札と発電ブラインドを導入した、と、Perovskite-infoで紹介されました。Żabkaグループによるプレスリリースはこちらです。それを引用したこちらのほうが、関連情報も見やすいかもしれません。Żabka Eko Smartは、ストリートビューで見ると、このあたりに写っている建物付帯の小店舗を改装したものでしょうね。まだ具体的なモノの写真が出てきていませんが、「一般共用施設への設置」の世界初の事例だったりしないでしょうか。
Żabkaのサイト、いろいろな緑色が駆使されていますね。人のことは言えませんが。
積水化学のフィルム基板ペロブスカイト太陽電池が「うめきた」に設置予定の件、毎日新聞サイトに出ているのは、共同通信記事のような気がしますが、いちおうメモ的にリンクしておきます。
韓国電力公社・電力研究院のペロブスカイト太陽電池開発に関する報道(→翻訳)です。7月には窓ガラス型太陽電池の大型化に成功(→翻訳)という報道があったところです。動画で雰囲気は分かるでしょうか。
物質・材料研究機構(NIMS)から「効率20%超で1000時間以上の太陽光連続発電を実現」がプレスリリースされ、報道されています。プレスリリースなら、世界トップレベルに対し、どのような位置にあるかを含めて出してほしいところです。
先週はほぼ葉が無かった先端研1号館脇の桜の木、少し葉が出てきましたが、よく見ると、数ヶ所で開花しています。昨日書いた14号館脇より花の数が多そうです。
通勤途中にある多門小学校の桜の木は、虫による食害はほとんどないように見えますが、しっかり注意書きがあります。それに比べると、駒場II構内は、とっても危険です。
標的型攻撃メールに関する注意喚起の後で学会発表の案内が、やや微妙なアドレスから届くと、添付ファイルを開く勇気がありません。
大学に飛び入学した人の今の記事、いろいろな問題点が浮き彫りになりそうです。
タイムパフォーマンス重視の若者に関する日経記事、中身が読めないので想像ですが、単純に合理的な話のような気がします。
15日(木) 先端研の「防災委員会」です。
何気に先端研ロゴ使うの初めてです。
記録破りの16.7%の効率」(→翻訳)として紹介されているこの論文の成果、「vacuum-free」はともかく、「solvent-free」は、少々言い過ぎな感じです。どのレベルまで「ロールtoロール」と言えるか微妙ですが、2年前のこの論文は、ロールtoロールのグラビア印刷で効率16.7%と書いてありました。「fully R2R-produced PSCs」の場合は13.8%となっていましたが。最近のこの論文の場合は、「R2R-compatible bar-coating-processed fabrication method」で効率21.76%とかでした。本論文のsupporting informationにあるこの表のような整理を、どうするか、ですが、いちおう、論文報告の完全ロールtoロール製造ペロブスカイト太陽電池としては、これまでで最高効率と言えるでしょうか。
中国・暨南大学(広州)グループから、開口面積当たり効率21.07%、有効面積当たり効率22.06%のペロブスカイト太陽電池モジュールの報告です。論文を書いた当時は最高効率のつもりだったのだと思いますが、投稿前に既に有効面積当たり効率22.87%の論文が出されていました。本論文は、レーザー加工プロセスにナノ秒レーザーを用いている点が特徴です。
この記事もそうですが、ペロブスカイト太陽電池に直接的な関わりは薄そうなのに、たびたび話題に上るのが、フジプレアムとホシデンですね。株価操作でしょうか。
兵馬俑の青い色素成分が超伝導材料(→翻訳)という話。無機材料に詳しい方、解説お願いします。
葉が虫に食い尽くされていた桜が芽吹き、最近勢いを増していましたが、遂に桜が開花しました()。 春ですね(?)
14日(水) 積水化学のフィルム基板ペロブスカイト太陽電池が「うめきた」に設置予定の件、先日の日経記事が中文版でも出ました。「日企将験証薄膜钙钛矿光伏电池的室外応用」 誰が読むのでしょうか。
色素増感太陽電池とは異なり、ペロブスカイト太陽電池では台湾の存在感が薄いですが、昨年9月に設立された台灣鈣鈦礦科技股份有限公司が、これから成長するでしょうか。ようやく検索にかかりました。
利用開始から777日となった、接触通知アプリCOCOA。「一致したキーの数」が「2」から「3」に増え、先週金曜日の接触が追加されました。そろそろ「終息が視野に入った」ということですが、路上にいる人々のマスク着用率が、先端研〜池ノ上駅では20/30と高いのに対し、池ノ上駅〜淡島通りでは21/40と半々、淡島通りより南では5/80と、1割を切っています。5人のマスク着用者は、幼児連れ4人&工事現場警備員1人で、普通の歩行者でマスクをしていたのは私だけ。ひとりだけ時代に取り残されている感じです。研究室内では立場が逆ですが。
13日(火) 積水化学に関する報道が続きます。財界ONLINEです。また、JR西日本のもう一つの狙いの報道もあります。
まだまだ出番がありそうな気がする接触通知アプリCOCOAですが、停止される方針のようです。現在776日目。明日ネタにして打ち止めでしょうか。
12日(月) 今度の日曜日(9/18)のNHK・サイエンスZEROに、宮坂先生が登場するようです。
ここを見る人は既に知っていそうですが、11月8日(火)に、光機能材料研究会第89回講演会「ペロブスカイト太陽電池開発技術の最新動向と将来展望」が開催されます。
東京大学「気候と社会連携研究機構」の発足記念シンポジウムが、10月7日(金)に開催されます。金曜3限・4限の授業の初回と重なっている気がするのですが、授業は誰が担当するのでしょうか?
光化学討論会と重なる日程なので、行ける人が限られた面もあるかもしれませんが、あさって9月14日(水)に開催される新潟大学カーボンニュートラル融合技術研究センター発足記念講演会では、松本真由美先生が記念講演をされるのですね。同センターの事業概要には、さりげなくペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の図があります。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら出てきたペロブスカイト太陽電池耐久性試験装置の調達情報です。親ページはこちら。某研究所のように仕様書が出てきたりしないのは常識的ですが、品名を指定してしまうと、その情報が世界中に拡散してしまうのが痛いところです。東大分が検索にかからないのは、たまたま?
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら行政事業レビューシートが出てきました。親ページは、おそらくこちら。なぜ今頃出てくるのか分かりませんが。
瀬川先生に技術提案したいとTwitterで頑張っている方がおられるようですが、Twitterを常用していない私は、リツイートもできませんし、そのうち文面が読めなくなってしまうので、画像保存させていただきました。瀬川先生よりも、こちらにアプローチしたほうが、応答が早いのでは? ただ、端子の取り方には画像の都合による誤解がありそうです。
東の空に現れた縞状の雲、飛行機雲が少しずつずれたものと思いますが、なかなか特徴的です。
構内中庭の銀杏並木で早くも黄葉が進んでいます、という趣旨で例年撮っている写真ですが、視野の左端に写っている桜の木について見直すと、ほぼ毎年食害されていることが分かります。これまであまり気にしていませんでしたが、落葉にしては早すぎですよね。
葉を食い尽くされていた桜の木に、葉が回復しつつあります。春ですね(?)
今夜の新宿方面、19時までは暗く、以降はこういう主旨で都庁が色づきました。ライトアップはLED照明でしょうか、瞬間的に点灯します。
火がつく「太陽光電気自動車」市場」(→翻訳)という記事で、オランダのLightyear社が紹介されています。報道によると、年内に「0」を発売し、2025年には3万ユーロ水準の「2」を量産する計画らしいです。6月13日に中国語記事(→翻訳)をネタにした時は、値段が177.25万元ということで非現実的な感じでしたが。Lightyear社サイトはニュースが続々と出ているので、なかなか情報に追いつけません。上記記事で同時に紹介されている米国Aptera社は、普通のクルマの形状でないところが、やっぱり難しそうな気がします。
「曲げられる」太陽光パネル、単結晶シリコン型です。そういえば、某プロジェクトの最終目標に、「架台を含めたモジュール重量3kg/m2以下」という記述がありましたが、3kg/m2の本製品は、何か関係あるのでしょうか? それにしても、さらっと書いてありますが、「中国メーカーからのOEM製品になる」というところが、日本の実情ですね。

という話題だけならサラッと流してしまうところですが、元ネタがないかと、記事にあるティーエスピーのサイトを見たら、「
太陽光のピンク社長」が登場していて、とってもインパクトがありました。
明日(9/13)開催されるヨウ素学会シンポジウムプログラムを見ると、講演6の発表者が気になります(〇柳田祥三・柳田真利・柳澤 将・瀬川浩司)。 さらに、ポスター発表No.37が気になります(〇柳田祥三・村上信行「ヨウ素、水素、遠赤外線の万病予防・治癒の理論検証」)。
明日(9/13)から京都大学・桂キャンパスで光化学討論会が開催されるので、学生を含む研究室メンバーが久々に出張します。が、私は該当しません。ざっと振り返ってみたら、宿泊を伴う出張は2016年12月のフランス行きが最後、国内出張は2016年5月の箱根、その前が2015年11月の九工大(日帰り)、その前が2014年11月ボルドー、で、新幹線を使った出張は、2014年3月の名古屋行きまで遡ります(たぶん)。
接触通知アプリCOCOAで検知された接触は、このまま0に、と期待したのですが、そういうわけにはいかず、「一致したキーの数」が「1」から「2」に増えました。昨日の検出分なので、少なくとも2週間は0になりません。
11日(日) 接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「3」から「1」に減り、ログチェッカーの件数と同じになりました。
10日(土) 明け方の東の空と、新宿方面です。
9日(金) 正孔輸送層のドーパントを工夫することでペロブスカイト太陽電池の耐久性を向上させたということでScienceに掲載されていますが、効率24.0%、85℃で1sun1000時間照射しての効率維持率92%というデータ自体は、いまでは特筆するものでもないように思います。それよりも、上海交通大からの論文で、Han先生の名前が入っていないのが注目点かもしれません。
CsPbI3を用いたペロブスカイト太陽電池で2位の変換効率20.5%を報告する論文が出ました。同グループの記録20.47%を少し更新する形になりますが、投稿は、こちらの論文が先でした。論文中には最高効率と書かれていますが、投稿の少し前に、21.0%が報告されています。

無機ペロブスカイトを用いたセルの変換効率上位一覧は以下のようになります。
21.0% 中科院物理研究所 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202201300. DOI: 10.1002/anie.202201300 2022/03/03 CsPbI3
20.8% 陝西師範大(西安) Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 23164. DOI: 10.1002/anie.202109724 2021/08/18 CsPb(I/Br)3
20.50% 陝西師範大(西安) Adv. Mater. DOI: 10.1002/adma.202202735 2022/09/01 CsPbI3
20.47% 陝西師範大(西安) Angew. Chem. Int. Ed. DOI: 10.1002/anie.202205012 2022/06/01 CsPbI3
20.44% 陝西師範大(西安) Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2203704. DOI: 10.1002/adfm.202203704 2022/06/02 CsPbI3
20.37% 蔚山科技大(UNIST) Joule 2021, 5, 183. DOI: 10.1016/j.joule.2020.11.020 2020/12/09 CsPbI3
20.32% 中科院青島能源所 Joule 2022, 6, 850. DOI: 10.1016/j.joule.2022.02.004 2022/03/03 (Cs/DMA)PbI3
20.1% 北京科技大 Adv. Funct. Mater. DOI: 10.1002/adfm.202209070 2022/09/12 CsPbI3
20.08% 中科院物理研究所 Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 13436. DOI: 10.1002/anie.202102466 2021/04/01 CsPbI3
20.06% 中科院化学研究所 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202203778. DOI: 10.1002/anie.202203778 2022/04/29 CsPbI3
20.04% 上海交通大 Adv. Mater. 2021, 33, 2103688. DOI: 10.1002/adma.202103688 2021/09/13 CsPbI3
20.04% 香港中文大 EcoMat DOI: 10.1002/eom2.12192 2022/02/25 CsPb(I/Br)3
20.01% 陝西師範大(西安) Adv. Mater. 2022, 34, 2106750. DOI: 10.1002/adma.202106750 2021/12/29 CsPbI3
サウジアラビア・KAUSTのグループが、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池でのPotential-induced degradation (PID)現象について検討したことが報道されています。1日で効率が半減するようです。ネタ元の論文はこちら
接触通知アプリCOCOAの記録で、ログチェッカーでは残り1件になりました。
8日(木) 積水化学のフィルム基板ペロブスカイト太陽電池が「うめきた」に設置予定の件、これまでの報道では2025年春頃とされていましたが、こちらの記事では、「2024年春に太陽電池を設置し、日照量や発電量を約1年間かけて計測する」と、設置時期が1年早くなりました。改めてプレスリリースを見直すと、「うめきた(大阪)駅」が2025年に全面開業すると書かれていますが、太陽電池の設置時期については書かれていませんでしたね。
フィルム基板ペロブスカイト太陽電池の最高効率23.60%が清華大グループから報告されました。コハク酸MAを添加したのがポイントのようです。
ガラス基板では効率25.38%、1cm2のフィルム基板セルで効率20.19%とのことです。これまでのフィルム基板セルでの最高値は、韓国・成均館大グループによる22.54%でした。本論文の投稿は2022/06/09で、成均館大の2022/06/17投稿(2022/08/08公開)より前でした。清華大学からプレスリリース(→翻訳)されています。
Nature今週号の「Nature Index」のテーマは「Energy」。ペロブスカイトの耐久性に関する記事や、武漢理工大学の広告記事などがあります。広島大学は有機太陽電池で攻めてます。「Leading 200 institutions」や「Top 50rising institutions」、「Leading 25 countries/territories」では、Chinaが目立ちます。
先日、中国のペロブスカイト太陽電池関連企業をまとめてレビューしている記事(→翻訳)と、そのシリーズ1号:京山軽机(→翻訳)、2号:捷佳伟创(→翻訳)、3号:迈为股份(→翻訳)、4号:亚玛顿(→翻訳)まで紹介していましたが、5、6、7号:寧徳時代、東方日升、森特股份(→翻訳)、8号:聆达股份(→翻訳)、9号:杭萧钢构(→翻訳)の記事が出ました。
新宿方面の夜空は、都庁ライトアップで赤くなっている箇所が左端なので、雲を照らしているのは駅寄り、若しくは東口ということが分かります。一方、渋谷方面の夜空を眺めていると、時々明るくなったり、色調が変わったりします。どこの影響でしょうか? 明るくなるのは、てっきり、遠くの雷光かと思っていました。
駒場IIキャンパス南端で、昨年大きく剪定されてオブジェのようになっていた木、現在も違和感のある形状です。
7日(水) 積水化学のフィルム基板ペロブスカイト太陽電池が「うめきた」に設置予定の件、共同通信配信により、各地方紙に出ているようなので、メモ的に記録しておきます。 共同東京新聞北海道新聞東奥日報秋田魁新報岩手日報河北新報福島民報新潟日報下野新聞千葉日報山梨日日新聞中部経済新聞福井新聞奈良新聞神戸新聞中国新聞徳島新聞愛媛新聞西日本新聞大分合同新聞デイリー
やはり1ヶ月遅れの日本語情報、7月末に発表されたペロブスカイト太陽電池最高効率更新の件、今頃(?)報道です。
日本語情報としては早いこの記事、上記と同時に公開された論文に関して出されたリリースを、ほぼ即時に伝えています。結果的に1ヶ月遅れなのは変わりませんが。それはともかく、記事の写真、「スウェーデンの大学の研究室」からイメージする風景とは全く異なる、東洋的な風景です。
ドーパントフリーのホール輸送材料を用いたペロブスカイト太陽電池で、小面積セル23.12%、モジュール20.17%(15.64cm2)の効率を出したという論文です。数字自体は特筆するものでもありませんが、そのままだとプロットに組み込まれるのが遠い将来になってしまいそうです。
モンクロシャチホコに真っ先に葉を食い尽くされた桜の木には、新しい葉出てきました。いっぽう、構内を見渡すと、中庭北側の並木にはほぼ葉が無く駐車場付近生協前1号館付近中庭南側4号館西側など、枯木のような状態で並んでいて、むしろ葉が残っているほうが奇跡的レベルです。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「2」から「3」に増え、ログチェッカーで見ると昨日の分が追加されました。まだ0は遠そうです。
6日(火) 中国のペロブスカイト太陽電池関連企業をまとめてレビューしている記事(→翻訳)です。太陽電池そのものを生産しようとしている企業は、だいたいこれまで紹介した通りですが、よく整理されているようです。図なので翻訳されず読めませんが。最近は、装置メーカーへの関心が高そうです。何の順番か分かりませんが、シリーズで紹介されそうです。1号:京山軽机(→翻訳)、2号:捷佳伟创(→翻訳)、3号:迈为股份(→翻訳)、4号:亚玛顿(→翻訳)など。
夜9時までは赤い都庁、9時以降はウクライナ色です。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「3」から「2」に減り、ログチェッカーの残り2件と同じになりました。
5日(月) 先日、米国インフレ抑制法の成立でハンファQセルズが喜んでいる(→翻訳)というニュースがありましたが、最も勢いづくのは、やっぱりファースト・ソーラーですね。年間生産能力が10GWを大きく上回ることになるようです。この記事の最後の段落がポイントでしょう。
過去に、ドイツを含む欧州、そして日本で太陽光発電市場を拡大させるためプレミアム価格でフィード・イン・タリフ(FIT)政策が打ち出された。FITが引き金となった市場は急激に拡大したが、利潤追求から低コストの中国産の製品へ需要が爆発し、ほとんどの国の太陽光発電メーカーは撤退するに至った。今回の政策は、消費と生産側にインセンティブを与えることで、国内のクリーンエネルギー自給自足に向け、弾みをつけることになりそうだ。
東大先端研で、ペロブスカイト(太陽電池)の作成業務の急募がかかっています。以前も同様の募集がありましたが、欠員補充ができていないようです。今回の募集期間は9/2-11/30となっています。「仕事内容」の表現が微妙で、これだけ見ると応募に不安を覚えそうです。
中国安徽省合肥市長豊県から、「ペロブスカイト薄膜太陽電池プロジェクト」を含む情報が発表された(→翻訳)ようです。合肥帝品数码科技が担当する、総額1億2057万元のプロジェクトのようです。
ロシアは小さいという記事です。
個人情報と引き換えにポイントが付与されていることを象徴する記事です。
今夜の新宿方面、都庁が赤いのは、こういうことによるようです。
研究棟前の銀杏、黄葉が進んでいる(8/17)と思っていたら、落葉が進んできました
太陽電池搭載のサイボーグ昆虫」(時事)の記事、他にも各社[ANNJNNNNN朝日共同ITmediaImpress]で報じられていますが、元の理研プレスリリースにある、いかにもGな写真は出てなさそうですね。「サイボーグ昆虫」というと、カブトムシなどを思い浮かべますが、「太陽電池を貼り付けたゴキブリ」というと、だいぶイメージが違います。元論文はこちら。有機薄膜太陽電池が、、、。
4日(日) 接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「5」から「3」に減りました。8/18、8/19の分が範囲外になったのでしょう。一方、ログチェッカーでは8/21分が範囲外となり、残り2件となりました。
3日(土)
2日(金) シーエムシー出版の月刊「機能材料」、9月号では「ペロブスカイト半導体の最先端」が特集されています。著者は、宮坂、瀬川、中崎、若宮、、、、。
逆構造型ペロブスカイト太陽電池での最高効率25.49%が報告されました。
ポイントは、ピリジンとFAが結合されたような構造の化合物でペロブスカイト層表面を後処理したことです。正孔輸送層はMeO-2PACzの自己組織化単分子膜(SAM)、ペロブスカイト組成はRb0.05Cs0.05MA0.05FA0.85Pb(I0.95Br0.05)3、電子輸送層側は、LiF/C60/BCP/Agとなっています。

現在、論文報告されたペロブスカイト太陽電池の最高効率は26.1%(認証値25.6%)ですが、逆構造型では25.0%(中国認証値24.3%)が、これまでの最高値でした。本論文の「Author contributions」の記載によると、デバイス作製は全て筆頭著者のQi Jiangさんが実施したようですが、この人は、2019年4月に中国科学院半導体研究所(ISCAS)から報告された効率23.3%(順構造)の論文の筆頭著者だった人と思われます。
NRELプレスリリースには、デバイスの写真が大きく出ています。
7年間で数千回の実験を行い、新素材の性能で世界をリード」(→翻訳)という、南京理工大グループに関する記事、対応する論文は書いてないので分かりませんが、おそらくScienceの効率24.1%の論文でしょうか。最近だとJouleで効率23.91%とかですね。「寝食を忘れて」という勢いは、最近の日本では無い感じですね。
日本人科学者はなぜ中国に渡るのか」という記事、序盤しか読めませんが、もしかして移籍するかどうか迷っている人を後押しする記事だったりするのでしょうか?
日本ではあまり話題になっていない気がしますが、米国インフレ抑制法で、中国企業が米国市場に入りにくくなるということで、ハンファQセルズが喜んでいる(→翻訳)ようです。
PV EXPOが、幕張メッセで一昨日から開催されていますが、その出展社一覧にある各社を分野別に並べ直してみると、以下のようになります。
【太陽光パネル】AGC / エイケイコムソーラー(中国)
【システム】ファーウェイ・ジャパン/華為技術日本 / Wave Energy / XSOL / novis / SILFINE JAPAN / ラプラス・システム / エネルギーギャップ
【架台】厦門ホープジー・テクノロジー / 厦門エンジェルソーラー / 厦門カセング金属科技 / 厦門ナイサンソーラーテクノロジー / 廈門プロフェンス新エネルギー / 厦門UIソーラー / 厦門MIBET NEW ENERGY / TMMジャパン(中国) / ベルテック
【フェンス】廈門プロフェンス新エネルギー / 厦門SRフェンス / 厦門トップフェンス / 南京Borvo Trading
【ボルト】トーネジ    【ケーブル】三鈞
【建設】石井建設 / カナフレックス / 西日本高速道路エンジニアリング九州 / ポリソイル研究会/丸八土建
【建設管理ソフト】アンドパッド
【撤去・リサイクル】ケイコーポレーション / 浜田 / PVkaitori.com
【室内電源】リコー / EcoFlow Technology Japan
【ポータブル電源】BigBlue Tech / 深セン新奥能源科技 / 深セン市UTLエネルギー
【パネル洗浄機】FIVEWORKS / 蘇州 IFBOT INTELLIGENT TECHNOLOGY / リセットカンパニー(韓国)
【ソリューションソフト】SOLARGIS / RYOKI ENERGY
【効率ブースター】四季洋圃能源科技(台湾)
【メディア】SOLAR JOURNAL / ヴィズオンプレス
【韓国パビリオン】Korea Energy Agency / Korea New&Renewable Energy Association / K-Solar Plaza / CORE Electric / EMH / BK Energy / Korea Aviation Light / オリックスグローバル(韓国鋼鉄センター)
太陽光発電展というより、二次電池・土木・建設展という雰囲気でしょうか。
先日示されていた台風情報の図が、つい二度見してしまうような形状でしたが、ここへ来て、よくある台風情報の図になりました。なかなか定まらない天気予報には、台風の影響は無さそうです。
こちらでの学内感染者数の報告が週1回になり、累計値しか分からないのですが、前回との差分を基に月別グラフにすると、とても余白の大きいグラフになります。
接触通知アプリCOCOAの記録で、ログチェッカーでは8/19分の3件が範囲外になり、残り3件となりました。一方、「一致したキーの数」は「6」から「5」に減りました。8/19分を1件と数えていて、8/18分もあわせて5件ということでしょう。
1日(木) ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら出てきたディスペンサーの調達情報です。
梅雨明け時期の記録が大幅に変更されましたこちらの報道発表によるものですが、日照時間の記録に対して妥当な期間なのかどうか微妙な感じがします。

2022年(令和4年)8月
31日(水) 来年度予算の概算要求の経産省分が公開されました。
太陽光発電の導入可能量拡大等に向けた技術開発事業」の概算要求額は34.0億円で、昨年の概算要求額33.0億円より増えているので、最終的な予算額としても、今年度の30.5億円より来年度は増えるでしょうか。資料の雰囲気が、昨年までのものから変わりました。昨年は、一昨年その前のものからペロブスカイトが消えたのが特徴でしたが。
参考として、今年度予算の所管府省別の割合をグラフ化してみると、厚生労働省(社会保障費等)、財務省(国債費等)、総務省(地方交付税等)で4分の3を占めていて、経産省とか環境省などは、小さな枠を争っている感じになります。といっても、上記予算は、一般会計でなく、エネルギー対策特別会計から来ているものですが。
積水化学のペロブスカイト太陽電池開発関連の情報は、基本的に日本語版ばかりで、H先生が総説を書く際に参照する情報は無いかと聞かれた際に、「・・・」という感じでしたが、先日のプレスリリースは、英語版もあったのですね。念のため30cm幅等の情報は除いて伝えていたのですが、英語版リリースにもしっかり書いてありますね。

