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2024年度の中崎城太郎

これ以後は「最近のできごと」へ

2024年(令和6年) 11月
10日(日) 日経電子版記事「工場・ビルの太陽光発電、買い取り価格3倍に 期間は短縮」 は、日曜日の紙面1面に、こういうサイズで出たようですが、紙面の見出しだと、太陽光全ての価格が上がると誤解されそうです。
9日(土) 不審なサインイン」 とかいうメールが来ても、そのメールのほうが怪しい、かと思っていたら、メール中のリンクでなく、実際のMicrosoftアカウントで履歴を表示させたら、結構な履歴が表示されます。
8日(金) ようやく日の入りが見える空となり、それなりの構えでしたが、既に日が沈む先は南側斜面で、いま一歩、絵になりません。後光ならぬ後影がさしている風景で終わりました。
研究棟1階に設置された自動販売機脇に水栓が取り付けられた件、こういう物が登場するかと思っていたら、だいぶ雰囲気が違いました
7日(木) NEDO イノベーション戦略センターレポート 「TSC Foresight」 Vol. 121 「太陽光発電分野の技術戦略策定に向けて − カーボンニュートラル実現に向けた持続可能な太陽光発電の導入拡大」 が出ています。
グリーンイノベーション基金事業の運営について議論する グリーンイノベーションプロジェクト部会が、来週11月13日(水) 13時〜15時に開催されると通知されています
今日は、昨日までと異なり、約330度 青空 でしたが、西のほうだけ雲があり、授業担当が終わった後の夕空でも、くっきり山が見える北西側と違って南西側には雲があり、こういう感じでした。
6日(水) 9月に受けた健康診断の結果が出ました。といっても、ネタになるようなことは見当たりませんが。
太陽光発電協会(JPEA)による太陽光発電シンポジウムが、今日から3日間、開催されています。参加しなくても、講演資料は、プログラムのところから見ることができます。
今日も雲が厚い西の空、雲の隙間から光、というのは一時的で、そこだけ隠された日没となりました。頂上はらしいですが。
夜中には床が抜けている池ノ上駅ホームです。
5日(火) Perovskite-infoによると、オーストラリアのCSIROが、プレスリリースにあるように、ロールtoロールのフレキシブルペロブスカイト太陽電池製造装置に680万AUD(約447万USD)の助成を得たようです。数億円レベルなら、そのレベルのものなのでしょう。
Perovskite-infoによると、韓国・Konkuk大学グループが、ペロブスカイトにニンニクパワーを与えたようです。
当日に発見して書いても意味がありませんが、国際シンポジウムの案内です。
ここでは 「The Tokyo University」 ですね。 LC&AKJ
報道(→翻訳)によると、中国・极电光能 (UtmoLight) のペロブスカイト太陽電池GW級量産ラインで、2.8平米モジュールが生産され、変換効率16.1%だったようです。これまでのUtmoLightモジュールは1.2m×0.6mでしたが、こちらのラインで生産されるものは、2.4m×1.2m程度となり、协鑫(GCL)光电のものと同程度のサイズとなります。後者では、GCL Perovskite サイト日本語版が、最近更新されたようですが、大面積化については出ていないようです。
屈曲性高い太陽電池を屋上に…既存ビルをZEB化」 という報道ですが、写真を見る限り、曲がる要素は何も無い感じです。
今日の西の空は雲が厚い、というか、目的の方向だけ暗い、というか、だったようです。
研究棟前の銀杏の黄葉が進みつつありますが、進み具合は見る方向によって違うかもしれません。
4日(休)  
3日(祝)  
2日(土)  
1日(金) GX実行会議」 が、昨日の 16:00-17:00 に開催され、首相が指示を出したようです。具体的に抜き出すと、
「GX加速に向けた当座の取組を具体的な施策として取りまとめ、経済対策に盛り込んでいただきます」
という指示があり、資料1の4、5ページに 「GX加速に向けた当座の取組」 があるので、これを補正予算に盛り込むように、という主旨かと思われます。 ということで、書かれている項目を列挙すると、
  • 地域脱炭素の推進:先行的な地方公共団体等の取組の加速
  • 地熱等の再エネ拡大:地域が高いポテンシャルを持つ地熱や中小水力の開発加速
  • 地熱等の再エネ拡大:太陽電池、洋上風力等の研究開発・社会実装加速
  • 省エネや国内投資促進:中小企業の省エネ投資促進
  • 省エネや国内投資促進:車載用蓄電池等、地域経済への波及効果も高い、GX産業の投資促進、次世代半導体の開発加速
  • 住宅:断熱性能に優れた窓等への断熱改修
  • 住宅:高効率給湯器(ヒートポンプ等)の購入
  • 電動車:EV/PHEV等のクリーンエネルギー自動車の普及
  • 電動車:運送事業者等による商用電動車等の購入
  • 電動車:充電・充てんインフラの導入
  • 建築物:商業・教育施設等の建築物の脱炭素改修
「地球温暖化対策計画」を検討する、環境省・中央環境審議会・地球環境部会・2050年ネットゼロ実現に向けた気候変動対策検討小委員会と経産省・産業構造審議会・産業技術環境分科会・地球環境小委員会・中長期地球温暖化対策検討WGの合同会合は、上記の裏番組で、昨日の 15:30-18:00 に開催されたようです。
公共部門等の脱炭素化に関する関係府省庁連絡会議」 が、昨日午前中に開催されたようです。
経産省の幹部名簿が更新され、しばらく空席になっていた資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部長に伊藤禎則氏が入りました。他に何が変わったか分かりませんが。井上・前部長は首相秘書官に引き抜かれたわけですが、首相が交代すると秘書官も交代になるので、選挙後の情勢を見て、出戻りが無いと判断しての人事かと。で、伊藤・新部長も、実質的な前職は首相秘書官だったわけですが。
EPFLと中国・華北電力大などによる Science論文で、面積29.0cm2のペロブスカイト太陽電池モジュールで変換効率23.3%が報告されています。同様のグループが同様の結果を報告した、以前のNature論文との関係が気になります。今回はNPVMでの測定値は、27.2cm2で23.2%だったようです。
中国・杭州柯林电气が子会社を設立して4億元を投じ、うち2.2億元でペロブスカイト太陽電池100MWパイロットラインを18ヶ月で建設すると報道(→翻訳)されています。と書いたのは昨年11月22日でしたが、18ヶ月もかからず、このほど最初の大面積モジュール (1.2m×0.65m) が生産ラインから送り出されたと報道(→翻訳)されています。
今年の日没位置は、このように、おおよそ2020年と同様になるはずなので、来週火曜日はこういう状況、水曜日はこういう状況が予想されます。しかし、このところ、雲行きが怪しいです。
春には雨水が乾いた跡が黄色くなったりしますが、この時期に黄色くなっているのは、草本花粉でしょうか。
東京大学とGoogleがAI分野の社会連携講座を設置」 とプレスリリースされています。

東京大学とGoogleは、人間とAIが相利共生する「AI相利共生未来社会」を実現するため、これまで第一期(2020-2022)・第二期(2022-2024)パートナーシップを締結し、AI分野における産学連携を深めてきました。今回の社会連携講座は、2024年9月27日に締結した第三期(2024-2027)パートナーシップの一環として、これまでの産学連携を更に強化し、「AI相利共生未来社会」の実現に向けて、両者が協力して取り組んでいくことを示すものです。

ということですが、パートナーシップの契約は更新したけれど、下記のライセンス契約の更新は失敗した、ということでしょうか。
下記のGoogle Workspaceのストレージ上限の件、以下のアナウンスがありました。

2024年11月1日0時頃より、東大全体で提供しているGoogleのサービスで、ファイルのアップロードや編集を伴う操作ができない問題が発生しています。書き込み操作を行おうとすると、「空き容量がありません」「組織の空き容量がありません」「このファイルは表示専用です」「保存容量が不足しています」など、組織全体の容量が不足している旨のメッセージが表示され、操作を続けられません。
この問題により、以下のような影響が発生しています:
  ・Googleドライブにファイルをアップロードできない、更新できない
  ・Googleドキュメント・Googleスプレッドシート・Googleスライドを編集できない
  ・Googleフォームで回答の受付が終了している
  ・Googleクラスルームで提出物を提出できない
  ・Googleフォトが動作しない
  ・Google Colaboratoryでノートブックの新規作成ができない
なお、すでに Googleドライブ等に保存されたデータそのものに問題はありませんのでご安心ください。また、以下のサービス・操作は影響を受けていません:
  ・Googleドキュメント・Googleスプレッドシート・Googleスライドを含むファイルの閲覧
  ・添付ファイルを含むメールの送受信
  ・Google Colaboratoryのノートブックの編集
【原因】 Googleのシステム障害ではなく、東大のGoogle Workspace契約のライセンス更新に失敗したことが原因です。ライセンスの復旧ができ次第サービスは復旧する予定で、(中略) Googleドライブ等に保存されたデータそのものに問題はありませんが、ファイルの更新や新たなファイルの作成ができない状況です。


授業の出席確認にGoogleフォームを使っているので、今日は大学アカウントでなく個人アカウントのほうで出席をとりました。 さて、復旧するのは、何日後でしょうか。

2024年(令和6年) 10月
31日(木) 東大全体で契約している Google Workspace のストレージ上限に達したようです。いろいろ支障が生じますが、この後、どうなるでしょうか。
東京都の次世代型ソーラーセル社会実装推進事業で、助成対象事業としてリコーの「次世代型ソーラーセルを搭載した庭園灯の実証」が採択されたようです。予算的には、少なくともあと2件採択できるはずですが、まだペロブスカイトを作れる企業が、そんなに存在しないような。
万博の大阪ヘルスケアパビリオンの様子を伝える記事/記事によると、ホール天井にペロブスカイト太陽電池が219枚つり下げられているようです。 さて、どこが作ったものでしょうか。
GXサプライチェーン構築支援事業の第二回公募期間が終了しました。そのタイミングで、経産省から事務局の実施体制図が公表されています。博報堂を幹事とするコンソーシアムで、いろいろなコンサル等が委託先・再委託先で入っています。情報が、いろいろなところに流れていくことを示している図で、こういうのを見ると、最新成果を報告する気が失せます。公募プロセスに綺麗なウェブサイトは無くてよいので、その作成コストを実事業費に充ててほしいところです。

この実施体制図は、経産省が実施している大規模事業の履行体制図の公表の中に出ていますが、GXサプライチェーン構築支援事業と同時に公表されている 「排出削減が困難な産業におけるエネルギー・製造プロセス転換支援事業」 事務局の実施体制図は、2頁目以降が、GXサプライチェーン構築支援事業のものと同じになっています。両者は金額(交付申請額)が異なり、「排出削減が・・事業」 のほうが間違っています。これが会計報告だったら、誰かのクビが飛ぶレベルだと思いますが、たぶん誰もチェックしないところだから、やっつけ仕事なのでしょう。。。などと書いていると、後日修正されていたりするかもしれませんが。

少し遡って見ると、「「グリーンイノベーション基金事業」に係る補助事業者(執行団体)の実施体制について」 というものも出ていて、電通を筆頭に、いろいろなコンサル等の名前が並んでいます。結局、頑張ってます感を演出するために、そういう企業群を潤している状況に見えます。
Wonder Solar社サイトからリンクされている国際会議 IESC2024 が、明日から武漢で開催となっています。来週月曜にはGrätzel先生、火曜には宮坂先生などが登場するようです。
圧倒的な軽量化に成功! Das Solarの新製品発表イベントが成功裏に終わる」 という報道に出ている Das Solar (中国・一道新能源科技) は、中国・浙江省衢州市のこのあたりが本拠のようです。同社の薄いシリコンモジュールは、4.4kg/m2とされています。衢州市といえば纤纳光电 (Microquanta) の工場がこのあたりですね。
30日(水) 恒例の防災訓練、今回は行方不明者50名のようです。連日の雨の後の中庭に集合したので、注意喚起されていても、建物内に泥が持ち込まれることは仕方がありません。外部に対する表示は、看板1つで大丈夫だったでしょうか。
研究棟前の銀杏は黄葉が進みつつあります。という写真の右上には人影があります。中庭側の銀杏はどうでしょうか。という写真には、はしご車が写り込んでいて、防災訓練の準備中です。
1本だけ季節感が異なる銀杏の木、寄ってみると黄色というより茶色が目立ちます。
屋上防水工事が終わった先端研13号館屋上に再設置された太陽光パネルは、以前の多結晶から単結晶モジュールになっているようです。当然といえば当然ですが。設置状況も、側面の隙間が塞がれています。
しばらく雨模様が続いていたので、彗星の話題もすっかり聞かれなくなりましたが、久々の西の空です。来週は、こういう状況になる可能性がありますが、見えるでしょうか。ただ、今回は左右にずれて、来週火曜日はこういう状況、水曜日はこういう状況が予想されます。
久々に、Web of Science で示されるペロブスカイト太陽電池関連論文の被引用状況を見たところ、2009年JACS論文の引用頻度が益々上昇していました。いっぽう、一時はトップだった2ステップ法の2013年Nature論文は4位に後退し、共蒸着の論文も順位を下げました。貧溶媒を導入した2014年Nature Materials論文は、表示される引用数が3年前より減っていて、そんなはずは無いので、何かが間違っているかと。
環境省・中央環境審議会・地球環境部会・2050年ネットゼロ実現に向けた気候変動対策検討小委員会と経産省・産業構造審議会・産業技術環境分科会・地球環境小委員会・中長期地球温暖化対策検討WGの合同会合が明日10/31(木) 15:30-18:00 に開催されるようです。
環境省・地域脱炭素政策の今後の在り方に関する検討会が昨日開催され、地域脱炭素政策の今後の在り方に関する取りまとめ案が提示されたようです。が、幅広すぎて、ポイントが分かりません。
こちらこちらの記事の件、法律に詳しくないと、出資を募るのと区別がつかなそうです。
日経記事「京大発ライノフラックス、2億円調達 脱炭素発電を実証」 では、「二酸化炭素(CO2)を回収しながら発電する独自技術」と書いてあったので、空気中のCO2を固定化するのかと思ったら、反応して出てくるCO2の純度が高いからそのまま使えるという話なのですね。結局、同社サイトなどを見ないと意味が分からないという記事の例ですね。
日経記事国家公務員の出張、NY1泊1.9万→5.7万円 実勢価格反映、来春施行される改正旅費法に関する報道ですが、大学にも反映されるでしょうか。ボストン行きなどを見送っているがリアクションするでしょうか。
29日(火) 今年度、4月5日に整形外科を受診して、ヘルニアの診断がくだり、その後、定期的にリハビリに通っていましたが、最近は痛み止めの薬が無くても強い痛みは出なくなり、再来週の次回で完了しそうです。でも、今後は、もう重いものは持ちません。
28日(月) テレビ東京「クリックニッポン」で「次世代型太陽電池」が登場した件、期間限定で(今週中)動画が見れるのと、BSでは月曜夜8:54放送となっています。それだけでなく、政府広報オンラインにも登場しているようです。
GEA国際会議に関するリリースです。
読売記事「日本発の太陽電池を万博でPR…軽量で曲がる「ペロブスカイト」」 です。積水化学に関しては、「屋外で約10年もつ耐久性を誇る」と強調されています。Yahooニュース版には、どういうコメントが来るでしょうか。
朝日新聞記事「世界の半分の焼却炉、ごみ燃やし続ける日本 ゼロウェイストへ転換を」 は序盤しか読めないので、どういう論旨か分かりませんが、上勝町が存在感大きそうですね。その他4自治体とはこちらでしょうか。
27日(日)  
26日(土)  
25日(金) 屋上防水工事が終わった先端研13号館屋上には、太陽光パネルが再設置されていますが、以前とは配置が異なります。パネルは進化しているのでしょうか。そのうち、設置方法についても、以前と比較してみましょう。
今年の黄葉は、昨年より遅そうですが、1本だけ様子が変です。
エレベーター内壁がポスターで埋め尽くされそうです。こちらのセミナーの案内ですが、当該時間帯、私は授業担当です。
ペロブスカイト太陽電池フォーラム 〜早期社会実装の突破口を探る〜」 がアナウンスされています。11月26日開催ですね。
中国・仁烁光能の1.2m×0.6mペロブスカイトモジュールが、NREL認証効率17.3%を得たとリリースされています。中国・极电光能 (UtmoLight) の1.2m×0.6mペロブスカイトモジュールはTUV認証効率18.2%とアナウンスされていましたが、どちらがインパクト大きいでしょうか。
選挙の投票日が近づいていますが、先端研周辺は4つの選挙区が隣接しているので、見かけるポスターが混乱します。池ノ上駅付近は5区、そこから先端研までの間は6区、先端研構内は26区、構内を抜けて正門から出ると7区です。先端研の4つの最寄駅は、それぞれ、駒場東大前駅が26区、池ノ上駅が5区、東北沢駅が6区、代々木上原駅が7区になります。
24日(木)  
23日(水) 今日開催された 『エネルギー × 情報通信』 シンポジウム、講演者/パネリストの一部はこちらの会議を中座して、または、記念日の式典の後で来られたようですが、そういう雰囲気は特にありませんでした。
NRELチャートが更新され (Rev.10-11-2024)、前版 (Rev.09-23-2024) まで 29.1%だった Perovskite tandem cell が、30.1になりました。 既に Solar cell efficiency tables (Version 64) に掲載されていた、南京大学/仁烁光能等のデバイスを、日本のJETで認証測定した値です。先日論文発表された1cm2セル認証効率28.2%に関するプレスリリースや、論文そのものが、掲載を後押ししたのでしょうか。

NRELのモジュールチャートも更新され (Rev.10-14-2024)、前版 (Rev.06-21-2024) まで24.9%(Maxeon)だった Silicon mono interdigitated back contact (IBC) が、
25.4(LONGi) になりました。これで、シリコンヘテロジャンクション(HIT)の24.4%だけでなく、非集光GaAs単接合モジュールの25.1%も上回りました。
産総研ペロブスカイト太陽電池成果報告会2024のお知らせです。
運営業務は「インターグループ」が落札したのですね。
22日(火) 以前、「世界初!革新的な次世代ソーラーEV三輪車」 というプレスリリースで物議を醸した(?)、中国企業の日本法人 EVジェネシスから、「世界初!!災害時に特化した小型EV電配車を開発」 というリリースが出ています。このサイズで運べる電気は、それほど多くなさそうな気がしますが。
21日(月) 明日10月22日(火) 13:00-15:30 に、経産省・総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会 が開催され、こちらで中継されるようです。月2回ペースですね。
明後日10月23日(水) 10:00-12:00 には、総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 が開催され、こちらで中継されるようです。月2回ペースですね。今回は国際動向がテーマのようです。「エネルギー基本計画」は、果たして年内にまとまるのでしょうか。
明日から日本化学会CSJ化学フェスタですが、スルーしている感じです。
次の日曜日(10/27)のテレビ東京「クリックニッポン」で、「次世代型太陽電池」が登場するらしいですが、6分番組だと、わざわざ見る感じでは無いかと。
研究棟1階に先日設置された自動販売機の脇に、水栓らしいものが取り付けられました。さて、何が登場するでしょうか。
彗星の話題は既に途絶えていますが、今日の駒場からの眺めでは、タイミングが難しそうです。さらに、当面は雲に遮られそうです。
Perovskite-infoによると、中国・合肥京東方光能科技が、1.2m×2.4mのペロブスカイト太陽電池モジュールの製造に成功したようです。報道によると、同社は、製造ラインを38日で完成させた、ということらしいです。
先日の産総研リリースに関して、少し遅れて出てきた東京新聞記事「曲がる太陽電池を自動作製」です。
日経記事「次世代太陽電池、高性能の秘密」 って、そんなに簡単に説明できたら苦労しないのですが。日曜日の紙面のかなりの面積を占めています。
20日(日)  
19日(土)  
18日(金) 今週は、経団連がエネルギー基本計画の見直しに向けた提言を出したのに続き、日本商工会議所もエネルギー基本計画の見直しに対する意見を出してきました。そういう節目なのでしょうか。
ドーム球場に設置検討!夢の新技術「ペロブスカイト太陽電池」とは?」 と報道されています。
パク・ナムギュ教授がエニー賞を受賞した(→翻訳)ようです。 Eni Award ですね。
「彗星が見えた」と、各所( / / / / / ) に出ていますが、ここ駒場からの眺めでは、昨日今日も、彗星どころか、金星すら見えないのですが。
17日(木) 「エネルギー科学概論」の授業、先週は「世界と日本のエネルギー」について説明しましたが、今週は「化石資源のエネルギー利用」です。
パナソニックが実用サイズのペロブスカイト太陽電池を初公開 - CEATEC 2024」と報道されています。
来週水曜日(10/23)開催の 『エネルギー × 情報通信』 シンポジウム の準備を進めていますが、宣伝するかどうか微妙なところです。元・東大総長で三菱総研理事長の小宮山宏先生と、IOWN構想を推進しているNTT副社長などが登場しますが、オンラインなら、いろいろな人が聞いていても問題ないかと。 というわけで、参加登録はこちらです。
16日(水) 黄葉の季節が近づいています。こちら側は、それなりに季節が進んでいるように見えますが、比べてみると毎年同じようなものですね。
15日(火) Natureの早期公開で、ペロブスカイト太陽電池関連論文が一挙に4報出ています。

1cm2全ペロブスカイトタンデムセルで変換効率28.5%、JET認証効率28.2%が南京大学などのグループから報告されています。Solar cell efficiency tables (version 62) に登場して、現行 version 64 まで掲載されている値です。ワイドギャップペロブスカイト側の表面処理を工夫した結果、Voc 1.35Vが得られ、効率向上につながったようです。

ペロブスカイト/有機薄膜タンデム太陽電池での論文報告最高値26.4%が中国科学院化学研究所などのグループから報告されています。ペロブスカイト表面処理を工夫した結果、Voc 1.36Vが得られ、効率向上につながったようです。これまでの最高値は、把握している中では25.82%でした。

このほか、効率26.3%の報告が蘇州大などのグループから、効率26.1%の報告が北京大などのグループから、それぞれ出ています。が、最近いろいろたてこんでいるので、これらですら中身を確認する余裕がありません。

これって、南京で開催されている
Nature Conference のネタなのでしょうか。
14日(祝)  
13日(日)  
12日(土)  
11日(金) 東京GXウィークとしてまとめて開催された、Innovation for Cool Earth Forum (ICEF) 年次総会RD20 (Research and Development 20 for Clean Energy Technologies) 東京シンポジウム2024などについて報告されています。
Perovskite-infoによると、中国・仁烁光能が、1.2MWペロブスカイト屋上発電所を完成させた(→翻訳)ようです。
Perovskite-infoによると、中国・光因科技が、200MWと1GWのペロブスカイト太陽電池生産ライン建設プロジェクトに調印した(→翻訳)ようです。これに関する投資額は12億元で、他者の契約と併せ、同時に62.6億元の調印が、まとめて行われたようです。
中国・无锡众能光储科技が、50億元を投資して、3GWペロブスカイト太陽電池生産工場を建設する(→翻訳)と報道されています。場所はこのあたりですね。いまだに、无锡众能光储科技と杭州众能光电科技の区別が分からないのですが、グループなのか、無関係なのか、どちらでしょうか。
倉元製作所は、祖業の基板加工を捨てて、中国技術・設備によるペロブスカイト太陽電池生産に集中するようです。
昨日、U先生のところに届いた大きな箱、開封してもよいでしょうか? 入っているのは、1.2m×0.6mのガラス板のはずですが。
昨日の授業の際に体調不良だった学生はコロナだった、ということで、数年前なら騒ぎになる場面ですが、とりあえずここにメモしておくにとどめます。
10日(木) 冬学期(Aセメスター)授業2回目は私の担当。今学期は分野が異なるところを担当するので、資料準備に時間を要します。
9日(水) 今年も空振りのノーベル賞でしたが、毎回こういう体制も大変ですね。といいつつ、こちらでも、傷みの目立つ展示品をショーケースから出すと共に、リクエストの品を加えただけでなく、K教授の尽力で、点灯しなくなっていた照明が修理され、久々に全ショーケース点灯して待機していたわけですが。
ノーベルではないものの、神奈川文化賞受賞だそうです。
台灣鈣鈦礦科技(台湾ペロブスカイト)が、別の台湾企業、および、日本のMORESCOと協力協定を締結したようです。ニュースリリース(→翻訳)は、正しく表示されるでしょうか。
株式会社マイクロジェットプレスリリース 「ペロブスカイト太陽電池試作用インクジェット塗布装置 PerovsJet 販売開始」 ということで、新製品として紹介されています。そんなに台数が出るものではない気もしますが。
「ペロブスカイト」で検索したら、なぜかクリニックのサイトが出てきて、なぜかと思ったら、細胞毒性について共同研究されているのですね。
恒例のTHE世界大学ランキングの報道です。
昨年一昨年もでしたが、この時期にありがちな気温の急降下、一昨日から15℃降下して、すっかり寒くなりました。研究棟前では黄葉が進み、特にこちらは季節が進んでいます。
8日(火) 今日開催された次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会は非公開でしたが、そこで提示されたであろう 「次世代型太陽電池戦略案」 について報道/報道されています
日本初、ペロブスカイト太陽電池を活用したアートアロマディフューザーの導入を開始というプレスリリースが出ていますが、この先、どう展開されるのでしょうか。京大リリースはこちら
株式会社アイ.エス.テイの透明ポリイミドフィルム素材「TORMED」を基材としたペロブスカイト太陽電池の作製について学会発表したとプレスリリースされています。
集合住宅向けの災害対策電源設備「Eneco」発売について報道されています。こちらのことでしょうか。
経産省では、資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部長が事実上空席になっていますが、井上・前部長はどこ? と思ったら、こういうことになっていたのですね。
7日(月) 電気化学会などによる国際会議 PRiME 2024 が開催中で、S教授、U教授などが出張中です。地名で言うと遊びのイメージになりそうなので、米国ということにしておきましょう。
明日は経産省・総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 が 10:00-12:00 に開催され、こちらで中継されます。資料はこちらに出るはずです。午後には、次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会 が 15:00-16:30 にオンライン開催されますが、後者は非公開です。
神奈川県立産業技術総合研究所 (KISTEC) による 太陽電池フォーラム が、今週金曜日(10/11)に開催されるようです。申込締切は先週金曜日でしたが。この時期の開催は、もしかして受賞記念狙いでしょうか。
中国科学院半導体研究所から、JET認証効率26.0%のペロブスカイト太陽電池の報告です。NRELチャートに掲載されたものだと示されていますが、ずいぶん昔だったように思えます。ペロブスカイト単セルでJET認証値がNRELチャートに掲載された唯一の点ですね。自己測定値は26.75%だったようです。ペロブスカイト表面処理剤がポイントです。
6日(日)  
5日(土)  
4日(金) NRELチャート が更新され (Rev.09-23-2024)、前版 (Rev.07-22-2024) で 33.9% (LONGi) だった ペロブスカイト/シリコン タンデムセルが 34.6% (LONGi) になりました。 Solar cell efficiency tables 次版掲載予定のようです。Solar cell efficiency tables (Version 64) 掲載の 34.2%は、NRELチャートでは無視なのですね。
また、シリコンヘテロジャンクション (HIT) が 27.1% (LONGi) → 27.3% (LONGi) に更新されました。2つの点がほぼ重なっているので、経緯を知らないと、そこに2点あるとは思えないでしょう。
TOKYO GX ACTION というイベントが、10/13、14に、東京国際フォーラムで開催され、そこで積水化学のペロブスカイト太陽電池も展示されるようですが、「次世代型ソーラーセル」 という名称しか書かれていないので、ペロブスカイトだということを見逃しそうです。
東京都が推進する 「東京ベイeSGプロジェクト」 の今年度先行プロジェクトの採択事業が決定し、その一つに、elleThermoによる 「半導体増感型熱利用発電プロジェクト」 が挙げられています。
東京都が推進する 「次世代再生可能エネルギー技術社会実装推進事業」 の今年度採択事業者が決定し、その一つに、inQsによる透明光発電ガラスが挙げられています。 先日の NTT AT の件ではOKと書きましたが、やっぱり透明すぎてダメです。
3日(木) 先端研恒例の「防火・防災講習会」にて、「危険物管理の要点」を説明。繰り返しますが、私、すでに先端研に籍は無いんですが。。。。 防災委員です。
冬学期(Aセメスター)の授業が始まりました。同じ時間帯に2つの講義が重なっているので、分身の術が必要です。
ペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池で変換効率28.20%を報告する論文、タイトル 「Highly passivated TOPCon bottom cells for perovskite/silicon tandem solar cells」 に現れているように、ペロブスカイトの論文というより、シリコン太陽電池の論文です。右のプロットから読み取れるように、貼り合わせ方式でない2端子タンデムでペロブスカイト側が順構造逆入射型のものでの論文最高効率になります。
日経電子版「曲がる太陽電池、高槻市に設置 ノーベル賞候補の宮坂氏」は、今朝の紙面では、地方経済面・関西版で、これぐらいのサイズ感だったようです。
下記の産総研リリースに関して、いろいろ報道に出ています。
朝日新聞デジタル「ペロブスカイト太陽電池を全自動で製造 効率10倍、ばらつき3割減
Yahooニュース:朝日「ペロブスカイト太陽電池を全自動で製造 効率10倍、ばらつき3割減
fabcross「ペロブスカイト太陽電池自動作製システムを世界で初めて開発 産総研
日刊工業新聞「産総研、ペロブスカイト太陽電池セルの自動作成装置開発
日刊工業ビデオ「産総研、ペロブスカイト太陽電池セルの自動作成装置開発
ニュースイッチ/日刊工業新聞「世界初「ペロブスカイト太陽電池」セル作製自動化、産総研が装置開発…作業効率10倍以上
Yahooニュース:ニュースイッチ「世界初「ペロブスカイト太陽電池」セル作製自動化、産総研が装置開発…作業効率10倍以上
環境ビジネス「産総研、世界初・ペロブスカイトセル作製自動化 作業効率は従来の10倍以上
OPTRONICSオンライン「産総研,ペロブスカイトPV自動作製システムを開発
電気新聞「世界初、全自動型ペロブスカイト太陽電池製造装置/産総研
日経電子版「産総研、次世代太陽電池「ペロブスカイト」を自動製造
今朝の日経朝刊では、地方経済面・北関東版で、これぐらいのサイズ感だったようです。
2日(水) 産総研プレスリリース
世界初となるペロブスカイト太陽電池自動作製システムを開発
ということです。 で、性能は?
NTTアドバンステクノロジーからのニュースリリース、透明太陽電池といっていますが、それなりに色がついているので、逆にOKとしましょう。
今日から、PV EXPO 等の展示会の集合体 スマートエネルギー WEEK が始まっています。多数のセミナーも開催されるようですが、その案内で官庁のメインスピーカーとなっていた新エネ部長が丁度のタイミングで異動し、代役になったようです。
大臣交代に伴って名簿 が更新され、資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部長が空席になり、エネ庁の次長が併任しています。この後どうなるのでしょうか。
ソフトバンクからのプレスリリース、ソフトバンクのHAPS向け大型機体「Sunglider」がAeroVironmentと米国国防総省が実施した実証実験で成層圏飛行に成功、とのことですが、何が進歩なのか、いまいちわかりません。とりあえず、しばらく休止していたHAPSに、こちらのような動きが出てきたということでしょうか。
軍服にペロブスカイト太陽電池(→翻訳)、あまりやってほしくない組み合わせです。
下記Nature論文に関して、南開大学からニュースリリース(→翻訳)されています。
1日(火) 中国・天津の南開大などのグループからの論文、FA系ペロブスカイトで多用されているMACl添加なしで高効率を達成した、というものです。FAAcが添加されています。自己測定では26.41%ですが、認証機関でのI-V測定で26.64%が出ています。ただ、認証値は安定化効率25.94%です。

これで、planar型が再びmesoscopic型を上回りました。右のプロットのように、もう効率26%台というだけでは話題性に欠けます。
北京大グループからの論文、ペロブスカイト太陽電池の金属対極蒸着の際のダメージを避けるため、酸化グラフェンとグラファイトの層を挿入した、というものですが、グラファイトの粉を乗せるのに、綿棒や筆で正孔輸送層上面に触ると、そちらのほうがダメージを生じそうな気がするのは、気のせいでしょうか。
家のベランダ頭上で、コンクリートが剥離していたので、補修されました。階下でコンクリート片が見つかったので調べたらここだったそうですが、自分の頭上なのに、全然気づいていませんでした。しかも、階下は普通に道端なので、同程度の石ころは多く転がっているのに、近所の方が見逃さなかったのが凄いです。ただ、この場所、上階の持分か、こちらの持分か、微妙な位置な気がします。同時に、亀裂があった反対側コーナーも補修されました。4月末の給湯器交換の際の写真では剥離していないので、5〜8月の間に何か起こったのでしょうか。地震?

