そういう工夫が実現できたとして、このドナー部位に生じたカチオンラジカルと、ラジカル部位との間が強磁性的に結ばれれば、この伝導電子がスピンの情報を持って動き回るため、すべての局在スピンが整列されることが期待できます。こういう系は、金属酸化物において見られる二重交換系とよく似た形となっており、大きな強磁性的相互作用を生じることが期待されます。