また、社長メッセージにもペロブスカイト太陽電池が盛り込まれていますね。
長期成長に向けた仕込みのもう一つのケースとして、現在開発中のペロブスカイト太陽電池については、耐久性や発電効率などの面でこれまでの実績が認められ、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金事業に採択されました。脱炭素化の実現に必要不可欠な再生可能エネルギーの主力電源化へ向けて、今後も実証を進め、2025年の事業化を目指しています。
しっかり、2025年の事業化も書かれていますね。
中商産業研究院は、中国でのペロブスカイト太陽電池の生産能力が2022年の0.4GWから2030年には161GWに達する(→翻訳)と予測しています。これにより、ペロブスカイト太陽電池のシェアが30%になるという予測です。
中国・宝馨科技が、蘇州大学の教授との共同研究を開始することが報じられて(→翻訳)います。いちいち採り上げるレベルのことではないかもしれませんが。
中国・极电光能(UtmoLight)が先日リリース(→翻訳)していたプロジェクトの件が報道されて(→翻訳)います。
昨年末に工事予定が8月末までに延長された道路工事現場、さらに工期が11月中旬までに延長されました。だいぶ道路らしくなってきましたが、地図に現れるのは、いつになるのでしょうか。
この道路、構想は大正時代の関東大震災後に遡るらしいですが、都市計画決定が昭和時代の1946/04/25、事業認可の告知は2008/12/11、本工事前の共同溝工事は2017/03/28まで2017/07/31まで2017/09/15までと完工が延び、着工が平成時代の2019年夏、完成は2021/02下旬のはずが、時代が令和になると雲行きが怪しくなり、工期が2021/12下旬まで2022/08下旬までと延長され、今回の状況となっています。
30日(火) North Carolina大グループからペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池モジュールが報告されました。開口面積あたり効率21.6%、有効面積あたりでは23.0%です。先行してペロブスカイト/ペロブスカイトタンデムモジュールを報告した南京大グループ(22.5%/24.1%)、ドイツ・Karlsruheグループ(22.2%/23.7%)に比べると、ややインパクトに欠けます。ただ、ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデムセルで高効率を報告してきたのは、最近までこの3グループだけだったのですよね。
上記論文でもそうですが、デバイスの性能評価の際にはOriel、Newport、Enlitechなどのsolar simulatorが使われているのに対し、耐久性評価の際には「1sunのLED光源」が多く使われています。そのLED光源が何者なのか気になっていたところ、WCPEC-8のPlatinum Sponsorに、WAVELABSがありました。同社によると、太陽電池評価の約30%にWAVELABSの装置が用いられているということです。実情は、どうなのでしょうか?
日経中文版のトップに、中国の太陽光発電企業の増産が過熱しているという記事がありました。そんな記事、日本語版にあったか?と思って見直してみたら、こちらですね。日本語では有料会員限定なので内容が分かりません。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「7」から「6」に減りましたが、ログチェッカーでは8件のままです。8/19の分を1件と数えるか3件と数えるかの差が出ているのでしょう。
全国的に感染ピークを越えた状況が見えてきましたが、ふと「提供されたキーの数」を見直してみたら、8/17に47,795という数字が出ていました。こちらのサイトの方はグラフにして整理されていますが、やはり、この8/17の値が最大値のようですね。
29日(月) 中国・光晶能源科技有限公司が、数千万元の融資を得た(→翻訳)と報道されています。名前が出ている中で技術的な中心は、黄福志(Fuzhi Huang)教授かと思います。以前、この記事を紹介した時に、写真が若い、と言及してしまいました。今年5月の会社設立で、来年には100MWのパイロットラインを予定しているようです。有力な研究者が続々と創業していますね。
中国江蘇省常州で、8/25-26に、ヘテロ接合・ペロブスカイト・タンデム太陽電池に関するフォーラムが開催され、多くの企業がいろいろ語った(→翻訳)ようです。こちら(→翻訳)にも似たような報道があります。こちらに概略プログラムがあるので、発表者を見てみます。
これまでに紹介したことのある、ペロブスカイトモジュール製造の昆山协鑫光电材料有限公司(GCL Optoelectronics)、杭州纤纳光电科技有限公司(Microquanta)、無錫极电光能科技有限公司(UtmoLight)、大正微納科技有限公司(Dazheng)、中国华能集团清洁能源技术研究院有限公司、ペロブスカイト太陽電池製造設備メーカーの深圳市捷佳伟创新能源装备股份有限公司(Shenzhen S.C)、レーザー加工装置の乐普科光电有限公司(LPKF)、封止剤の常州百佳年代薄膜科技股份有限公司(Betterial)、タンデム太陽電池の南京大学、スイスCSEM、OxfordPV、KAUSTなどは、とりあえず置いておいて、それ以外を見てみましょう。
米国Quanexは建材会社ですが、吸湿剤を封入したペロブスカイト太陽電池の効率について発表したようです。 勤友光电股份有限公司は台湾企業ですが、真空技術について発表していて、捷佳伟创に日本の技術を伝えたところでしょうか?  大族激光科技产业集团股份有限公司(Han's Laser)は、レーザー加工装置と思われます。 北京天山新材料技术有限公司(TONSAN)は、封止材料ですね。 原速光电科技有限公司(Superald)は、ALD装置ですね。 弗斯迈智能科技有限公司(Fucusmain)は、製造装置のようですが、今のところよく分かりません。 浙江晶科能源有限公司は、晶科能源(Jinko Solar)との関係がよく分かりませんが、シリコンとのタンデム太陽電池を開発しているようです。 陕西众森电能科技有限公司(Gsola)は、I-V測定について語っているようです。
中国・工業情報化部などが、電力設備のグリーン化を加速するための行動計画を発表した(→翻訳)ようです。原文はこちらにありますが、幅広いエネルギー源について言及されています。
形状記憶化合物を用いた、体温で自己修復するペロブスカイト太陽電池(?)が報告されています。ほとんどネタでしかない感じですが、ある意味、インパクトはあるかと思います。
過去に出された天気予報を振り返ってみても仕方ありませんが、だいぶブレてます。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が、土曜日に「4」から「6」に増え、ログチェッカーの値と合っているように見えましたが、今日はログチェッカーの値が6件のまま、「一致したキーの数」が「6」から「5」に減り、よく分からない、と思っていたら、「5」から「7」に増え、ログチェッカーでは8件になりました。
28日(日)  
27日(土)  
26日(金) YouTubeのNEDO Channelの「NEDO LABO TALKS」、第3回は「NEDOの太陽光発電技術開発・前編」、そして、第4回は後編でペロブスカイト太陽電池が解説されます
株式会社LooopHeliatek社の有機薄膜太陽電池を国内独占販売することが、プレスリリースweb releaseされ、報道されています。
そういえば、Konarkaのモジュールはありましたが、Heliatekのものは、どこかにあるでしょうか?
PVeyeで、ペロブスカイト太陽電池の研究進捗が報道されているようですが、中身が読めません。
にわか雨、駒場を避けるのが定番のようです。
研究棟の下水のpHが、かなり低くなっています。pH5以下はアウトなのですが、以前の4.85より低く、4.39です。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら出てきた環境試験器の調達情報です。
中国・杭州纤纳光电科技(Microquanta)の姚冀众CEOが語った内容が報道されて(→翻訳)います。
ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池で先行している南京大学の Hairen Tan らが昨年末に設立した仁烁光能が、数億元の資金を調達した(→翻訳)ようです。この資金は150MWペロブスカイトモジュール量産ライン導入に使用されます。
以前の報道(→翻訳)の際に、
8月には6000平米の10MWペロブスカイトタンデムのパイロットラインを用いて300×400mmで効率22%以上を目指し、下半期には1.5万平米の150MW量産ラインを建設し、1.2×0.6mで効率20%以上を目指す、という、非常にスピード感のある計画です。
と書いていましたが、今回の報道の中で「現在、仁烁光能の10MWペロブスカイトタンデムR&Dラインは成功裏に構築されており、150MWペロブスカイトモジュール量産ラインの構築を計画しています」と、性能はともかく、ライン構築は計画通り進んでいることが示されています。
ドイツ・LPKF社が、中国でのGW規模のペロブスカイト太陽電池生産ライン構築を支援するため、最新のレーザースクライビング装置 LPKF Allegro BK24を中国市場に特別に投入(→翻訳)するそうです。従来のものは8本のレーザーを用い、1.5m/sでスクライビングすることで、総スクライビング速度12m/sとなっていたのですが、新機種は24本のレーザーを用い、2.5m/sでスクライビングすることで、総スクライビング速度60m/sを実現しています。さらに、高精度で信頼性も高いそうです。さて、日本の工場では、どういうスクライブ装置が稼働することになるのでしょうか。
25日(木) 韓国・ハンファグループに関する報道(→翻訳)、今後5年間で、防衛・宇宙航空分野に2兆6千億ウォン、エネルギー分野に4兆2千億ウォンなどを投資する計画とのことですが、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の話題と軍事技術の話題が並んでいると、微妙な感じです。同社サイトでは、KOR/ENG が選べますが、これは英語版がありません。
「ペロブスカイト」でGoogle検索して出てきた塗工装置の調達情報です。日本語が読めれば技術情報まる分かりです。
T先生によると、N社は、公社からの民営化後も入札で調達を続けていたものの、情報漏洩のもとになるということで、微妙なものについてはやめたのだそうです。入札で、落札する意欲があるように見えず、情報を得るために参加しているのではないかと疑われるケースが多々あったとか。
中国・大正微納科技のサイトに、先日の日経報道(→日本語版)の件が掲載されて(→翻訳)います。宮坂先生は首席科学家及特聘顧問から逃れられません。
Sollianceのサイトに、昨年12月以来の更新が加わった、と思ったら、こちらこちらも、人材募集でした。やっぱり、この人が抜けた影響は大きかったのでしょうか。
東側西側も、雨が降っているとしか思えないような霞み具合ですが、全く雨の領域がありません
鳥も、屋上塗装の上に立っていると疲れるようです。滑りやすいので。
1日に「442分の接触」した人の記事。175件?
24日(水) 朝8時からの会議が設定されると、出勤組には厳しいです。
11月25日(金)午後に、宮坂先生による「ペロブスカイト太陽電池/光電変換素子の最新開発動向と産業化の展望」セミナーが、会場受講/Live配信/アーカイブ配信のハイブリッドで開催されるようです。少なくとも、あさって(8/26)予定のこちらより多くの申し込みがあることでしょう(?)。
中国・常州百佳年代薄膜科技股份(Betterial)が、ペロブスカイト太陽電池向けの熱可塑性ポリオレフィン系封止フィルム「Billirial」を出荷した(→翻訳)ようです。このフィルムは、国際的に有名な化学会社(どこ?)と共同開発したもので、今年6月に最初のバッチを协鑫光电(GCL Optoelectronics)に納入したということです。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「9」から「4」に減り、ログチェッカーの値と同じになりました。
23日(火) ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池のうち、表面までテクスチャ構造のものとして論文最高効率となる効率28.84%が報告されました。論文報告のペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池全体の中では4位です。
既報の中で2位29.32%、5位28.8%のものは表面研磨したシリコン上にペロブスカイト太陽電池が形成されており、1位30.5%、3位28.9%、6位28.56%のものは、シリコン表面のテクスチャ構造を埋め尽くす厚さのペロブスカイト層があり、いずれもデバイス最表面は平らでした。本論文のものでは、テクスチャ構造に沿ったペロブスカイト層となっています。ただ、NRELチャート掲載でプレスリリースされた31.25%のものも、同様に最表面がテクスチャ構造となっており、あくまで論文最高値となります。
逆構造ペロブスカイト太陽電池の電子輸送層側に有機薄膜太陽電池の活性層に相当するものを組み込んだデバイスで、効率24.27%が報告されました。タンデムではありませんが、BHJ層も発電に寄与しています。
逆構造型で効率24%を超えているのは、これまで3報しかありませんでしたので、こういう構造としては最高効率です。また、PEDOT:PSSを用いたものの中でも最高効率です。なお、ペロブスカイト/有機薄膜タンデム太陽電池の最高効率は24.0%です。
有機薄膜太陽電池の(おそらく)論文最高効率19.26%が報告されました。
福建省計量科学研究院(国家光伏産業計量測試中心)National PV Industry Measurement and Testing Center (NPVIM)での認証値19.12%がありますので、Solar cell efficiency tablesにも掲載されるのではないでしょうか。これまでの有機薄膜太陽電池の最高効率は、おそらく19.05%でした。
中国・杭州纤纳光电科技(Microquanta)が、「GREENPV太陽電池モジュール技術革新賞」を受賞した(→翻訳)ようです。
中国・极电光能(UtmoLight)が、江蘇省無錫市錫山区科学技術局の人材プログラムで、チームプロジェクトと人材プロジェクトの両方で、それぞれ選ばれた(→翻訳)ようです。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また仕様書が出てきました。今度もグローブボックスですね。情報はこちら。しかしなぜ東北センターに?
2027年だと、そんなに遠い未来の話ではないはずですが、まだ動きが無いようにも見えるリニア計画に関する報道は置いておいて、航空写真上には次々と縦穴が見えてきています:。まあ、ふつうにこちらの情報を見たほうが早いかもしれませんが。
昨夜はこういう状況で、自動ドアから退館できないというオチでしたが、立派な貼り紙で表示されていたトラブルは、今日で解消しました。
サーバー停止ほかのお知らせです。自分用メモのようなものですが。
22日(月) 最近だと、23.93%(Nature Commun.)とか、23.91%(Joule)といった変換効率で、それなりの雑誌に出ていても、いちいち採り上げるほどのインパクトがありません。後者は、溶液中のイオンの動きをシミュレーションしてみました的な努力が加わっています。
中国・昆山协鑫光电材料(GCL Optoelectronics)のサイトに、久々に更新が加わり(といっても「業界情報」ですが)、 報道の引用(→翻訳)が出ています。
10月28日(金)午後に、ペロブスカイト太陽電池に関するZoomセミナーが開催されるようです。そういえば、同じ講師によるZoomセミナーが、今週、8月26日(金)午後に予定されていましたね。後者は申込期限が8月25日(木)16時で、受講料44,000円ですね。
東京都の太陽光義務化に関する記事、有料会員限定なので一部しか読めず、図も拡大できないのですが、この図、目黒区と世田谷区が区部から外れて、武蔵野市が区部に加わっているように見えるのは、気のせいでしょうか?
昨日は手書きの案内だったカードリーダー不具合が、今日は立派な貼り紙になっているということは、事態が長期化するのでしょうか。
先端研施設安全チームから、明日、害虫駆除のための消毒作業が実施されるというアナウンスがありました。が、対象のソメイヨシノは、既に葉が食い尽くされて、虫も姿を消しているように見えます。むしろ現在食害進行中の他の桜の木を消毒すべきように思います。いっぽう、オオバボダイジュも消毒対象ということで、14号館玄関脇の木を見ると、確かに多数の毛虫がお食事中です。モンクロシャチホコの幼虫の食害対象として、いろいろな樹種が挙げられていますが、シナノキ科は、検索した範囲では出てこないように思います。もしかして環境に合わせて進化したのでしょうか。
文科省から樹木の安全確保について通達が来ています。構内中庭に並ぶイチョウを見ると、結構大きな枝が折れているように見えますが、こういうのは対象になるのでしょうか。また、普通に生えていても、それなりに太くなったには、空洞があることが多い気がしますが、どう線引きするのでしょう?
研究棟前の銀杏(イチョウ)の木、鈴なりの銀杏(ギンナン)が色づいてきているのですが、葉のほうも黄色味を増しているので、あまりコントラストがつきません。いっぽう、3号館との間にあるトチノキは、光の具合にもよりますが、実の色が目立ちます。いずれも、上からは見えますが、下からは見えないかもしれません。
こういう記事を見ると、さすがScienceはアメリカの雑誌ですね。詳細は書きませんが。
接触通知アプリCOCOAの記録で、昨日は、8/7分の4件が除外されて、累計で4件になった、と思ったら、1件増えて5件になりました。今日、8/8分の1件が除外されて、改めて4件になりました。「一致したキーの数」は、「8」から「9」に増えただけです。
21日(日) 3年ぶりに実施された、電気設備点検のための構内停電の後、西門に入構禁止のお知らせが出ているのは想定どおりでしたが、その裏側が退構禁止のお知らせで封印されているのは想定外でした。さらに、カードリーダーが使えない状況も、予定外でした。ドライルームは、メインの6階では、再起動直前でも室内露点温度−12℃と好調でした。一方、5階ドライルームは、停電前の表示が怪しかったのですが、再起動時にはだいぶ高い露点温度になっていました。
20日(土) 停電に備えて、ドライルーム内を十分に乾燥させたのですが、運転停止ボタンを押すために自分が立ち入ると、一気に湿ってしまいます。とりあえず封印して、PCも電源切るので、これが停止前最後の記録になります。
19日(金) 3年ぶりの実施となる電気設備点検のための構内停電に対応する発電機が登場しました。
風景としては、2019年2018年2017年2016年と変わりませんが、当日の気温と湿度は、どうなるでしょうか?
久々のフルパワー運転で、ドライルーム内もしっかり乾燥中です。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が、昨日は「8」から「9」に増え、8/14分の接触が追加されましたが、今日は8/3分の記録が除外されて「9」から「7」に減った後、一昨日分の接触が追加されて「7」から「8」に増えました。注意して見ていないと、「8」のままだった、と誤認しそうです。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また仕様書が出てきました。「スプレー塗布装置用大気圧型グローブボックス」だそうです。リンク元の調達情報はこちらですね。先日の「真空蒸着装置接続用大気圧型グローブボックス」の際は、仕様書でなく調達情報が出てきたのですが、たまたまリンク先が間違っていたからだったのですね。
昨日の夕方に南の空に現れたという「火球」、SonotaCo Networkにもアップされていますが、その中で、Tokyo08観測点で撮影されたという動画、そこに写る夜景は、先端研から見える夜景と似ています。おそらく、同観測点は、池ノ上駅の少し南西にあるのではないでしょうか。
夜の渋谷方面駅ビルにも人影が見えます。夜空に向けて放射されるが、天体観測を妨げそうです。
中国科学技術部など9つの部門が6月に共同で、「科技支撑碳达峰碳中和実施方案」を通知(→翻訳)していましたが、このほど、その方針の解釈(→翻訳)が発表されたようです。
上記方針に関連して、协鑫光电(GCL Optoelectronics)の范斌(Fan Bin)董事長(会長)がインタビューに答えて(→翻訳)いるようです。そのうちアクセスできなくなりそうな気がするので、Google翻訳を、そのまま下記に転記します。一部下線で強調しました。

范斌(Fan Bin)氏は上海証券報の独占インタビューで、ペロブスカイトは次世代の太陽光発電材料の最良の選択であり、その効率と安定性は実験室で得られたものであり、今最も重要なことはそれを大量生産で実現することであると述べました。彼が与えた大量生産の期待は、3年から5年後だった。いつ結晶シリコン ルートを完全に置き換えるかについては、製品がオペレーターに結晶シリコン モデルよりも大幅に高い収益率を提供できる限り、結晶シリコンの置き換えは自然に行われると彼は考えています。彼はまた、現在の太陽光発電産業はもはや「松葉杖」を必要としないと述べ、市場が安定している限り、ペロブスカイト電池産業は成長できると信じています。

【上海証券報】18日に発表された「実施計画」では、エネルギー転換の「支援技術」の一つとしてペロブスカイト電池が挙げられていますが、ペロブスカイト業界にどのような影響があると思いますか?
【范斌】実は以前にも似たような政策がありました。「第14次エネルギー分野の科学技術革新5カ年計画」にはすでに「ペロブスカイトなどの先進的な太陽光発電技術を開発する」などの表現が含まれています。ペロブスカイトに関するコンセンサスは、昨年末から存在しています。ペロブスカイトは現在、次世代の太陽光発電材料の最良の選択であり、「高効率」、「低コスト」、「長寿命」の要件を同時に満たす唯一の材料です。

【上海証券報】「実施計画」は、「効率的で安定した」ペロブスカイト電池の開発に言及しました。効率性と安定性に関して、まだ克服しなければならない問題は何ですか?
【范斌】ペロブスカイトは人工的に設計された結晶です。レシピの継続的な改善と反復により、効率はますます高くなります。結晶シリコンの実験効率は5年間改善されていません。材料の配合を最適化し、結晶構造を最適化することにより、ペロブスカイト電池の最終効率は結晶シリコンよりも高くなります。これが問われることはまずありません。
 安定性という点では、初期のペロブスカイトは不安定で、「ペロブスカイトは不安定」という印象が残りました。実際に、ペロブスカイト電池で9,000時間の連続駆動で劣化しないという研究結果が出るなど、国内外の学術研究の成果がどんどん出てきています。ペロブスカイトの安定性の問題は実験室で十分に解決されており、現在は大量生産の安定性を解決する必要があります。

【上海証券報】効率性と安定性を評価する一般的に受け入れられている基準はありますか?
【范斌】現在、業界は結晶シリコンの標準に従ってテストしています。「効率的」の基準は非常に単純で、効率を見ることです。「安定性」に関しては、業界は現在、結晶シリコンの基準に従ってテストしています。ペロブスカイト電池は25年間観察されていないため、結晶シリコン IEC61215規格などの加速された方法が使用されています。結晶シリコンの標準がペロブスカイトに適用されるかどうか疑問に思う人もいるでしょう。また、ペロブスカイト電池には独自の業界標準が必要ですか? 私の知る限り、ほとんどの企業は必要ないと考えており、必要だと考えている企業は少数です。私自身、結晶シリコンの採用基準には納得しています。

【上海証券報】「実施計画」では、高エネルギー消費産業向けの生産プロセスの再設計についても言及されています。結晶シリコンは非常にエネルギー集約型の産業ですが、結晶シリコンからペロブスカイト電池まで、エネルギー消費をどれだけ削減できるでしょうか?
【范斌】消費電力に関しては、ペロブスカイトは結晶シリコンの約10%です。結晶シリコンセルの製造には1700度以上の高温が必要ですが、ペロブスカイトセルの最高温度は最初から最後まで150度を超えません。

【上海証券報】ペロブスカイト ルートの定式化は重要です。フォーミュラ以外に、機材や材料の面で現在どのような困難がありますか?
【范斌】式は出発点に過ぎず、材料システムが達成できる上限を決定するだけです。適切な製造設備も必要であり、製造設備は適切なプロセスに対応している必要があります。処方、設備、工程は欠かせません。
 ペロブスカイト セル デバイスにはしきい値があり、結晶シリコンよりもはるかに高くなっています。ペロブスカイト電池装置は、パネル業界で60%から70%、従来の薄膜業界で20%から30%、その他のペロブスカイト特有の結晶化装置が最も高いしきい値です。GCL Optoelectronicsの結晶化装置は自社で開発し、OEMを雇っています。

【上海証券報】ペロブスカイト電池が大規模に結晶シリコン電池に取って代わるには、どれくらいの時間がかかると思いますか?
【范斌】私たちの主な関心事は、オペレーターにより良い製品を提供することです。例えば、結晶シリコンなら5%、ペロブスカイトなら10%の還元率があり、それが当社の製品の価値です。より大きな価値を提供できるものである限り、オルタナティブの形成は当然のことです。
 時間的には、現在の100MW生産ラインは2023年末までに生産に到達する予定です。その後、GW級の生産ラインの構築に着手し、2024年の完成を目指していますが、結晶シリコンに比べるとまだ生産量は少ないです。そうして初めて、2025年までと推定される5GW〜10GWに移行できます。したがって、量産には少なくとも3〜5年はかかると思います。
 ペロブスカイトが私たちが設定した目標(モジュール効率 20%、単価 0.5〜0.6元)を達成できる場合、その「ボトルネック」は、産業チェーンが追いつくことができるかどうかだけになります。

【上海証券報】大量生産への道のりで、どのような政策協力が必要ですか?
【范斌】あまり必要ありません。市場が安定している限り、成長できると思います。現在、太陽光発電は補助金を必要とせず、「松葉杖」も必要ありません
18日(木) Nature Energyに登場した、エタノール系溶媒を用いて作製したペロブスカイト太陽電池で効率25.1%という論文、確かに溶媒成分の中でエタノールが最大比率ではありますが、エタノール:N,N-ジメチルアセトアミド=2:1という組成では、だいぶイメージが異なる感じがします。N,N-ジメチルホルムアミドを使っていない、と言っても、N,N-ジメチルアセトアミドも大差ない感じです。それでも、その組成に至るまでは、かなりの試行が必要だったと想像できます。
 この論文が公開される8時間前、報道で紹介されていました。その冒頭には、「この記事は2022年08月19日00:00から利用可能です。お客様の製作の便宜のため、あらかじめお送りするもので、その前には絶対に使用してはなりません」という注意書きが残ったままなのが、同国らしい姿勢です。
Natureに登場した、ペロブスカイト太陽電池を使って水を電解する論文、イメージ戦略ですね。昨年3月の投稿で、今頃ようやく掲載なわけですが、観光地めぐりのような写真です。水面にデバイスを浮かべて、というときに、こういう状況だと、鳥についばまれそうです。
毛虫に食い尽くされつつある桜の葉、一昨日は少し残っていたこの枝も、今日は完全に食い尽くされました比べてみましょう隣の木も、さらに寂しくなりました。葉と共に、多数いた毛虫の姿も見えなくなりました
週末の停電に向け、ドライルームの露点温度設定を徐々に下げていますが、自分が立ち入ると、急上昇します。
週末の停電に向け、自動印刷機貼合せ装置のブレーカーを落としました。もう、このまま通電されることがないかもしれません。
17日(水) だいぶ黄葉が進んできました。
中国・极电光能(UtmoLight)が、江蘇省無錫市錫山区の錫山開発区に、30億元を投資するペロブスカイト太陽電池のGW級生産ラインを有する産業基地プロジェクトに調印(→翻訳)したようです。同時に、8億元を投じる半導体工場も設置し、総投資額は38億元(→翻訳)になるようです。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「9」から「7」に減り、ログチェッカーの値と同じになったと思ったら、「7」から「8」に増え、過去分2件が減ったログチェッカーの値と差が出ました。
ドライルームが、昨日のフィルタ掃除の効果で、意外と順調です。
16日(火) シリコンを超える『タンデム型太陽電池』について」という動画を公開されているERESTAGE LABって、どういう方なのでしょうか? チャンネル登録者数5.69万人ということですが、Official Siteには動画一覧が並んでいるだけです。ほかにも「アイシンの次世代太陽電池【ペロブスカイト太陽電池】」(2022/03/26)、「【都知事】利用者が交換する太陽電池が登場【色素増感】」(2022/05/10)、「【毎分6m】東芝が『次世代太陽電池』の高速製造装置を発表しました」(2021/09/17)、「【21.1%】アルテミニシンで太陽電池の変換効率を向上【ペロブスカイト】」(2021/07/05)、「リコーが【色素増感】太陽電池の新作を発表しました」(2021/05/20)、「【金沢大学】次世代太陽電池の寿命延長に成功」(2021/05/18)、「【曲がる】フィルム型ペロブスカイト太陽電池【東芝】」(2020/03/25)、「ペロブスカイト太陽電池について【次世代太陽電池】」(2020/03/17)などなど、太陽電池ネタも多数ありますが、それに限らず、多彩な分野の動画が多数アップされています。2019年末に、「チャンネル登録者数【100人】突破記念!【極意を語る】」という動画がありますので、2年半で5.69万人まで増えたのですね。それ以前と以後で、内容が全然違います。
それにしても、何故これまで検索にかからなかったのでしょう?
スウェーデンのスタートアップ・Evolar社が、開発中のペロブスカイトを用いたタンデム太陽電池で、25年の安定性を満たしたと発表しています。ネタ元はPerovskite-infoなのですが、データの提示が無く、光を当てている状態ではない気がするのですが、どうなのでしょうか。
今年も毛虫の季節がやってきました。どこからともなく3号館南棟入口に集まってきて侵入しロビーを、そして廊下を進み、測定室前まで進出します。昨年までは発生源が掴めていませんでしたが、やはり、早々に葉が消失しているこの木でした。隣接するも葉が減ってます。すっかり枝だけです。足元がザラザラしているのは虫のフンです。3号館南棟側に突き出した、この後の写真がピンボケなのが、ある意味、幸いかもしれません(写真)。場所によっては葉の代わりに毛虫が鈴なりになっていました。どうやら、モンクロシャチホコの幼虫で、毒は無く、直接触っても問題ないようですが、触りたくありません。検索してみると、食べるとおいしいらしいですが、そういう気にはなれません。
先日アナウンスされていた、駐車場脇の枯木東門脇の柳が、それぞれ切株1切株2になっていました。も、年輪を数えるのは難しそうです。
駐車場に設けられたEV充電スポットには、確かにEVが停まっていました。
コバルト鉱山に関する記事1/記事2、想像以上に人海戦術だったのですね。。
BBCニュースでは、既に未感染者はマイノリティ扱いのようです。「あなたの家族や友人の中にも、まだ感染していない人たちが何人かいるだろう」って、「あなた」は既に感染している前提の表現です。
ドライルーム内が、どうしても陰圧になってしまうため、中性能フィルタのプレフィルタを洗浄してみました。運転再開直後は、別の要因により、陽圧になっている表示になります。この状態が続けばよいのですが。
15日(月) 「ナッジ」の例として良く出されるピアノ階段、富山の例は2016年からあるようですが、天神にも現れたようです。使う人が少なくないと機能しなさそうなのがデメリットかもしれませんが。
高校生が色素増感太陽電池を考案したようです。
NatureのNEWS記事、UKの首相候補2人が白衣を着てマイクロピペットを持っている写真が登場するのは、日本だと難しそうな感じです。
同年齢(1970年生まれ)の人たちの話題ですが、小学校の同級生と再会したらこんな感じなのでしょうか。長らく地元に縁がない私です。
小学生当時、2020年代というと、宇宙服のような服を着ているイメージでした。新聞とか、習字とか、全然変わってないところが、、、、。
渋谷駅ビルには、盆なのに(盆だから?)、多数の人影が見えます。周囲を見ると、飛行機はともかく、桜丘側ビルや手前のビルが成長しています。
研究棟前の銀杏(イチョウ)の木の銀杏(ギンナン)、少しずつ色づきが進んでいるように感じるのは、気のせいでしょうか。
期限の半年も前から「ご利用期限のお知らせ」というメールや郵送物を度々送ってきたウイルスソフト、画面上にも「有効期限が近づいてきました」と毎日現れる警告が鬱陶しく、更新してしまいましたが、更新すると値段が上がります。新規購入のほうが安いです。それでも、S社よりは上昇率が低いので、まあ延長しますが、今回限りで、次は別途購入でしょうね。ある意味、マルウェア以外の何物でもないような。
携帯キャリアメールは、既に使わなくなっている人も多いと思いますが、最近、ブロックされず届いてしまう迷惑メールが増加し、必要なものが埋もれてしまいがちな状況です。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」は「9」のままですが、ログチェッカーでは7件になりました。そろそろ出口が見えてきた感じでしょうか。
14日(日) 昨日の雨雲の分布は、東京を直撃しそうな形状でしたが、区部だけ弱くなっているのが、防衛力というものでしょうか。
13日(土) 接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「11」から「9」に減り、ログチェッカーの値と同じになりました。
12日(金) 韓国・成均館大グループから、フィルム基板ペロブスカイト太陽電池での最高変換効率22.54%が報告されました。併せて、フィルム基板モジュールの論文報告での最高効率18.61%(20.12cm2)、18.35%(48.90cm2)も報告されています。
これまでの論文報告フィルム基板モジュールの最高効率は、17.55%(31.20cm2)でした。プレスリリースでは20.2%(12.11cm2)とか18.95%(11.6cm2)などがありましたが。
本論文のポイントは、フィルム基板をアニール処理する際に、隙間ができないように、熱源にしっかり貼り付けたところです。それは良いのですが、1000ルクス光源で効率41.23%という、非現実的な数字を出しているところが微妙です。
今日の報告会で紹介したばかりですが、これまでの論文報告フィルム基板セルの最高効率は22.44%でした。これらの上に、タンデムの24.7%もありますが。