2024年(令和6年) 9月
30日(月) 韓国・高麗大グループによる無機ペロブスカイト太陽電池の論文、スプレー製膜によるモジュールの論文最高効率18.99%となりますが、逆構造型のはずなのに実験項ではSnO2、ペロブスカイト、spiroの順に製膜していて、どこまでを信用してよいのか微妙です。

ペロブスカイト層の製膜法別、およびペロブスカイト組成別のモジュール変換効率プロットは以下のようになります。円の面積がデバイス面積を示しています。
公募されていたペロブスカイト太陽電池関連の調査事業のうち、「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発に関する調査」 は、実施体制が先日決定していましたが、「太陽光発電主力電源化推進技術開発/動向調査等/次世代型太陽電池の社会実装に係る規制に関する動向調査」 についても決定したようです。
29日(日)  
28日(土)  
27日(金) 環境省から、脱炭素先行地域 の第5回選定結果が発表されました

選ばれた9件のうち、福岡市の提案では、ペロブスカイト太陽電池が前面に出ています。積水化学が入っているので供給面は明確ですが、「国家戦略特区の規制緩和(防水一体型のペロブスカイト太陽電池活用時の建築基準法特例)」という文字が気になりました。ということで検索してみると、今年3月8日の国家戦略特別区域会議での福岡市提出資料で、新規提案として、次世代型太陽電池の早期普及に向けた規制緩和
「防水材と一体化した太陽電池も、屋根の防水材として設置できることとする」
が挙げられています。これによると、現状で、ビル・集合住宅等では、他の素材と一体化した防水材は屋根に設置できないことになっているようです。しかし、住友ベークライトグループ・住ベシート防水株式会社による太陽電池一体型防水システム 「サンロイド DN ソーラシート」 がアモルファスシリコン太陽電池を組み込んで 2013 グッドデザイン賞 を受賞していたり、田島ルーフィング株式会社のソーラー一体型シート防水システム 「プルーフソーラーシステム」 が 2010 グッドデザイン賞 を受賞していたりしたのは、どういう扱いになったのでしょうか。

それにしても、日経記事 「福岡ドームの屋根にペロブスカイト太陽電池 30年度めど」 は、「そこがポイントではない」 という感じですが。
環境省の地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業の二次公募採択結果が発表されました。採択された7件の中に、東芝エネルギーシステムズ、長州産業、電気通信大学、金沢大学が共同で取り組む 「タンデム型ペロブスカイト太陽電池向け鉛安定化技術の開発・実証」 が含まれています。
中国・协鑫(GCL)グループが、蘇州市、昆山市などと共に、130億元の産業基金を設立(→翻訳)し、20GWペロブスカイトモジュール生産ライン建設を推進(→翻訳)すると報道されています。
26日(木) 年に一度の健康診断、身長170.8cm、体重64.6kgで、昨年より身長0.6cm増、体重1.8kg増です。腹囲74.1cmは、体重変化と対応するでしょうか。いつも高めの血圧は、昨年より改善しましたが、まだイエローゾーンです。他の項目の結果は後日ですが、昨日はRATOの会議があり、夕方懇親会があったことをメモしておきます。
時計台のある駒場キャンパス1号館は、今学期中は改修工事のため、仮囲いに囲まれています。時計も止まったままで、まぎらわしいです。囲い設置の際に草木が整理されたのか、絶対保護対象である、由緒正しいオリーブの木橄欖)が目立つようになっています。
中国・蘇州大から、アメリシウムの放射能とペロブスカイト太陽電池を用いた ペロブスカイト原子力バッテリー が報告されました。当然(?)、Nature です。 と書くと誤解を招きそうですが、アメリシウムからのα線でシンチレーターを光らせて、その光を使ってペロブスカイト太陽電池が発電する仕組みのもので、放射線をそのままエネルギー変換するものではありません。
中国・蘇州にある牛津大学高等研究院 (OSCAR : Oxford Suzhou Centre for Advanced Research) には、ペロブスカイト材料の研究を行う Perovskite Thin Film Innovation Technology Centre があり、Oxford PV 出身の研究者が活動していますが、このほど、鸿大(HONGDA)グループとオックスフォード大が共同で、郑州市に、郑州イノベーションセンターを設立したと報道(→翻訳)されています。場所は、このあたりかと。Oxfordのペロブスカイト技術が、ますます中国に流れていきそうです。
上海交通大学から、ペロブスカイト太陽電池 30cm角モジュールで効率22.8%の報告です。特段の目新しさは無いのですが、10cm角より大きいモジュールでは論文最高効率です。
Perovskite-infoによると、Fraunhoferのグループが、ピラミッド型のテクスチャ構造を有するシリコンを用いたペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池で効率31.6%を達成したようです。
宇宙科学研究所から、応用物理学会講演奨励賞受賞インタビューや、「宇宙で広がれ、ペラペラ太陽電池」という記事が出ています。
太陽光発電協会(JPEA)の「発電事業者連絡会オープンセミナー」が本日開催され、仮題「東京大学 瀬川研究室が進める日本先端技術と将来展望」で講演があったようです。
資源エネルギー庁の教職員向けエネルギー教育オンラインセミナー、第1回「地球温暖化問題とエネルギー問題の最前線とよくある誤解」、第2回「教育現場における生成AIのこれからと生成AIがもたらすエネルギー課題の探究!」に続く、第3回「問いが学びを深める、エネルギーをテーマにした探究学習の進め方」が、今週土曜日(9/28) 13:00-15:00 に開催されるようです。
自然エネルギー財団が明日9/27に開催するシンポジウム「太陽光発電の導入拡大へ、実行策と解決すべき課題」の中で、パナソニック・松井氏がペロブスカイト太陽電池について講演するようです。同財団が最近出した報告書「ペロブスカイト太陽電池に高まる期待:軽量化が進展、 窓・壁面一体型も」の内容は微妙ですが、活動は活発ですね。
来週10/3(木)には、セミナー「エネルギー基本計画の論点:脱炭素への道を示せるのか」ということで、下記の基本政策分科会委員の高村先生と、以前は委員だったけれど外された橘川先生が登場するようです。
今日開催された経産省・総合資源エネルギー調査会・基本政策分科会は、事前アナウンスでは「関係団体からのヒアリング」としか書かれていなかったので、変わり映えしないものと想定していましたが、資料を見たら、日本若者協議会Climate Youth Japan日米学生会議と、若者の意見を聞いていて、ポーズだけとは思いますが、それなりに配慮を示していますね。
25日(水) 明日9/26は、10:00-12:00 に、経産省・総合資源エネルギー調査会・基本政策分科会が開催され、こちらで中継されるようです。
今年も、10月9日には待機されるようです。

こちらも同じようなものですが。
神奈川県知事が視察したニュースです(→YouTube版)。 予告されていたのですね。
先週はPSCO-24、今週はEU-PVSECですが、すっかり無視状態です。会議終了後にはリンク切れになるかもしれませんが、いちおう、PSCO プログラムと、EU-PVSEC プログラムに繋いでおきます。
PSCOでは、Industry Dayに参加した、Oxford PV、Sauletech、First Solar、GCL-Power、Microquanta、Utmolight、Renshine Solar、Swift Solar、Perovskia、Solliance/IMEC、Empa、Rayleigh Solar、PXP が、選抜チームということでしょうか。UtmoLightのプレゼンターは、Nazeeruddin先生ですね。
24日(火) 最近、Google検索すると、時折、「AIによる概要」が表示されますが、「ペロブスカイト」で検索した際に表示された文章は、他種のペロブスカイトを扱っている人が嫌いそうな感じです。もともとは正しくないのですが、だんだん、この文章が正しいことになりつつある気がします。
銀杏(ギンナン)がばら撒かれる時期になりました。
駒場IIキャンパス東門脇のしだれ桜、秋なのに、わりとしっかり咲いてます。毛虫に葉が食い尽くされた後、再び葉が出る過程で、花も咲いてしまうようです。
駒場IIキャンパス東門通路は、長らく一部封鎖されていましたが、ようやく補修工事が始まりました。凹みができていたところが修正されますが、この下には、構内全体から集まった下水を通す内径110cmの下水道管が通っているので、それが陥没を引き起こしている可能性はないのでしょうか? 10ヶ月ほどの間に沈下が進まなかったのでGoサインが出たのかもしれませんが。
学術情報基盤実態調査の一環で、「高速計算機」の保有状況等の照会が来ています。ただ、その「高速計算機」とは、10TFLOPS以上と定義されています。2016年度の調査以来の要件らしいですが、そろそろスペックを上げたほうがよいかと。
23日(休) 季節の変わり目の気温変化です。
22日(祝)  
21日(土) U先生のウズベキスタン行きは、出だしからつまづいているようですが、何があったのでしょうか。
20日(金) NEDOが、「グリーンイノベーション基金事業で新たに「次世代型太陽電池実証事業」に着手しました」 とニュースリリースを出しています。公募されていた、「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発/次世代型太陽電池実証事業」 では、応募が1件で、積水化学と東京電力のコンソーシアムで実施されることになったようです。大臣記者会見の冒頭で説明されたのですね。
今年度も、もうすぐ前半が過ぎ去ってしまう時期となりましたが、文献整理が追いつきません。Web of Scienceでの検索結果の振り分けは、まだ昨年の終わりごろまでしか進んでいません。ということで、4月5日に示した、ペロブスカイト太陽電池高効率セル(変換効率20%以上)を報告している論文を、オンライン公開日を基準として、年ごとに数えたグラフの更新版は、現状、このようになっています
例のプロットで見ると、こういう状況を数えたものになります。
昨日の日経電子版 「ペロブスカイト、中国・新興6社が工場建設 量産で先手」 は、今朝の朝刊12面にこういうサイズで掲載されていたようです。さらに、中文版にも記事が展開されています。なお、UtmoLight (極電光能) は、記事にあるように無錫に1GW級工場を建設中ですが、さらに、山東省にも建設するという調印について報道(→翻訳)されています。
経産省から、「東京GXウィークがはじまります」 とアナウンスされています。10/6〜15 ですね。
パナソニックから、10/15〜18 の CEATEC 2024 での出展に関して プレスリリース されています。その中で、ペロブスカイト太陽電池に関しては、1m×1.8m サイズのガラス面に発電層を形成した建材一体型太陽電池が展示されるようです。展示イメージに描かれている中で、最も大きそうです。
Perovskite-infoによると、ドイツ・ZSWからのニュースリリースにあるように、Solaveni社、および Solar Materials社と協同で、ペロブスカイト太陽電池のリサイクルに関する取り組みが始まるようです。
日経エネルギーNext記事 「AIデータセンター急増で電力需要は“激減”か」 とか、「産炭地も石炭火力廃止へ、豪州は調整力も系統増強も蓄電池が担う」 とか見ると、そうか、と思わされますが、実際のところは、どうでしょうか。
Science表紙 が、科学者とは違う属性の人々の目を惹きつけそうです。
19日(木) 先端研の「防災委員会」。 いちおう、私、もう先端研所属ではないのですが。
日経記事 ペロブスカイト、中国・新興6社が工場建設 量産で先手、いろいろ波紋が広がることでしょう。
最近、論文投稿や審査などに関するアクセスをすると、genderethnic origins or ancestryrace を問われます。そういう情報を求めること自体がポリコレに反する気がするのですが、個人的には、答えて差し支えは生じませんし。その中で、「ethnic origins or ancestry」 で日本人の多くが該当する 「East and Central Asia」 の例として、China、Japan、Uzbekistan が挙げられています。中国、日本 は ともかく、ウズベキスタンって、そんなにメジャーな国だったのか、と思ってしまうところですが、そのウズベキスタンに、U先生が明後日から会議のため出張されます。
この時期に恒例のクラリベイト引用栄誉賞、各社報道していますが、さすがに堂免先生より先に藤嶋先生でしょうね。
朝日 / 日経 / 読売 / 産経 / 毎日 / 朝日@Y / 読売@Y / 時事@Y / 共同@Y / ANN@Y / NNN@Y / JNN@Y / NHK
研究棟屋上の排水溝に先日現れた固形物が、さらに増量されました
今日も遠くの雷を高みの見物でしたが、現地は大変だったでしょうね。
18日(水) シンガポール国立大(NUS)から、1cm2で効率25.20%のペロブスカイト太陽電池 の報告です。認証効率24.35%で、Solar cell efficiency tables (version 62)に掲載され、プレスリリースされたものです。逆構造型で新規正孔輸送材料が開発されています。。
日本電子(JEOL)の X ポストで、ペロブスカイト太陽電池基板の割断面 エネルギー分散型X線分光法 (EDS) が紹介されています。東京大学先端科学技術研究センターの内田聡先生から提供されたというこの試料、上から順に、Au層・有機層・ペロブスカイト層・正孔輸送層・FTO層・ガラス層ということで、逆構造型でしょうか。「数10nmオーダーの正孔輸送層(Ti)も分析できております」ということなので、Tiを含む正孔輸送層なのですね。と珍しいので、画面コピーしておきます。そのうち修正されていることでしょう。
GXサプライチェーン構築支援事業 の第二回公募が始まりました。今回の対象は、ペロブスカイト太陽電池(完成品、レーザー加工装置)、浮体式等洋上風力発電設備となっています。これらを製造する工場で使用する設備機械装置、建物等取得費、及びシステム購入費が補助されるということで、直近では、例えば積水化学がシャープの工場の建物を取得する場合、その1/3が補助される、などが想定できます。いっぽう、フィルム型に限定されているので、ガラス基板のものは対象になりません。
横浜市から、「横浜市庁舎アトリウムにてペロブスカイト太陽電池の実証実験を開始します」というお知らせが出ています。次世代型太陽電池実証実験4提案の第一弾ということですが、東芝がペロブスカイト太陽電池を出すのは、妥当な線ですね。しかし、以降の、AGCが建材一体型太陽光発電、東京電力が有機薄膜太陽電池、東京電力がペロブスカイト太陽電池を、それぞれ実証する際には、どこが太陽電池を供給するのでしょうか。AGCの「サンジュール」は次世代とは言い難いですし。
82年ぶり記録更新となった遅い猛暑日の今日も、午後には雲が広がり、局地的な雨の様子が見えました。雷は、出現してから撮っても間に合わないので、動画から切り出しですが、狙った時にはいまいちなものしか出てこない感じです。
今日は研究棟1階は中東風でしたが、夕方には、瀬川研究室にモルドバ大使が来られました。
17日(火) 北京大学グループから、ナノ構造型(mesoscopic)ペロブスカイト太陽電池で効率26.52% が報告されました。論文の主旨としてはナノ構造型がポイントではないのですが、しばらく停滞していたナノ構造型の効率向上が進むでしょうか。
最近、ナノ構造型での最高効率が、25.59%から25.89%に、3年半ぶりに更新されたところでしたが、本論文で、さらに更新された形になります。ただ、論文の投稿日を見ると、25.89%の論文は2024/3/4なのに対し、本論文は2023/12/19で、投稿は本論文のほうが先でした、という、よくあるパターンです。EPFLパワーが働いたのでしょうか。
さらに、ナノ構造型が久々に平面ヘテロ接合型(26.41%)を上回りました。もしかしてSnO2分散液供給が途絶えたせいでしょうか。
中国・蘭州大学から、ドーパントフリーのフタロシアニンを正孔輸送材料に用いたペロブスカイト太陽電池で効率23.41%が報告されています。最近の分はフォローできていませんが、把握している範囲では、引用されている通り、これまでのフタロシアニン系最高値は23.0%でした。同グループは、以前、spiro-OMeTADを用いて効率24.2%を報告した論文の中で、耐久性試験用にはフタロシアニンHTLを用いたと引用で示していたことがありました。
研究棟1階付近が中東風、と思ったら、明日から開催される国際会議「持続的な安全保障とその先:人工知能(AI)の役割」 の準備をしていたようです。アラブ首長国連邦(UAE)・駐日大使や、同国の大臣の名前もありますが、大使は総合文化研究科長を訪問したこともあるようなので、ふつうに来られるのでしょう。
環境省の 「地域脱炭素政策の今後の在り方に関する検討会」 が、9/25(水) 14:00-17:00 に開催されるとアナウンスされています。

これまでに開催された4回の資料を見てみようとしたら、膨大で、聞いても全部はフォローできない気がします。
■第1回 2024.6.28
地域脱炭素政策の進捗状況について
地域脱炭素に関する国と地方の意見交換会(意見概要)
地域脱炭素ロードマップ抜粋
■第2回 2024.7.25
ライフスタイルイノベーション(くらしの脱炭素)に関する取組について(環境省)
制度改革(ルールのイノベーション)(環境省)
資源循環の高度化を通じた循環経済への移行(環境省)
国土交通省説明資料(国土交通省)
みどりの食料システム戦略の推進を通じた地域脱炭素の取組(農林水産省)
地域と共生した再エネ導入に向けて(経済産業省)
「地方創生×脱炭素」推進事業(内閣府)
総務省資料(総務省)
脱炭素先行地域先進性・モデル性の類型及びフォローアップ状況(環境省)
■第3回 2024.8.1
地域共生型の太陽光発電導入に向けた取組(宮城県)
 - 再生可能エネルギー地域共生促進税(宮城県)
2050ゼロカーボンの実現に向けた長野県の取組(長野県)
高知県のカーボンニュートラル実現に向けた取組(高知県)
熊本連携中枢都市圏における地球温暖化対策の推進(熊本県熊本市)
川崎市における脱炭素社会の実現に向けた取組について(神奈川県川崎市)
邑南町が目指す脱炭素のまちづくり(島根県邑南町)
2050ゼロカーボンみのわ推進プロジェクトの課題等について(長野県箕輪町)
地域脱炭素の取り組みと地域活性化(熊本県球磨村)
地方公共団体の脱炭素関係予算及び再エネに関する条例の推移
■第4回 2024.9.10
地域脱炭素推進に向けた文部科学省の取組(文部科学省)
地域脱炭素推進に向けた取組と課題(東京電力パワーグリッド株式会社)
地域社会の持続可能な脱炭素化へ大阪ガスができること(大阪ガス株式会社)
地域新電力の現状と課題(一般社団法人ローカルグッド創成支援機構)
環境価値の創出・流通が齎す地域脱炭素加速の可能性について(株式会社バイウィル)
地域再エネ循環に向けた取り組みと課題(株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ)
クボタの営農型太陽光発電事業のご紹介(株式会社クボタ)
中小企業の省エネ・脱炭素に関する実態調査(日本商工会議所・東京商工会議所)
消費者庁資料(消費者庁)
脱炭素先行地域の「住民等の行動変容」取組事例
農林水産省が主導する 「サステナウィーク」 が、9/14〜27に設定されています。
国勢調査「聞き取り」怠る」 と、問題にされても、逆に、周辺住民に聞き回るほうが、今では問題な気がしますが。ちなみに、もし今年が調査年だったら、来週から3週連続海外出張のU先生は、どう回答するでしょうか? 居所は、ドイツ? 研究室(目黒区)? アパート(世田谷区)? 仙台?
2月に交代した際には薄かった色が、7ヶ月半の暗所保管を経て濃くなりました。というのは前回同様ですが、最近のものにはリサイクルマークがついています。あと、「静岡県産の茶葉」が「国産の茶葉」になり、カフェインが0.040gから0.050gに増えています。
今週は、新潟で、応用物理学会 秋季学術講演会 が開催されています。いろいろと関連する発表が行われているはずですが、すっかりスルーしてしまっています。忙しい先生方が集まることのできる日程でシンポジウムを設定すると祝日開催になってしまうのでしょうが、どういう聴衆を期待するかにもよりそうです。
16日(祝)  
15日(日)  
14日(土) 先端研14号館南西の桜(ソメイヨシノ)、今年もしっかり 秋に開花 してます。
13日(金) 「SDGsの次」の案を出すような雰囲気で始まった「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会」の中間とりまとめが提出されたようです。やっぱり国内での議論では限界があるような気もします。
新宿のプロジェクションマッピングは見えませんが、かわりに(?) 遠くの雷がビル群をライトアップします。
12日(木) 産総研から、ペロブスカイト太陽電池モジュール用大型光電流分布計測装置の政府調達情報が出ています。詳細は分かりませんが、いちいち入札にかかっていると時間を要するので、中国企業のようなスピードでは事が進まないですね。
公募がかかっていた「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発に関する調査」について、実施体制が決定したようですが、そもそも提案が1件だけだったようです。
ペロブスカイト太陽電池の導入に対する補助制度で既存パネルとの価格差を埋め、国内市場を育成する案に関して報道されています。
・読売新聞 「軽量で曲げられる次世代太陽電池、量産化へ導入補助案…主原料のヨウ素は日本が資源大国
・同 Yahooニュース版 「軽量で曲げられる次世代太陽電池、量産化へ導入補助案…主原料のヨウ素は日本が資源大国
ただ、「国産」について注意しないと、実質中国企業が中国の技術で製造したものが、どんどん出てくると思いますが。
11日(水) 日経朝刊1面トップに大きな文字で 「中国勢、再エネも上位独占」 の記事、これまでよくあった、見出しだけ間違いの記事とは異なり、見出しは間違いありません。そのかわり(?)、グラフが捏造に近いほど誤解を招く表現です。図を何となく見ると、太陽光パネルの中国シェアが、2018年の25.8%から2023年には59.3%に伸びた、と見えますが、これは、2018年の上位3社と2023年の上位5社のシェアです。中国のシェア全体は、73%→78%程度の変化でしかありません。「中国勢が躍進」というより、2018年頃には既にシェアが大きかったのです。比べるなら、2005年頃を対照にすべきだったでしょう。2018年の上位3社は、Jinko Solar、Trina Solar、JA Solarで、かろうじてカナディアンソーラーとハンファQセルズが続いていましたが、それ以下との差は小さいものでした。客観的な評価としては、「中国メーカー間で寡占化が進んだ」ことがグラフに現れているだけでしょう。
昨日、電子版記事 「中国勢、太陽光・風力で世界シェア上位を独占」 が出ていた段階ではスルーしていましたが、紙面で、1面トップ記事17面記事として並ぶと、太陽光サゲ・半導体アゲ の意図が見える感じです。半導体に関しては「材料大国」と、期待を持たせる表現です。
電力融通の報道がありましたが、確かに余裕がなさそうですね。16時台の需要実績5180万kWに対し、供給力が5217万kW(+融通30万kW)だったのですね。
経済安全保障重要技術育成プログラム (K-Program) の中でも特に血の香りのする 「有事に備えた止血製剤製造技術の開発・実証」 について、実施体制が決定したそうです。有事を語るのに、9月11日は、できるだけ避ける日のような気がしますが。
中国・苏州市鸿正智能が、シリコンヘテロジャンクションとタンデムのペロブスカイトのスロットダイ塗布自動生産ラインを出荷したと報道されています。まあ、単なる製造装置なら、いろいろあてがあるでしょう。
今のところ、あと1週間ほどで季節が変わり、今の最低気温(〜26℃)が最高気温になる予報ですが、そうなるでしょうか。
昨日、ウィキペディアの「ペロブスカイト半導体」という項目について、不適切と指摘したところでしたが、Nature論文のタイトルに「perovskite semiconductors」が登場するようでは、認めざるを得ないでしょうか。他のペロブスカイトを扱っている人が怒りそうですが。
10日(火) ウィキペディアの改名提案で、「灰チタン石をペロブスカイト、ペロブスカイトをペロブスカイト(曖昧さ回避)へ改名」することが提起され(ノートノート画像)、その通りになりました。それは問題ないと思うのですが、これまで気付かなかった「ペロブスカイト半導体」という項目が関連項目に現れました。2016年から存在していたようですが、その後に編集をブロックされた人物が投稿したものが、ほぼそのまま残っているものです。「ペロブスカイト半導体」という表現が、辞書化するには不適切で、内容も、定義が適切ではありません。などということを提起しておくと、誰か編集するでしょうか。
次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会の参加者は、前回から今回の間で7者増えていて、企業1社と、6自治体です。増えた自治体は福島県の町村で、やっぱり昨日のNHKニュース 「「ペロブスカイト太陽電池」福島県内3か所に設置へ 政府」 と関係するのでしょうか。

明日9/11の8:30〜12:00には、総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会 が開催されるそうで、こちらで生中継され、後日、こちらに資料が掲載されるようです。
明後日9/12の10時〜12時には、総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会が開催されるそうで、こちらで生中継され、会議開始までに、こちらに資料が掲載されるようです。
昨日のNHKニュース「「ペロブスカイト太陽電池」福島県内3か所に設置へ 政府」 の件、まだ資料がありませんが、今日、福島新エネ社会構想実現会議が開催されたらしく、
 ・NHKニュース「“次世代の太陽電池”実用化に向けた事業の実施決定 政府
 ・日経記事「福島の3カ所へ次世代太陽電池 政府発表、24年度中に
 ・産経記事「政府、折り曲げ可能な新型太陽電池を福島に設置 今年度内に全国3カ所へ
などと報じられています。
株式会社ヒラノテクシードから、ペロブスカイト型太陽電池専用塗工設備 開発のお知らせが出ています。お知らせには特段の内容がありませんが、同社サイトの「技術紹介」などにある、いろいろなコーターの説明図が分かりやすいです。
ようやく、秋らしい雲と言えるでしょうか。遠くでは、まだ湧き上がる雲ですが。空が表現しがたい色、あえて言うならすみれ色の空なのですが、画面上では、何となくグレーっぽく見えます。
9日(月) NHKニュース 「「ペロブスカイト太陽電池」福島県内3か所に設置へ 政府」 と、政府を主語にされると分かりにくいのですが、福島新エネ社会構想実現会議の話題でしょうか。前回資料の中に、「ペロブスカイト太陽電池の社会実装に際しては、福島県内での先行活用も含めて検討」 とあります。ただ、実際に設置するのは、誰でしょう?
と思ったら、明日午前に、次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会が開催される通知が、夕方になって出ました。こちらの会議でしょうか? いや、「福島市内で地元自治体との会議を開き」とあるので、また別の会議でしょうか。
マテリアルズ・インフォマティクスをメインにしていると思われる MI-6株式会社によるセミナー 「ペロブスカイト太陽電池開発におけるマテリアルズ・インフォマティクスの活用」 の案内が出ています。9月11日の15時〜16時、オンライン、無料です。しかし、MI6で検索すると、トップに出てくるのは「秘密情報部」なんですが。
中国・西安交通大学に由来する天交新能源のペロブスカイト太陽電池パイロットラインが完成したと報道(→翻訳)されています。ただ、これが10MWラインなのか100MWラインなのかが読み取れません。とりあえず、総投資1億元だそうです。
報道(→翻訳)によると、中国・蘇州光素科技がペロブスカイトタンデム太陽電池のトップセル製膜に用いるインクジェット装置を出荷したとのことです。具体的な仕様や顧客は分かりませんが、参入表明した企業は多数あるので、とりあえず装置を入れるだけなら、いろいろ可能性があります。
中国・晶科能源 (Jinko Solar) の上半期業績報告に関する報道(→翻訳)の中に、ペロブスカイトタンデム太陽電池で変換効率33.24% と書かれています。この件、以前書いたつもりでしたが、見返したら無かったので、5月のニュースリリース(→翻訳)を改めて引いておきます。
8日(日)  
7日(土)  
6日(金) ペロブスカイト/シリコン タンデム ソーラーパネルが米国で商業利用に入った と Oxford PV がリリースしています。Oxford PV の最新モジュール効率記録は26.9%ですが、市場で入手できるものの効率は24.5%ということです。
LONGi から 変換効率34.08%のペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池 の報告 です。NREL認証効率 33.89%で、NRELチャートの現在値、Solar cell efficiency tables の前版までの値です。ペロブスカイト表面に LiF/EDAI というダブルの表面処理層を加えたのがポイントとなっています。
LONGiは企業なので、論文が出て来るとは予想していませんでした。さらに、著者に中国华能清洁能源技术研究院所属者も加わっています。てっきりライバル会社だと思っていました。

