このETBNは、ドナーとして見た場合、このようにニトロニルニトロキシドという大きな置換基がついていますので、果たして導電経路を形成できるか、という懸念があったのですが、この中性結晶を見てみますと、このようにc軸方向に沿って並んでいる分子間にS・・Sのコンタクトが見られ、また、スクリーンに垂直な方向にも重なれますので、この骨格が、導電体を形成するのに有効であると考えられます。