ということで、フィルム基板ペロブスカイト太陽電池のセル変換効率上位のリストは、以下のようになります。よりグラフィカルにまとめたPDFも御参照ください。
24.7%
(タンデム)
中国・南京大 Nature Energy DOI:10.1038/s41560-022-01045-2 2022/06/09
22.54% 韓国・成均館大 ACS Energy Lett. 2022, 7, 2893. DOI:10.1021/acsenergylett.2c01391 2022/08/08
22.44% 中国・陝西師範大(西安) Adv. Mater. 2022, 34, 2201681. DOI:10.1002/adma.202201681 2022/04/18
22.37% 中国・電子科技大(成都) Adv. Mater. 2022, 34, 2109879. DOI:10.1002/adma.202109879 2022/04/05
21.76% 中国・西安交通大 Science Adv. 2022, 8, eabk2722. DOI:10.1126/sciadv.abk2722 2022/01/26
21.73% 中国・香港城市大 Adv. Mater. 2021, 33, 2105539. DOI:10.1002/adma.202105539 2021/10/03
21.63% 中国・蘇州大 Adv. Mater. 2022, 34, 2200320. DOI:10.1002/adma.202200320 2022/02/24
21.3% 中国・中科院大連化物所 Joule DOI:10.1016/j.joule.2022.06.026 2022/07/21
21.10% 中国・厦門大 J. Mater. Chem A 2021, 9, 1574 DOI:10.1039/d0ta10717d 2020/12/14
21.1% 中国・中南大(長沙) Small 2021, 17, 2102368. DOI:10.1002/smll.202102368 2021/06/26
21.09% 中国・南開大(天津) Adv. Mater. 2022, 34, 2200705. DOI:10.1002/adma.202200705 2022/03/01
21.02% 中国・香港理工大 J. Mater. Chem. A 2021, 9, 21708. DOI:10.1039/d1ta07505e 2021/09/22
21.02% 韓国・UNIST ACS Energy Lett. 2022, 7, 1864. DOI:10.1021/acsenergylett.2c00637 2022/05/05
21.0% 中国・大連理工大&
米国ブラウン大&EPFL
Joule 2021, 5, 1587. DOI:10.1016/j.joule.2021.04.014 2021/05/25
20.87% 中国・南開大(天津) Solar RRL 2021, 5, 2000795. DOI:10.1002/solr.202000795 2021/02/02
20.86% 中国・西安交通大 Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2202408. DOI:10.1002/adfm.202202408 2022/05/13
20.75% 韓国・KRICT Energy Environ. Sci. 2020, 13, 4854. DOI:10.1039/d0ee02164d 2020/10/22
20.71% 中国・吉林大 Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2200005. DOI:10.1002/aenm.202200005 2022/03/08
20.60% 中国・清華大 Energy Environ. Mater. DOI:10.1002/eem2.12360 2022/02/18
20.56%
(1.01cm2)
中国・南昌大 Sci. Bull. 2021, 66, 527. DOI:10.1016/j.scib.2020.10.023 2020/11/03
20.50% 中国・吉林大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202116602. DOI:10.1002/anie.202116602 2021/12/29
20.40% 中国・厦門大 ACS Appl. Mater. Interfaces 2020, 12, 22992. DOI:10.1021/acsami.0c04975 2020/04/28
20.4% 韓国・KRICT Nano Energy 2021, 82, 105737. DOI:10.1016/j.nanoen.2020.105737 2020/01/04
20.32% 中国・吉林大 Sci. Bull. 2022, 67, 794. DOI:10.1016/j.scib.2022.02.010 2022/02/22
20.29%
(1.00cm2)
中国・南昌大 Adv. Funct. Mater. 2021, 31, 2106460. DOI:10.1002/adfm.202106460 2021/10/13
20.27% 中国・南開大(天津) ACS Energy Lett. 2022, 7, 1128. DOI:10.1021/acsenergylett.1c02812 2022/02/25
20.25% 中国・蘇州大 Solar RRL 2022, 6, 2200210. DOI:10.1002/solr.202200210 2022/04/15
20.22% 中国・南昌大 J. Mater. Chem. C 2022, 10, 8625. DOI:10.1039/d2tc01178f 2022/05/10
20.2% 中国・北京大 Sci. China Mater. 2022, 65, 2319. DOI:10.1007/s40843-022-2075-7 2022/04/24
20.16% 中国・暨南大(広州) Adv. Sci. 2021, 8, 2101856. DOI:10.1002/advs.202101856 2021/10/08
20.1% 中国・大連理工大&
米国ブラウン大
Nature Commun. 2021, 12, 973. DOI:10.1038/s41467-021-21292-3 2021/02/12
20.09% 中国・河南師範大 Adv. Sci. 2022, 9, 2105739. DOI:10.1002/advs.202105739 2022/02/25
20.07% 中国・北京大 Joule 2022, 6, 240. DOI:10.1016/j.joule.2021.12.006 2022/01/06
20.04%
(Sn/Pb)
米国UC San Diego Nature 2020, 583, 790. DOI:10.1038/s41586-020-2526-z 2020/07/29
20.01% 中国・上海交通大 Adv. Energy Mater. 2020, 10, 1903487. DOI:10.1002/aenm.201903487 2020/01/30
20.00% 中国・中物院四川材料研 Energy Environ. Sci. 2021, 14, 5074. DOI:10.1039/d1ee01519b 2021/07/17
20.00% 中国・吉林大 CCS Chem. 2020, 2, 2035. DOI:10.31635/ccschem.020.202000335 2020/10/12
19.87%
(1.01cm2)
中国・南昌大 Nature Commun. 2020, 11, 3016. DOI:10.1038/s41467-020-16831-3 2020/06/15
19.87%
(1.01cm2)
中国科技大&南昌大 Solar RRL 2022, 6, 2100991. DOI:10.1002/solr.202100991 2022/01/15
19.7%
(1.01cm2)
中国・鄭州大&南昌大 ACS Appl. Mater. Interfaces 2021, 13, 19959. DOI:10.1021/acsami.1c00813 2021/04/22
研究室の夏の報告会2日目:自分の発表
11日(祝) 接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「10」から「9」に減った後、「11」に増えました。7/26分の2件除外と8/7分の1件追加が重なった後、8/7分と8/8分の1件ずつが増えた結果でしょうか。
10日(水) 研究室の夏の報告会初日
先月のNRELチャート更新に伴って出されたCSEMからのプレスリリース(ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池で効率31.25%)に関する日本語版記事がようやく出ました。やっぱり1ヶ月遅れですね。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、今度は仕様書でなく、ふつうの入札情報が出てきました。グローブボックスですね。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が、11→9→10→11→9→10と、増減を繰り返していますが、結局こういう結果を表しているのですね。
9日(火) 中国、科学論文で世界一 「質」でも米抜き3冠」ということですが、去年も似たような記事「中国論文、質でも米抜き首位 自然科学8分野中の5分野」がありましたね。ネタ元は、こちらの報告ですが、メディアによって報道内容は変わるでしょうか。


ちなみに、効率23%以上のペロブスカイト太陽電池を報告した論文を、やや主観的に国を割り振って数えると、こういう結果になります。
8日(月) 立秋を過ぎ、だいぶ日が暮れるのが早くなってきました。秋ですね。 まだ夏休み前ですが。
効率24.8%を報告するこちらの論文、確かに酸化チタンを用いた平面ヘテロ接合型ペロブスカイト太陽電池としては最高効率なのですが、この先の展開はあるのでしょうか。単セル全体としては現在15位かと。
7日(日) 接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「14」から「9」に減った後、「11」に増えました。7/22分の5件が除外され、7/24分の2件は残ったまま、8/3に2件増えた結果のようです。
6日(土)  
5日(金) 「うめきた(大阪)駅」にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置予定の件、「次世代太陽電池「ペロブスカイト」、JR西が世界初の導入計画」として報道されています。こちらにはどんなコメントが書き込まれるでしょうか。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」は「14」のままですが、ログチェッカーでは7/22分の5件が除外され、9件に減りました。
例の道路工事現場、夜景で見ると、だいぶ道路らしくなってきました。100年前の構想が、果たして今月中に完成するのでしょうか。
4日(木) 落雷の影響で、駒場Iキャンパスの実験装置が停止。東京電力の停電情報では、駒場2丁目とか、代沢1〜3丁目など、わりと近い所に停電履歴があります。気象庁レーダーによる雨雲の動きを見ると、落雷地点は三宿交差点付近になってますが、自宅にいて、そこまで近くには感じなかったので、実際の落雷地点は代沢ではないでしょうか。猛暑によるドライルーム停止を心配しなくて済むようになった代わりに、雷の影響を心配しないといけなくなるという、、、。
U先生はIPS-23開催地スイスからの帰国の途。往路の飛行経路は北回りでしたが、復路は、わりとまっすぐですね。混み合っていそうですが。さすがにロシア上空を飛ぶわけないですよね。 復路完了画面。
3日(水) 昨日と異なり、今日は頭上で雲が湧いていたので、湧き上がる様子は撮りにくい、と思っていたら、雹に始まり雷を伴う豪雨に。ふだんは雨が避けていくことが多いところ限定の局地的な雨でした。落雷は駒場東大前駅付近でしょうか。猛暑で綱渡りだったチラーも、気温低下で救われました。
積水化学工業から、「うめきた(大阪)駅」にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置とプレスリリースされました。といっても、2025年春予定、とのことですが。
同社発表では「当社として初めての一般共用施設への設置」としか書かれていませんが、JR西日本による「ecoステーションうめきた(大阪)駅の環境の取り組み」プレスリリースでは、「一般共用施設での採用計画は世界初(当社調べ)」と書かれています。なかなか微妙な表現ですね。いちおう、ハウステンボスでサウレ社のものが使われた例はありますが、駅のような施設ではないですね。実現が少々先の話なので、「採用は」でなく「採用計画は」というのが苦しいところで、実証試験レベルは、もう少し前倒しで始めてほしいですね。
今のところ詳細不明ですが、中国・珠海特区で、三渓・華発智造港が、高効率新型太陽電池及びペロブスカイト電池の工場を着工した(→翻訳)ようです。来年9月に完成するようです。こういう報道(→翻訳)もあります。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が、「17」から「14」に減りました。一方、こちらで公表されている学内感染者数が、教職員59名・学生50名と、過去最多を記録しました。
3号館南棟の駐輪スペースでは、引き続き、自転車が羽化の踏み台になっています。
2日(火) 先日、宮坂先生の写真がトップに登場する記事「次世代太陽電池の本命・・・日本発「ペロブスカイト」、激化する開発競争の現在地」がありましたが、桐蔭横浜大学サイトのお知らせから、日刊工業新聞の紙面を見ることができるようになっています。そして、同記事の続編「次世代太陽電池「ペロブスカイト」の研究開発競争に火が付いた日」では、村上さんが主役になっています。ただ、2段落目で「この成果をまとめた論文が12年に米科学誌『Nature(ネイチャー)』に掲載されると」とあるのは、『Science(サイエンス)』の間違いです。
経産省の「未来人材ビジョン」による、共同講座補助金がスタートしたようです。といっても、具体的な形が現れてこないと、いまいちイメージできません。
天気予報の予想最高気温が、日を追って上がっていき、最新予報では38℃となった今日、ドライルーム機能維持のため、再び屋上で水撒きです。気象記録上の最高気温は昨日と今日は同じなのですが、チラーの高圧側ゲージが、昨日は2.7MPaだったのが、今日は2.9MPa超です。これが3MPaになると、保護回路が働いて止まってしまいます。今日は乗り切りましたが、この先、どうなるでしょうか。
今日は湧き上がる積乱雲が撮れるかと思ったのですが、湧き上がる途中で消えてしまいました。
接触通知アプリCOCOAで、何度か「接触結果を確認」したら、「接触有無の確認回数が上限を超えました。解決のため、最大1日程度お待ちください」となりました。使えません。。。とりあえず、「一致したキーの数」が、「18」から「17」に減りました。
1日(月) 明日から光エネルギー変換の国際会議IPS-23がスイスで開催されます。この時期に訪欧するのは、いろいろな意味で大変かと思いますが、まず 飛行経路が、昇天しているような図になっていたのですね。コストの問題もありますが、帰国の障壁が高そうです。
中国科学院青島生物能源与过程研究所などのグループから、ペロブスカイト層製膜後にアンモニア処理することで性能向上したという論文が出されています。セル効率23.21%、モジュール効率20.61%(14cm2、10直列)ということで、今となっては特段のことはないのですが、投稿された頃には、モジュール効率はトップのつもりだったのでしょう。プロットで、2021年6月頃まで遡ってみると、見え方が全然違うと思います。この論文の投稿は昨年11月となっていますが、その前に別の雑誌で審査を受けていたという記録があるので、最初の投稿は、それ以前のはずです。セルの中国認証の日付は2021年6月9日ですね。高いIFを狙ってNature系ジャーナルに投稿してインパクトが失われた例と言えるかもしれません。
このモジュールは、「The large-size raw FACsPbI3 perovskite film was prepared through the doctor-blading method (provided by Suzhou GCL Nano Co. Ltd.).」と書かれています。GCLは、1年以上前には、ペロブスカイト層の製膜技術を他のところに提供するレベルにあった、ということが読み取れます。
韓国・UNISTの研究グループが、真空蒸着で作製したペロブスカイト太陽電池で最高効率21.4%を記録したと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。確かに、少し前の最高効率21.32%よりは高いのですが、既に24.42%が報告されているので、出遅れ感があります。論文公開(6/21)時点では最高効率だった、というところでしょうか。
本日の3号館南棟の電力使用量、450kWhを記録して、ここしばらくでの最大値を更新しました。やっぱり1階のENEOSホールが使われていると大きくなります。
毎週恒例のような温度です。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が、「20」から「16」に減りました。7/16分の4件がカウントされなくなったのでしょう。いっぽう、「COCOAログチェッカー」の結果では、7/17分もカウントされなくなり、15件に減っています。と思ったら「一致したキーの数」が、「16」から「18」に増えました。ログチェッカーでは7/18分の3件がカウントされなくなったので対応が微妙ですが、7/28と7/31に増えたことが分かります。

2022年(令和4年)7月
31日(日)  
30日(土) 接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が、「17」から「20」に増えました。COCOAログチェッカー2.0の結果と対応させると、いつ増えたのかが分かります。
29日(金) こちらで公表される学内感染者数、今日は教職員64名・学生18名と、過去最多を記録しました。グラフにすると右肩上がりで、月間合計も、これまで最多の2月の倍くらいになりました。
接触通知アプリCOCOAの記録で、最近は「一致したキーの数」しか見ていませんでしたが、「提供されたキーの数」を見てみたら、当然ながら(?)5ケタあります。
ペロブスカイト太陽電池の変換効率(単セル)最高値26.1%が報告されました。Newportでの認証値は25.56%です。
中国科学院半導体研究所(ISCAS)からの報告で、2ステップ法で製膜するペロブスカイト層に塩化ルビジウム(RbCl)を添加することで達成されています。丁寧に全プロセスを写した動画も付いています。

効率上位リストは以下のようになります。
26.1% 中国ISCAS Science 2022, 377, 531. DOI:10.1126/science.abp8873 2022/07/28 認証25.56%
25.83% 韓国UNIST[Seok] Nature 2021, 598, 444. DOI:10.1038/s41586-021-03964-8 2021/10/20 認証25.49%
25.72% 韓国KIER/スイスEPFL Science 2022, 375, 302. DOI:10.1126/science.abh1885 2022/01/20 認証25.39%
25.59% 韓国UNIST/スイスEPFL Nature 2021, 592, 381. DOI:10.1038/s41586-021-03406-5 2021/04/05 認証25.21%
25.4% 韓国KRICT/米国MIT Nature 2021, 590, 587. DOI:10.1038/s41586-021-03285-w 2021/02/24 認証25.17%
25.28% 韓国KIER Joule 2021, 5, 659. DOI:10.1016/j.joule.2021.02.007 2021/03/17 認証24.68%
25.17% 韓国UNIST[Seok] Science 2020, 370, 108. DOI:10.1126/science.abc4417 2020/10/02 認証24.3%
25.1% スウェーデンLinköping Science 2022, 377, 495. DOI:10.1126/science.abo2757 2022/07/28 韓国認証25.0%
25.1% 中国Shanghai Energy Environ. Sci. 2022, 15, 1078. DOI:10.1039/d1ee02897a 2022/02/03 中国認証24.3%
25.05% 中国Shanghai Adv. Mater. 2022, 34, 2202100. DOI:10.1002/adma.202202100 2022/04/20 中国認証24.39%
25.0% 香港城市大 Science 2022, 376, 416. DOI:10.1126/science.abm8566 2022/04/21 中国認証24.3%
逆構造
24.98% 韓国SKKU ACS Energy Lett. 2021, 6, 1612. DOI:10.1021/acsenergylett.1c00452 2021/03/31  
24.9% 韓国UNIST[Seok] Joule, in press. DOI:10.1016/j.joule.2022.06.031 2022/07/25 認証24.4%
24.82% 韓国UNIST[Yang] Science 2020, 369, 1615. DOI:10.1126/science.abb7167 2020/09/25 認証24.64%
24.79% 中国Xi'an Adv. Mater. 2022, 34, 2201681. DOI:10.1002/adma.202201681 2022/04/18  
24.7% 米国NREL,Ohio Science 2021, 375, 71. DOI:10.1126/science.abj2637 2021/11/25  
24.66% 韓国UNIST[Seok] Science 2019, 366, 749. DOI:10.1126/science.aay7044 2019/11/08 認証23.73%
24.63% 韓国SNU,KoreaU Nature Energy 2021, 6, 63. DOI:10.1038/s41560-020-00749-7 2021/01/04 認証24.35%
24.6% 韓国KoreaU Energy Environ. Sci. 2021, 14, 2419. DOI:10.1039/d0ee03312j 2021/03/02  
24.5% 中国PekingU J. Am. Chem. Soc. 2022, 144, 1700. DOI:10.1021/jacs.1c10842 2022/01/18  
NRELチャート等掲載の認証25.7%のものは、まだ論文化されてないのでしょうか。最近、タンデムで高い効率に見慣れたせいで、単セルの相場観が微妙です。
スウェーデン・Linköping大などのグループから、正孔輸送層のドーパントを工夫することで変換効率25.1%を達成した論文が出されました。上記の表に加えています。
28日(木) コロイド量子ドット太陽電池を用いた波長分割3接合太陽電池で30%超の変換効率を実現」がプレスリリースされました。この論文で発表した内容です。
ということで、掲載された報道を以下にメモします(後日増えたら追記します)。
オプトロニクスオンライン /  マイナビニュース /  日経XTECH
中国・杭州纤纳光电科技(Microquanta)が、ペロブスカイト商用モジュール「α」5000枚を出荷したようです。翻訳は、報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)にて。
今回、同社が5月に発表したものが、実際の出荷に至ったということです。行き先は、おそらく、工場と同じ市内に設けられるメガソーラー(12MW)でしょう。
日経CNBC「朝エクスプレス ゲストトーク」にて、ペロブスカイト太陽電池について動画解説されたようです。が、会員でないと冒頭しか見れないようです。
JETROが紹介するイスラエルのスタートアップで、Red Solar Flower社が登場しています。赤い光だけ透過させるペロブスカイト太陽電池を農場に適用する計画のようです。
昨日開催されたGX実行会議、日付が変わるまでページがなかったのですが、今日登場しました。資料を見ても、まだ方向性がよく分かりませんが。
梅雨明けから1ヶ月が過ぎ、そろそろ秋の気配が漂ってきました(?)。研究棟前の銀杏(イチョウ)は黄葉進み始め、銀杏(ギンナン)も多数()実っています。
まだ明るいはずの空を真っ暗にする雲が現れ、遠くに雷光が見えましたが、手前にある雲に隠されて、あまり決定的なものは撮れません。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「16」から「15」に減った、と思ったら、「15」から「17」に増えました。タイミングによっては増減を見逃しそうです。そういえば、国別順位もタイミングによる感じですが。
旧バージョンの接触確認アプリでは、こちらこちらのサイトなどで接触日を検索していましたが、COCOA2になってから、それができなくなっていました。久々に訪ねてみたら、COCOA2対応に進化していました。「β」とあるので、今後、変更される可能性もありますが、
COCOAログチェッカー2.0です。使い方もその中に書かれています。確かに接触日が確認できました。数が多い7/16と7/18は三軒茶屋で買い物、7/22は三軒茶屋→渋谷、渋谷→池ノ上の電車と渋谷駅構内が効いているかと。
3号館南棟の駐輪スペースでは、毎年恒例ですが、セミの幼虫が出てきて、自転車が羽化の踏み台になっていました。夜間駐輪したら気をつけないと、あちこちにあります。
27日(水) 沈む夕日の反対側に、光束が収束する様子が見られました。
博士課程の生活支援、重複受給4割に 財務省がムダ指摘」の記事、中身は読めませんが、見出しだけ見ると「無駄だから削るべき」と言われたのかと思ってしまいます。1つの支援事業だけでは不足するから重複受給しているのに、という反発が出てきそうです。こちらの資料の4ページに調査結果の概要が示されていますが、「できるだけ多くの学生に支援が行き渡るようにすべき」と、財務省にしては親切な指摘でした。
東芝、研究拠点60年ぶり建て替え」の記事、中身は読めませんが、基本的に、こちらのサイトに示されている内容かと思います。建物イメージ図を見て、西側に太陽光パネルを取り付けた3号館南棟のイメージ図を連想するのは、気のせいでしょうか。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「17」から「16」に減りました。
夜の昆虫採集企画照明に、虫は集まったでしょうか。
26日(火) 中国科学院・大連化学物理研究所などのグループから、NiOxを用いたペロブスカイト太陽電池で効率23.4%が報告されました。NiOxを用いた逆構造デバイスでは、23.9%に次ぐ2位です。併せて、PET基板で効率21.3%も報告されていて、NiOxを用いたフレキシブルデバイスでは最高値、フレキシブルデバイス全体では6位の値となっています。また、15.6cm角基板上に有効面積174cm2の20直列モジュールを作製し、効率18.6%を得ています。NiOxを用いたモジュールとしては最高値です。NiOxの製膜法を大面積対応にしたのがポイントの論文ですが、ペロブスカイト層も動画にある通り、スロットダイコート→真空引き→アニールです。
ドイツ・Sono Motors社から、全面太陽電池のEVミニバンの量産モデルが発表されたそうです。完全ソーラーなどと欲張っていないところが現実的ですね。
接触通知アプリCOCOAの記録で、「一致したキーの数」が「14」から「13」に減った、と思ったら、「13」から「17」に増えました。
25日(月) こちらで公表されている学内感染者数、今日は教職員36名・学生44名と、過去最多となりました。この先は夏休みとなるので、当面、これが最高値になるかと。接触通知アプリCOCOAの記録では、一致したキーの数が「13」から「14」に増えました。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また仕様書が出てきました。今度は酸素濃度計ですか。何でも公開されると、手の内がバレそうです。
「世の中×東芝のトレンドを紹介」するという「Toshiba Clip」に「ペロブスカイト太陽電池が切り拓く、太陽光発電の未来」が掲載されています。
先日予告(→翻訳)されていた通り、中国の江蘇瑞晶太陽能という企業が、展示会でペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池モジュールを発表(→翻訳)したようです。が、肝心の写真が見当たりません。
フランスでは、エアコン稼働中に扉を開けていると罰金になるようです(報道1報道2)。この部屋では、、、。
先端研から下北沢へ向かう途中に、「シェア畑」がありました。谷筋だと汚染が堆積していそうな気がしますが、こういう丘の上だと、土質は良いところなので、適しているかもしれません。
東京財団政策研究所オンラインシンポジウム「カーボンニュートラルに向けた日本のエネルギー政策のあり方〜ウクライナ危機とエネルギー政策〜」が開催され、瀬川教授が「エネルギー高騰時代に求められるクリーンエネルギー技術」について語りました。
24日(日) 接触通知アプリCOCOAの記録で「一致したキーの数」が、土曜日は「10」から「11」に、日曜日は「11」から「13」に、それぞれ増えました。新規感染者数で日本がトップになっていますが、グラフで見ると、集計のタイミングによるような感じもあります。
23日(土)
22日(金) 蘇州大/四川大グループから、全ペロブスカイト4端子タンデム25.15%、2端子タンデム25.05%が報告されました。4端子タンデムは既報最高値です。2端子タンデムでは、このグループがJET認証値で1cm2で26.4%という記録を持っているはずですが、これは、その記録が出る前に投稿された論文です。プロットで見ると、特に2端子では、去年まで目立っていたペロブスカイト/Siタンデムが急減し、今年は全ペロブスカイトが目立つようになっています。CIGSタンデムは4端子がメインのようです。
本論文の主旨ではありませんが、補足資料に、ジメチルスルホキシド(DMSO)を240℃に設定したホットプレートで加熱している写真があります。DMSOは自然発火点が215℃なので、本当に240℃になったら火を噴きます。実際は142℃です、と示してあるのですが、事故を誘発しそうな論文です。
こちらのプレスリリースによると、福島県大熊町にペロブスカイト太陽電池がたくさん入ることになりそうです。そうすると、誰かが妄想していたように、地面から発せられる高エネルギーの「光」での発電が、、、。
走り出すソーラーカー」と題する記事の写真、III-V族PV実証車は、もう少しデザインが洗練されないと、Lightyear車どころか、天津号(→翻訳)にも負けそうです。
発電するロールスクリーン」が実証実験に入ったようですが、実験で終わってしまいそうな気がするのは、気のせいでしょうか。元のプレスリリースはこちら。紫、青、緑、黄(金)、茶、銀、薄銀および白の計8色ある、というのが、太陽電池関連では珍しいアプローチかと。
先端研構内西側にあった枯木は、切り株になっていることに昨日気付きましたが、東側駐車場横の枯木と、東門脇のシダレヤナギも、8月上旬に切られるようです。後者は急に弱りましたが、落雷でもあったのか、という雰囲気ですね。
研究室内3人目が確認された今日、接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「9」から「10」に増えました。
21日(木) 明日(7/22)から8/9にかけて、都市計画道路補助第26号線工事の設計に伴う現地調査が行われるというお知らせがありました。補助26号線は、こちらの資料の中に説明がありますが、環状6号(山手通り)と環七通りの間を通る、環状6.5号とも言える道路で、大正時代の関東大震災後に構想され、戦後の昭和21年に計画決定されたもので、駒場付近は平成後半に着手され、令和に入ってようやく動き出したところです。既に100年近く経過していますが、完成どころか、着工すら見届けることが難しそうです。南側の三宿区間は来月完成予定、北側の東北沢区間は今年度末に完成予定です。この図のようにキャンパス西側を通り、構内外周道路に一部かかるので、議論を呼んでいます。
先端研西側斜面は、ハザードマップで土砂災害特別警戒区域になっているようなところですが、あやしい土管が見えていたりして、掘ったらややこしいことになりそうな気がします。そういえば、先日は構内で倒木がありましたが、同様に朽ちていた斜面付近の木が、いつの間にか切り株になっていました。
こちらで公表されている工事等入札・発注情報に「東京大学(本郷)ダイバーシティ&インクルージョン棟 設計業務(基本設計)」が出ています。弥生門東側の一帯に3棟建てる計画のようで、C棟は保健センター、環境安全研究センター、本部事務局、移転バッファのスペース、B棟はカフェ、プレゼンテーションスペース、会議室、オフィスなどとなっています。A棟は保育園、移転バッファのスペースに加え、「試薬コンビニ」と書かれています。ちょっと微妙な言葉の組み合わせです。
先日、宮坂先生の写真がトップに登場するこちらの記事がありましたが、さらに、記者が音声で解説する動画があり、情報量が多くなっています。
雲の流れが駒場上空を避けていくように見えるのは、遠近法だけの影響ではない気がしますが。
接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「8」から「7」に減りました。7/6の増分がクリアされたと思われます。と思ったら、再び「9」に増えました
そろそろ新規感染者数で日本がトップに立ちそうな勢いですが、2回目に留まっている接種、今から予約しても近所で土曜日の3回目枠は直近で 8月13日です。それまでには感染してしまいそうです。
20日(水) 米国エネルギー省から、総額5600万ドルの太陽光関連支援が発表されました。うち2900万ドルは太陽光発電研究開発、2700万ドルは太陽光産業育成にあてられるようです。研究開発では、低コストソリューションなどで6〜10プロジェクトに各100〜150万ドル、高耐久・高効率ペロブスカイトモジュールで1〜2プロジェクトに各900〜1500万ドルが予定されています。産業育成では、製造開発で総額700万ドルを5〜14プロジェクトに、CdTe技術で総額2000万ドルを2〜10プロジェクトに配分する予定となっています。製造開発には、CdTeやペロブスカイト、応用技術などが含まれます。ということで、CdTeに手厚いのがアメリカらしいですね。ペロブスカイトモジュールの研究開発は10億円前後ということになり、期間の差があるかもしれませんが、金額としては日本と同等ですね。スケジュール感も日本的です。
パナソニックHD技術部門の決意が語られていますが、結局、ペロブスカイトは、どのように続けられるのでしょうか? ある意味、中国企業以上に謎です。
中国で、新規参入企業が、いきなり1GWペロブスカイトモジュール工場着工(→翻訳)だそうです。総投資10.36億元だそうですが、本気なのでしょうか?
宮坂先生がRank賞の授賞式に参加されたということですが、タイミングによっては、並んだ方々も接触者扱いでしょうか。
先端研3号館前にて、カブトムシ雌です。この企画にピッタリですね。 「夜の昆虫採集×パジャマナイト@東大先端研」for 渋谷区内の小中学生
接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「4」から「8」に増えました。今日、こちらで報告された学内感染者数は、教職員21名・学生41名で、右肩上がりです。7月の月間累計も2月に迫っています。なお、これまでの1日最大数は、2月28日の教職員39名・学生28名かと思います。
19日(火) 日経新聞に掲載の「曲がる太陽電池、世界初の量産 日本開発も中国新興先行」という記事、いろいろ波紋を立てているようです。といって、有料会員限定記事なので、そのままでは私は読めないのですが、既に中文版でフリーで読めるようになっています。中国では(日本でもそうかもしれませんが)報道されることが資金調達に重要なようなので、こうして日経に出ることは、大正微納を応援する形になっていると思います。ところで、以前、「コスト半減、どこでも貼れる新太陽電池 初の量産」という記事がありましたが、今回が初の量産なのでしょうか。
今日の記事の写真には、人物とパネルしか写っていませんが、U先生が紹介されているこの写真には装置も写っています。いったいどこから入手されたのでしょうか。Nikkei Asia の英語版記事の写真かもしれませんが、より高解像度です。で、時間が経つと元記事は読めなくなって、Perovskite-infoとかに頼るようになるのでしょうか。
こちらの記事によると、パナソニックが大阪万博に出展するパビリオンのうち、「パナソニックの最先端技術を展示する「大地」のエリアでは、子供たちが未来を思い描く手助けをする。軽量で曲げることができる「ペロブスカイト太陽電池」を自然の葉をイメージした幾何学文様の形状にして展示することなどを検討している」と書かれていますが、プレスリリースにはペロブスカイトの文字はありません。こちらの報道に詳細があるようです。
中国・清華大グループから、真空蒸着で作製したペロブスカイト太陽電池で変換効率24.42%が報告されました。1cm2セルで23.44%、その中国での認証値22.6%、14.4cm2(ap)のミニモジュールで19.87%ということです。
ちょうど、「スピンコート以外の方法で23%以上の効率を報告しているのはブレードコートだけで、その最高効率は23.8%である」という文章を書いていたら、更新されてしまいました。でも、締切の都合上、このまま出してしまいましょう。
これまでの高効率デバイスの手法では、結晶化の過程に溶媒分子が絡んでいるとみられたので、溶液を使わない方法での効率向上には時間がかかると予想していたのですが、2ステップ法になりました。最初にPbI2とPbCl2とCsIを蒸着しておき、そこにFAIを反応させる手順です。
これが1cm2セルでの最高効率と書いてあり、確かに投稿時点ではそうだったはずですが、4月に23.75%が報告されていて、現時点では2位ですね。ただ、3位23.38%のCSIRO認証効率も22.6%、4位23.35%の中国計量科学研究院認証効率も22.6%と横並びになるので、2〜4位まとめて自己測定値23.4%としてしまってよいのかもしれません。
ドイツのTubeSolar社とZSWの共同研究により、ロールtoロールプロセスのペロブスカイト太陽電池で効率14%を達成したそうです。表面・裏面のコンタクト以外はスロットダイコーティングで製膜しており、毎分1m以上の速度だそうです。
TubeSolarは、農業向けのシステムを特徴としていて、フレキシブルモジュールを丸めてガラスチューブに封じる作戦のようです。pv magazinePerovskite-infoにも記事があります。どのくらいの大きさでの効率なのかが問題ですね。
中国・陝西省のニュース?で、西北工業大の成果に関する記事(→翻訳)が出ています。この中に出てくるScienceの論文はこちらで、フレキシブルにつながりそうな雰囲気はありませんでしたが、この記事だと、フレキシブルで成果が出たような雰囲気になっています。
ノースカロライナ大グループから、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池で28.56%が報告されました。1位30.5%、2位29.32%、3位28.9%に次ぐ4位となります。
テクスチャ構造の凹凸があるシリコンの上に、ペロブスカイト層をブレードコートで製膜しています。2位は表面を平らにしたシリコンを使っているので、凹凸があるシリコン上では本論文が3位となりますが、投稿された時点では30.5%や28.9%を報告する論文は出ていなかったので、テクスチャ構造上に作ったものでは最高値のつもりで出された論文かと思われます。投稿から10ヶ月経ったら、時代が変わっていますよね。
中国の江蘇瑞晶太陽能という企業が、今週末に開催される展示会でペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池モジュールを発表する(→翻訳)と予告しています。1666×1000×12mmのサイズで、変換効率21.25%、出力310Wということのようです。いったいどのようなものが出てくるのでしょうか?
今のところ、あやしいニュースの域を出ませんが、韓国電力公社・電力研究院がUniTestとの共同研究[2020報道(→翻訳)/2021報道(→翻訳)]で、窓ガラス型太陽電池の大型化に成功(→翻訳)ということです。1cm2程度で半透明で21%程度の変換効率を出したということですが、具体的なデータの裏付けがありません。今年末までに15cm角で効率18%のモジュールを開発し、来年からパイロットラインを設置する計画だそうです。そして、2025年までに1.3m角で200W級のものを商用化する計画だそうです。
先週木曜日に「中国ではペロブスカイト太陽電池の量産設備が続々と出荷されている(→翻訳)そうです」と書いて、「GCLの生産ライン立ち上げの記事に出ている装置と、捷佳伟创装置は、同じでしょうか?」と書いていましたが、こちらの記事(→翻訳)に出ている写真には両方が写っているように見えるのは、気のせいでしょうか?
18日(祝) こちらの記事だとロンドンが40℃いきそうな感じですが、天気予報は35℃ですね。ボルドーは40℃予報ですが、ずっと暑いわけでもないですね。極端な時だけニュースになるので、いつも暑そうに思ってしまいます。
ところで、iPhoneの天気予報でのコメント「世田谷区:明日はあまり暖かくなく、最高気温は28℃です」って、冬に「明日は涼しくなります」とあったのと同様、気になる表現です。
17日(日)  
16日(土)  
15日(金) 既にここでは紹介済みですが、先行公開されていたこの論文この論文が、正式にScienceに掲載されました。前者はこの解説とセットですね。
全国の感染者数が過去最高に迫る中、あのノーベル賞候補者も陽性になられたようです。
14日(木) Sセメスター授業の最終回です。2017年度に教養学部附属教養教育高度化機構に移籍して以降、自分で授業をしたり、客員の先生の授業のサポートをしたりするようになり、その後、先端研に移籍してからも、オンラインということもあり、授業サポートを続けていましたが、今期限りで基本的には卒業の見込みです。
宮坂先生の写真がトップに登場するこちらの記事、積水化学・森田さん、アイシン・中島さん、NEDO・山崎さん、産総研・村上さん、瀬川先生など具体的に名前が出てくるほか、東芝、パナソニック、カネカ、ホシデンにも話を聞くなど、かなり総合的です。
中国ではペロブスカイト太陽電池の量産設備が続々と出荷されている(→翻訳)そうです。この記事の写真は、捷佳伟创のRPD装置とみられます。RPD法は住友重機械の独自技術だそうですが、それが、台湾経由で捷佳伟创に渡ったようです。記事の元ネタはこちらかもしれません。GCLのペロブスカイトモジュールは対極が透明ですが、このRPD法で対極を形成しているのでしょうか。以前の生産ライン立ち上げの記事に出ている装置と、ネタの装置は、同じでしょうか? 一方、UtmoLightのこちらに出ている装置は、ちょっと違いそうですね。 また、捷佳伟创研究報告(→翻訳)という記事には、製造設備の観点から、いろいろ詳しく書かれています。
駒場IIキャンパス17号館(試作工場)脇倒木です。もともと朽ちていたのですが、いい写真がありません。先日のこの写真では、左端に枯れ枝として写っています。
研究室内で2人目の感染者が報告された今日、接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「2」から「4」に増えました。しかし、「通知」が表示された人がいないのは、どういうことでしょうか?
ひさびさに、こちらで公開されている系統別検出状況を見たら、もはやついていけない状況です。一口に「オミクロン」と呼びますが、BA.1からBA.2となり、最近の第7波はBA.5か?というところ、BA.2.75というものが登場し、神戸で確認されたとか。まだまだ続きそうですね。
13日(水) 北海道から首都圏への海底送電線を利用した送電計画について報道1報道2報道3されています。今日開催されたのはこちらの委員会なので、具体的なことは松本先生に聞けば分かるのかもしれませんが、これまでこちらの検討会で議論されたことに基づいているのでしょう。実はケーブル敷設そのものは1週間程度でできるらしいのですが、いろいろな手続き・交渉や、変電所設備などで時間がかかるらしいです。
12日(火) 変換効率26.2%のペロブスカイト/CIGSタンデム太陽電池を実現とWEBリリースされました。対象論文はこちらです。
本論文の投稿と入れ違い頃に発表されたこの論文は、効率27.1%となっていますが、CIGSではなく、CISが使われています。また、セル効率として正式に認められるには面積1cm2以上が基準ですが、同論文のものは面積0.09cm2しかありません。ということで、ボトムセルにCIGSを用いたものでは、また、面積1cm2程度以上でボトムセルにCIS系を用いたものでは、本発表のものが世界最高値です。なお、分光タンデムも含めれば、以前の自分たちの記録28%が、今なお世界最高値です。
積層型4端子ペロブスカイト/CIGSタンデム太陽電池の従来の記録は、面積が0.06cm2のものですが、25.9%でした。2端子タンデム(直接積層したもの)では、論文発表の自己測定値では24.9%(面積0.5cm2、認証値23.5%)、認証値では24.2%が最高効率となっています。
それはそれとして、東大トップページに出ているこの写真は、ちょっと盛りすぎのような。。。