ペロブスカイト/シリコン2端子タンデム太陽電池の変換効率上位は以下のようになります。
[34.2%] 中国・LONGi Eff. table 64 2024/07/02 ESTI認証値
34.08%
[33.9%]
中国・LONGi Nature
DOI: 10.1038/s41586-024-07997-7
2024/09/05  
NREL chart, Eff. table 63 2023/11/29 NREL認証値
34.0%
[33.7%]
サウジ・KAUST Science 2024, 385, 533.
DOI: 10.1126/science.adp1621
2024/08/01  
NREL chart, Eff. table 62 2023/05/26 ESTI認証値
[33.2%] サウジ・KAUST NREL chart, web release 2023/04/05 ESTI認証値
32.8% サウジ・KAUST Nature 2023, 623, 732.
DOI: 10.1038/s41586-023-06667-4
2023/09/28 JET認証32.5%
32.5% ドイツ・HZB Science 2023, 381, 63.
DOI: 10.1126/science.adf5872
2023/07/06 ESTI認証値
NREL chart, press 2022/12/08
32.5% 中国・北京理工大 Science 2024, 385, 554.
DOI: 10.1126/science.ado9104
2024/08/01 中国認証32.0%
32.13% 中国・南昌大 Joule
DOI: 10.1016/j.joule.2024.06.015
2024/07/15 中国認証32.07%
32.0% サウジ・KAUST Nature Commun. 2024, 15, 708.
DOI: 10.1038/s41467-024-44974-0
2024/01/24 Fraunhofer 30.9%
31.42% 中国・北京理工大 Nature Commun. 2024, 15, 7024.
DOI: 10.1038/s41467-024-51345-2
2024/08/15 中国認証30.65%
31.25% スイス・EPFL,
  CSEM
Science 2023, 381, 59.
DOI: 10.1126/science.adg0091
2023/07/06 NREL認証値
NREL chart, web release 2022/06/30
31.01% 中国・南昌大 Angew. Chem. Int. Ed. 2024, 63, e202407151.
DOI: 10.1002/anie.202407151
2024/06/11 中国認証30.89%
30.93% スイス・EPFL,
  CSEM
Joule 2024, 8, 1735.
DOI: 10.1016/j.joule.2024.04.015
2024/05/15 NREL認証値
30.82% 中国・華僑大
[厦門]
Adv. Mater. 2024, 36, 2404010.
DOI: 10.1002/adma.202404010
2024/06/27 中国認証30.3%
30.7% スイス・EPFL,
  CSEM
Adv. Mater. 2024, 36, 2311745.
DOI: 10.1002/adma.202311745
2024/02/01 fraunhofer 29.89%
30.5% サウジ・KAUST Science 2022, 377, 302.
DOI: 10.1126/science.abn8910
2022/06/23 Fraunhofer 29.3%
読売報道によると、シャープの工場が未完成だったことが判明したようですが、そこでペロブスカイト太陽電池の生産を計画している企業への影響は出るでしょうか。
ここ数日、夜になると池ノ上駅のホームが姿を消しています。そこを凝視したりカメラを向けるのは、作業している方に申し訳ないので避けていますが、ホームドア設置に向けた工事でしょう。こういう協議会の有無に関わらず、こういう整備計画が進んでいるということは、駒場東大前駅には今年度中に、池ノ上駅には来年度までに、ホームドアが整備されるはずですね。
駒場IIキャンパス東門脇のしだれ桜は、薬剤散布の対象外だったので、多数の虫に、そのうち葉を食い尽くされるでしょう、と、先月中旬に書いていたところですが、実際に食い尽くされています。その上で、新しい葉が出つつあるので、また、秋の開花が予想されます。

いっぽう、駒場野公園でも、桜の葉が食い尽くされた後に新しい葉が出つつあり、コヒガンについては、
秋の桜の開花 となっています。秋桜(コスモス)ではありません。ピンボケですが。
5日(木)  
4日(水) 宇宙戦略基金事業 半永久電源システムに係る要素技術 の公募が行われています。「半永久電源」 というと、永久機関を思わせて、科学的には怪しいものを感じてしまいますが、「原子力」 という用語を、うまく隠した表現になっています。報道時点では、「外惑星探査に必須の宇宙用原子力電池、研究・開発に予算15億円」 というように、ふつうに 「原子力電池」 と書いてありましたが。

本件とは関係ありませんが、寄附金を募っているプロジェクトに、「新たな半永久電源の実用化に向けた要素技術開発」 があります。こちらでも、名前は隠したとしても、黄色いマークは隠せないですね。
産総研から、ペロブスカイト太陽電池最大電力追跡装置の公開見積競争公告が出ています。太陽電池デバイスについて120素子以上の太陽電池の性能太陽電池性能を同時に測定が可能(原文ママ)な装置を求めているようです。
いっぽう、4月に公告されていたペロブスカイト太陽電池耐久性評価装置については、こうなったようです。
日経記事 「積水化学、シャープ堺工場の一部取得検討 太陽電池拠点」 に加え、共同通信記事が配信されて、「積水、シャープ堺工場の取得検討 次世代太陽電池生産、脱炭素化へ」 が、検索結果に続々と現れます。Yahooニュース版も。
先月末の概算要求締切時点で、経産省分は概要だけでしたが、ようやく詳細が出てきました。このうちエネルギー対策特別会計の中にある 太陽光発電大量導入への課題解決に向けた技術開発事業」 35億円 の資料は、今年度までの 「太陽光発電の導入可能量拡大等に向けた技術開発事業」 のものと似ています。
今回確立を目指す8件の技術とは、事業概要の文章を分解すると、
・多接合型太陽電池等の開発
・次世代型太陽電池の屋外曝露実証
・設置場所に応じた太陽電池システムの開発
・発電事業のトータルコスト低減に向けた技術開発
・設置場所に応じた安全ガイドラインの策定
・資源循環を目指したリサイクル技術開発
・日射量予測技術の開発
・次世代型太陽電池の評価技術を確立するための技術開発
ということでしょうか。
中国の製造設備メーカー・深圳市捷佳伟创 (Shenzhen S.C) が、GW級ペロブスカイト太陽電池製造ライン向けのマグネトロンスパッタ装置を出荷したとリリースしています。1200×2400基板に対応しているとのことで、GCL向けでしょうね。こんなサイズのもの、運ぶのが大変そうです。
北京で「中国ペロブスカイト産業発展大会」が開催されたという報道 (→翻訳)です。
Perovskite-infoによると、フランスのINES、CEA、3SUNなどが、9cm2のペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池で効率29.8%を達成したようです。
3日(火) 今日から3日間、光化学討論会 が、九州大学・伊都キャンパスで開催されます。すっかりスルーしてしまっていますが。
ニュースイッチ/日刊工業新聞記事 「「ペロブスカイト太陽電池」GI基金で社会実装急ぐ、NEDOが考える産業化に必要なこと」 は、NEDO再生可能エネルギー部の山田宏之部長、松原浩司上席主幹、鈴木敦之主査へのインタビューです。 いっぽう、「次世代半導体・ペロブスカイト太陽電池…脱炭素・経済安保に重点、25年度概算要求をまるっと紹介」 では、冒頭にペロブスカイト太陽電池の写真が登場しますが、アイキャッチ画像という感じです。
中国のペロブスカイト太陽電池事業化で先行していた 纤纳光电 (Microquanta) が、怪しい状況に見えます。公式サイトでは2月以降、ニュースリリースが出てきていなかったのですが、現在では写真や文章が全く表示されなくなっています。2022年10月頃にDラウンドの資金調達を行なって以降、動きがなく、話題(→翻訳)でも存在感がありません。最近の報道(→翻訳)では、CEOが40歳以下のビジネスエリート40人の一人に選ばれた、などがありますが、本当に1GW生産ラインは稼働するのでしょうか。
4月5日に ヘルニア と診断されて以降、定期的に整形外科に通ってリハビリしていましたが、いまいち好転しないまま、で痛みを隠している状態が続いています。その状態が長期にわたるのもよくないので、これから2週間は量を半減し、徐々に薬を卒業すべく検討することになりました。そうすると、また、動けなくなってしまいそうな気もしますが。
読売新聞記事 「太陽光パネルのリサイクル義務化へ…大量廃棄と環境破壊を防止、日本発の薄型電池の普及も後押し」 は、既に見たような、と思ったら、日経記事 「太陽光パネルのリサイクル義務化へ 政府、法制化検討」 が6月に出ていました。
昨日の日経電子版 「温暖化ガス、削減未達企業に課徴金」 に書かれていた会議は、GX実現に向けたカーボンプライシング専門ワーキンググループですが、どういう結論になるでしょうか。
2日(月) 日経イブニングスクープ 「温暖化ガス、削減未達企業に課徴金」 に対して、どんな反応が現れるでしょうか。事実上の罰則ですから。。。。
効率26.36%のペロブスカイト太陽電池の報告です。逆構造型の正孔輸送層であるNiOx層の上に、光反応する分子を敷いた構造ですが、一般的に、光異性化などはエネルギーを消費するので、効率を落としそうなイメージがあります。

これで、確認できた効率26%以上の論文が20報になりました。順構造・逆構造、それぞれ10報ずつです。

▼順構造
26.41% 中国清華大 Joule 2024, 8, 1691.
DOI:10.1016/j.joule.2024.02.019
2024/03/15 中国認証26.21%
26.4% 中国清華大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202406532
2024/07/26 中国認証25.98%
26.16% 中国南開大
[天津]
Adv. Mater. 2024, 36, 2405921.
DOI:10.1002/adma.202405921
2024/06/21 中国認証25.84%
26.1% 中国科学院
半導体所(ISCAS)
Science 2022, 377, 531.
DOI:10.1126/science.abp8873
2022/07/28 Newport 25.56%
26.1% 米国
Northwestern大
Nature
DOI:10.1038/s41586-024-07764-8
2024/07/08  
26.08% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Nature 2023, 616, 724.
DOI:10.1038/s41586-023-05825-y
2023/02/16 Newport 25.73%
26.07% 中国北京大 Nature 2023, 623, 531.
DOI:10.1038/s41586-023-06637-w
2023/10/18 中国認証25.8%
26.05% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Joule 2024, 8, 2073.
DOI:10.1016/j.joule.2024.04.010
2024/05/14 Newport 25.54%
26.04% 韓国高麗大
(KoreaU)
Joule 2023, 7, 112.
DOI:10.1016/j.joule.2022.10.015
2022/11/23 Newport 25.06%
26.04% 韓国高麗大
(KoreaU)
Nature Commun. 2024, 15, 4547.
DOI:10.1038/s41467-024-48887-w
2024/05/28 Newport 25.16%

▼逆構造
26.9% 米国
Northwestern大
Science 2024, 384, 189.
DOI:10.1126/science.adm9474
2024/04/11 Newport 26.15%
26.7% 中国浙江大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202408101
2024/08/14 中国認証26.09%
26.69% 中国華中科技大
[武漢]
Nature 2024, 632, 536.
DOI:10.1038/s41586-024-07723-3
2024/06/26 NPVM 26.54%
26.4% 米国
Northwestern大
Science 2023, 382, 810.
DOI:10.1126/science.adk1633
2023/11/16 NREL 25.1%
26.36% 中国科学院
化学研(ICCAS)
Joule
DOI:10.1016/j.joule.2024.08.003
2024/08/30 中国認証26.08%
26.17% 中国南方科技大
(SUSTech) [深圳]
Joule 2024, 8, 2123.
DOI:10.1016/j.joule.2024.05.005
2024/05/30 NPVM 26.12%
26.09% 中国科学院
合肥物質院
Nature 2023, 624, 557.
DOI:10.1038/s41586-023-06784-0
2023/11/01 NPVM 25.81%
26.07% 香港城市大 Angew. Chem. Int. Ed.
DOI:10.1002/anie.202411730
2024/07/23  
26.03% 中国重慶大 Nature Commun. 2024, 15, 4922.
DOI:10.1038/s41467-024-49395-7
2024/06/10 中国認証25.51%
26.0% 香港科技大 Science 2024, 384, 878.
DOI:10.1126/science.ado5172
2024/05/23  

報道(→翻訳)によると、中国・甘粛省で半透明ペロブスカイト太陽電池が系統接続されたようですが、詳細は不明です。写真の場所では半透明にする意義は無いように見えますが、パフォーマンスでしょうか。
中国・北京理工大学の修了者に関すると思われる記事(→翻訳)、やっぱり夜を徹しての研究活動の記述があります。人物紹介の冒頭が「中共党員」から始まるのもポイントでしょうか。確か党員になるのは難しかったような。言及されているScienceの論文は、こちらかと。
トチノキから実がたくさんばらまかれています。
研究棟屋上の排水溝に、例の固形物が再び現れました。
先日、研究棟に設置された自動販売機、「売切」表示ではなく、「準備中」と表示されるのですね。
1日(日) 黄葉の季節にネタにしている場所の狭いスペースから虹が見える機会は、なかなかないです。

2024年(令和6年) 8月
31日(土)  
30日(金) 経産省の概算要求資料、今日の時点では、概要しか出てきていません。「GX・脱炭素エネルギー」で1兆2487億円となっていますが、その中には、石油・天然ガス等の安定供給という、GX?な分が2千億円弱、原子力関係が1700億円ほど、CCS,SAF等が1300億円ほど、それぞれ含まれていて、さらに、列挙されている合計は約1兆円で、本当にGXと言えそうなのは5千億円程度です。
昨年の概算要求で33億円、予算案では32億円が計上されていた「太陽光発電の導入可能量拡大等に向けた技術開発事業」は、今年度が最終年度なので、来年どうするのか気になっていましたが、なぜか新規事業でなく継続事業として、「太陽光発電大量導入への課題解決に向けた技術開発事業」 35億円 が挙げられています。引き続き同様にやっていくということでしょうか。
次期エネルギー基本計画について検討する、経産省・総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会が開催されたようです。今回は、電気事業連合会、日本ガス協会、石油連盟、全国石油商業組合連合会、再生可能エネルギー庁行安定電源推進協会(REASP) からのヒアリング等が行われたようです。
中国からペロブスカイト太陽電池量産設備を導入しようとしている倉元製作所が、固定資産の取得に関するお知らせを出しました。先日調達した8億円をそのまま使うのかと思ったら、その中からは4.7億円だけ使うようです。残りの5.5億円は、別途調達する予定だそうです。入札プロセスがないので、スピード感があります。同社は、全自動業務用お掃除ロボットを提供する中国企業の日本法人を子会社化する、なども並行して進めています。どんどん中国化ですね。
4月に、駒場キャンパスの一角について、「これから何が始まるのでしょうか?」と書いていましたが、このほど出された入札公告によると、こういう建物が建ち、こういう部屋ができるようです。
九州にある台風の影響で雨が続き、世田谷区でも 避難指示 が出ました。世田谷区からのお知らせは こちらですが、更新されるかもしれないので、画像も残しておきます。場所はハザードマップを見てくださいということになっていますが、地図の端になっているので、先端研敷地を目立たせた地図にしてみました。先端研の西側斜面下が避難指示区域です。図示された警戒区域だけでなく、その南北(地図では上下)も含みます。
以前から、いつか写真を、と思っているのですが、急傾斜すぎて、なかなか近寄れません。都会の真ん中で、登山気分が味わえるかもしれません。
29日(木) 明日は概算要求の締切です。おそらく明日には、こちらの中の「概算要求」の項に、令和7年度の項ができて、内容が示されるはずです。ただ、ここ数年は、全部がアップされるのは翌週になっています。環境省分は、こちらの令和6年度の項の中に、令和7年度概算要求関係の項が複数作られるはずです。科学技術予算も含まれる内閣府分は、こちらに令和7年度の項が登場するはずです。いっぽう、文部科学省分は、既にこちらにアップされています。国土交通省分も、こちらに既にあります。
曲がる太陽電池:中国と先陣争いで見切り発車へ」 という記事、現実的な視点が、いろいろ出ています。
万博パビリオン「未来の都市」についての記事 「大阪万博「未来の都市」全貌公開 12者が描く社会・モビリティ・エネルギー」 で紹介されているものの公式サイトは こちらでしょうか。
28日(水) 若者の意見を聞くことが特徴的と思われた、環境省・中央環境審議会 地球環境部会 2050年ネットゼロ実現に向けた気候変動対策検討小委員会 / 経産省・産業構造審議会 イノベーション・環境分科会 地球環境小委員会 中長期地球温暖化対策検討WG 合同会合が開催されたはずです。若い世代からすると、「課題を先送りするな」 ということになるでしょうね。
NEDOニュースリリース 「NEDOが「建物設置型太陽光発電システムの設計・施工ガイドライン」を公開しました ― 従来型太陽光発電システムを建物に設置する際の安全性確保に貢献」 が出ています。わざわざ「従来型」と書かれているところが謙虚です。さて、次世代型の設置方法は、どうなるのでしょうか。
産総研ペロブスカイト太陽電池成果報告会2024の実施に係る運営業務 の入札公告が出ています。入札そのものはどうでもよいのですが、公告に書かれている、「令和6年11月19日(火)に開催する産業技術総合研究所ゼロエミッション国際共同研究センターが主催する「産総研ペロブスカイト太陽電池成果報告会2024」」 がポイントです。
太陽光発電協会(JPEA)から、「SOLAR WEEK 2024」 がアナウンスされています。11/6〜8に開催される 第41回太陽光発電シンポジウム「2040年 主力電源への道筋 〜地域と共に太陽光の未来へ〜」 ほか、いろいろな行事が11/6〜15に開催されるようです。以前もそうだった気がしますが、11/10〜15に沼津で開催されるPVSEC-35と、しっかり時期がかぶっています。
関西電力の万博展示に 「スマートポール」 が登場し、そこにペロブスカイト太陽電池が使われるようです。 で、供給元は?
「中国で進むペロブスカイト太陽電池量産」と題して、三井物産戦略研究所 技術・イノベーション情報部 趙 健氏によるセミナーを2024年10月1日(火)に開催 というプレスリリースが出ています。この講師は、先日、「ペロブスカイト太陽電池のGW級量産に進む中国 − タンデム型で変換効率30%突破を目指す」というレポートを出していた方ですね。そのレポートにリンクした際にも書きましたが、中国の情報を収集するなら、やっぱり中国の方が調べたほうが確実ですよね。
中国の製造設備メーカー・深圳市捷佳伟创 (Shenzhen S.C) が、ペロブスカイト太陽電池のパイロットラインを稼働させ、300mm角のペロブスカイト太陽電池で効率18%超、210ハーフセルのペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池で効率26%超を得たと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。元リリースに出ている写真が、そのパイロットラインでしょうか。自分で太陽電池を量産するつもりは無さそうですが、発注に応じて製造装置を作るだけではなく、自分で製品を作ってみて装置を改良するところが総合的です。
昨日のGX実行会議の資料が、こちらにアップされました。概算要求に向けた資料はこちらでしょうか。総額1.6兆円だそうですが、列挙されている数字を足しても全然届きません。またGXと縁の薄い予算が加わるのでしょうか。NIKKEI GXの見出しは、1.6兆円が次世代太陽電池支援に向けられると誤解を生みそうです。というか、その通りになればよいのですが。
27日(火) 今日開催されたGX実行会議の資料は、今のところアップされていませんが、こちらにある総理発言を見ると、この会議は、今回で閉じられそうです。報道にあるような提示がされたのでしょうか。
パナソニックの万博展示に関するプレスリリースにあるイメージ図で、頭上に放射状に取り付けられているペロブスカイト太陽電池と思われる物体は、今回は発電するのでしょうか。
ニュースイッチ/日刊工業新聞記事で、改めてペロブスカイト太陽電池が解説されている、と思ったら、新刊本 「素材技術で産業化に挑む−ペロブスカイト太陽電池」 を宣伝してたのですね。
ペロブスカイト/ペロブスカイト タンデム太陽電池で効率28.80%が報告されました。8/14付で28.71%、8/15付で28.83%に続き、僅差です。本論文ではモジュール(5直列 11.3cm2 23.27%)も報告されています。論文のポイントは、SnPb混合ペロブスカイト層の表面処理です。

タンデムセルの論文報告例をプロットすると、右のようになります。直近で赤い点が3つ重なっています。
26日(月) 次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会、先週火曜日の第4回に続き、今日は第5回が開催されたようです。もともと非公開が基本なので、そういうものかもしれませんが、アナウンスが直前です。
報道によると、明日、GX実行会議が開催されるようです。前回資料にあった今後の進め方では、エネルギー基本計画や地球温暖化対策計画の素案をうけて開催される流れだったかと思うのですが、それを待つほど余裕がないということでしょうか。
日経電子版記事 「曲がる太陽電池、トヨタとつくるEVの勝ち筋 京大発新興」 に対応する記事は、今日の朝刊11面にこんなに大面積で掲載されたようですが、その記事の見出しは、ニュアンスが異なる感じです。エネコートに出資したのは、あくまでもトヨタ関連会社なので、それを「トヨタとつくる」と書くなら、アイシンもトヨタ度が高い気がします。
8/23付の日経電子版記事 「神奈川・江の島に曲がる太陽電池 県や日揮、屋内で実証」 の内容は、既に各所に出ているのでスルーしていましたが、紙面は神奈川県版だけだったかもしれません。いっぽう、東京版では8/24に同様の記事が掲載されていて、東京都に関する記事と並んでいます。微妙な見出しの差異が、地域性を反映しているかもしれません。
 <電子版> 神奈川・江の島に曲がる太陽電池 県や日揮、屋内で実証
 <神奈川> 江の島に曲がる太陽電池 県や日揮、ガラス屋根内側で実証
 <東京版> 江の島に曲がる太陽電池 神奈川県など、ガラス屋根内側で実証
首都圏の人は「江の島」がどこにあるか書かなくても分かるということですね。
日経電子版記事 「物流の脱炭素、探る現実解 セブンはトラックに太陽電池」 は、紙面では 「太陽電池トラック、地方向け現実解 セブン、脱炭素へ運用開始」 という見出しになっていて、一瞬、ソーラーカーか?と目を引く仕組み(?)になっています。記事は8/23付ですが、本件に関するセブンのニュースリリース 「CO2排出量低減や燃料コスト削減に向けた太陽電池搭載配送トラックの実証実験」 は、8/26付です。日経記事で「フィルム状の太陽電池」と書かれているのはCIGS太陽電池で、こちらのものですね。
ひたすら日経記事情報が続きますが、「次世代太陽電池の自治体導入など補助、環境省が119億円」 という見出し、「など」を除いた額は、いくらでしょうか。
GXサプライチェーン構築支援事業の第一回公募の締切は、今週金曜日(8/30)です。今回は水電解装置と燃料電池が対象です。以前、サイトが検索結果の下位にある、と指摘しましたが、現在はトップに表示されます。執行団体に採択された博報堂が少しは力を出したというところでしょうか。そんな中、「東大発中小企業向けコンサル、「GXサプライチェーン構築支援事業」の申請支援サービスを開始」 というプレスリリースが出されてますが、繰り返しますが、締切は今週金曜日(8/30)です。第二回以降の公募狙いなのでしょうが。
それにしても、事業名の検索結果には、他にも申請サポート企業が並びますが、申請側と審査側で、「矛」と「盾」の文字が思い浮かびます。最強の「矛」は存在するでしょうか。また、「盾」に忖度は存在しないでしょうか。
報道(→翻訳)によると、中国・曼恩斯特 (MANST) の塗布幅2.4mスリットコーティング機が出荷されたようです。GW級と謳っていて、モジュールサイズが2.4m×1.2mであることから、おそらくGCL向けと思われます。GCLが今のところ出しているモジュールは2m×1mですが、GW級工場の起工式に際し、例えばこちらに「2.4米×1.2米」の記載があります。
MANSTのほうは、6月に、本件について 落札した と報告し、内容を解説 していました。塗布の始めと終わりで均一性を保つことの難しさが挙げられているので、これまで1m幅×2m長という縦長で塗っていたところを、2.4m幅×1.2m長として、塗布時間(塗布距離)を短縮したと思われます。幅方向の均一性も難度が高そうに思えますが。
25日(日)  
24日(土)  
23日(金) 積水化学の太陽電池技術が 「科捜研の女」 に登場したことについて、Xにポストされています。予告もされていたのですね。
面積100cm2以上のフィルム基板ペロブスカイト太陽電池モジュールでの論文報告最高値17.52%です。対極を除き、全てブレードコートで製膜されています。

ペロブスカイト太陽電池モジュールの論文報告例をプロットすると以下のようになります。円の面積がデバイス面積に対応します。
    
22日(木) 研究室の夏季報告会 第2日 &打ち上げ
NRELのモジュールチャートが、いつの間にか少し更新されていて (Rev.05-31-2024 → Rev.06-21-2024)、ペロブスカイトモジュールの最新値について、「KRICT」 から 「KRICT/UniTest」 と表記が変わりました。昨日は確か「KRICT」だった気がしますが。
先週金曜日に、ペロブスカイト/ペロブスカイト タンデム太陽電池での論文報告最高値28.83%を紹介しましたが、その前日に、それまでの最高値28.5%を上回る28.71%を報告する論文が、上海交通大学から出されていました。
21日(水) 研究室の夏季報告会 第1日
環境省・中央環境審議会 地球環境部会 2050年ネットゼロ実現に向けた気候変動対策検討小委員会と経産省・産業構造審議会 イノベーション・環境分科会 地球環境小委員会 中長期地球温暖化対策検討WGの合同会合が、来週水曜日(8/28) 9時30分〜12時に開催されるようです。情報はこちらですが、直リンクが通らないかもしれません。
前回会合では、関係団体からのヒアリングとして、日本経済団体連合会(経団連)、日本商工会議所、日本労働組合総連合会(連合)、日本気候リーダーズ・パートナーシップ (JCLP) が呼ばれていて、変わり映えしない、と思っていましたが、今度は、

 ・Climate Youth Japan
 ・Fridays For Future Japan
 ・Japan Youth Platform for Sustainability

と、非常に
未来志向のヒアリング となっています。2050年の話をするなら、その頃に現役の人の意見が重要ですよね。
EPFLなどから、効率25.89%のペロブスカイト太陽電池の報告です。よくあるペロブスカイト表面処理の論文ですが、論文中には書いてないものの、ナノ構造型での効率トップで、25.59%を3年半ぶりに更新しました。
今日の駒場も分裂した強雨域の狭間に収まるかと期待しましたが、さすがに、それは無理でした。
スマホ画面でニュースを見ているとスペースを塞がれて邪魔になる広告、描かれているイラストが、研究室内の誰かをイメージさせます。
目立つ黄色の封筒で、「せたがや防災ギフト」 が届きました。こちらのサイトでも見ることができますが、防災用品がもらえるらしいです。ただ、サイトは多言語対応ですが、封筒にこのように書いてあっても、それが何のサイトなのか多言語で書かれていないと、辿りつくのが難しいように思います。
下記の番組、全部見ている余裕は無いですが、見逃し版で流して見たら、Rb添加で耐久性向上とか出ていて、実は監修した人がやりたかったりするのでしょうか。
20日(火) ここで宣伝するようなものではないですが、
ペロブスカイト太陽電池が重要な役で登場する
テレビ朝日 「科捜研の女 season24」 第7話
は、明日8/21(水) 夜9時放送のようです。
先端研ニュースで、環境大臣の先端研訪問 について紹介されています。7月29日だったのですね。
千葉県知事のXで、千葉ヨウ素資源イノベーションセンター訪問についてポストされています。その写真に写っている「ペロブスカイト太陽電池」は、これでしょうか。
日本政策投資銀行(DBJ)から、調査レポート 「GX実現に向けたペロブスカイト太陽電池への期待」 が発行されました。各メーカーの方針に対して注文がついているようです。だんだん外野の声が大きくなってきます。
中国・光晶能源のペロブスカイト太陽電池100MWパイロット生産ラインから最初の製品をロールアウトするセレモニーが開催されたと報道(→翻訳)されています。これも120cm×60cmでしょうか。
研究棟屋上でドライルーム除湿機プレクーラーからの排水が流れる場所に出現した物体、ここにアクセスできるのは鳥しかいないと思うのですが、もしかして、こういうものが空から降ってくることも想定しておかないといけないのでしょうか。
19日(月) 逆構造型ペロブスカイト太陽電池で効率26.7%という論文、26.69%と比較が微妙ですが、いちおう、26.9%に次ぐ2位としておきます。パッシベーション分子をペロブスカイト前駆体溶液に添加したということですが、そのまま正孔輸送層にもなるMeO-2PACzなので、本質的に新しいのか微妙なところです。
今日開催された 経産省・総合エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会では、太陽光・風力の導入ポテンシャルについて、3機関から情報提供されたようですが、中身を理解するまで読みこなす時間がありません。
明日は、次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会ですが、非公開なので、どういう内容なのか分かりません。
キムワイプとプロワイプの比較に関する記事、メインの内容よりも、キムワイプには酸化亜鉛を推定させる材料が多く入っている、というところが気になりました。
今日の駒場は、かなり強い雨の範囲にとりこまれてしまいましたが、最も強い雨の領域は、やっぱり北方を通過していきました。こういうことが続くと、23区内でも降水量に差が出るのではないかと思いましたが、年間降水量は、想像と異なり、世田谷区や目黒区が多いようです。ただ、検索結果に出てきた気象研究論文では、「東京都内における夏期の局地的大雨に関する研究」 とか、「東京都区部における強雨頻度分布と建築物高度の空間構造との関係」 などで考察されている情報が、イメージと合致します。「東京都水防災システムによる1分降水量の空間特性」 では、2mm/min以上の降水について検討されていますが、3mm/min以上の分布図が、イメージと合います。古い論文しか出てこないのは、最近のものはフリーで読めないということでしょうか。
18日(日) iPhoneに最初につけたカバーを、なんとなくずっとそのままにしていましたが、4年を経て、だいぶ劣化が目立つので、そのまま外してみました。白さが鮮やかで、新しくなった雰囲気ですが、置いたときに滑りやすいのが難点です。わずかでも傾きがあると、滑り落ちていってしまいます。カバーは、保護というよりも滑り止めに役に立っていたということでしょうか。
17日(土)  
16日(金) 台風接近に伴い、在宅勤務等が推奨されたことで研究室に人が少なく、まだ休みが続いているような雰囲気です。
ペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池で変換効率31.42%、現時点で得ている情報の中では論文報告7位の効率ですが、ややインパクトに欠ける感じです。
ペロブスカイト/ペロブスカイト タンデム太陽電池で変換効率28.83%、現時点で論文報告トップの効率です。 ただ、既にNRELチャート(29.1%) や Solar cell efficiency tables (30.1%) には、より高い効率が出ているので、そこまでのインパクトはありません。ボトムセルのSnPb混合ペロブスカイトを、ジアミン誘導体で後処理することで性能が向上したようです。
効率28.83%が得られたデバイスは面積0.049cm2で、1cm2では効率27.53%ということです。スケール感の異なるペロブスカイト/ペロブスカイト タンデムと、ペロブスカイト/シリコン タンデムを同じ土俵で比べるのもどうか?ということもあり、デバイス面積情報も含めたプロットを検討しました。

