このETBNの結晶構造は、このようになっていることが分かりました。それぞれのETBN分子は向かい合ってダイマーを形成しており、これらが結晶のc軸に沿って、このように並んでいます。一方、ab面について見ると、このように特徴的な構造をしています。実は、このETBNは、良好な結晶性を示しながらも、なかなか構造解析ができなかったのですが、こういう状態だったわけです。この結晶の空間群はR-3で、こことここ、そして各格子点にある3回回反軸のまわりに、このようなうずまきのような構造が形成されています。また、こういったところには3回らせん軸があります。