以下、これに関する報道のメモ(後日付け加えていくかもしれません):
日経電子版 /  オプトロニクスオンライン /  ASCII.jp /  fabcross /  TECH+ /  exciteニュース /  メガソーラービジネス /  日経電子版(7/14) /  スマート・ジャパン(7/19) /  日刊工業新聞(7/20) /  日経産業新聞(7/20) /  ニュースイッチ(7/21) /  Yahooニュース(7/21)
先日の「カリウム添加ペロブスカイトを85℃で1万時間以上加熱しても、ほとんど分解しない」という報道の元論文は、こちらでした。
ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の環境影響を、ライフサイクルアセスメントの観点から検討したことが、Oxford PVHZBから、それぞれリリースされています。
中国・Wonder Solarの「ニュース」のところが約1年ぶりに更新され、こちらの誰かが視察に来たことや、こちらの御一行に対応したことなどがリンクされているようです。
中国・UtmoLightの「ニュース」のところが更新され、CEOが討論会で語ったことが書かれているようです。これによると、同社独自の「原位固膜」法は、PbI2を真空成膜して、溶液塗布でペロブスカイトに変換する方法のようです。また、2030年までのコスト低減(〜0.5元/W)や、効率向上(〜25%)の見通し、シリコンとペロブスカイトの低照度特性の比較などが出ているようです。
中国・Microquantaでも、出資者の視察があったようです。
急な雨で目黒川が氾濫危険だそうです。確かに、一瞬超えているようで、緑道がピンチ?のようです。
ここのところ、例のプロットで抜けていたデータの穴埋めをしていたので新規情報が乏しくなっていましたが、とりあえず変換効率23%以上の部分を埋めました。順に、デバイス構造別プロットペロブスカイト組成別プロットペロブスカイト製膜法別プロット国別プロットとなっています。
     
このプロットでは日本の存在感が薄いこと以外は読み取りにくいので、現在書きつつある解説では、違うプロットにする予定です。
11日(月) こちらの記事でエネコート社が紹介されています。というか、ペロブスカイト太陽電池が紹介されているというべきかもしれませんが。いっぽう、こちらの記事では「主要材料は日本が世界シェア30%!」と期待を持たせています。こういう流れになると、動き出す企業が増えそうです。
接触通知アプリCOCOAの記録で、土曜日に、一致したキーの数が「2」から「1」に減りました。これは、タイミング的に、2減って1増えたのではないかと思うのですが、正確な所は分かりません。で、今日は、一致したキーの数が「1」から「2」に増えました。そろそろ累計値表示は止めてほしいです。
この表示は、上記とは特に関連ないかと。
10日(日)  
9日(土)  
8日(金) こちらで公表されている学内感染者数、7月に入って1週間ほどで、先月や昨年8月を上回りましたこちらの挙動に、そのまま沿いそうです。
ドライルーム内が陽圧に保てないので、前回(5/6)からの間隔が短いですが、フィルタ洗浄してみました。また、冷却部に氷が付着している可能性も考慮し、プレクーラーOFF運転してみました。プレクーラーを切っている間は、室温が高くなるため、十分陽圧が表示されるのですが、通常運転に戻ると微妙です
雲が流れていくので青空が広がっていくかと思ったら、次々と雲が湧いてくるので、境界線の位置が変わりませんでした。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また仕様書が出てきました。今度はオシロスコープですか。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また求人情報が出てきました。京セラって、ペロブスカイト太陽電池を開発してたんですね? 現在5名体制とかって、公開してしまってよいのでしょうか。
ドイツKarlsruhe工科大からペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池セル・モジュールが報告されました。小面積セル効率23.5%、4直列2.56cm2ミニモジュール効率22.2% vs. aperture (23.7% vs. active)、7直列12.25cm2ミニモジュール効率19.1% vs. aperture ということです。
タンデムモジュールでは、既に南京大から20.25cm2で22.5% vs. aperture (24.1% vs. active)が報告されていますが、論文投稿日で見ると、後者が昨年12月23日なのに対し、本報告は昨年6月9日で、だいぶ早くに投稿されています。Karlsruheグループは、従来、2端子でなく4端子タンデムでの報告が多かったのですが、2端子でがんばって論文化してみたら時間がかかった、ということでしょうか。
8月26日午後に、ペロブスカイト太陽電池に関するZoomセミナーが開催されるようです。講師はこちらで、受講料は44,000円とか。
下記のNRELチャート掲載の件について、CSEMからプレスリリースされています。
7日(木) NRELチャートが更新され(Rev. 06-30-2022)、前版(Rev. 01-26-2022)までは 29.8%(HZB)だったペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の変換効率が31.3%(EPFL/CSEM)になりました。
別表によると、面積1.167cm2で、Voc 1.9131V、Jsc 31.3mA/cm2、FF0.798、NRELで6/17に測定された値のようです。PCEとJscの数値が同じなのが気になりますが。というか、そんなJscのはずがないのですが。

こちらこちらの詳報によると、4月に表面テクスチャ構造シリコン上に作ったタンデム太陽電池でFraunhofer認証29.2%の効率を達成していて、今回、さらに、表面を平らにしたシリコン上に溶液プロセスでペロブスカイト層を作成し効率30.93%、そしてテクスチャ構造上に溶液プロセスと気相プロセスを併せた方法で作ったもので効率31.25%を、それぞれNREL認証で得たようです。

同じデータですが、この先、31.3%という派と、31.25%という派ができそうです。
接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「3」から「2」に減りました。一昨日減ったのがフライングだったのでしょう。
6日(水) 雲の流れ早いです
接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「2」から「3」に増えました。昨日減ったばかりだったのですが。
5日(火) 先週の熱波でおかしくなっていたドライルームの運転状況表示が是正されました。
接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「3」から「2」に減りました。表示データ的には残っていますが、6/22に増えた分がカウントされなくなったと思われます。いっぽう、こちらで公表されている学内感染者数、報道と一致して、先週から倍化してます。
この表示は、上記とは特に関連ないかと。
東北大から「ほぼ見えない太陽電池」が、Scientific Reportsで報告されました。
4日(月) 東京化成がPerovskite-infoにインタビューされています。
中学で理数科目の授業時間数が少なかった世代は特許出願数も少ないという記事ですが、そうなると、私と、隣のU教授の間には大きな差があることになります。どちらかというと、就職氷河期の影響が大きそうな気がしますが、気のせいでしょうか。
通信障害の余波か、S教授からの電話が鳴りません
3日(日)  
2日(土)  
1日(金) 昨日までは「6月としては高い気温」としてニュースになっていましたが、7、8月であれば平凡な気温で、記録に残るような数字は暫く出ないと思っていたら、今日は更に暑さがパワーアップしてきました。蛇口から出る水道水が39℃で、バケツに汲んでもぬるま湯です。屋上まで持っていって水撒きしても、気温は48℃。そんな中、故障したエアコン室外機の部品交換をしていただきました。ドライルームのほうがダウンせず稼働し続けたのも奇跡的な綱渡りの結果かと。結局、気温も記録に残るレベルでした。

2022年(令和4年)6月
30日(木) 6日連続の猛暑日で、6月としての観測史上上位の記録が一気に塗り替えられました。さっぱり存在感がなかった梅雨は、既に過去のもの感が強いですが、これまでの梅雨と見比べると、2018年のような感じになるのでしょうか。
屋外でのマスクについて、原則不要から誤解が広がったまで、いろいろな報道がありますが、厚労省リーフレットのマークは、すっかり「ノーマスク」ですね。帰宅途中でマスクしている人に会うことはほぼなくなりましたが、通勤時は、淡島通りの南北で着用率に大きな差があります。南側では着用率1割未満ですが、北側では8割くらいでしょうか。単純に駅からの距離のせいかもしれませんが、日本と外国ほど風景が違います。
こちらで公表されている学内感染者数、今月はだいぶ少なくなりましたが、月末にかけて増加傾向です。
先日の先端研4号館ピロティに続き、3号館ピロティでも、石敷きの隆起が発生しました。急な気温上昇による歪みですね。他にも格子歪みがあるように感じるのは、気のせいでしょうか。
昨日よりさらに高い気温が予想されていたのと、授業→研究室ゼミが続いて水撒きできないので、普段は排水溝行きになっている水を、ビニールで取り回し、屋上コンクリート面に流してみました。途中で蒸発してしまうので排水溝まで届かないのですが、効果あったのでしょうか、今日はドライルーム運転を継続することができました。
29日(水) 5日連続となった猛暑日ですが、高温でドライルームの運転が止まってしまうことを避けるため、水を撒いて気温降下を図りました。写真は派手に撒いてますが、基本的には足元のコンクリート表面を約30分おきに濡らして冷却した結果、今日は止まることなく乗り切ることができました。ただ、いったん屋上に出ると、その後、まず自分の体を冷却することが必要になります。
韓国・ハンファQセルズが、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池を6インチセルサイズにした(→翻訳)ようです。
日経のこちらの記事、リコーのセルが出ている気がするのですが、会員限定で読めません。英語の勉強用なのでしょうか?
夏至(6/21)から1週間以上過ぎましたが、日没位置に大きな変化は見られません。写真で日付の特定は難しそうです。ライトアップが無いかわりに、ビルが夕日で着色されてます。
帰宅途中に爆発音が聞こえたので何事かと思っていたら、火球@26:48だったのですね。隕石の可能性、となると、こちらの方々が活動しますね。私は淡島交差点付近で、渋谷方面から音が聞こえた気がしました。ずっと下を見ていたので、火球そのものには気づきませんでした。
28日(火) 昨日に引き続き猛暑日で、昼間の屋上の気温は44℃。厳しい環境に置かれたチラーは、40℃の空気を吸い込んで63℃に昇温し放出して、ヒートアイランド化に貢献しています。陽が当たる表面は52℃で、結局ダウンしました。とりあえずバケツで水をかけて再起動という原始的な回復法です。足元のコンクリート表面は60℃近く、各種太陽電池の表面も50℃前後です。新型太陽電池は耐えられるでしょうか。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また仕様書が出てきました。今度はロボットですか。
こちらの情報の折れ線グラフだけ見ると「何事か」という感じですが、計上漏れが一気に加算されたのですね。とは言え、増加中です。
この程度の値は、いちいち気にしていられない?ですね。
27日(月) 早すぎる梅雨明けで到来した猛暑で、ドライルームの運転がピンチです。屋上が高温すぎて、室外機のうち冷凍機が昼間はダウンします。少し涼しくなった午後6時頃で周囲の気温は41℃。直射日光が当たる昼間は相当な気温でしょう。屋上を囲う壁より上だと33℃くらいです。エアコン室外機の排熱で、全体的に高温ですが、熱を拡散できれば何とかなるはずです。なお、この温度計は、エアコンの表示と比較して、それほど外れているわけではないはずです。3年前のように氷を調達できないので、今週中は、ずっとこの調子でしょう。
節電のため、再び灯火管制の季節となりました。こちらと比べて、都庁とドコモタワーがライトダウンしてます。かわりに雷でライトアップされてました。
東京電力のでんき予報、明日も需給が厳しい様子を示していて、数字が見やすいのですが、以前のデザインに比べて緊迫感が感じられないのは気のせいでしょうか。
宮坂先生含む総説、この著者の顔ぶれだとNEDO成果には含まれないのでしょうか。といって、ネタ元はこちらなのですが。
先端研4号館ピロティに、突然現れた隆起、表面の熱膨張でここまで盛り上がるのでしょうか?
26日(日) 連日の猛暑日で、6月としての観測史上上位の記録が塗り替えられそうなので、過去の値が残っているうちに保存しておきます。それにしても、アメダス東京観測点と江戸川臨海観測点の気温差が凄い(35.3℃ vs 28.2℃)です。
接触通知アプリCOCOAの記録で、先月末から過去分が削除されなくなり、接触チェックの記録の数が増え続けていましたが、ここへ来て過去分が削除され、「99」から「67」になりました。併せて、一致したキーの数も「5」から「3」に減りました。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索して出てきた求人情報、今度は大阪府摂津市の化学メーカーって、カ〇カですよね。
25日(土) ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら出てきた求人情報を復習してみましょう。 【  東大先端研 /  アイシン /  桐蔭横浜大 /  産総研 /  京大化研 /  京大発スタートアップ /  積水化学 】
で、今度は、「オフィスは川崎ですが、ラボ業務は調布駅徒歩5分大学研究室です」という派遣求人、川崎市幸区といえばT芝っぽいですし、調布といえばD通大ですよね。みんなで人の取り合いをしている感じです。
接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「3」から「5」に増えていました。
24日(金) 東京財団政策研究所オンラインシンポジウム「カーボンニュートラルに向けた日本のエネルギー政策のあり方〜ウクライナ危機とエネルギー政策〜」が7月25日(月)14:30-17:00に開催されるそうです。瀬川教授は「エネルギー高騰時代に求められるクリーンエネルギー技術」について語るようです。
7月6日(水)に「リガク製薬セミナー」がWebinar形式で開催されます。低分子医薬品の創薬から製造まで幅広く、リガクが提供できるソリューションをお届けします、ということですが、使われている技術は医薬品に限るものでなく、興味ある講演だけでも視聴ください、ということです。特にポイントは、11:20-11:50の「錠剤中極微小粉末の結晶構造解析」で、日本電子との共同開発で誕生したシステムにより、数百ナノメートルの結晶で構造解析を行うことが可能になったそうです。私が学生の時の先輩からのご案内ですが、いかがでしょうか。
昨日までの曇天から一気に真夏のようになった空の下、先端研13号館前でシンボルツリー化しているヒマラヤスギの剪定作業が行われていました。
特許庁から特許出願技術動向調査が紹介されていて、その中で「ペロブスカイト太陽電池」は、令和元年度の「ニーズ即応型技術動向調査」で調べられています。ただ、見方がよく分かりません。
Web of Scienceで「perovskite solar cell」で検索して出てくる論文を、「国/地域」ごとに、その年の総論文数に占める割合をグラフ化してみました。最近では半分以上の論文に中国の研究機関の名前が入っている状況です。1つの論文に多数の国の機関が入ることが多いので表現が難しいのですが、円グラフで描いてみました。検索で出てくる論文には関係ないものも多く含まれるため、細かい所は確認が必要ですが、大まかな傾向は言えるかと思います。
フランス・INESから、ペロブスカイト太陽電池フレキシブルモジュール(11.6cm2)で効率18.95%がプレスリリースされました。
10cm2以上のフレキシブルペロブスカイトモジュールでの世界記録と書かれているのは少し微妙で、12.11cm2で20.2%の報道が存在するため、2位かと思います。日本でも、東芝は、これより高い値を出しているのに公表されていないのが、また微妙なところです。
東芝が6月2日に配信した経営方針の中の開発中の技術の説明について、以前話題にしましたが、Cu2Oネタ:前編後編を見ると、ますますペロブスカイトの影が薄く感じます。
下記のScience Advances論文:MDABCO-NH4I3について、京大からプレスリリースされています。
23日(木) Science Advancesに、京大からの論文が出てますが、これもペロブスカイトと呼べるのでしょうか? MDABCO-NH4I3
カリウム添加ペロブスカイトを85℃で1万時間以上加熱しても、ほとんど分解しない、という報道がありました。
宮坂先生が、日経の「人間発見」にシリーズで登場しているようですが、ともに読めません。雰囲気的には今後も続きそうです。
ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池で効率30.5%がKAUSTから報告されました。
認証効率は29.3%なので、その値が前面に出されていて、NRELチャートやefficiency tables の29.8%(HZB)には及ばない雰囲気になっていますが、自己測定では30.5%ということです。文章中にpseudo-PCEとして32.5%が出てきますが、これは直列抵抗による損失を除外した計算値です。ペロブスカイト層とC60層の間に約1nm厚のMgFx層を挟んだのがポイントとなっています。
22日(水) こちらの記事(→翻訳)によると、中国GCLのペロブスカイト太陽電池100MW生産ラインが目標に達するのは来年後半になるようです。ここへ来て、急に現実的なスピード感になりつつある感じです。記事の写真の解像度でも塗りムラが見えていますし。記事の3つ目の写真の小屋は、五輪の際の企画で作られたようです。また、こちらの記事では降雹試験を行なっているようです。
こちらの記事はKDDIに関するものですが、エネコート社のペロブスカイト太陽電池が登場しています。
LINEを使いこなしている人には常識だと思いますが、設定の「友だち」のところで、「友だちへの追加を許可」のスイッチを、つい一瞬ONにしてしまい、慌てて切ったものの、自動的に10人が追加され、知り合いだけでなく、知らない人も「友だち」になってしまい、面倒な状況に。間違ってさわった場合に、「連絡先」にある人が追加される事態が生ずるのは想定内でしたが、知らない人も自動的に許可なのですね。とりあえずそのまま「非表示」にしてしまいましたが、相手方にはどういう通知が届いたのでしょうか?
Suicaは半年使わないとロックされ、決済に使っても回避できないようですが、前回使ったのが12月26日なので、そろそろアウトな気がします。
濃厚接触の噂話をしていたら、接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「2」から「3」に増えていました。
こちらの報道によると、経産省の人事で、一昨年に梶山経産相と共に先端研を訪問した、飯田祐二・官房長(→経済産業政策局長)、山下隆一・資源エネルギー庁次長(→製造産業局長)、茂木正・省エネルギー新エネルギー部長(→商務・サービス審議官)がエネルギー関係の部署を離れ、産業技術環境局長含め、エネルギー関係を担当する顔ぶれが一新されるようです。
21日(火) 「ペロブスカイト」に言及があった5月31日参議院予算委員会の会議録がアップされています。萩生田光一経産相の発言でしたが、前後も含めて以下の内容でした。