下記、円の面積がデバイス面積に対応します。外側円がボトムセルの材料および製膜法、内側円がトップセルのペロブスカイトの製膜法で色分けされています。
    
上記では、ペロブスカイト/シリコン タンデムばかりが目立つので、下記では、それを除外して、他を少し大きくしてみました。
    
これだと、1cm2デバイスが、とっても大面積のように感じられてしまいます。というか、それぐらい拡大しないと、どの点も小さすぎて何だか分からなくなってしまいそうです。
15日(木) いちおう有給休暇、今年3日目。年内あと2日消化必要。
「ペロブスカイト」で検索したら、なぜか検索結果にテレビドラマが並び、なぜかと思ったら、テレビ朝日「科捜研の女 season24」 の 第7話では、ペロブスカイト太陽電池がふつうに登場するようです。
 身元不明の20代女性が、意識不明の状態で倒れているのが発見された。傷の状態から、事件性があると見たマリコ(沢口靖子)たち科捜研は鑑定に乗り出す。彼女が着用していたブルゾンには“ペロブスカイト太陽電池”が付けられており、そのブルゾンは2年前、“ソリスラボ”という太陽電池開発ベンチャー企業が開いたイベント“ソーラーフェス”のために作られたものだとわかる。 (後略)
登場しているペロブスカイト太陽電池は積水化学製の本物っぽく、予告編で鑑定しているのは、30cm幅貼り合わせでなく、1m幅のもののように見えます。地味に気合いが入っているかも。 来週水曜日(8/21) 夜9時放送のようです。
先日、プレスリリース 「曲がる太陽電池「HESTAソーラー」を市場投入」 で、「シリコン素材で「ペロブスカイト型」を実現!」 と驚かせ、日経記事にも影響を与えたHESTA大倉について、さらに驚く記事です。ここまでいくと、もうペロブスカイトは関係ないんですが。こちらの TV CM の件ですね。
中国光伏行业协会(China Photovoltaic Industry Association)が計画(→翻訳)していたペロブスカイト特別委員会の成立大会&第一回委員会が開催されたようです。
駒場キャンパス101号館の照明更新工事で、これまで蛍光灯だったこちらの部屋も、LED照明になりました。これだと、言われないと気付かないレベルですが。いっぽう、玄関付近の展示スペースは、だいぶ明るくなりました。そこに展示されている「空から撮影された移転当時の駒場キャンパス 1936年〜37年頃」の写真も、写真にしやすくなりました。
駒場IIキャンパス東門脇のしだれ桜は、薬剤散布の対象外だったので、多数の虫に、そのうち葉を食い尽くされるでしょう。薬剤が飛散することを避けるためにキャンパス外縁部は対象外にされているのでしょうが、これだと、薬剤の拡散は無くても、近所に毛虫が拡散することになりそうです。
昨日に比べ、湧き上がる雲の動画っぽくなりました。そのころ、こういうエリアは大変だったかもしれませんが。
14日(水) いちおう有給休暇、今年2日目
Perovskite-infoで紹介されていた、Oxfordのニュースリリース 「Solar energy breakthrough could reduce need for solar farms」、一般向けに強調したものでしょうが、いろいろと無理もあるような。
ペロブスカイト量子ドットインクを用いて作製した太陽電池で効率16.61%という論文、ペロブスカイト量子ドットを用いたもので既に18.94%とか、17.29%とか報告されているのに何故?と思ったら、後者は重ね塗りしているのに対し、本報告のものは1回塗りなのですね。
「5GWペロブスカイトタンデム太陽電池プロジェクト」の入札公告(→翻訳)が出されています。記されている場所は、ここに造られつつある交差点の右上側区画になりますが、どうしてこんな場所に?
屋上防水工事が進められている先端研13号館、屋上がプールみたいな雰囲気です。
こういう雨雲レーダー画像を見ると、駒場に向かうか、ためらってしまいますが、今日も強雨域は押しとどめられました。頭上に天気の境界ができていて、ビル群の背後は強雨っぽい感じです。パノラマにしてみました。その後、遠くで雲が湧いているように見えたので、動画にしてみましたが、期待したほど湧き上がりませんでした。
こちらの方面では銀杏の黄葉が進んでいます。秋ですね(?)
食品用冷蔵庫の中が比較的すいていたので、古いほうの中身を新しいほうに移し、数年間(5年以上)氷河時代となっていた庫内の霜とりをしました。というだけなら問題なかったのですが、霜(氷)が無くなったところに穴が開いていました。ここから約80mLの水を吸い出した後、とりあえずテープで塞いでみました。しばらく後には、どうなっているでしょうか。なお、今回は、食べかけのアイスなど含め、内容物はそのまま戻しました。捨てても気づかれなさそうですが。
ということで、電源を入れ直したら、あっという間に霜がつきました
Photoshop Elements を使うために写真ファイルを右クリックしたら、メニューに出てこなくなりました。検索したら「PhotoshopElementsEditor.exe」を直接起動すればよい、と書かれていましたが、そのファイルが見当たりません。結局、いったんアンインストールして再インストールしたら、ふつうに使えるようになり、当該EXEファイルも存在していましたが、ダウンロード購入品を一旦削除して再ダウンロードするのは、再課金が発生しそうで勇気が要ります。というか、サイトでは新バージョンしか見当たらず、どこから旧バージョンが得られるのか探すのが大変です。これらのせいで1時間ほど浪費しました。
13日(火) いちおう有給休暇、今年1日目
上海交通大学から、SnPb混合ペロブスカイト太陽電池で効率24.5%の報告です。今のところ、SnPb混合系での論文報告最高効率かと思います。フェニレンジアミンがポイントのようです。
連休中に構内樹木への薬剤散布が行われ、毛虫が退治されたはずですが、8月8日時点で既に葉が寂しくなっていた14号館南西角の桜は、上部は徹底的に葉が無くなり、先日は残っていた低いところも食い尽くされていて、いったい何を守ったのだろう?という状況です。ただ、構内の他の桜は葉が残っていて、昨年までより効果が見えてきた感じがします。
この数字で 「熱がある」 という人はいなさそうですが、「ない」 とも言い切れない、微妙な体温です。ちなみに、通常時は36.5以下です。
12日(休)  
11日(祝)  
10日(土)  
9日(金) 東京大学 気候と社会 連携研究機構の先生方による著書 「気候変動と社会」 です。
日経BP メガソーラービジネス・インタビュー 兵庫県立大・伊藤教授に聞く です。
精密工学会誌8月号 では、「研究所・研究室紹介」で、瀬川研究室が紹介されています。精密工学会会員の方はご覧ください。
月刊「電気計算8月号 では、「太陽電池のいま」が特集されていて、その中に、「有機金属ハライドペロブスカイト太陽電池の研究開発動向」という解説記事があります。
先月の日経記事 「HESTA大倉、曲がる太陽電池を販売 重さ4分の1に」 が修正されています。
【元の記事】
HESTA大倉(東京・千代田)は曲がる太陽電池「ペロブスカイト型太陽電池」の販売をはじめた。
【現在記事】
HESTA大倉(東京・千代田)はシリコン素材の曲がる太陽電池の販売をはじめた。
当初の記事は、こうなっていました。でも、紙面に載った分は、取り戻せないですよね。
中国・协鑫(GCL)グループサイトのトップに「声明」が出されています。少し変な日本語ですが、Google翻訳による訳文そのまま示します。
最近、社会の一部の人々がGCL開発会社の名前を装い、地方自治体の投資促進活動に参加し、GCLの「ブラックテクノロジー」ペロブスカイトプロジェクトを共同建設するための投資契約を締結したこともあり、注目を集めています。個々の地方自治体やメディア(プラットフォーム)に損害を与え、当社は評判やブランドイメージに重大な損害を与えています。
 ここで、当社は公式に宣言し、約束します。当社の子会社である昆山 GCL オプトエレクトロニクス技術有限公司は、GCL グループで 2 GW のハイテクペロブスカイト製品の量産を開発および製造する唯一の企業です。昆山における大規模商業ペロブスカイトプロジェクトは現在、昆山(蘇州)以外にペロブスカイト生産ラインを建設する計画はない。関連メディア(プラットフォーム)に対し、GCLペロブスカイトに関する関連レポートの掲載を心からお願いします。当社は、法律に従って関係当事者の法的責任を追及する権利を留保します。
最近、いくつか ??? な記事を目にしたのですが、そういうことだったのですね。
文部科学省報道発表「科学技術・学術政策研究所「科学技術指標2024」を公表しました」に基づく各社報道、去年のような傾向が出るでしょうか。

朝日「注目の科学論文数、日本は過去最低の13位 1位中国、2位米国
産経「日本の「注目論文数」は世界13位 続く低迷、中韓との差は拡大
時事「論文数、日本の順位変わらず 24年版の科学技術指標 文科省
共同「注目論文数、日本は13位 インド、韓国が順位上げる
日経「科学論文で米中2強続く 日本総数5位、国際研究に二の足

今年も、他は日本中心の見方の中、日経だけ他国が先です。

【9/3追記】今さら出てきました、読売「日本「質の高い」論文数はイランに次ぐ世界13位、過去最低でも文科省研究所「下げ止まりの傾向」…自然科学分野
先端研3号館南棟1階に自動販売機が設置されました。
2011年の建物竣工から13年かけて、ようやく最後のピースが埋まりました(?) 元々ここにスペースが用意されていましたが、震災後の節電のため構内から自販機が撤去され、ここには自販機が現れることなく時が過ぎていました。これで震災後体制から脱却、というタイミングで、こういう情報が出るというのも、なかなかな巡りあわせです。
先端研14号館南西角の桜の木は、既にほとんどの葉が食い尽くされていますが、残っているところには多数の毛虫の姿が見えます。こちらこちらを拡大して探してみましょう。
例年ネタにする自転車ですが、今年は数が少ないです。柱で羽化しているものが多いですが、できたように見えて飛べずに終わる個体が多くみられます。気温が高すぎると乾燥が早くて羽化に失敗するらしいですが、今年はそういう傾向なのでしょうか。
4種類出されていた薬のうち、フスコデアンブロキソールの期間が終わりました。まだ咳が止まっていない気がしますが。残りはモンテルカストです。
8日(木) 過飽和を制御する、ということだけだと、具体的に何をするのか分かりにくいタイトルですが、「Suppressing interfacial nucleation competition through supersaturation regulation for enhanced perovskite film quality and scalability」 ということで、中国・西安交通大学とスイス・EPFLからの論文です。論文報告されたペロブスカイト太陽電池モジュールとしては面積最大の1160cm2で効率20.62%が報告されています。右記プロットで、論文としては最も右上側に位置します。
PV Magazine の見出しによると、「U.S. startup develops 28%-efficient perovskite-silicon tandem solar module」 ということなのですが、サイズ感が分かりません。紹介されている PeroNova のサイトを見ても、全然情報ないですし。
東京都の区市町村との連携による環境政策加速化事業「将来性ある先進的事業」で3件が採択され、その中で、大島町が 「円筒形太陽電池を活用した島しょ地域におけるソーラーシェアリング実証事業」 を行うようです。
今年も研究棟に向かって毛虫が進軍開始しました。14号館南西角の桜の木は、見上げると、既に食い尽くされたようです。
一昨日の齋藤経産大臣の積水化学視察の件、積水化学からニュースリリースされました。
7日(水) 昨日、齋藤経産大臣が積水化学を視察した ことが報道されています。何気に予告されていたのですね。その割に、まだニュースリリース等は無く、で紹介されているだけです。
経産省・総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会の今日の会合では、国土交通省関係の太陽光発電設備導入拡大の進捗状況が報告されたようですが、「路面」を検討するつもりはないのでしょうか。
日経記事で「倉元製作所、曲がる太陽電池生産へ13億円 25年2月にも」 と報じられています。この倉元製作所は、2020年の経営再建の時に迎えた社長が中国出身で、最近の新社長インタビュー記事に登場した現社長も中国出身で、実質的に中国資本で支えられているように見受けられます。今回の記事で 「中国の量産メーカーから設備を導入するほか、技術者の受け入れなどで量産体制を整える」 とあるのも、そういう関連でしょう。同社プレスリリースでは、「中国の最先端の量産設備及び生産技術を持つ企業と連携して、量産化の確立されている設備と技術をいち早く導入し、(中略) 日本ブランドでかつ日本製造のペロブスカイト太陽電池を早期に量産することです。もちろん、市場のニーズが多ければ、日本製造にこだわらずに、ビジネスチャンスをとらえるべく、中国からのOEM製品の調達も行い」 ということで、日本ブランド・日本製にみせかけることだけが目標に見えます。
夕方以降、ひたすら花火大会のように雷光が続きました。稲妻1 / 稲妻2 / 稲妻3
4種類の薬をもらっていましたが、うち、日数が最も短いクラリスロマイシンの3日間が終わりました。菌は除去できたでしょうか。咳は続いてますが。咳が続く流れが、こういう感じもしますが。
6日(火) 国内初、営農型ペロブスカイト太陽電池の共同実証実験開始」 という、株式会社TERRAからのプレスリリース、積水化学からも同じものが出ていますが、まあ、そういうことですよね。
以前(2023/3/27)、東京財団政策研究所のシンポジウム報告の中で、市民エネルギーちば株式会社・代表取締役の東光弘氏が、「イニシャルコストを下げるためにペロブスカイト太陽光電池を用いた細い太陽光モジュールを開発し、特許を申請中である」と発言していて、検索すると、別の会での発表資料が出てきて、こういうスライドが含まれていることを書いていました。その際は、「これってエネコートと組んでいるのでしょうか?」と書いていましたが、実物は積水のものが乗ったのですね。
先端研3号館南棟2階は、エレベーターホールが上階よりも広く、Next PV の VIP を迎えての会議が開催されたこともあった場所ですが、中央の柱より先が、壁が立てられ、部屋に化けました。
駒場の101号館で工事が始まり、蛍光灯が順次LED化されます。
微妙に体温が下がりません
5日(月) ふと先端研13号館屋上を見たら、以前あった太陽電池が無く、屋上防水工事が行われていました。13号館そのものは、たびたび見ていたはずですが、太陽電池に関しては、すっかり意識から外れていて、いつの間に? という感じです。
大学院総合文化研究科・広域科学専攻・広域システム科学系には化学の先生が少ないので、何かとお世話になる機会の多い角野先生の成果がプレスリリースされています。
こちらの情報によると、ついに駒場の地下道が封印解除されたようです(?)。こういう風景なのですね。
東大の工事等に関する調達情報のところで、先週まで、「東京大学(本郷)(仮称)ダイバーシティ&インクルージョン棟(B棟)新営その他工事」が公告されていました。そこに示されていた図面を見ると、トイレのバリエーションに気合いが感じられます。男子トイレによくある小便器はありません。全て個室です。男女トイレ共、左向き配置と右向き配置があります。そもそも男女の表記がなく、MWCとWWCの表記を、私が勝手に解釈したものです。これと別にあるHCWC(ハンディキャップの意味か)は、各種装備のある個室が、各フロア左右対称のセットで設置されています。1階と3階はオールジェンダートイレで、2階が男女になっています。2階に設けられる保育所には、子供用、スタッフ用、厨房用の3種類のトイレがあり、スタッフ用は上履きから、厨房用は外履きからのアクセスになっています。配置の観点では、全てに対応した、というところでしょうか。個人的には、個室は音漏れしない設計になっていてほしいと思っているのですが、その点は、どうでしょうか。
ようやく熱が下がった(36.7℃)ものの、各種症状が続くので医院に行ったところ、やはり、回復途上だろうということで、3日分の薬をもらいました。で、大丈夫かと思っていたところ、夕方に測ってみると37.3℃。そういえばパルスオキシメーターの値も95でした。いつまで続くでしょうか。
4日(日) 37.4℃ 今度こそ下り坂かと。 
3日(土) 38.8℃ 気温のことではありません。
電子部品の故障で7月18日から停止していたドライルームの部品交換が完了し、17日ぶりに再稼働しました。私不在で、お手数おかけしました。
2日(金) 4月にBSで放送された どこでも太陽電池研究室 が、今夜 23:00-23:50 に、NHK Eテレで放送されます。
サウジアラビア・KAUSTから、変換効率33.7%のペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池 の報告です。NRELチャートの現在値(LONGi 33.9%)の一つ前のプロット、Solar cell efficiency tables (Version 62) に掲載の値です。ついでに、NRELチャートのもう一つ前のプロット 33.2%も本論文に含まれているようです。
昨日開催されたGX2040リーダーズパネルでは、意見交換を踏まえて7つの課題が示され、首相がコメントしたようですが、会議前に案が固まっているところがポイントですね。それにしても、この会議、首相が参加するにしては、ずいぶん、高頻度ですね。
次期エネルギー基本計画策定に向けた検討が行われている、経産省・総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会の今日の会合では、「関係団体からのヒアリング」が議題でしたが、「関係団体」とは、日本経済団体連合会、経済同友会、日本商工会議所、日本労働組合総連合会、全国消費者団体連絡会、と、大物揃いでした。
先週土曜日以来の36℃台です。風邪薬を飲み続けていたのに、37〜38℃台が5日続きました。そして、ここまでなかった咳が出始めました。
今日は教養学部附属教養教育高度化機構で年に一度の全員が顔を揃える「納涼会」なのですが、今回は直接顔を出すことは避けます。
1日(木) 今日開催された産業構造審議会総会の資料の中に、「令和7年度経済産業政策の重点(案)」があります。月末の概算要求に向けて、金額は別として、項目はこの線で進んでいくということでしょうか。GXに頼りすぎな感じがしますが。
朝から体温が微妙ですが、いちおう陰性です。

2024年(令和6年) 7月
31日(水) 最近は論文の全数チェックからほど遠い状態で追いついていないので参考程度ですが、ペロブスカイト/ペロブスカイト 4端子タンデム太陽電池での論文最高変換効率28.41%の報告です。アブストラクト等にはMPPT効率28.01%のほうが書かれていますが。2端子タンデムでは27.54%(I-Vでは27.85%)です。

2端子タンデム(左)、4端子タンデム(右)の論文報告例について、報告されている変換効率をプロットで示すと以下のようになります。
    
ペロブスカイト太陽電池の論文発表では、デバイスの耐久性についても書かれていますが、条件がバラバラなので、なかなか比較しにくいです。また、耐久性の検討は、効率等について調べられたものと材料やデバイス構造などが異なるものを使って行われていることが多く、正直、別物、というものが多いです。さらに、耐久性を検討したデバイスの初期効率も、なかなか書いてありません。ということで、初期効率が明記されているものだけについて、光照射時の耐久性を図示すると、下記の左側のようになります。照射光は1sunがほとんどですが、窒素下/大気中、封止あり/なし、開回路照射/MPPT、といった違い、さらに温度や湿度の違いなど、いろいろな差があることは脇において、とりあえず最初と最後の値を直線で引いてみました。これで言えることは、あまりなさそうです。逆構造型デバイス2つが2000時間以上の光照射後にも24%以上の効率を保っているのが目立つので、とりあえずそれだけリンクしておきます。
DOI: 10.1038/s41586-024-07723-3
DOI: 10.1039/d3ee02591h

    

初期効率が書いてないものは、相対値しか分からないので、ひとまとめにしてX時間後の相対効率Yでプロットすると、上記右側のようになります。「1000時間光照射後に初期効率の90%」などというように、アバウトな書き方のものが多いので、多くの点が重なってしまいます。もう少し工夫が必要です。
台湾ペロブスカイト(台灣鈣鈦礦科技)の最新ニュースで、ペロブスカイト太陽電池製造ライン 「水星二号線」 について紹介されています。これで製造したものを「出荷した」ようですが、どこが需要家でしょうか?
今年も毛虫の季節が来ました。と、昨年は7月31日に書いていましたが、今年も路上にフンが散らばり、見上げると葉が少なくなっています。よく見ると姿が見えますが、まだ、昨年のように路上を這っている段階には至っていないようです。この14号館南西角だけでなく、構内各所で葉が減りつつありますが、正門東側駐車場付近では特に顕著で、14号館北側では虫を視認できます。
昨夏に葉が茶色くなっていた、正門付近のケヤキのうち、正門に近い側のものは、いつの間にか切り株になっていました。いっぽう、13号館側のものは、今も晒しもの状態です。
以前は竹が視界を遮っていた正門西側は、刈り払われています。でも、以前同様に、すぐ生えてきそうです。
北西方向からいかにも豪雨な雲が押し寄せてきましたが、雨は降り始めたものの、レーダーで黄色以上の領域は駒場の直前で足踏みした上、分裂して駒場(星印)を避けて流れていきました。下北沢にある観測点では1時間10ミリの雨しか観測されていないのに対し、板橋区では10分で35ミリ、1時間107ミリが記録されています。こういう報道ですね。
これは何かのエラーかと思いますが、これでも十分問題です。
30日(火) NRELチャート が更新され (Rev.07-22-2024)、前版(Rev.06-21-2024)から、
・ペロブスカイト: 26.1%(NU/UT) → 26.7%(USTC)
・CdTe: 22.6%(First Solar) → 23.1%(First Solar)
になりました。 ペロブスカイトに関しては、既に Solar cell efficiency tables (Version 64) で示されていた通りです。
環境省・中央環境審議会 地球環境部会 2050年ネットゼロ実現に向けた気候変動対策検討小委員会 / 経産省・産業構造審議会 産業技術環境分科会 地球環境小委員会 中長期地球温暖化対策検討WG 合同会合が開催され、各経済団体へのヒアリングが行われたようです。って、会議名が長すぎです。
明日7/31、先端研ENEOSホールにて、産業のカーボンニュートラル実現に向けた国際総合戦略ワークショップが開催されるようです。
研究棟居室の閉まらなくなっていた窓レバーが機能しなくなっていた窓の修理が行われました。安全帯を掛ける場所がないので、階段から引いてましたが、いざという時には機能しなさそうです。ともかく、いろいろ難航していたところもありましたが、補修されました。レバー部取付には6本のネジが使われているのに、窓ロックする部材は、こういう構造なのですね。時々ネジを締め直さないと、そのうちまた脱落しそうです。
29日(月) 広島で開催されている光エネルギー変換に関する国際会議 IPS-24 に行っている人が多いので、研究室に人が少ないです。
積水化学の新しいCMではペロブスカイト太陽電池が紹介されるようです。特設ページから辿る、本編(30秒)、ショートver.(15秒)、ロングver.(90秒) です。
江の島でのペロブスカイト太陽電池実証実験について報道1/報道2されています。日揮の名前だけ出て、エネコートには触れられていない感じです。
秋葉原でのペロブスカイト太陽電池BIPV実証実験について報道が続きます。ただ、「ペロブスカイト太陽電池、ビル窓で実証…YKKAPが製品化へ」って、いろいろ間違っている気がするのですが。どこに「ビル」があるのでしょうか。ペロブスカイト太陽電池を製造しているのはどこでしょうか?
今日は40℃超の地点も目立つ気温で、駒場IIキャンパスの電力使用量が、契約電力4,872kWhの99.3%という4,840kWhに達しました。現在はドライルームが停止していますが、もし稼働していたら、45kWhほど加算されますので、おそらく超過していたことでしょう。
28日(日) なかなか微妙な体温です。先々週(17日)、研究室内の近くの席でコロナ陽性の報告があり、先手を打って(?) 風邪薬を飲んでいましたが、ここ1週間、喉の違和感が次第に強まってきていて、いろいろ微妙です。ただ、こう言われても、診察に殺到してはならないのでは? 診断がついても特効薬があるわけでもないですし。
27日(土) 1年半前に名刺入れを更新した際には、白いものが見つからなかったので、できるだけ薄い色のもの、ということで選んでいましたが、たまたま白いものが見つかったので、更新することにしました。
26日(金) 4月にBSで放送された どこでも太陽電池研究室 が、今度は NHK Eテレ で、来週金曜日(8/2) 23:00-23:50 に放送されるようです。
次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会の3回目がオンライン開催されたようです。今日は、ペロブスカイト太陽電池の導入ポテンシャルと、施工・設置について議論されたとみられます。メンバーは、224者まで増えています。
中国・清華大学等から、変換効率26.40%のペロブスカイト太陽電池の報告です。今のところ4位タイ、順構造に限れば2位です。順構造ペロブスカイト太陽電池の効率トップは、清華大グループの蒸着法による26.41%で、ごく僅かな差ですが、全然違う作製法で、ほぼ同じ効率になるというのが、もはや天井を感じさせます。今回は、SnO2表面に、末端にアミノ基を有するホスホン酸誘導体を吸着させて、ペロブスカイト層との間の接合を改善した、というものです。
中国科学院寧波材料所等から、変換効率25.05%のフレキシブルペロブスカイト太陽電池の報告です。暫定2位としておきます。フィルム基板ペロブスカイト太陽電池の効率トップは、清華大グループによる25.09%です。今回は逆構造型で、正孔輸送層SAMを構成する分子を工夫したものです。
先日の予告どおり、秋葉原駅前広場でペロブスカイト太陽電池を用いたBIPV実証実験が始まった ことが、改めてリリースされています。千代田区からもリリースされ、NHKニュース/首都圏ニュースTOKYO MXニュースでも紹介されています。どこからペロブスカイト太陽電池を調達するのか気になっていましたが、1.2m×0.6mの縦縞パネルで、おそらく 中国・极电光能(UtmoLight)製 です。この実証実験ハウスの雰囲気も、沖縄のガラス発電コンテナハウスに似ています。
パナソニックがペロブスカイト太陽電池量産目標を2年前倒ししたと、日経 / Yahooニュース:共同/産経/FNN など、各所で報道されています。そこだけとりあげられていますが、実際には、こちらに書かれているように、技術部門が、2040年の未来にありたい姿とその実現に向けた研究開発の方向性を示す「技術未来ビジョン」を策定した中に含まれているだけかと思います。
先日予告されていた、「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発に関する調査」と、「太陽光発電主力電源化推進技術開発/動向調査等/次世代型太陽電池の社会実装に係る規制に関する動向調査」について、本公募が始まりました。
毎年恒例ですが、CCR棟南側では続々と羽化しています。3号館南棟周辺では、まだです。
25日(木) 資源エネルギー庁が、教職員向け エネルギー教育オンラインセミナーを開催します 第1回は来週火曜日 7月30日 16:00-18:00 で、プログラム@は、東京大学大学院工学系研究科の沖大幹教授と、教育系YouTuber・ヨビノリたくみ氏(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系修士課程2016年度修了)の対談 「地球温暖化問題の最前線とよくある誤解」 です。地球温暖化の最前線・よくある誤解や真実について、地球温暖化問題を学ぶ意味を生徒にどう伝えるか?、学校で思わず生徒に話したくなる地球温暖化問題やエネルギー問題のTIPs などが予定されています。プログラムAでは、資源エネルギー庁の植田一全 調査広報室長が、日本のエネルギー政策について解説します。申し込みはこちらのフォームから。
経産省・総合エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会が開催され、前回に引き続き、前回資料に挙げられていた再エネ関連各種事業者団体からのヒアリングが行われたようです。
AndTech主催のLIVE配信・WEBセミナー 「ペロブスカイト太陽電池の鉛フリー化・環境対応・高性能化に向けた製造方法・実用化動向と将来展望」 が、8月26日に開催されます。

