X線構造解析により明らかとなったETBNの分子構造はこのようになっています。中性のBEDT-TTF誘導体によく見られるように、ドナー部分は少し曲がっていますが、ドナー部分の平面と、ラジカル部分の平面とのなす角は22度で、比較的平面性が高いと言えます。酸化種ではさらに分子の平面性が高まると考えられますので、共役系を通じて有効な交換相互作用が働くと期待されます。