ポーラロンとは、一般には格子の変形を伴って動く電子のことを指しますが、これが導電性高分子における電荷担体になっていると考えられています。ポリピロールにおいて、結合を作っているところから電子が抜かれて、ホールと不対電子の対ができ、これが高分子鎖上を動き回って電荷を運ぶというわけです。このため、ポリピロールがドープされた場合、高い伝導度を示すことが知られています。