■プログラム
「錫系ペロブスカイト太陽電池およびそれを用いたペロブスカイトタンデム太陽電池の最前線」
   電気通信大学 特任教授  早瀬修二氏
「ペロブスカイト太陽電池の非鉛化・ 環境対応に向けた製造方法と実用化動向」
   桐蔭横浜大学 医用工学部 教授  池上和志氏
「Snを用いた鉛フリーペロブスカイト太陽電池の塗布成膜プロセス制御と高性能化」
   京都大学 化学研究所  中村智也氏
「非鉛ペロブスカイト太陽電池の光電気特性評価と材料探索」
   大阪大学 大学院工学研究科 教授  佐伯昭紀氏
中国・协鑫光电 (GCL Optoelectronics) のペロブスカイト太陽電池モジュールGW級量産プロジェクト(第1期)の環境影響報告書が受理されたことが報道(→翻訳)されています。今回は、ふつうのペロブスカイトモジュール 300MW分と、ペロブスカイト/シリコン タンデムモジュール 200MW分を予定しているようです。一昨日書いた UtmoLight は25億元投資でしたが、こちらは8億元です。ただ、まだ半分なので、結局同程度の投資を予定しているのでしょう。
昨日紹介したNature 論文の責任著者について紹介されています(→翻訳)。 1993年生まれ、ですが、既に実績十分のようです。
「経済安全保障重要技術育成プログラム」の一環として、「高高度無人機による海洋状況把握技術の開発・実証」に着手するそうです。そのうち、「高高度無人機の長期航行技術に関する研究開発」では、当然、超軽量高効率太陽電池の研究が必要になりますが、このプログラムでは、開発要素の抽出にとどまるようです。
下記の日経記事に対応するプレスリリース 「曲がる太陽電池「HESTAソーラー」を市場投入」、
ポイントは、
 シリコン素材で「ペロブスカイト型」を実現!  えっ?
この一文さえなければ、いたってふつうにフレキシブルなシリコン太陽電池パネルを発売します、というリリースなのですが、今後どういう波及効果が現れるでしょうか。さすが不動産業界です。
昨日の日経電子版記事 「HESTA大倉、曲がる太陽電池を販売 重さ4分の1に」 は、紙面には小さくしか出ていないので、気付かなかった人が多いかもしれません。
24日(水) 日経記事 「HESTA大倉、曲がる太陽電池を販売 重さ4分の1に
     読めない人はこちらをご覧ください。
不動産開発・販売のHESTA大倉(東京・千代田)は曲がる太陽電池「ペロブスカイト型太陽電池」の販売をはじめた。従来の太陽光パネルと比べて重量を約4分の1にし、設置も容易にした。これまで設置が難しかった壁面などでの活用を見据え、一般家庭や病院など向けに販売を広げる。 (中略) 初年度で2万枚の販売を目指す。ペロブスカイト型太陽電池は、薄く曲げられるのが特徴だ。太陽光発電の適地が減る中、従来設置が難しかった壁面や駐車場の屋根などの曲面を活用できるようになると注目されている。
ということですが、どこが今年度に2万枚のモジュールを製造できるのでしょうか。同社サイトを見ると、フレキシブルシリコン太陽電池の写真が出ています。まさか、「曲がる太陽電池 = ペロブスカイト太陽電池」 と思っている人は、日経には居ないですよね。
【8/26追記】8/9に書いた通り、ここでリンクした先の日経記事は修正されたので、ここに示した画面コピーとは文章が異なっています。
読売記事 「次世代太陽電池 事業化へ加速 日本発「ペロブスカイト」 薄く柔軟、ガラスに設置も」、残念ながら読めません。
JBpress の3回連載 「再生可能エネルギーのゲームチェンジャー「ペロブスカイト太陽電池」、その研究開発とビジネスの最前線」 も部分的にしか読めません。
【第1回】失われた太陽光発電世界シェアを取り戻せるか? NEDOが支援する「軽くて曲がる」次世代太陽電池の大きな可能性
【第2回】40年来の薄膜技術を活用、カネカが描く「ペロブスカイト太陽電池」が身近にある未来社会
【第3回】ペロブスカイト太陽電池で「どこでも発電所」実現へ 日揮が乗り出す次世代太陽電池ビジネスの勝算
中国・浙江大などから、逆構造型ペロブスカイト太陽電池で変換効率26.1%という報告です。正孔輸送層SAM構成分子のカルバゾールがピレンになりました。26.1%付近の競争率が激しいです。
新しいUTokyo マークの名刺ができてきました。しかし、実際に使うのは、まだ先のことになりそうです。
月曜日に続き、西から強い雨雲が押し寄せてきましたが、駒場(星印)をかすめて通過しました。頭上に雨空と青空の境界がありました。気温グラフには微分形が見えます。
23日(火) 石川県から、石川県産業の強みを活かしたエネルギー構造高度化に 向けた研究開発に係る補助金の公募が出ています。対象となる業務が、
(1)ペロブスカイト太陽電池モジュールの製造法に係る技術開発
  ・大気中ペロブスカイト太陽電池モジュール製造および封止が不要な技術開発
  ・5cm角ペロブスカイト太陽電池モジュールの試作に係る技術開発
(2) 中規模エリアにおける直流での再エネ水素システムの開発
  ・中規模エリア(複数の建物群)に適した、再生可能エネルギーを利用して水素を貯蔵し、燃料電池で
   発電するシステム(再エネ水素システム)を全て直流で行うための技術開発
  ・再エネ水素システムを用いた水素貯蔵の検証
という、かなり限定的な公募です。担当:嶋田 って、もしかして。
神奈川県プレスリリース 「ペロブスカイト太陽電池の「江の島での実証」及び「県庁新庁舎での展示」を開始します!」 ということで、神奈川県と日揮、エネコートの連携協定に基づく江の島での実証、また、展示内容から見て桐蔭のものかと思いますが、県庁舎で約1年間の展示を行うそうです。1年後まで生き残るでしょうか?
JST・さくらサイエンスプログラムの、2023年度活動レポート・神奈川大学からの報告で、中国科学院大学との共同研究プログラム 「5-fs光を用いるペロブスカイトの超高速分光」 が紹介されています。
こちらの情報(→翻訳)によると、環境影響報告書が先日承認された(→翻訳)、中国・极电光能 (UtmoLight) のペロブスカイト太陽電池モジュール1GW生産ラインには、25億元が投資されるようです。現レート(1元=21.46円)で 536億円 です。日本ではエネコートが 55億円 とアピールしていましたが、ひとケタ違います。
研究棟のエレベーター内に、さりげなく貼ってあったポスター、いかにもロボット、というものが登場するかと思ったら、実物はトレーラーに乗っていて、この雰囲気では、単なる工事用重機にしか見えません。
今日開催されたGX2040リーダーズパネルでの首相発言では、前回のように 「ペロブスカイト」 の語が出てくることはなかったようです。
経産省・総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会が開催され、今日は主に火力発電について検討されたようです。また、昨日の発電コスト検証ワーキンググループに関する日経報道は、しっかり太陽光発電が最も低コストと示す表が入った記事になっています。
22日(月) 経産省・総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 発電コスト検証ワーキンググループが開催されたようです。参考資料となっている2021年の報告時点で、2030年には事業用太陽光が最も安価という見通しが示されていましたが、今回の結論は、どうなるでしょうか。
Oxford PV のサイトで、ドイツの議員の視察についてリリースされていますが、そこに、ペロブスカイト/シリコン タンデムモジュールと思われるパネルが写っています。こんな写真を見せられても、単なるシリコンか、ペロブスカイトタンデムか、見分けがつきません。
三井物産戦略研究所から、「ペロブスカイト太陽電池のGW級量産に進む中国 − タンデム型で変換効率30%突破を目指す」というレポートが出ています。中国の情報を収集するなら、やっぱり中国の方が調べたほうが確実ですよね。
稼働停止したドライルーム室外機の状況調査の間、上方が大きく広がった雲が、徐々に迫ってきましたが、駒場には到達せず、新宿の背後方面に流れていきました。いっぽう、夜に押し寄せた雲は、稲妻とともに、10mm/10分 程度の瞬間豪雨をもたらしました。
21日(日)  
20日(土)  
19日(金) 12:30-14:00に、技術研究組合運営懇談会の講演会がハイブリッド開催され、瀬川教授が 「ペロブスカイト太陽電池 実用化に向けた取組み」を講演しました。
上記と同じ時間帯に、有機デバイス研究会静岡大学電子工学研究所による第138回研究会「ペロブスカイト太陽電池の進展」が開催され、宮坂先生などが講演したようです。
13:00-14:05 「ペロブスカイト薄膜を用いる光電変換素子の実用化開発」
   宮坂 力 (桐蔭横浜大学 医用工学部)
14:05-14:55 「ペロブスカイト太陽電池の産業化動向」
   貝塚 泉 ((株)資源総合システム)
15:05-15:55 「ペロブスカイト太陽電池のプロセス開発と宇宙用評価」
   田中裕二 ((株)リコー 先端技術研究所IDPS 研究センター)
15:55-16:45 「ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の長寿命化」
   五反田武志 (東芝エネルギーシステムズ(株),(株)東芝 研究開発センター)
積水化学プレスリリース 「フィルム型ペロブスカイト太陽電池のサービスステーション屋根およびタンク壁面への設置に関する共同実証実験を開始」、同様のものがコスモ石油からも出されていますが、書いてある通りですね。報道にも出てます。タンク側面ですか。
止まってしまったドライルームは、制御盤内のシーケンサー等が消灯しています。このうちFX3Uは昨年9月に交換されたばかりのものです。いっぽう、FX3U-64CCLは、2020年6月にFX3Uが交換された後、10月に交換されたもので、やっぱり今回も同時に交換しておくべきだったのでしょうか。
18日(木) ドライルームが 「データリンク異常」 で止まってしまいました。
昨夏は当日中に業者による点検が入りましたが、今回は折り返し電話すら来てません。昨夏は9/5の再稼働時に室内露点温度が+18℃になっていましたが、今回はどうなるでしょうか。
みやぎ二酸化炭素排出削減支援事業補助金の研究開発等事業の採択者が発表された中に、イデア・インターナショナルが入っています。リチウムイオン内包フラーレンをペロブスカイト太陽電池に応用されるのでしょうか。
昨日の日経イブニングスクープ 「曲がる太陽電池、EV向け量産 京大発にトヨタ系など出資」 は、今朝の朝刊15面に、これぐらいのサイズで掲載されたようです。「曲がる太陽電池 量産」 という見出しは、昨年8月18日朝刊記事の再現でしょうか。エネコートからのプレスリリースは、今日出ました。それがさらに記事になっています。関連して、いろいろな企業が、エネコートに出資したことをプレスリリースしています。
京都銀行京銀輝く未来応援ファンド 既存投資先(「株式会社 エネコートテクノロジーズ」)への追加投資について
京都中央信用金庫株式会社エネコートテクノロジーズに投資実行
三菱UFJキャピタル弊社投資先のエネコートテクノロジーズの記事が日本経済新聞 朝刊(2024年7月18日付)に掲載されました次世代型太陽電池を開発する株式会社エネコートテクノロジーズに追加出資
三菱HCキャピタル三菱HCキャピタルとエネコートテクノロジーズが資本業務提携契約を締結
INPEXペロブスカイト太陽電池の開発を行う「株式会社エネコートテクノロジーズ」への出資について
中国電力株式会社エネコートテクノロジーズへの出資について
伯東伯東、エネコートテクノロジーズと資本業務提携締結
スパークス・グループ「未来創生3号ファンド」 次世代太陽電池の開発を推進する 株式会社エネコートテクノロジーズへの投資実行
グローバル・ブレインペロブスカイト太陽電池を開発する株式会社エネコートテクノロジーズへ追加出資
17日(水) 日経イブニングスクープ 「曲がる太陽電池、EV向け量産 京大発にトヨタ系など出資」 ということで、エネコートが55億円を調達したようです。補助金などと併せ100億円で量産工場を作るようですが、どうなるでしょうか。
経産省・総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会/電力・ガス事業分科会 再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会が開催され、各種事業者へのヒアリングが行われました。その中で、太陽光発電協会 (JPEA) が、「太陽光発電の普及拡大に向けた課題とチャレンジ」 と題して報告しています。目新しさのない将来展望に見えますが、いかがでしょうか。
技術研究組合運営懇談会の講演会が、明後日(7/19) 12時から機械振興会館で開催され、東京大学・瀬川教授が 「ペロブスカイト太陽電池 実用化に向けた取組み」(仮) の講演をすることになっているようです。
こちらの論文に限りませんが、最近、ペロブスカイト太陽電池の添加剤として、ポリフルオロアルキル部位を持つ化合物が流行っています。しかし、こういう特徴を踏まえても使うかどうか検討の余地がありそうです。ちなみに、リンクした論文は、効率25.5%という、ほどほどの性能です。
別室に置いたPCをリモートデスクトップで参照して使っていると、どちらだったか分からなくなりそうなので、壁紙を特徴的にしてみました。先端研で使っているものは、3号館南棟から見た景色のこの画像で定着していますが、新しく置いたほうは、こういう画像にしてみました。部屋の窓から見た景色ですが、どこか分かるでしょうか。
16日(火) 日経XTECH記事 「“半導体増感”素子で熱を電力に、メキシコの鉱山で充電実験」 で紹介されている elleThermo、CEO/Founderの生方(松下)祥子先生による 半導体増感型熱利用発電素子 の事業化ですね。元リリースはこちら。なかなか大がかりです。
3位でネタにするのは微妙ですが、ペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池で、論文としては、32.8%32.5% に次ぐ、効率32.13%の論文です。ペロブスカイト層の下に、CsPbCl3層を入れているのが特徴です。多数機関連名で、もはやどこのグループがメインなのか分かりません。
中国・京東方と、中国・中核光電が、それぞれ、ペロブスカイトGW級生産ラインのレーザースクライブ装置を青虹激光が落札したことを発表したと報道(→翻訳)されています。「国内初」とされていますが、先に、先导智能が、ペロブスカイト太陽電池GW級生産ライン用レーザースクライブ装置を出荷したとリリース(→翻訳)していたのはフライングだったのでしょうか。
中国・极电光能 (UtmoLight) のペロブスカイト太陽電池モジュール1GW生産ライン等の建設に係る環境影響報告書が承認された(→翻訳)ようです。
こちら、リンクせず画像としてだけ示しておきます。頑張ってください。
15日(祝)  
14日(日) 新1万円札入手。偽物でないか、むしろ判別できません。すぐ珍しくなくなるでしょうから、とりあえずメモとして。それよりも、まだ令和の1円玉は目撃していないのですが。
13日(土)  
12日(金) Science掲載が妥当なのか微妙ですが、北京大などのグループによる、封止無しで湿度40〜60%の空気中での光照射500時間で効率維持率96%という、高耐久性ペロブスカイト太陽電池の報告です。
新社会システム総合研究所が開催する、会場受講/ライブ配信/アーカイブ配信 セミナー 「ペロブスカイト太陽電池の最前線 が、7月23日(火) 16:00-18:30 に開催されます。講師は、妙中駿之氏 (資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新エネルギー課 課長補佐)、瀬川浩司氏 (東京大学 総合文化研究科広域科学専攻/工学系研究科化学システム工学専攻/先端科学技術研究センター 教授)、森田健晴氏 (積水化学工業株式会社 PVプロジェクト ヘッド) の3名、受講料は27,500円です。
NEDOから、「グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発に関する調査」に係る公募と、「太陽光発電主力電源化推進技術開発/動向調査等/次世代型太陽電池の社会実装に係る規制に関する動向調査」に係る公募が予告されました。調査事業が多い気がしますが、昨年度もやっていましたよね。
PXPからのプレスリリースによると、同社の提案が、神奈川県の「2050年脱炭素社会の実現」に資する研究開発プロジェクトに採択されたそうです。
「ペロブスカイト」で検索していたら、こちらの動画の内容を基に、ペロブスカイト太陽電池をイメージして作成した曲というものが出てきましたが、関係性が分かりません。ver2 らしいですが、ver1 ともども、画像が微妙です。
11日(木) 東京都、曲がる太陽電池の普及促進 実証に最大4000万円 と報道されている件、元リリースはこちらの 「次世代型ソーラーセル社会実装推進事業」 に関するものですが、さて、この事業を実施する組織は、ペロブスカイト太陽電池をどこから調達するつもりなのでしょうか。
今学期(Sセメスター)の定期授業の最終日です。水曜、木曜に担当がありましたが、しばらく間が開きます。Aセメスターは木曜、金曜になる見込みなので、10月3日からになります。
10日(水) 明日7/11から、第4回日本太陽光発電学会学術講演会(第21回「次世代の太陽光発電システム」シンポジウム)が広島で開催されます。
ペロブスカイト/有機薄膜タンデム太陽電池で効率25.13%、JET測定の認証効率23.4%を報告する論文です。NRELチャートや Solar cell efficiency tables の現在掲載値に対応すると思われます。
中国石油がペロブスカイト太陽電池で26.2%以上の効率を達成したと報道(→翻訳)されています。同社ニュースはこちら。別の報道にはデバイス写真が出ていますが、円形ですね。
電力逼迫を煽る報道ですが、夏の昼間は太陽光が働くので問題ありません。冬には課題がありますが。
新しいPCで「Copilot」のアイコンが目障りだったので、どうしたら消せるか尋ねてみたら、こういう回答でした。やっぱり定番でしょうか。
9日(火) 日本気候リーダーズ・パートナーシップ (JCLP) が、「日本の次期温室効果ガス削減目標およびエネルギー基本計画に対する提言」 を公表したことが報道されています2035年に再エネ比率60%以上 などを提言しているようです。提言はよいのですが、実行するのは誰でしょうか。
日経BP「メガソーラービジネス」のインタビュー記事 「特許に見るペロブスカイト太陽電池の勢力図」 です。
YKK APから、「ペロブスカイト太陽電池を用いた建材一体型太陽光発電の実証実験および「2050ゼロカーボンちよだ」実現に向けた千代田区、Akiba.TVとの連携協定について」ニュースリリースされています。千代田区からも同様の発表が出ています。この組み合わせで、ペロブスカイト太陽電池は、どこから調達されるのでしょうか。
中国科学院大連化学物理研究所から、100m長のロール・トゥ・ロール フレキシブルペロブスカイトモジュール生産ラインを構築した(→翻訳)と発表されています。このプロジェクトは中国核電から委託されたものということで、350mm×1050mmのフレキシブルモジュールで効率17.75%というのは、先日の中国核電に関する記事(→翻訳)と対応するもののようです。
小面積セル変換効率26.1%、1cm2セル効率25.1%のペロブスカイト太陽電池の報告です。どちらかというと耐久性メインのようですが、未封止での85℃・RH85%試験240時間で効率維持率80%、1sun、85℃でのMPPT 1250時間で効率維持率85%などとなっています。

ペロブスカイト太陽電池小面積セル変換効率26%以上を報告している論文を、順構造(平面ヘテロ接合型)と逆構造で分けてリスト化してみました。今年度に入ってからは、Nature、Science、Joule程度しか見れていないので、抜けているものがあるかと思いますが。

▼順構造
26.41% 中国清華大 Joule 2024, 8, 1691.
DOI:10.1016/j.joule.2024.02.019
2024/03/15 中国認証26.21%
26.16% 中国南開大
[天津]
Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202405921
2024/06/21 中国認証25.84%
26.1% 中国科学院
半導体所(ISCAS)
Science 2022, 377, 531.
DOI:10.1126/science.abp8873
2022/07/28 Newport 25.56%
26.1% 米国
Northwestern大
Nature
DOI:10.1038/s41586-024-07764-8
2024/07/08  
26.08% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Nature 2023, 616, 724.
DOI:10.1038/s41586-023-05825-y
2023/02/16 Newport 25.73%
26.07% 中国北京大 Nature 2023, 623, 531.
DOI:10.1038/s41586-023-06637-w
2023/10/18 中国認証25.8%
26.05% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Joule
DOI:10.1016/j.joule.2024.04.010
2024/05/14 Newport 25.54%
26.04% 韓国高麗大
(KoreaU)
Joule 2023, 7, 112.
DOI:10.1016/j.joule.2022.10.015
2022/11/23 Newport 25.06%
26.04% 韓国高麗大
(KoreaU)
Nature Commun. 2024, 15, 4547.
DOI:10.1038/s41467-024-48887-w
2024/05/28 Newport 25.16%

▼逆構造
26.9% 米国
Northwestern大
Science 2024, 384, 189.
DOI:10.1126/science.adm9474
2024/04/11 Newport 26.15%
26.69% 中国華中科技大
[武漢]
Nature
DOI:10.1038/s41586-024-07723-3
2024/06/26 NPVM 26.54%
26.4% 米国
Northwestern大
Science 2023, 382, 810.
DOI:10.1126/science.adk1633
2023/11/16 NREL 25.1%
26.17% 中国南方科技大
(SUSTech) [深圳]
Joule
DOI:10.1016/j.joule.2024.05.005
2024/05/30 NPVM 26.12%
26.09% 中国科学院
合肥物質院
Nature 2023, 624, 557.
DOI:10.1038/s41586-023-06784-0
2023/11/01 NPVM 25.81%
26.03% 中国重慶大 Nature Commun. 2024, 15, 4922.
DOI:10.1038/s41467-024-49395-7
2024/06/10 中国認証25.51%

8日(月) 経産省・総合資源エネルギー調査会・基本政策分科会第58回会合での事務局提出資料 「脱炭素電源について」、いろいろ状況説明をした上で、最後のページ、「本日は、再エネや原子力などのの脱炭素電源を更に拡大するための課題や、系統の増強や蓄電池を導入する上での課題について御議論いただきたい。その上で、そのような課題を乗り越え、制度・資金両面で必要な支援の強化として、どのような対応が必要か御議論をお願いしたい」に対して、どういう意見が出たのでしょうか。
積水化学が大阪本社に昨年設置したペロブスカイト太陽電池に蓄電池ユニットを接続、電力供給システムの運用開始とプレスリリースしています。積水化学製「蓄電池ユニット」を接続したようです。その記事の並びで、「「極微細塗布インクジェット」のウェビナーを7月26日(金)に開催」というのも目につきました。積水化学にインクジェット技術もあったのですね。
沖縄CO2削減推進協議会が日本全国でペロブスカイト太陽電池の代理店を募集します
次世代ペロブスカイト太陽電池時代の幕開け
だそうです。大量発注で大幅な値下げ(約7割)を実現したそうで、7月7日付琉球新報でも紹介されています。昨年から予約を受け付けていましたが、記事によると、今年4月から輸入を開始したようです。予約開始時の記事には1枚39,000円とありましたので、7割引だと12,000円程度でしょうか。
ドライルームの稼働状況を示す画面では、外気温の列に 38 とか 39 などの数字が並びますが、屋上の外気取入口付近では、温度計が32℃を示しました。一方、チラーがある付近では、エアコン室外機の影響で、気温が45℃です。というわけで、チラーに「bb」、「AT」 の表示が現れ、これは周囲温度45℃以上が30分以上続くと出るものらしいです。昨年までなら高圧側が3MPaを超えて止まっていたかもしれませんが、今日は2.8を保っていました。以前は、水を浴びせたり、氷を盛ったりしましたが、今後はその必要は無いかと。
東京の中でも、場所によってずいぶん気温が違います。どこのデータを参考にすべきでしょうか。
気温が上がると、いつも「節電のお願い」が来ます。今日は電力融通を受けたということですが、20万kWだけです。5000万kW以上を供給している中の20万kWは、微妙な感じです。たとえて言えば、収入50万円の人が2千円を融通してもらうようなもので、「そこまでカツカツなのか」と思われるところでしょう。
先端研4号館前で、舗装のコンクリートブロックがガタガタになっています。こちらのように豪雨の影響でしょうか、それとも、金曜日に行なわれた搬出・搬入作業で何か起こったのでしょうか。
7日(日)  
6日(土)  
5日(金) 先日公開された Solar cell efficiency tables (Version 64) に登場したペロブスカイト小面積セル効率 26.7%の件について、中国科学技術大学からニュースリリース(→翻訳)されました。以前、NRELチャートで26.1%がプロットされた時と同じく、徐集賢 (XU Jixian) 教授 のグループによるものらしいです。逆構造型の天下が続きそうです。
研究室の部屋が増えたり減ったりしていますが、最近、こちらの部屋に、私の分身が現れるようです。
今日は歩数がかさみ、ここ10日ほどの間で3回目の2万歩超えとなりました。
4日(木) ブレードコートする際にガスの吹き付け方を調整したことで、ペロブスカイト太陽電池小面積セル効率 25.31%、モジュール(12.4cm2)効率 23.34%を報告した論文です。小面積セル効率は、ブレードコート等の方法で作製した中で、25.47%に次ぐ2位です。モジュール効率は、タンデムを除く論文報告最高値ですが、23.3%の報告と、四捨五入したら同じになってしまいます。
環境ビジネスオンラインの「太陽光発電 最新市場レポート」で、これまでの「耐環境性や安定性が解決課題 ペロブスカイト太陽電池の実証実験が活発化」、「ガラス−ガラス構造のペロブスカイト太陽電池の実証が先行する中国」、「ペロブスカイト太陽電池の大面積化や量産、発電所実証に挑む中国」に続き、「ペロブスカイト太陽電池開発における今後の課題と機会」 について、資源総合システム・貝塚 泉 氏が報告されているようですが、中身が読めません。
中国・脉络能源 (Mellow Energy) が、1.2m×1.6mのペロブスカイト光吸収層を作ったとリリースしています。とりあえず塗ってみました、というところでしょうか。
この近辺の選挙掲示板では、ニュースを賑わせているような現象は見られず、平穏に終わりそうです。
先端研でも昆虫の季節になりました。
3日(水) Solar cell efficiency tables (Version 64) が出ました。

■NRELチャートにて既報の更新

・ペロブスカイトモジュール: 18.6% (UtmoLight) → 19.2% (SolaEon)
・結晶シリコンモジュール: 24.7% (Maxeon) → 24.9% (Maxeon)
・CdTe小面積セル: 22.4% (FirstSolar) → 22.6% (FirstSolar)
・CdTeモジュール: 19.5% (FirstSolar) → 19.9% (FirstSolar)
・有機薄膜サブモジュール: 11.7% (ZAE Bayern) → 14.5% (FAU/FZJ)
     Friedrich-Alexander-Universität Erlangen-Nürnberg リリース
     Forschungszentrum Jülich リリース   論文

■ここでは既報の更新
・全ペロブスカイトタンデム小面積セル: 29.1% (南京大) → 30.1% (南京大)
     仁烁光能リリース / 報道(→翻訳

■それ以外の更新
・ペロブスカイト小面積セル: 26.1% (USTC or Northwestern) → 26.7% (USTC: 中国科技大[合肥])
・ペロブスカイトミニモジュール: 22.4% (EPFL/NCEPU) → 22.6% (Singfilm)
・ペロブスカイト大面積モジュール:  新規 15.0% (Microquanta) 0.8 m2
・ペロブスカイト/シリコン タンデムセル: 33.9% (LONGi) → 34.2% (LONGi)
・ペロブスカイト/シリコン4端子タンデムモジュール:  新規 25.8% (LONGi)
・有機薄膜セル: 15.2% (Fraunhofer) → 15.8% (FraunhoferISE/FMF)
・結晶シリコンセル: 26.8% (LONGi) → 27.3% (LONGi)
・CZTSSe小面積セル: 14.9% (IPCAS) → 15.1% (IPCAS: 中国科学院物理研)
・CZTSSeセル: 12.1% (IPCAS) → 13.45% (IPCAS)
・CZTSSeミニモジュール:  新規 10.1% (NJUPT: 南京郵電大)
・CZTS小面積セル: 11.4% (UNSW) → 12.1% (UNSW: NewSouthWales大)

ペロブスカイトミニモジュールの記録を出した Singfilm は、シンガポール国立大(NUS)の Yi Hou 教授らが設立した企業です。文献で Nature Energy の論文がつけてありますが、これは小面積セルと1cm2セルに関するもので、ミニモジュールは登場していません。同グループは、以前、1cm2セルの記録を出した際に素早く発表していたので、今回も同様の対応を期待します。

ペロブスカイト大面積モジュールは、纤纳光电 (Microquanta) の商用モジュール「α」の 1245mm×635mm の全面積に対応します。効率15%が妥当な値ということでしょうか。

ペロブスカイト/シリコン タンデムセルについては、先日のSNEC展示会で、34.6%を達成したと発表され、報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されていた際、写真に Martin Green 先生も納まっていたはずですが、それとは別の話でしょうか。
一昨年9月に、ポーランドの小売業Żabkaが、本部のあるPoznań市に開業した試験店舗・Żabka Eko Smartに、Saule Technologiesが提供するペロブスカイト太陽電池を用いた電子棚札と発電ブラインドを導入した、と、Perovskite-infoで紹介された件、私のほうでは、Żabkaグループのプレスリリースを示し、プロモーション動画に、電子棚札発電ブラインドが写っていることを紹介していました。その時は、ストリートビュー画像は古い建物になっていましたが、改めて見ると、Żabka Eko Smartが写っています。ただ、建物左側面に設置されている発電ブラインドは、南面なのですが、しっかり木陰になっています。狙ってそうなっているのでしょうか。
2日(火) GX2040リーダーズパネルが開催され、意見交換の後、岸田総理が述べた内容、
  (前略)
本日の議論を受けて、齋藤GX担当大臣には、以下の3点について関係閣僚と検討を深めていただきたいと思います。
 第1に、電力投資の加速です。 (中略)
 第2に、投資リスクへの対応です。 (中略)
 第3に、我が国が優位性を持つ技術の実装の加速です。日本が世界屈指の資源量を持つヨウ素由来のフィルム型ペロブスカイト太陽光電池。また、既存の電子デバイスに比べ、100倍ものエネルギー効率を実現する光電融合型の情報処理技術。さらに、素材産業の革新的脱炭素技術。これらにとどまらず、我が国が先進し、優位性を持つ技術の実装を加速してまいります。 (後略)
いつも具体的に出てくるのはペロブスカイトだけな感じがするのは、気のせいでしょうか。岸田首相も「ペロブスカイト太陽電池」なら既にスムーズに発音できそうですが、今回は「ペロブスカイト太陽光電池」となっていたので、「光」のところでつまっていましたね。
池上先生の著作「ペロブスカイト太陽電池 身近な発電がもたらす意識改革」 が、月刊事業構想に掲載されているようです。 それはともかく、事業構想大学院大学について、初めて聞きました。
横浜市で募集が進められている次世代型太陽電池実証実験の提案募集について、質問回答書が公開されていますが、いったいどんな応募が出るのでしょうか。
株式会社PXPからのプレスリリース、「「曲がるペロブスカイトタンデム太陽電池」実用化へ一歩」 ということです。 以上。
S教授のフライト、例によって隣国上空では情報が入らないため変なルートが表示されますが、中央アジア上空で位置情報が入り、予定ルート表示になります。また、例によってアゼルバイジャン上空を通過、というところまでは順調に見えたのですが、1時間半以上の遅延となり、乗り継ぎに間に合わなかったとみられます。
1日(月) 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の組織変更があり、いろいろ変わっていますが、太陽光発電が関係するところは、 「新エネルギー部」 から 再生可能エネルギー部 になりました。 サンシャイン計画から50年を経て、そろそろ「新」からは脱するということでしょうか。
経産省「GXサプライチェーン構築支援事業」の公募が始まったことは、こちらで情報を得ましたが、経産省の公募情報などでは見当たりません。 GXサプライチェーン構築支援事業 特設サイト に辿り着くには、かなり障壁が高そうです。 この事業、ふつうなら執行団体がNEDOなどになるところだと思うのですが、公募された結果、補助事業者(執行団体)として博報堂が採択されたので、特設サイトは博報堂が運営しているのでしょう。ただ、こういうサイトを作ったら、ふつう、Google検索などで上位に来るように設定すると思うのですが、「GXサプライチェーン構築支援事業」で検索しても、かなり下位です。むしろ、その応募を手伝うサイトが上位に来るところが商業的です。
GX機構、債務保証枠1兆円 民間の脱炭素投資を後押し」という日経記事、これまでならスルーしていたところですが、融資と投資の違いを踏まえると、債務保証は融資を後押しするものなので、投資を後押しするかどうかは微妙なところです。それは確かに「後押しするか」という論説が出てきますね。
日経XTECH記事 「ペロブスカイト太陽電池、飛躍の条件」 が出ています。で?
和歌山県工業技術センターの「光アップコンバージョンフィルム」について報道されています。って、前にもあったような。
例年は6月後半に Progress in Photovoltaics誌で公表される Solar cell efficiency tables ですが、今年は、まだ出されていません。過去に遡って公開日を見てみると、2023/6/21、2022/6/6、2021/6/24、2020/7/12、2019/6/20、2018/6/19、2017/6/21、2016/6/17、2015/6/16、2014/6/19 と、ここ10年では2020年を除いて6月に出ています。今年は、いつになるのでしょうか。