○東徹君 次に質問させていただきます。
 エネルギーの問題、これも非常に大事な問題です。経済安全保障の、安全保障の大きな柱の一つはやっぱりエネルギーです。その中でお聞きいたしますが、まずこの再生可能エネルギーですけれども、これ空港だけではなくて、高速道路とか港湾とか、そしてまた駅舎とか、駅ですね、駅の上とか、いっぱいまだまだ本来やるべき施設があると思いますが、これ、国土交通大臣、どのようにお考えですか。
○国務大臣(斉藤鉄夫君) 昨年十月に閣議決定されたエネルギー基本計画においては、再生可能エネルギーの最大限の導入を図ることとしております。国土交通省といたしましても、所管の空港、下水道、公営住宅等のインフラにおける太陽光発電の導入拡大に積極的に取り組むこととしております。
 具体的には、空港においては、今国会に提出した航空法、空港法等の一部改正案におきまして、再エネ導入などの空港脱炭素化推進事業に対して、国の空港庁舎等の行政財産を三十年以内の長期に貸付けできるようにするなどの特例を設けて再エネの導入を促進しております。
 また、下水処理場を活用した太陽光発電については、二〇一八年時点の約七千万キロワット時の発電量を二〇三〇年までに約二億六千万キロワット時へ増加させるポテンシャルがあることから、更なる導入を目指して、環境省と連携して地方自治体の取組を支援してまいります。
 さらに、公営住宅においては、再エネ導入を図るため、昨年度末に、新築について太陽光発電を原則設置する、このように参酌基準を定めるとともに、本年度予算において新築、既存ストック双方について太陽光発電の導入に対する支援を強化しております。
 このほか、港湾、道路、鉄道などのインフラにおいても、施設管理者と連携しながら、太陽光発電の導入拡大に向けた取組を進めてまいりたいと思っております。
○東徹君 次に、経済産業担当大臣からも御答弁をお願いします。
○国務大臣(萩生田光一君) 二〇五〇年のカーボンニュートラルの実現や二〇三〇年度の新たな温室効果ガス排出削減目標の実現のためには、設置、運転開始に要する時間が短い太陽光発電を、地域との共生が可能な設置に適した場所や確保、場所の確保や国民負担の抑制を図りながら最大限導入していくことが政府の基本方針です。
 このため、関係省庁と連携し、今国交大臣からもお話ありましたが、地域で理解を得やすい空港や鉄道、公共施設への導入、FIT制度や市場連動型のFIP制度の活用、住宅や建築物などへの自家消費型の太陽光発電や需要家等との長期契約により事業を実施する太陽光発電などへの導入支援に取り組んでおります。
 また、立地制約の克服に向けて、グリーンイノベーション基金を活用して、現行では設置が困難な壁面などへの設置も可能とするペロブスカイトなどの新世代型太陽電池の開発も進め、研究開発から社会実装までを一気通貫で長期にわたり支援しているところです。
 これらの取組を通じ、太陽光発電の更なる導入拡大を進めてまいりたいと思っています。
○東徹君 是非、電力の需給逼迫とか電気代が上がっている、こういった現状を考えれば早急にやっぱり進めていただきたいというふうに思います。
 もう一つ、エネルギー政策で、やっぱり自給率の向上とカーボンニュートラル、これをやっぱり実現していく上で大事な新しい技術の開発というのが本当必要だというふうに考えます。そんな中で、核融合技術を使った発電というのは、これ地上の太陽というふうに言われていまして、理論上、一グラムの燃料から石油八トン分のエネルギーが得られるという、将来にとって非常に重要なエネルギーだというふうに考えますが、核融合発電について政府も開発を進めていくと聞いておりますが、どのようにしていくのか、お伺いしたいと思います。
○国務大臣(末松信介君) 東先生にお答え申し上げます。
 核融合発電は、安全性が高く、二酸化炭素の排出を伴わないことから、クリーンエネルギーとしてその実現性が大いに期待されております。
 現在、世界各国で核融合発電の実現に向けた取組が加速していることから、我が国といたしましても、核融合発電に不可欠となります重要技術について世界に先駆けて確保していくことが極めて重要であり、戦略的に研究開発を推進していく必要がございます。
 このため、文部科学省といたしましては、核融合実験炉の建設と運転を、ITER計画を世界七極、三十五か国の国際協力により進めるとともに、ITER計画の補完、支援や、核融合原型炉のための技術基盤の構築を目的とする幅広いアプローチを、活動を日欧協力により進めているところでございます。引き続き、核融合発電の実現に向けて、ITER計画等のこのプロジェクトを最大限活用することによりまして、必要となる重要技術の研究開発を進めていきたいというふうに思います。
 二〇二五年にITER運転開始、二〇三五年に核融合運転ということで、ITERでは、今、科学的、技術的なこの実験を、実現性を実験しております。それが終わればいよいよ各国競争が始まるということになりますので、しっかりとした取組を行いたいと思います。


こちらの動画では、2時間27分25秒あたりです。
20日(月) 雲に覆われた南側と、雲が少ない北側の境界線が頭上にできていました。
自動的に文献からデータを収集してペロブスカイト太陽電池と色素増感太陽電池のデータベースを作った論文が出ました。収集した文献からデータを抽出するのは問題ないと思うのですが、一般的には、出版社との契約で、大量ダウンロードが禁止されていると思います。そこはCambridgeの力で解決したのでしょうか? 収集された文献は、text and data mining (TDM) terms and conditionsに適合する Royal Society of Chemistry (RSC) と Elsevier のものだけということなので、少々偏りが生じているかもしれません。将来的には、そういう自動収集を許可するところが投稿先として選ばれるようになるかもしれませんね。Nature, Science, Joule, Adv. Mater., Angewandte, JACS は避ける、などという形で。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また求人情報が出てきました。ある意味、当然の積水ですが。実は最も早かったのは東芝だった(4月頃)のですが、その時はネタにしてなかったので。
日経に宮坂先生が登場していそうですが、中身が読めません。
19日(日)  
18日(土) ヨーロッパで熱波の報道でしたが、この先、一気に涼しくなるのですね。
接種記録、大人用と子供用で微妙に仕様が違うのは、単に枠を作り忘れたとか?
17日(金) 来週火曜日の夏至に向けて、日没位置が右(北)に寄る時期ですが、雲が多い時期で、スケジュールの都合もあり、夏至の日没を拝むことは、なかなか難しいところです。今日は、雲越しの夕日が、それなりに右に寄っていて、昨年(6/9)よりは右側ですが、3年前の6月13日と、たいして変わらない感じです。12月の写真と並べてみると、うまくすればiPhoneの画角いっぱいに日没の範囲が収まりそうです。
以前、トマト(のリコピン)をペロブスカイトに加えてみたこの論文この論文を紹介したことがありましたが、今度は、ペロブスカイトでトマトのリコピンが3倍にという報道です。ペロブスカイトは単に波長変換材料として用いられているだけですが。詳しくはこちら。日本でペロブスカイトが商業的に用いられるのは、こちらが先かもしれません。ペロブスカイト量子ドットの大量合成技術を特許出願していて、むしろ私たちが教えてもらうことになるかもしれません。リアクターは、おそらくこちらですね。
ペロブスカイト太陽電池とスーパーキャパシターを組み合わせた光キャパシターの論文、性能評価の基準が分からないのでレベルの評価が難しいのですが、詳しい方からみて如何でしょうか?
冒頭しか読めないのですが、電波新聞で、シャープのペロブスカイト太陽電池開発について報道されているようです。それはともかく、冒頭の図、表現がいろいろ微妙です。「重いため曲げにくい」 「軽い素材のため曲げやすい」 「柔らかく、従って軽量にできる」 「基盤」(←基板) 「透明電動膜」等。一般紙ならともかく、多少専門紙なので、「電気の流れ」も微妙です。
脱炭素推進や太陽光義務化などをめぐって議論が盛り上がり、ネタになるので各方面の方々が参戦しているようです。たとえばこういう記事(「太陽光義務化」への批判10項目を、東大准教授が完全論破する)などありますが、何事もメリット・デメリットがあるわけで、デメリットを指摘して「やらないほうがよい」というだけなら、いろいろ言えそうです。まあ、「義務」というと反発が大きくなりそうですが。コロナ対策のマスクも「義務」ではなかったですし。議論が先鋭化すると、極端な意見が目立ったり、情報が公開されなくなったりする問題が生じがちです。ワクチンの問題も、デメリットを伏せすぎなのが微妙で、リスクレベルは全然違いますが、原発安全論と対処の仕方が同類になっている感じです。各問題、デメリットがあるのは承知の上で、メリットが上回ることを見込んで推進する性格のものだと思いますが。
細かく分かれた東京の選挙区、前回の改定の結果、池ノ上駅から先端研西門を通って来ると、5区→6区→7区と、数分のうちに3つの選挙区を通るようになっていましたが、今度の改定案を見ると、目黒区が渋谷区から切り離されて26区になるので、このような変化となり、池ノ上駅から先端研西門を通って、正門から出ると、5区→6区→26区→7区と、10分ほどで4つの選挙区を体験できます。先端研を通らなくても、池ノ上から三角橋方向へ行っても同様です。
3号館南棟屋上に試験設置されている各種太陽電池、それぞれの上に落とし物があるのは、何かの試験でしょうか? 局所的に影を作って発熱による劣化を誘起するとか、、、。 それはともかく、色素増感モジュール、もはや晒しもの状態で、前回ネタにした一昨年9月と比べても劣化が進んでいます。この部分の劣化が激しい他、フィルム剥れが年輪のように進んでいます。劣化で生じた模様がアートの一種のようです。
おそらく、表面に貼られているUVカットフィルムをカラスがつついて小さな穴を開け、そこから雨が侵入して少しずつ剥がれ、そこから劣化が進んだという箇所があります。耐久性としては、いろいろな条件を考慮しないといけないですね。
ペロブスカイト太陽電池モジュールの草分けともいえるローマ大学グループ他から、メートルサイズのペロブスカイト太陽電池モジュールが報告されました。 ペロブスカイトも実環境試験のフェーズに入ってきたというところでしょうか。Nature Energyです。
下記のSccience論文に関して、Princetonからプレスリリースが出ています。論文内では一切書かれていない寿命30年に言及していて、中国はじめ各国で、ペロブスカイト太陽電池の寿命が30年を超えた、と報道される状況となっています。それが日本語で報じられるのは3週間くらい後になるでしょうが。論文を見て「なぜScience?」と思ったのですが、きっとEditor宛の手紙に、このプレスリリースのようなことが書かれていたのでしょう。
16日(木) CsPbI3太陽電池で変換効率17.4%、110℃でのMPPT2100時間で効率低下20%ということで、どれくらいの加速試験になっているかを求めた上で、35℃で51000時間の耐久性があると結論した、という論文です。100℃以上の温度での耐久性は喜ぶ人がいるかもしれませんが、Scienceに載るネタかどうか微妙です。Princetonの力でしょうか。
Karlsruhe工科大等から、ペロブスカイト/CISタンデム太陽電池で効率24.9%が報告されました。 4端子タンデムでは、28%など複数の25%超のペロブスカイト/CIGSタンデムの報告がありますが、2端子タンデムの場合、NRELチャートやefficiency tablesで24.2%、これまでここで示していた論文の中では23.26%に留まっていました。NRELチャート等に対応する認証効率24.2%のデバイスは、論文が3月に出ていて、本論文での認証効率23.5%はそれより低いですが、自己測定値で上を行っています。GがないCIS (CuInSe2) で、表面をフラットにできたのがポイントのようです。
過去にクリックしてしまったせいか、ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また求人情報が結果の上位に出てきました。社名は伏せられていますが、京大発スタートアップって〇〇コート社ですよね。さらに、中国でも、南京大発スタートアップがペロブスカイト太陽電池の研究開発エンジニアを求人(→翻訳)してます。
15日(水) Zoom×4件、10:00-11:15、11:00-12:00、11:15-12:15、13:00-17:00、並列進行です。午後はこちらの研究会(日本太陽光発電学会)でした。朝から夕方までパソコン前に固定。
JST未来社会創造事業「SnからなるPbフリーペロブスカイト太陽電池の開発」のキックオフシンポジウムが、6月23日(木) 14:00-17:00に開催されるようです。フィルム太陽電池研究コンソーシアムとの共催のようです。
JETの太陽電池測定・認証グループがアピールしています。今回だけでなく、前回も出していたのですね。それはともかく、今年になるまでFAXだったのは、どこでしょう?
中国・苏州晟成光伏设备が、ペロブスカイト太陽電池量産に向けた、マルチチャンバー蒸着装置を供給すると報道(→翻訳)されています。誰か、見た目で装置を評価できる人はいますか?
逆構造CsPbI3太陽電池で効率19.69%が韓国・高麗大グループから報告されました。3直列25cm2ミニモジュールで14.64%も併せて報告されています。べつに話題にするほどでも、と思ったら、確かに逆構造無機ペロブスカイトでは最高効率なのですね。ネタ元のこちら(→翻訳)では研究者の顔が出てます。

無機ペロブスカイトを用いたセルの変換効率上位一覧は以下のようになります。
20.8% 中国/陝西師範大(西安) Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 23164. DOI: 10.1002/anie.202109724 2021/08/18 CsPb(I/Br)3
20.47% 中国/陝西師範大(西安) Angew. Chem. Int. Ed. DOI: 10.1002/anie.202205012 2022/06/01 CsPbI3
20.37% 韓国/蔚山科技大(UNIST) Joule 2021, 5, 183. DOI: 10.1016/j.joule.2020.11.020 2020/12/09 CsPbI3
20.08% 中国/中科院物理研究所 Angew. Chem. Int. Ed. 2021, 60, 13436. DOI: 10.1002/anie.202102466 2021/04/01 CsPbI3
20.04% 中国/上海交通大 Adv. Mater. 2021, 33, 2103688. DOI: 10.1002/adma.202103688 2021/09/13 CsPbI3
20.04% 香港中文大 EcoMat DOI: 10.1002/eom2.12192 2022/02/25 CsPb(I/Br)3
20.01% 中国/陝西師範大(西安) Adv. Mater. 2022, 34, 2106750. DOI: 10.1002/adma.202106750 2021/12/29 CsPbI3
19.83% 中国/陝西師範大(西安) Adv. Mater. 2021, 33, 2103770. DOI: 10.1002/adma.202103770 2021/09/23 CsPbI3
19.75% 韓国/全南大(光州) Nano Energy 2021, 90, 106597. DOI: 10.1016/j.nanoen.2021.106597 2021/10/07 CsPb(I/Br)3
19.69% 韓国/高麗大 Joule DOI: 10.1016/j.joule.2022.05.013 2022/06/14 逆構造
CsPbI3
19.52% 中国/中科院物理研究所 Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2103690. DOI: 10.1002/aenm.202103690 2022/01/27 CsPbI3
19.37% 中国/北方民族大(銀川)
 陝西師範大(西安)
Adv. Sci. 2022, 9, 2105103. DOI: 10.1002/advs.202105103 2022/01/24 CsPb
(I/Br/Cl)3
19.25% 中国/中科院寧波材料所 Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2111116. DOI: 10.1002/adfm.202111116 2021/12/26 逆構造
CsPbI3
19.03% 中国/上海交通大 Angew. Chem. Int. Ed. 2019, 58, 16691. DOI: 10.1002/anie.201910800 2019/09/20 CsPbI3
19.00% 中国/陝西師範大(西安) Adv. Mater. 2020, 32, 2001243. DOI: 10.1002/adma.202001243 2020/08/31 CsPbI3
NRELから、下記の全ペロブスカイトタンデム太陽電池の論文発表の件でプレスリリースされています。写真のものが効率25.5%タンデムセルの実物でしょうか?
14日(火) NREL、Colorado大などのグループから、ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池で効率25.5%が報告されました。 狭バンドギャップのSnPb混合ペロブスカイトセルで効率22.1%というのは、かなりいけていると思うのですが、トップセル他、改善すべき点が残っているのでしょう。タンデムでは現時点で5位になりますが、上位4報でのSnPbセルの効率は、順に、22.2%、20.7%、21.7%、21.2%でした。

全ペロブスカイトタンデム太陽電池の変換効率上位一覧は以下のようになります。
26.7% 南京大 Nature 2022, 603, 73. DOI: 10.1038/s41586-021-04372-8 2022/01/17 JET認証26.4%
1cm2 25.3%
26.2% 南京大 Adv. Mater. DOI: 10.1002/adma.202110356 2022/04/19  
25.6% 南京大 Nature Energy 2020, 5, 870. DOI: 10.1038/s41560-020-00705-5 2020/10/05  
25.6% North Carolina大 Adv. Mater. 2022, 34, 2110351. DOI: 10.1002/adma.202110351 2022/02/16 1cm2 24.2%
25.5% NREL Nature Energy DOI: 10.1038/s41560-022-01046-1 2022/06/13 NREL認証24.3%
25.1% 南京大 Science 2022, 376, 762. DOI: 10.1126/science.abn7696 2022/05/12 1cm2 24.8%
module 22.5%
24.9% 南京大 Sci. China Chem. 2021, 64, 2025. DOI: 10.1007/s11426-021-1059-1 2021/06/29  
24.8% 南京大 Nature Energy 2019, 4, 864. DOI: 10.1038/s41560-019-0466-3 2019/09/23  
24.7% 南京大 Nature Energy DOI: 10.1038/s41560-022-01045-2 2022/06/09 flexible on PET
JET認証 24.4%
1cm2 23.5%
24.6% North Carolina大 Nature Energy 2020, 5, 657. DOI: 10.1038/s41560-020-0657-y 2020/07/20 1cm2 22.2%
23.5% 南京大 Solar RRL 2021, 5, 2100814. DOI: 10.1002/solr.202100814 2021/10/16  
23.3% Toledo大 [Ohio] Nature Energy 2020, 5, 768. DOI: 10.1038/s41560-020-00692-7 2020/10/15  
23.1% NREL Science 2019, 364, 475. DOI: 10.1126/science.aav7911 2019/04/18  
23.1% NREL Joule 2019, 3, 2193. DOI: 10.1016/j.joule.2019.05.009 2019/05/16 on PEN 21.3%
23.1% Eindhoven工科大 Adv. Mater. 2022, 34, 2110053. DOI: 10.1002/adma.202110053 2021/12/29  
23.0% North Carolina大 Nature Commun. 2019, 10, 4498. DOI: 10.1038/s41467-019-12513-x 2019/10/03  
なお、Solar cell efficiency tables (Version 60) には、小面積セル 28.0%(南京大)、1cm2セル 26.4%(四川大) が掲載されています。
先日公開されたNatureの論文、Cambridgeの力でしょうか、とコメントしたところでしたが、共著のOISTのプレスリリースを改めて見ても、そこまで万人に訴求するポイントは読み取れません。
韓国化学研究院(KRICT)が、真空蒸着工程システム専門業者セルコースと、ペロブスカイト太陽電池を量産できる真空工程装置開発のための業務協約を締結したと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。元のプレスリリースは解読できませんが、同様のことが書かれていると思います。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また求人情報が出てきました。今度は産総研です。と思ったら、京大もありました。
先日の日経の有機薄膜太陽電池に関する記事、有料会員限定で中身が読めませんでしたが、こちら(→翻訳)で内容が紹介されています。
経産省・総合資源エネルギー調査会・基本政策分科会第49回会合が開催され、最近のエネルギー政策の検討状況について検討されたようです。
13日(月) こちらで公表されている東大の工事等入札・発注情報に「東京大学(本郷)基幹・環境整備(無電極外灯)更新工事」があります。「本郷団地に設置している無電極外灯79台をLED外灯に更新する」工事だそうですが、「無電極外灯」って何?と思って検索してみました。こちらの会社が「無電極ランプ」のメリットを強調しているのを見て、今頃になって気付きました。すっかり水銀灯と同一視していました。とは言え、Wikiにもあるようにパナソニックが撤退し、本件もLEDに更新とのことで、先細り感は否めず、言ってみればプラズマテレビのような存在でしょうか。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また仕様書が出てきました。5/16に見つけたものは既にファイルが存在しないようですが、「本仕様書の技術的内容及び知り得た情報に関しては、守秘義務を負うものとする」という文章が虚しいです。どこかで公開設定を間違ってません?
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、また求人情報が出てきました。アイシン桐蔭で募集されているようです。別に私が求職しているわけではありません。
先週書いた、ペロブスカイト太陽電池を用いたソーラーカー「天津号」の件、 続報(→翻訳)を見ると、「LED室内灯に電力を供給するペロブスカイト太陽電池」とあります。メインの太陽電池は別物で、ペロブスカイトは補助的なのでしょう。
で、別件で、オランダのLightyear社から、スマートなデザインのソーラーカーが、いよいよ発売に向かうようです。サイトのデザインが凝りすぎで、言いたいことが分からないのですが、今後の話題待ちです。ネタ元は、こちら(→翻訳)でした。値段が177.25万元だそうです。
北京航空航天大学から、CsPbI3ペロブスカイト量子ドット太陽電池で効率16.53%の報告です。ペロブスカイト量子ドットのモルフォロジーは、日本電子 JEM-2100 透過電子顕微鏡(TEM)で解析したそうです。
接触通知アプリCOCOAの記録で、情報配信されるタイミングが、以前は1日2回だったのが、急に頻度が高くなったようです。
12日(日) 場所によっては激しい雨が降ったようですが、しっかり都心部は避けていて、このあたりは路面が濡れるかどうか程度。東京砂漠でしょうか。
11日(土)  
10日(金) 横浜市内大学学長・理事長と横浜市長の意見交換の場として設置された大学・都市パートナーシップ協議会の第16回代表者会議が来週月曜日(6/13)に開催されます。横浜市長と29大学の学長らが集う場で、桐蔭横浜大学・池上和志教授が『脱炭素社会に貢献する「横浜発」のペロブスカイト太陽電池』と題して講演します。
ニュースイッチラボby日刊工業新聞社によるオンラインセミナー「カーボンニュートラルの切り札になるか。「ペロブスカイト太陽電池」開発・ビジネス最前線」が、7月22日(金)にオンライン開催されるようです。講師は宮坂先生です。有料ですが。
フィルム(PET)基板ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池小面積セルで変換効率24.7%が報告されました。例によって南京大学グループからの報告で、JET測定の認証効率は24.4%、1cm2セルでも23.5%です。
タンデムと比較するのも野暮ですが、フィルム基板セルでの論文最高効率は22.44%、フィルム基板セルの認証効率の最高値は19.91%に留まっていました。南京大学グループは、今週公開されたefficiency tablesで、タンデム小面積セル効率28.0%が明らかになった他、タンデムモジュール効率22.5%(認証21.7%)など、全ペロブスカイトタンデム関係で先んじていますね。
韓国UNISTは、現代自動車グループとモビリティ用次世代太陽電池共同研究室を設立(→翻訳)します。現在はシリコン太陽電池が用いられている「ソーラールーフ」に、高効率大面積ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池を用いるべく最適化を行うそうです。
以前紹介した、ペロブスカイト太陽電池を用いたソーラーカー「天津号」が、世界情報会議に出展された(→翻訳)そうです。ただ、この記事の終盤は、フレキシブルGaAs太陽電池の低コスト化の話になっています。天津号の詳しいスペックは、こちら(→翻訳)で紹介されています。また、本件に関して、こちら(→翻訳)の説明のほうが詳しいかもしれません。ただ、こちらの動画に出てくる太陽電池、ペロブスカイトには見えません。ペロブスカイト「も」どこかに使われているのかもしれませんが、メインはGaAs系ではないでしょうか。
日経の有機薄膜太陽電池に関する記事、6/9バージョン6/10バージョンがあります。内容はほぼ同じですが。記事中の比較表から見て、メインはリコーだと思われますが、特徴比較が対シリコンと対ペロブスカイトだけ示されていて、色素増感に触れていないのは、同日記事となった色素増感デバイスへの配慮でしょうか? タイミングが重なったのは、日経側の方針でしょうか、それともプレスリリースを出したリコーの戦略でしょうか。たまたま?
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、ハローワーク求人情報が出てきました。勤務地は東大先端研だそうです。これって、、、、、。
接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が「1」から「2」に増えました。ただ、情報配信されるタイミングがよく分かりません。
今日と明日は、東大駒場リサーチキャンパス公開です。うちの研究室は公開してませんが。
9日(木) 先端研西門に展示されていた壁面設置用太陽光モジュールサンプルが撤去されました。いっぽう、明日からのキャンパス公開に向けて「キャンパス公開のため関係者以外立入禁止」の掲示があります。これは、人数制限のためという説明がないと、公開になっていないではないかと言われそうです。
SINETが更新されて超高性能になったと報道されています。それが完成していれば、4月のオンライン授業がダウンする事態は避けられたのでしょうか?
中国で、またペロブスカイト太陽電池製造を目指す企業が現れました。こちらの報道(→翻訳)に登場する無限光能は、今年2月に設立されたばかりですが、このほど数千万元の融資を受け、今年第3四半期にテストラインを完成させ、年内に10MWパイロットライン建設を開始、2024年には100MW生産ラインを完成させる予定としています。清華大学の研究成果を背景に、真空蒸着を利用して大面積化するそうなので、先日のこの論文と関係するのでしょうか。確かに、こちらの情報で、易陈谊さんが董事の一人です。この無限光能のスケジュール感は、先日の仁烁光能(→翻訳)よりは現実的なところかと思います。日本でも、今なら間に合う?でしょうか。公的プロジェクトは入札手続きに時間がかかりすぎて1年経ってしまいますが。中国でも、こういう形で公告が出て進んでいくものもあるのですね。
8日(水) 謎の発電インクは何者でしょうか? 日経記事です。
これとは別に、有機薄膜太陽電池の記事も出てます。
Natureサイトのニュース記事で、日本がプレプリントサーバーを立ち上げたがあまり使われていない、という主旨のことが書かれています。それを見るまで、私もJxivの存在を知りませんでした。
昨日書いた世界最高効率集光型デバイスに対抗してペロブスカイト太陽電池の集光型を考えると、やっぱり耐久性が気になります。4年ほど前に、14倍集光で効率23.6%という報告がありましたが、以降、集光して成功した例は、ほとんど出てきません。
昨日のSolar cell efficiency tablesの更新に関して、それなりにリアクションが出てくるかと思っていたら、とても静かです。というか、「Version 60」をGoogle検索かけても、まだ Version 59 までしか出てきません。唯一出てきたこちらのサイトにあるように、全ペロブスカイトタンデム太陽電池の変換効率28.0%は、初めて結晶シリコン太陽電池の26.7%を上回る値で、「創造歴史」も大げさではないはずですが、騒がれないですね。ペロブスカイト/シリコンタンデムは既に29.8%まで行っていますが、シリコンの力を借りている面があります。
7日(火) Solar cell efficiency tables (Version 60)が公開されました。
前のVersion 59からの主な更新点は、
〇ペロブスカイト小面積セル:25.5%(UNIST/0.0954cm2) → 25.7%(UNIST/0.09597cm2)
〇ペロブスカイト/シリコンタンデムセル:29.5%(Oxford PV/1.121cm2) → 29.8%(HZB/1.016cm2)
※上記2つはNRELチャートで既報のものです。
〇ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデムセル:24.2%(NanjingU/1.041cm2) → 26.4%(SichuanU,EMPA/1.044cm2)
※上記は、先日の中国版Efficiency tablesで既報です。
〇ペロブスカイトセル:22.6%(ANU/1.0189cm2) → 23.7%(U.Sci.Tech.Hefei/1.062cm2)
〇ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム小面積セル:26.4%(NanjingU/0.0494cm2) → 28.0%(NanjingU/0.0495cm2)
〇ペロブスカイト/有機薄膜タンデム小面積セル: 新規 23.4%(NUS,SERIS/0.0552cm2)
※上記3つは、未報告です。
〇ペロブスカイト/シリコンタンデム大面積セル: 26.8%(Oxford PV/274.22cm2)
※記録ではありませんが、注目に値するとして挙げられています。
ペロブスカイト1cm2セルの報告は、中国科学院大学・合肥からのもので、5月に中国National PV Industry Measurement and Testing Center (NPVM)で測定されたものです。ペロブスカイト/有機薄膜タンデム小面積セルの報告はシンガポールからのもので、3月にJETで測定されたものです。

