得られたイオンラジカル塩の吸収スペクトルは、このようになっています。この塩は、ラジカル部位があって、さらに2:1塩になっているので、スペクトルがもっと複雑になるかとも考えられたのですが、比較的単純に見えます。中性の時、ここにラジカルの吸収がありましたが、イオンラジカル塩では、ここのドナーに由来する吸収が目立ちます。また、こちらの吸収は、IRの1500カイザー付近まで広がっており、おそらくバンド間遷移に対応すると考えられます。