2024年(令和6年) 6月
30日(日)  
29日(土)  
28日(金) NEDO技術検討委員会@川崎
「次世代型ソーラーセル」の有効性検証事業の開始について、ということで、東芝東京都からリリースされています。建物内ということですが、現時点での地図や、昨秋撮影のストリートビュー等では更地です。先日の積水化学東京都に続く、湾岸部設置ですね。
中央環境審議会・地球環境部会・2050年ネットゼロ実現に向けた気候変動対策検討小委員会と産業構造審議会・産業技術環境分科会・地球環境小委員会・中長期地球温暖化対策検討WGの合同会合が開催されたようです。気候変動対策の全てが、こちらの資料に込められているようです。
こちらによると、「GXサプライチェーン構築支援事業」の公募が始まったようですが、正式な公募情報のところでは、まだ見当たりません
明日の午後は空に注目、というところでしょうか。
27日(木) 中国・协鑫(GCL)光电のペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池モジュール(2050cm2)の効率が、昨年11月の26.34%から27.34%に向上したようです。
今年のCOP 29は、アゼルバイジャンのバクーで開催されますが、アゼルバイジャンの位置がすぐ分かる人は多くなさそうです。しかし、U先生の欧州行きの際は、4月5月も、カスピ海〜黒海間は、アゼルバイジャンとジョージアの上空を通っていて、ここが通れなくなったら世界の一大事なので、重要な、覚えておかないといけなさそうな国です。
ペットボトルを開栓した際に、口に刺さるトゲができるのは、安物だからでしょうか。
26日(水) 賞金総額100万円第2回 太陽光発電量予測AIコンペティション、エントリーが始まっています。エントリー締切は8月21日、コンペ期間は9月2日〜13日となっています。主催・スマートエナジー、共催・東大先端研ClimCOREです。
ペロブスカイト太陽電池小面積セルの論文報告最高効率26.9%に次ぐ、自己測定値26.69%、NPVM認証MPPT効率26.54%の報告です。この認証効率が通れば、NRELチャート等が更新されますが、たぶんそうならないでしょう。また、モジュール(11.1cm2)効率23.06%も、論文報告最高効率23.3%に次ぐ2位です。逆構造型で、NiO層の上に、Me-4PACzと芳香族カルボン酸混合物が乗っている構造です。
こちらの論文、効率25.1%、85℃1500時間で効率維持率94%というのは、最近の論文の中では埋もれてしまうレベルですが、投稿が1年以上前だったことを考慮すると、当時としては、インパクトがあったかと。Natureにありがちな、時間がかかりすぎパターンですね。ついでに、最近、Natureサイトへの接続が遅すぎなのですが。
環境ビジネスオンラインの「太陽光発電 最新市場レポート」で、これまでの「耐環境性や安定性が解決課題 ペロブスカイト太陽電池の実証実験が活発化」、「ガラス−ガラス構造のペロブスカイト太陽電池の実証が先行する中国」に続き、「ペロブスカイト太陽電池の大面積化や量産、発電所実証に挑む中国」 と、資源総合システム・貝塚 泉 氏が報告されているようですが、中身が読めません。
パナソニックの万博展示について、こちらこちらに出ていますが、具体的な文言はペロブスカイトしかない気がします。まさかあのペロブスカイトの木が再来することはないですよね。
台湾ペロブスカイト(台灣鈣鈦礦科技)のサイトで紹介されている、8月に開催されるシンポジウムのプログラムで、日本から参加する日本人は瀬川大司氏だけですが、これって、何かの間違いということはないですよね? 瀬川大司氏(旭サナック)は、「精密スプレイコーティングによるペロブスカイト型太陽電池製造の提案」を講演されるようです。
今週の歩数、月曜日火曜日今日、ということで、今日は、ここ2ヶ月で3度目の2万歩超えとなりました。いっぽう、iPhoneのヘルスケアアプリで表示される睡眠時間、こんな感じでよいのでしょうか。
25日(火) NRELチャートが更新され(Rev.06-21-2024)、前版(Rev.04-04-2024)から、III-V/Si ハイブリッドタンデムが、35.9%(FhG-ISE)から36.1%(FhG-ISE/AMOLF)に向上しました。また、ペロブスカイト/有機薄膜タンデムで、前版からあるNUS/SERISの前に U Wuppertal がプロットされました。もう文字が入らないので右下に注記されています。
リコーから、「超小型衛星「DENDEN-01」にリコーの宇宙用ペロブスカイト太陽電池が搭載 〜国内初 実用的なペロブスカイト太陽電池の直列モジュールを用いた宇宙実証〜」とリリースされています。
こちらの報道に出ている国際宇宙ステーションの写真で、太陽光パネルの重なり具合に違和感を感じたので調べたら、元々のパネルの劣化対策で増設された状態なのですね。
中小企業庁から発表されている 「成長型中小企業等研究開発支援事業」の採択案件で、近畿局分にペロブスカイトが2件あります。アイ.エス.テイのポリイミドフィルムを用いるものは、既にプレスリリースされているように桐蔭との共同研究なので盤石(?)ですが、サカセ・アドテックの動向が気になります。「世界で唯一の三軸織物」 と強調されていて、その面での実績は申し分ないと思いますが、どこからペロブスカイト太陽電池を調達されるのでしょうか。福井大学、または「発電するカーテン」の福井県工業技術センターでしょうか。それとも、JAXAでしょうか?
市長のバンコク訪問を伝える横浜市の記者発表資料の中に、「今回、横浜企業の株式会社マクニカ(港北区)とタイで不動産開発や太陽光発電事業を営むセナ社が、タイ国内で初となるペロブスカイト太陽光発電の実証事業に向けた取組を発表」と書かれています。
朝日新聞デジタル記事に、「「再エネもっと増やして」大手87社が政府に要望 35年度に3倍へ」 とか、「「再エネ少ない国」へ危機感 大手87社要望の背景、競争力に影響も」 などと出ています。元情報は こちら ということになるでしょうか。
中国・极电光能 (UtmoLight) のニュースリリースがまとめてアップされ、SNEC展示会の様子受賞耐久性認証試験場開設などが紹介されていますが、その並びで、
极电光能 (UtmoLight) ペロブスカイトモジュールの海外初出荷
ということで、日本に向けて送り出される様子が出ています。さて、これらは誰の手元に届いたでしょうか。
ひさびさにSOLLIANCEのサイトを開いてみたら、「SOLLIANCE IS IN MAINTENANCE」 となっていました。活動休止中ということでしょうか。
ペロブスカイト/Sb2Se3タンデム太陽電池について紹介されています。Perovskite-infoでは先月に紹介されていましたが、論文掲載誌が微妙だったのでスルーしていました。
Perovskite-infoで、ChatGPTが表面パッシベーションの予測に使えるか検証したらしい論文が紹介されています。それはともかく、ChatGPTに 「ペロブスカイト太陽電池の効率を上げるにはどうすればよいか」 とか、「ペロブスカイト太陽電池の耐久性を向上させるにはどうすればよいか」 などと尋ねたら、どういう答えが返ってくるのでしょうか。
例年この時期のネタとなる省庁幹部人事ですが、やっぱり日経記事が整理されています。また、組織改編については、リリースされています。これらで言及がなかった松山・資源エネルギー庁次長の行き先は、大臣記者会見の中に答えがあり、博覧会協会に派遣されるのですね。
24日(月) 強い太陽光照射下を長く歩いたので、一気に日焼けした感じです。
23日(日)  
22日(土)  
21日(金) 閣議決定された 「骨太の方針」 にもペロブスカイト太陽電池が登場しますが、57ページの資料で1回だけなので、多くの中のひとつ、という感じです。一方で、その 「政策ファイル」 というファイルは15枚のスライドで構成されていますが、うち1枚がペロブスカイト太陽電池&浮体式洋上風力で、とっても目立ちます。「新しい資本主義実行計画」 では2回登場します。130ページもあるので、そういうものでしょう。国会会期末に際しての総理大臣記者会見にも「ペロブスカイト」の語が登場しています。が、ペロブスカイトの後に、括弧つきで、「(太陽電池の一種)」 と書かれています。まあ、そういうものでしょう。
朝から降り続いた雨が止み、早い雲の流れを撮っていたら退避せざるを得なくなり(雨です)、少し引っ込んで、改めて見たら、背景が青空になっていて、東の空を見たら、一瞬、何かが見えた、気がしたのですが、流れる雲に隠れてばかりでした。
20日(木) 明日は夏至ですが、天気の良い夏至は、なかなかありません。今日も、わりと高い位置で夕日が雲に没してしまいました。こういう感じは無理でも、せめてこのくらいが見えるとよいのですが。
ニュースイッチ/日刊工業新聞のシリーズ「ペロブスカイト太陽電池・素材を追う」では、ヨウ素封止樹脂バリアフィルム貼合加工フィルム基板ガラス基板電極材に続き、「「ペロブスカイト太陽電池」…電荷輸送材で変換効率・耐久性向上に貢献」 という見出しで、電荷輸送材がとりあげられています。
6月16日(日)に放送された カナフルTVに、宮坂研が登場したようです。この回 「脱炭素社会の実現に向けて!〜次世代につなぐ新技術〜<知事出演>」 は、YouTubeで見ることができます。それにしても、黒岩知事は、こういう画面(キャスター席)に収まっているのが全く違和感ないですね。
昨日リリースされたLONGiやOxfordPVのタンデムセルやモジュールなどを、モジュールプロット・プレスリリース版に追記してみました。
    
左側図の横軸は公表日ですが、デバイス面積をそのまま円の面積で示すと、昨年以降の部分が意味不明になります。拡大図では、大きいほうを基準にしてみました。右側図の横軸はデバイス面積の平方根で、50の場合は50cm角相当、などの意味になります。

上記では見にくいので、デバイス面積の平方根を円の面積にすると、下のようになります。
    
左側図の横軸は公表日で、拡大図も示します。右側図の横軸はデバイス面積で、対数表示にしています。見やすくなったでしょうか。
19日(水) 次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会 の第2回がオンライン開催されたようです。参加団体が198団体まで増えています。また、第1回の資料に、議事要旨が加わっています。さて、今日発表した、アイシン、エネコート、カネカ、積水化学、東芝、パナソニックの各社は、どういう話をされたのでしょうか。
経産大臣が、自民党再生可能エネルギー普及拡大議員連盟から提言を受けた、とか、真の地産地消・地域共生型エネルギーシステムを構築する議員連盟から提言を受けた、などとXに出ています。前者は「横浜発」に着目して報道されていて、後者は会長のブログに出ています。いっぽう、国産再エネに関する次世代型技術の社会実装加速化議員連盟は、提言を近く政府に提出すると報道されていましたが、どうなったのでしょうか。
環境ビジネスオンラインの「太陽光発電 最新市場レポート」で、「耐環境性や安定性が解決課題 ペロブスカイト太陽電池の実証実験が活発化」 とか、「ガラス−ガラス構造のペロブスカイト太陽電池の実証が先行する中国」 などと、資源総合システム・貝塚 泉 氏が報告されているようですが、中身が読めません。
日経BP 「メガソーラービジネス」 で、宮坂先生インタビューが出ています。
日経GXで、「ペロブスカイト、中国で年内量産 脈絡能源が年100MW」 と出ていますが、もう、いまさら感がある記事です。3月には、「ペロブスカイト太陽電池、中国で工場稼働 年産150MW」 とあり、昨年10月時点で、「ペロブスカイト、中国で量産ラッシュ 製造装置の需要増」 だったのではなかったでしょうか。
中国・LONGi が、M6サイズ(166mm角)のペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池で変換効率 30.1%を達成したとリリースしています。Fraunhofer認証効率で、現在ミュンヘンで開催されている Intersolar Europe で発表したとのことです。先日はタンデムセルで34.6%を発表していましたが、その大面積版になります。Solar cell efficiency tables (Version 63) では、LONGiの33.9%と並べて、OxfordPVの28.6%(258.14cm2)が掲載されていますが、これを置き換えそうなサイズです。
Oxford PV が、住宅用サイズ 1.6平米の60セル ペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池モジュールで変換効率 26.9%を達成し、同様のサイズのシリコンモジュールを超えたとリリースしています。Fraunhofer認証効率です。
全学無線LANアクセスポイント設置工事が強行され、反対派教員の隙をついて設置されてしまいました。って、別に設置することに反対だったわけではないのですが、設置位置の調整(少し位置をずらす)、作業事前予告、教員立会下での作業を求めていたのにスルーされると、実験室では研究試料が全滅なのですが。というか、天井で埃が出る工事をする際に、下のものをどけるとか、何か被せるくらいは、せめて考慮してほしかったところです。さらに、どういうものが設置されるかという説明が全くなく、設備が取り付けられてから、東大が、こちらの顧客になっていることが分かりました。せっかくですが、当面の間、一部の接続を見合わせます。
18日(火) 先月の部品交換後、ドライルームの露点温度が安定しない状態が続いていましたが、今日行われた作業で、ようやく通常状態になりました。それにしても、今日は大雨、先月は土曜作業、その前は雪の中、など、ドライルームの作業が行われる際は、厳しい条件が付くのが定石のようです。
下記の日経記事に登場するキヤノンは、昨年、ペロブスカイト量子ドットインクを開発したというリリースを出していましたが、今回は、キヤノンがペロブスカイト太陽電池向けの高機能材料を開発 耐久性と量産安定性の向上に期待 とリリースしています。宮坂研と共著で出された論文 「Phthalocyanine-based polycrystalline interlayer simultaneously realizing charge collection and ion defect passivation for perovskite solar cells」 に登場するのはガリウムフタロシアニンですが、interlayer というより、そのまま正孔輸送層がspiroとの二層構造になっているだけのような感じがします。
下記の日経記事に登場するJX石油開発について、「JX石油開発、新潟の研究施設 拡張に5億円投資」と報道されています。
昨日の日経電子版「キヤノン、曲がる太陽電池の素材開発 ENEOSは原料増産」は、今朝の朝刊1面トップに、
曲がる太陽電池 積極投資
という見出しが立ち、副見出しに 「キヤノン、劣化を防ぐ素材 ENEOSは主原料増産」、さらに、
供給網構築 中国に対抗
という見出しも加わり、目立ちまくっています。記事本文も、電子版から結構変わっています。また、中文版にも登場しています。
ついでに、隣にあるAI関係の記事も気になります。「生成された神」に祈れるか・・・
17日(月) 日経記事「キヤノン、曲がる太陽電池の素材開発 ENEOSは原料増産」は、いろいろ謎が転がっています。キヤノンの素材はペロブスカイト層を保護するそうですが、厚さ100〜200ナノということで、そのままホール輸送層になりそうです。本当に保護層でしょうか? また、見出しにはENEOSとあるので目を引きますが、JX石油開発の中条油業所では、もともとヨウ素を生産しているのですね。千葉のヨウ素はINPEXだけですか? ウエストHDは説明が無いんですが。
ニュースイッチ/日刊工業新聞記事「脱炭素への効果・設置方法を検証…「ペロブスカイト太陽電池」実証相次ぐ、それぞれの狙い」では、NTTデータ、KDDI、日揮/苫小牧埠頭、マクニカ/ペクセル、ウシオ電機/電通大 と登場しますが、ペロブスカイト太陽電池の供給元の名前が出てこないのは、どういう意図でしょうか?
中国核電(中国原子力)子会社の中核光電科技とLONGiが、ペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池の開発に関する協力協定を締結したと報道1 (→翻訳)、報道2 (→翻訳)されています。中国核電は、ペロブスカイト太陽電池に参入することを昨年6月に発表した(→翻訳)ばかりですが、その時点でガラス基板のパイロットラインを構築していたようで、1200×650mm2モジュールの効率は18.91%ということです。また、昨年9月にはロールツーロール方式のフレキシブルモジュールのパイロットラインを構築し、1200×400mm2モジュール効率17.75%、ということで、先日、上海で開催されたSNEC展示会でも、いろいろ展示して(→翻訳)いたようです。求人公告が国務院に出るような企業ですから、資金力が違いそうです。
サンシャイン計画50周年記念シンポジウムが、今週木曜日(6/20)にハイブリッド開催されますが、私は授業実施と重なるので聴けません。なかなか豪華な顔ぶれのうち、現役の方は肩書で分かると思いますが、現在は先端研教授の橋本道雄先生は元・NEDO新エネルギー部長、桑野幸徳先生は日本で初めて一般住宅を太陽光発電所とした(系統接続した)方です。
16日(日)  
15日(土)  
14日(金) 上海で開催されているSNEC (国際太陽光発電とスマートエネルギー大会)にて、中国・LONGiが、ペロブスカイト/シリコン タンデム太陽電池で 変換効率 34.6を達成したと発表し、報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。
南京大学からのプレスリリース(→翻訳)で、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池を空気中で作製し、1cm2で効率29.4%、16cm2で効率26.3%を得たという、Nature Communications掲載の論文について紹介されています。確かに、ペロブスカイト層ができたのは空気中ですが、その前に、PbI2層を真空蒸着しているので、全面的に空気中ではない、としてスルーしていたのですが、リリースが出されたことで、いちおう紹介しておきます。
夏至が近づき、日没位置が北側に寄る時期ですが、今日も太陽は早々に雲隠れです。梅雨入りしていてもおかしくない時期なので、と思っても、南側は雲が少ないように見えます。実際、かなり局所的に雨雲がある状況です。冬場は視野の南側だけ曇るパターンが多く、夏は北側に雲がかかるのは、北風か南風かの影響でしょうか。
13日(木) グリーンイノベーション基金事業/次世代型太陽電池の開発/次世代型太陽電池実証事業に係る公募は、今日の正午が応募締切となっていましたが、再来週の月曜日(6/24)の正午まで延長されました。
ニュースイッチ/日刊工業新聞のシリーズ「ペロブスカイト太陽電池・素材を追う」、ヨウ素封止樹脂バリアフィルム貼合加工フィルム基板ガラス基板に続き、今回は、「「ペロブスカイト太陽電池」電極材狙う…銀ナノワイヤ・CNTシートで製造プロセス簡素化」 ということで、電極材がとりあげられています。
12日(水) NRELのモジュールチャートが更新され(Rev.05-31-2024)、先日のPerovskite-infoで紹介されていた通り、KRICT(韓国化学研究院)のペロブスカイト太陽電池モジュールが効率20.6%でプロットされました。前版(Rev.04-12-2024)時点では同レベルの集団の一番下に19.2%(SolaEon)で位置していましたが、CIGS(19.2%)、CdTe(19.9%)、CIGSS(20.3%)、多結晶Si(20.4%)、他Si(20.5%)を一気にかわして、小集団のトップになりました。ただ、単結晶Si集団に追いつくには、だいぶギャップがあります。
中国・纤纳光电 (Microquanta) のペロブスカイト太陽電池モジュールがIEC規格の安定性認証に合格したと報道(→翻訳)されています。
順構造ペロブスカイト太陽電池の正孔輸送材料の定番・Spiro-MeOTADに関して「Additive-Free」を謳う論文、過酸化水素でspiroを酸化して対イオンにTFSIがいる状態がadditive-freeか微妙ですが、とりあえずそれなりに機能しているようです。
有機薄膜太陽電池で効率20.2%という論文、OPVは十分なフォローができていないので分かりませんが、最高効率でしょうか。
11日(火) ニュースイッチ/日刊工業新聞のシリーズ「ペロブスカイト太陽電池・素材を追う」、ヨウ素封止樹脂バリアフィルム貼合加工フィルム基板に続き、今回は
「ペロブスカイト太陽電池」のガラス基板、日本板硝子・日本電気硝子が生かす実績と技術

ということで、ガラス基板がとりあげられています。  連載に毎回対応していると終わりがないかも。。。。。。
環境ビジネスonlineで、最新環境テックをさらっと丸わかり、ということで、
 初回「環境テック革新の挑戦を2兆円規模「基金」で後押し
 第2回「再エネ比率36%へ 次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」への期待
 第3回「次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の特徴と課題
 第4回「ペロブスカイト太陽電池の技術開発とスピードが求められる理由
に続き、第5回官民一体となってペロブスカイト太陽電池の実用化にチャレンジが、NEDOのグリーンイノベーション基金事業担当者によって解説されているようですが、中身が読めません。  連載に毎回対応していると終わりがないかも。。。。。
株式会社PXPからのプレスリリース、「宇宙で不死身の「曲がる太陽電池」」って、見出し勝負ですね。。
「デンソー、京セラと軽量太陽光発電システムの実証実験を実施」 ということで、デンソー京セラ、それぞれからリリースが出され、日経記事などになっています。野立て式でなく屋根上なら、軽量化の余地は大きい気がしますが。
マクニカからのプレスリリース、エネルギーを無駄にしないだけでなく、お金も無駄にしない、鉛蓄電池ですね。
経産省から「グリーンイノベーション基金「浮体式洋上風力発電実証事業」の実施海域及び事業者を決定しました」と発表があり、秋田愛知について、報道されています。稼働は、だいぶ先の話ですね。今すぐにも事業化を迫られるような分野とはスピード感が違います。
10日(月) 沖縄CO2削減推進協議会の下にある次世代太陽電池普及機構のページに、自由見学体験内容が出ています。いっぽう、種類図で、以前は気付かなかったのですが、有機薄膜太陽電池の写真に「伊藤電子製」と書かれています。いちおう検索したら、こちらだったのですね。
先日はこちらの記事を引いていましたが、会員でないと全文が読めません。日本の紙幣の原料のミツマタがネパールで採集されている様子を示す、元記事の New York Times 記事 を、写真だけでも見ておくと、新札発行のイメージが違いそうです。
9日(日)  
8日(土)  
7日(金) キャンパス公開で、中庭が賑わっていますが、上から見ると、だいぶ空間があります。前夜から特殊な風船で飾られていましたが、バルーンアートは、その道のプロの作品です。ピロティにテントは毎年恒例ですが、そもそもテントは無くてよいはずですが。
ペロブスカイト太陽電池で変換効率27.30%という論文です。1sunでは効率24.95%なのですが、集光して5.9sunの時に効率が高くなるとのことで、妥当性が問われそうです。
明日(6/8)のBSテレ東「一柳良雄が問う日本の未来」で宮坂先生が登場するようです。
先端研北西の三角橋から東北沢方面への道路が拡幅工事中ですが、そろそろ終わることになっていて、よく見たら、まだ道路本体の工事ではありませんでした。こういう範囲ですね。でも、確か街路築造工事というのも実施されていたはず、と思ったら、こちらの、道路拡幅工事に伴う道路工事だったのですね。交差する道路の調整のようです。東京都入札情報を見ると、道路本体の工事は7月と11月に入札が行われて、そこから1年くらいかかるようです。完成は、まだまだ先ですね。
6日(木) 令和6年6月6日
ニュースイッチ/日刊工業新聞のシリーズ「ペロブスカイト太陽電池・素材を追う」、初回のヨウ素、2回目の封止樹脂、3回目のバリアフィルム、4回目の貼合加工に続き、今回は
曲がる「ペロブスカイト太陽電池」の要、フィルム基板に求められる性能

ということで、フィルム基板がとりあげられています。私も「基板」と言ってしまいますが、基板は板なので、フィルムの場合は「基材」などと呼ぶ必要があるでしょうか。
5日(水) キャンパス公開が近づいてきて、門の前に看板が出されていますが、その中にあるアクセスマップ、門までたどり着いた人には不要な情報のような気がするのですが、帰り道対策でしょうか。
研究棟1階で、何かイベントが行われていたので、調べてみたところ、基調講演者のリンク先には「Prince」と書かれているようなレベルの方でした。
それはともかく、貼られているポスター群の中に、やや物議を醸しそうなタイトルが見えます。そういうものがここで開催されたら緊張感が高まる、と思ってよく見たら、こちらが主催のオンライン講演会でした。
日経記事「太陽光パネル、積雪でも発電 岡山の新興が両面式開発」は、見出しだけだと両面パネルを開発したように読めますが、「積雪でも太陽光発電 岡山の新興が両面パネルをシステム化」という記事ですね。
天気予報で気候変動問題も伝えようという記事、気象キャスターネットワークの活動でしょうか。
研究室にも、捨てることのできない砂が残っていますが、こういう記事で指摘されても、少量でいちいち業者は呼びづらいですよね。
最近、締切に追われて、文献を辿るどころではなくなっていたので旧聞ですが、室温製膜したペロブスカイト太陽電池で高い効率を報告した論文、デモとして、葉の上に製膜しています。そういうことは論文の本質とは関係ない気がするのですが。
6/25-27にアムステルダムで開催されるTandemPV International Workshop、そのプログラムのところに列挙されているSpeakersの中で、日本からはカネカだけですね。
4日(火) エネルギー白書2024」が閣議決定され、公表されました。
毎年、この時期の恒例です。授業のネタに使われます。
統合イノベーション戦略2024が閣議決定され、公表されました。
ニュースイッチ/日刊工業新聞のシリーズ「ペロブスカイト太陽電池・素材を追う」、初回のヨウ素、2回目の封止樹脂、3回目のバリアフィルムに続き、今回は
「ペロブスカイト太陽電池」耐久性向上に貢献、貼合技術で市場を狙う

ということで、貼合加工がとりあげられています。素材ではない気がするのは、気のせいでしょうか。
農林水産省が策定した「農林水産研究イノベーション戦略2024」の中に、ペロブスカイト太陽電池が登場します。「重点的に行う研究開発」の中で、「「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた研究開発の加速」に、「持続的な食料システム構築に資する研究開発」という項目があり、その中に以下の記述があります。
カーボンニュートラルの実現のため、費用対効果の高い牛の消化管内発酵由来のメタン産生量の削減技術、家畜の排せつ物由来のN2Oの削減技術、成長に優れ炭素貯蔵能力の高い造林樹種の育種、直交集成板(CLT)2) の更なる利活用技術や等方性大断面部材等の新たな木質材料の開発、CO2の吸収源として期待されるブルーカーボン3) の効率的な藻場造成技術、土壌中の養分を肥料成分として作物に供給する有用微生物の機能を付与した高機能バイオ炭4) の他、農林業機械・漁船の電化・水素化等の技術、高効率ヒートポンプや地域のエネルギー源を有効利用した施設園芸、ペロブスカイト太陽電池5) 等の新たな太陽光発電技術の高効率化、再生可能エネルギーによる仮想発電所(VPP)6) 等の研究開発を推進。

その上で、ペロブスカイト太陽電池について説明する表がついていますが、出典はエネテクのサイト。そういうあやしい資料を引用するのでなく、エネ庁なりの資料を参照するのは、やっぱり壁があるのでしょうか。
3日(月) 日経エネルギーNext記事「関西エリアで激増する出力制御、原子力に押し出される太陽光発電」でも示されていますが、2月から、電力各社のエリア需給実績データがグラフ表示されるようになっています。例えば東京電力関西電力のような感じです。これをもとに、以前から作図している形式でグラフを作ると、5月上旬について、東京電力は、7、8年前の九州電力的なグラフになるいっぽう、九州電力は、もう太陽光を伸ばせなさそうにも見えます。記事にあった関西電力は、太陽光発電が増えるころに、あえて連系線から受け入れて、太陽光発電を受け入れない姿勢を示しているかのようです。太陽光が目立つようにグラフ化すると、九州電力は原子力+太陽光だけで需要を上回るのに対し、関西電力は、上に余裕があるように見えます。
環境ビジネスonlineで、最新環境テックをさらっと丸わかり、ということで、初回「環境テック革新の挑戦を2兆円規模「基金」で後押し」、第2回「再エネ比率36%へ 次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」への期待」、第3回「次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の特徴と課題」に続き、第4回「ペロブスカイト太陽電池の技術開発とスピードが求められる理由」が、NEDOのグリーンイノベーション基金事業担当者によって解説されているようですが、中身が読めません。
以前の日経記事「空飛ぶ基地局、日本主導で周波数決定 25年度にも実用化」の際は、「技術開発で先行する日本企業は、途上国向けの無人航空機や通信インフラの輸出拡大に弾みがつく」と、機体も輸出する勢いだったり、日経XTECH記事「空飛ぶ基地局がスマホと直接通信、NTT連合が25年度に世界初商用化へ」も勢いがありましたが、今日の日経記事では、「ドコモ、2026年に「空飛ぶ基地局」 エアバス系に出資」ということで、1年後になっただけでなく、機体はエアバス子会社のものになりそうです。
以前(今も?)、「ペロブスカイト太陽電池アドバイザー」資格を宣伝していたところから、今度は「蓄電池アドバイザー」資格が開講されるようです。
先週は腫れあがって紫色に変色した部位も現れた左足は、自己診断で肉離れということにしておきます。だいぶ腫れもひいてきて、紫色も薄くなってきました。こういうことになるこちらではなさそうです。
昨日の瞬時電圧低下に関して、なぜかディズニーのことばかりニュースになっていますが、各所に影響があったはずで、東急田園都市線が1時間半止まったのも、家のネットワークが止まったのも、同じ影響のはずですが。
研究室内では、ドライルームだけでなく、ドラフトチャンバーや窒素ガス供給装置が止まっていました。
2日(日) 修理が済んだばかりのはずのドライルームで送風機異常の知らせがあり、駆けつけて再起動しましたが、瞬時電圧低下があったのですね。雷のせいでしょうか。自分のほうも、電車が止まっていて、出先からすぐには駆けつけることができなかったのですが。
1日(土)  

2024年(令和6年) 5月
31日(金) 今日の午後は、有機系太陽電池技術研究組合 (RATO) の総会&GXミーティングでした。下記としっかりかぶっています。
経産省・産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会 グリーン電力の普及促進等分野ワーキンググループが開催され、資料の一部が公開されています。RATOの中でもペロブスカイト太陽電池を推進する主力の積水、東芝が、こちらにとられていた感じですが。
日経記事「福島・大熊、ペロブスカイト型太陽電池 東芝と実証実験」に登場している「次世代太陽電池」、本当に東芝製でしょうか?
日曜日に腫れが出た左足ふくらはぎは、腫れたままの状態が続き、さらに、足に紫色に変色した領域が出現しました。これって、蜂窩織炎とかでしょうか? 「急にふくらはぎが腫れて痛くて歩きにくいです」って、そのまんまなんですが。
【6/3追記】典型的な肉離れの症状ですね。
30日(木) 今日の午後は、研究室ゼミに続いて、サステイナブルな総会で、一日が終わった感じでした。
ニュースイッチ/日刊工業新聞のシリーズ「ペロブスカイト太陽電池・素材を追う」、初回のヨウ素、2回目の封止樹脂から少し間があきましたが、今回は
「ペロブスカイト太陽電池」フィルム型の重要素材、バリアフィルムに求められる「両立」