このほか、CIGSSeサブモジュール19.8%(Avancis)とCdTeモジュール19.5%(First Solar)は、NRELモジュールチャートが反映されたものです。日本勢は、シャープのInGaP/GaAs/InGaAs多接合モジュール32.65%(965cm2)だけでしょうか。
シャープが「世界最高」効率の太陽光電池を開発したと報道されています。太陽電池ではなく太陽光電池なのが気になりますが。元ネタは、プレスリリースでしょうが、「世界最高」というのが、「2022年6月6日現在」「シャープ調べ」なのが惜しいところです。今日まで待てば、上記efficiency tablesを参照できたはずでしたが。効率32.65%、面積965cm2ということなので、tableの値そのものですね。そういえば、以前、東芝のペロブスカイトモジュールの効率をプレスリリースした際も、efficiency tablesと入れ違いのタイミングだった記憶があります。efficiency tablesで公知のものとなったらプレスリリースのインパクトが落ちるので先んじているのでしょうか。
Fraunhofer ISEから、世界最高効率47.6%の太陽電池がプレスリリースされました。4接合デバイスに665sunの集光で得られた効率です。
Solar cell efficiency tables、NRELチャート共に、掲載されている最高効率はNRELの6接合デバイス143sun集光の47.1%で、これを更新するのかもしれません。プレスリリースでは、4接合太陽電池の最高効率を46.1%から47.6%に更新したとされています。この成果は、Freiburgで開催された2nd International tandemPV Workshopで発表されたそうです。プログラムを見ると、ほとんどペロブスカイトのような気がするのですが、タンデムに関する主なプレーヤーが並んでいるようなので、参考として保存しておきます。
NRELチャートモジュールチャートは、リンク先のファイル名が、
best-research-cell-efficiencies-rev220126.pdf → best-research-cell-efficiencies-rev220126b.pdf
champion-module-efficiencies-rev220401.pdf → champion-module-efficiencies-rev220401b.pdf
に、それぞれ変わっています。内容に変更は無く、最新のものを示す太字がより目立つようになるなど、フォントの調整が加わっているようです。
ペロブスカイトを使った「体の動きを電気に変える布」だそうです。性能はともかく、宣伝力は見習うところでしょうか。
接触通知アプリCOCOAの記録で、一致したキーの数が久々に増えました。もう過去2週間のうちどの日か調べられないので、情報量が減りました。また、何もなければ、これから2週間、「1」が表示され続けることになるでしょう。
エネルギー白書2022」が閣議決定され、公表されました。
自分が授業担当する際は重要な参照先でしたが、最近は、個人的には重要度が下がっています。同時に、環境白書も閣議決定、公表されました。
6日(月) 北京大学グループから、パリレン薄膜上に作製した超軽量フレキシブルペロブスカイト太陽電池が報告されました。重量当たり発電量の最高値29.4W/gを更新する、30.3W/gとなっています。 変換効率でいうと前例は15.18%しかなかったのが、本報告は20.2%あります。ガラス上に製膜したパリレン膜を一旦裏返して平滑面を出して使うとか、透明導電膜にZr,Ti,Gaドープ酸化インジウム(ITGZO)を使うなどの工夫がされています。
陕西師範大学(西安)グループから、CsPbI3太陽電池として最高効率の20.47%が報告されました。ただ、同グループは既に無機ペロブスカイト最高効率20.8%をCsPbI3-xBrx系で報告しているので、位置づけが微妙です。
Nature Energyに出たこの論文、著者の顔ぶれを見て、「Japan」に分類するのは少々ためらいますが、小面積セル効率24.02%、5cm角モジュール(開口面積22.4cm2)効率20.5%(有効面積当たり効率21.4%)、開口面積205cm2モジュール効率15.3%などが報告されています。 by OIST
少し古い話題になりますが、JAXAの気球用ペロブスカイト太陽電池の記事がありました。ただ、ペロブスカイト太陽電池をそのまま自然界に放出してよいものかどうか、少々気になります。また、素人が手を出すと、こういうネタになってしまいそうです。
「ペロブスカイト」で検索したら、こういう文書が出てきました。今のところ、日本では、まだペロブスカイト太陽電池で学位をとった人は、かなり少ないかと思いますが。こちらは、東大理学系研究科の中村栄一先生の研究室の卒業生のようですね。
50代になると、こういう記事の対象にならないように気をつけないといけません。既になっているかもしれませんが。
最近、タスクトレイに位置情報アイコンが度々現れます。プライバシー設定の例外もあるようですが、何がアクセスしているのか気になります。
このところ、会議等が多い感じです。先週月曜日(5/30) 13時Zoom、15時Zoom、火曜日(5/31) 15時WebEx、17時授業、木曜日(6/2) 16時半Teams、今日(6/6) 13時Zoom、15時Zoom。先週は、合間に粗大ゴミ対応してましたが。当該時間帯だけならよいのですが、準備というものがあるので。油断すると、それだけで1週間終わってしまいます。
5日(日)  
4日(土)  
3日(金) 桐蔭横浜大学は来春「現代教養学環」を開設するそうですが、そのPR TIMESでのリリースには、わざわざ「ノーベル賞候補・宮坂力特任教授も教壇に」と、名前が使われています。
日本テレビ「スッキリ」でペロブスカイト太陽電池がとりあげられ、宮坂先生が登場しています(5/30放送)が、そのTVerでの見逃し配信は、CM飛ばしでも18分近くあります。地上波を30分近く占めるのは、なかなか話題ですね。こちらのネタ元は、桐蔭のお知らせですが、本人が直接宣伝しているという噂も。
東芝が昨日配信した経営方針の中で、開発中の技術の説明がありますが、2030年の想定市場規模について、亜酸化銅タンデムPVが2.5兆円に対し、フィルム型ペロブスカイトPVは0.5兆円となっています。そうすると、経営判断としてはCu2Oのほうに重点を置くことになりそうな気がしますが、どうなのでしょうか。
Solar cell efficiency tables のモジュールの表に掲載されているPanasonicのペロブスカイト太陽電池モジュール(効率17.9%)は、論文発表されていないので扱いが微妙でしたが、本日(6/3)付で公開された「パナソニック技報 2022年05月号」に、「大面積ペロブスカイト太陽電池モジュールの高効率化」が掲載され、多少説明しやすくなりました。これって論文発表扱いでしょうか?
3号館南棟完工(2011)以来、節電のためひたすら使用停止となっていたトイレのエアタオルが撤去されました
駒場の学生への教務課からのお知らせページにいるユータスくん学内広報に登場したらしいです。
先日はTV中継された予算委員会で「ペロブスカイト」の語が出てきたということが話題になっていましたが、参議院には「資源エネルギーに関する調査会」があり、かなり詳しく議論されています。本日開催の最終回は数分で終わっていますが、これまでの分は参考になるかもしれません。

2022年4月20日【動画/会議録】資源エネルギーの安定供給について
2022年4月6日【動画/会議録】資源エネルギーの持続可能性(ウクライナ侵略の我が国エネルギー環境・政策に与える影響)について
 (参考人)一般財団法人日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員 小山堅氏
      公益財団法人笹川平和財団主任研究員 畔蒜泰助氏
      立教大学経済学部教授 蓮見雄氏
2022年2月16日【動画/会議録】資源エネルギーの持続可能性(資源エネルギーの安定供給実現への提言)について
 (参考人)社会保障経済研究所代表 石川和男氏
      東京工業大学特任教授・北海道大学名誉教授 奈良林直氏
      特定非営利活動法人環境エネルギー政策研究所所長 飯田哲也氏
2022年2月9日【動画/会議録】原子力問題に関する件について
2022年2月2日【動画/会議録】資源エネルギーの持続可能性(資源エネルギー分野のイノベーション)について
 (参考人)国立研究開発法人産業技術総合研究所ゼロエミッション国際共同研究センター長 吉野彰氏
      早稲田大学理工学術院教授 関根泰氏
      特定非営利活動法人気候ネットワーク理事長・弁護士 浅岡美恵氏
2021年5月12日【動画/会議録】資源の安定供給等について
2021年4月21日【動画/会議録】資源の安定供給等(コロナ後及びカーボンニュートラルに向けての新しいエネルギー政策)について
 (参考人)京都大学名誉教授・公益財団法人地球環境戦略研究機関シニアフェロー 松下和夫氏
      東京大学公共政策大学院特任教授 有馬純氏
      東北大学東北アジア研究センター・同大学院環境科学研究科教授 明日香壽川氏
2021年4月14日【動画/会議録】原子力問題に関する件について
2021年2月24日【動画/会議録】資源の安定供給等(資源開発の新たな可能性)について
 (参考人)東京大学名誉教授 山冨二郎氏
      早稲田大学理工学術院教授 所千晴氏
      東京大学副学長・生産技術研究所教授 岡部徹氏
2021年2月17日【動画/会議録】原子力問題に関する件について
2021年2月10日【動画/会議録】資源の安定供給等(地域偏在など資源を巡る国際動向)について
 (参考人)東京大学大学院工学系研究科教授 縄田和満氏
      三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社持続可能社会部長・上席主任研究員 清水孝太郎氏
      三菱商事株式会社常務執行役員天然ガスグループCEO 西澤淳氏
2020年5月27日【会議録】原子力問題に関する件について
2020年5月20日【会議録】エネルギーの安定供給について
2020年2月26日【会議録】エネルギーの安定供給(我が国のエネルギーの安定供給)について
 (参考人)秋田大学大学院国際資源学研究科教授 荒戸裕之氏
      関西大学社会安全学部教授 小澤守氏
      認定NPO法人環境エネルギー政策研究所所長 飯田哲也氏
2020年2月19日【会議録】原子力問題に関する件について
2020年2月12日【会議録】エネルギーの安定供給(中東情勢など、エネルギーを巡る国際動向)について
 (参考人)一般財団法人国際開発センター研究顧問 畑中美樹氏
      慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
      一般財団法人日本エネルギー経済研究所理事 田中浩一郎氏
      金曜懇話会代表世話人 岩瀬昇氏
2019年10月4日【会議録】会長・理事選任

なかでも吉野彰先生は、しっかりスライドで示しながら、ペロブスカイト太陽電池について解説されていました。
統合イノベーション戦略2022」が閣議決定されました。
範囲が広すぎて、全体を把握できる人がいないのでは?
2日(木) 総合科学技術・イノベーション会議が開催され、「統合イノベーション戦略2022」について議論されたようです。先日の報道にあった、研究時間の減少に関する対策は、
研究時間の減少は、研究力の低下はもとより、研究者の職業としての魅力の低下にもつながる問題であり、研究力強化を担う博士号取得者の減少の原因の一つとなっていると考えられる。そのため、大学ファンドや「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」をはじめとする大学等に対する支援策との連携も見据え、研究設備・機器の共用、研究データの管理・利活用の推進、URAや支援職員の活用促進等、研究者が一層自由に最先端の研究に打ち込める研究環境を実現する方策について2022年度中に検討を進める。
って、これから方策を検討するのですね。
ペロブスカイト原料の精製法に関する論文です。感覚的には「再結晶」と言えそうですが、そういう言い方はしないのですね。
報道(→翻訳)自体は蘇州での視察を報じているだけで特段のことは無いのですが、その中に登場する苏州晟成光伏设备有限公司は、年間にモジュール自動生産ライン116条とモジュール生産装置318台を生産する能力があるそうです。同社サイトトップのアニメーションに登場するのはシリコン太陽電池製造装置のようですが、これらの製造装置生産能力は、太陽電池生産能力換算でどれくらいに相当するのでしょうか? 少し前までは、ガラスや製造装置は日本から、というパターンが多かったと思いますが、今は自前で増やしているのですね。この会社、昆山协鑫光电材料有限公司 (GCL Optoelectronics) とペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池製造装置も開発しようとしているようです。もしかして、昨秋に震撼登場した协鑫(GCL)の100MW生産ラインも、この設備会社によるものでしょうか?
中国TencentGCL perovskiteへの出資の件が、いまごろYahoo ニュースです。
月と稲妻の共演が見られました。埼玉北部の稲妻ですね。
年2回の粗大ゴミ廃棄の日です。色素増感太陽電池の貼り合わせに活躍したこれらの装置も廃棄の時となりました。自分たちで運べば物陰で処理されますが、業者に搬出依頼したものは晒し物状態です。どこかの研究室から出されたブラウン管テレビは、家電リサイクル法対象なので、そのままでは回収されません。そろそろ、ブラウン管は見たことがない世代がいそうですね。
1日(水) 濃厚接触者の接触者ということで、研究室内多数が在宅で、人手が足りなくなりそうです。
明日から先端研で年2回の粗大ごみを排出する機会になりますが、それを控えた集積場所、大物が既にゴロゴロあり、NMRのマグネットまであります。どうやってここまで運んだのでしょう?
東京財団政策研究所がまとめている報告書「カーボンニュートラルに向けた日本のエネルギー政策のあり方」の中で、「日本の再エネ大量導入に向けたパラダイムシフト:技術からのアプローチ」と題する著作が挙げられています。(by S教授)
日本太陽光発電学会では、6月15日(水)に分科会主催研究会6月28-29日(火-水)にシンポジウム(学術講演会)が予定されています。

2022年(令和4年)5月
31日(火) 今日の国会討論で「ペロブスカイト」の語が出てきたということが話題になっていましたが、こちらで見ると、確かに、予算委員会で、動画の2時間27分25秒あたりから、東徹議員の質問に対する経産大臣の答弁の中に、太陽光発電の導入を促進するため、グリーンイノベーション基金で、ペロブスカイトなどの新世代太陽電池を開発する、などという主旨の発言があります。それにしても、よくそういうところを聞き逃さなかったですね。
夜間ソーラー発電」のニュース、元ネタはUNSWのプレスリリースで、さらにその元ネタはこの論文なわけですが、熱線を吸収して発電するわけではなく、励起状態から失活する際に電流が流れるだけだと、一発パルスで終わってしまうような気がするのは気のせいでしょうか。
先週開催された日韓太陽光ジョイントセミナーについて、報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。講演したU先生も、実は会場風景は見ていなかったりするのでしょうか。
これまで報告例の少ない対極の工夫により耐久性が向上したペロブスカイト太陽電池の論文が、上海から出されました。Nature Energyです。KOMEXも連名です。この勢いだと、研究室の論文リストの最後の著者が大多数、韓先生で占められそうです。
30日(月) 中国・金晶科技が、太陽光発電向けに改造したTCOガラス基板生産ラインを稼働させたことが報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。CdTeおよびペロブスカイト向けを想定しているようです。 って、中国の動向ばっかりになってしまうのですが。
屋上に落ちていたラベル(の保護シール)、剥がれ具合の模様がこちらと一致します。ドライルーム室外機のチラーから剥がれたようですが、直射日光および風雨にさらされる環境は、フィルムの耐久性テストのようです。
月曜日はこういう値が出やすいです。
29日(日) 珍しく家にいて感じた弱い地震でした。だいたい震度2以下だと気付かないのですが。
28日(土)  
27日(金) 今さら感がありますが、THE ROYAL SOCIETY の Fellow と Foreign Member が選出されMichael Graetzel ForMemRSが誕生しました。 FRS (Fellow of the Royal Society) には、Martin Green (2013)、Henry Snaith (2015)、James Durrant (2017) といった名前がありますが、外国籍だと難しいのでしょうか。とすると、Hideo Hosono (2017) って、凄いんですね。
中国の建設会社杭萧钢构が、子会社の合特光电について、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の試験生産ラインが現在設計段階にあり、第3四半期に機器を発注し、年末までに生産を開始する予定(→翻訳)と述べているようです。2014年に設立された合特光电は、昨年7月に杭萧钢构の支配下になり、シリコンヘテロ接合太陽電池を用いたBIPV製品を作っているようです。それを基に、ペロブスカイト/シリコンで目標変換効率28%以上(→翻訳)とするそうです。まあ、今のところ、要するに「やります」というポーズを見せているだけでしょうか。
清華大学グループが、(Cs/FA)PbX3を用いて小面積セル効率24.1%、1cm2セル効率22.8%などを報告しています。今となっては特に目を引く性能ではありませんが、保管時の耐久性を20000時間調べてあり、2年以上前に作っていた、というところがポイントでしょうか。その時点で論文化されていれば、それなりに目立ったでしょう。同グループは、2月に効率24.22%の論文を出していて、フレキシブルセル効率20.60%も報告しています。
26日(木) SollianceをGoogle検索したところ、営業時間のところに「キリストの昇天は時間が異なる場合があります」と書かれていて、すぐには意味が分からなかったのですが、英語で見ると「Ascension Day might affect these hours」、要するに祝日だったのですね。
25日(水) 今週もNatureでペロブスカイトに関する論文が早期公開されていますが、いまいちピンと来ません。Cambridgeの力なのでしょうか。
削られる大学教員の研究時間、会議など負担に 政府が対策検討」という見出しの記事で、対策が「統合イノベーション戦略2022」に盛り込まれるそうですが、どんな対策なのでしょうか? この「統合イノベーション戦略」、内閣府から毎年出されていますが、直近の統合イノベーション戦略推進会議で、そういう話題が出たようには見えません。
首都直下地震の被害想定について報道1報道2されている件、元ネタはこちらにあり、おおむね妥当だとは思いますが、目黒区・世田谷区・渋谷区付近の震度分布想定には違和感があります。基本的に台地の上で揺れが大きく、谷になっている所で小さい震度が予想されているのですが、表層地盤で考えると逆だと思います。これだと、目黒川や渋谷川の谷地の地価が上がりそうです。
接触確認アプリ「COCOA」の「接触通知」の記録で、過去の分が2週間以上経過してクリアされ、久々に「一致したキーの数」が0になりました。累積値表示だと、過去の分が消えると同時に新規追加されたのか、過去のものが消えずに残っているのか区別がつかないのですが。
こちらで集計されている各国の感染者数、DPRKがトップになる事態は想定していませんでした。
24日(火) ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池に関して圧倒的に先行している南京大学の Hairen Tan が、昨年末、蘇州に仁烁光能有限公司を設立し、事業化に乗り出すようです。また一企業がペロブスカイトに参入しました(→翻訳)という報道では、多くの中の一つに過ぎない感じですが、8月には6000平米の10MWペロブスカイトタンデムのパイロットラインを用いて300×400mmで効率22%以上を目指し、下半期には1.5万平米の150MW量産ラインを建設し、1.2×0.6mで効率20%以上を目指す、という、非常にスピード感のある計画です。先日論文発表された面積20.25cm2全ペロブスカイトタンデム太陽電池モジュール変換効率22.5%の技術があるので、実現も早そうですね。ちなみに下記にあるMicroquantaのモジュールは、面積と出力から計算すると、変換効率は16〜17%と見積もられます。
23日(月) 至近の「接触通知」により、とりあえず研究室ほぼ全員在宅で様子見、のはずが、こちらの居室は結局みんな来てる状況。
フランスとの共同研究のNext PVで、III-V族太陽電池のほうのフランス側キーマンが入っているこの論文、逆構造型ペロブスカイト太陽電池で、現在把握している中では11位になる23.34%の効率を出すとはフランス側も研究進展してきたかと思ったら、デバイスを作っているのはイタリアのグループでした。寄与が書いてあるから分かりますが、ふつうだったらフランスのグループが23%超を逆構造型で出したと認識してしまうところです。
エアフォース・ワン飛来を報じる記事中の動画、記者の背後に写っているのは駒場キャンパス。ということは、駒場付近上空から横田基地方面を望遠という、肉眼では視認しがたい距離を保っていたのですね。空域の影響でしょうか。
22日(日) 下記の中国・杭州纤纳光电科技(Microquanta)によるペロブスカイト商用モジュール「α」披露について、浙江新聞で報道されました(→翻訳)。設置されているパネルの耐久性をアピールする意味か、雨に濡れている写真が採用されています。また、第二期として5GWの量産ラインを予定で、売り上げは70億元に達する見込み、という情報が追加されています。
21日(土) 下記のペロブスカイト商用モジュール「α」披露のプレスリリースが、纤纳光电(Microquanta)社のサイトにアップされました。だいたい同じ内容ですが、40秒ごとに1モジュール製造できるという情報が加わっています。その速度では、24時間365日130Wモジュールを製造したとして年産102MWとなるので、100MW製造ラインというのは、嘘ではないけれどほぼ無理でしょうという感じです。
20日(金) 中国・杭州纤纳光电科技(Microquanta)が、ペロブスカイト商用モジュール「α」を披露しました(→翻訳)。 同社サイトには今のところ未掲載ですが、報道によると、115W、120W、125W、130Wの4つのモデルがあり、サイズは1245mm×635mm×6.4mm、12年間の製品保証と、25年間の線形出力保証があるそうです。でも、最初の12MW分は、自社施工のメガソーラー行きになるのでしょうね。
日経の論説委員長の「変異するグローバル化」と題する記事、有料会員限定記事なので読んでいませんでしたが、例によって、中文版で雰囲気をつかむ状況です。
コンクリート等の上に散らばるタカラダニ、動き回っていなければ気付かないかもしれませんが、安心できるものでもなさそうです。
化学システム工学専攻の修士論文中間発表会(が行われたはず)。
19日(木) 「クリーンエネルギー戦略」に関する有識者懇談会開催され、今後10年間で官民合わせて150兆円超の投資を実現するために、政府として20兆円規模の資金を確保して民間資金を呼び込むという方針が報道されました エネルギー供給面では、洋上風力、水素・アンモニア、蓄電池、原子力などがメインのようで、太陽光の文字がおもてに出てくることは無さそうです。
ポーランドのSaule Technologiesが、Google Cloud、Columbus Energyと共同事業を始めそうな雰囲気の発表がありました。具体的には何をするのでしょうか?
NRELから、1sunでの(非集光での)最高効率太陽電池のプレスリリースがありました。NRELチャートがRev.07-26-2021からRev.10-11-2021に更新された際に登場した39.5%の点ですが、ようやく論文発表できたということですね。
18日(水) Web of Scienceで、私のResearcherIDが反映され、掲載名が Nakazald Jotaro の論文も一緒にカウントされるようになりました。
「超越コーティング」に光触媒機能があることが東大プレスリリースにありますが、超越化研の評価が、よく分かりません。
接触確認アプリ「COCOA」の「接触通知」の記録、「接触チェックの記録」は、累積が続き82に達しましたが、iOSの更新で、妥当な数値(29)に戻りました。過去の分がクリアされたのに伴い、「一致したキーの数」が、3から1になりました。
17日(火) 昨年4月には「ネタが無い時はトマトをペロブスカイトに加えてみる感じでしょうか」と、この論文を引いたことがありましたが、今月出たこの論文は、結果と考察の最初がリンゴやナシとトマトの比較から始まっています。効率も23.62%あり、耐久性を見るのに3500時間もかけていて、気合も感じられるのですが。。。
16日(月) EPFL等によるこの論文、セル効率22.86%、モジュール効率20.89%というもので、そこそこのモジュール効率ですが、それ以上に、こちらでの紹介が「A Swiss-Japanese research group」で始まっているのが気になりました。東大とトヨタとEPFLのグループとされていますが、東大から入っているのは柴山さんだけで、昔の仕事なのかもしれませんが、そろそろ新しい所属になっていてもよいような気がします。
米国エネルギー省(DOE)がペロブスカイト太陽電池プロジェクトを紹介しているページに、NRELチャートの一部を抜粋したが出ています。最近のNRELチャートは混み合いすぎなので、こちらのほうが需要が出るかもしれませんね。
ふつうに「ペロブスカイト」でGoogle検索したら、仕様書が出てきました。ということは、どういう装置を導入しようとしているかという情報は、すべて筒抜けになるということでしょうか。どこかで公開設定を間違ってません? 本件は比較的汎用のものなので大丈夫でしょうが。
公共工事に関して「歩切り」は違法ですと改めて周知する通知がありました。また、文科省からの「労務費、原材料費、エネルギーコスト等の取引価格を反映した適正な請負代金の設定や適正な工期の確保について」の通知は、中小企業庁からのこちらのお知らせに通じるものがあります。が、研究予算関連では、これらと異なり、旧来の慣行が続いている気がします。
15日(日)  
14日(土)  
13日(金) 南京大学等から、面積20.25cm2全ペロブスカイトタンデム太陽電池モジュール変換効率22.5%が報告されました。JET認証値21.7%で、Solar cell efficiency tables (Version 59) に掲載されていたものです。有効面積あたりの変換効率は24.1%になります。小面積セルでは25.1%、1cm2セルでは24.8%ということです。
タンデムかつモジュールなので、まずモジュールとしてみると、モジュール変換効率のプロットで最近の伸びが目立つ中にいますが、本デバイスは開口面積あたりの効率になっています。ペロブスカイトモジュールでは、単位セルを短冊状にして、幅を5mmほどにすることが多いですが、本デバイスは幅11.25mmとして、切り込みを入れることで生じる非発電部の割合を小さくしていることが特徴です。個人的考察ですが、幅を小さくするのは、抵抗によるジュール熱損失を避けるためなのに対し、タンデムの場合、高電圧低電流になるので、ジュール熱の発生が抑制されるのかもしれません。
モジュールの論文報告例上位を一覧にすると以下のようになります。
active area
aperture area
2022/04/21 スイスEPFL
中国・華北電力大
Nature Nanotechnology, in press.
DOI:10.1038/s41565-022-01108-1
22.87% 24.63 cm2  
2022/05/12 中国・南京大
(タンデム)
Science 2022, 376, 762.
DOI:10.1126/science.abn7696
(24.1%) (GFF 0.933) 22.5% 20.25 cm2
Solar cell efficiency tables (Version 59) by JET 21.7% 20.25 cm2
2022/01/17 韓国
UNIST, KIER
Nature Photonics 2022, 16, 119.
DOI:10.1038/s41566-021-00931-7
21.83% 25 cm2  
2021/11/18 中国
Microquanta
Solar cell efficiency tables (Version 59)
 (measured 2021/10 at JET)
21.4% 19.32 cm2
designated area
2021/11/04 スイスEPFL
中国・華北電力大
Nature Commun. 2021, 12, 6394.
DOI:10.1038/s41467-021-26754-2
21.36% 26.00 cm2 (19.27%) (GFF 0.902)
2021/11/26 中国・天津大
スイスEPFL
Chem. Eng. J. 2022, 431, 133713.
DOI:10.1016/j.cej.2021.133713
21.08% 30.24 cm2 (18.55%) (34.36cm2)
2021/09/07 韓国UNIST Joule 2021, 5, 2420.
DOI:10.1016/j.joule.2021.08.005
20.99% 15 cm2
(29.25cm2) 20.40% 31 cm2
2021/07/30 韓国SKKU Energy Environ. Sci. 2021, 14, 4903.
DOI:10.1039/d1ee01440d
20.75% 23.27 cm2 (18.76%) (25.74cm2)
2022/03/01 中国科学院物理研
[北京]
Joule 2022, 6, 676.
DOI:10.1016/j.joule.2022.02.003
20.64% 10.4 cm2  
2021/06/18 中国・武漢理工大 Science 2021, 372, 1327.
DOI:10.1126/science.abh1035
20.51% 10 cm2
20.46% 17.1cm2
2021/12/29 中国・陕西師範大
[西安]
Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2103491.
DOI:10.1002/aenm.202103491
20.33% 10.75 cm2  
2021/05/20 米国
North Carolina
Nature Energy 2021, 6, 633.
DOI:10.1038/s41560-021-00831-8
20.2% (GFF 0.92) (18.60%) (29.5cm2)
2021/08/20 米国
North Carolina
Science 2021, 373, 902.
DOI:10.1126/science.abi6323
(21.8%) (GFF 0.92) 20.1% 17.9 cm2
2021/06/24 中国
UtmoLight
Solar cell efficiency tables (Version 58)
 (measured 2021/03 at JET)
20.1% 63.98 cm2
designated area

今回は大面積製膜のため、両ペロブスカイト層がブレードコートされており、ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデムセルとしての効率は、そこまで高くありません。といっても、25%超えているのですが。2端子ペロブスカイトタンデム太陽電池のプロットで、最近の部分を拡大すると、特に全ペロブスカイトが目立ちます。南京大学グループの占有率が高いです。
ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池の論文報告例での変換効率上位を一覧にすると以下のようになります。
26.7% 南京大 Nature 2022, 603, 73. DOI: 10.1038/s41586-021-04372-8 2022/01/17 JET認証26.4%
1cm2 25.3%
26.2% 南京大 Adv. Mater. DOI: 10.1002/adma.202110356 2022/04/19  
25.6% 南京大 Nature Energy 2020, 5, 870. DOI: 10.1038/s41560-020-00705-5 2020/10/05  
25.6% North Carolina大 Adv. Mater. 2022, 34, 2110351. DOI: 10.1002/adma.202110351 2022/02/16 1cm2 24.2%
25.1% 南京大 Science 2022, 376, 762. DOI: 10.1126/science.abn7696 2022/05/12 1cm2 24.8%
module 22.5%
24.9% 南京大 Sci. China Chem. 2021, 64, 2025. DOI: 10.1007/s11426-021-1059-1 2021/06/29  
24.8% 南京大 Nature Energy 2019, 4, 864. DOI: 10.1038/s41560-019-0466-3 2019/09/23  
24.6% North Carolina大 Nature Energy 2020, 5, 657. DOI: 10.1038/s41560-020-0657-y 2020/07/20 1cm2 22.2%
23.5% 南京大 Solar RRL 2021, 5, 2100814. DOI: 10.1002/solr.202100814 2021/10/16  
23.3% Toledo大 [Ohio] Nature Energy 2020, 5, 768. DOI: 10.1038/s41560-020-00692-7 2020/10/15  
23.1% NREL Science 2019, 364, 475. DOI: 10.1126/science.aav7911 2019/04/18  
23.1% NREL Joule 2019, 3, 2193. DOI: 10.1016/j.joule.2019.05.009 2019/05/16 on PEN 21.3%
23.1% Eindhoven工科大 Adv. Mater. 2022, 34, 2110053. DOI: 10.1002/adma.202110053 2021/12/29  
23.0% North Carolina大 Nature Commun. 2019, 10, 4498. DOI: 10.1038/s41467-019-12513-x 2019/10/03  