ということで、バリアフィルムがとりあげられています。
中国・极电光能 (UtmoLight) のリリースで、学会発表したことが書かれています。そのままでは意味が分からないので、報道(→翻訳)を参照しておきます。複数並んでいる写真の最後に、工場の風景があります。
中国・仁烁光能リリースで、ペロブスカイト太陽電池のギガワット級プロジェクトの調印式について示されています。どこかで見たように思ったら、1年半前に、150MW級の工場建設について 調印式をしていたのでした。その工場は、調印式の1年後に設備搬入、今年1月に竣工式をして、今日付けで初出荷をリリースしています。150MW工場の場所は、百度地図では何もなく、Googleマップでは整地中になっているこのあたりでしたが、GW工場の場所は、まだ分かりません。
中国・纤纳光电 (Microquanta) のペロブスカイト太陽電池1GWプロジェクトに進展があったと報道(→翻訳)されています。現在、同社の100MW生産ラインがある工場はこのあたりにあり、その西隣はペロブスカイト太陽電池パネルが並べられたはずなので、南隣の区画に新工場を建設するのでしょうか。
先週土曜に書いた、中国・仁烁光能と南京大学のグループが、全ペロブスカイトタンデム太陽電池の安定化光電変換効率(MPPT) 30.1%を、JET認証で得たという報道(→翻訳)の件、同社リリースにも出ました。
29日(水) サンシャイン計画50周年記念シンポジウムの情報です。
先日来、話題になっていた「次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会」が開催されたようです。日経記事だと「177団体で発足」ということなので、大盛況の会場かと思うと、基本オンラインなので、NHK報道のように、こじんまりした会場です。
沖縄CO2削減推進協議会では中国製ペロブスカイト太陽電池を取り扱っていますが、その下にある次世代太陽電池普及機構のページにあるパンフレット類が、いつの間にか更新されていました。例えば次世代太陽電池普及機構パンフレットには、以前は中国製としか書いてなかったと思いますが、現バージョンには製造メーカーとして「株式会社ウトモライト UtomoLight Co. Ltd.」が書かれています。少々綴りが違いますが、もはやUtmoLight製ということが伏せられていません。メーカーの動向では、アイシンをアンシンと間違っても、UtmoLightは正確に書かれています。その他、各所で、以前は「中国」とだけ書かれていた箇所が「UtmoLight」になっています。
28日(火) 太陽光発電技術研究組合(PVTEC) 第47回 技術交流会がハイブリッド開催されました。いちおう、公開されている仮題では、
基調講演「ペロブスカイトタンデム太陽電池の展望(仮)」 東京大学 瀬川浩司氏
「BIPVの展望とガイドラインの策定」 (株)LIXIL 石井久史氏
「太陽光発電の安全性向上(仮)」 産業技術総合研究所 大関 崇氏
「移動体太陽光発電の技術開発と標準化」 宮崎大学 荒木建次氏
「次世代太陽電池技術・産業の国際潮流」 (株)資源総合システム 貝塚 泉氏
実際のタイトルは、申し込みをした人だけ、ということで?
ニュースイッチ/日刊工業新聞連載「ペロブスカイト太陽電池−事業化への現在地」、初回の「「ペロブスカイト太陽電池」事業化近づく…フィルム型で挑む積水化学・東芝の現在地」、2回目の「「ペロブスカイト太陽電池」市場…ガラス型で狙う、パナソニックとアイシンの戦略」に続く3回目は
「ペロブスカイト太陽電池」市場に挑む、エネコート・リコーが自負するそれぞれの技術

ということで、とりあえず残りが採用された感じでしょうか。さらに、カネカとシャープがおまけのように書かれています。
先日の日経記事「YKKAP「発電する窓」を関電工と開発、26年に市場投入」で、両社長が持っているものは何か気になっていましたが、ニュースイッチ/日刊工業新聞記事では「ペロブスカイト太陽電池など使用…YKK APと関電工、ビル窓で発電」という見出しの下に写真があるので、何か関係あるのでしょうか。他にも多くの記事がある中で、「太陽電池は外部調達する」とありました。ペロブスカイトで発電ガラスと言えばパナソニックのように思えますが、それなら社名が出るでしょう。ということは、国外だったりするのでしょうか。 YKK AP の太陽電池について検索すると、透明太陽光発電窓パネル実証実験の記事があります。まさかそのユビキタスエナジー製品だったりするのでしょうか。それとも隣国製でしょうか。
日経BP総合研究所 ペロブスカイト太陽電池セミナーが、7月17日にオンライン開催されるようです。さすが日経、受講料は33,000円ながら、講師が、日暮正毅氏(経産省・新エネルギー課長)、森田健晴氏(積水化学・PVプロジェクト ヘッド)、金子幸広氏(パナソニック・ペロブスカイトPV開発部長)、安沢 修氏(シャープ・PV機器商品企画部長)、加藤尚哉氏(エネコートテクノロジーズ・代表取締役)、金子憲治氏(日経BP総合研究所・上席研究員) と、豪華な顔ぶれです。
GX10年債、落札利回り1.04% 「グリーニアム」消滅」ということですが、GXパワーは、大したことないということに落ち着くのでしょうか。
夏相場にキラめく「ペロブスカイト太陽電池」、量産化で新たな舞台へ」という記事ですが、いろいろな産業が衰えていく中で、とっても輝いて見えるのでしょうね。そこまでの器は無いと思うのですが。
ペロブスカイト太陽電池向けの軽量架台を発明したという方が、gooブログでアピールされています。現時点では、このアカウントには関連する5件の投稿があるだけで、まだどういう方か分かりません。
熊本が全国に先駆けて外国になるようです。というわけではありませんが、「熊本のバス・電鉄5社、全国交通系ICカード離脱」で、(世界標準の?)クレジットカードのタッチ決裁などに移行するそうです。
27日(月) ドライルームの部品交換後の設定、どうにか完了しました。
中国・光因科技(SolaEon)が、全ペロブスカイトタンデム太陽電池で変換効率29.34%を達成し、世界記録と報道(→翻訳)されていますが、タッチの差で、先日、中国・仁烁光能と南京大学のグループがJET認証効率30.1%を得たと報道(→翻訳)されたところです。
26日(日) 急いでダッシュしようとしたら、2歩目で左ふくらはぎに激痛が。 腰椎椎間板ヘルニアに続いて、さらに傷めてしまったでしょうか。見た目で分かるほど腫れていて、歩くのが困難な状況ですが、しばらく様子をみます。もう二度と走れないでしょうか。
25日(土) ドライルームの部品交換です。外気温やPC出口温度などで、ありえない値が表示される原因となっていた調節計 DMC10SからNX-D15Nに置き換えられましたが、露点温度などの値が読み取れない状態のままで、結局、月曜日に継続作業ということになりました。 このドライルーム室外機、当然ですが初期の輝きは失せ、夜空をバックにすると、より老朽感が目立ちます。
中国・仁烁光能と南京大学のグループが、全ペロブスカイトタンデム太陽電池の安定化光電変換効率(MPPT) 30.1を、JET(日本・電気安全環境研究所)認証で得た(→翻訳 と報じられています。面積0.04934cm2 の小面積セルですが、測定日は昨年10月13日で、なぜ今ごろになっての報道なのか、よく分かりません。
昨日、小池都知事は、「ペロブスカイト」は発音が難しいので、今後は次世代型ソーラーセル」と呼ぶ、と発言していましたが、こちらによると、「次世代を担う太陽電池との意味を込め、次世代型ソーラーセルと呼んでいきたい」 ということです。
それでは他の次世代太陽電池と区別できない、、、、と思ったので、略称を考えてみました。「ペロ」とか「ブス」は語感が悪いので、「スカイト」でどうか、と思ったら、既に会社名などに使われてますね。「スカイト太陽電池」なら、「スカイ」と太陽電池 みたいなイメージにできそうですが。
24日(金) 積水化学のフィルム型ペロブスカイト太陽電池が東京国際クルーズターミナルに設置されたようです。東京都の報道発表資料はこちら。小池都知事は、「ペロブスカイト」は発音が難しいので、今後は次世代型ソーラーセル」と呼ぶそうです。
沖縄CO2削減推進協議会が、中国製ペロブスカイト太陽電池の屋外展示場を南城市内に設置したようです。協議会サイトに、記事紙面が出ていて、展示場の住所は南城市玉城前川546−2と示されています。
日経電子版記事によると、YKKAP「発電する窓」を関電工と開発、26年に市場投入だそうです。太陽電池は外部から調達するそうですが、両社長が持っているものは何でしょうか?元リリースはこちら
23日(木) ニュースイッチ/日刊工業新聞連載「ペロブスカイト太陽電池−事業化への現在地」、初回の「「ペロブスカイト太陽電池」事業化近づく…フィルム型で挑む積水化学・東芝の現在地」に続く2回目は
「ペロブスカイト太陽電池」市場…ガラス型で狙う、パナソニックとアイシンの戦略

ということで、今度はガラス基板がとりあげられています。
日経電子版記事次世代型太陽電池の戦略策定を 自民議連が再生エネ提言 は、見出しが微妙ですが、「国産再エネに関する次世代型技術の社会実装加速化議員連盟」が、次世代型のペロブスカイト太陽電池の普及に向けた戦略をまとめて産業基盤を構築するよう求めた、ということのようです。
ペロブスカイト太陽電池の世界市場、2040年に2兆4000億円」とか、捕らぬ〇〇〇の皮算用のような。。。
日経XTECH記事太陽光発電が国内最安の電源に、供給価格が4円/kWh台まで低下は、事実を踏まえた記事です。よく言われる「反論」に、しっかり反論されています。
米国では、系統連系待ちの太陽光と蓄電池が合計2TW超だそうですが、これは「殺到」 と書いても過剰表現ではなさそうです。
今日は夕方以降(というか、夕方まで授業でしたが)、学内ネットワークが不調で、さっぱり仕事が進みません。明日は直るでしょうか。
先端研ではエレベーター内に貼られているポスターの件、こちらとかこちらで報道されていますが、わざわざ「2枚目は一部センシティブな内容を含みます・・・」と注意書きして隠されている中身を、注意書きなしで出すのは、微妙です。この件、元リリースはこちらで、中身を示すページでは、スクロールする前に、赤地白抜きの目立つ注意書きがあります。
22日(水) 日本太陽光発電学会・ペロブスカイト太陽電池分科会主催 2024年度第1回研究会 「ペロブスカイト太陽電池の国際標準化と計測技術」が駒場ファカルティハウスで開催されました。
■プログラム
「太陽光発電の未来を拓く国際標準化」
近藤 道雄 (早稲田大学)
「ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた研究と国際標準化」
村上 拓郎 (産業技術総合研究所)
「ペロブスカイト太陽電池モジュールの屋内・屋外計測」
菱川 善博 (立命館大学)
「RATOとKISTECによるペロブスカイト太陽電池計測法の国際標準化活動」
馬飼野 信一 (有機系太陽電池技術研究組合)
Perovskite-infoによると、韓国化学研究院(KRICT)と韓国UniTest社のペロブスカイトモジュールがFraunhoferで効率20.6%の認証を得て、近くNRELチャートに掲載される見込みのようです。韓国内で続々と報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。たしかにFraunhoferの認証有り(→翻訳)のようです。報道3(→翻訳)、報道4(→翻訳)にはUniTest社の生産設備という写真も出ていますが、関係するものなのでしょうか?
環境ビジネスonlineで、「ペロブスカイト太陽電池も中国が席巻か? 新興メーカーの動向を分析」という記事が出ているようですが、中身が読めません。
昨日PXPからプレスリリースされたソーラーEV三輪車の件は、EV側を作ったEVジェネシスからもプレスリリースされていました。このEVジェネシス社のサイトには、革新的なペロブスカイトソーラーパネル搭載車の試作開始 というニュースが5月11日付で出ています。また、プレスリリースの会社ページには「私たちは日本法人設立以前より・・・」との紹介がありますが、画像検索結果を示すまでもなく隣国企業の日本法人のようですが。
21日(火) ニュースイッチ/日刊工業新聞の新連載「ペロブスカイト太陽電池−事業化への現在地」、初回は
「ペロブスカイト太陽電池」事業化近づく…フィルム型で挑む積水化学・東芝の現在地

ということで、まずはフィルム基板がとりあげられています。
PXPから世界初!次世代ソーラーEV三輪車 「曲がる太陽電池」を搭載した小型EVの実証実験開始がプレスリリースされました。そうなると、実験室にあるこれがどうなるのか気になります。ただ、そもそも四輪なら既にあるわけですが。あと、三輪車というと、少々違うものを思い浮かべてしまいます。
本日開催された次世代自動車産業研究会 2024年 年次総会の特別講演で、両トップが講演したようですが、上記の話題は紹介されたでしょうか? というか、これに合わせてのプレスリリースでしょうか。
「2050年のカーボンニュートラルに向けて 〜エネルギーマネジメントと次世代太陽光発電〜」
  東京大学先端科学技術研究センター 教授 瀬川 浩司 様
「EV×フレキシブル太陽電池の未来」
  株式会社PXP 代表取締役社長CEO 栗谷川 悟 様
Perovskite-infoで、「Duke University and Springer Nature collaborate to create a unique source for enhanced selection of perovskite materials」とあったので、また新たなデータベースの登場かと思ったら、Springer Materials のインデックスとして「Organic-inorganic perovskites」が使えるようになったという、広告記事でした。
資源エネルギー庁の「スペシャルコンテンツ」では、「日本が抱えているエネルギー問題」について、3回連載されています。前編:安定供給への取り組み/経済性とのバランス/地球温暖化への対策/自然災害に対する安全性の確保/S+3Eを目指して中編:脱炭素化のイノベーション(水素、アンモニア、CO2を削減する技術の開発、ペロブスカイト太陽電池、燃料電池、今後期待されるCO2削減技術)/再エネの導入拡大後編:福島の復興/原子力発電の展望/省エネルギーの取り組み、という内容です。
第六次環境基本計画が閣議決定されました 概要の中には、「ウェルビーイング/高い生活の質」という文字が溢れています。また、「すべての環境分野を統合する最上位の計画」というプライドが感じられます。
環境ビジネスonlineで、最新環境テックをさらっと丸わかり、ということで、初回「環境テック革新の挑戦を2兆円規模「基金」で後押し」、第2回「再エネ比率36%へ 次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」への期待」に続き、第3回「次世代型太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」の特徴と課題」が、NEDOのグリーンイノベーション基金事業担当者によって解説されているようですが、中身が読めません。
昨日の日経イブニングスクープ「曲がる太陽電池、官民150団体で組織 40年度目標策定へ」は、今朝の紙面で1面トップに登場しています。見出しは、
曲がる太陽電池 普及組織 積水化学など 官民150団体  40年度導入目標設定
と、「普及」の文字が入って、インパクトが大きくなっています。ただ、まだ売られていないものを「普及」って、急ぎすぎですね。 同記事が、Nikkei Asia では、Japan makes public-private push for bendable solar panels という見出しになっていますが、講読していないと読めません。いっぽう、中文版は、例によってフリーで読めます。
こちらの資料に、参加団体の一覧があります。名称は、「次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた官民協議会」 となっています。
20日(月) 毎日締切に追われます。
日経イブニングスクープ「曲がる太陽電池、官民150団体で組織 40年度目標策定へということですが、150団体って、なかなか思い浮かびません。 と思ったら、うち自治体が約100あるのですね。 「ペロブスカイト型の研究を主導する東京大学の瀬川浩司教授」は、いつコメントしたのでしょうか。たぶん記事の主旨とは別の機会のコメントですよね?
19日(日)  
18日(土)  
17日(金) 高速道路サービスエリアに「円筒形太陽電池」、電通大とNEXCO東日本が連携」と報道されています。元リリースは、こちらです。この場合の円筒の中身は何になるのでしょうか。
屋上コンクリート上のタカラダニ密度が上がってきました
冷蔵庫の更新に伴い(?)、庫内にあった賞味期限切れ食品・飲料をまとめて処分しました。ここを見ている人の中で、心当たりのある人は、いるでしょうか? それでも、正体の分かるものは問題ないのですが、こちらの物体、外から見ても怪しいですが、蓋をあけてみると、さらに怪しい物体でした。抹茶ティラミス?
16日(木) ニュースイッチ/日刊工業新聞のシリーズ「ペロブスカイト太陽電池・素材を追う」、初回のヨウ素に続き、今回は
「ペロブスカイト太陽電池」耐久性向上のカギ、封止樹脂でトップ目指す

ということで、封止樹脂がとりあげられています。
Perovskite-infoで、非フラーレン系SAMの論文がとりあげられています。少々旧聞ですが。
Perovskite-infoで、イスラエルの企業・SOLRA-PVがとりあげられています。ヘブライ大からのspin-offですね。
AndTech主催のLIVE配信・WEBセミナー「ペロブスカイト太陽電池の基礎・研究と実用化の最新動向からタンデム化による高効率化および今後の展望」が、6/21(金) 13:00-16:00 に開催されます。受講料は45,100円、講師は東京都市大学の石川亮佑先生です。
スイスに向けて移動を開始したU先生のフライト、今回も西回りで、 前回同様、通れるところが限られています。
研究室のみんなで20年以上使っていた冷蔵庫に代わって、新参者が登場しました。さて、この先、何年あるでしょうか(2年?)。
15日(水) 経産省・総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会が開催されたことに関連して、次期エネルギー基本計画策定に着手したという、 日経とか 朝日とか産経とか毎日とか、いろいろな角度からの報道が並んでいます。
資源エネルギー庁とNEDOが、2016年の省エネルギー技術戦略の更新版となる 「省エネルギー・非化石エネルギー転換技術戦略2024」 を策定したようです。内容説明は、NEDOサイトのほうが詳しそうです。
Nature Conference が、「Perovskite and Organic Photovoltaics - From Academia to Industry」 をテーマとして、10月14-16日に南京で開催されるようです。グレッツェル先生はじめ、多数の名前が並んでいますが、日本からは、Yabing Qi と Atsushi Wakamiya の名前があります。
日本では完全に無視されている国際会議 HOPV24 (The 16th International Conference on Hybrid and Organic Photovoltaics) は、5月13-15日に、スペイン・バレンシアで無事に開催されたはずです。初日の夕刻には、「Special Session: in the honor of Prof. Michael Graetzel」 があり、Anders Hagfeldt 「Brief Overview on the Development of Dye-Sensitized and Perovskite Solar Cells」、Marina Freitag 「Revolutionizing Indoor Energy Harvesting: From Advanced Materials to AI Integration」、Udo Bach 「25 years of spiro-OMeTAD」 の3講演に続いて、グレッツェル先生が何か語ったはずです。
旧聞ですが、12月に、中国・协鑫光电 (GCL Optoelectronics) のペロブスカイト太陽電池モジュールが搭載された人工衛星が打ち上げられて報道(→翻訳)されていた件について、動画がアップされていました。特に新しい情報があるわけではありませんが。
今日もキーボードを叩いている最中にPC上で更新作業が始まり、作業中の内容が失われました。せめてWord、Excel、PowerPointくらいは、保存してから更新作業に入るようにしてほしいです。家にある完全私物のPCも、東大アカウントにログインしたら、ログアウトした後も支配されますし。
14日(火) 電気と工事 2024年6月号」の特集は、「Road to 2050」という、どこかで聞いたようなフレーズですが、「ペロブスカイト太陽電池を見てみよう」という記事も掲載されているようです。
昨年度の全学ゼミ 「Road to 2050」 を受講した学生が、 斎王役ですね。
宇宙用にフレキシブルペロブスカイト/CIGSタンデム太陽電池を開発している、韓国・ハンファシステムの社内ベンチャー・FLEXELL SPACEが、韓国ロケット・ヌリ号4回目打ち上げの際に、副搭載衛星に選ばれた観測衛星「INHARoSAT」用に宇宙用太陽電池を供給するべく、インハ大学とMOUを締結したと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されています。衛星の名前が INHA Rollable Solar Array Testbed の略称ということは、太陽電池のほうが主目的のようですね。
中国・协鑫(GCL)光电の工場の開工式が行われたという報道(→翻訳)ですが、そろそろ対応関係が分からなくなってきました。
GXリーグから、「「GX人材市場創造WG」がGXスキル標準を公表いたしました」と発表されました。下記報道とは微妙にイメージが違いますが。
13日(月) 経済産業省主催で脱炭素に積極的な企業でつくるGXリーグが「グリーントランスフォーメーション(GX)」を推進する人材の定義を策定した」そうです。「GXスキル標準」という名称になるようですが、そういえば、「再生可能エネルギースキル標準」は、どうなったのでしょうか?
外務省が日本発「ポストSDGs」枠組みの発信へ検討会立ち上げ」という報道があったので見てみたら、たしかに、「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会の立ち上げ」とか、「「国際社会の持続可能性に関する有識者懇談会」第1回会合の開催(結果)」という報道発表が出ています。
今日のGX実行会議の開催前から、「首相、脱炭素電源の確保強化を指示へ 「GX推進戦略」見直しも視野」(朝日)、「2040年に向け脱炭素化などの国家戦略「GXビジョン」策定へ…関連投資を促し産業競争力を強化」(読売)、「脱炭素加速へ地方産業集積 太陽光拡大、政府GX会議論点案」(共同) などの報道が出ていましたが、こちらの会議資料に含まれているでしょうか。首相発言には、見出しにあった文字は入ってなさそうですが。
研究室のみんなで使っていた冷蔵庫が故障しました。この冷蔵庫、2003年製ですが、私が瀬川研究室に来た翌年から働き続けている、研究室の重鎮です。
12日(日)  
11日(土)  
10日(金) 中国・纤纳光电 (Microquanta) のペロブスカイト太陽電池モジュール α2 が、何やら認証を受けたらしい 報道 です。詳細は読み取れませんが。
3月25日に発熱と共に始まった足腰の痛みは、4月5日にヘルニアと診断され、まずこの薬を2週間服用しましたが、1日2.5mgでは改善せず、4月19日から1日5mg×2回に増量され、ようやく痛みが落ち着きました。3週間経った今日、さらに5週間分が出されました。しかし、このままでは永久に薬に頼ることになるため、次の策が必要です。というわけで、しばらくこちらに毎週通うことになりそうです。
9日(木) 午前中の会議はオンライン参加
ニュースイッチ/日刊工業新聞のシリーズ「ペロブスカイト太陽電池・素材を追う」、初回は当然(?) ヨウ素です。
世界シェア3割の主原料「ヨウ素」…ペロブスカイト太陽電池で生かすために必要なこと

さて、その他の「素材」は、何を追うのでしょうか。
韓国化学研究院(KRICT)が、設備専門企業セルコースと、100億ウォン規模のペロブスカイト太陽電池生産技術移転契約締結式を行なったと報道(→翻訳)されています。両者は、2022年に、ペロブスカイト太陽電池を量産できる真空工程装置開発のための業務協約を締結したと報道1(→翻訳)、報道2(→翻訳)されていましたが、その延長線上でしょうか。
現在NRELチャート等でシリコンヘテロ接合(HIT)太陽電池の最高効率としてLONGiの27.1%が示されていますが、報道(→翻訳)によると、このほど 27.3% が得られたようです。
大学院は「ヤバイ」環境なのでしょうか。悲痛な叫びの記事も併せ、集中して指摘されるようになりました。
新札はネパールで育っていたのですね。
屋上の太陽光パネルの上を、赤いタカラダニが這い回ります。これが多くなると、部分影になったりするのでしょうか。
8日(水) 5限授業担当
6月13-15日に上海で開催されるSNECの各種イベントが挙げられている中で、こちらの会議のプログラムに、东丽工程株式会社技术经理の Katsumi Araki 先生の「用于大尺寸钙钛矿的狭縫式涂布技术」と題する講演があります。東レエンジニアリングの技術部長が、大面積ペロブスカイトのスロットダイコーティングについてお話しされるのですね。上海で。
7日(火) ニュースイッチ/日刊工業新聞の記事「「ペロブスカイト太陽電池」採用を主導、環境省が政府施設に導入目標」 ということです。
中国・仁烁光能は、先日、30cm×40cmのペロブスカイト太陽電池モジュールの安定化効率(MPPT)で 20.86%を達成したと報道(→翻訳)されていましたが、その件について、同社サイトにも掲載されました。ついでに、過去のニュースもアップされていて、150MW生産ライン完成に関する記事には、いろいろな写真が出ています。
また、別の報道(→翻訳)で、1.2m×0.6mのモジュールの安定化効率 18.4%を達成したと報じられています。
中国・极电光能 (UtmoLight) のリリースで、東南大学との共同研究開発センターを設立したことが書かれています。そのままでは意味が分からないので、報道(→翻訳)を参照しておきます。极电光能首席科学家 M. K. Nazeeruddin 教授が東南大学客員教授に就任した、とか、完全に取り込まれていますね。
6日(休)  
5日(祝)  
4日(祝) NRELチャートが大幅刷新され(Rev.04-04-2024)、ペロブスカイト関連の項目が増えました。 NRELニュースで解説されていますが、ハイブリッドタンデムという分類が作られ、ペロブスカイト/シリコン、ペロブスカイト/CIGSが移行したのと、ペロブスカイト/OPVも追加されました。また、従来のEmerging PVの中に、ペロブスカイトタンデムが追加されました。
ペロブスカイト/シリコンはLONGiの33.9%、ペロブスカイト/CIGSはHZBの24.2%で変化ありません。ペロブスカイト/OPVはNUS/SERISの23.4%、ペロブスカイトタンデムはNanjing Univの29.1%が追加されました。ペロブスカイトセルはNU/UTの26.1%から変化ありません。このほか、III-V/Siという項目もハイブリッドタンデムの中に追加され、FhG-ISEの35.9%が登場しています。一方、多接合セルは統合されて項目が減り、上部が少しすっきりしました。
3日(祝)  
2日(木) 日本太陽光発電学会ペロブスカイト太陽電池分科会主催 2024年度第1回研究会 「ペロブスカイト太陽電池の国際標準化と計測技術」 が、5月22日(水) 13:30〜17:00 に、東京大学駒場キャンパス・駒場ファカルティハウス1階セミナー室で開催されます。参加資格は日本太陽光発電学会の会員ですが、参加費無料で、オンライン配信(Zoom)もあります。分科会終了後には意見交換会(参加費1000円)も行われます。参加登録はこちらのフォーム (作成:私) から。
■プログラム
「太陽光発電の未来を拓く国際標準化」
近藤 道雄 (早稲田大学)
「ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた研究と国際標準化」
村上 拓郎 (産業技術総合研究所)
「ペロブスカイト太陽電池モジュールの屋内・屋外計測」
菱川 善博 (立命館大学)
「RATOとKISTECによるペロブスカイト太陽電池計測法の国際標準化活動」
馬飼野 信一 (有機系太陽電池技術研究組合)
先月、東京ペロブスカイト株式会社 が誕生したようです。 こちらの情報も併せると、2010年3月に設立された 光触媒抗菌サービス株式会社 (法人番号指定は2015年10月5日) が、今年4月4日に名称変更(法人番号公表サイトでの最終更新は4月30日)したようです。ただ、サイトの文章は、いかにも生成AI的で、もし人が書いているとすれば、既に頭の中が生成AIでしょう。
Perovskite-infoで、東レエンジニアリングが大きなスロットダイコーターを出荷することが書かれています。2400mm×1200mmということは、GCL向けですね。日本の技術が中国企業をどんどん後押ししています。
中国台頭で撤退、縮小相次ぐ日本の太陽電池 次世代型の実用化に日欧連携の後押し期待」 と、唐突に日欧連携が出ているのですが、何の関連でしょうか?
中国・仁烁光能は、1月に、30cm×40cmのペロブスカイト太陽電池モジュールの安定化効率(MPPT)で20.1%の認証値を得たと報道(→翻訳)されていましたが、このほど、同サイズで、MPPT効率 20.86%を達成したと報道(→翻訳)されています。
駒場キャンパス16号館付近で、空間の歪みが生じて、ではなく、街灯が傾いています。
1日(水) 先日の日経記事で、日本の温室効果ガス排出削減における次の目標は、2035年度に、2013年度比で66%削減という案を軸に調整すると書かれていましたが、その数字の根拠が見当たりませんでした。66%という数字を出しているのは橘川先生くらいで、昨年5月のG7札幌会合の共同声明に 「IPCCの最新の見解を踏まえ、世界のGHG排出量を2019年比で2030年までに約43%、2035年までに60%削減することの緊急性が高まっていることを強調する」 と書かれていることを元に、それが2013年比で66%に相当するとの説明でしたが、それが議長国・日本の目標なのか、G7全体での目標なのか微妙な感じでした。今回、イタリアでのG7会合での共同声明に、再び 「We remain committed as G7 to providing a substantial contribution to efforts to reduce global GHG emissions by around 43 percent by 2030 and 60 percent by 2035, relative to the 2019 level, in light of the latest findings of the IPCC AR6.」 と記されたことで、これが日本だけの目標ではないことになったように思うのですが、どうでしょうか。
例年この時期のネタですが、アジア大学ランキングの記事です。

2024年(令和6年) 4月
30日(火) 日本太陽光発電学会 学術講演会 / 「次世代の太陽光発電システム」シンポジウムが、7月11-12日(木-金) に広島で開催されますが、予稿原稿投稿締切が明後日5月2日(木) 17時です。
太陽光発電技術研究組合(PVTEC) 第47回 技術交流会が、5月28日(火) 13:00-16:10 に、機械振興会館で開催されます。まだ内容は調整中のようですが、予告として、5件中3件の講演が挙げられています。
「ペロブスカイトタンデム太陽電池の展望(仮)」 東京大学 瀬川浩司氏
「BIPVの展望とガイドライン策定(仮)」 株式会社LIXIL 石井久史氏
「太陽光発電の安全性向上(仮)」 産業技術総合研究所 大関 崇氏
公益社団法人 日本技術士会 機械部会 2024年7月例会が、7月12日(金) 18:30-20:30 に、機械振興会館で開催され、AndanTEC・浜本伸夫氏が 「フィルム製品の量産化(ペロブスカイト)」 と題して講演するようです。
AndTech主催のLive配信WEBセミナー 「機能性フィルムにおける基礎・最新動向と塗工技術」 が3ヶ月連続で、5月28日(火)、6月11日(火)、7月16日(火)に開催され、AndanTEC・浜本伸夫氏が講師を務めます。
AndanTECについては、まだよく分からないのですが、浜本氏は4月18日に開催されたLive配信セミナーでも講師をされていて、なかなか活発です。
G7環境相会合での合意内容について、最終発表前であることもあり、いろいろな度合いの表現の報道があります。特に見出しだけで見ると、「G7環境相会合、石炭火力30年代前半廃止で「合意」 伊メディア」(毎日)、「G7エネ相、35年までの石炭火力廃止で原則合意 30日に詳細公表」(ロイター)、「石炭火力発電、35年廃止合意へ G7環境相会合、声明きょう採択」(共同)などと端的です。いちおう、毎日、共同の本文では、「CO2排出削減対策が講じられていない石炭火力発電について」と限定されていますが、きっとイタリア政府関係者が飛ばし発言を行なったのでしょう。
春の叙勲で経産省推薦分のリストを見ていたら、瑞宝小綬章 荒川裕則 75 元 産業技術総合研究所物質工学工業技術研究所基礎部長 という文字がありますが、こういう表現だと、人物同定が難しいです。産総研リストにもあります。こういう感じだと、こちらが気付いていない受章者が近くにいそうです。
中国で、ペロブスカイト太陽電池100MWパイロットラインと1GW量産ライン建設に14億元を投資するという報道です。同様の話が幾つもあって混同してしまいます。場所はこのあたりですが、本気度は、いかほどでしょうか。
29日(祝)  
28日(日)  
27日(土) 自宅で動作不良に陥っていたガス給湯器2006年製)が、交換され2024年4月製)ました。対応が非常に迅速で、家主経由で不具合を連絡したら、その日の午後に「あと10分で到着します」 と、いつ訪問するかの相談より先に動いているとか、家主から交換OKの連絡が行ったら、「明日行けますが」と、即対応とか。平日はこちらが無理なんですが。とりあえず、平時には対応が早いことは分かりました。2011年の震災でガス管損傷のため家(駒場)のガスが止まった際に、復旧に相当時間がかかったイメージしかなかったですが。
26日(金) 研究室のゼミにて、ペロブスカイト太陽電池関連研究の最新動向をプレゼン。
以前から情報がありましたが、日揮とエネコートと苫小牧埠頭によるペロブスカイト太陽電池の実証実験が本格的に開始されたようです。屋根上には、屋根の凹凸に合わせて設置されるのかと思っていたら、凸部の間に橋渡しする形で設置されたのですね。それだと、風対策や、積雪重量対応などが難しそうです。
25日(木) 明日のプレゼンを準備。 
24日(水) 日経GXで、「タンデム太陽電池、中韓勢が先行 変換効率3割超え」と解説されています。中身は読めませんが、事業化するには、日本では既にシリコン太陽電池を作っているところが減り過ぎです。
環境ビジネス記事「ペロブスカイト太陽電池開発、特殊性を追求する日本メーカー その狙いとは」の中身は、どういうことが書いてあるのでしょうか。
公明新聞4月20日付の瀬川浩司教授インタビュー記事について、江東区議会議員がツイートしてます。
横浜商工会議所の機械・金属工業部会の部会・講演会「ペロブスカイト太陽電池の開発−事業化動向と今後」が、6月11日(火)に開催されます。講師は宮坂先生です。
化学工業日報サイトでオンラインセミナーが予告されています。産総研・古郷先生による電池セミナー「ペロブスカイト太陽電池の量産と普及」は、6月26日(水)開催、受講料は29,700円です。
デンカが三菱商事と合弁契約を締結して、フロンティアカーボンを共同で運営するようです。ちなみに、フロンティアカーボン社の高純度PCBMを購入しようとすると、このくらいのコストがかかります。この価格のままでは商業化は無理ですが、大量生産になった場合は、どうなるのでしょうか。
ドイツ・ZSW が、米国・First Solar と連携するようです。
中国・晟成光伏が、ペロブスカイトタンデム・ターンキー設備を納入したと報道(→翻訳)されています。記事中の図では「ターンキー」というほど設備が繋がっていないように見えますが、どの程度、一体化されているのでしょうか。表示されない可能性もありますが、元リリース中にある 写真 が、その設備でしょうか? 誰か装置に詳しい方、写真の各装置を解説してください。
朝日新聞デジタル記事「2040年「日本は新興国並み」経産省見通し、失われた30年続けば」は、経産省の産業構造審議会・経済産業政策新機軸部会でまとめられた内容に基づくと思われますが、そんなに万能なアイデアって、出てこないですよね。。
「今のところ、歩数がいつもより多くなっています。」という表示ですが、こういう範囲を往復した結果です。カウントの始点は先端研です。
23日(火)  
22日(月) 先週土曜深夜(日曜未明)に NHK BS で放映された「どこでも太陽電池研究室」が、NHKオンデマンドにも出ていますが、だれか購入します?
NRELのモジュールチャートが更新され(Rev.04-12-2024)、ペロブスカイトモジュールについて、前版(Rev.02-13-2024) までの 18.6% (UtmoLight) から 19.2% (SolaEon) になりました。
データファイルで見ると、面積 1027.1 cm2 で、NRELで昨年12月に測定されたようです。SolaEon (深圳市光因科技) は、報道レベルでモジュールの効率更新をたびたび出していて、1月末には40cm×30cmで22.57%などの数字が出ていましたが、これらは NPVM (Chinese National Photovoltaic Industry Measurement and Testing Center :国家光伏産業計量測試中心) での測定値でした。今回はNREL測定なのでチャートに出たということでしょうか。光因科技の首席科学家は、杨旭东先生(上海交通大)ですね。
と書いているうちに、より詳しい報道(→翻訳)が出ました。翻訳のほうには図表が表示されません。
研究棟1階で、ホールにパーティションのようなものが搬入されていたので、何事かと思ったら、こういうイベントでした。同時通訳ブースかと思いますが、「3Dスキャンによる外交建築の記録と再現を試みたプレゼンテーション」とあるので、もしかするとそれを使って建築物が再現されたのでしょうか。こちらにある、スマホアプリで3Dモデルを作成する方法は、他の事でも応用できそうです。
先端研4号館ピロティで、敷石が隆起していた箇所は修復されましたが、このあたりでは、押し合って弾けたような損傷がみられます。さらに、このあたりでも隆起が生じています。いったい何の力が働いているのでしょうか。
私のiPhone使用開始以来1万枚目の写真になりました。
21日(日)  
20日(土)  
19日(金) 本日開催された経済財政諮問会議で、民間議員がペロブスカイト太陽電池などの開発や普及の促進を訴えたらしいです。それに対する首相の発言全文は官邸サイトにて。
日経XTECH記事「結晶Si型太陽電池の性能急伸、薄く曲げられるパネルも続々」ということで、ペロブスカイト太陽電池の付加価値について、改めて考え直す必要がありそうです。
日刊工業新聞にご登場ですが、著書について、「今後、中国語版の出版を予定している」 というのは、本気ですか?
GX推進機構の設立が認可されたということで、とりあえずメモしておきます。
2週間前にヘルニアと診断され、まずはこの薬を服用していましたが、1日2.5mgでは不足だったようで全く改善がみられず、1日5mg×2回に増量されました。
この写真のファイル名はIMG_9989.jpegになっていて、iPhone使用開始からの写真撮影数が、まもなく1万枚になります。
18日(木) NHK BSで今週土曜深夜(日曜未明) 4/20 24:09-25:00 (4/21 0:09-1:00) に放映されるどこでも太陽電池研究室情報の正規版です。
厚さ1.4ミクロンのPETフィルム基板上に作製したペロブスカイト太陽電池を電源としてドローンを飛ばしている例です。太陽電池の重量当たり発電量は 44 W/g です。2014年まで東大工学部の染谷隆夫先生のところでポスドクをしていた、オーストリア・ヨハネスケプラー大のKaltenbrunner教授のグループからの報告です。2012年には、染谷先生との共著の有機薄膜太陽電池で10W/gの報告もあります。
今回使われているPETフィルムは、「Mylar 1.4 CW02」と書かれていて、検索すると、DuPont Teijin Films から社名変更された Mylar Specialty Films の製品のようです。ここまで薄くなると、デバイス部分の厚みと、ほぼ同等レベルになりますね。
駒場キャンパスの一角、これから何が始まるのでしょうか?
エネコート社Linked inから、東京化成の正孔輸送層用SAM形成分子が紹介されています。製品の話は別として、徐々に「正孔回収」の語が押し出されています。ここは、「収集と回収の違い」の検索結果や、こちらでも引いておきましょうか。単分子層だと、輸送するほどの距離がないので「正孔輸送層」と表現しにくいのは分かりますが、そういう観点では「正孔選択層」と表現されることもあります。これらは、そこに到達した正孔を輸送したり、選択したりする意味ですが、積極的に集めてくる意味ではありません。「回収」は、「収集」に比べて集めてくる意味を薄めた表現なのかもしれませんが、ばらまいたものを集めてくる意味になってしまうので、二重に間違った表現になりそうです。例のでは、「回収」の語は半分ほど抑え込まれていますが、まだまだ出てきそうですね。
17日(水) 再生可能エネルギー・固定価格買取(FIT)制度での買取状況について、以前は定期的にこちらのサイトの情報をグラフ化していましたが、だいぶ間があきました。現在では、そこへのリンクが無くなっているようですが、情報そのものは更新され続けているようです。1年ぶりに更新したグラフは、こうなりました。今や、FITの他に、FIP、PPAなどもあり、このグラフが示す範囲が微妙です。2023年は8月が最大ですが、天気によるというより、春が出力制御で抑え込まれているせいでしょう。
日経の新社長インタビュー記事でとりあげられている倉元製作所の新社長が中国出身なのが気になったので、遡って見たら、2020年の経営再建の際に迎えた社長の時点から中国出身だったのですね。インタビューの中で、「新型太陽電池の開発でも大手企業との共同開発に向けた協議が進んでいる」とありますが、どこの大手企業なのでしょうか。国内企業のつもりで対応していたら、経済安全保障に引っかかりそうです。
中国・光因科技が、ペロブスカイト太陽電池1cm2セルで変換効率25.64%を達成したと報道(→翻訳)されています。現在 Solar cell efficiency tables (Version 63) に掲載されているのは 25.2% なので、これを上回りますが、本当でしょうか?
中国・极电光能 (UtmoLight) のリリースで、ペロブスカイト太陽電池を用いたカーポートに充電機能を持たせたようですが、一部の写真が表示されないこともあり、報道(→翻訳)を参照しておきます。
今年も屋上を赤いタカラダニが這い回る時期になりました。しかし、ただでさえ小さいのに、出てきたばかりで、より小さいので写真が無理です。
16日(火) IEA PVPSから、世界の太陽光発電の導入状況の速報「Snapshot of Global PV Markets 2024」が出されました。
年間導入量は、2022年の236GWの倍近い446GWに達し、累積導入量は約1.6TWになりました。年間導入量は、中国での導入量が不明確なので40GWほどの幅が設けてありますが、10年前の年間導入量(2014年は40GW)が誤差範囲になってしまうレベルです。国別の年間導入量で、日本は前年に続き7位ですが、トップの中国の277GWに対して6.3GWで、だいぶスケール感に差がつきました。国別の累積導入量では、日本はインドに抜かれて4位となりました。
昨日の日経電子版記事「2050年の電源構成、次期エネ計画で明示を 経団連が提言」や、3日前の産経の<独自>記事に出ていた 経団連の提言日本産業の再飛躍へ が公開されています。エネルギーのところでは、次のような記述があります。
わが国の長期的な産業戦略に対応するエネルギー需要について、2030年・40年・50年といった長期的スパンでの見通しを具体的に示すとともに、それに向けた供給基盤・エネルギー構成・インフラ整備・価格等の道筋を明示すべきである。(中略) 次期エネルギー基本計画は、半導体・デジタルをはじめ各種産業政策との整合性を取った形で策定されるべきである。
なかなか難しそうな課題ですね。
Perovskite-infoで、blade coatでペロブスカイト層を製膜した効率24.67%のペロブスカイト太陽電池が紹介されています。元論文はこちらです。blade coatによるものとしては、25.47%に次ぐ2位かと思います。製膜法別プロットでは、ブレードコートの中に、バーコート、メニスカス塗布、スロットダイコート等もまとめてしまっていますが、まだ数が少ないです。少し範囲を広げても、あまり多くないです。
15日(月) 現在、日本の温室効果ガス排出削減目標は「2030年度に2013年度比で46%削減」ですが、日経記事によると、次の目標は、2035年度に66%減らす案を軸に調整するそうです。 別の 日経記事にも解説があります。現行目標の「2030年度に46%削減」は、2013年を100として、2050年を0として引いた直線にのる数字でしたが、今回の「2035年度に66%削減」は、より踏み込んだ値で、何か根拠があるのでしょうか? これらの記事の見出しは、2040年度の電源構成について次期エネルギー基本計画で示される見込みということですが、それよりもマイナス66%がインパクトがあります。
日経電子版記事「2050年の電源構成、次期エネ計画で明示を 経団連が提言」があったので、経団連の提言のところを見ても、今日の時点では出ていません。2日前の産経の<独自>記事が先だったようですが、「近く公表し」って、いつごろになるのでしょうか?
再掲ですが、サイエンス&テクノロジー株式会社によるオンラインセミナー「ペロブスカイト太陽電池における塗工・乾燥のスケールアップ 〜Roll To Rollへのスケールアップ、乾燥方法と方式の決め方、バー塗工、スロット塗工、グラビア塗工〜」が 4/18(木) 13:00-16:00 に開催されます。受講料は49,500円です。
再掲ですが、情報機構のオンラインセミナー「ペロブスカイト太陽電池の基礎・最新動向からタンデム化による高効率化まで」が、東京都市大学・石川亮佑先生を講師として、4/24(水) 13:00-16:00 に開催されます。受講料は36,300円です。
AndTech主催のLIVE配信・WEBセミナー「ペロブスカイト太陽電池の劣化機構・解析・評価・機能性向上」が、4/26(金) 11:00-16:45 に開催されます。講師は、桐蔭横浜大学・池上和志氏、筑波大学・丸本一弘氏、国立研究開発法人物質・材料研究機構・白井康裕氏、岡山大学・林靖彦氏 とのことです。受講料は60,500円です。
NHK BSで、今週土曜深夜(日曜未明) 4/20 24:09-25:00 (4/21 0:09-1:00) に、どこでも太陽電池研究室 が放映されるようです。 自分が登場してないとよいのですが。
14日(日)  
13日(土)  
12日(金) 2022年度は、2021年度に比べて日本の温室効果ガス排出量が減ったということで、報道されています。経産省によるエネルギー需給実績速報(2023.11.29)では、既にエネルギー起源CO2が減っていました。今日は確報が出ました。
日食の際の太陽光発電を検証する機会は、なかなか無さそうですね。
先端研4号館ピロティで工事が始まり、敷石が隆起していた箇所が補修されます。敷石が剥がされた下地は、想像していたのとだいぶ違いました。
ペロブスカイト太陽電池小面積セル変換効率論文最高値 26.9% を報告した、昨日のScience論文の件、Northwestern大学ニュースや、上海科技大学ニュースなどにも出ています。

この26.9%のポイントを、太陽電池特性パラメータ別のプロットで検討してみましょう。Voc 1.18V は、特別高いレベルではありません。いっぽう、Jsc 26.4mA/cm2 は、最高に近い値です。このため、Jsc vs. Voc でも、逆構造型としては右上側に位置しています。しかし、最も特徴的なのは、FF 0.862 です。これだけで他に勝てそうです。
下記は、左から、PCE vs. VocPCE vs. JscPCE vs. FF のプロットです。
  

2週間前にも出しましたが、ペロブスカイト太陽電池小面積セル論文報告変換効率上位のリストです。
26.9% 米国
Northwestern大
Science 2024, 384, 189.
DOI:10.1126/science.adm9474
2024/04/11 Newport 26.15%
26.41% 中国清華大 Joule
DOI:10.1016/j.joule.2024.02.019
2024/03/15 中国認証26.21%
26.4% 米国
Northwestern大
Science 2023, 382, 810.
DOI:10.1126/science.adk1633
2023/11/16 NREL 25.1%
26.1% 中国科学院
半導体所(ISCAS)
Science 2022, 377, 531.
DOI:10.1126/science.abp8873
2022/07/28 Newport 25.56%
26.09% 中国科学院
合肥物質院
Nature 2023, 624, 557.
DOI:10.1038/s41586-023-06784-0
2023/11/01 NPVM 25.81%
26.08% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Nature 2023, 616, 724.
DOI:10.1038/s41586-023-05825-y
2023/02/16 Newport 25.73%
26.07% 中国北京大 Nature 2023, 623, 531.
DOI:10.1038/s41586-023-06637-w
2023/10/18 中国認証25.8%
26.04% 韓国高麗大
(KoreaU)
Joule 2023, 7, 112.
DOI:10.1016/j.joule.2022.10.015
2022/11/23 Newport 25.06%
25.86% 中国南方科技大
(SUSTech) [深圳]
Nature 2023, 620, 545.
DOI:10.1038/s41586-023-06207-0
2023/05/24 中国認証25.39%
25.83% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Nature 2021, 598, 444.
DOI:10.1038/s41586-021-03964-8
2021/10/20 Newport 25.49%
25.76% 中国華北電力大
[北京]
Angew. Chem. Int. Ed.
DOI:10.1002/anie.202402840
2024/03/21 中国認証25.38%
25.74% 中国華北電力大
[北京]
Adv. Energy Mater.
DOI:10.1002/aenm.202400416
2024/03/26 中国認証25.43%
25.72% 韓国エネ研
(KIER)
Science 2022, 375, 302.
DOI:10.1126/science.abh1885
2022/01/20 Newport 25.39%
25.7% シンガポール
国立大(NUS)
Nature Energy 2024, 9, 308.
DOI:10.1038/s41560-023-01442-1
2024/01/12 NPVM I-V 25.1%
 MPPT 24.8%
25.70% 中国科学院
寧波材料所
Joule
DOI:10.1016/j.joule.2024.01.021
2024/02/08  
25.66% 中国清華大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202313673
2024/03/19 中国認証25.15%
25.66% 香港城市大 Nature Commun. 2024, 15, 2753.
DOI:10.1038/s41467-024-47112-y
2024/03/29 中国認証25.20%
25.63% サウジアラビア
KAUST
Nature 2024, 628, 93.
DOI:10.1038/s41586-024-07189-3
2024/02/21 台湾認証25.0%
25.6% 香港城市大 Science 2023, 382, 284.
DOI:10.1126/science.ade9637
2023/10/19 中国認証25.58%
25.6% 中国科学院
半導体所(ISCAS)
Science 2023, 382, 1399.
DOI:10.1126/science.adj8858
2023/11/23 Newport 25.2%
25.60% 中国上海交通大 Adv. Energy Mater. 2024, 14, 2303941.
DOI:10.1002/aenm.202303941
2024/01/02  
25.6% 米国
Northwestern大
Nature Energy 2024, 9, 316.
DOI:10.1038/s41560-023-01444-z
2024/01/18  
25.6% 中国南方科技大
(SUSTech) [深圳]
Science 2024, 383, 524.
DOI:10.1126/science.adj7081
2024/02/01 中国認証25.3%
25.6% 中国上海交通大 Nature Photonics
DOI:10.1038/s41566-024-01383-5
2024/02/12 中国認証25.2%
25.6% 中国浙江大 Angew. Chem. Int. Ed.
DOI:10.1002/anie.202401604
2024/02/27  
25.6% 中国武漢大 Adv. Mater.
DOI:10.1002/adma.202310080
2024/03/13  
25.59% 韓国蔚山科技大
(UNIST)
Nature 2021, 592, 381.
DOI:10.1038/s41586-021-03406-5
2021/04/05 Newport 25.21%
25.58% 米国NREL Nature 2023, 623, 313.
DOI:10.1038/s41586-023-06610-7
2023/09/11 JET 24.3%
25.56% 中国科技大
[合肥]
Science 2023, 379, 683.
DOI:10.1126/science.ade3126
2023/02/16 中国認証24.9%
25.55% 中国科学院
青島能源所
Energy Environ. Sci.
DOI:10.1039/d4ee00229f
2024/03/26  
25.51% 中国大連理工大 Adv. Energy Mater.
DOI:10.1002/aenm.202304521
2024/03/26  
25.5% 中国浙江大 Angew. Chem. Int. Ed.
DOI:10.1002/anie.202401605
2024/02/16  
25.49% 米国NREL Nature 2022, 611, 278.
DOI:10.1038/s41586-022-05268-x
2022/09/01 NREL I-V 25.37%
 認証24.05%
11日(木) ペロブスカイト太陽電池小面積セル変換効率論文最高値 26.9% が報告されました。 NRELチャートのペロブスカイト太陽電池の最新値 26.1% や、Solar cell efficiency tables (Version 63) での 26.1% に対応する、Northwestern大などのグループからの報告です。Newportでの認証効率は 26.15%で、1cm2 セルでも認証効率 24.74% が得られています。 ポイントは、ペロブスカイト前駆体溶液中に、添加剤として4-クロロ-ベンゼンスルホン酸が加えられていることです。
首相訪米での記者会見共同声明には現れていませんが、「ファクトシート」の中に、「我々はまた、グリーンイノベーション基金及びサンディア国立研究所が主導する Perovskite PV Accelerator for Commercializing Technologies (PACT) Center を通じ、ペロブスカイト太陽電池技術の研究開発を進展させる意図を有する」 という記述があります。サンディア国立研究所PACTも、あまりよく知らないのですが。
いっぽう、報道にもありますが、大臣対話レベルだと、「両者は、特に洋上風力、ペロブスカイト太陽電池を含む太陽光発電、水素・アンモニア、水電解装置、ヒートポンプ、革新炉、カーボンマネジメント技術など、ゼロ排出技術及び低排出技術の開発とその迅速な展開のための協力を深める方法について議論しました」というような文章が、気軽に出てきますね。
10日(水) 横浜市から、「青葉区と学校法人桐蔭学園が連携協定を締結し、ペロブスカイト太陽電池を活用した出前授業を実施します」というお知らせが出ています。出前授業で忙しくなるのは、誰でしょう?
太陽電池が仕込まれた腕時計、冬の間は常に服の袖で隠れているので、油断していたら、電池不足になってしまいました。
Windowsパソコン、使っていないときに更新されるのは問題ないのですが、文章を書いている最中に、突然画面が青くなって編集中の内容が失われるとか、困るんですが。
9日(火) 令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の受賞者が発表されました。東大先端研の先生方や、いちおう知っている名前も出てきますが、昨年に比べると、個別に挙げるような感じではなさそうです。
今週末(4/13,14)と来週末(4/20,21)に開催されるらしいアースデーイベント、今のところ採り上げるネタが出てこないのですが、いちおうメモ的に書いておきます。
中国・协鑫(GCL)光电が、1.71m2のペロブスカイトタンデムモジュールで変換効率 26.36% を達成したと報道(→翻訳)されています。以前示したペロブスカイト太陽電池モジュール効率メーカー別プロットに追記してみました。論文データプロットと併せた、ペロブスカイト太陽電池モジュールの「変換効率 vs サイズ」 プロット と共に、右上で存在感を発揮、というよりも、はみ出しそうな勢いです。この図では、論文のプロット部分が圧縮されて意味不明になってしまうので、先日示したように、横軸を対数表示にして、円の面積をデバイス面積の平方根にして見やすくした、ペロブスカイト太陽電池モジュールの「変換効率 vs サイズ」 プロット・横軸対数表示版も出しておきます。
この報道で示されている中国計量科学研究院の測定結果では、ペロブスカイトとシリコンの測定値が別々に示されているので、4端子タンデムということになります。I-Vスキャンの時間が、ペロブスカイトは68秒、シリコンは48秒と書かれていますが、畳くらいのサイズに、それだけの時間の照射を行うのは、かなり大変な気がします。
先端研3号館南棟の「中央監視室」のに、「太陽光発電設備設置建物」という文字がありました。この表示が以前からあったか意識していなかったのですが、表示が必要なものなのでしょうか? 電気・機械室のにある「太陽光発電設備設置室」の文字については、昨年11月23日にネタにしていましたが。
無断撮影で懲戒処分されるということは、さりげなくパソコンで撮影して全世界に公開されているこちらは、クレームが出たらアウトな気がしますが。
昨日の日経電子版記事「アイシンが薄くて軽い太陽電池 30年外販、車搭載も視野」は、紙面ではこういう形で、地方経済面(中部)に掲載されたようです。
8日(月) 日経電子版記事「アイシンが薄くて軽い太陽電池 30年外販、車搭載も視野」、ドライルームに言及されているところがポイントでしょうか。以前の記事の焼き直しのような感じもしますが。
電気新聞記事「ペロブスカイト太陽電池、自衛隊施設に導入検討/防衛省「海外頼らず調達可能」」ということですが、どうなるでしょうか。
日経が東芝日産化学を解剖した記事です。とりあえずメモとして。
国立大学法人化に関する記事「交付金減った国立大 法人化20年、学長7割「悪い方向に進んだ」」、逆に見ると、3割は良くなったとしているわけで、一概に言えない結果にも見えます。「減る人件費、安定ポスト、研究時間…国立大法人化20年、現場の嘆き」のほうは、調査対象が偏っている可能性も見えますが、良い方向に進んだとは言い難いのが実際のところでしょう。ただ、法人化していなかったら、もっと悪い方向に進むことになったのではないかとも思われるので、考え方としては微妙ですね。解説も含め、記事後半は読めないので、何が書いてあるのか分かりませんが。
この記事の「オススメ」を先取りして実践しているU先生の英国出張、東京発のようにアラスカ方面経由でなく、西行き路線ですね。
先月から公開されている YouTube GENKI LABO10分で自作した太陽電池の性能が凄すぎた!」 に続き、「太陽光発電は本当に環境に良いのか?」 が公開されています。
7日(日)  
6日(土)  
5日(金) ペロブスカイト太陽電池高効率セル(変換効率20%以上)を報告している論文を、オンライン公開日を基準として、年ごとに数えると、このようになります。2023年分は、まだ10月頃までの分しか出揃っていないので、この1.2倍くらいになると見込まれます。なかなか処理が追いつきません。
Web of Science で、何も考慮せず「perovskite solar cell」で検索すると、36,227件となります。最も引用されている2009年JACS論文が16,863回、2012年Science論文が8,801回、それぞれ引用されています。
積水化学が「浮体式ペロブスカイト太陽電池の共同実証実験開始」とニュースリリースしています。東京都北区の閉校となった学校プールに浮かべたということですが、都内にそういう遊休地があったことが凄い気がします。リストの中で、現在のGoogleマップ航空写真でプールが見える所が5ヶ所あります。雰囲気的に、こちらの清至中学校 跡地でしょうか。
Oxford PVが、Ultra Low-Carbon Solar Alliance に加入したと プレスリリースしています。このアライアンス、「Not All Solar Panels Are Created Equal」と主張して、欧米製の太陽光パネルが中国製よりも優位なことを訴えています。さて、日本はどちら側に立てるでしょうか。
先日から盛り上がりを見せて(?)いる先端研4号館ピロティの石敷きは、とりあえず囲われた状態で経過しています。どういう力が働いて隆起しているのか分かりませんが、相当な力がかかっていそうです。
ここ6、7年ほど、時折、腰痛に見舞われていましたが、先週から足にも痛みが拡大し、何もしていなくても足がつりそうになる状況になったので、整形外科を受診したところ、 ヘルニア の診断がくだりました。MRI画像で、と同様に突き出していて、今後長く対応が必要となりそうです。とりあえず、痛みに気をとられて、仕事の進み方が遅れています。
まずこの薬から、ということで、気になって、文献を見てしまいます。
4日(木) 本日開催されたグリーンイノベーションプロジェクト部会で提示された、基本方針の改訂案によると、今後追加されるプロジェクトの受託者に関しては、GXリーグ参加か、温室効果ガス削減目標提示等が要求されるようです。
霞ヶ関のこのあたりにある旧 日本郵政ビルを改装する形で整備中の環境省新庁舎について、ZEB Ready認証取得とリリースされています。この庁舎では、西側壁面に、国の庁舎で初めて、建材一体型太陽光発電設備が設置されるそうですが、はたしてどこのメーカーのものが入るのでしょうか? 面積の広い南面ではなく、西側壁面というところもポイントでしょうか。
3日(水) 研究室の初回ゼミ。自己紹介と安全講習です。
最近は、ごく一部の雑誌しかチェックできていませんが、ペロブスカイト太陽電池の変換効率プロット、どんどん点が増えていきます。2週間前に示したものと、現在作業中のプロットを比べてみましょう。この中で、平面ヘテロ接合型で酸化チタンETLのトップに立っているのは、この論文です。
効率24%以上を報告している論文は465報ありますが、国別でみると、中国 384 (83%)、韓国 39 (8%)、米国 16 (3%)、欧州 14 (3%)、シンガポール 4、オーストラリア 3、カナダ 2、サウジアラビア 2、日本 1 となります。
2日(火) 今日はネタがないので、過去の補足です。3月5日に紹介した27.22cm2のペロブスカイト太陽電池モジュール変換効率23.30%の論文、その際は「Nature掲載の敷居が低すぎ」などと書いてしまっていましたが、こちらのプロットに現れるように、タンデムを除けば、モジュールで初めて効率23%を超えたもの、となります。今さらですが。
1日(月) 最近開設されたらしい NEDO PR Channel で、「NEDO LABO TALKS」の#3「ミライの太陽光発電【前編】」、および、#4「ミライの太陽光発電【後編】」が公開されています。また、それらの「ショート版」前編/後編も併せて出ています。以前、NEDO Channelで公開されていた「NEDO LABO TALKS」の「NEDOの太陽光発電技術開発」 前編/後編 と似たような雰囲気ですが、以前のものは、現在は見れなくなっているので、比較できません。
PXPからのプレスリリースによると、同社のペロブスカイト/カルコパイライト タンデム太陽電池が変換効率26.5%を達成したようです。
雨水が乾いた跡が黄色くなる時期になりました。例年より少し遅いですが。なぜか都庁も黄色くなっているようです。

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