プレスリリースはこちら(→翻訳)。
昨日、中国Tencentが昆山协鑫光电材料有限公司 (GCL Optoelectronics) に出資したことが報道(→翻訳)されていましたが、今日は、协鑫光电が数億元の資金調達を完了したと報道(→翻訳)されています。数十億円ですね。完成したはずの100MW試験製造ラインは、どうなっているのでしょうか? 記事の中で、この写真は、GCLの製造ラインの様子とされるものです。パネルを写したこの写真は、GCL-perovskiteのサイトに以前あった気がします。そして、この写真にあるペロブスカイト太陽電池で囲まれた小屋は、これまで文章は見かけましたが、画像は初めて得られました。
経産省のクリーンエネルギー戦略に関する報道、審議会の前に出されると、委員は異論を出しにくそうです。審議会情報はこちらでしょうか。
12日(木) 東京大学エネルギー総合学連携研究機構などによる「エネルギートランスフォーメーション(EX)研究会」第1回研究会オンラインですが、授業お手伝いの時間と重なっていて、昨年度までのように2画面並行というわけにはできません。
先端研西門に向かう道に現れる噴砂現象、アリの仕業なわけですが、ブロック敷きへのダメージが生じます。
今日は銀河系中心のブラックホール画像が盛り上がっていますが、水の特異な物性も、地味に意義深いですね。なぜ4℃で密度が最も高いのか、って、簡単には説明できません。
11日(水) Natureに載れば報道なども出てくるでしょうから、いちおう書きますが、3月15日付で早期公開されていたこちらの論文、ペロブスカイト層をトルエンスルホン酸オクチルアンモニウムで後処理することで変換効率24.41%、MPPT800時間で効率低下が見られず、開放状態での光照射2092時間で初期の88.5%の効率を維持した、ということですが、Natureに値するのでしょうか。こちらにある写真を見ると思い出す人もいるでしょう。
接触確認アプリ「COCOA」の「接触通知」の記録、「接触チェックの記録」は累積が続き、68に達しました。一方、「一致したキーの数」が、2から3になりました。どこまで累積されるのでしょうか。
10日(火) 例年、「繋がる」だとか「ディレンマ」だとか「爆発」だとか、あいまいなテーマで開催されることが多い東京大学公開講座、今回のテーマはグリーントランスフォーメーションへの道ということで、わりと明確で、また、関係しそうなテーマです。各回土曜日開催ですが。
東京大学社会連携講座「統合分子構造解析講座」オープンイノベーション拠点開設記念シンポジウムが、5月27日(金)にオンライン開催されるそうです。島津製作所、日本電子、リガクが一緒になって勧められたら参加しないといけない雰囲気になりそうですが、日立とブルカーの装置が活用されている研究室としては微妙です。
コンクリート等の上を赤いタカラダニが這い回っているので油断なりません。
International Research Project (IRP) NextPV ミニシンポジウム
9日(月) 接触確認アプリ「COCOA」の「接触通知」の記録、「接触チェックの記録」が64に達しました。過去14日間の記録とされていますが、既に32日分です。最近、過去のものが消えず、累積値が表示されるようになった「一致したキーの数」は、4月18日以降、ずっと2のままです。
強震モニタで2ヶ所同時に地震が発生したように見えたのは、深い震源の地震でした。
500円硬貨は、既に新硬貨が主流なのでしょうか。
文献検索手段をSciFinderからWeb of Scienceに切り替えて以降、だいぶ遅れがちになっていますが、最近の高効率ペロブスカイト太陽電池セルのプロットを示します。今年に入ってからは、効率24%台前半では目立たなくなってきています。これに、別枠で見ているモジュールやフィルム基板セル、1cm2セル、SnPb混合ペロブスカイトなどの上位を重ねてみると、いちおう末席に現れるような感じになっています。
8日(日)  
7日(土)  
6日(金) 中国光伏行业协会(China Photovoltaic Industry Association)の「ペロブスカイト太陽電池およびモジュールの電流電圧(I-V)特性評価方法(钙钛矿光伏电池及组件的电流−电压(I-V)特性测量方法)协会標準」が4月8日に公告され、同15日に施行されたところですが、今度は、ペロブスカイト太陽電池標準タスクフォースを設立する(→翻訳)ようで、標準化活動も活発化しているようです。
リチウムイオン電池で著名な中国・寧徳時代(CATL)がペロブスカイト太陽電池の開発に参入していることが確認された(→翻訳)と報道されています。既に昨年報道があったものの、これまで同社自身は明らかにしていなかったということらしいです。既にパイロットラインが構築されているようです。先んじているように見えるMicroquantaやUtmoLightは、しょせんベンチャー企業で、GCLも買収された元ベンチャーで親会社の経営が不安定なところがありますが、CATLは勢いのある10兆円企業なので、一気に進展があるかもしれません。
この記事の中で、ペロブスカイト太陽電池のパイロットラインを有する企業として、杭州纤纳光电(Microquanta)、无锡极电光能(UtmoLight)、协鑫纳米(GCL Nano)に加え、华清能院が挙げられています。図としても华能集团のペロブスカイト太陽電池開発過程が書かれていて、情報を探していますが、今のところ詳細は分かりません。中国华能集团は相当大企業のようなので、自力で全て進めているのでしょうか。
ドライルームの外気取入口のフィルタ洗浄。おおよそ夏休み、冬休み、GWに行なっていますが、今回は思ったほど汚れていませんでした。
コロナの陰になって、すっかり霞んでいた風疹の抗体検査と予防接種の再案内が来ました。改めて見直すと、つくりがコロナ接種券と同様で、記載されている発券No.もコロナの券番号と同じです。これは何の番号なのでしょうか?
こちらの道路工事現場(by北野建設)、ジャンプ台のように見える坂道が、少し進捗したようです。
5日(祝)  
4日(祝)  
3日(祝) 今日は祝日ですが、ふつうに授業がある日です。
正門付近の混雑状況も平日通りです。授業を実施した教室は、授業中は定員の75%以上を示す表示(現在値33/日最大値43/定員40)となりました。実数は、出席18名と教員5名の合計23名だったはずですが。
3年前、駒場キャンパス西側のソメイヨシノが伐採された跡地のうち、南側は、それなりに大きな若木になっていましたが、北側の野球場-ラグビー場間のところでは、ひこばえが育てられていたり、苗木の育成中だったりしていました。
先端研3号館南棟西側のキンモクセイとコブシのうち、コブシの木には、例年通りコブシハバチの幼虫(←虫画像:閲覧注意)が発生していますが、これまでにも増して高い位置なので、手の出しようがありません。
駒場リサーチキャンパス東側駐車場ではEV用充電スポット準備中のようです。せっかくなので、ソーラーカーポートを作ろうという動きは出てこないでしょうか?
来週ハワイで開催されるMRS、ペロブスカイト関連のセッションはこちらですが、発表者は欧米と韓国ばかりで、特に韓国が目立ちます。日本からは別日程のオンラインで電通大Kapil氏があるだけで、中国からの発表はゼロです。
2日(月) IEA PVPSから、世界の太陽光発電の導入状況の速報「Snapshot of Global PV Markets 2022」が出されました。
2017-2019年は世界で年間約100GWずつ導入されてきましたが、2020年は145GW、そして2021年は175GWが導入され、累積導入量が942GWに達しました。国別の年間導入量を過去のものと並べて見ると、ずっと中国がトップですが、昨年は2位米国が伸びていて、EU合計を上回ったそうです。累積導入量の推移でも、日本は、そこそこの存在感があります。
なお、IRENAによる2021年の太陽光発電累積導入量は849GW。太陽光パネルの出力合計か、パワコンを通って外部に取り出される出力の合計か、などの差があるようですが、両者のデータの差が、だんだん大きくなってきています。
自分の名前が入った論文の引用状況をWeb of Scienceで調べると、H-indexが22、つまり22回以上引用されている論文が22報あります。
引用状況をグラフにしてみるまでもなく、22回引用の論文が3報並んでいるので、H-indexを1上げるには、23回以上引用論文が4報増えないといけなくなり、結構敷居が高いです。著者名がJ. Nakazaldと入力されていてカウントされないChem. Lett.で1報損していますし。でも、同姓同名等でややこしくなる人と比べれば、カウントは正確です。
1日(日)  

2022年(令和4年)4月
30日(土)  
29日(祝)  
28日(木) 接触確認アプリ「COCOA」のログに相当するはずの「接触通知」の記録、「接触チェックの記録」は、1日2回が14日分なので28〜30のはずなのですが、最近、過去のものが消えず、現在42まで増えています。「一致したキーの数」は、最近は累計値が表示されるらしいですが、4月18日以降、ずっと2のままです。これではさっぱり分かりません。
アメリカのTandem PV社が、最近、600万ドルの増資を行なったようです。それなりの額ですが、中国に比べると、桁が1つ小さい規模ですね。
ドイツ・ヘルムホルツ研究所(HZB)がTandemPV International Workshop 2022を紹介しているページ、Black Forest Cakeの断面構造写真が、微妙な感じです。Workshopのほうは、5/30-6/1に、Freiburgおよびオンラインでハイブリッド開催されるようです。
27日(水) ここでは既報ですが、日経で、産総研のホール輸送材料(3月9日発表分)と、京大のSnPb混合ペロブスカイト(4月13日発表分)が報じられました。
ドライルームに取り込まれる外気を冷やして出てくるプレクーラー排水が連続的に生じる季節になりました。また、コンクリート等の上を真っ赤なタカラダニ這い回る時期です。油断すると体のほうに。。。
研究棟廊下に外気を供給する外調機の外気取込口の前のクモの巣は、フィルタ替わりでしょうか。捕虫効率が高そうです。
月曜日に書いた太陽電池中国最高変換効率の件、1cm2全ペロブスカイトタンデム太陽電池で26.4%という四川大学の記録について報道(→翻訳)されています。こちらがプレスリリースのようです。
26日(火) 2年間にわたったオンライン授業、いよいよ最終日です。既に他の曜日は対面授業が始まっていますが、火曜日はスタートが遅かったので今日が2回目です。対面授業が行われた昨日に比べ、今日は正門付近学食の人口密度が控えめです。今日も学習管理システム(LMS)に不具合が報告され、それなりの人数の学生が構内から接続した今年度のオンライン授業は、各曜日2回、計10日間のうち6日で障害発生という結果になりました。
首相記者会見を伝える報道、見出しに「首相「再エネ・原子力が重要」」とありますが、動画でみると、確かに言ってますが、全体の流れからすると、見出しに持ってくるのは何かのバイアスが感じられます。
それにしても、再エネは高価格かつ不安定と言われていた気がするのですが、今回、「エネルギー市場の安定化、低廉かつ安定的なエネルギー供給確保のために」再エネの最大限の導入が極めて大切、と言われています。
こちらの情報(→翻訳)で、ロシアがペロブスカイト太陽電池を工業化したのかと思ったら、こちらを見るとCsPb2Br5ということで、すぐに実用化とはいかなさそうです。ただ、動画の中で、エアブラシで酸化物半導体緻密層とみられるものを塗布しているところが、どこに由来する技術なのか気になります。
25日(月) 東京大学エネルギー総合学連携研究機構、国際オープンイノベーション機構が「エネルギートランスフォーメーション(EX)研究会」を立ち上げ、5月12日(木)に第1回研究会を開催するそうです。
「本研究会は会員企業の方のみご参加頂けますが、第1回研究会は研究会発足シンポジウムとして、Web配信に限り非会員の方もご視聴頂けます」ということです。
日経新聞によると「東京都の小池百合子知事は25日、電気通信大学(東京都調布市)を訪問し、開発中の新型太陽電池を視察した」そうです。
後ろ姿の写真は早瀬先生ですね。「都会型円筒形太陽電池」ということです。
第19回中国太陽光発電学会が4月20-22日にオンライン開催(→翻訳)され、その中で、2021太陽電池中国最高変換効率の結果が発表されたようです。この一覧を見ると、ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデムは、現行最新版efficiency tables (version 59)では、小面積26.4%(南京大)、1cm2セル24.2%(南京大)、ミニモジュール21.7%(南京大)となっていますが、四川大学が1cm2セルで26.4%を3月に出したようです。また、ペロブスカイト/シリコンタンデムで、南開大学が10.86cm2セルで23.4%を1月に出したようです。また、有機薄膜ミニモジュールの効率が14.1%から12月に14.5%に更新されたようです。このあたり、全てJET測定なので、直接尋ねたほうが早いかもしれません。
学会プログラムのうち、ペロブスカイト関連とみられる部分は、こちら
24日(日)  
23日(土)
化学システム工学専攻の大学院説明会@オンライン
天津理工大グループがペロブスカイト太陽電池を用いたソーラーカーを試作した(→翻訳)ようです。この「天津号」では、湾曲した金属基板上に前駆体薄膜を蒸着した後、ペロブスカイトに変換しているようです。
22日(金) 逆構造型ペロブスカイト太陽電池での変換効率最高値25%が香港城市大グループから報告されました。 パッシベーション材料が変わっただけですが、光照射1500時間、85℃・RH85%のダンプヒートテスト1000時間など耐久性もあるようです。中国認証で効率24.3%の値も得られています。

逆構造型の変換効率上位報告例一覧は以下のようになります。
25.0% 香港城市大 Science 2022, 376, 416. DOI: 10.1126/science.abm8566 2022/04/21 PTAA
24.3% 華東師範大(上海) Science 2022, 375, 434. DOI: 10.1126/science.abl5676 2022/01/27 P3CT-N
24.3% サウジKAUST Science 2022, 376, 73. DOI: 10.1126/science.abm5784 2022/02/17 2PACz
23.91% Toronto大 Nature Photonics. DOI: 10.1038/s41566-022-00985-1 2022/04/07 NiOx
23.8% NorthCarolina大 Science 2021, 373, 902. DOI: 10.1126/science.abi6323 2021/08/20 PTAA
23.80% 香港城市大 Adv. Mater. 2021, 33, 2105539. DOI: 10.1002/adma.202105539 2021/10/03 PTAA
23.72% ドイツDresden大 Science Adv. 2021, 7, eabj7930. DOI: 10.1126/sciadv.abj7930 2021/12/01 PTAA
23.4% NorthCarolina大 Science Adv. 2021, 7, eabe8130. DOI: 10.1126/sciadv.abe8130 2021/03/03 PTAA
23.40% 吉林大 Adv. Energy Mater. DOI: 10.1002/aenm.202200005 2022/03/08 PTAA
23.37% 香港城市大,Washington大 J. Am. Chem. Soc. 2020, 142, 20134. DOI: 10.1021/jacs.0c09845 2020/11/15 PTAA
23.33% 深圳大 Nano Energy 2021, 89(Part A), 106370. DOI: 10.1016/j.nanoen.2021.106370 2021/07/27 PTAA
23.06% 米国Akron大(Ohio) Adv. Mater. 2022, 34, 2109348. DOI: 10.1002/adma.202109348 2022/01/17 PTAA
23.0% サウジKAUST,Toronto大 Nature Energy 2020, 5, 131. DOI: 10.1038/s41560-019-0538-4 2020/01/20 PTAA
22.9% カナダToronto大 Adv. Mater. 2021, 33, 2103394. DOI: 10.1002/adma.202103394 2021/08/23 NiOx
22.87% NorthCarolina大 Science Adv. 2021, 7, eabi8249. DOI: 10.1126/sciadv.abi8249 2021/10/29 PTAA
22.81% 泰山学院(山東省泰安市) Appl. Surface Sci. 2020, 530, 147240. DOI: 10.1016/j.apsusc.2020.147240 2020/07/16 NiOx
22.8% サウジKAUST Energy Environ. Sci. 2021, 14, 2263. DOI: 10.1039/d0ee03839c 2021/02/23 PTAA
22.74% 西北工業大(西安) Energy Environ. Sci. 2021, 14, 5416. DOI: 10.1039/d1ee01800k 2021/08/13 NiOx
22.7% ドイツKarlsruhe工科大 Energy Environ. Sci. 2021, 14, 5875. DOI: 10.1039/d1ee01508g 2021/08/09 2PACz
22.7% 南昌大 ACS Energy Lett. 2022, 7, 550. DOI: 10.1021/acsenergylett.1c02580 2022/01/04 PTAA
22.63% 華東師範大(上海) ACS Appl. Mater. Interfaces 2021, 13, 46627. DOI: 10.1021/acsami.1c12764 2021/09/24 P3CT-N
22.6% 西北工業大(西安) Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202116534. DOI: 10.1002/anie.202116534 2022/02/17 NiOx
22.5% ドイツPotsdam大,HZB ACS Energy Lett. 2021, 6, 1045. DOI: 10.1021/acsenergylett.0c02642 2021/02/17 PTAA
EPFL他多数の所属から、有効面積24cm2のペロブスカイト太陽電池モジュール変換効率22.87%が報告されました。モジュール変換効率のプロットでも最近の伸びが目立ちます。開口面積あたりか有効面積あたりかで話が変わるかもしれませんが、とりあえず一覧にすると下記のようになります。
active area
aperture area
2022/04/21 スイスEPFL
中国・華北電力大
Nature Nanotechnology, in press.
DOI:10.1038/s41565-022-01108-1
22.87% 24.63 cm2  
2022/01/17 韓国
UNIST, KIER
Nature Photonics 2022, 16, 119.
DOI:10.1038/s41566-021-00931-7
21.83% 25 cm2  
2021/11/18 中国
Microquanta
Solar cell efficiency tables (Version 59)
(measured 2021/10 at JET)
21.4% 19.32 cm2
designated area
2021/11/04 スイスEPFL
中国・華北電力大
Nature Commun. 2021, 12, 6394.
DOI:10.1038/s41467-021-26754-2
21.36% 26.00 cm2 (19.27%) (GFF 0.902)
2021/11/26 中国・天津大
スイスEPFL
Chem. Eng. J. 2022, 431, 133713.
DOI:10.1016/j.cej.2021.133713
21.08% 30.24 cm2 (18.55%) (34.36cm2)
2021/09/07 韓国
UNIST
Joule 2021, 5, 2420.
DOI:10.1016/j.joule.2021.08.005
20.99% 15 cm2
(29.25cm2) 20.40% 31 cm2
2021/07/30 韓国
SKKU
Energy Environ. Sci. 2021, 14, 4903.
DOI:10.1039/d1ee01440d
20.75% 23.27 cm2 (18.76%) (25.74cm2)
2021/06/18 中国
Wuhan
Science 2021, 372, 1327.
DOI:10.1126/science.abh1035
20.51% 10 cm2
20.46% 17.1cm2
19.54% 65 cm2
2021/12/29 中国・陕西師範大
[西安]
Adv. Energy Mater. 2022, 12, 2103491.
DOI:10.1002/aenm.202103491
20.33% 10.75 cm2  
2021/05/20 米国
North Carolina
Nature Energy 2021, 6, 633.
DOI:10.1038/s41560-021-00831-8
20.2% (GFF 0.92) (18.60%) (29.5cm2)
18.00% 44.4 cm2
2021/08/20 米国
North Carolina
Science 2021, 373, 902.
DOI:10.1126/science.abi6323
(21.8%) (GFF 0.92) 20.1% 17.9 cm2
19.7% 50.1 cm2
2021/06/24 中国
UtmoLight
Solar cell efficiency tables (Version 58)
(measured 2021/03 at JET)
20.1% 63.98 cm2
designated area
とらぬ狸の皮算用という感じもありますが、今年のペロブスカイト太陽電池の世界市場は400億円の見込みということです。それにしても、調査レポートは高価ですね。
今夜の新宿方面、20時までは都庁が紫色でしたが、その後、ウクライナ色に戻りました。
生産研の屋根ごしに見える渋谷・六本木方面、東京タワーや六本木ヒルズより高いビルが建ちつつあるのは何かと思っていたら、こういうものだったのですね。
21日(木) 久しぶりの教室での授業(の補助)でしたが、そろそろメガネを通常モードにしないと、顔もスクリーンの文字も見えません。長らくモニターを見つめてばかりで、度が強いと目が疲れる状況だったので、度数を落としていて、現状ではメガネをかけてようやく視力0.1程度です。
HOPV2022(2022.05.19-25 online + Valencia)と期間が重なる5月24-26日に予定されていた中国SNECは、12月26-28日に延期されるようです。
韓国以外のグループからは2例目となる効率25%以上のペロブスカイト太陽電池が上海交通大から報告されました。1例目同様、韓礼元先生グループです。ということは駒場からの報告と言っても間違いではありません。今回は自己測定効率25.05%で、前回の25.1%より低いですが、中国認証の効率は24.39%で、前回の24.3%を上回っています。これもネタ元は「钙钛矿」で検索した結果です。
例によって「钙钛矿」で検索したところ、こういう情報(→翻訳)がありました。フィルム基板ペロブスカイト太陽電池の変換効率で、昨日の更新により現在2位となっている中国・電子科技大は、あまり聞かないところのように思っていましたが、そのリーダーは、こういう解説が書かれるのですね。WikiBaiduもあります。24歳で博士学位、25歳で教授、28歳で副院長になってます。
ペロブスカイト太陽電池の発展の中で鍵となった論文がいくつかありますが、そのうち、いわゆる「共蒸着の論文」の筆頭著者です。小島氏はじめ筆頭著者は、その後、異なる分野に行っている例も多いですが、こちらは活躍中ですね。報道(→翻訳)の持ち上げ方も勢いがあります。筆頭著者といえば、19%超えの論文の方も、「学生の心の中の太陽(→翻訳)」とか、微妙な表現ですが、持ち上げられていましたね。
20日(水) 2年間のブランクを経て、駒場でも今日から通常の(対面)授業が本格化しました。ユータスくん喜んでいます。COCOA通信データに基づく人口推定データでも、正門付近では授業のタイミングに対応したピークが現れ、食堂も人が多そうです。教室ごとに表示される人数は、1号館5号館11号館といった感じで、必ずしも実数と一致していませんが、定員の半数以上いると、学生同士が相当接近してしまうので、いろいろ難しそうです。
感染者数は、世界的には減少傾向の中、日本と中国の数が接近してきました。こちらで報告される学内感染者数では、学生の累計が1000名に達し、高止まり状態です。
ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデム太陽電池に関して独走状態にある南京大学・谭海仁グループから、効率26.2%の全ペロブスカイトタンデム太陽電池が報告されました。 1月に公開されたNatureの26.7%より低いですが、本論文は、その公開より前に投稿されていて、それ以前の記録である25.6%を上回ったことを主張しています。ネタ元は「钙钛矿」で検索した結果です。
西安のグループから、フィルム基板ペロブスカイト太陽電池の最高効率22.44%が報告されました。 酸化スズ表面をヒスタミン処理したということで、無機ペロブスカイト最高効率20.8%と同様の手法ということでしょうか。ガラス基板では効率24.79%ということです。ネタ元は「钙钛矿」で検索した結果です。
フィルム基板のリストは4/8に挙げたばかりなので、こちらのPDF版だけ更新しておきます。
19日(火) 火曜日の授業は今日が今年度の初回。他の曜日より2週間近く遅い開講ですが、最初の2回はオンラインです。先週木曜日は学内ネットワークがダウンする事態が生じましたが、今日は大丈夫でした。しかし、各曜日2回、計10日のオンライン授業のうち9日目の今日まで、学内ネットワークのダウンが発生したのが4/7(木)、4/11(月)、4/14(木)、学習管理システム(LMS)接続が不調になったのが4/6(水)、4/8(金)で、4/12(火)は授業なしでしたから、今学期のオンライン授業は、4/6●、4/7●、4/8●、4/11●、4/13〇、4/14●、4/15〇、4/18〇、4/19〇、と、黒星先行といえそうです。明日以降は、ようやく対面授業が本格化します。
中国・极电光能(UtmoLight)のWEBリリース(→翻訳)によると、极电光能と智能科技と大冶市が、総投資額120億元(約2400億円)で2.8GWの太陽光発電設備導入の契約をしたようです。
ペロブスカイト太陽電池でとは書いてないですが、同社製品の行き先としても活用されるのでしょう。极电光能は今秋にも150MW試験生産ラインを稼働させる予定とのことで、販路が気になっていました。同様に今年から生産開始する纤纳光电(Microquanta)もペロブスカイト太陽電池を用いたメガソーラー(12MW)の建設を開始したと発表していて、生産開始するからには納入先確保が必須ですよね。
なお、大冶市は、Googleマップで探すのが難しいです。また、湖北光谷东长城智能科技有限公司は昨年12月にできたばかりのようで、よく分からない存在です。 さらに、円安が進んで、換算金額が大きく変わりました。
韓国・ジュソンエンジニアリング社韓国エネルギー技術研究院(KIER)が、効率35%以上のペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の開発に関して業務協約を締結したと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。
翻訳をそのまま読むと、「ジュソンエンジニアリングは来年35%以上超高効率太陽電池用装備を市場に披露する計画だ」、「35%以上超高効率実装が可能な次世代太陽電池を来年まで市場に披露し」となり、来年までに35%が達成されそうな勢いです。
上海交通大からペロブスカイト太陽電池1cm2セル変換効率最高値23.75%が報告されました。プレスリリースはこちら。韓礼元先生です。
1cm2級ペロブスカイト太陽電池の変換効率上位は、以下のようになります。
23.75% Shanghai Sci. China Chem. DOI:10.1007/s11426-022-1244-y 2022/04/11 中国認証
23.41%
24.05%@0.09cm2
23.38% ANU Nature 2022, 601, 573. DOI:10.1038/s41586-021-04216-5 2022/01/26 認証
22.6%
 
23.35% Beijing Science 2021, 373, 561. DOI:10.1126/science.abh3884 2021/07/30 中国認証
22.6%
24.27%@0.08cm2
23.25% KIER Science 2022, 375, 302. DOI:10.1126/science.abh1885 2022/01/20   25.72%@0.0803cm2
23.1% Shanghai Energy Environ. Sci. 2022, 15, 1078. DOI:10.1039/d1ee02897a 2022/02/03 中国認証
22.3%
25.1%@0.0784cm2
23.0% KRICT/MIT Nature 2021, 590, 587. DOI:10.1038/s41586-021-03285-w 2021/02/24   25.4%@0.0937cm2
22.94% Xi'an Sci. Adv. 2022, 8, eabk2722. DOI:10.1126/sciadv.abk2722 2022/01/26   24.49%@0.0706cm2
22.69% Suzhou Adv. Mater. 2022, 37, 2110482. DOI:10.1002/adma.202110482 2022/02/05   24.23%@0.062cm2
22.6% ANU Solar cell efficiency tables (Version 58) DOI:10.1002/pip.3444 2021/06/24 認証値  
22.53% Wuhan Science 2021, 372, 1327. DOI:10.1126/science.abh1035 2021/06/18   23.35%@0.148cm2
22.4% EPFL ACS Energy Lett. 2021, 6, 3916. DOI:10.1021/acsenergylett.1c01811 2021/10/15   23.57%@0.16cm2
22.31% UNIST Science 2020, 369, 1615. DOI:10.1126/science.abb7167 2020/09/25   24.82%@0.0819cm2
22.16% Nanchang Nature Commun. 2020, 11, 3016. DOI:10.1038/s41467-020-16831-3 2020/06/15   逆構造
21.8% UNSW Adv. Mater., in press. DOI:10.1002/adma.202106280 2021/11/06   23.7%@0.159cm2
21.7% KRICT Nature Energy 2018, 3, 682. DOI:10.1038/s41560-018-0200-6 2018/07/09 認証
20.9%
23.2%@0.0939cm2
21.698% ANU Science 2021, 371, 390. DOI:10.1126/science.abb8687
Solar cell efficiency tables (Version 55)
2021/01/22
(2019/06)
認証
21.6%
23.235%@0.165cm2
21.63% UNIST Science 2020, 370, 108. DOI:10.1126/science.abc4417 2020/10/02 認証
21.63%
25.17%@0.095cm2
21.6% HongKong Light Sci. Appl. 2021, 10, 239. DOI:10.1038/s41377-021-00676-6 2021/12/02   23.02%@0.04cm2
21.42% Wuhan Energy Environ. Sci. 2022, 15, 244. DOI:10.1039/d1ee01778k 2021/11/16    
21.3% UNIST ACS Energy Lett. 2020, 5, 1396. DOI:10.1021/acsenergylett.0c00596 2020/04/01   22.6%@0.0518cm2
21.2% HongKong Adv. Mater. 2021, 33, 2100009. DOI:10.1002/adma.202100009 2021/04/24   23.15%@0.04cm2
21.08% Shanghai Science 2019, 365, 687. DOI:10.1126/science.aax8018 2019/08/16 認証
18.58%
 
21.07% Uppsala Nano Energy 2022, 94, 106924. DOI:10.1016/j.nanoen.2022.106924 2022/01/10   23.94%@0.16cm2
21.0% UTokyo iScience 2020, 23, 101817. DOI:10.1016/j.isci.2020.101817 2020/11/18   タンデムの片方

経産省・新エネ課長へのインタビュー記事です。ぜひ顔を覚えておきましょう。名前の読み方が不安な場合は、こちらを参照するとよいでしょう。
18日(月) 日経(電子版)記事で、「東京ガス、合成メタンを製造 脱炭素へ25年にも供給」と、インパクト狙いっぽい見出しが気になりましたが、中身が読めず、関連記事のこちらの実証実験とこちらの実験の話題をあわせただけの記事かな、と勝手に推測していました。後半にはもう少し大きな話も書かれていましたが、例によって、毎時〇〇立方メートルと年間〇〇立方メートルが混ぜて書かれ、他の箇所の数字が毎時なのか年間なのか分からない、という、あいまいな記事になっています。毎時と年間だと1万倍近く違うのでふつうは分かりますが、規模を100万倍くらいにする話なので、途中の経過が読めません。
接触確認アプリ「COCOA」のログに相当するはずの「接触通知」の記録、土曜日(4/16)は「一致したキーの数」が3から4に増えたので、新規1件で累計4件になったのでしょう。それから今日(4/18)未明までは4のままだったので、変化なしということでしょう。で、今日(4/18)は「一致したキーの数」が4から2に減りました。これではどこまでの範囲の累積なのか分かりません。一番古い2は4/6に記録されていたので、12日分の累積ということなのでしょうか。その次の1は4/7に記録されていたので、明日、累積が1になるかどうか確認してみましょう。って、新規があったらどうすればよいのでしょうか?
17日(日)  
16日(土)  
15日(金) NRELのモジュールチャートが更新され(Rev.04-01-2022)、前版(Rev.02-02-2022)で19.6%(Avancis)だったCIGSSが19.8%(Avancis)になりました。面積は、こちらによると、前版のものが670.6cm2、今回のものが665.4cm2です。
先週、トップ画像が建物イメージになっていた Wonder Solar サイトで、トップ画像が元の太陽光パネル写真に戻っていた件、再び建物イメージで表示されるようになりました。この画像、よく見ると、看板に「万度光能(葛店)产业园」と書かれています。ただ、描かれている人々が、みんな西洋風なのは、意味があるのでしょうか? サイトに書かれている万度光能(葛店)产业园の住所は、湖北省鄂州市葛店开发区建设大道以西药谷三路以北となっていて、百度地図には書かれている「建设大道」(葛店南站を南北に貫く道路)に関係する位置にできると見込まれます。同じような位置をGoogleマップで見てもよく分かりませんが。
14日(木) 今年度2回目のオンライン授業、途中でZoomが機能しなくなり、PCの問題か、部屋のルーターの問題かと思ったら、他の部屋でもネットワークが繋がらなくなっていて、結局iPhoneテザリングにて授業再開。約10分間、受講者の皆さんは困惑したことでしょう。授業終了後、状況チェックしたら、学内全域止まっていた、ということは、自宅履修者は接続できても、教室履修者は接続できていなかったということ。かつ、続けて起こっているので、今後も同様と想定される状況。そろそろ一斉オンライン授業は終わるので、もはや対策をとるつもりは無いということでしょうか。これまで2年間は、比較的大過なくできていたのが、最後に崩壊、という感じです。
iPhoneホーム画面の「接触確認アプリ」の文字が「COCOA」に変わりました。これに伴い、「提供されたキーの数」等を表示する画面でも、「データソース」が「接触確認アプリ」から「COCOA」に変わりました。それはともかく、2つの問題が発生しています。まず、各ハッシュ値に対応する表示画面で「一致したキーの数」が表示されなくなりました。このことは、こちらで議論されているように「MatchCount」が出力されなくなったことによるようですが、開発者が懸念している「COCOAが意図的に情報を制限したと受け取る利用者がいる可能性がある」に該当する利用者が私です。また、「チェックの詳細」画面では、「一致したキーの数」として、これまでの累計「3」が表示されます。この累計表示される問題もこちらで議論されているようですが、もはや「広範な接触確認」は不可能になったといえるでしょう。
13日(水) 京大・若宮先生Gから、SnPb混合ペロブスカイト太陽電池での最高変換効率23.6%が報告されました。添加物GlyH+ (glycinium)が下面(PEDOT:PSS側)、後処理剤EDA2+ (ethylenediammonium)が上面(C60側)に効いているようです。電通大・早瀬先生Gの23.23%を上回りました。
この論文に辿り着いたのは、例によって「钙钛矿」で検索したら、こちらが出てきたことによります。日本のことなのに、中国語で検索したほうが早いという、微妙な状況です。いちおう、京都大学プレスリリースにもあるのですが。
ということで、SnPb混合ペロブスカイト太陽電池の変換効率上位のリストは、以下のようになります。
23.6% 京都大 Energy Environ. Sci. DOI:10.1039/d2ee00288d 2022/04/12 Cs0.1FA0.6MA0.3Pb0.5Sn0.5I3 KISTEC認証23.1%
23.23% 電気通信大 ACS Energy Lett. 2022, 7, 966. DOI:10.1021/acsenergylett.1c02718 2022/02/11 Cs0.025FA0.475MA0.5Pb0.5Sn0.5
I2.925Br0.075
 
22.2% 南京大 Nature 2022, 603, 73. DOI:10.1038/s41586-021-04372-8 2022/01/17 FA0.7MA0.3Pb0.5Sn0.5I3 タンデム
JET認証26.4%
22.02% 香港理工大 Adv. Mater. 2022, 34, 2107729. DOI:10.1002/adma.202107729 2021/10/22 FA0.5MA0.45EA0.05Pb0.5Sn0.5I3  
21.7% 南京大 Nature Energy 2020, 5, 870. DOI:10.1038/s41560-020-00705-5 2020/10/05 FA0.7MA0.3Pb0.5Sn0.5I3 Newport認証20.74%,
タンデム25.6%
(JET認証24.2%)
21.4% 京都大 Chem. Sci. 2021, 12, 13513. DOI:10.1039/d1sc04221a 2021/09/27 Cs0.1FA0.6MA0.3Pb0.5Sn0.5I3  
21.1% 南京大 Nature Energy 2019, 4, 864. DOI:10.1038/s41560-019-0466-3 2019/09/23 FA0.7MA0.3Pb0.5Sn0.5I3 中国認証19.83%, Newport19.53%,
タンデム中国認証24.79%
21.09% 西南大(重慶), 重慶師範大 Chem. Eng. J. 2022, 428, 132074. DOI:10.1016/j.cej.2021.132074 2021/08/28 (FASnI3)0.6(MAPbI3)0.4  
21.08% 蘇州大 Adv. Mater. 2018, 30, 1800258. DOI:10.1002/adma.201800258 2018/03/30 MAPb0.9Sn0.05Cu0.05I2.9Br0.1  
20.7% 浙江大 Solar RRL 2020, 4, 1900467. DOI:10.1002/solr.201900467 2019/11/29 (FASnI3)0.6(MAPbI3)0.4  
20.68% 北京化工大 J. Phys. Chem. Lett. 2021, 12, 11772. DOI:10.1021/acs.jpclett.1c03555 2021/12/02 FA0.7MA0.3Pb0.5Sn0.5I3  
20.63% 南方科技大 Adv. Mater. 2020, 32, 1908107. DOI:10.1002/adma.201908107 2020/02/25 FA0.7MA0.3Pb0.7Sn0.3I3 中国認証19.8%
20.5% NREL Science 2019, 364, 475. DOI:10.1126/science.aav7911 2019/04/18 (FASnI3)0.6(MAPbI3)0.4 タンデム4T:25%, 2T:23.1%
20.5% 浙江師範大, 中国地質大 Solar RRL 2021, 5, 2000681. DOI:10.1002/solr.202000681 2021/02/19 FA0.7MA0.3Pb0.5Sn0.5I3  
20.4% 九州工業大 ACS Energy Lett. 2019, 4, 1991. DOI:10.1021/acsenergylett.9b01237 2019/07/17 (Cs0.025FA0.975SnI3)0.5(MAPbI3)0.5  
20.4% Toledo大(Ohio) Nature Energy 2020, 5, 768. DOI:10.1038/s41560-020-00692-7 2020/10/15 Cs0.05FA0.85MA0.1Pb0.5Sn0.5I3 タンデム23.3%
20.3% North Carolina大 Nature Commun. 2019, 10, 4498. DOI:10.1038/s41467-019-12513-x 2019/10/03 Cs0.05FA0.5MA0.45Pb0.5Sn0.5I3 タンデム23.0%
20.27% 四川大 Adv. Energy Mater. 2021, 11, 2101045. DOI:10.1002/aenm.202101045 2021/06/16 (FASnI3)0.6(MAPbI3)0.4  
20.2% 中国地質大, 浙江師範大 Solar RRL 2021, 5, 2100299. DOI:10.1002/solr.202100299 2021/07/07 FA0.7MA0.3Pb0.5Sn0.5I3  
20.11% 上海交通大 J. Mater. Chem. A 2021, 9, 17830. DOI:10.1039/d1ta04922d 2021/07/22 FA0.7MA0.3Pb0.5Sn0.5I3  
20.1% ソウル国立大, UNIST Adv. Funct. Mater. 2022, 32, 2110069. DOI:10.1002/adfm.202110069 2021/12/04 Cs0.05FA0.5MA0.45Pb0.5Sn0.5I3 HTL-free
(CuSCN mixed)
20.09% Northwestern大 J. Am. Chem. Soc. 2020, 142, 15049. DOI:10.1021/jacs.0c06288 2020/08/04 FA0.5MA0.5Pb0.5Sn0.5I3  
20.04% California大 San Diego Nature 2020, 583, 790. DOI:10.1038/s41586-020-2526-z 2020/07/29 MAPb0.5+xSn0.5-xI3 flexible on PET
20.01% 華東師範大(上海) Joule 2021, 5, 2904. DOI:10.1016/j.joule.2021.09.008 2021/10/12 (Cs/FA/EDA)(Pb/Sn)I3
[18.7% Pb2+]
 
20.0% Colorado大, NREL ACS Energy Lett. 2020, 5, 1215. DOI:10.1021/acsenergylett.0c00255 2020/03/17 Cs0.25FA0.75Pb0.5Sn0.5I3  
こちらも「钙钛矿」で検索したらこういう報道が出てきたことで辿り着いた論文、ペロブスカイト太陽電池ミニモジュール(2.7cm2)で変換効率21.52%は、これまで報告された論文で2位になります。が、2直列というのが、少々微妙な感じです。10.4cm2で20.5%というのも、今のところ十分高い記録ではありますが。
ペロブスカイト/有機薄膜タンデム太陽電池で変換効率24.0%がドイツのグループから報告されました。この組み合わせとしては最高記録で、論文で出ている中ではペロブスカイト/CIGSの2端子タンデムの記録23.26%も上回ります。これがNatureか、というと微妙ですが。
ただ、論文中で、逆構造型単セルや、ペロブスカイト/ペロブスカイトタンデムも超えたと書かれていますが、そんなことはありません。ただ、この論文の投稿は2020年12月で、もう1年半ほど前のことです。その頃と、現状では、状況に大きな違いがあるのも事実です。ただ、引用文献から見て、このグループ、ドイツ国内にしか目が行ってないのではないでしょうか。米中のことは、あまり見てない?
12日(火) 先週、トップ画像が建物イメージになっていたWonder Solar Webサイトで、トップ画像が元の太陽光パネル写真に戻っています。もしかして公開するとまずい情報だったのでしょうか。
換気のため研究棟の廊下に供給される外気には、先週まで暖房がかかっていましたが、今日は冷房です。
先日の日本カーボンニュートラル推進協議会講演会の写真をU先生がアップされている中で、こちらを見ると、写っているルーターが、見覚えのある形状のように思えます。大臣等が出る講演会としてはありえないようなトラブルが生じていましたが、元凶は、これでしょうか。
11日(月) 花粉のメインがスギからヒノキに変わり、ますます外の空気が吸えなくなってきましたが、やっぱり観測値を示してくれるサイトがないと対応に困ります。公式な観測値が得られるのは1週間後ですし、ほとんどのサイトは4段階の予測だけで、それなら気象条件でだいたい想像がつくレベルです。という中では、こちらに頼るしかないでしょうか。このような表示があると、評価しやすいと思うのですが。
感染者数が微増傾向のようですが、隣の国の挙動と裏返しのようにも見えます。
太陽光発電の出力制御が四国電力管内東北電力管内でも行われたことがニュースになっていますが、もはやニュースにならない九州電力管内の、4月4日(月)とか4月10日(日)のようなグラフが出てくると、頭打ちにせざるを得ない様子が示されそうですね。本当は、ベースを下げておけば、もう少し許容量があるはずですが。
中国・极电光能(UtmoLight)のWEBリリースで、300cm2のペロブスカイト太陽電池モジュールで変換効率18.2%が得られたことが発表されました。プレスリリース等を含めたプロットで分かるように、10cm角相当以上の面積での最高効率となります。もっと大きい面積で、パナソニックの804cm2で17.9%という記録がありますが、中間点付近の手薄な(?)ところで記録を狙ってきた感じでしょうか。翻訳に関しては、報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)を参照でしょうか。
リスト的には3位となる、変換効率認証値23.91%の逆構造型ペロブスカイト太陽電池が報告されました。リストは4月1日に挙げたばかりなので再掲しませんが、変換効率自己測定値24.3%である上位2報のうち、一方は認証(中国)効率23.5%で、もう一方は認証値がないため、本報告が、逆構造型での認証効率の最高値となります。それもNREL測定です。また、本報告の論文公開日は2022/04/07ですが、投稿日は2021/07/13で、2022/01/28公開24.3%論文の2021/07/22投稿や、2022/02/17公開24.3%論文の2021/09/27投稿などよりも早い投稿となっています。NREL測定日が2021/07/15なのが微妙ですが、他方の中国認証も測定日2021/11/22ですしね。投稿時の原稿は、どう書いてあったのでしょうか?
10日(日)  
9日(土)  
8日(金) 中国光伏行业协会(China Photovoltaic Industry Association)が昨年4月に意見照会し、11月にレビュー会議を行なって、先月再び意見照会されていた「ペロブスカイト太陽電池およびモジュールの電流電圧(I-V)特性評価方法(钙钛矿光伏电池及组件的电流−电压(I-V)特性测量方法)協会標準」が公告され、4月15日に施行されるようです。
中国・成都の電子科技大から、フィルム基板ペロブスカイト太陽電池での最高変換効率22.37%が報告されました。プレスリリースはこちら。SnO2電子輸送層にギ酸アンモニウムを埋め込んだようです。中国科学院電工研究所太陽光伏発電系統和風力発電系統質量検測中心での認証効率21.9%、1cm2で18.2%も併せて報告されています。
ということで、フィルム基板ペロブスカイト太陽電池のセル変換効率上位のリストは、以下のようになります。よりグラフィカルにまとめたPDFも御参照ください。
22.37% 中国・電子科技大(成都) Adv. Mater. DOI:10.1002/adma.202109879 2022/04/05
21.73% 中国・香港城市大 Adv. Mater. 2021, 33, 2105539. DOI:10.1002/adma.202105539 2021/10/03
21.10% 中国・厦門大 J. Mater. Chem A 2021, 9, 1574 DOI:10.1039/d0ta10717d 2020/12/14
21.1% 中国・中南大(長沙) Small 2021, 17, 2102368. DOI:10.1002/smll.202102368 2021/06/26
21.02% 中国・香港理工大 J. Mater. Chem. A. DOI:10.1039/d1ta07505e 2021/09/22
21.0% 中国・大連理工大&
米国ブラウン大&スイスEPFL
Joule 2021, 5, 1587. DOI:10.1016/j.joule.2021.04.014 2021/05/25
20.87% 中国・南開大(天津) Solar RRL 2021, 5, 2000795. DOI:10.1002/solr.202000795 2021/02/02
20.75% 韓国KRICT Energy Environ. Sci. 2020, 13, 4854. DOI:10.1039/d0ee02164d 2020/10/22
20.56%
(1.01cm2)
中国・南昌大 Sci. Bull. 2021, 66, 527. DOI:10.1016/j.scib.2020.10.023 2020/11/03
20.50% 中国・吉林大 Angew. Chem. Int. Ed. 2022, 61, e202116602. DOI:10.1002/anie.202116602 2021/12/29
20.40% 中国・厦門大 ACS Appl. Mater. Interfaces 2020, 12, 22992. DOI:10.1021/acsami.0c04975 2020/04/28
20.4% 韓国KRICT Nano Energy 2021, 82, 105737. DOI:10.1016/j.nanoen.2020.105737 2020/01/04
20.29%
(1.00cm2)
中国・南昌大 Adv. Funct. Mater. DOI:10.1002/adfm.202106460 2021/10/13
20.16% 中国・暨南大(広州) Adv. Sci. 2021, 8, 2101856. DOI:10.1002/advs.202101856 2021/10/08
20.1% 中国・大連理工大&米国ブラウン大 Nature Commun. 2021, 12, 973. DOI:10.1038/s41467-021-21292-3 2021/02/12
20.09% 中国・河南師範大 Adv. Sci. DOI:10.1002/advs.202105739 2022/02/25
20.07% 中国・北京大 Joule 2022, 6, 240. DOI:10.1016/j.joule.2021.12.006 2022/01/06
20.04% 米国UC San Diego Nature 2020, 583, 790. DOI:10.1038/s41586-020-2526-z 2020/07/29
20.01% 中国・上海交通大 Adv. Energy Mater. 2020, 10, 1903487. DOI:10.1002/aenm.201903487 2020/01/30
20.00% 中国・中物院四川材料研 Energy Environ. Sci. 2021, 14, 5074. DOI:10.1039/d1ee01519b 2021/07/17
20.00% 中国・吉林大 CCS Chem. 2020, 2, 2035. DOI:10.31635/ccschem.020.202000335 2020/10/12
19.87%
(1.01cm2)
中国・南昌大 Nature Commun. 2020, 11, 3016. DOI:10.1038/s41467-020-16831-3 2020/06/15
19.87%
(1.01cm2)
中国科技大&南昌大 Solar RRL DOI:10.1002/solr.202100991 2022/01/15
19.7%
(1.01cm2)
中国・鄭州大&南昌大 ACS Appl. Mater. Interfaces 2021, 13, 19959. DOI:10.1021/acsami.1c00813 2021/04/22
7日(木) 3月に東京電力管内の電力需給逼迫警報が出された際の電力供給状況を、こちらで公開されているデータからグラフ化すると、このようになります。地震で設備が止まれば、元の状況がどうであっても、需給は逼迫するように思われますが。地震の後で、平日に限って寒気が来たのが苦労の元だったようですね。揚水発電の容量は、ここで発揮されたのがMaxということでしょうか。このあたり、日経XTechの野澤さんの解説が詳しいです。
日経記事で「東京電力、水素の生産増減で再生エネを出力調整」と報道されています。それが事実なら画期的なことです。が、微妙に違いそうです。読める部分で見ると、
従来は天候に左右される再生エネの発電のぶれを火力発電所の稼働を上げ下げして調整していた。4月以降は水素の製造装置を電力の送配電網と連結し、水素の生産量の増減で調整する。
そのためには、全域なら500万kWhほど必要なはずです。ところが、会員限定で読めない部分には、「装置1台によって半年で1000キロワット時(一般家庭10万世帯分)の電力を調整できるとみる」という、意味不明な記述があります。一般家庭の半年の消費電力は1世帯で1500kWhほどあるはずです。もしかして、キロワットとキロワット時が意図的に混同されているのでしょうか。それでも意味不明で、1000kWhを10万で割ると10Whにしかなりません。
日経中文版の見出しの下に、「東京大学的瀬川浩司教授説」文字が。何かと思って見ると、タンデム太陽電池に関する記事でした。日本語版ではこちらの記事と思われますが、会員限定で、さっぱり感知していませんでした。中国では読めないというこの日経中文版、いったい、誰得なのでしょうか。
今年度夏学期の授業、2回目まではオンラインです。木曜日は今日が初回なので4/21から対面授業になる見込みですが、火曜日の授業は4/19が初回なので、最初の対面授業は、5/3の祝日です。
しばらくなかった一致したキーが立て続けに現れ、ハッシュ値からこちらで接触日を確認したところ、3つとも4/3(日)でした。
6日(水) 研究室内から出た論文に、検索して初めて気付くことも多いですが、こちらは瀬川先生の名前で検索しても出てこないものですね。日本化学会進歩賞受賞を記念する論文のようです。
長らく太陽光パネルの写真だった Wonder Solar サイトのトップ画像が新しくなり、建物イメージになっています。この巨大な建物は何でしょうか? Microquantaニュース1ニュース2写真UtmoLightニュース1写真ニュース2写真Oxford PVニュース写真などと比べても、さらに巨大な感じです。葛店の工場に続いて、宜昌に進出するのですね。
5日(火) IPCC報告書が出たようですが、報道版の要旨でも十分長いので、本体には手を出しにくいです。Full Report は、3675ページ。
フィルム基板ペロブスカイト太陽電池は、既に20%以上の変換効率の報告例が多数ありますが、それらは平面ヘテロ接合型または逆構造型です。ガラス基板では存在感が大きいナノ構造型は、フィルム基板では目立たず、多数の中に埋没しているので集計対象に入っていなかったのですが、最近、変換効率19.90%のものが報告されました。その論文で参照されている中からナノ構造型TiO2を用いたものを並べると以下のようになります。それぞれ、右端の欄に書いた特徴があります。
一般的にいうナノ構造型とは、少々違うような感じもしますが。TiO2緻密層/TiO2多孔質層に限ると、さらに存在感が無くなります。
19.90% ACS Appl. Energy Mater. 2022, 5, 2242. DOI: 10.1021/acsaem.1c03770 2022/02/13 PEN/ITO cSnO2/mpTiO2
15.76% Adv. Energy Mater. 2017, 7, 1700169. DOI: 10.1002/aenm.201700169 2017/05/08 PEN/ITO brookite TiO2
14.8% Nano Res. 2018, 11, 2669. DOI: 10.1007/s12274-017-1896-5 2018/05/12 PET/ITO cSnO2/mpTiO2
14.52% Appl. Phys. Express 2021, 14, 076503. DOI: 10.35848/1882-0786/ac0284 2021/06/23 PEN/ITO N-doped TiO2
13.3% Adv. Mater. Interfaces 2021, 8, 2001512. DOI: 10.1002/admi.202001512 2020/11/30 PET/ITO TiO2 nanopillars
9.75% ACS Appl. Mater. Interfaces 2020, 12, 12648. DOI: 10.1021/acsami.9b18660 2020/02/20 PEN/ITO 酸素プラズマ処理
駒場の1、2年生向けの教務課からのお知らせページで日々更新されている本日のユータスくん、そのまま流してしまうのはもったいない感じもしますが、今日はこうなっていました。なお、そこに書かれていることに補足すると、以前は学務システムがUTmateとUTask-Webに分かれていたのが統合され、現在はUTASとなっています。
4日(月) 3月31日の再来のように、揺れた後に緊急地震速報でした。震源は船橋
3日(日)  
2日(土)  
1日(金) イランから変換効率26.58%のカーボン対極ペロブスカイト太陽電池の報告です。って、たぶんシミュレーションによるものなのですが、いかにも作ったような雰囲気で書かれているので、よく見ないと鵜呑みにしてしまいそうです。効率が突出しているのでよく見ましたが、22%とかだったら何気なくプロットに加えていたでしょう。
逆構造型ペロブスカイト太陽電池での変換効率最高値タイ記録24.3%が報告されました。
印刷体は本日付ですが、2/17に先行公開されていたようです。85℃・RH85%のダンプヒートテスト1000時間で効率95%保持の耐久性がポイントのようです。正孔輸送層は2PACzのSAMです。

逆構造型の変換効率上位報告例を一覧にすると、以下のようになります。
24.3% 華東師範大(上海) Science 2022, 375, 434. DOI: 10.1126/science.abl5676 2022/01/27 P3CT-N
24.3% サウジKAUST Science 2022, 376, 73. DOI: 10.1126/science.abm5784 2022/02/17 2PACz
23.8% NorthCarolina大 Science 2021, 373, 902. DOI: 10.1126/science.abi6323 2021/08/20 PTAA
23.80% 香港城市大 Adv. Mater. 2021, 33, 2105539. DOI: 10.1002/adma.202105539 2021/10/03 PTAA
23.72% ドイツDresden大 Science Adv. 2021, 7, eabj7930. DOI: 10.1126/sciadv.abj7930 2021/12/01 PTAA
23.4% NorthCarolina大 Science Adv. 2021, 7, eabe8130. DOI: 10.1126/sciadv.abe8130 2021/03/03 PTAA
23.37% 香港城市大,Washington大 J. Am. Chem. Soc. 2020, 142, 20134. DOI: 10.1021/jacs.0c09845 2020/11/15 PTAA
23.33% 深圳大 Nano Energy 2021, 89(Part A), 106370. DOI: 10.1016/j.nanoen.2021.106370 2021/07/27 PTAA
23.06% 米国Akron大(Ohio) Adv. Mater. 2022, 34, 2109348. DOI: 10.1002/adma.202109348 2022/01/17 PTAA
23.0% サウジKAUST,Toronto大 Nature Energy 2020, 5, 131. DOI: 10.1038/s41560-019-0538-4 2020/01/20 PTAA
22.9% カナダToronto大 Adv. Mater. 2021, 33, 2103394. DOI: 10.1002/adma.202103394 2021/08/23 NiOx
22.87% NorthCarolina大 Science Adv. 2021, 7, eabi8249. DOI: 10.1126/sciadv.abi8249 2021/10/29 PTAA
22.81% 泰山学院(山東省泰安市) Appl. Surface Sci. 2020, 530, 147240. DOI: 10.1016/j.apsusc.2020.147240 2020/07/16 NiOx
22.8% サウジKAUST Energy Environ. Sci. 2021, 14, 2263. DOI: 10.1039/d0ee03839c 2021/02/23 PTAA
22.74% 西北工業大(西安) Energy Environ. Sci. 2021, 14, 5416. DOI: 10.1039/d1ee01800k 2021/08/13 NiOx
22.7% ドイツKarlsruhe工科大 Energy Environ. Sci. 2021, 14, 5875. DOI: 10.1039/d1ee01508g 2021/08/09 2PACz
22.7% 南昌大 ACS Energy Lett. 2022, 7, 550. DOI: 10.1021/acsenergylett.1c02580 2022/01/04 PTAA
22.63% 華東師範大(上海) ACS Appl. Mater. Interfaces 2021, 13, 46627. DOI: 10.1021/acsami.1c12764 2021/09/24 P3CT-N
22.5% ドイツPotsdam大,HZB ACS Energy Lett. 2021, 6, 1045. DOI: 10.1021/acsenergylett.0c02642 2021/02/17 PTAA
先端研の中庭で、たぶん3年ぶりに満開の桜のライトアップが行われています。せっかくですが、まだこの下で宴会を開く人は無さそうです。
ふだん私が使っているのはデスクトップPCですが、並行して使っているノートPCのうちメインのものが、古いこともあって限界ぎみです。ふとシステムログを見たところ、昨年11/10以降Schannelのエラーが度々出ていて、11/14と11/15には、Diskのエラーが山ほど出ていました。11/14(日)の朝6時とか、11/15(月)の朝6時ごろというと、11/15(月)の正午がグリーンイノベーション基金事業の提案書提出締切だったので、週末返上で夜通し作業していたタイミングで、体は大丈夫でしたが、パソコンが悲鳴を上げていたのですね。Schannelのエラーは今も出続けていますが、Diskの警告は、その2日だけで、パソコンも適切な休養が必要ということでしょうか。
経産省が推進する「GXリーグ」に440社が参加するようです。とりあえず、ここに名前が無いと、いろいろ不都合が生じそうな気がします。ただ、「午後14時以降に公開」って、誤記でしょうか。
教務課からのお知らせページが卒業仕様から新学期仕様になっています。

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